JP3799271B2 - 近接撮影機能及び起動機能を有するレンズキャップ作動装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本出願は、2001年1月18日出願の台湾出願No.90101197を引用により組み込んでいる。
本発明は全体として改良型カメラ機構に関し、更に詳しくは、レンズキャップを制御することによりカメラの近接撮影機能へ直接的に切り替えることが出来るよう構成されたレンズキャップ作動装置に関する。
【0002】
【関連技術の説明】
当節、素晴らしい瞬間を記憶にとどめようとするとき、人はしばしばカメラを利用して素晴らしい景観や人物の画像を捉えようとする。通常、普通のカメラは、レンズが損傷したり埃に汚染されないようレンズキャップを有する。レンズキャップがレンズを覆っている場合、カメラは閉モードとなる。使用者は、写真を撮影する前に、開閉釦を押してレンズキャップをレンズから取り除くことによりカメラをオンしなければならない。次に、カメラは開モードに切り替えられて写真撮影が可能な状態となる。
【0003】
更に、カメラには、相対的に近距離の対象物を撮影する近接撮影モードが設けられている。使用者は、近接撮影機能釦を押すことにより、レンズの焦点距離を調整すると共にカメラを近接撮影モードに設定することが出来る。一般的に、従来からのカメラは、開閉機構を制御する釦と、近接撮影機構を制御する別の釦とを有している。その結果、使用者は二つの釦を操作しなけらばならないことになる。つまり、ひとつはカメラをオン/オフするための開閉機能釦であり、もうひとつはカメラを近接撮影モードに切り替える近接撮影機能釦である。これらの釦は個々に独立しており、個々に独立した機構を操作することは使用者にとっては不便である。 更に、これらの釦に対応する機構はカメラの相対的に内奥空間を占めている。
【0004】
【発明の概要】
本発明の目的は、近接撮影機能及び起動機能を有するレンズキャップ作動装置を提供することにある。本レンズキャップ作動装置は、レンズキャップを作動させてカメラを開モードに維持するものであり、更に、本装置は、レンズにも連結されているのでカメラの焦点距離を調節することができると共にカメラを直接的に近接撮影モードに切り替えることが出来るよう構成されている。このように、本レンズキャップ作動装置では、使用者は上記二つの機能を同時に行う事ができるものである。更に、本装置の構造は、カメラ内部の必要空間を低減すると共に材料コストを削減することができるよう設計されている。
【0005】
本発明は、近接撮影機能及び起動機能を有するレンズキャップ作動装置を提供することにより上記目的を達成する。このレンズキャップ作動装置はカメラに設けられ、前記カメラはレンズとレンズキャップとを有する。前記レンズはその焦点距離を調整するためレンズ引張棒を有する。前記レンズキャップは、固定スピンドルにより前記カメラに連結されるとともにレンズキャップ引張棒を有する。前記レンズキャップ作動装置はレンズキャップフレームとレンズフレームとを含む。前記レンズキャップフレームは前記レンズキャップ引張棒に連結され、且つ、前記レンズフレームは前記レンズ引張棒に連結される。前記レンズキャップ作動装置は座標軸に沿って前後に移動可能であり、前記座標軸は閉位置と、開位置と近接撮影位置とを含む。前記レンズキャップ作動装置の移動に伴って、前記レンズフレームを介して前記レンズ引張棒が押圧されることにより、前記レンズは、その光軸回りに回動される。前記レンズキャップ作動装置は、前記レンズキャップ作動装置が前記閉位置に位置するとき、前記レンズキャップが前記レンズを覆うと共に前記カメラは閉モードになり、前記レンズキャップ作動装置が前記閉位置から前記開位置に移動することにより、前記レンズキャップフレームを介して前記レンズキャップ引張棒が押圧され、前記レンズキャップが前記固定スピンドルを中心として旋回して前記レンズから取り除かれると共に前記カメラは開モードになり、且つ、前記レンズキャップ作動装置が前記閉位置から前記近接撮影位置に移動することにより、前記レンズは、前記光軸回りの回動に伴って、その光軸方向に前記レンズの焦点距離が増大するように移動して、前記カメラは近接撮影モードになる事を特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の更なる目的、特徴及び利点は、好ましい実施形態の下記詳細説明から明らかになる。但し、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。以下の説明は添付図面を参照に行う。
