JP2000283753A - ステレオ画像による測距装置 - Google Patents
ステレオ画像による測距装置Info
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- JP2000283753A JP2000283753A JP11091183A JP9118399A JP2000283753A JP 2000283753 A JP2000283753 A JP 2000283753A JP 11091183 A JP11091183 A JP 11091183A JP 9118399 A JP9118399 A JP 9118399A JP 2000283753 A JP2000283753 A JP 2000283753A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ステレオ画像を処理して得られる画素を単位
とする視差に起因する遠距離での測距分解能の低下を解
消し、近距離から遠距離まで測距分解能を向上する。 【解決手段】 ステレオカメラ10で撮像した一対の画
像に対し、ステレオ処理部30で、各画像の小領域毎に
シティブロック距離を計算して互いの相関を求めること
で対応する小領域を特定するステレオマッチングを行
い、対象物までの距離に応じて生じる画素のズレ(=視
差)を距離データとして画像化した距離画像を生成す
る。さらに、認識処理部40で、基準画像及び比較画像
のデータを用いてステレオマッチングを行って1画素以
下の視差(サブピクセル成分)を求め、距離画像から得
られる画素を単位とする視差を1画素以下の分解能で補
間する。これにより、遠距離での測距分解能の低下を解
消し、近距離から遠距離までの測距精度を確保する。
とする視差に起因する遠距離での測距分解能の低下を解
消し、近距離から遠距離まで測距分解能を向上する。 【解決手段】 ステレオカメラ10で撮像した一対の画
像に対し、ステレオ処理部30で、各画像の小領域毎に
シティブロック距離を計算して互いの相関を求めること
で対応する小領域を特定するステレオマッチングを行
い、対象物までの距離に応じて生じる画素のズレ(=視
差)を距離データとして画像化した距離画像を生成す
る。さらに、認識処理部40で、基準画像及び比較画像
のデータを用いてステレオマッチングを行って1画素以
下の視差(サブピクセル成分)を求め、距離画像から得
られる画素を単位とする視差を1画素以下の分解能で補
間する。これにより、遠距離での測距分解能の低下を解
消し、近距離から遠距離までの測距精度を確保する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステレオカメラで
撮像した一対の画像を処理して得られる視差から三角測
量の原理によって測距を行うステレオ画像による測距装
置に関する。
撮像した一対の画像を処理して得られる視差から三角測
量の原理によって測距を行うステレオ画像による測距装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像による3次元計測技術とし
て、2台のカメラからなるステレオカメラで対象物を異
なる位置から撮像した一対の画像の相関を求め、同一物
体に対する視差からステレオカメラの取り付け位置や焦
点距離等のカメラパラメータを用いて三角測量の原理に
より距離を求める、いわゆるステレオ法による画像処理
が知られている。
て、2台のカメラからなるステレオカメラで対象物を異
なる位置から撮像した一対の画像の相関を求め、同一物
体に対する視差からステレオカメラの取り付け位置や焦
点距離等のカメラパラメータを用いて三角測量の原理に
より距離を求める、いわゆるステレオ法による画像処理
が知られている。
【0003】このステレオ法による画像処理としては、
本出願人は、先に、特開平5−114099号公報にお
いて、車両に搭載したステレオカメラで撮像した画像を
処理して車外の対象物の3次元位置を測定する技術を提
案しており、この技術では、ステレオ撮像した一対の画
像に対し、複数の小領域間のシティブロック距離を演算
して対応位置を探索するステレオマッチングをハードウ
エア回路によって高速に行い、対応する小領域の画素ズ
レ量を視差として出力するようにしている。
