JP3792832B2 - ステレオカメラの調整装置 - Google Patents

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    • H04N13/246Calibration of cameras

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステレオカメラの光学的位置を機械的な調整を行うことなく電気的に調整するステレオカメラの調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、画像による三次元計測技術として、2台のカメラ(ステレオカメラ)で対象物を異なる位置から撮像した1対の画像の相関を求め、同一物体に対する視差からステレオカメラの取り付け位置や焦点距離等のカメラパラメータを用いて三角測量の原理により距離を求める、いわゆるステレオ法による画像処理が知られている。
【0003】
このステレオ法による画像処理では、ステレオカメラから得られた2つの画像信号を順次シフトしながら重ね合わせて2つの画像信号が一致した位置を求めるようにしているため、2つの画像間には視差以外のズレがないことが望ましく、ステレオカメラの光学位置調整が重要となる。このため、特開平5−1157557号公報には、一対のビデオカメラを連結保持する保持部材に、一方のビデオカメラのイメージセンサの画素の並びが他方のビデオカメラのイメージセンサの画素の並びと平行になるように調整する平行調整手段、一方のビデオカメラの光軸と他方のビデオカメラの光軸とが平行となるように調整する光軸調整部材を設け、2台のカメラの相関関係を機械的に調整・保持する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ステレオカメラには、6つの機械的な位置ズレ要素が存在し、ステレオカメラの光学的位置の調整が不完全であると、撮像された1対の画像に3つのズレとなって現れ、また、各々のレンズの焦点距離のバラツキが画角の相違となって現れる。
【0005】
すなわち、図10(a)に示すように、左右(L,R)のカメラ50a,50bが、カメラの光軸方向をZ軸、カメラ上方向をY軸、カメラ横方向をX軸とするXYZ直交座標系において設定値X0の間隔で取り付けられている場合、右カメラ50bを基準とすると、現実には、各座標軸に平行な並進ズレΔx,Δy,Δz、及び、図10(b)に示すような各座標軸に対する回転ズレΔa,Δb,Δcの6つの機械的な微小ズレが存在し、これらの6つの機械的なズレが、図11(b)に示す基準画像(右画像)に対し、図11(a)に示す比較画像(左画像)において、並進ズレα,β及び回転ズレθの3つのズレとなって現れる。また、レンズの焦点距離のバラツキによる画角の相違から、基準画像(右画像)上の物体像と、比較画像(右画像)上の物体像とでは、大きさが異なってしまう。
【0006】
このような2つの画像におけるズレのうち、機械的な並進ズレについては機械加工程度の組み付け精度でも画像処理情報に与える影響は比較的少ないが、回転ズレは測距対象物の距離が乗じられるため、影響が大きく、機械的な調整では精度確保に限界がある。さらには、画角の相違によるずれを機械的な調整で取り除くことは困難である。
【0007】
また、一旦、固定したステレオカメラに経年変化によるズレが生じた場合、従来では、機械構造的に再調整しなければならず、煩雑な作業を要するばかりでなく、再調整のための時間も長くなる。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ステレオカメラの光学的位置を、機械的には調整困難なレベルまで精密に調整可能とし、且つ、調整後の経年変化によるズレに対しても容易に再調整が可能なステレオカメラの調整装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、1組のステレオカメラの光学的位置を調整するステレオカメラの調整装置であって、上記ステレオカメラで撮像した画像を、予め画像間のズレに応じて設定した変換値で幾何学的に変換すると共に、変換された画像に対して周囲画素の濃度値を用いて線形補間を行い、等価的に上記ステレオカメラの光学的位置を調整・一致させる手段を備え、上記変換をアフィン変換とし、該