図1は、本発明の好ましい実施形態に係る、カメラに設けられたレンズキャップ作動装置の側部構造図である。図1において、カメラ100は、本体101、レンズ103、基部105、光検知部材107、レンズキャップ109、およびレンズキャップ作動装置111を含む。カメラ100により画像を形成するということは、光がレンズ103を介してカメラ内部に入り、焦点に集光されるということである。次に、焦点に集光された光は基部105を通過して、光検知部材107により受光されて画像形成される。カメラ100は、画像形成フィルムを使用するカメラであってもよいし、デジタルカメラであっても良い。図1に示すように、カメラ100は更に、レンズ103と光検知部材107とを固定するばね131を含む。
【0007】
レンズ103は、集光された光の光軸方向に沿って移動するよう回動可能である。レンズ103を回動して焦点距離を調整する機構は下記のように設計されている。基部105の側部は、レンズ103に連結されているとともに低い面113と、傾斜面115と、高い面117とを含む。低い面113の深さ(低い面113とレンズ103との間の距離)は、高い面117の深さ(高い面117とレンズ103との間の距離)より大きい。
【0008】
更に、レンズ103は支柱119を含む。レンズ103が回動すると、支柱119は作動されて、低い面113、傾斜面115、或いは高い面117を移動する。支柱119が低い面113から高い面117へ移動すると、支柱119は高い面117を支承し、これにより、レンズ103が、焦点へ集光された光の光軸方向に沿って移動することが可能になり、カメラ100の焦点距離を増大させることができる。支柱119が、高い面117から低い面113へ移動すると、ばね131の弾性により、レンズ103が光検知部材107へより接近することができ、これにより、カメラ100の焦点距離を短くする。このように、焦点距離は、レンズ103を回動することにより調整することができる。
【0009】
カメラ100には、閉モードと、開モードと、近接撮影モードとが設けられている。本発明では、レンズキャップ作動装置111の動作を操作して、レンズキャップ109とレンズ103との両方を制御して、カメラ100の上記モードを切り替えるよう構成されている。図2Aを参照すると、これは、図1のカメラ100が閉モードにある場合の、レンズキャップ109とレンズ103とに連結されたレンズキャップ作動装置111の概略図である。図2Aにおいて、レンズ103はレンズ引張棒209を含み、このレンズ引張棒209が押圧されると、レンズ103は回動可能になる。レンズキャップ109のアセンブリは、固定スピンドル201とレンズキャップ引張棒203とを含む。レンズキャップ109は固定スピンドル201により本体101に連結されている。レンズキャップ引張棒203が押圧されると、レンズキャップ109は固定スピンドル201を中心として旋回する。
【0010】
レンズキャップ作動装置111は本体101に移動可能に設けられている。 レンズキャップ作動装置111は、レンズキャップフレーム205とレンズフレーム207とを含む。レンズキャップフレーム205はレンズキャップ引張棒203に連結され、また、レンズフレーム207はレンズ引張棒209に連結されている。レンズキャップ作動装置111が作動されると、レンズキャップ作動装置111はレンズキャップ109とレンズ103との両方を作動させて同時に回動させることができる。レンズキャップ作動装置111は押釦121を更に含む。押釦121は本体101の外側に位置し、使用者がこれを押圧するとレンズキャップ作動装置111が動作するよう構成されている。
【0011】
図2A, 2B, 2C, 3A, 3B, 3C全てを参照して、レンズキャップ作動装置111は座標軸Xに沿って前後に移動することができる。レンズキャップ作動装置111上の地点Rを基準点とすると、座標軸X上に、閉位置X1、開位置X2、近接撮影位置X3が存在する。これらの位置は、レンズキャップ作動装置111が作動されると基準点Rは閉位置X1、開位置X2あるいは近接撮影位置X3へと移動して、カメラ100を閉モード、開モード、あるいは近接撮影モードへとそれぞれ設定するためのものである。
【0012】
まず、図2Aび図3Aに示すように、基準点Rは閉位置X1に位置しており、レンズキャップ109はレンズ103を厳密に覆っている。カメラ100は閉モードにあり、レンズ103の支柱119は基部105の低い面113に位置している。
