JP3796199B2 - 二剤式毛髪処理剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は毛髪処理剤に関する。詳しくは、毛髪に潤い感や滑らかさなどを付与するコンディショニング効果を有し、且つ、その効果が持続し、洗髪の繰り返しによっても消失することのないヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナー等に用いる二剤式の毛髪処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
毛髪は、日常生活において、物理的あるいは化学的な影響を受け、例えばほこりや紫外線、ブラッシングによる摩擦、ヘアドライヤーによる乾燥、パーマや脱色、カラーリング処理等により損傷する。
従来から、上記したような損傷した毛髪に潤い感や滑らかさ、しなやかさ等を付与するために、洗髪後にヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナー等のコンディショニング効果を与える毛髪処理剤が用いられている。一般に、前記毛髪処理剤にはこれら効果を得る目的で、カチオン性界面活性剤、油性成分やシリコーン油等の油分、保湿剤、第4級窒素含有高分子や加水分解タンパク等の高分子物質などの成分を主体とした組成物が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の毛髪処理剤は、上記した成分により毛髪に潤い感や滑らかさを付与することができるものの、これら成分を毛髪表面もしくはその表層に残留させることに主眼が置かれていたため、1回の洗髪で付与された効果の大半が消失してしまうといった問題があった。このため、毛髪に潤い感や滑らかさを持続させるためには、毎日毛髪処理剤による毛髪処理が必要であった。
【0004】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、毛髪に柔軟性や潤い感、滑らかさ、しなやかさなどを付与すると共に、指通り性に優れ、しかも、これら効果が毛髪に定着し洗髪の繰り返しによっても消失せず、持続性に優れる毛髪処理剤を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明のうち、請求項1に係る発明は、メタクリル酸・メタクリル酸アルキル ・ジメチルポリシロキサンブロック共重合体を含有する第1剤(但し、シリコーン類を含有するものを除く)と、シリコーン類を含有する第2剤とからなり、第1剤、次いで第2剤の順で毛髪に適用されることを特徴とする二剤式毛髪処理剤に関する。
請求項2に係る発明は、前記第1剤に、増粘性高分子を含有することを特徴とする請求項1に記載の二剤式毛髪処理剤に関する。
請求項3に係る発明は、前記第2剤中のシリコーン類が、ジメチルポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンのうちの1種以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の二剤式毛髪処理剤に関する。
請求項4に係る発明は、前記第2剤にカチオン性界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の二剤式毛髪処理剤に関する。
請求項5に係る発明は、前記第1剤のpHが6〜9であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の二剤式毛髪処理剤に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る毛髪処理剤について説明する。
本発明における毛髪処理剤は、二剤式の毛髪処理剤であって、1分子中に少なくともアニオン性基を有するユニットと珪素原子を有するユニットを含む共重合体及び/又は1分子中にアニオン性基と珪素原子を有する化合物を含有する第1剤と、シリコーン類を含有する第2剤とからなる。
かかる構成を有することで、毛髪上に艶、潤い、なめらかさ等を与えるコンディショニング効果を付与し、それを毛髪表面上に強固に付着させることできる。これにより、その効果を持続させることができ、繰り返しの洗髪によっても消失することがない。
【0007】
本発明に係る二剤式の毛髪処理剤の第1剤には必須成分として、1分子中に少なくともアニオン性基を有するユニットと珪素原子を有するユニットを含む共重合体及び/又は1分子中にアニオン性基と珪素原子を有する化合物を含有する。
【0008】
