JP3798960B2 - 四辺形基板の研磨装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、四辺形基板を研磨するために保持する研磨ヘッドに当該基板を受け渡すプッシャーを備えた四辺形基板の研磨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、研磨装置で四辺形のフォトマスク基板を研磨するには、外周が円形のホルダーに四辺形の穴を加工し、当該穴にフォトマスク基板をセットし、ホルダーにセットされたフォトマスク基板をプッシャー上に位置決めを行って載置し、さらにプッシャーによって位置決めを行って研磨ヘッドに渡して保持させ、一枚のウエハとして研磨、洗浄を行っていた。外周が円形のホルダーにフォトマスク基板をセットするのは、従来の研磨装置はウエハのような円盤状の研磨対象物の研磨、洗浄を行うのに適するよう設計されているためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような従来の研磨装置によれば、フォトマスク基板がセットされたホルダーを一枚のウエハとして研磨、洗浄を行うとホルダーとフォトマスク基板の間の隙間にスラリーが付着した。またホルダーとフォトマスク基板の間の隙間からスラリーがフォトマスク基板の裏側に回り込み、これらのスラリーがフォトマスク基板の側面、裏面に傷をつける場合があった。また、これらのスラリーを除去するため研磨後に洗浄を行うことが必要であるが、フォトマスク基板の表裏両面及び側面を洗浄するためにホルダーの換装が必要であり、コストが増大していた。
【0004】
そこで、本発明は、ホルダーを使用せずに四辺形の基板の受け渡しを行って保持し、研磨を行うことができる研磨装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による四辺形基板の研磨装置1は、例えば図1、図7に示すように、外周が四辺形に形成された基板Wを研磨する研磨装置1において;基板Wを保持する研磨ヘッド21と;基板Wを研磨ヘッド21に受け渡すプッシャー101とを備え;研磨ヘッド21が、基板Wを収納するための四辺形の開口30が形成されたガイドリング23と、ガイドリング23の外周部に設けられ、少なくとも2つの係合凹部81が形成された外周部材25とを有し;プッシャー101が、係合凹部81にそれぞれ係合しプッシャー101の研磨ヘッド21に対する中心位置位置決め及び角度位置決めを行う第1の位置決めピン111と、開口30に収納される基板Wのプッシャー101に対する中心位置位置決め及び角度位置決めを行う第2の位置決めピン112を有する。
【0006】
のように構成すると、第1の位置決めピン111が研磨ヘッド21の外周部材25の係合凹部81に係合し、プッシャー101の研磨ヘッド21に対する中心位置位置決め及び角度位置決めが行われる。第1の位置決めピン111が、少なくとも2本あるので、プッシャー101と研磨ヘッド21とは、中心位置の位置決めだけでなく角度の位置決めを行うことができる。 また、第2の位置決めピン112により基板Wのプッシャー101に対する中心位置決め及び角度位置決めが行われる。よって、基板Wが研磨ヘッド21に対して正確に位置決めされ、プッシャー101から研磨ヘッド21に受け渡される基板Wがガイドリング23の四辺形の開口30に収納され、四辺形の基板Wを研磨ヘッド21が確実に保持し研磨することができる。開口30は、第1の位置決めピン111に対して所定の位置に配置するとよい。また、開口30は基板Wの外周よりもわずかに大きく形成するとよい。
【0007】
請求項2に係る発明による四辺形基板の研磨装置1は、請求項1に記載の四辺形基板の研磨装置において、例えば図1、図7に示すように、プッシャー101が、基板Wを受けるための基板受け台107を有し;基板受け台107が、水平方向にスライド自在である。
【0008】
基板受け台107が、水平方向にスライド自在であるので、基板受け台107をスライドさせて、基板受け台107上に載置された基板Wの渡される側に対する位置決めを行うことができ、受けた基板Wを渡される側に位置を正確に渡すことができる。
【0009】
請求項3に係る発明による四辺形基板の研磨装置1は、請求項1または請求項2に記載の四辺形基板の研磨装置において、例えば図1、図7に示すように、プッシャー101が基板Wを研磨ヘッド21に保持させるために押し付けるよう構成され;第1の位置決めピン111が、プッシャー101の押し付け方向に軸線を向けて設けられている。
【0010】
このように構成すると、プッシャー101によって研磨ヘッド21に対して相対的に位置決めされた正確な位置に押し付けられた四辺形の基板Wを研磨ヘッド21が確実に保持し、当該基板Wを研磨することができる。
【0011】