次に、図2B及び図3Bに示すように、基準点Rが閉位置X1から開位置X2へと移動すると、レンズキャップフレーム205がレンズキャップ引張棒203を作動させて、レンズキャップ109を回動させてレンズキャップ109をレンズ103から取り除く。次に、カメラ100は閉モードから開モードへ切り替えられる。他方、レンズフレーム207はレンズ引張棒209を作動させて、レンズ103を矢印方向へ回動させることができる。図3Bに示すように、支柱119は低い面113に位置したままである。
【0013】
次に、図2C及び図3Cに示すように、基準点Rが開位置X2から近接撮影位置X3へ移動すると、レンズフレーム207はレンズ引張棒209を作動させてレンズ103を矢印方向に沿って回動させる。同時に、支柱119は、傾斜面115に沿って高い面117へと移動して、レンズ103を、焦点に集光した光の光軸方向に沿って移動させることができる。その結果、レンズ103の焦点距離は増大すると共に、カメラ100は開モードから近接撮影モードへ切り替わる。
【0014】
反対に、基準点Rが近接撮影位置X3から開位置X2へ移動すると、レンズフレーム207がレンズ引張棒209を作動させてレンズ103を回動させるとともに、支柱119は高い面117から低い面113へと傾斜面115に沿って移動する。他方、レンズ103は、ばね131の弾性により光検知部材107へ接近する方向へ引っ張られる。レンズ103の焦点距離は短くなり、カメラ100は近接撮影モードから開モードへ切り替わる。次に、基準点Rが開位置X2から閉位置X1へ移動すると、レンズキャップフレーム205がレンズキャップ引張棒203を作動させてレンズキャップ109を回動させ、これによりレンズ103を厳密に覆う。そして、カメラ100は閉モードに切り替わる。
【0015】
上記好ましい実施形態の説明において、本発明は、一例としてレンズ103の支柱119の、基部105上での動作を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されるものではないことはいうまでもない。カメラの焦点距離を調節するためにレンズを回動する機構であればどんなものにでも本発明は適用される。更に、上記説明は、一例としてレンズキャップ作動装置111上の基準点Rを例にとって行ったが、本発明はこれに限定されるものではない。つまり、レンズキャップ作動装置111上の位置であればどの位置でもレンズキャップ作動装置111の動作の基準点となりうる。
【0016】
本発明の好ましい実施形態として開示されたレンズキャップ作動装置は下記利点を有する。
(1)使用が簡単:使用者は、本発明のレンズキャップ作動装置を単に操作するだけで、レンズキャップの覆いを取り除いてカメラを開モードにすることができ、且つ、レンズの焦点距離を調節して近接撮影モードに切り替えることができる。これが、使用者が異なる個々に独立した釦を操作して上記機能を行うよう構成された従来カメラとは異なる点である。
【0017】
(2)カメラの必要内部空間の削減:本発明は従来のカメラにおける開閉釦と近接撮影釦とを統合しているので、カメラの内部空間を効率的に利用できる。
(3)材料コストの節約:本発明は従来のカメラにおける開閉釦と近接撮影釦とを統合しているので、カメラの材料コストを節約できる。
本発明は、例示の目的で且つ好ましい実施形態という形で説明してきたが、本発明はこれに限定されるのもではないことはいうまでもない。むしろ、種々の改変及び類似の構成や手順を包含するものであり、従って、請求範囲に対してはこのような改変及び類似の構成や手順全てを包含するよう最も広範囲な解釈がなされるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態に係る、カメラに設けられたレンズキャップ作動装置の側部構造図である。
【図2】図2Aは、図1のカメラが閉モードにある場合の、レンズキャップとレンズとに連結されたレンズキャップ作動装置の概略図である。図2Bは、図1のカメラが開モードにある場合の、レンズキャップとレンズとに連結されたレンズキャップ作動装置の概略図である。図2Cは、図1のカメラが近接撮影モードにある場合の、レンズキャップとレンズとに連結されたレンズキャップ作動装置の概略図である。
【図3】図3Aは、閉モードにある図1のカメラの基部に連結されたレンズの側部概略図である。図3Bは、開モードにある図1のカメラの基部に連結されたレンズの側部概略図である。図3Cは、近接撮影モードにある図1のカメラの基部に連結されたレンズの側部概略図である。