アフィン変換の変換値を、上記ステレオカメラで撮像した既知の距離の調整用パターンに対する1対の画像における対応するパターンの一致点を1画素以下の分解能にて計測して求めた座標データと、上記調整用パターンの距離情報から逆算した一致点の座標データとに基づいて算出することを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、上記変換においては、比較画像の基準画像に対する拡大率を算出し、この拡大率を含むパラメータを用いて逆アフィン変換することで、レンズ焦点距離のバラツキによる画角の相違を調整すると共に、回転方向の光学的位置、水平方向の光学的位置、及び、垂直方向の光学的位置を調整することを特徴とする。
【0013】
すなわち、画像間でズレのあるステレオカメラに対し、ステレオカメラで撮像した画像を予め画像間のズレに応じて設定した変換値で幾何学的に変換すると共に、変換された画像に対して周囲画素の濃度値を用いて線形補間を行うことで、光学的に位置合わせをした画像と等価な画像を得ることができる。画像の幾何学変換は、アフィン変換により行い、このアフィン変換の変換値は、ステレオカメラで撮像した既知の距離の調整用パターンに対する1対の画像における対応するパターンの一致点を1画素以下の分解能にて計測して求めた座標データと、調整用パターンの距離情報から逆算した一致点の座標データとに基づいて算出する。
【0014】
その際、比較画像の基準画像に対する拡大率を算出し、この拡大率を含むパラメータを用いて逆アフィン変換することで、レンズ焦点距離のバラツキによる画角の相違を調整すると共に、回転方向の光学的位置、水平方向の光学的位置、及び、垂直方向の光学的位置を調整することが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1〜図9は本発明の実施の一形態に係わり、図1は画像補正装置のブロック図、図2はアフィン変換回路のブロック図、図3はCCDカメラの取り付けを示す説明図、図4は画像取り込みと逆アフィン変換のタイミングを示す説明図、図5は一致点計測処理のフローチャート、図6は調整用パターンの一例を示す説明図、図7はシティブロック距離の分布を示す説明図、図8は極小点周りのシティブロック距離の分布を示す説明図、図9は直線近似による極小点座標の推測を示す説明図である。
【0017】
図3において、符号1は、例えば電荷結合素子(CCD)等のイメージセンサを内蔵したシャッタースピード可変のCCDカメラであり、このCCDカメラ1、及び、このCCDカメラ1と同期が取られ、シャッタースピード可変のCCDカメラ2がステー3の両端に固定され、同一の領域を異なる視点から撮像するステレオ撮像系を構成している。尚、図3(a)は上面図、図3(b)は正面図である。
【0018】
この場合、上記2台のCCDカメラ1,2からなるステレオ撮像系は、各CCDカメラ1,2の各レンズ1a,2aが同じ焦点距離の仕様となっており、互いの光軸が平行となるように上記ステー3に機械的に固定されて構成されているが、各CCDカメラ1,2の取り付け位置のズレや焦点距離のバラツキ、さらには、CCDカメラ1内部の撮像面とCCDカメラ2内部の撮像面とのズレ等により、必ずしも厳密に光学的位置が揃っているとは言えない。すなわち、厳密には、各CCDカメラ1,2で撮像した1組の画像には、機械的な位置ズレに起因する回転ズレや並進ズレの誤差が含まれており、また、レンズの焦点距離のバラツキにより画角が異なっている。
【0019】
このため、各CCDカメラ1,2は画像補正装置10に接続されるようになっており、この画像補正装置10によって各CCDカメラ1,2で撮像した画像における画角差、回転ズレ、並進ズレが補正され、等価的に各CCDカメラ1,2の光学的位置が精密調整される。そして、上記画像補正装置10で補正された1組の画像がステレオ画像処理装置40に読み込まれ、ステレオマッチングにより2つの画像の一致度が評価されて物体の三次元位置の算出や画像認識等が行われることになる。
【0020】
