JPH10308714A - 演算装置および演算方法 - Google Patents

演算装置および演算方法

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JPH10308714A
JPH10308714A JP9114715A JP11471597A JPH10308714A JP H10308714 A JPH10308714 A JP H10308714A JP 9114715 A JP9114715 A JP 9114715A JP 11471597 A JP11471597 A JP 11471597A JP H10308714 A JPH10308714 A JP H10308714A
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隆宏 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相誤差を検出する際に使用される逆正接デ
ータの量を削減する。 【解決手段】 直交座標で表現された位相誤差データの
実数部51と虚数部52は、それぞれビットシフト回路
53,54に供給される。ビットシフト回路53は、第
1象限と第4象限に対応するデータに対して、実軸から
遠ざかる程、粗い量子化ステップになるように入力デー
タにビットシフトを施し、得られたデータをROM55
に供給する。ROM55は、ビットシフト回路53から
出力されたデータによって指定されるアドレスに格納さ
れているデータを読み出してセレクタ57に供給する。
ビットシフト回路54は、第2象限と第3象限に対応す
るデータに対して前述の場合と同様のビットシフトを施
し、ROM56から対応するデータを読み出させてセレ
クタ57に供給させる。セレクタ57は、実数部Xの値
に応じて、ROM55またはROM56の出力を選択す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、演算装置および演
算方法に関し、特に、逆正接演算を行う演算装置および
演算方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル信号を伝送する方法とし
て、直交周波数分割多重方式(OFDM:Orthogonal F
requency Division Multiplexing)と呼ばれる変調方式
が提案されている。このOFDM方式は伝送帯域内に多
数の直交する副搬送波を設け、それぞれの副搬送波の振
幅および位相にデータを割り当て、PSK(Phase Shif
t Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulatio
n)によりディジタル変調する方式である。この方法で
は、多数の副搬送波で伝送帯域を分割するため、副搬送
波1波あたりの帯域は狭くなり、変調速度は遅くなる
が、搬送波の数が多数あるので総合の伝送速度は従来の
変調方式と変わらない。
【0003】このOFDM方式では多数の副搬送波が並
列に伝送されるためにシンボル速度が遅くなるので、い
わゆるマルチパス妨害の存在する伝送路ではシンボルの
時間長に対する相対的なマルチパスの時間長を短くする
ことができ、マルチパス妨害に対して強い方式であるこ
とが期待できる。
【0004】以上の様な特徴からOFDM方式は、マル
チパス妨害の影響を強く受ける地上波によるディジタル
信号の伝送に対して特に注目されている。このような地
上波によるディジタル信号の伝送としては、例えば、D
VB−T(Digital Video Broadcasting-Terrestrial)
などが有名である。
【0005】また最近の半導体技術の進歩により離散的
フ−リエ変換(以下FFT(Fast Fourier Transform)
と記述する)や離散的フ−リエ逆変換(以下IFFT
(Invert Fast Fourier Transform)と記述する)をハ
−ドウェアで実現することが可能となり、これらを用い
てOFDM方式に基づく変調を行ったり、また逆に復調
する事が簡単にできる様になった事もOFDM方式が注
目されてきた理由の一つである。
【0006】図8はOFDM受信装置の構成例を示すブ
ロック図である。この図において、受信アンテナ2は、
OFDM変調波1を捕捉する。IFコンバータ3は、受
信したRF信号をIF(中間帯域周波数)に変換する。
直交復調回路4は、IF帯域に変換された信号に対し
て、局部発振回路5より出力される周波数f1の信号を