請求項4に係る発明による四辺形基板の研磨装置1は、請求項2または請求項3に記載の四辺形基板の研磨装置において、例えば図1、図7に示すように、プッシャー101が、基板受け台107が取り付けられた載置部109を有し第1の位置決めピン111間の中心が、載置部109の中心に一致している。
【0012】
請求項5に係る発明による四辺形基板の研磨装置1は、請求項4に記載の四辺形基板の研磨装置において、例えば図1、図7に示すように、基板受け台107が載置部109の角部に取り付けられている。
【0013】
請求項6に係る発明による四辺形基板の研磨装置1は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の四辺形基板の研磨装置において、例えば図1、図7に示すように、プッシャー101が、収納円筒139を有し;収納円筒139に、バネ138と、バネ138の上に配置された第1の位置決めピン111が、それぞれ収納されている。
【0014】
のように構成すると、第1の位置決めピン111が係合凹部81に係合した後、プッシャー101がさらに上昇することができ、基板Wと研磨ヘッド21とが接触するようにすることができる。
【0015】
請求項7に係る発明による四辺形基板の研磨装置1は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の四辺形基板の研磨装置において、例えば図1、図7に示すように第2の位置決めピン112が、基板Wの各辺に沿ってそれぞれ2本配置され、基板Wの辺に直角な水平方向に同時に移動する。
【0016】
このように構成すると、基板Wのプッシャー101に対する中心位置位置決め及び角度位置決めを正確に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号または類似符号を付し、重複した説明は省略する。
【0019】
図1を参照して、本発明による四辺形基板の受渡機構としてのプッシャー101、および研磨ヘッド21の構成を説明する。図は、プッシャー101、研磨ヘッド21の模式的断面図であり、左半分は後述のフォトマスク基板Wの辺に平行な面で切断にした図であり、右半分はフォトマスク基板Wの対角線を通る面で切断した図である。
【0020】
プッシャー101は、ベース102と、プッシャー軸103と、軸リフトエアーシリンダ104と、プッシャー軸103と軸リフトエアーシリンダ104とを収納するケース105と、ケースリフトエアーシンリダ106と、基板受け台107が取り付けられた載置部140と載置台軸108とからなる載置台109と、ディスク136と台座スリーブ131とからなる第1の台座110と、ディスク137とデスクスリーブ127からなる第2の台座126と、第1の位置決めピン111と、第2の位置決めピン112と、スライドシリンダ113とを備える。
【0021】
基板受け台107上に、本発明による基板としてのフォトマスク基板W(図中二点鎖線にて表示)が載置される。フォトマスク基板Wは、正四辺形の形状を有するが、四辺形の形状であればよく長方形の形状であってもよい。フォトマスク基板Wは、シリコン基板、あるいは液晶基板であってもよい。
【0022】
ケース105は、鉛直方向上下に長い略円筒形状であり、ケース105を上昇させ、あるいは下降させるケースリフトエアーシンリダ106と共に、ベース102上に取り付けられて配置されている。
【0023】
ケースリフトエアーシンリダ106は、その下部側面に取り付けられたエア供給口115を有する。エア供給口115には第3の空気供給ライン161(図7参照)が接続され、第3の空気供給ライン161を介してエア供給口115に圧縮空気を供給するとケースリフトエアーシンリダ106のシリンダ軸116が上昇し、ケースリフトエアーシンリダ106の不図示のエア排気口から圧縮空気を排気するとシリンダ軸116が下降する。シリンダ軸116は、ケース105の側面に取り付けられたバー117に連結されている。したがって、ケース105はシリンダ軸116の上昇、下降に従って、上昇、下降する。
【0024】
図2に、バー117が最も上昇した状態を実線にて示し、最も下降した状態を二点鎖線にて示す。ケース105すなわちシリンダ軸116が上昇すると、ベース102(図1参照)に取り付けられたバー128(部分的に図示)に固定されたリミットスイッチ129をバー117が押し、ケース105が最も上昇した位置に来るとリミットスイッチ129が作動し、エア供給口115へ供給される圧縮空気の供給がロックされ、ケース105は上昇を停止する。
【0025】
図1を参照して説明を続ける。ケース105は、その下部に設けられた下部収納室118に、軸リフトエアーシリンダ104を収納している。軸リフトエアーシリンダ104は、下部収納室118の上部にある取付部118Aにぶら下がる状態で取り付けられている。軸リフトエアーシリンダ104は、その下部側面に取り付けられたエア供給口120を有する。エア供給口120には第4の空気供給ライン162(図7参照)が接続され、第4の空気供給ライン162を介してエア供給口120に圧縮空気を供給すると、軸リフトエアーシリンダ104のシリンダ軸121が上昇し、軸リフトエアーシリンダ104の不図示のエア排気口から圧縮空気を排気すると圧力が大気圧まで下がりシリンダ軸121が下降する。