図1に示すように、上記画像補正装置10には、CCDカメラ1,2の各系統に対応して、各CCDカメラ1,2からのアナログ画像を後段(A/Dコンバータ13,14)の入力レンジに合わせるためのアナログインターフェース11,12、アナログ画像を所定の輝度階調(例えば256階調のグレースケール)のデジタル画像に変換するA/Dコンバータ13,14、デジタル化された画像を一時的に記憶する入力画像メモリ15,16、及び、これらの入力画像メモリ15,16に記憶されたデジタル画像に対し、画像の拡大・縮小、回転、平行移動等の幾何学的変換を行い、ステレオ画像処理装置40に出力するアフィン変換回路17,18が備えられている。
【0021】
ここで、各CCDカメラ1,2で撮像した1組の画像に対し、画像上の座標系を、左上隅を原点として、横方向をi座標軸、縦方向をj座標軸とすると(図6参照)、基準画像上の所定の点に対応する比較画像上の一致点には、2台のCCDカメラ1,2の光学的位置調整が完全である場合に対し、機械的な位置ズレに起因する回転ズレや並進ズレの誤差が含まれており、また、レンズの焦点距離のバラツキにより基準画像の画角と比較画像の画角とは必ずしも一致しない。
【0022】
すなわち、比較画像上の異なる2つの一致点p'(ip',jp'),q'(iq',jq')について着目すると、これらの一致点p',q'は、2台のCCDカメラ1,2の光学的位置調整が完全である場合の本来の一致点p(ip,jp),q(iq,jq)が、回転、並進、拡大・縮小によって移動していると考えられ、点pと点p'との関係、及び、点qと点q'との関係は、回転、移動、拡大・縮小が複合した線形変換すなわちアフィン変換であるとみなすことができる。
【0023】
従って、i−j平面上での回転ズレ量をθ、i方向並進ズレ量をα、j方向並進ズレ量をβ、拡大率(縮小率)をRとすると、点pと点p'との関係、及び、点qと点q'との関係は、各変換行列を用いた同次座標系で表現すると、以下の(1),(2)式で与えられる。
【0024】
Figure 0003792832
そして、上記(1),(2)式を展開して得られる連立方程式を以下の(3)〜(6)式の置き換えを用いて解くことにより、回転ズレ量θ、i方向並進ズレ量α、j方向並進ズレ量βを以下の(7)〜(9)式で算出することができる。
【0025】
Figure 0003792832
上記(7)〜(9)式における点p',q'のデータは、図6に示すように、予め、既知の距離(視差が計算できる距離)に配置した調整用パターンを撮像し、この撮像画像から計測した一致点の座標データとして与えることができ、点p,qのデータは、既知の距離から逆算した視差に基づく一致点の座標データとして与えることができる。
【0026】
また、上記(7)〜(9)式における拡大率Rは、基準画像における2点間の距離と、これらの2点に対応する比較画像の2つの一致点の間の距離との比で求めることができる。本形態では、図6に示すように、5個程度の調整用パターンを用い、基準画像におけるパターン間の距離と、対応する比較画像のパターン間の距離との比を平均して拡大率Rを求める。
【0027】
詳細には、図6に示すように、基準画像上で、画面中央の調整用パターンの点c(ic,jc)と、画面周辺の4個の調整用パターンの各点a(ia,ja),b(ib,jb),d(id,jd),e(ie,je)との距離AC,BC,DC,ECを以下の(10)〜(13)式で求める。そして、これらの各距離AC,BC,DC,ECに対し、比較画像上での対応する距離、すなわち、画面中央の調整用パターンの一致点c'(ic',jc')と、画面周辺の4個の調整用パターンの各一致点a'(ia',ja'),b'(ib',jb'),d'(id',jd'),e'(ie',je')との距離A'C',B'C',D'C',E'C'を以下の(14)〜(17)式で求め、(18)式に示すように、対応する距離の比を平均して拡大率Rを求める。
【0028】
AC ={ (ia−ic)2+(ja−jc)2 }1/2 …(10)
BC ={ (ib−ic)2+(jb−jc)2 }1/2 …(11)
DC ={ (id−ic)2+(jd−jc)2 }1/2 …(12)
EC ={ (ie−ic)2+(je−jc)2 }1/2 …(13)
A'C'={ (ia'−ic')2+(ja'−jc')2 }1/2 …(14)
B'C'={ (ib'−ic')2+(jb'−jc')2 }1/2 …(15)
D'C'={ (id'−ic')2+(jd'−jc')2 }1/2 …(16)
E'C'={ (ie'−ic')2+(je'−jc')2 }1/2 …(17)
