JP3797398B2 - 演算装置および演算方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、演算装置および演算方法に関し、特に、逆正接演算を行う演算装置および演算方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル信号を伝送する方法として、直交周波数分割多重方式(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)と呼ばれる変調方式が提案されている。このOFDM方式は伝送帯域内に多数の直交する副搬送波を設け、それぞれの副搬送波の振幅および位相にデータを割り当て、PSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)によりディジタル変調する方式である。この方法では、多数の副搬送波で伝送帯域を分割するため、副搬送波1波あたりの帯域は狭くなり、変調速度は遅くなるが、搬送波の数が多数あるので総合の伝送速度は従来の変調方式と変わらない。
【0003】
このOFDM方式では多数の副搬送波が並列に伝送されるためにシンボル速度が遅くなるので、いわゆるマルチパス妨害の存在する伝送路ではシンボルの時間長に対する相対的なマルチパスの時間長を短くすることができ、マルチパス妨害に対して強い方式であることが期待できる。
【0004】
以上の様な特徴からOFDM方式は、マルチパス妨害の影響を強く受ける地上波によるディジタル信号の伝送に対して特に注目されている。このような地上波によるディジタル信号の伝送としては、例えば、DVB−T(Digital Video Broadcasting-Terrestrial)などが有名である。
【0005】
また最近の半導体技術の進歩により離散的フ−リエ変換(以下FFT(Fast Fourier Transform)と記述する)や離散的フ−リエ逆変換(以下IFFT(Invert Fast Fourier Transform)と記述する)をハ−ドウェアで実現することが可能となり、これらを用いてOFDM方式に基づく変調を行ったり、また逆に復調する事が簡単にできる様になった事もOFDM方式が注目されてきた理由の一つである。
【0006】
図8はOFDM受信装置の構成例を示すブロック図である。この図において、受信アンテナ2は、OFDM変調波1を捕捉する。IFコンバータ3は、受信したRF信号をIF(中間帯域周波数)に変換する。直交復調回路4は、IF帯域に変換された信号に対して、局部発振回路5より出力される周波数f1の信号を乗算して直交復調を施し、同相(I)成分と直交(Q)成分を抽出する。
【0007】
LPF6,7は、直交復調回路4から出力された同相成分と直交成分に含まれている不要な高周波成分をそれぞれ除去する。A/D(Analog to Digital)変換回路8,9は、LPF6,7から出力された信号を対応するディジタル信号に変換する。
【0008】
離散フーリエ変換(DFT)回路10は、A/D変換回路8,9から出力されたディジタル信号を周波数領域の信号(OFDM周波数信号)に変換する。位相補正回路11は、位相誤差検出回路14から出力される位相誤差信号を参照して、フーリエ変換のウィンドウ位置などに起因して生じるOFDM周波数信号の位相回転を補正する。
【0009】
図9に示すように、OFDM信号には所定の周波数位置(この例では、第0,5,10,15,20番目の位置)にパイロット搬送波が挿入されているので、位相誤差検出回路14は、そのようなパイロット搬送波を仲介として、送信位相と受信位相とを比較し、位相誤差を検出する。デマッピング回路12は、位相補正回路11により位相が補正されたOFDM周波数信号の受信点を識別し、受信信号13を出力する。
【0010】
次に、以上の例の動作について簡単に説明し、続いて、位相誤差検出回路14の構成と動作について説明する。
【0011】
受信アンテナ2により捕捉されたOFDM変調波1は、IFコンバータ3に入力され、IF帯域の信号に変換される。直交復調回路4は、IFコンバータ3から出力されたIF帯域の信号に対して局部発振回路5から出力された周波数f1の信号を乗算して直交復調し、同相成分と直交成分の信号を抽出する。
【0012】
LPF6,7は、直交復調回路4から出力された同相成分と直交成分の信号に含まれている不要な高周波成分を除去してA/D変換回路8,9に出力する。A/D変換回路8,9は、LPF6,7により高周波成分が除去された同相成分と直交成分の信号をそれぞれ対応するディジタル信号に変換する。
【0013】
離散フーリエ変換回路10は、ディジタル信号に変換された同相成分と直交成分の信号を入力し、周波数領域の信号に変換してOFDM周波数信号として、位相補正回路11に出力する。