本出願人は、先に、特開平5−114099号公報にお
いて、車両に搭載したステレオカメラで撮像した画像を
処理して車外の対象物の3次元位置を測定する技術を提
案しており、この技術では、ステレオ撮像した一対の画
像に対し、複数の小領域間のシティブロック距離を演算
して対応位置を探索するステレオマッチングをハードウ
エア回路によって高速に行い、対応する小領域の画素ズ
レ量を視差として出力するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
ステレオ画像を処理して得られる視差は、画像の“画
素”を単位とするものであるため、この“画素”を単位
とする視差から三角測量によって距離を計測すると、対
称物までの距離が遠くなるにつれて分解能が荒くなって
しまう。
ステレオ画像を処理して得られる視差は、画像の“画
素”を単位とするものであるため、この“画素”を単位
とする視差から三角測量によって距離を計測すると、対
称物までの距離が遠くなるにつれて分解能が荒くなって
しまう。
【0005】このため、遠距離の測距精度をさほど必要
としないシステムではあまり問題とならないものの、近
距離から遠距離までの測距精度を必要とするシステムに
おいては、遠距離での測距分解能の低下は大きな問題と
なる。
としないシステムではあまり問題とならないものの、近
距離から遠距離までの測距精度を必要とするシステムに
おいては、遠距離での測距分解能の低下は大きな問題と
なる。
【0006】例えば、近年、農薬散布等を行う無人ヘリ
コプター等の飛行体にステレオカメラを搭載して下方風
景を撮像し、この撮像画像をステレオ処理して対地高度
を計測するシステムが開発されているが、高度が高くな
るにつれて測距分解能が低下することは、比較的低空を
飛行する飛行体に搭載する高度計としては望ましくな
い。
コプター等の飛行体にステレオカメラを搭載して下方風
景を撮像し、この撮像画像をステレオ処理して対地高度
を計測するシステムが開発されているが、高度が高くな
るにつれて測距分解能が低下することは、比較的低空を
飛行する飛行体に搭載する高度計としては望ましくな
い。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、ステレオ画像を処理して得られる画素を単位とする
視差に起因する遠距離での測距分解能の低下を解消し、
近距離から遠距離まで測距分解能を向上することのでき
るステレオ画像による測距装置を提供することを目的と
している。
で、ステレオ画像を処理して得られる画素を単位とする
視差に起因する遠距離での測距分解能の低下を解消し、
近距離から遠距離まで測距分解能を向上することのでき
るステレオ画像による測距装置を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ステレオカメラで撮像した基準画像及び比較画像からな
る一対の画像の各小領域間のシティブロック距離を演算
し、このシティブロック距離の画素単位の離散値が最小
となる小領域を互いに対応する小領域として探索し、対
応する小領域で対象物までの距離に応じて生じる画素ズ
レ量を視差として三角測量の原理によって測距を行うス
テレオ画像による測距装置であって、上記シティブロッ
ク距離の画素単位の離散値が最小となる点を仮の対応点
とし、この仮の対応点の前後のシティブロック距離の変
化に基づいて、シティブロック距離が連続的に分布し、
且つ、シティブロック距離の分布が極小点周りにおいて
対称形であるとみなした場合の極小値の位置を特定する
手段と、上記仮の対応点と上記極小値との差に基づい
て、上記画素ズレ量による視差を1画素以下の分解能で
補間する手段とを備えたことを特徴とする。
ステレオカメラで撮像した基準画像及び比較画像からな
る一対の画像の各小領域間のシティブロック距離を演算
し、このシティブロック距離の画素単位の離散値が最小
となる小領域を互いに対応する小領域として探索し、対
応する小領域で対象物までの距離に応じて生じる画素ズ
レ量を視差として三角測量の原理によって測距を行うス
テレオ画像による測距装置であって、上記シティブロッ
ク距離の画素単位の離散値が最小となる点を仮の対応点
とし、この仮の対応点の前後のシティブロック距離の変