1分子中に少なくともアニオン性基を有するユニットと珪素原子を有するユニットを含む共重合体におけるアニオン性基としては、例えば、カルボキシル基、リン酸基、アニオン性を示す水酸基、硫酸基、スルホン基、ホスフェート基等を例示することができ、このうちカルボキシル基、リン酸基、アニオン性を示す水酸基が好ましく、カルボキシル基がより好ましい。カルボキシル基を有するユニットとしては、具体的には、式1a(化1)、式1b(化2)の構造を有するユニットを、アニオン性を示す水酸基を有するユニットとしては、式1c(化3)の構造を有するユニットを例示することができる。
【0009】
【化1】
Figure 0003796199
(式中、R1は水素原子又はメチル基を示す。)
【0010】
【化2】
Figure 0003796199
(式中、R2は水素原子又はメチル基を示す。)
【0011】
【化3】
Figure 0003796199
(式中、R3は低級アルキル基又はアリール基を示し、Aは低級アルキレン基を示す。)
【0012】
また、珪素原子を有するユニットとしては、例えば、式2(化4)に示されるシロキサン構造を有するユニットを例示することができる。本発明においては、ジメチルシロキサン構造を有するユニットが特に好ましい。
【0013】
【化4】
Figure 0003796199
(式中、R4は水素原子、低級アルキル基又はアリール基を示し、互いに同一でもよく、また異なっていても構わない。)
【0014】
本発明で用いられる共重合体は、1分子中に少なくともアニオン性基を有するユニットと珪素原子を有するユニットを含む共重合体であれば良く、カルボキシル基を有する式1a〜1b、アニオン性の水酸基を有する式1c、及びリン酸基の群から選ばれる1種以上のアニオン性基を有するユニットと、式2に示した珪素原子を有するユニットを有する共重合体が好ましい。また、前記した共重合体であれば、市販の共重合体をそのまま用いることができる。
【0015】
本発明で好ましく用いられる市販品の共重合体としては、例えば、式1a又は式1bのユニットと式2のユニットを有する共重合体として、化5に示されるメタクリル酸・メタクリル酸アルキル・ジメチルポリシロキサンブロック共重合体(商品名:MAIBLOCKWAKO 101、和光純薬工業社製)、化6に示されるアクリル酸ジメチコン共重合体(商品名:KP−541、信越化学工業社製)、化7に示されるポリエチレングリコール・シリコーン・アクリル共重合体(商品名:Luviflex Silk、BASF社製)、化8に示されるカルボキシル変性シリコーン(商品名:BY−16−880、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、化9に示されるアクリル酸・アクリル酸ベヘニル・ジメチコン・メタクリル酸共重合体(商品名:KP−562、信越化学工業社製)等を例示することができる。
【0016】
【化5】
Figure 0003796199
(式中、R'は低級アルキル基又はアラルキル基である。)
【0017】
【化6】
Figure 0003796199
(式中、R、R´、R´´は水素原子又はメチル基、R´´´は水素原子又はアルキル基である。)
【0018】
【化7】
Figure 0003796199
【0019】
【化8】
Figure 0003796199
【0020】
【化9】
Figure 0003796199
(式中、R'は低級アルキル基又はアラルキル基である。)
【0021】
式1cのユニットと式2のユニットを有する共重合体としては、化10に示されるカルビノール変性シリコーン(商品名:SF8428、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)等を例示することができる。
リン酸基のユニットと式2のユニットを有する共重合体としては、化11に示されるジリノレアミドプロピルジメチルアミンジメチコンコポリオールリン酸(商品名:Pecosil36PS、Phoenix社製)等を例示することができる。
【0022】
【化10】
Figure 0003796199
【0023】
【化11】
Figure 0003796199
【0024】
本発明に用いられる共重合体は、上記したユニットの他、更に、式3(化12)で示されるアルキレンオキサイド構造を有するユニット及び/又は式4(化13)で示される(メタ)アクリル酸エステルユニットを有するものが好ましく、式4(化13)で示される(メタ)アクリル酸エステルユニットを有するものがより好ましい。
【0025】
【化12】
Figure 0003796199
(式中、nは2又は3の整数を示す。)
【0026】
【化13】
Figure 0003796199
(式中、R5は水素原子又はメチル基を示し、R6は低級アルキル基又はアラルキル基を示す。)
【0027】
式3(化12)で示されるユニットを有する市販の共重合体としては、ポリエチレングリコール・シリコーン・アクリル共重合体(商品名:LuviflexSilk、BASF社製)、ジリノレアミドプロピルジメチルアミンジメチコンコポリオールリン酸(商品名:Pecosil36PS、Phoenix社製)等を例示することができる。