【0014】
位相補正回路11は、位相誤差検出回路14によって検出された位相誤差に応じて、離散フーリエ変換回路10から出力されるOFDM周波数信号の位相を補正し、デマッピング回路12に出力する。
【0015】
デマッピング回路12は、位相補正回路11の出力信号の受信点を識別し、受信信号13を再生する。
【0016】
図10は、位相誤差検出回路14の詳細な構成例を示している。この図において、複素乗算回路23は位相補正回路11から出力された同相成分と直交成分と、基準位相発生回路24から出力されるパイロット信号の複素共役信号とを乗算し、これらの位相差を求める。
【0017】
ROM(Read Only Memory)25は、逆正接データを格納しており、複素乗算回路23から出力された直交座標値を曲座標値に変換して補間回路26に出力する。補間回路26は、ROM25から出力される曲座標値(角度)と、各パイロット信号を参照して、データ搬送波の位相誤差を求める。
【0018】
加算回路27は、遅延回路28により1OFDMシンボル分遅延された加算回路27の出力と補間回路26の出力とを加算して新たな位相補正量を出力する。加算回路27の出力は、位相補正量として直交座標変換回路29に入力される。
【0019】
直交座標変換回路29は、加算回路27から出力される位相補正量を直交座標値に変換して、同相および直交位相補正量として出力する。
【0020】
図11は、ROM25に格納されているデータの一例を説明する図である。この図に示すように、ROM25のアドレスは、実数アドレス(横軸)と虚数アドレス(縦軸)により構成されており、それぞれ、8ビットの2の補数により表現されている。
【0021】
また、ROM25の各アドレスには、以下の式に対応するデータが格納されており、実数アドレスと虚数アドレスがそれぞれ同相入力Xおよび直交入力Yとして与えられると、これらのアドレスにより指定されるデータが読み出される。
【0022】
z=arctan(Y/X) ・・・(1)
【0023】
なお、ROMに格納されているデータは、−π≦z≦πの範囲を8ビットで量子化したものである。
【0024】
次に、以上の従来例の動作について説明する。
【0025】
複素乗算回路23に入力された同相成分と直交成分は、基準位相発生回路24から出力された所定の基準位置を示すデータの複素共役値と乗算され、受信信号の送信信号からのずれ量(位相誤差)が算出される。
【0026】
ROM25は、複素乗算回路23から出力された位相誤差を対応する曲座標系のデータに変換して出力する。補間回路26は、各パイロット搬送波の位相誤差を求め、それに基づいて、データ搬送波の位相誤差を求める。
【0027】
加算回路27は、補間回路26から新たに出力されたデータ搬送波の位相誤差と、遅延回路28から出力された1OFDMシンボル前の位相誤差を加算し、新たな位相補正量を求め、直交座標変換回路29に出力する。
【0028】
直交座標変換回路29は、加算回路27から出力された位相補正量を直交座標系のデータに変換し、同相位相補正量30および直交位相補正量31として出力する。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図10に示す逆正接を求めるためのROM25には、前述のように−π≦z≦πの範囲の逆正接の値が8ビットに量子化されて格納されている。仮に、同相入力と直交入力をそれぞれ8ビットとし、また、出力を8ビットとすると、合計64Kワード(512Kbit)の容量が必要となり、そのような大量のデータを含むROMをLSI化(モノリシックIC上に形成)することは困難であるという課題があった。
【0030】
本発明は、以上のような状況に鑑みてなされたものであり、逆正接データが格納されたROMの容量を削減することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の演算装置は、実数データが入力される第1の入力手段と、虚数データが入力される第2の入力手段と、第1の入力手段から入力された実数データに対して所定のデータ変換を施す第1の変換手段と、第2の入力手段から入力された虚数データに対して所定のデータ変換を施す第2の変換手段と、逆正接データを記憶している記憶手段と、第1および第2の変換手段により変換された実数データと虚数データをアドレスデータとして、記憶手段から対応する逆正接データを読み出す読み出し手段とを備え、第1の変換手段により得られたデータのビット数は、第2の変換手段により得られたデータのビット数よりも大きくなるように設定されており、実数軸近傍のデータの解像度が他の領域に比較して高くなっていることを特徴とする。
【0032】