【0026】
図3に、シリンダ軸121のそれぞれ上端、下端に取り付けられたディスク123、124が最も上昇した状態を実線にて示し、最も下降した状態を二点鎖線にて示す。収納室118の上部の取付部118Aには開口122が形成され、開口122からシリンダ軸121の上側が突き出し、ディスク123が、プッシャー軸103の下側端部に接触し、軸リフトエアーシリンダ104がプッシャー軸103の重量を支え、シリンダ軸121が上昇するとプッシャー軸103を押し上げる。シリンダ軸121が下降すると、プッシャー軸103が下降する。
【0027】
図1を参照して説明を続ける。プッシャー軸103は、その一部がケース105の上部に設けられた上部収納室125に収納され、その上端がケース105の上面105Aより上に突き出ている。シリンダ軸121の下端のディスク124は、シリンダ軸121が最も下降した状態で収納室118の床に接触する。軸リフトエアーシリンダ104の底部にはリミットスイッチ130が固定され、シリンダ軸121が上昇すると、ディスク124が、リミットスイッチ130を押し、エア供給口120への圧縮空気の供給がロックされ、シリンダ軸121の上昇が停止する。
【0028】
プッシャー軸103の上側の一部、及びプッシャー軸103のすぐ上側に位置している載置台軸108の、下側の一部が第1の台座110の台座スリーブ131に挿入され、台座スリーブ131が、第2の台座126のデスクスリーブ127に挿入されている。台座スリーブ131の下側の一部及びデスクスリーブ127は、ケース105内に収納されている。
【0029】
ディスク137は、ケース105の上面105Aの直ぐ上側に位置し、台座ディスク134は、ディスク137の直ぐ上側に位置している。ディスク137には、ピン132が取り付けられ、ピン132は、台座スリーブ131の略中央部に取り付けられた台座ディスク134に加工された貫通孔133を貫通して突出する。貫通孔133の内径は、ピン132の外径より大きく形成されている。
【0030】
ディスク136は、台座ディスク134の上側に位置し、ディスク136の下側の面には、8個のスライドシリンダ113が固定され、各スライドシリンダ113のシリンダ軸135は、水平方向にスライドし、その先端には鉛直に配置した第2の位置決めピン112が接続されている。したがって、第2の位置決めピン112の数は、8本である。なお、図中、スライドシリンダ113、第2の位置決めピン112は各1つのみ示してある。
【0031】
スライドシンリダ113は、その側面のシリンダ軸135近傍に設けられたエア供給口141を有する。各エア供給口141には、第5の空気供給ライン163(図7参照)が接続され、第5の空気供給ライン163を介してエア供給口141に圧縮空気を供給するとスライドシンリダ113のシリンダ軸135がZ方向(図4参照)にスライドし、スライドシンリダ113の不図示のエア排気口から圧縮空気を排気するとシリンダ軸135がZ方向とは反対の方向にスライドする。
【0032】
載置部140は、ディスク136の上側に位置し、2個の収納円筒139が載置部140の中心軸に対して互いに反対側に取り付けられ、各収納円筒139にはバネ138と、バネ138の上に配置された第1の位置決めピン111が収納されている。なお、図中、収納円筒139、バネ138、第1の位置決めピン111は各1つのみ示してある。第1の位置決めピン111は、その先端に、先に行くに従って径の細くなるテーパを有する。
【0033】
図4、および図5を参照して、基板受け台107、第1の位置決めピン111、第2の位置決めピン112を中心にさらに詳細に説明する。なお、図5(B)は、図4のX−X断面であり、Y−Y断面でもある。
【0034】
フォトマスク基板Wは、前述のように正四辺形形状を有し、表面及び裏面のそれぞれの辺部は、図5(A)に示すように、側面方向0.2mm、表面方向0.6mmの面取り加工がなされており、面取り面の傾きは約18°である。フォトマスク基板Wは、一辺の長さが最大152.4mmの大きさを有し、一辺の長さは±0.1mmの製作誤差で製造されており、不図示の搬送ロボットに備え付けられた不図示の搬送用ハンドにより、基板受け台107の上に載置され、基板受け台107の上に載置された研磨後のフォトマスク基板Wは搬送用ハンドにより、不図示の洗浄装置に搬送される。
【0035】
基板受け台107は、一対の部品107A、Bが90度開いて接触して並んだ形状をしており、載置部140の角部に4個配置されている。基板受け台107は、フォトマスク基板Wの角部が各基板受け台107の上面107C、107Dに接触するよう配置されている(図5(B)参照)。基板受け台107の上面107C、107Dは正確に載置されたフォトマスク基板Wの辺に向かって傾斜しており、その傾斜角度は図5(B)に示すように、5°から15°である。