乗算して直交復調を施し、同相(I)成分と直交(Q)
成分を抽出する。
【0007】LPF6,7は、直交復調回路4から出力
された同相成分と直交成分に含まれている不要な高周波
成分をそれぞれ除去する。A/D(Analog to Digita
l)変換回路8,9は、LPF6,7から出力された信
号を対応するディジタル信号に変換する。
【0008】離散フーリエ変換(DFT)回路10は、
A/D変換回路8,9から出力されたディジタル信号を
周波数領域の信号(OFDM周波数信号)に変換する。
位相補正回路11は、位相誤差検出回路14から出力さ
れる位相誤差信号を参照して、フーリエ変換のウィンド
ウ位置などに起因して生じるOFDM周波数信号の位相
回転を補正する。
【0009】図9に示すように、OFDM信号には所定
の周波数位置(この例では、第0,5,10,15,2
0番目の位置)にパイロット搬送波が挿入されているの
で、位相誤差検出回路14は、そのようなパイロット搬
送波を仲介として、送信位相と受信位相とを比較し、位
相誤差を検出する。デマッピング回路12は、位相補正
回路11により位相が補正されたOFDM周波数信号の
受信点を識別し、受信信号13を出力する。
【0010】次に、以上の例の動作について簡単に説明
し、続いて、位相誤差検出回路14の構成と動作につい
て説明する。
【0011】受信アンテナ2により捕捉されたOFDM
変調波1は、IFコンバータ3に入力され、IF帯域の
信号に変換される。直交復調回路4は、IFコンバータ
3から出力されたIF帯域の信号に対して局部発振回路
5から出力された周波数fの信号を乗算して直交復調
し、同相成分と直交成分の信号を抽出する。
【0012】LPF6,7は、直交復調回路4から出力
された同相成分と直交成分の信号に含まれている不要な
高周波成分を除去してA/D変換回路8,9に出力す
る。A/D変換回路8,9は、LPF6,7により高周
波成分が除去された同相成分と直交成分の信号をそれぞ
れ対応するディジタル信号に変換する。
【0013】離散フーリエ変換回路10は、ディジタル
信号に変換された同相成分と直交成分の信号を入力し、
周波数領域の信号に変換してOFDM周波数信号とし
て、位相補正回路11に出力する。
【0014】位相補正回路11は、位相誤差検出回路1
4によって検出された位相誤差に応じて、離散フーリエ
変換回路10から出力されるOFDM周波数信号の位相
を補正し、デマッピング回路12に出力する。
【0015】デマッピング回路12は、位相補正回路1
1の出力信号の受信点を識別し、受信信号13を再生す
る。
【0016】図10は、位相誤差検出回路14の詳細な
構成例を示している。この図において、複素乗算回路2
3は位相補正回路11から出力された同相成分と直交成
分と、基準位相発生回路24から出力されるパイロット
信号の複素共役信号とを乗算し、これらの位相差を求め
る。
【0017】ROM(Read Only Memor
y)25は、逆正接データを格納しており、複素乗算回
路23から出力された直交座標値を曲座標値に変換して
補間回路26に出力する。補間回路26は、ROM25
から出力される曲座標値(角度)と、各パイロット信号
を参照して、データ搬送波の位相誤差を求める。
【0018】加算回路27は、遅延回路28により1O
FDMシンボル分遅延された加算回路27の出力と補間
回路26の出力とを加算して新たな位相補正量を出力す
る。加算回路27の出力は、位相補正量として直交座標
変換回路29に入力される。
【0019】直交座標変換回路29は、加算回路27か
ら出力される位相補正量を直交座標値に変換して、同相
および直交位相補正量として出力する。
【0020】図11は、ROM25に格納されているデ
ータの一例を説明する図である。この図に示すように、
ROM25のアドレスは、実数アドレス(横軸)と虚数
アドレス(縦軸)により構成されており、それぞれ、8
ビットの2の補数により表現されている。
【0021】また、ROM25の各アドレスには、以下
の式に対応するデータが格納されており、実数アドレス
と虚数アドレスがそれぞれ同相入力Xおよび直交入力Y
として与えられると、これらのアドレスにより指定され
るデータが読み出される。
【0022】 z=arctan(Y/X) ・・・(1)
【0023】なお、ROMに格納されているデータは、
−π≦z≦πの範囲を8ビットで量子化したものであ
る。
【0024】次に、以上の従来例の動作について説明す
る。
【0025】複素乗算回路23に入力された同相成分と