【発明の属する技術分野】
本出願は、2001年1月18日出願の台湾出願No.90101197を引用により組み込んでいる。
本発明は全体として改良型カメラ機構に関し、更に詳しくは、レンズキャップを制御することによりカメラの近接撮影機能へ直接的に切り替えることが出来るよう構成されたレンズキャップ作動装置に関する。
【0002】
【関連技術の説明】
当節、素晴らしい瞬間を記憶にとどめようとするとき、人はしばしばカメラを利用して素晴らしい景観や人物の画像を捉えようとする。通常、普通のカメラは、レンズが損傷したり埃に汚染されないようレンズキャップを有する。レンズキャップがレンズを覆っている場合、カメラは閉モードとなる。使用者は、写真を撮影する前に、開閉釦を押してレンズキャップをレンズから取り除くことによりカメラをオンしなければならない。次に、カメラは開モードに切り替えられて写真撮影が可能な状態となる。
【0003】
更に、カメラには、相対的に近距離の対象物を撮影する近接撮影モードが設けられている。使用者は、近接撮影機能釦を押すことにより、レンズの焦点距離を調整すると共にカメラを近接撮影モードに設定することが出来る。一般的に、従来からのカメラは、開閉機構を制御する釦と、近接撮影機構を制御する別の釦とを有している。その結果、使用者は二つの釦を操作しなけらばならないことになる。つまり、ひとつはカメラをオン/オフするための開閉機能釦であり、もうひとつはカメラを近接撮影モードに切り替える近接撮影機能釦である。これらの釦は個々に独立しており、個々に独立した機構を操作することは使用者にとっては不便である。 更に、これらの釦に対応する機構はカメラの相対的に内奥空間を占めている。
【0004】
【発明の概要】
本発明の目的は、近接撮影機能及び起動機能を有するレンズキャップ作動装置を提供することにある。本レンズキャップ作動装置は、レンズキャップを作動させてカメラを開モードに維持するものであり、更に、本装置は、レンズにも連結されているのでカメラの焦点距離を調節することができると共にカメラを直接的に近接撮影モードに切り替えることが出来るよう構成されている。このように、本レンズキャップ作動装置では、使用者は上記二つの機能を同時に行う事ができるものである。更に、本装置の構造は、カメラ内部の必要空間を低減すると共に材料コストを削減することができるよう設計されている。
【0005】
本発明は、近接撮影機能及び起動機能を有するレンズキャップ作動装置を提供することにより上記目的を達成する。このレンズキャップ作動装置はカメラに設けられ、前記カメラはレンズとレンズキャップとを有する。前記レンズはその焦点距離を調整するためレンズ引張棒を有する。前記レンズキャップは、固定スピンドルにより前記カメラに連結されるとともにレンズキャップ引張棒を有する。前記レンズキャップ作動装置はレンズキャップフレームとレンズフレームとを含む。前記レンズキャップフレームは前記レンズキャップ引張棒に連結され、且つ、前記レンズフレームは前記レンズ引張棒に連結される。前記レンズキャップ作動装置は座標軸に沿って前後に移動可能であり、前記座標軸は閉位置と、開位置と近接撮影位置とを含む。前記レンズキャップ作動装置の移動に伴って、前記レンズフレームを介して前記レンズ引張棒が押圧されることにより、前記レンズは、その光軸回りに回動される。前記レンズキャップ作動装置は、前記レンズキャップ作動装置が前記閉位置に位置するとき、前記レンズキャップが前記レンズを覆うと共に前記カメラは閉モードになり、前記レンズキャップ作動装置が前記閉位置から前記開位置に移動することにより、前記レンズキャップフレームを介して前記レンズキャップ引張棒が押圧され、前記レンズキャップが前記固定スピンドルを中心として旋回して前記レンズから取り除かれると共に前記カメラは開モードになり、且つ、前記レンズキャップ作動装置が前記閉位置から前記近接撮影位置に移動することにより、前記レンズは、前記光軸回りの回動に伴って、その光軸方向に前記レンズの焦点距離が増大するように移動して、前記カメラは近接撮影モードになる事を特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の更なる目的、特徴及び利点は、好ましい実施形態の下記詳細説明から明らかになる。但し、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。以下の説明は添付図面を参照に行う。