R=(A'C'/AC+B'C'/BC+D'C'/DC+E'C'/EC)/5…(18)以上により求めた拡大率R、回転ズレ量θ、i方向並進ズレ量α、j方向並進ズレ量βは、上記アフィン変換回路17,18における画像変換の初期値として与えられ、2台のCCDカメラ1,2で撮像した画像を幾何学変換することにより、2台のCCDカメラ1,2の光学的位置を調整したのと同等の画像を得ることができる。
【0029】
上記アフィン変換回路17,18は、一方のアフィン変換回路17で代表すると、図2に示すような内部構成となっており、入力画像メモリ15へのデータの書き込み及びデータの読み出しを行う画像メモリデータインターフェース20、入力画像メモリ15のアドレス指定を行う画像メモリアドレスインターフェース21、A/Dコンバータ13からの画像データを入力画像メモリ15に書き込む際のアドレスを生成する入力画像書き込みアドレス生成回路22、入力画像メモリ15から画像データを読み出して画像の幾何学的変換を行う際のアドレスを逆アフィン変換によって生成する逆アフィン変換読み出しアドレス生成回路23、逆アフィン変換によって読み出されたデータに対して線形補間を行い、変換画像データを出力する補間演算回路24等が備えられている。
【0030】
すなわち、上記アフィン変換回路17,18による画像の幾何学的変換では、変換前の原画像及び変換後の画像は、共に正方格子上に画素を配置したデジタル画像であり、変換後の画像上の画素の濃度値は、原画像を逆アフィン変換して求めた対応画素位置の濃度値で与えられる。この逆アフィン変換による原画像の対応画素位置は、一般に整数画素位置とはならず、原画像に対応画素が存在しないため、上記補間演算回路24では、周囲4画素の濃度値を用いて線形補間を行い、変換後の画像上で画素の濃度値を隙間なく求める。
【0031】
上記アフィン変換回路17,18では、図4に示すように、フィールド信号のサンプル期間で各CCDカメラ1,2からの画像信号、例えば、各CCDカメラ1,2から水平同期信号及び垂直同期信号に同期して出力されるNTSC映像信号等の画像信号がサンプルされると、このサンプル画像を次のフィールド区間で画像変換する。
【0032】
すなわち、アナログインターフェース11,12によってA/Dコンバータ13,14の入力レンジに合わせて各CCDカメラ1,2からの画像信号のゲイン・オフセット等が調整され、A/Dコンバータ13,14によってA/D変換されたデジタル画像データが、アフィン変換回路17,18の入力画像書き込みアドレス生成回路22,22で生成したアドレスに従って入力画像メモリ15,16に格納され、次のフィールド区間で、入力画像メモリ15,16からアフィン変換回路17,18の逆アフィン変換読み出しアドレス生成回路23,23で生成したアドレスの濃度データが読み出される。
【0033】
そして、この濃度データに対し、アフィン変換回路17,18の補間演算回路24,24で補間演算を行って変換画像をステレオ画像処理装置40に出力する。この場合、CCDカメラ2で撮像した画像を基準画像、CCDカメラ1で撮像した画像を比較画像とすると、本形態では、実際に画像の幾何学的変換を行うのはCCDカメラ1側(比較画像側)のアフィン変換回路17であり、CCDカメラ2側(基準画像側)のアフィン変換回路18では、A/Dコンバータ14でデジタル変換されたCCDカメラ2からの画像を、幾何学的変換を行うことなくステレオ画像処理装置40に出力する。
【0034】
上記CCDカメラ1,2の光学的位置調整の補正値、すなわち上記アフィン変換回路17,18における画像変換値は、図1に示す補正値検出装置30によって与えられる。この補正値検出装置30は、中央処理装置(CPU)31、画像メモリ32,33、キーボード34、及び、CRTディスプレイ35等からなるコンピュータであり、CCDカメラ1,2の光学的位置の初期調整時や、経年変化によって初期調整時からずれた場合等に、上記画像メモリ32,33を介して上記画像補正装置10のA/Dコンバータ13,14に接続され、画像変換値を演算して上記画像補正装置10のアフィン変換回路17を初期設定(前述したように、本形態では、基準画像側のアフィン変換回路18の設定値は固定)することで、随時、CCDカメラ1,2に対する光学的位置の調整値を変更することができる。
【0035】
