JP3798863B2 - 携帯用切断機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、被切断物(ワーク)を、固定バイスと可動バイスとで挟んで、ベッド上に固定し、ベッドの先端部に基端部が回動可能に支持されたフレームにエンドレスソーブレードまたは丸鋸刃などの切断刃を駆動可能に設け、前記フレームをベッド側に倒してベッドに固定した被切断物に前記切断刃を押し当てて被切断物の切断を行うようにした携帯用切断機の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の携帯用切断機である携帯用バンドソーを、図面に基づいて、以下、詳細に説明する。
図2はこの携帯用バンドソーのフレームを持ち上げた場合の斜視図であり、この図において、1はベッド、2はこのベッド上に設けた被切断物Wの載置台、3は載置台上に設けた被切断物Wを固定する固定バイス、4は同じく可動バイスで、この可動バイス4には、ハンドル5aの操作で進退する螺子棒5の先端部が回転自在に取付けられている。
【0003】
6はこのベッド1の先端部1aにヒンジ部7を介して基端部6aが回動自在に支持されたフレームで、このフレーム6にはこれに設けたモーター8を駆動源とする駆動機構(図示しない)によって駆動されるエンドレスソーブレード9が所定範囲を露出して配設されている。
【0004】
10,10はフレーム6の基端部6aおよび先端部6bに設けたハンドルで、被切断物Wにフレーム6のエンドレスソーブレード9を押し当てて切断するため、フレーム6を回動させるときには、フレーム6の先端部6bに設けたハンドル10を持って行い、この携帯用バンドソーを持ち運ぶときには、フレーム6をベッド1に倒して固定し、フレーム6の基端部6aと先端部6bとに設けたハンドル10,10を持って行う。
【0005】
11はベッド1の側面1bに一端を取付けたチェーン、12はフレーム6の側面6cに取付けた固定フックで、携帯用バンドソーを持ち運ぶときにフレーム6をベッド1に倒して固定する際には、前記固定フック12にチェーン11の先端部を引っ掛けて行う。13はフレーム6をベッド1に倒したときにフレーム6が当接するようにベッド1の載置台2に設けた受け部である。
【0006】
前記従来例の携帯用バンドソーを持ち運ぶときは、図3に示すように、フレーム6をベッド1側に倒して、ベッド1の側面1bに取付けたチェーン11の先端11bを、フレーム6の側面6cに設けた固定フック12に引っ掛けたり、また、図示しないが、ベッド1の先端部1aとフレーム6の基端部6aとを回動可能に連結したヒンジ部7の直近にロックピンを設けて、フレーム6が回動しないように固定している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来例において、携帯用バンドソーを持ち運ぶときにフレーム6をベッド1に倒して固定するために、前記チェーン11を固定フック12に引っ掛けるためには、チェーン11にゆとりが必要であるため、このチェーン11を固定フック12に引っ掛けた場合に、チェーン11に弛みが発生していた。
【0008】
フレーム6をベッド1に倒してチェーン11によって固定した場合、このチェーン11に弛みが発生すると、携帯用バンドソーを運搬中にヒンジ部7を基点としてフレーム6が細かく回動し(ガタつく)、その結果、ヒンジ部7が損傷して、フレーム6をベッド1に回動させて被切断物Wを切断する際に、精密な切断ができなくなったり、また、被切断物Wの切断を終えたときに、フレーム6がベッド1に当たる位置に設けた受け部13にフレーム6がガタついて当たるため、この受け部13が磨耗する不具合が発生していた。
【0009】
また、ベッド1の先端部1aとフレーム6の基端部6aとを回動可能に連結したヒンジ部7の直近に設けたロックピンによって、ベッド1に倒したフレーム6が回動しないように固定した場合には、前記のようにチェーンで固定する場合に比べてガタつきは少ないため、最近は前記ロックピンによる固定手段を多く採用するようになったが、それでもガタつきを完全に無くすことはできず、そのガタつきは長期にわたって徐々に大きくなる、という問題があった。また、前記ロックピンによる固定手段の場合には、ロックピンをヒンジ部の直近に設けたため、ヒンジ部を強固な材料で作製する必要があり、必然的に携帯用バンドソー全体の重量が増加する傾向にあった。
【0010】