直交成分は、基準位相発生回路24から出力された所定
の基準位置を示すデータの複素共役値と乗算され、受信
信号の送信信号からのずれ量(位相誤差)が算出され
る。
【0026】ROM25は、複素乗算回路23から出力
された位相誤差を対応する曲座標系のデータに変換して
出力する。補間回路26は、各パイロット搬送波の位相
誤差を求め、それに基づいて、データ搬送波の位相誤差
を求める。
【0027】加算回路27は、補間回路26から新たに
出力されたデータ搬送波の位相誤差と、遅延回路28か
ら出力された1OFDMシンボル前の位相誤差を加算
し、新たな位相補正量を求め、直交座標変換回路29に
出力する。
【0028】直交座標変換回路29は、加算回路27か
ら出力された位相補正量を直交座標系のデータに変換
し、同相位相補正量30および直交位相補正量31とし
て出力する。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10に示
す逆正接を求めるためのROM25には、前述のように
−π≦z≦πの範囲の逆正接の値が8ビットに量子化さ
れて格納されている。仮に、同相入力と直交入力をそれ
ぞれ8ビットとし、また、出力を8ビットとすると、合
計64Kワード(512Kbit)の容量が必要とな
り、そのような大量のデータを含むROMをLSI化
(モノリシックIC上に形成)することは困難であると
いう課題があった。
【0030】本発明は、以上のような状況に鑑みてなさ
れたものであり、逆正接データが格納されたROMの容
量を削減することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の演算装
置は、実数データが入力される第1の入力手段と、虚数
データが入力される第2の入力手段と、第1の入力手段
から入力された実数データに対して所定のデータ変換を
施す第1の変換手段と、第2の入力手段から入力された
虚数データに対して所定のデータ変換を施す第2の変換
手段と、逆正接データを記憶している記憶手段と、第1
および第2の変換手段により変換された実数データと虚
数データをアドレスデータとして、記憶手段から対応す
る逆正接データを読み出す読み出し手段とを備えること
を特徴とする。
【0032】請求項6に記載の演算方法は、実数データ
が入力される第1の入力ステップと、虚数データが入力
される第2の入力ステップと、第1の入力ステップから
入力された実数データに対して所定のデータ変換を施す
第1の変換ステップと、第2の入力ステップから入力さ
れた虚数データに対して所定のデータ変換を施す第2の
変換ステップと、逆正接データを記憶している記憶ステ
ップと、第1および第2の変換ステップにより変換され
た実数データと虚数データをアドレスデータとして、記
憶ステップから対応する逆正接データを読み出す読み出
しステップとを備えることを特徴とする。
【0033】請求項1に記載の演算装置においては、実
数データが第1の入力手段から入力され、虚数データが
第2の入力手段から入力され、第1の入力手段から入力
された実数データに対して第1の変換手段が所定のデー
タ変換を施し、第2の入力手段から入力された虚数デー
タに対して第2の変換手段が所定のデータ変換を施し、
逆正接データを記憶手段が記憶し、第1および第2の変
換手段により変換された実数データと虚数データをアド
レスデータとして、記憶手段から対応する逆正接データ
を読み出し手段が読み出す。例えば、実数データが第1
の入力手段から入力され、虚数データが第2の入力手段
から入力され、第1の入力手段から入力された実数デー
タに対して第1の変換手段が所定の値により除算し、第
2の入力手段から入力された虚数データに対して第2の
変換手段が所定の値により除算し、逆正接データを記憶
手段が記憶し、第1および第2の変換手段により変換さ
れた実数データと虚数データをアドレスデータとして、
記憶手段から対応する逆正接データを読み出し手段が読
み出す。
【0034】請求項6に記載の演算方法においては、実
数データが第1の入力ステップから入力され、虚数デー
タが第2の入力ステップから入力され、第1の入力ステ
ップから入力された実数データに対して第1の変換ステ
ップが所定のデータ変換を施し、第2の入力ステップか
ら入力された虚数データに対して第2の変換ステップが
所定のデータ変換を施し、逆正接データを記憶ステップ
が記憶し、第1および第2の変換ステップにより変換さ
れた実数データと虚数データをアドレスデータとして、