上記補正値検出装置30における画像変換値の演算は、前述の図6の調整用パターンをCCDカメラ1,2によって撮像し、この調整用パターンの撮像画像から基準画像に対する比較画像の一致点を計測することで行われる。以下、上記補正値検出装置30における一致点計測処理について、図5のフローチャートに従って説明する。
【0036】
上記補正値検出装置30では、図5の一致点計測処理のプログラムがスタートすると、画像補正装置10の入力画像メモリ15,16から画像データを読み込んでCRTディスプレイ35に表示し、ステップS101で、基準画像に映っている調整用パターンを基準パターンとする領域の指示入力となる。そして、キーボード34あるいは図示しないマウス等の入力機器から基準パターン領域の指示入力を行うと、ステップS102へ進む。
【0037】
ステップS102では、基準画像の基準パターンに対応する比較画像の比較パターンの探索領域の指示入力となり、同様に、キーボード34あるいは図示しないマウス等の入力機器から比較パターン探索領域の指示入力を行い、ステップS103へ進むと、指示された探索領域全域に渡って基準パターンと同じ大きさの比較パターンを切り出し、相互のシティブロック距離Dを計算する。このステップS103で得られるシティブロック距離Dは、マトリクス状になっており、シティブロック距離Dのi行j列要素をD[i,j]と表記すると、シティブロック距離Dの分布は、例えば、図7に示すような分布となる。
【0038】
続くステップS104以降では、基準画像と比較画像とのパターンの一致点を計算する。この一致点は、シティブロック距離Dの要素が極小となる点、すなわち、相関が最も強い点の座標(imin,jmin)で与えられるが、この座標(imin,jmin)は画素毎に求めた離散的な値であり、1画素以下での計測に用いるには精度が不足する。従って、上記座標(imin,jmin)を仮の一致点とし、以下の処理によって1画素以下の分解能での一致点(isub,jsub)を求める。
【0039】
すなわち、i方向の極小点について考えると、jmin列の極小点周辺(imin行周辺)のシティブロック距離Dは図8の丸印で示されるが、画素が無限に小さいものであると仮定した場合、シティブロック距離Dは破線で示すように極小点周りに対称形で連続的に分布するとみなすことができ、破線の極小値のi座標は、仮の一致点とは異なる値になる。j方向についても、同様である。
【0040】
このため、ステップS104以降では、シティブロック距離Dの分布が極小点周りに対称形となることを利用し、仮の一致点の前後のシティブロック距離Dの差の大小関係から極小値の位置を特定し、直線近似によって一致点の座標を計算する。尚、ここでは、一致点のi座標isubを求める処理について説明するが、一致点のj座標jsubも同様にして求めることができる。
【0041】
すなわち、ステップS104で、仮の一致点のi座標iminの前後のシティブロック距離Dの差ΔD0,ΔD1を以下の(19),(20)式によって求めると、ステップS105で、それらを互いに比較することで、座標imin−1から座標iminにかけてのシティブロック距離Dの変化、座標iminから座標imin+1にかけてのシティブロック距離Dの変化、及び、シティブロック距離Dの分布が極小点周りに対称であることを考慮し、極小点が座標iminを中心として、座標imin−1と座標iminとの間、座標iminと座標imin+1との間のいずれに存在するかを調べる。
【0042】
ΔD0=D[imin−1,jmin]−D[imin,jmin] …(19)
ΔD1=D[imin+1,jmin]−D[imin,jmin] …(20)
その結果、ΔD0<ΔD1のとき、すなわち、座標imin(仮の一致点)周辺で、シティブロック距離Dが座標iminの前よりも後の方で大きく変化するときには、極小点のi座標は、座標iminと座標imin−1との間にあると判断し、上記ステップS105からステップS106へ進んで、点D[imin,jmin]と点D[imin+1,jmin]とを通る直線L1の傾きmを算出すると、ステップS107で、点D[imin−1,jmin]を通り、傾き−mとなる直線L2を算出してステップS110へ進む。
【0043】