この発明は、携帯用切断機を持ち運ぶとき、フレームをベッド側に倒して、ベッドとフレームとをチェーンで連結して固定したときに、チェーンの引っ張りにゆとり(ガタつき)がないように固定するようにした携帯用切断機を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記目的を達成するために、被切断物Wを動かないように載置するベッド1と、このベッド1の先端部1aに基端部6aが回動可能に支持されたフレーム6とからなり、このフレーム6にはエンドレスソーブレードや丸鋸刃などの切断刃が駆動可能に設けられ、フレーム6をベッド1側に倒して前記切断刃をベッド1に載置した被切断物Wに押し当てて被切断物Wを切断するようにした携帯用切断機において、チェーン11の基端11aをベッド1あるいはフレーム6に取付け、チェーン11の先端部を引っ掛けるフック14をフレームあるいはベッドに回動・固定可能に設け、前記フック14にチェーン11の先端部を引っ掛けて、チェーン11が引っ張られるようにフック14を回動させたときに、このフック14が乗り越えて元の位置に戻らないように当接する突起15を設けて構成したことを特徴とする携帯用切断機としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る携帯用切断機の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1はこの発明の携帯用切断機の要部を示すものであり、前記従来例と同一部分には同一符号を付け、その詳細な説明は省略する。
【0013】
この発明は、チェーン11の基端11aをベッド1の側面1bに螺着した螺子(例えば六角頭付螺子)17に取り外れず移動・固定可能に取付け、チェーン11の先端11bを引っ掛けるフック14をフレーム6の側面6cにノブ付き螺子18を介して回動・固定可能に設け、前記フック14にチェーン11の先端11bを引っ掛けて、チェーン11が引っ張られるようにフック14を回動させたときに、このフック14が乗り越えて元の位置に戻らないように当接する突起15をフレーム6の側面6cに設け、さらに、突起15の付け根部に、突起15の径より大きい径の凸部16を形成したものである。
【0014】
この発明は、前記のように構成されているので、前記フック14を回動・固定可能に支持しているノブ付き螺子18を緩めると、フック14は図1の(a)において二点鎖線で示すように垂れ下がる。そして、この垂れ下がったフック14に基端11aをベッド1の側面1bに螺着した螺子17に取付けたチェーン11の先端11bを引っ掛け、フック14を水平状に回動させると、このフック14は前記チェーン11を引っ張ってフレーム6の側面6cに設けた突起15を乗り越える。そして、ノブ付き螺子18を締めつけると、図1の(b)に示すように、フック14はフレーム6の側面6c側に移動して、このフック14は突起15の付け根部の径の大きい凸部16に乗り上がって当接するので、チェーン11にテンションがかかって弛まないように緊張され、ベッド1側に倒したフレーム6をその状態にガタつかないように固定することができる。
【0015】
長期間使用している間にチェーン11が伸びてきた場合には、チェーン11の先端11bをフック14に引っ掛け、このフック14を水平に回動させて突起15を乗り越えさせたときに、チェーン11が弛んでガタつきが発生することになるが、このような場合には、ベッド1にチェーン11の基端11aを締付けている螺子17を緩め、チェーン11の基端11aを下方に引っ張ってチェーン11を緊張させて、チェーン11の基端11aを締付け直しておけば、チェーン11を緊張させた状態でベッド1にフレーム6をガタつかないように固定することができる。
【0016】
前記チェーン11によるベッド1とフレーム6との連結を外すときには、フック14を回動・固定可能に支持したノブ付き螺子18を緩め、フック14が前記と逆に突起15を乗り越えると、フック14は図1において二点鎖線で示すように垂れ下がるので、このフック14に引っ掛けられていた前記チェーン11を容易に外すことができる。
【0017】
なお、前記実施の形態においては、チェーン11の基端11aをベッド1の側面1bに取付け、フック14をフレーム6の側面6cに取付けた例を説明したが、これとは逆に、チェーン11の基端11aをフレーム6の側面6cに取付け、フック14をベッド1の側面1bに取付けた場合でも、前記同様の作用、効果を得ることができるものである。
【0018】
【発明の効果】