化に基づいて、シティブロック距離が連続的に分布し、
且つ、シティブロック距離の分布が極小点周りにおいて
対称形であるとみなした場合の極小値の位置を特定する
手段と、上記仮の対応点と上記極小値との差に基づい
て、上記画素ズレ量による視差を1画素以下の分解能で
補間する手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記基準画像の小領域内の各画素の画像デ
ータから小領域内の各画素の画像データの平均値を差分
したデータ群と、上記比較画像の小領域内の各画素の画
像データから小領域内の各画素の画像データの平均値を
差分したデータ群との差分の絶対値を総和し、上記シテ
ィブロック距離を演算することを特徴とする。
明において、上記基準画像の小領域内の各画素の画像デ
ータから小領域内の各画素の画像データの平均値を差分
したデータ群と、上記比較画像の小領域内の各画素の画
像データから小領域内の各画素の画像データの平均値を
差分したデータ群との差分の絶対値を総和し、上記シテ
ィブロック距離を演算することを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明において、上記ステレオカメラを飛行体
に搭載して下方風景を撮像し、複数の計測点の視差から
得られる距離データに基づいて下方の表面形状を高度の
基準として求め、上記飛行体の高度を算出することを特
徴とする。
項2記載の発明において、上記ステレオカメラを飛行体
に搭載して下方風景を撮像し、複数の計測点の視差から
得られる距離データに基づいて下方の表面形状を高度の
基準として求め、上記飛行体の高度を算出することを特
徴とする。
【0011】すなわち、請求項1記載の発明では、ステ
レオカメラで撮像した基準画像及び比較画像からなる一
対の画像の各小領域間のシティブロック距離を演算する
際、シティブロック距離の画素単位の離散値が最小とな
る点を仮の対応点とし、この仮の対応点の前後のシティ
ブロック距離の変化に基づいて、シティブロック距離が
連続的に分布し、且つ、シティブロック距離の分布が極
小点周りにおいて対称形であるとみなした場合の極小値
の位置を特定する。そして、この極小値と仮の対応点と
の差に基づいて1画素単位の視差を1画素以下の分解能
で補間し、この1画素以下まで補間した視差を用いて三
角測量の原理によって測距を行う。
レオカメラで撮像した基準画像及び比較画像からなる一
対の画像の各小領域間のシティブロック距離を演算する
際、シティブロック距離の画素単位の離散値が最小とな
る点を仮の対応点とし、この仮の対応点の前後のシティ
ブロック距離の変化に基づいて、シティブロック距離が
連続的に分布し、且つ、シティブロック距離の分布が極
小点周りにおいて対称形であるとみなした場合の極小値
の位置を特定する。そして、この極小値と仮の対応点と
の差に基づいて1画素単位の視差を1画素以下の分解能
で補間し、この1画素以下まで補間した視差を用いて三
角測量の原理によって測距を行う。
【0012】この場合、請求項2記載の発明では、基準
画像の小領域内の各画素の画像データから小領域内の各
画素の画像データの平均値を差分したデータ群と、比較
画像の小領域内の各画素の画像データから小領域内の各
画素の画像データの平均値を差分したデータ群との差分
の絶対値を総和することで、シティブロック距離を演算
する。
画像の小領域内の各画素の画像データから小領域内の各
画素の画像データの平均値を差分したデータ群と、比較
画像の小領域内の各画素の画像データから小領域内の各
画素の画像データの平均値を差分したデータ群との差分
の絶対値を総和することで、シティブロック距離を演算
する。
【0013】また、請求項3記載の発明では、ステレオ
カメラを飛行体に搭載し、下方風景を撮像した画像を処
理して求めた複数の計測点の視差から得られる距離デー
タに基づいて下方の表面形状を高度の基準として求め、
飛行体の高度を算出する。
カメラを飛行体に搭載し、下方風景を撮像した画像を処
理して求めた複数の計測点の視差から得られる距離デー
タに基づいて下方の表面形状を高度の基準として求め、
飛行体の高度を算出する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図10は本発明の実施の一