請求項に記載の演算方法は、実数データが入力される第1の入力ステップと、虚数データが入力される第2の入力ステップと、第1の入力ステップから入力された実数データに対して所定のデータ変換を施す第1の変換ステップと、第2の入力ステップから入力された虚数データに対して所定のデータ変換を施す第2の変換ステップと、逆正接データを記憶している記憶ステップと、第1および第2の変換ステップにより変換された実数データと虚数データをアドレスデータとして、記憶ステップから対応する逆正接データを読み出す読み出しステップとを含み、第1の変換ステップの処理により得られたデータのビット数は、第2の変換ステップの処理により得られたデータのビット数よりも大きくなるように設定されており、実数軸近傍のデータの解像度が他の領域に比較して高くなっていることを特徴とする。
【0033】
請求項1に記載の演算装置においては、入力された実数データに対して所定のデータ変換が施されたデータのビット数が、入力された虚数データに対して所定のデータ変換が施されたデータのビット数よりも大きくなるように設定されており、実数軸近傍のデータの解像度が他の領域に比較して高くなっている。そして、所定のデータ変換が施された実数データと虚数データをアドレスデータとして、記憶手段から対応する逆正接データが読み出される。
【0034】
請求項に記載の演算方法においては、入力された実数データに対して所定のデータ変換が施されたデータのビット数が、入力された虚数データに対して所定のデータ変換が施されたデータのビット数よりも大きくなるように設定されており、実数軸近傍のデータの解像度が他の領域に比較して高くなっている。そして、所定のデータ変換が施された実数データと虚数データをアドレスデータとして、記憶手段から対応する逆正接データが読み出される。
【0035】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態の構成例を示すブロック図である。この図において図10と対応する部分には同一の符号が付してあるのでその説明は省略する。
【0036】
この図においては、図10に示すROM25が逆正接発生回路41に置換されている。なお、その他の構成は図10における場合と同様である。
【0037】
図2は、図1に示す逆正接発生回路41の詳細な構成例を示している。
【0038】
この図において、ビットシフト回路53(第1の入力手段、第2の入力手段、第1の変換手段、第2の変換手段)は、複素乗算回路23から出力された複素データの実数部(8ビット)と虚数部(8ビット)をそれぞれ読み込み、虚数部の大きさに応じて実数部と虚数部に対してビットシフトを施し、後段のROM55(記憶手段)のアドレスの範囲を超過しないように調節する。そして、実数部のデータは、符号ビットを除いた7ビットの自然バイナリで出力され、また、虚数部のデータは5ビットの2の補数で出力される。
【0039】
ROM55は、ビットシフト回路53から出力された実数部と虚数部により指定される逆正接データを読み出してセレクタ57(読み出し手段)に供給するようになされている。なお、ROM55には、複素平面上の第1象限と第4象限の逆正接データが格納されている。
【0040】
ビットシフト回路54(第1の入力手段、第2の入力手段、第1の変換手段、第2の変換手段)は、複素乗算回路23から出力された複素データの実数部(8ビット)と虚数部(8ビット)を読み込み、実数部または虚数部のうちで大きい方の値に応じて、実数部と虚数部のデータに対して所定のビットシフトを施し、後段のROM56(記憶手段)のアドレスの範囲を超過しないように調節する。そして、実数部のデータは符号ビットを除外した4ビットの2の補数データとして出力され、また、虚数部は、5ビットの2の補数として出力される。
【0041】
ROM56は、ビットシフト回路54から出力された実数部と虚数部のデータにより指定される逆正接データを読み出して、セレクタ57に供給するようになされている。なお、ROM56には、複素平面上の第2象限と第3象限のデータが格納されている。
【0042】
次に、以上の実施の形態の動作原理について簡単に説明した後、図3乃至図5を参照して以上の実施の形態の動作を説明する。
【0043】
図3に示すように、受信装置に電源を投入した直後の同期引き込み過程では、位相誤差検出回路14により検出される誤差はかなり大きな値となるので、直交座標から曲座標に変換する際には、複素平面上の第2または第3象限の逆正接データが読み出されることになる。しかしながら、受信装置が定常状態になってくると、位相誤差は次第に小さくなるので、第1象限または第4象限の実軸付近の逆正接データが主に読み出されることになる。
【0044】
従って、電源投入時などの特別な場合のみに使用されるデータの量子化ステップは粗くし、また、引き込み終了後の定常状態におけるデータは、それよりも細かい量子化ステップとすることにより、データの総量を削減することができる。