【0036】
載置部140の対角に配置された2つの基板受け台107を挟んで一対の第1の位置決めピン111が配置されている。各基板受け台107の両側に並んで、合計8本の第2の位置決めピン112が配置され、フォトマスク基板W(図中、二点鎖線にて表示)の各辺に沿って第2の位置決めピン112が2本配置されている。互いに向かい合う第2の位置決めピン112は、水平方向に約2mmの距離だけスライドし、この水平方向は、正確に載置されたフォトマスク基板Wの辺に直角な方向であり、図に示すZ方向である。このスライドは、前述のスライドシリンダ113のスライド駆動により可能である。そして互いに向かい合う第2の位置決めピン112間の距離は、スライドして最も近づいた際に、フォトマスク基板Wの許容寸法の最大値より大きく、具体的には0.1mm大きく設定されている。
【0037】
第1の位置決めピン111間の中心は載置部140の中心に一致する。第1の位置決めピン111は、載置部140に対して固定されているので、基板受け台107に対して固定されている。
【0038】
次に、図6を参照し、基板受け台107上に載置され、第2の位置決めピン112により位置決めされたフォトマスク基板Wが最も片寄った場合の位置関係を説明する。フォトマスク基板Wは、図中、左上に最も片寄っている場合で説明する。基板受け台107の外周を正四辺形で囲った外周の中心線をL、L、フォトマスク基板Wの中心線をLW1、LW2とする。フォトマスク基板Wの一辺の長さを152.4mmとすれば、中心線Lと中心線LW1とのずれ、中心線Lと中心線LW2とのずれは、それぞれ最大で0.1mmである。但し、前述の説明は中心線Lと中心線LW1、中心線Lと中心線LW2とが互いに平行な場合で行っている。
【0039】
図1に戻って、プッシャー101によって研磨ヘッド21にフォトマスク基板Wが渡されるときの、プッシャー101と研磨ヘッド21の位置関係を説明する。この場合、プッシャー101は研磨ヘッド21の真下に位置している。
【0040】
研磨ヘッド21は、研磨ヘッド本体22と、研磨ヘッド21に二組のトルク伝達ピンP、P(一組のみ図示)を介して回転トルクを伝達する研磨ヘッド軸2と、研磨ヘッド軸2と研磨ヘッド本体22とを接続するベアリングボール3と、正四辺形の開口30を形成し、開口30内に配置されたフォトマスク基板Wの動きを規制するガイドリング23と、ガイドリング23の外周部を覆う外周部材25とを有する。ガイドリング23は、ガイドリング23の底面がフォトマスク基板Wの被研磨面と略同一の平面上になるように開口30にフォトマスク基板Wを保持する。
【0041】
外周部材25には、第1の位置決めピン111が上昇した場合に係合する係合凹部81が形成されている。係合凹部81の入り口部には座ぐりによってテーパが加工され、第1の位置決めピン111がスムーズに挿入されるように構成される。
【0042】
研磨ヘッド本体22の下面には凹部が加工され、研磨ヘッド本体22の下面にフォトマスク基板Wが保持された場合に、空間部43が形成される。空間部43は、研磨ヘッド21に接続される第1の空気供給ライン62(図7参照)に連通している。ガイドリング23の上部には空間部34が形成され、ガイドリング23は空間部34にくい込んで上下に移動可能に構成されている。
【0043】
プッシャー101の載置台140が上昇し、第1の位置決めピン111が係合凹部81に係合し、載置台140と研磨ヘッド21の位置合わせが行われ、フォトマスク基板Wが研磨ヘッド21に渡される。
【0044】
図7は、本発明のプッシャー1を用いた研磨装置1の構成を示す概念図である。図7を参照し、適宜図1を参照して、研磨装置1の構成を説明する。研磨装置1は、プッシャー101,研磨ヘッド21、ベアリングボール3、研磨ヘッド軸2、研磨盤38、研磨布39、第1〜第5の空気供給ライン62、51、161、162、163、第1〜第5のエアレギュレータR1〜R5、研磨ヘッド固定部材4、連結軸48、エアシリンダ5、ピストン14、回転筒6、タイミングプーリ7、タイミングベルト8、タイミングプーリ10、モータ9、砥液供給ノズル13等を備える。
【0045】
図中、研磨ヘッド21、研磨ヘッド固定部材4等が実線で示す位置関係にある場合は、研磨ヘッド21等が、研磨盤38の真上に位置する場合であり、フォトマスク基板Wの研磨が行われている場合である。一方、研磨ヘッド21、研磨ヘッド固定部材4等が二点鎖線で示す位置関係にある場合は、研磨前に、プッシャー101から研磨ヘッド21へフォトマスク基板Wを渡す場合、または研磨後に、研磨ヘッド21からプッシャー101へフォトマスク基板Wを渡す場合である。研磨ヘッド固定部材4の一端は揺動軸64により支持され、研磨ヘッド固定部材4は、実線の状態と二点差線の状態との間を不図示の揺動機構により揺動可能に構成されている。
【0046】