図1は、本発明の好ましい実施形態に係る、カメラに設けられたレンズキャップ作動装置の側部構造図である。図1において、カメラ100は、本体101、レンズ103、基部105、光検知部材107、レンズキャップ109、およびレンズキャップ作動装置111を含む。カメラ100により画像を形成するということは、光がレンズ103を介してカメラ内部に入り、焦点に集光されるということである。次に、焦点に集光された光は基部105を通過して、光検知部材107により受光されて画像形成される。カメラ100は、画像形成フィルムを使用するカメラであってもよいし、デジタルカメラであっても良い。図1に示すように、カメラ100は更に、レンズ103と光検知部材107とを固定するばね131を含む。
【0007】
レンズ103は、集光された光の光軸方向に沿って移動するよう回動可能である。レンズ103を回動して焦点距離を調整する機構は下記のように設計されている。基部105の側部は、レンズ103に連結されているとともに低い面113と、傾斜面115と、高い面117とを含む。低い面113の深さ(低い面113とレンズ103との間の距離)は、高い面117の深さ(高い面117とレンズ103との間の距離)より大きい。
【0008】
更に、レンズ103は支柱119を含む。レンズ103が回動すると、支柱119は作動されて、低い面113、傾斜面115、或いは高い面117を移動する。支柱119が低い面113から高い面117へ移動すると、支柱119は高い面117を支承し、これにより、レンズ103が、焦点へ集光された光の光軸方向に沿って移動することが可能になり、カメラ100の焦点距離を増大させることができる。支柱119が、高い面117から低い面113へ移動すると、ばね131の弾性により、レンズ103が光検知部材107へより接近することができ、これにより、カメラ100の焦点距離を短くする。このように、焦点距離は、レンズ103を回動することにより調整することができる。
【0009】
カメラ100には、閉モードと、開モードと、近接撮影モードとが設けられている。本発明では、レンズキャップ作動装置111の動作を操作して、レンズキャップ109とレンズ103との両方を制御して、カメラ100の上記モードを切り替えるよう構成されている。図2Aを参照すると、これは、図1のカメラ100が閉モードにある場合の、レンズキャップ109とレンズ103とに連結されたレンズキャップ作動装置111の概略図である。図2Aにおいて、レンズ103はレンズ引張棒209を含み、このレンズ引張棒209が押圧されると、レンズ103は回動可能になる。レンズキャップ109のアセンブリは、固定スピンドル201とレンズキャップ引張棒203とを含む。レンズキャップ109は固定スピンドル201により本体101に連結されている。レンズキャップ引張棒203が押圧されると、レンズキャップ109は固定スピンドル201を中心として旋回する。
【0010】
レンズキャップ作動装置111は本体101に移動可能に設けられている。 レンズキャップ作動装置111は、レンズキャップフレーム205とレンズフレーム207とを含む。レンズキャップフレーム205はレンズキャップ引張棒203に連結され、また、レンズフレーム207はレンズ引張棒209に連結されている。レンズキャップ作動装置111が作動されると、レンズキャップ作動装置111はレンズキャップ109とレンズ103との両方を作動させて同時に回動させることができる。レンズキャップ作動装置111は押釦121を更に含む。押釦121は本体101の外側に位置し、使用者がこれを押圧するとレンズキャップ作動装置111が動作するよう構成されている。
【0011】
図2A, 2B, 2C, 3A, 3B, 3C全てを参照して、レンズキャップ作動装置111は座標軸Xに沿って前後に移動することができる。レンズキャップ作動装置111上の地点Rを基準点とすると、座標軸X上に、閉位置X1、開位置X2、近接撮影位置X3が存在する。これらの位置は、レンズキャップ作動装置111が作動されると基準点Rは閉位置X1、開位置X2あるいは近接撮影位置X3へと移動して、カメラ100を閉モード、開モード、あるいは近接撮影モードへとそれぞれ設定するためのものである。
【0012】
まず、図2Aび図3Aに示すように、基準点Rは閉位置X1に位置しており、レンズキャップ109はレンズ103を厳密に覆っている。カメラ100は閉モードにあり、レンズ103の支柱119は基部105の低い面113に位置している。