【0028】
式4(化13)で示されるユニットを有する市販の共重合体としては、メタクリル酸・メタクリル酸アルキル・ジメチルポリシロキサンブロック共重合体(商品名:MAIBLOCKWAKO 101、和光純薬工業社製)、アクリル酸ジメチコン共重合体(商品名:KP−541、信越化学工業社製)等を例示することができる。
【0029】
また、本発明における1分子中にアニオン性基と珪素原子を有する化合物におけるアニオン性基としては、例えば、前記したカルボキシル基、リン酸基、アニオン性を示す水酸基、硫酸基、スルホン基、ホスフェート基等を例示することができ、カルボキシル基、アニオン性を示す水酸基が好ましく、アニオン性を示す水酸基がより好ましい。1分子中にアニオン性基と珪素原子を有する化合物としては、例えば、式5(化14)又は式6(化15)に示される構造を有する化合物を例示することができる。
【0030】
【化14】
Figure 0003796199
(式中、R7は水素原子又はアルカリ金属原子を示す。)
【0031】
【化15】
Figure 0003796199
【0032】
1分子中にアニオン性基と珪素原子を有する化合物の好ましい市販品としては、例えば、式5の構造を有する化合物として、化16に示されるナトリウムメチルシリコネート(大崎工業社製)等を例示することができる。また、式6の構造を有する化合物としては、化17に示されるアセフィリンメチルシラノールマンヌロン酸(商品名:XANTALGOSIL C、 Exsymd社製)等を例示することができる。
【0033】
【化16】
Figure 0003796199
【0034】
【化17】
Figure 0003796199
【0035】
上記した共重合体及び/又は化合物の配合量は、特に限定されないが、第1剤中0.1〜20重量%とするのが好ましく、より好ましくは0.5〜10重量%とする。この理由は、0.1重量%未満の場合、毛髪の柔軟性や潤い感等の付与効果に劣るために、また、20重量%を超えて配合すると、べたつき等が生じ、仕上がり感が重くなるために、いずれの場合にも好ましくないからである。
【0036】
本発明に係る第1剤には、毛髪への延展性の向上のために増粘性高分子を含有させることもできる。また、該増粘性高分子の含有により、第2剤中のシリコーン類の毛髪への付着性を向上させることもできる。
【0037】
本発明で用いられる増粘性高分子としては、例えば、水溶性を有する天然高分子、半合成高分子、合成高分子等を例示することができる。具体的には、アラビアゴム,トラガントゴム,グアガム,ローカストビーンガム,カラヤガム,アイリスモス,クインスシード,ゼラチン,セラック,ロジン,カゼイン等の天然高分子、カルボキシメチルセルロースナトリウム,ヒドロキシエチルセルロース,メチルセルロース,エチルセルロース,アルギン酸ナトリウム,エステルガム,ニトロセルロース,ヒドロキシプロピルセルロース,結晶セルロース等の半合成高分子、ポリビニルアルコール,ポリビニルピロリドン,ポリアクリル酸ナトリウム,カルボキシビニルポリマー,ポリビニルメチルセルロース,ポリアミド樹脂等の合成高分子等が挙げられる。これらのうち、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシビニルポリマー等を用いるのが好ましい。
【0038】
増粘性高分子を配合する場合、その配合量は特に限定されないが、第1剤中0.001〜5重量%とするのが好ましく、0.01〜3重量%とするのがより好ましい。この理由は、0.001重量%未満の配合量の場合には、配合による増粘効果が望めないために、また、5重量%を超えて配合すると、化粧料の粘度が高くなりすぎ、使用性に劣るため、いずれの場合にも好ましくないからである。
【0039】
次に本発明に係る第2剤について説明する。第2剤には、必須成分としてシリコーン類が含有されてなる。含有されるシリコーン類としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等を例示することができる。これらの1種又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0040】
シリコーン類の配合量は、特に限定はされないが、第2剤中0.1〜20重量%とすると良く、0.5〜15重量%とするのが好ましい。この理由は、0.1重量%未満の場合、毛髪の柔軟性や潤い感等の付与効果に劣るために、また、20重量%を超えて配合すると、べたつき等が生じ、仕上がり感が重くなるために、いずれの場合にも好ましくないからである。
【0041】