研磨ヘッド21は、ベアリングボール3を介して研磨ヘッド軸2に係合されている。研磨ヘッド軸2は、研磨ヘッド固定部材4に昇降及び回転自在に図示しない軸受を介して係合され、連結軸48、連結棒61を介してエアシリンダ5内のピストン14に連結されいる。
【0047】
第1の空気供給ライン62は、第1のバルブV1、第1のエアレギュレータR1を介して圧縮空気源42に接続され、バルブV0を介して真空排気源49に接続される。第2〜第5の空気供給ライン51、161、162、163、は、それぞれ、第2〜第5のバルブV2〜V5、第2〜第5のエアレギュレータR2〜R5を介して圧縮空気源42に接続される。
【0048】
研磨ヘッド21は、第1の空気供給ライン62を介して、第1のバルブV1を開/バルブV0を閉にすることにより圧縮空気源42に接続され、あるいは第1のバルブV1を閉/バルブV0を開にすることにより真空排気源49に接続される。第1の空気供給ライン62に連通する空間部43の圧力は、第1の空気供給ライン62が圧縮空気源42に接続された場合、第1のエアレギュレータR1によって所定の圧力に制御され、第1の空気供給ライン62が真空排気源49に接続された場合、真空となる。空間部43の圧力制御によって、研磨中のフォトマスク基板Wを研磨盤38に押し付け、あるいは空間部43の圧力を真空にすることによって、研磨ヘッド21に、フォトマスク基板Wが吸着される。
【0049】
エアシリンダ5は、第2の空気供給ライン51を介して圧縮空気源42に接続されている。エアシリンダ5の圧力は、第2のエアレギュレータR2によって所定の圧力に制御される。また、エアシリンダ5の不図示のエア排気口に接続された不図示の排気機構が不図示の制御機構により制御され、エアシリンダ5から圧縮空気が排気され、エアシリンダ5の圧力が大気圧となる。
【0050】
エアシリンダ5の圧力制御によって、ピストン14は上下動し、ピストン14の上下動により、連結軸48、研磨ヘッド軸2は、連結棒61を介し上下動し、研磨ヘッド21の下面に保持されたフォトマスク基板Wを研磨盤38から離し、あるいは研磨盤38向かって押し付ける。
【0051】
また、研磨ヘッド21の上面と研磨ヘッド軸2の下端面は、ベアリングボール3を収容するボール軸受を形成しており、研磨ヘッド21はベアリングボール3を介して研磨盤38に対してすなわち研磨布39に対してベアリングボール3を中心に傾動可能になっている。なお、ベアリングボール3は研磨ヘッド軸2の中心に位置する。
【0052】
ケースリフトエアーシンリダ106は、第3の空気供給ライン161を介して圧縮空気源42に接続されている。ケースリフトエアーシンリダ106の圧力は、第3のエアレギュレータR3によって所定の圧力に制御される。ケースリフトエアーシンリダ106の不図示のエア排気口に接続された不図示の排気機構が不図示の制御機構により制御され、ケースリフトエアーシンリダ106から圧縮空気が排気され、ケースリフトエアーシンリダ106圧力が大気圧となる。ケースリフトエアーシンリダ106の圧力制御によって、ケース105がすなわち載置台109の載置部140が上下し、載置部140の上下により載置されたフォトマスク基板Wが上下する。
【0053】
軸リフトエアーシリンダ104は、第4の空気供給ライン162を介して圧縮空気源42に接続されている。軸リフトエアーシンリダ104の圧力は、第4のエアレギュレータR4によって所定の圧力に制御される。軸リフトエアーシリンダ104の不図示のエア排気口に接続された不図示の排気機構が不図示の制御機構により制御され、軸リフトエアーシリンダ104から圧縮空気が排気され、軸リフトエアーシリンダ104の圧力が大気圧となる。軸リフトエアーシリンダ104の圧力制御によって、載置台109の載置部140がケース105を基点に上下し、載置部140の上下により載置されたフォトマスク基板Wが同様に上下する。
【0054】
各スライドシリンダ113は、第5の空気供給ライン163を介して圧縮空気源42に接続されている。すべてのスライドシリンダ113の圧力は、第5のエアレギュレータR5によって所定の圧力に一律に制御される。各スライドシリンダ113の不図示のエア排気口に接続された不図示の排気機構が不図示の制御機構により制御され、各スライドシリンダ113から圧縮空気が排気され、スライドシリンダ113の圧力が一律に大気圧となる。スライドシリンダ113の圧力制御により、第2の位置決めピン112がZ方向/反Z方向(図4参照)にスライドする。
【0055】
また、研磨ヘッド軸2には回転筒6が取り付けられており、回転筒6はその外周にタイミングプーリ7を備えている。そして、タイミングプーリ7は、タイミングベルト8を介して、研磨ヘッド固定部材4に固定されたモータ9に設けられたタイミングプーリ10に接続されている。したがって、モータ9を回転駆動することによって、タイミングベルト8およびタイミングプーリ7を介して回転筒6および研磨ヘッド軸2が一体に回転し、研磨ヘッド軸2の回転により研磨ヘッド21が回転する。
【0056】