記憶ステップから対応する逆正接データを読み出しステ
ップが読み出す。例えば、実数データが第1の入力ステ
ップから入力され、虚数データが第2の入力ステップか
ら入力され、第1の入力ステップから入力された実数デ
ータに対して第1の変換ステップが所定の値により除算
し、第2の入力ステップから入力された虚数データに対
して第2の変換ステップが所定の値により除算し、逆正
接データを記憶ステップが記憶し、第1および第2の変
換ステップにより変換された実数データと虚数データを
アドレスデータとして、記憶ステップから対応する逆正
接データを読み出しステップが読み出す。
【0035】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の構
成例を示すブロック図である。この図において図10と
対応する部分には同一の符号が付してあるのでその説明
は省略する。
【0036】この図においては、図10に示すROM2
5が逆正接発生回路41に置換されている。なお、その
他の構成は図10における場合と同様である。
【0037】図2は、図1に示す逆正接発生回路41の
詳細な構成例を示している。
【0038】この図において、ビットシフト回路53
(第1の入力手段、第2の入力手段、第1の変換手段、
第2の変換手段)は、複素乗算回路23から出力された
複素データの実数部(8ビット)と虚数部(8ビット)
をそれぞれ読み込み、虚数部の大きさに応じて実数部と
虚数部に対してビットシフトを施し、後段のROM55
(記憶手段)のアドレスの範囲を超過しないように調節
する。そして、実数部のデータは、符号ビットを除いた
7ビットの自然バイナリで出力され、また、虚数部のデ
ータは5ビットの2の補数で出力される。
【0039】ROM55は、ビットシフト回路53から
出力された実数部と虚数部により指定される逆正接デー
タを読み出してセレクタ57(読み出し手段)に供給す
るようになされている。なお、ROM55には、複素平
面上の第1象限と第4象限の逆正接データが格納されて
いる。
【0040】ビットシフト回路54(第1の入力手段、
第2の入力手段、第1の変換手段、第2の変換手段)
は、複素乗算回路23から出力された複素データの実数
部(8ビット)と虚数部(8ビット)を読み込み、実数
部または虚数部のうちで大きい方の値に応じて、実数部
と虚数部のデータに対して所定のビットシフトを施し、
後段のROM56(記憶手段)のアドレスの範囲を超過
しないように調節する。そして、実数部のデータは符号
ビットを除外した4ビットの2の補数データとして出力
され、また、虚数部は、5ビットの2の補数として出力
される。
【0041】ROM56は、ビットシフト回路54から
出力された実数部と虚数部のデータにより指定される逆
正接データを読み出して、セレクタ57に供給するよう
になされている。なお、ROM56には、複素平面上の
第2象限と第3象限のデータが格納されている。
【0042】次に、以上の実施の形態の動作原理につい
て簡単に説明した後、図3乃至図5を参照して以上の実
施の形態の動作を説明する。
【0043】図3に示すように、受信装置に電源を投入
した直後の同期引き込み過程では、位相誤差検出回路1
4により検出される誤差はかなり大きな値となるので、
直交座標から曲座標に変換する際には、複素平面上の第
2または第3象限の逆正接データが読み出されることに
なる。しかしながら、受信装置が定常状態になってくる
と、位相誤差は次第に小さくなるので、第1象限または
第4象限の実軸付近の逆正接データが主に読み出される
ことになる。
【0044】従って、電源投入時などの特別な場合のみ
に使用されるデータの量子化ステップは粗くし、また、
引き込み終了後の定常状態におけるデータは、それより
も細かい量子化ステップとすることにより、データの総
量を削減することができる。
【0045】次に、図8、図1、および、図2を参照し
て、本実施の形態の動作について説明する。
【0046】受信アンテナ2(受信手段)により受信さ
れたOFDM変調信号は、IFコンバータ3(受信手
段)により中間周波数帯域の信号に変換された後、直交
復調回路4により同相成分と直交成分が抽出され、LP
F6,7により高周波成分が除去される。そして、同相
成分と直交成分はA/D変換回路8,9によりそれぞれ
ディジタル信号に変換された後、離散フーリエ変換回路
10(復調手段)によりOFDM周波数領域の信号に変
換され、位相補正回路11に供給される。
【0047】位相誤差検出回路14(検出手段)の出力