尚、本発明で好ましく用いることのできるシリコーン類の市販品としては、例えば、ジメチルポリシロキサン(商品名:KF96、信越化学工業社製)、環状ジメチルポリシロキサン(商品名:KF994、信越化学工業社製)、高重合メチルポリシロキサン(商品名:L−10万、日本ユニカー社製)、メチルフェニルポリシロキサン(商品名:KF56、信越化学工業社製)、アミノ変性シリコーン(商品名:SF8417、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、メチルハイドロジェンシリコーン(商品名:SH1107、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)等を例示することができる。
【0042】
本発明に係る第2剤には、指通り性を更に向上させるためにカチオン性界面活性剤を含有させることができる。用いられるカチオン性界面活性剤としては、例えば、第四級アンモニウム塩を用いると良く、具体的には、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジベヘニルジメチルアンモニウム、塩化セトステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンジルトリメチルアンモニウム、塩化ジベンジルジメチルアンモニウム等を例示することができ、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムを用いるのが好ましい。
【0043】
カチオン性界面活性剤の配合量は、特に限定されないが、第2剤中0.1〜5重量%とすると良く、0.3〜3重量%とするのが好ましい。この理由は、配合量が0.1重量%未満の場合には、添加の効果が望めないために、また、5重量%を超えて配合すると、べたつき感が生じるために、いずれの場合にも好ましくないからである。
【0044】
本発明に係る毛髪処理剤は、有効成分を毛髪に効果的に付着させるために第1剤を特定のpH範囲に調整するのが望ましく、目的のpHに調整できれば、pH調整剤を用いても、また、用いなくてもよい。pH調整剤を用いる場合、pH調整剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、塩酸、リン酸、クエン酸、乳酸等を例示でき、これらの緩衝液としても構わない。
好ましい第1剤のpHとしては、pH6〜9であり、pH7〜8.5にするのがより好ましい。第1剤を前記pH範囲とすれば、第2剤のpHはいずれであっても良い。
【0045】
本発明に係る毛髪処理剤には、その機能を損なわない範囲で他の成分を添加することができる。添加可能な成分としては、例えば、アニオン性界面活性剤,ノニオン性界面活性剤,両性界面活性剤等の界面活性剤、油脂,エステル油,ワックス,高級アルコール,高級脂肪酸等の油性成分、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、精製水、色素、香料等が挙げられる。
【0046】
尚、本発明に係る毛髪処理剤は、ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナー等に好ましく用いることができる。
【0047】
本発明に係る二剤式の毛髪処理剤の使用方法の一例について説明すると、例えば、毛髪をシャンプーした後、あるいは軽くぬるま湯で濯いだ後に、本発明に係る二剤式の毛髪処理剤の第1剤の適量を毛髪に均一に塗布して、0〜10分間放置する。次に、第2剤を更に均一に塗布して0〜10分間放置した後、洗い流す。
【0048】
【実施例】
以下、本発明の毛髪処理剤を実施例に基いて更に詳細に説明するが、本発明は係る実施例のみに限定されるものではない。尚、配合量は特記しない限り、全て重量%である。
【0049】
(試料の調製)
表1、2に記した組成に従い、実施例及び比較例の各試料をそれぞれ調製し、下記評価に供した。
尚、表中、メタクリル酸・メタクリル酸アルキル・ジメチルポリシロキサンブロック共重合体液として、商品名「MAIBLOCKWAKO 101」(和光純薬工業社製)を、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体として、商品名「SH3775M」(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)を使用した。また、高重合シリコーンとして、商品名「BY11−031」(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、アミノ変性シリコーンとして、商品名「SF8417」(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、アミノ変性シリコーンエマルジョンとして、商品名「SM8704C」(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、メチロポリシロキサンとして、商品名「KF96」(信越化学工業社製)を使用した。