次に、図2B及び図3Bに示すように、基準点Rが閉位置X1から開位置X2へと移動すると、レンズキャップフレーム205がレンズキャップ引張棒203を作動させて、レンズキャップ109を回動させてレンズキャップ109をレンズ103から取り除く。次に、カメラ100は閉モードから開モードへ切り替えられる。他方、レンズフレーム207はレンズ引張棒209を作動させて、レンズ103を矢印方向へ回動させることができる。図3Bに示すように、支柱119は低い面113に位置したままである。
【0013】
次に、図2C及び図3Cに示すように、基準点Rが開位置X2から近接撮影位置X3へ移動すると、レンズフレーム207はレンズ引張棒209を作動させてレンズ103を矢印方向に沿って回動させる。同時に、支柱119は、傾斜面115に沿って高い面117へと移動して、レンズ103を、焦点に集光した光の光軸方向に沿って移動させることができる。その結果、レンズ103の焦点距離は増大すると共に、カメラ100は開モードから近接撮影モードへ切り替わる。
【0014】
反対に、基準点Rが近接撮影位置X3から開位置X2へ移動すると、レンズフレーム207がレンズ引張棒209を作動させてレンズ103を回動させるとともに、支柱119は高い面117から低い面113へと傾斜面115に沿って移動する。他方、レンズ103は、ばね131の弾性により光検知部材107へ接近する方向へ引っ張られる。レンズ103の焦点距離は短くなり、カメラ100は近接撮影モードから開モードへ切り替わる。次に、基準点Rが開位置X2から閉位置X1へ移動すると、レンズキャップフレーム205がレンズキャップ引張棒203を作動させてレンズキャップ109を回動させ、これによりレンズ103を厳密に覆う。そして、カメラ100は閉モードに切り替わる。
【0015】
上記好ましい実施形態の説明において、本発明は、一例としてレンズ103の支柱119の、基部105上での動作を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されるものではないことはいうまでもない。カメラの焦点距離を調節するためにレンズを回動する機構であればどんなものにでも本発明は適用される。更に、上記説明は、一例としてレンズキャップ作動装置111上の基準点Rを例にとって行ったが、本発明はこれに限定されるものではない。つまり、レンズキャップ作動装置111上の位置であればどの位置でもレンズキャップ作動装置111の動作の基準点となりうる。
【0016】
本発明の好ましい実施形態として開示されたレンズキャップ作動装置は下記利点を有する。
(1)使用が簡単:使用者は、本発明のレンズキャップ作動装置を単に操作するだけで、レンズキャップの覆いを取り除いてカメラを開モードにすることができ、且つ、レンズの焦点距離を調節して近接撮影モードに切り替えることができる。これが、使用者が異なる個々に独立した釦を操作して上記機能を行うよう構成された従来カメラとは異なる点である。
【0017】
(2)カメラの必要内部空間の削減:本発明は従来のカメラにおける開閉釦と近接撮影釦とを統合しているので、カメラの内部空間を効率的に利用できる。
(3)材料コストの節約:本発明は従来のカメラにおける開閉釦と近接撮影釦とを統合しているので、カメラの材料コストを節約できる。
本発明は、例示の目的で且つ好ましい実施形態という形で説明してきたが、本発明はこれに限定されるのもではないことはいうまでもない。むしろ、種々の改変及び類似の構成や手順を包含するものであり、従って、請求範囲に対してはこのような改変及び類似の構成や手順全てを包含するよう最も広範囲な解釈がなされるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態に係る、カメラに設けられたレンズキャップ作動装置の側部構造図である。
【図2】図2Aは、図1のカメラが閉モードにある場合の、レンズキャップとレンズとに連結されたレンズキャップ作動装置の概略図である。図2Bは、図1のカメラが開モードにある場合の、レンズキャップとレンズとに連結されたレンズキャップ作動装置の概略図である。図2Cは、図1のカメラが近接撮影モードにある場合の、レンズキャップとレンズとに連結されたレンズキャップ作動装置の概略図である。
【図3】図3Aは、閉モードにある図1のカメラの基部に連結されたレンズの側部概略図である。図3Bは、開モードにある図1のカメラの基部に連結されたレンズの側部概略図である。図3Cは、近接撮影モードにある図1のカメラの基部に連結されたレンズの側部概略図である。