なお、連結軸48へは、研磨ヘッド軸2からの回転は伝達されない。また、前述のように研磨ヘッド固定部材4の一端は、揺動軸64により支持され、揺動自在となっており、研磨ヘッド固定部材4は、不図示の揺動機構に揺動され、研磨ヘッド21がプッシャー101の真上の位置と、研磨盤38の真上の位置の間を揺動する。
【0057】
次に、図1、図7を参照して、研磨装置1の作用を説明する。研磨ヘッド固定部材4、研磨ヘッド21が図7中、二点差線にて示された状態、すなわちプッシャー21の真上にある状態から説明を開始する。最初に載置台109は、最も下降した状態にある。フォトマスク基板Wが不図示の搬送ロボットの搬送ハンドによって、載置台109の載置部140の基板受け台107上に載置される。
【0058】
第5のバルブV5を閉から開にして、第5のエアレギュレータR5により圧縮空気源42から第5の空気供給ライン163を通って各スライドシリンダ113に供給される空気圧を一律に制御して、所定の圧力とする。各スライドシリンダ113の圧力を一律に所定の圧力にすることにより、各スライドシリンダ113が同時にZ方向(図4参照)にスライドし、各第2の位置決めピン112が同時にZ方向に移動し、基板受け台107上に載置されたフォトマスク基板Wのプッシャー21に対する位置決めを行う。
【0059】
この位置決めにより不図示の搬送ロボットの載置台109に対するフォトマスク基板Wの搬送エラーを修正することができる。フォトマスク基板Wを互いに直角な2方向にスライドさせるように第2の位置決めピン112を配置したので、フォトマスク基板Wの中心位置の位置決めに加えて、円形の基板には不要であった角度位置決めを行うことができ、四辺形のフォトマスク基板Wの位置決めを適切に行うことができる。
【0060】
次に、第3のバルブV3を閉から開にして、第3のエアレギュレータR3により圧縮空気源42から第3の空気供給ライン161を通ってケースリフトエアーシンリダ106に供給される空気圧を制御して、ケースリフトエアーシンリダ106を所定の圧力とする。ケースリフトエアーシンリダ106を所定の圧力とすることにより、ケース105が上昇するので載置台109が上昇し、第1の位置決めピン111の先端が研磨ヘッド21の外周部材25の係合凹部81に係合し、プッシャー101と研磨ヘッド21の位置決めが行われる。第1の位置決めピン111が、2本あるので、プッシャー101と研磨ヘッド21とは、中心位置の位置決めだけでなく角度の位置決めを行うことができる。
【0061】
第2の位置決めピン112によって、基板受け台107上に載置されたフォトマスク基板Wのプッシャー101に対する位置決めが行われ、第1の位置決めピン111によってプッシャー101と研磨ヘッド21との位置決めが行われるので、フォトマスク基板Wの研磨ヘッド21に対する位置決めが行われ、フォトマスク基板Wが研磨ヘッド21に対して正確に位置決めされ、正確に保持させることができる。
【0062】
なお、第2の位置決めピン112の先端は、基板受け台107上に載置されたフォトマスク基板Wの上側の表面より低い位置にある。さらに、ケースリフトエアーシンリダ106によりケース105が最も上昇した状態で、第2の位置決めピン112の先端は、研磨ヘッド21のガイドリング23の下面より下の位置にあり、ガイドリング23に接触しない。
【0063】
載置台109の載置台軸108の端部108Aが、プッシャー軸103の上側の端部103Aと接触しており、水平方向に移動可能であるので、第1の位置決めピン111が研磨ヘッド21の外周部材25の係合凹部81に係合した場合、載置台軸108の端部108Aが水平方向に移動し、前述の第1の位置決めピン111による研磨ヘッドとプッシャーの位置決めが可能となる。載置台軸108の端部108Aの水平方向の移動は、ピン132の移動が貫通孔133により規制されることにより、所定の範囲に制限される。
【0064】
次に、第4のバルブV4を閉から開にして、第4のエアレギュレータR4により圧縮空気源42から第4の空気供給ライン162を通って軸リフトエアーシリンダ104に供給される空気圧を制御して、軸リフトエアーシリンダ104を所定の圧力とする。軸リフトエアーシリンダ104を所定の圧力とすることにより、載置台109がケース105からさらに数mm上昇する。
【0065】
このとき、第1の位置決めピン111は、係合凹部81に係合しているので、さらに上昇することはできないが、収納円筒139内のバネ138が圧縮され、第1の位置決めピン111は、バネ138が圧縮された分だけ収納円筒139内に沈み込む。
【0066】
なお、軸リフトエアーシリンダ104の上昇が終了した時点で、基板受け台107上のフォトマスク基板Wの上面と、研磨ヘッド本体22のフォトマスク基板Wと接触する底面が接触する。
【0067】
ここで、バルブV0を閉から開にすることにより、研磨ヘッド21の空間部43が第1の空気供給ライン62を介して真空排気源49と連通されるので空間部43は真空となり、フォトマスク基板Wは、研磨ヘッド21に吸着される。