形態に係わり、図1は測距装置の基本構成を示すブロッ
ク図、図2及び図3はサブピクセル処理のフローチャー
ト、図4は輝度の平均値を求める領域を示す説明図、図
5はシティブロック距離C0を求める領域を示す説明
図、図6はシティブロック距離C1を求める領域を示す
説明図、図7はシティブロック距離C2を求める領域を
示す説明図、図8はシティブロック距離の分布を示す説
明図、図9は極小点周りのシティブロック距離の分布を
示す説明図、図10は直線近似によるサブピクセル補間
の説明図である。
施の形態を説明する。図1〜図10は本発明の実施の一
形態に係わり、図1は測距装置の基本構成を示すブロッ
ク図、図2及び図3はサブピクセル処理のフローチャー
ト、図4は輝度の平均値を求める領域を示す説明図、図
5はシティブロック距離C0を求める領域を示す説明
図、図6はシティブロック距離C1を求める領域を示す
説明図、図7はシティブロック距離C2を求める領域を
示す説明図、図8はシティブロック距離の分布を示す説
明図、図9は極小点周りのシティブロック距離の分布を
示す説明図、図10は直線近似によるサブピクセル補間
の説明図である。
【0015】図1において、符号1は、対象風景をステ
レオ撮像した一対の画像を処理して三次元の距離情報を
求める測距装置であり、例えば、農薬散布用ヘリコプタ
ー等の比較的低高度を飛行する飛行体に搭載されて対地
高度を計測するための高度計測システム等に適用され
る。
レオ撮像した一対の画像を処理して三次元の距離情報を
求める測距装置であり、例えば、農薬散布用ヘリコプタ
ー等の比較的低高度を飛行する飛行体に搭載されて対地
高度を計測するための高度計測システム等に適用され
る。
【0016】このステレオ画像による測距装置1は、2
台1組のカメラから構成されるステレオカメラ10、こ
のステレオカメラ10で撮像した画像に対する入力処理
を行う画像入力部20、この画像入力部で処理した撮像
画像を元画像としてストアする元画像メモリ25、元画
像をステレオ処理して距離画像を生成するステレオ処理
部30、距離画像をストアする距離画像メモリ35、距
離画像から得られる1画素単位での距離情報に対し、サ
ブピクセル処理によって1画素単位以下での距離情報を
取得し、各種認識処理を行う認識処理部40等から構成
されている。
台1組のカメラから構成されるステレオカメラ10、こ
のステレオカメラ10で撮像した画像に対する入力処理
を行う画像入力部20、この画像入力部で処理した撮像
画像を元画像としてストアする元画像メモリ25、元画
像をステレオ処理して距離画像を生成するステレオ処理
部30、距離画像をストアする距離画像メモリ35、距
離画像から得られる1画素単位での距離情報に対し、サ
ブピクセル処理によって1画素単位以下での距離情報を
取得し、各種認識処理を行う認識処理部40等から構成
されている。
【0017】ステレオカメラ10を構成する2台のカメ
ラ10a,10bは、互いに、同期が取れ、且つ、シャ
ッタースピード可変のCCDカメラであり、一方のCC
Dカメラ10aをステレオ処理の際の基準画像を撮像す
るメインカメラ、他方のCCDカメラ10bをステレオ
処理の際の比較画像を撮像するサブカメラとして、所定
の基線長で互いの撮像面垂直軸が平行となるよう配置さ
れている。
ラ10a,10bは、互いに、同期が取れ、且つ、シャ
ッタースピード可変のCCDカメラであり、一方のCC
Dカメラ10aをステレオ処理の際の基準画像を撮像す
るメインカメラ、他方のCCDカメラ10bをステレオ
処理の際の比較画像を撮像するサブカメラとして、所定
の基線長で互いの撮像面垂直軸が平行となるよう配置さ
れている。
【0018】画像入力部20は、各CCDカメラ10
a,10bからの2系統のアナログ撮像信号を処理する
ためのアンプやA/Dコンバータ等の画像処理の各種機
能回路を備え、さらに、CCDカメラ10a,10bの
機械的な光学位置の僅かなズレを電気的に補正するため
の画像調整回路を備えたものであり、CCDカメラ10
a,10bからの撮像画像を所定の輝度階調のデジタル
画像データに変換し、画像調整によってCCDカメラ1
0a,10bの機械的な取り付け位置の誤差を補正して
元画像メモリ25にストアする。
a,10bからの2系統のアナログ撮像信号を処理する