一方、上記ステップS105でΔD0≧ΔD1のとき、すなわち、座標imin(仮の一致点)周辺で、シティブロック距離Dが座標iminの後よりも前の方で大きく変化するときには、極小点のi座標は、座標iminと座標imin+1との間にあると判断し、上記ステップS105からステップS108へ進んで、点D[imin,jmin]と点D[imin−1,jmin]とを通る直線L1の傾きmを算出すると、ステップS109で、点D[imin+1,jmin]を通り、傾き−mとなる直線L2を算出してステップS110へ進む。
【0044】
ステップS110では、直線L1,L2の交点を計算し、この交点を極小点のi座標isubとしてプログラムを終了する。図9は、ΔD0≧ΔD1のときの直線L1,L2を示し、極小点周りのシティブロック距離Dの分布を互いに直交する直線で近似し、各直線の交点を求めることにより、極小点を求めることができる。そして、同様にして、j方向の一致点座標jsubを算出することにより、基準パターンが探索領域のどこに映っているのかを、1画素以下の分解能で求めることができる。
【0045】
以上の処理を繰り返して各調整用パターンの一致点を求め、前述の(18)式によって拡大率Rを算出した後、前述の(7)〜(9)式によって回転ズレ量θ、i方向並進ズレ量α、j方向並進ズレ量βを算出し、画像補正装置10のアフィン変換回路17へ初期値として与える。
【0046】
これにより、煩雑な機械的調整を要することなく、ステレオカメラの光学的位置を等価的に合わせた画像を容易に得ることができ、しかも、機械的な取り付け位置の調整では困難な画角の相違も解消することができ、画像処理の処理精度を向上させることができる。また、経年変化によってステレオカメラの光学的位置にズレが生じた場合においても容易に再調整を行うことができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ステレオカメラの光学的位置を機械的には調整困難なレベルまで精密に調整することができ、また、調整後の経年変化によるズレに対しても、煩雑な作業を要することなく、容易に再調整することができる等優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係わり、画像補正装置のブロック図
【図2】同上、アフィン変換回路のブロック図
【図3】同上、CCDカメラの取り付けを示す説明図
【図4】同上、画像取り込みと逆アフィン変換のタイミングを示す説明図
【図5】同上、一致点計測処理のフローチャート
【図6】同上、調整用パターンの一例を示す説明図
【図7】同上、シティブロック距離の分布を示す説明図
【図8】同上、極小点周りのシティブロック距離の分布を示す説明図
【図9】同上、直線近似による極小点座標の推測を示す説明図
【図10】ステレオカメラの機械的な位置ズレを示す説明図
【図11】ステレオカメラで撮像した2つの画像における画像ズレを示す説明図
【符号の説明】
1,2 …CCDカメラ
10 …画像補正装置
17,18 …アフィン変換回路
30 …補正値検出装置
isub,jsub…一致点座標
θ …回転ズレ量
α,β …並進ズレ量
R …拡大率

Claims (2)

  1. 1組のステレオカメラの光学的位置を調整するステレオカメラの調整装置であって、
    上記ステレオカメラで撮像した画像を、予め画像間のズレに応じて設定した変換値で幾何学的に変換すると共に、変換された画像に対して周囲画素の濃度値を用いて線形補間を行い、等価的に上記ステレオカメラの光学的位置を調整・一致させる手段を備え
    上記変換をアフィン変換とし、該アフィン変換の変換値を、上記ステレオカメラで撮像した既知の距離の調整用パターンに対する1対の画像における対応するパターンの一致点を1画素以下の分解能にて計測して求めた座標データと、上記調整用パターンの距離情報から逆算した一致点の座標データとに基づいて算出することを特徴とするステレオカメラの調整装置。
  2. 上記変換においては、比較画像の基準画像に対する拡大率を算出し、この拡大率を含むパラメータを用いて逆アフィン変換することで、レンズ焦点距離のバラツキによる画角の相違を調整すると共に、回転方向の光学的位置、水平方向の光学的位置、及び、垂直方向の光学的位置を調整することを特徴とする請求項1記載のステレオカメラの調整装置。
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