【0068】
次に、第4、第3のバルブV4、V3を開から閉にし、不図示の制御機構がそれぞれ軸リフトエアーシリンダ104及びケースリフトエアーシンリダ106の不図示のエア排気口に接続された不図示の排気機構を制御し、軸リフトエアーシリンダ104の圧縮空気を排気し、さらにケースリフトエアーシンリダ106の圧縮空気を排気する。よって、載置台109はケース105に対して数mm下降し、さらにケース105が下降するので、載置台109はケース105と共に下降し、ケース105の下降が終了した時点で最も下降した位置に来る。
【0069】
次に、不図示の揺動機構により研磨ヘッド固定部材4が、揺動軸64を中心に所定の角度回転し、研磨ヘッド21はプッシャー101の真上の位置(図7中、研磨ヘッド固定部材4が二点鎖線の位置)から研磨盤38の真上の位置(図7中、研磨ヘッド固定部材4が実線の位置)に揺動移動する。
【0070】
次に、第2のバルブV2を閉から開にし、第2のエアレギュレータR2により圧縮空気源42から第2の空気供給ライン51を通ってエアシリンダ5に供給される空気圧を制御して、所定の圧力とする。エアシリンダ5内の圧力が所定の値になると、ピストン14が下に移動するので、連結軸48を介して研磨ヘッド軸2、研磨ヘッド21が下に移動し、フォトマスク基板Wが研磨布39上に載置される。回転筒6は、研磨ヘッド軸2に取り付けられ、軸方向に相対的に移動可能であるので、研磨ヘッド軸2が上下動しても、回転筒6は研磨ヘッド固定部材4に対して静止している。
【0071】
フォトマスク基板Wが研磨布39上に載置されたのち、第2のバルブV2は、開の状態を保つのでエアシリンダ5内の圧力に起因するピストン14を押す力により、研磨ヘッド21が、フォトマスク基板Wを研磨布39に向かって押し付けている。なお、フォトマスク基板Wを研磨布39に向かって押し付けるとは、フォトマスク基板Wを研磨盤38に向かって押し付けることも意味している。
【0072】
次に、バルブV0を開から閉にし、さらに第1のバルブV1を閉から開にし、第1のエアレギュレータR1により圧縮空気源42から第1の空気供給ライン62を通って供給される空間部43の空気圧を制御して、所定の圧力とする。次に砥液供給ノズル13から研磨布39上面に研磨液としての砥液Qを流し、モータ9によって回転させる。モータ9が回転すると、タイミングプーリ10が回転し、タイミングベルト8を介してタイミングプーリ7が回転し、回転が研磨ヘッド軸2に伝達される。研磨ヘッド軸2が回転すると、研磨ヘッド21が回転し、研磨ヘッド21によって研磨布39に押し付けられているフォトマスク基板Wが回転する。
【0073】
このときガイドリング23は、フォトマスク基板Wに同期して回転する。一方、研磨盤38も不図示の回転駆動装置によって、研磨ヘッド21の回転方向と同一の方向に回転し、フォトマスク基板Wの研磨盤に接触している被研磨面の化学的、機械的研磨が行われる。砥液供給ノズル13から研磨布39上面に研磨液としての砥液Qを流しているので、研磨布39に砥液Qが保持され、フォトマスク基板Wはその被研磨面と研磨布39の間に砥液Qが残存した状態で研磨される。
【0074】
空間部43の空気圧を所定の圧力とすることによりフォトマスク基板Wは、研磨布39に向かって押し付けられている。空間部43を加圧することによりフォトマスク基板Wの中央部を均一な力で押圧することができ、研磨によるフォトマスク基板Wの平坦度が向上する。また、空間部43が構成されているので、フォトマスク基板Wの裏面に仮に砥液、研磨屑が回り込んでも、裏面に傷が形成されない。
【0075】
研磨終了後、第1のバルブV1を開から閉にし、バルブV0を閉から開にすることによりフォトマスク基板Wが研磨ヘッド21に吸着される。次に、第2のバルブV2を開から閉にし、不図示の制御機構によって、エアシリンダ5の不図示のエア排気口に接続された不図示の排気機構を制御し、エアシリンダ5から圧縮空気を排気し、エアシリンダ5の圧力を大気圧まで降下させると研磨ヘッド21が上昇する。次に、不図示の揺動機構により研磨ヘッド固定部材4が所定の角度回転し、研磨ヘッド21はプッシャー101の真上の位置にくる。
【0076】
次に、第3のバルブV3を閉から開にし、載置台109の基板受け台107がフォトマスク基板Wに近づき、また、前述したのと同様に第1の位置決めピン111により研磨ヘッド21と載置台109の位置決めが行われる。この状態で、バルブV0を開から閉にすることによりフォトマスク基板Wの吸着状態が解除され、さらにフォトマスク基板Wに第1の供給ライン62を通して、図示しない機構によりNと純水との混合したものを吹きつけることにより、フォトマスク基板Wが落下し基板受け台107上に載置される。
【0077】
次に、不図示の制御機構に軸リフトエアーシリンダ104、ケースリフトエアーシンリダ106の排気制御を行わせ、基板受け台107が最も下降した位置に来たときに、第5のバルブV5を閉から開にし、第2の位置決めピン112により研磨後のフォトマスク基板Wのプッシャー101上の位置決めを行うことができ、不図示の搬送用ロボットによって、不図示のフォトマスク基板Wの洗浄装置へ正確に搬送することができる。