【0045】
次に、図8、図1、および、図2を参照して、本実施の形態の動作について説明する。
【0046】
受信アンテナ2(受信手段)により受信されたOFDM変調信号は、IFコンバータ3(受信手段)により中間周波数帯域の信号に変換された後、直交復調回路4により同相成分と直交成分が抽出され、LPF6,7により高周波成分が除去される。そして、同相成分と直交成分はA/D変換回路8,9によりそれぞれディジタル信号に変換された後、離散フーリエ変換回路10(復調手段)によりOFDM周波数領域の信号に変換され、位相補正回路11に供給される。
【0047】
位相誤差検出回路14(検出手段)の出力に応じて位相補正回路11により所定の位相補正が施されて出力されたデータは、図1に示す複素乗算回路23に入力され、基準位相発生回路24から供給される基準位相データと複素乗算された後、8ビットのデータとして、図2に示すビットシフト回路53,54にそれぞれ入力される。
【0048】
ビットシフト回路53では、入力された虚数部Xの値に応じて、実数部Xと虚数部Yのデータに対して所定のビットシフトが施される。表1は、ビットシフト回路53の入出力関係を示す表である。
【0049】
【表1】
Figure 0003797398
【0050】
この表に示すように、虚数部Yの値が小さい場合には、X,Yともにビットシフトが施されずにそのまま出力される。また、虚数部Yの値が大きくなるにつれて、X,Yともに1/2,1/4,1/8(それぞれ、1ビット、2ビット、3ビット)という具合にビットシフトの割合が大きくなる。従って、虚数部Yの値が小さい程、精度の高い結果を得る。そして、以上のようにビットシフトが施されて得られた実数部Xは、符号ビットが除かれた7ビットの自然バイナリデータとして出力され、また、虚数部Yは、2の補数表現をとる5ビットのデータとして出力される。
【0051】
ビットシフト回路53により所定のビットシフトが施された実数部Xと虚数部YのデータはROM55に供給され、X,Yによって指定されるアドレスに格納されている逆正接のデータが読み出される。図4は、ROM55の実数アドレスと虚数アドレスの関係を示している。この図に示すように、ROM55の実数アドレス(横軸)は、7ビット(00乃至7f)によって表現され、また、虚数アドレス(縦軸)は、5ビット(10000乃至01110)によって表現されている。そして、ROM55から読み出されたデータは、セレクタ57に供給される。
【0052】
一方、ビットシフト回路54では、入力された実数部Xまたは虚数部Yのうちで絶対値が大きい方をZとするとき、Zの大きさに応じて実数部Xと虚数部Yに対して所定のビットシフトが施される。表2は、ビットシフト回路54の入出力の関係を示す表である。
【0053】
【表2】
Figure 0003797398
【0054】
ビットシフト回路54も、ビットシフト回路53の場合と同様に、Zの絶対値(実数部または虚数部のうち、絶対値が大きい方の値)が大きくなるにつれて、ビットシフトの割合が大きくなる。従って、前述の場合と同様に、Zの絶対値が小さい程、精度が高い結果を得る。そして、以上のようにして得られた実数部Xのデータは、符号ビットを除いて4ビットで表現された2の補数データとして出力され、また、虚数部Yのデータは、2の補数表現をとる5ビットのデータとして出力される。
【0055】
ビットシフト回路54により所定のビットシフトが施された実数部Xと虚数部YのデータはROM56に供給され、X,Yによって指定されるアドレスに格納されている逆正接のデータが読み出される。図5は、ROM56の実数アドレスと虚数アドレスの関係を示している。この図に示すように、ROM56の負実数アドレス(横軸)は、4ビット(0000乃至1111)によって表現され、また、虚数アドレス(縦軸)は、5ビット(10000乃至01110)によって表現されている。そして、ROM56から読み出されたデータは、セレクタ57に供給される。
【0056】
セレクタ57は、実数部Xの値が0≦Xの場合には、ROM55の出力を選択し、また、0>Xの場合には、ROM56の出力を選択して、出力データ58として出力する。
【0057】
以上のようにして出力された角度データは、補間回路26に入力され、前述の場合と同様の処理が施されて、位相の引き込みが実行されることになる。
【0058】
以上の実施の形態によれば、表3に示すように、最も多用される部分(実軸の近傍)の逆正接データは高い精度で与えられ、また、その他の部分は、それなりの精度で与えられるので、ROMに格納するデータ量を少なくすることができ、その結果、逆正接データが格納されたROMを含む回路をLSI化することが可能となる。
【0059】
【表3】
Figure 0003797398