この発明の携帯用切断機は、以上説明したように、被切断物を動かないように載置するベッドと、このベッドの先端部に基端部が回動可能に支持されたフレームとからなり、このフレームにはエンドレスソーブレードや丸鋸刃などの切断刃が駆動可能に設けられ、フレームをベッド側に倒して前記切断刃をベッドに載置した被切断物に押し当てて被切断物を切断するようにした携帯用切断機において、チェーンの一端をベッドあるいはフレームに取付け、チェーンの先端部を引っ掛けるフックをフレームあるいはベッドに回動・固定可能に設け、前記フックにチェーンの先端部を引っ掛けて、チェーンが引っ張られるようにフックを回動させたときに、このフックが乗り越えて元の位置に戻らないように当接する突起を設けて構成したので、前記フックにチェーンの先端部を引っ掛け、フックを水平状に回動させると、このフックは、前記チェーンを弛まないように引っ張って前記突起を乗り越えて、元の位置に戻らないように前記突起に当接するので、ベッド側に倒したフレームをその状態でガタつかないように固定することができ、携帯用切断機を運搬するときに、フレームがベッドの上でガタつかなくなり、その結果、ベッドの先端部とフレームの基端部を回動可能に支持したヒンジ部の損傷もなくなり、被切断物の切断精度に狂いを生ずることがなくなる。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の携帯用切断機の要部を示す図である。
【図2】 従来の携帯用バンドソーのフレームを持ち上げた場合の斜視図である。
【図3】 従来の携帯用バンドソーのベッドとフレームをチェーンで連結した図である。
【符号の説明】
1 ベッド
1a 先端部
1b 側面
2 載置台
3 固定バイス
4 可動バイス
5 螺子棒
5a ハンドル
6 フレーム
6a 基端部
6b 先端部
6c 側面
7 ヒンジ部
8 モーター
9 エンドレスソーブレード
10 ハンドル
11 チェーン
11a 基端
11b 先端
12 固定フック
13 受け部
14 フック
15 突起
16 凸部
17 螺子
18 ノブ付き螺子
Claims (1)
- 被切断物(W)を動かないように載置するベッド(1)と、このベッド(1)の先端部(1a)に基端部(6a)が回動可能に支持されたフレーム(6)とからなり、このフレーム(6)にはエンドレスソーブレードや丸鋸刃などの切断刃が駆動可能に設けられ、フレーム(6)をベッド(1)側に倒して前記切断刃をベッド(1)に載置した被切断物(W)に押し当てて被切断物(W)を切断するようにした携帯用切断機において、
チェーン(11)の基端(11a)をベッド(1)あるいはフレーム(6)に取付け、チェーン(11)の先端(11b)部を引っ掛けるフック(14)をフレームあるいはベッドに回動・固定可能に設け、前記フック(14)にチェーン(11)の先端部を引っ掛けて、チェーン(11)が引っ張られるようにフック(14)を回動させたときに、このフック(14)が乗り越えて元の位置に戻らないように当接する突起(15)を設けて構成したことを特徴とする携帯用切断機。
Priority Applications (1)
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JP31042796A JP3798863B2 (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 携帯用切断機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31042796A JP3798863B2 (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 携帯用切断機 |
Publications (2)
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JPH10151520A JPH10151520A (ja) | 1998-06-09 |
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ID=18005124
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JP31042796A Expired - Fee Related JP3798863B2 (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 携帯用切断機 |
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