に応じて位相補正回路11により所定の位相補正が施さ
れて出力されたデータは、図1に示す複素乗算回路23
に入力され、基準位相発生回路24から供給される基準
位相データと複素乗算された後、8ビットのデータとし
て、図2に示すビットシフト回路53,54にそれぞれ
入力される。
【0048】ビットシフト回路53では、入力された虚
数部Xの値に応じて、実数部Xと虚数部Yのデータに対
して所定のビットシフトが施される。表1は、ビットシ
フト回路53の入出力関係を示す表である。
【0049】
【表1】
【0050】この表に示すように、虚数部Yの値が小さ
い場合には、X,Yともにビットシフトが施されずにそ
のまま出力される。また、虚数部Yの値が大きくなるに
つれて、X,Yともに1/2,1/4,1/8(それぞ
れ、1ビット、2ビット、3ビット)という具合にビッ
トシフトの割合が大きくなる。従って、虚数部Yの値が
小さい程、精度の高い結果を得る。そして、以上のよう
にビットシフトが施されて得られた実数部Xは、符号ビ
ットが除かれた7ビットの自然バイナリデータとして出
力され、また、虚数部Yは、2の補数表現をとる5ビッ
トのデータとして出力される。
【0051】ビットシフト回路53により所定のビット
シフトが施された実数部Xと虚数部YのデータはROM
55に供給され、X,Yによって指定されるアドレスに
格納されている逆正接のデータが読み出される。図4
は、ROM55の実数アドレスと虚数アドレスの関係を
示している。この図に示すように、ROM55の実数ア
ドレス(横軸)は、7ビット(00乃至7f)によって
表現され、また、虚数アドレス(縦軸)は、5ビット
(10000乃至01110)によって表現されてい
る。そして、ROM55から読み出されたデータは、セ
レクタ57に供給される。
【0052】一方、ビットシフト回路54では、入力さ
れた実数部Xまたは虚数部Yのうちで絶対値が大きい方
をZとするとき、Zの大きさに応じて実数部Xと虚数部
Yに対して所定のビットシフトが施される。表2は、ビ
ットシフト回路54の入出力の関係を示す表である。
【0053】
【表2】
【0054】ビットシフト回路54も、ビットシフト回
路53の場合と同様に、Zの絶対値(実数部または虚数
部のうち、絶対値が大きい方の値)が大きくなるにつれ
て、ビットシフトの割合が大きくなる。従って、前述の
場合と同様に、Zの絶対値が小さい程、精度が高い結果
を得る。そして、以上のようにして得られた実数部Xの
データは、符号ビットを除いて4ビットで表現された2
の補数データとして出力され、また、虚数部Yのデータ
は、2の補数表現をとる5ビットのデータとして出力さ
れる。
【0055】ビットシフト回路54により所定のビット
シフトが施された実数部Xと虚数部YのデータはROM
56に供給され、X,Yによって指定されるアドレスに
格納されている逆正接のデータが読み出される。図5
は、ROM56の実数アドレスと虚数アドレスの関係を
示している。この図に示すように、ROM56の負実数
アドレス(横軸)は、4ビット(0000乃至111
1)によって表現され、また、虚数アドレス(縦軸)
は、5ビット(10000乃至01110)によって表
現されている。そして、ROM56から読み出されたデ
ータは、セレクタ57に供給される。
【0056】セレクタ57は、実数部Xの値が0≦Xの
場合には、ROM55の出力を選択し、また、0>Xの
場合には、ROM56の出力を選択して、出力データ5
8として出力する。
【0057】以上のようにして出力された角度データ
は、補間回路26に入力され、前述の場合と同様の処理
が施されて、位相の引き込みが実行されることになる。
【0058】以上の実施の形態によれば、表3に示すよ
うに、最も多用される部分(実軸の近傍)の逆正接デー
タは高い精度で与えられ、また、その他の部分は、それ
なりの精度で与えられるので、ROMに格納するデータ
量を少なくすることができ、その結果、逆正接データが
格納されたROMを含む回路をLSI化することが可能
となる。
【0059】
【表3】
【0060】次に、本発明の実施の第2の実施の形態に
ついて説明する。
【0061】図6は、本発明の第2の実施の形態の構成
例を示すブロック図である。この図において、絶対値回
路63(第1の入力手段、第1の変換手段)と絶対値回
路64(第2の入力手段、第2の変換手段)は、複素乗
算回路23から入力された実数部Xと虚数部Yの絶対値
を演算するようになされている。
【0062】セレクタ65(写像手段)は、実数部Xの