【0078】
なお、研磨ヘッド21は、不図示の回転角度検知により回転角度を検出し、第1の位置決めピン111が係合凹部81に係合する位置(誤差±数mm未満)で回転を停止するよう構成されている。誤差は、前述のように載置台109(載置台軸108)が、プッシャー軸103上で水平移動することにより吸収される。
【0079】
【発明の効果】
以上のように本発明の四辺形基板の研磨装置によれば、第1の位置決めピンが研磨ヘッドの外周部材の係合凹部に係合し、プッシャーの研磨ヘッドに対する中心位置位置決め及び角度位置決めが行われる。第1の位置決めピンが、少なくとも2本あるので、プッシャーと研磨ヘッドとは、中心位置の位置決めだけでなく角度の位置決めを行うことができる。 また、第2の位置決めピンにより基板のプッシャーに対する中心位置決め及び角度位置決めが行われる。よって、基板Wが研磨ヘッドに対して正確に位置決めされ、プッシャーから研磨ヘッドに受け渡される基板Wがガイドリングの四辺形の開口に収納され、四辺形の基板を研磨ヘッドが確実に保持し研磨することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプッシャー、研磨ヘッドの構成を示す模式図である。
【図2】図1のプッシャーのケースリフトエアーシンリダ回りの構成を示す模式図である。
【図3】図1のプッシャーの軸リフトトエアーシンリダ回りの構成を示す模式図である。
【図4】図1のプッシャーの載置台の模式的平面図である。
【図5】(A)は、フォトマスク基板の角部の模式的拡大図である。(B)は、フォトマスク基板と基板受け台の接触状態を示す模式的拡大図である。
【図6】フォトマスク基板と載置台の位置関係を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る研磨装置の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1 研磨装置
2 研磨ヘッド軸
3 ベアリングボール
4 研磨ヘッド固定部材
21 研磨ヘッド
23 ガイドリング
30 開口
38 研磨盤
101 プッシャー
104 ケースリフトエアーシンリダ
106 軸リフトエアーシンリダ
107 基板受け台
109 載置台
111 第1の位置決めピン
112 第2の位置決めピン
113 スライドシリンダ
W フォトマスク基板

Claims (7)

  1. 外周が四辺形に形成された基板を研磨する研磨装置において;
    前記基板を保持する研磨ヘッドと;
    前記基板を前記研磨ヘッドに受け渡すプッシャーとを備え;
    前記研磨ヘッドが、前記基板を収納するための四辺形の開口が形成されたガイドリングと、前記ガイドリングの外周部に設けられ、少なくとも2つの係合凹部が形成された外周部材とを有し
    前記プッシャーが、前記係合凹部にそれぞれ係合し前記プッシャーの前記研磨ヘッドに対する中心位置位置決め及び角度位置決めを行う第1の位置決めピンと、前記開口に収納される基板の前記プッシャーに対する中心位置位置決め及び角度位置決めを行う第2の位置決めピンとを有する;
    四辺形基板の研磨装置。
  2. 前記プッシャーが、前記基板を受けるための基板受け台を有し;
    前記基板受け台が、水平方向にスライド自在である;
    請求項1に記載の四辺形基板の研磨装置。
  3. 前記プッシャーが前記基板を前記研磨ヘッドに保持させるために押し付けるよう構成され;
    前記第1の位置決めピンが、前記プッシャーの押し付け方向に軸線を向けて設けられている;
    請求項1または請求項2に記載の四辺形基板の研磨装置。
  4. 前記プッシャーが、前記基板受け台が取り付けられた載置部を有し前記第1の位置決めピン間の中心が、前記載置部の中心に一致している;
    請求項2または請求項3に記載の四辺形基板の研磨装置。
  5. 前記基板受け台が前記載置部の角部に取り付けられた;
    請求項4に記載の四辺形基板の研磨装置。
  6. 前記プッシャーが、収納円筒を有し;
    前記収納円筒に、バネと、前記バネの上に配置された前記第1の位置決めピンが、それぞれ収納されている;
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の四辺形基板の研磨装置。
  7. 前記第2の位置決めピンが、前記基板の各辺に沿ってそれぞれ2本配置され、前記基板の辺に直角な水平方向に同時に移動する;
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の四辺形基板の研磨装置。
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