Claims (8)
- レンズとレンズキャップとを有するカメラに設けられた近接撮影機能及び起動機能を有するレンズキャップ作動装置であって、
前記レンズはその焦点距離を調整するためのレンズ引張棒を有し、
前記レンズキャップはレンズキャップ引張棒を有すると共に固定スピンドルにより前記カメラに連結されており、
前記レンズキャップ作動装置はレンズキャップフレームとレンズフレームとを含み、
前記レンズキャップフレームは前記レンズキャップ引張棒に連結されており、
前記レンズフレームは前記レンズ引張棒に連結されており、
前記レンズキャップ作動装置は座標軸に沿って前後に移動可能であり、前記座標軸は閉位置と、開位置と、近接撮影位置とを含むものであって、
前記レンズキャップ作動装置の移動に伴って、前記レンズフレームを介して前記レンズ引張棒が押圧されることにより、前記レンズは、その光軸回りに回動され、
前記レンズキャップ作動装置が前記閉位置に位置するとき、前記レンズキャップが前記レンズを覆うと共に前記カメラは閉モードになり、
前記レンズキャップ作動装置が前記閉位置から前記開位置に移動することにより、前記レンズキャップフレームを介して前記レンズキャップ引張棒が押圧され、前記レンズキャップが前記固定スピンドルを中心として旋回して前記レンズから取り除かれると共に前記カメラは開モードになり、且つ、
前記レンズキャップ作動装置が前記開位置から前記近接撮影位置に移動することにより、前記レンズは、前記光軸回りの回動に伴って、その光軸方向に前記レンズの焦点距離が増大するように移動して、前記カメラは近接撮影モードになる事を特徴とするレンズキャップ作動装置。 - 使用者により押圧されて前記レンズキャップ作動装置を作動させる押釦を更に含む事を特徴とする請求項1に記載の装置。
- 前記カメラはデジタルカメラである事を特徴とする請求項1または2に記載の装置。
- レンズキャップ作動装置と、レンズと、基部と、レンズキャップとを含む、近接撮影機能と起動機能とを有するカメラであって、
前記レンズはその焦点距離を調整するためのレンズ引張棒を有し、
前記レンズキャップはレンズキャップ引張棒を有すると共に固定スピンドルにより前記カメラに連結されており、
前記レンズキャップ作動装置はレンズキャップフレームとレンズフレームとを含み、
前記レンズキャップフレームは前記レンズキャップ引張棒に連結されており、
前記レンズフレームは前記レンズ引張棒に連結されており、
前記レンズキャップ作動装置は、前記レンズキャップ作動装置が前後方向に移動することができる座標軸を含み、前記座標軸は閉位置と、開位置と、近接撮影位置とを含み、
前記レンズキャップ作動装置の移動に伴って、前記レンズフレームを介して前記レンズ引張棒が押圧されることにより、前記レンズは、その光軸回りに回動され、
前記レンズキャップ作動装置が前記閉位置に位置するとき、前記レンズキャップは前記レンズを覆うとともに前記カメラは閉モードになり、
前記レンズキャップ作動装置が前記閉位置から前記開位置に移動することにより、前記レンズキャップフレームを介して前記レンズキャップ引張棒が押圧され、前記レンズキャップが前記固定スピンドルを中心として旋回して前記レンズから取り除かれるとともに前記カメラは開モードになり、
前記レンズキャップ作動装置が前記開位置から前記近接撮影位置に移動することにより、前記レンズは、前記光軸回りの回動に伴って、その光軸方向に前記レンズの焦点距離が 増大するように移動して、前記カメラは近接撮影モードになる事を特徴とするカメラ。 - 前記レンズキャップ作動装置は、使用者に押圧されて前記レンズキャップ作動装置を作動させる押釦を更に含む事を特徴とする請求項4に記載のカメラ。
- 前記カメラはデジタルカメラである事を特徴とする請求項4または5に記載のカメラ。
- 前記レンズは支柱を更に含み、前記レンズキャップ作動装置が前記閉位置あるいは開位置に位置するとき、前記支柱は前記基部の低い面を支承する事を特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載のカメラ。
- 前記レンズキャップ作動装置が前記近接撮影位置に位置するとき、前記支柱は前記基部の高い面を支承して前記レンズの焦点距離を増大させ、これにより、前記支柱が前記高い面を支承する場合の焦点距離が、前記支柱が低い面を支承する場合の焦点距離よりも長くなる事を特徴とする請求項7に記載のカメラ。
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