値が負の場合には、実数部Xと虚数部Yとを交換して出
力し、また、実数部Xの値が正の場合には、そのまま出
力するようになされている。
【0063】ビットシフト回路66(第1の変換手段、
第2の変換手段)は、虚数部Yの値に応じて、実数部X
と虚数部Yのデータに対して所定のビットシフトを施
し、得られたデータのうち、実数部Xは符号を除いた7
ビットの自然バイナリデータとして出力し、また、虚数
部Yは符号を除いた4ビットの自然バイナリデータとし
て出力する。
【0064】ROM67(記憶手段)は、第1象限に対
応する逆正接データを格納しており、ビットシフト回路
66から出力される実数部Xと虚数部Yのデータにより
指定されるアドレスに格納されている逆正接データを読
み出して象限拡張回路68(読み出し手段、復元手段)
に出力するようになされている。
【0065】象限拡張回路68は、実数部Xの値が負の
場合には、ROM67から出力される角度データに対し
てπ/2(1000000)を加算し、また、虚数部Y
の値が負の場合には、符号ビットを付加して2の補数形
式で表現された8ビットの逆正接出力69を出力する。
【0066】次に、以上の実施の形態の動作について説
明する。
【0067】複素乗算回路23から出力された実数部X
と虚数部Yのデータは、それぞれ、絶対値回路63,6
4に供給される。絶対値回路63,64は、入力された
実数部Xまたは虚数部Yのデータの符号ビットを除去
し、7ビットの自然バイナリデータに変換してセレクタ
65に供給する。
【0068】セレクタ65は、実数部Xが正の場合(入
力されたデータが第1または第4象限に属する場合)に
は、実数部Xと虚数部Yをそのままビットシフト回路6
6に出力する。また、実数部Xが負の場合(入力された
データが第2または第3象限に属する場合)には、実数
部Xと虚数部Yを入れ替えて(即ち、実数部をYとし、
虚数部をXとして)ビットシフト回路66に出力する。
【0069】ビットシフト回路66は、次の表4に示す
ように、虚数部Yの値に応じて実数部Xおよび虚数部Y
のデータに対して所定のビットシフトを施し、得られた
データのうち、実数部Xは符号を除いた7ビットの自然
バイナリデータとしてROM67に出力する。また、虚
数部Yは、符号を除いた4ビットの自然バイナリデータ
として同様にROM67に供給する。
【0070】
【表4】
【0071】ROM67は、図7に示すように、第1象
限に対応するデータを格納している。なお、この図に示
すように、実数アドレス(横軸)は、7ビットによって
表現されているので0乃至7fの範囲であり、また、虚
数アドレス(縦軸)は、4ビットによって表現されてい
るので0乃至fの範囲となっている。ビットシフト回路
66より出力された実数部Xと虚数部Yのデータにより
指定されるアドレスに格納されている6ビットの角度デ
ータは、読み出されて、象限拡張回路68に供給され
る。
【0072】象限拡張回路68は、実数部Xの値が負の
場合には、ROM67から出力される角度データに対し
てπ/2(1000000)を加算し、また、虚数部Y
の値が負の場合には、符号ビットを付加して2の補数形
式で表現された8ビットの逆正接出力69を出力する。
【0073】以上の実施の形態によれば、最も頻繁に使
用される正の実軸近傍のデータの精度を高くするととも
に、第1象限のみのデータから第2乃至第4象限のデー
タを生成するようにしたので、回路規模を縮小すること
が可能となり、その結果、ROM67を含む回路を容易
にLSI化することが可能となる。
【0074】
【発明の効果】請求項1に記載の演算装置および請求項
6に記載の演算方法によれば、実数データが入力され、
虚数データが入力され、入力された実数データに対して
所定のデータ変換を施し、入力された虚数データに対し
て所定のデータ変換を施し、逆正接データを記憶し、変
換された実数データと虚数データをアドレスデータとし
て、対応する逆正接データを読み出すようにしたので、
記憶する逆正接データのデータ量を削減することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成例を示すブロック図
である。
【図2】図1に示す逆正接発生回路41の詳細な構成例
を示すブロック図である。
【図3】図1に示す実施の形態の初期状態における位相
誤差の推移を示す図である。
【図4】図2に示すROM55の構成例を示す図であ
る。
【図5】図2に示すROM56の構成例を示す図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施の形態の構成例を示すブロ