【0060】
次に、本発明の実施の第2の実施の形態について説明する。
【0061】
図6は、本発明の第2の実施の形態の構成例を示すブロック図である。この図において、絶対値回路63(第1の入力手段、第1の変換手段)と絶対値回路64(第2の入力手段、第2の変換手段)は、複素乗算回路23から入力された実数部Xと虚数部Yの絶対値を演算するようになされている。
【0062】
セレクタ65(写像手段)は、実数部Xの値が負の場合には、実数部Xと虚数部Yとを交換して出力し、また、実数部Xの値が正の場合には、そのまま出力するようになされている。
【0063】
ビットシフト回路66(第1の変換手段、第2の変換手段)は、虚数部Yの値に応じて、実数部Xと虚数部Yのデータに対して所定のビットシフトを施し、得られたデータのうち、実数部Xは符号を除いた7ビットの自然バイナリデータとして出力し、また、虚数部Yは符号を除いた4ビットの自然バイナリデータとして出力する。
【0064】
ROM67(記憶手段)は、第1象限に対応する逆正接データを格納しており、ビットシフト回路66から出力される実数部Xと虚数部Yのデータにより指定されるアドレスに格納されている逆正接データを読み出して象限拡張回路68(読み出し手段、復元手段)に出力するようになされている。
【0065】
象限拡張回路68は、実数部Xの値が負の場合には、ROM67から出力される角度データに対してπ/2(1000000)を加算し、また、虚数部Yの値が負の場合には、符号ビットを付加して2の補数形式で表現された8ビットの逆正接出力69を出力する。
【0066】
次に、以上の実施の形態の動作について説明する。
【0067】
複素乗算回路23から出力された実数部Xと虚数部Yのデータは、それぞれ、絶対値回路63,64に供給される。絶対値回路63,64は、入力された実数部Xまたは虚数部Yのデータの符号ビットを除去し、7ビットの自然バイナリデータに変換してセレクタ65に供給する。
【0068】
セレクタ65は、実数部Xが正の場合(入力されたデータが第1または第4象限に属する場合)には、実数部Xと虚数部Yをそのままビットシフト回路66に出力する。また、実数部Xが負の場合(入力されたデータが第2または第3象限に属する場合)には、実数部Xと虚数部Yを入れ替えて(即ち、実数部をYとし、虚数部をXとして)ビットシフト回路66に出力する。
【0069】
ビットシフト回路66は、次の表4に示すように、虚数部Yの値に応じて実数部Xおよび虚数部Yのデータに対して所定のビットシフトを施し、得られたデータのうち、実数部Xは符号を除いた7ビットの自然バイナリデータとしてROM67に出力する。また、虚数部Yは、符号を除いた4ビットの自然バイナリデータとして同様にROM67に供給する。
【0070】
【表4】
Figure 0003797398
【0071】
ROM67は、図7に示すように、第1象限に対応するデータを格納している。なお、この図に示すように、実数アドレス(横軸)は、7ビットによって表現されているので0乃至7fの範囲であり、また、虚数アドレス(縦軸)は、4ビットによって表現されているので0乃至fの範囲となっている。ビットシフト回路66より出力された実数部Xと虚数部Yのデータにより指定されるアドレスに格納されている6ビットの角度データは、読み出されて、象限拡張回路68に供給される。
【0072】
象限拡張回路68は、実数部Xの値が負の場合には、ROM67から出力される角度データに対してπ/2(1000000)を加算し、また、虚数部Yの値が負の場合には、符号ビットを付加して2の補数形式で表現された8ビットの逆正接出力69を出力する。
【0073】
以上の実施の形態によれば、最も頻繁に使用される正の実軸近傍のデータの精度を高くするとともに、第1象限のみのデータから第2乃至第4象限のデータを生成するようにしたので、回路規模を縮小することが可能となり、その結果、ROM67を含む回路を容易にLSI化することが可能となる。
【0074】
【発明の効果】
請求項1に記載の演算装置および請求項に記載の演算方法によれば、実数データが入力され、虚数データが入力され、所定のデータ変換を施し、入力された虚数データに対して所定のデータ変換を施す。このとき、入力された実数データに対して所定のデータ変換が施されたデータのビット数が、入力された虚数データに対して所定のデータ変換が施されたデータのビット数よりも大きくなるように設定されており、実数軸近傍のデータの解像度が他の領域に比較して高くなっている。このようにして、所定のデータ変換が施された実数データと虚数データをアドレスデータとして、対応する逆正接データを読み出すようにしたので、記憶する逆正接データのデータ量を削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す逆正接発生回路41の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図3】図1に示す実施の形態の初期状態における位相誤差の推移を示す図である。