【0050】
【表1】
Figure 0003796199
【0051】
【表2】
Figure 0003796199
【0052】
(毛髪処理剤の評価)
長さ15cm、重さ2gの毛束を市販のシャンプーで洗浄後、タオルドライした。これに実施例1〜7及び比較例1〜6の各試料の第1剤の約1gを均一に塗布し、続いてそれぞれの第2剤の約1gを均一に塗布後、水洗して乾燥した。得られた毛束について、各毛束の柔軟性、潤い感、指通り性を、専門パネラー5名により下記操作により調製した評価対照(対照毛束)と比較して下記評価基準に従い評価した。また、上記評価の後、各毛束を3回繰り返してシャンプーし、洗浄後の各毛束について、同様に評価した。結果を表3、4に示す。
【0053】
(評価対照(対照毛束)の調製)
長さ15cm、重さ2gの毛束を市販のシャンプーで洗浄後、タオルドライした。これに下記処方(一般的なリンス剤処方)の毛髪処理剤の約1gを均一に塗布後、水洗して乾燥した。得られた毛束を評価対照(対照毛束)とし、上記評価に用いた。
【0054】
シリコーン油 3.0
流動パラフィン 1.0
セチルアルコール 1.5
ステアリルアルコール 1.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.7
グリセリン 3.0
精製水 残 分
合計 100.0重量%
【0055】
<評価基準>
◎:対照毛束と比較して優れる。
○:対照毛束と比較してやや優れる。
△:対照毛束と比較して同程度である。
×:対照毛束と比較して劣る。
【0056】
【表3】
Figure 0003796199
【0057】
【表4】
Figure 0003796199
【0058】
表3、4の結果より、本発明の毛髪処理剤は、毛髪に柔軟性、潤い感を付与すると共に、指通り性にも優れ、しかも、これら効果が洗髪等によっても消失せず、持続性にも優れることが分かる。
【0059】
(毛髪処理剤のpHの評価)
表5、6に記した組成に従い、第1剤及び第2剤をそれぞれ調製し、表7に記す組み合わせにより、第1剤と第2剤を組み合わせて使用した。評価は、上記「毛髪処理剤の評価」の項と同様の方法により試験し、評価基準は下記基準に従った。結果を表8に示す。
【0060】
<評価基準>
++:対照毛束と比較して非常に優れる。
:対照毛束と比較してより優れる。
◎:対照毛束と比較して優れる。
○:対照毛束と比較してやや優れる。
△:対照毛束と比較して同程度である。
×:対照毛束と比較して劣る。
【0061】
【表5】
Figure 0003796199
【0062】
【表6】
Figure 0003796199
【0063】
【表7】
Figure 0003796199
【0064】
【表8】
Figure 0003796199
【0065】
表8の結果から、第1剤のpHを弱塩基性とすると、本発明の効果性が向上することが分かった。
【0066】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明に係る二剤式毛髪処理剤は、メタクリル酸・メタクリル酸アルキル・ジメチルポリシロキサンブロック共重合体を含有する第1剤(但し、シリコーン類を含有するものを除く)と、シリコーン類を含有する第2剤とからなることを特徴とする二剤式毛髪処理剤であるから、毛髪に柔軟性、潤い感を付与すると共に、指通り性にも優れ、しかも、これら効果が洗髪等によっても消失せず、持続性にも優れることが分かる。

Claims (5)

  1. メタクリル酸・メタクリル酸アルキル・ジメチルポリシロキサンブロック共重合体を含有する第1剤(但し、シリコーン類を含有するものを除く)と、シリコーン類を含有する第2剤とからなり、第1剤、次いで第2剤の順で毛髪に適用されることを特徴とする二剤式毛髪処理剤。
  2. 前記第1剤に、増粘性高分子を含有することを特徴とする請求項1に記載の二剤式毛髪処理剤。
  3. 前記第2剤中のシリコーン類が、ジメチルポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンのうちの1種以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の二剤式毛髪処理剤。
  4. 前記第2剤にカチオン性界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の二剤式毛髪処理剤。
  5. 前記第1剤のpHが6〜9であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の二剤式毛髪処理剤。
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