ック図である。
【図7】図6に示すROM67の構成例を示す図であ
る。
【図8】OFDM受信装置の構成例を示すブロック図で
ある。
【図9】データ搬送波とパイロット搬送波の配置状態を
説明する図である。
【図10】図8に示す位相誤差検出回路14の詳細な構
成例を示す図である。
【図11】図10に示すROM25の構成例を示す図で
ある。
【符号の説明】
2 受信アンテナ(受信手段), 3 IFコンバータ
(受信手段), 10離散フーリエ変換回路(復調手
段), 14 位相誤差検出回路(位相誤差検出手
段), 53,54 ビットシフト回路(第1の入力手
段、第2の入力手段、第1の変換手段、第2の変換手
段), 55,56,67 ROM(記憶手段), 5
7 セレクタ(読み出し手段), 65 セレクタ(写
像手段), 68 象限拡張回路(復元手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実数データと虚数データとが入力され、
    対応する逆正接データを与える演算装置において、 前記実数データが入力される第1の入力手段と、 前記虚数データが入力される第2の入力手段と、 前記第1の入力手段から入力された前記実数データに対
    して所定のデータ変換を施す第1の変換手段と、 前記第2の入力手段から入力された前記虚数データに対
    して所定のデータ変換を施す第2の変換手段と、 前記逆正接データを記憶している記憶手段と、 前記第1および第2の変換手段により変換された前記実
    数データと前記虚数データをアドレスデータとして、前
    記記憶手段から対応する前記逆正接データを読み出す読
    み出し手段とを備えることを特徴とする演算装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の変換手段は、前記
    実数データまたは前記虚数データに対応する所定の値に
    より前記実数データまたは前記虚数データをそれぞれ除
    算することを特徴とする請求項1に記載の演算装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の変換手段により得られたデー
    タのビット数は、前記第2の変換手段により得られたデ
    ータのビット数よりも大きくなるように設定されてお
    り、実数軸近傍のデータの解像度が他の領域に比較して
    高くなっていることを特徴とする請求項1に記載の演算
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の入力手段から入力
    された前記実数データと前記虚数データが第2象限乃至
    第4象限に属する場合には、第1象限に写像させる写像
    手段と、 前記写像手段により写像処理が施されて得られた前記逆
    正接データを、もとの象限のデータに復元させる復元手
    段と、 を備えることを特徴とする請求項1に記載の演算装置。
  5. 【請求項5】 OFDM変調信号を受信する受信手段
    と、 前記受信手段により受信された前記OFDM変調信号を
    OFDM周波数信号に復調する復調手段と、 前記復調手段により得られた前記OFDM周波数信号の
    基準位置からのずれを検出する検出手段とを更に備え、 前記検出手段により検出された前記基準位置からのずれ
    を対応する角度に変換することを特徴とする請求項1に
    記載の演算装置。
  6. 【請求項6】 実数データと虚数データとが入力され、
    対応する逆正接データを与える演算方法において、 前記実数データが入力される第1の入力ステップと、 前記虚数データが入力される第2の入力ステップと、 前記第1の入力ステップから入力された前記実数データ
    に対して所定のデータ変換を施す第1の変換ステップ
    と、 前記第2の入力ステップから入力された前記虚数データ
    に対して所定のデータ変換を施す第2の変換ステップ
    と、 前記逆正接データを記憶している記憶ステップと、 前記第1および第2の変換ステップにより変換された前
    記実数データと前記虚数データをアドレスデータとし
    て、前記記憶ステップから対応する前記逆正接データを
    読み出す読み出しステップとを備えることを特徴とする
    演算方法。
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