【図4】図2に示すROM55の構成例を示す図である。
【図5】図2に示すROM56の構成例を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図7】図6に示すROM67の構成例を示す図である。
【図8】OFDM受信装置の構成例を示すブロック図である。
【図9】データ搬送波とパイロット搬送波の配置状態を説明する図である。
【図10】図8に示す位相誤差検出回路14の詳細な構成例を示す図である。
【図11】図10に示すROM25の構成例を示す図である。
【符号の説明】
2 受信アンテナ(受信手段), 3 IFコンバータ(受信手段), 10離散フーリエ変換回路(復調手段), 14 位相誤差検出回路(位相誤差検出手段), 53,54 ビットシフト回路(第1の入力手段、第2の入力手段、第1の変換手段、第2の変換手段), 55,56,67 ROM(記憶手段), 57 セレクタ(読み出し手段), 65 セレクタ(写像手段), 68 象限拡張回路(復元手段)

Claims (5)

  1. 実数データと虚数データとが入力され、対応する逆正接データを与える演算装置において、
    前記実数データが入力される第1の入力手段と、
    前記虚数データが入力される第2の入力手段と、
    前記第1の入力手段から入力された前記実数データに対して所定のデータ変換を施す第1の変換手段と、
    前記第2の入力手段から入力された前記虚数データに対して所定のデータ変換を施す第2の変換手段と、
    前記逆正接データを記憶している記憶手段と、
    前記第1および第2の変換手段により変換された前記実数データと前記虚数データをアドレスデータとして、前記記憶手段から対応する前記逆正接データを読み出す読み出し手段と
    を備え
    前記第1の変換手段により得られたデータのビット数は、前記第2の変換手段により得られたデータのビット数よりも大きくなるように設定されており、実数軸近傍のデータの解像度が他の領域に比較して高くなっている
    ことを特徴とする演算装置。
  2. 前記第1および第2の変換手段は、前記実数データまたは前記虚数データに対応する所定の値により前記実数データまたは前記虚数データをそれぞれ除算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の演算装置。
  3. 前記第1および第2の入力手段から入力された前記実数データと前記虚数データが第2象限乃至第4象限に属する場合には、第1象限に写像させる写像手段と、
    前記写像手段により写像処理が施されて得られた前記逆正接データを、もとの象限のデータに復元させる復元手段と
    更に備えることを特徴とする請求項1に記載の演算装置。
  4. OFDM変調信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記OFDM変調信号をOFDM周波数信号に復調する復調手段と、
    前記復調手段により得られた前記OFDM周波数信号の基準位置からのずれを検出する検出手段とを更に備え、
    前記第1および第2の変換手段は、各々、前記検出手段により検出された前記基準位置からのずれを対応する角度に変換する
    ことを特徴とする請求項1に記載の演算装置。
  5. 実数データと虚数データとが入力され、対応する逆正接データを与える演算方法において、
    前記実数データが入力される第1の入力ステップと、
    前記虚数データが入力される第2の入力ステップと、
    前記第1の入力ステップから入力された前記実数データに対して所定のデータ変換を施す第1の変換ステップと、
    前記第2の入力ステップから入力された前記虚数データに対して所定のデータ変換を施す第2の変換ステップと、
    前記逆正接データを記憶している記憶ステップと、
    前記第1および第2の変換ステップにより変換された前記実数データと前記虚数データをアドレスデータとして、前記記憶ステップから対応する前記逆正接データを読み出す読み出しステップと
    含み
    前記第1の変換ステップの処理により得られたデータのビット数は、前記第2の変換ステップの処理により得られたデータのビット数よりも大きくなるように設定されており、 実数軸近傍のデータの解像度が他の領域に比較して高くなっている
    ことを特徴とする演算方法。
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