ためのアンプやA/Dコンバータ等の画像処理の各種機
能回路を備え、さらに、CCDカメラ10a,10bの
機械的な光学位置の僅かなズレを電気的に補正するため
の画像調整回路を備えたものであり、CCDカメラ10
a,10bからの撮像画像を所定の輝度階調のデジタル
画像データに変換し、画像調整によってCCDカメラ1
0a,10bの機械的な取り付け位置の誤差を補正して
元画像メモリ25にストアする。
【0019】ステレオ処理部30は、加算器、差分器、
絶対値演算回路等のステレオ処理のための各種回路やメ
モリ等から構成され、元画像メモリ25にストアされた
基準画像及び比較画像の一対の画像に対し、各画像の小
領域毎にシティブロック距離を計算して互いの相関を求
めることで対応する小領域を特定するステレオマッチン
グを行い、対象物までの距離に応じて生じる画素のズレ
(=視差)を距離データとして画像化した距離画像を生
成する。
絶対値演算回路等のステレオ処理のための各種回路やメ
モリ等から構成され、元画像メモリ25にストアされた
基準画像及び比較画像の一対の画像に対し、各画像の小
領域毎にシティブロック距離を計算して互いの相関を求
めることで対応する小領域を特定するステレオマッチン
グを行い、対象物までの距離に応じて生じる画素のズレ
(=視差)を距離データとして画像化した距離画像を生
成する。
【0020】このステレオ処理部30におけるステレオ
マッチングは、基本的には、先に本出願人によって提出
された特開平5−114099号公報に詳述されている
処理と同様であり、基準画像及び比較画像の小領域内の
各画素の輝度データを用いてシティブロック距離Cを演
算し、このシティブロック距離Cが最小となる画素ズレ
量を距離データとして距離画像を生成しても良いが、本
形態では、基準画像及び比較画像に対して予めマッチン
グを取る小領域の平均値を取り、小領域内のそれぞれの
画素の輝度値から平均値を差分した値によってシティブ
ロック距離を演算する平均値差分マッチングを行う。
マッチングは、基本的には、先に本出願人によって提出
された特開平5−114099号公報に詳述されている
処理と同様であり、基準画像及び比較画像の小領域内の
各画素の輝度データを用いてシティブロック距離Cを演
算し、このシティブロック距離Cが最小となる画素ズレ
量を距離データとして距離画像を生成しても良いが、本
形態では、基準画像及び比較画像に対して予めマッチン
グを取る小領域の平均値を取り、小領域内のそれぞれの
画素の輝度値から平均値を差分した値によってシティブ
ロック距離を演算する平均値差分マッチングを行う。
【0021】すなわち、平均値差分マッチングでは、基
準画像の横M×縦N画素の小領域内の各画素の輝度デー
タKi,jと、比較画像の横M×縦N画素の小領域内の各
画素の輝度データHi,jとに対し、それぞれ以下の(1),
(2)式で示す平均値AK,AHを求め、以下の(3)式で示す
ように、基準画像の小領域内の各画素の輝度データKi,
jから平均値AKを差分したデータ群と、比較画像の小領
域内の各画素の輝度データHi,jから平均値AHを差分し
たデータ群との差分の絶対値を総和し、シティブロック
距離Cを演算する。そして、このシティブロック距離C
が最小となる画素ズレ量を距離データとして距離画像メ
モリ35にストアする。
準画像の横M×縦N画素の小領域内の各画素の輝度デー
タKi,jと、比較画像の横M×縦N画素の小領域内の各
画素の輝度データHi,jとに対し、それぞれ以下の(1),
(2)式で示す平均値AK,AHを求め、以下の(3)式で示す
ように、基準画像の小領域内の各画素の輝度データKi,
jから平均値AKを差分したデータ群と、比較画像の小領
域内の各画素の輝度データHi,jから平均値AHを差分し
たデータ群との差分の絶対値を総和し、シティブロック
距離Cを演算する。そして、このシティブロック距離C
が最小となる画素ズレ量を距離データとして距離画像メ
モリ35にストアする。
【0022】 AK=ΣKi,j/M・N …(1) AH=ΣHi,j/M・N …(2) C=Σ│(Ki,j−AK)−(Hi,j−AH)│ …(3) 但し、Σ:i=1〜M,j=1〜Nの総和 本形態で採用する平均値差分マッチングは、画像の高周
波成分のみをマッチング対象とするものであり、ハイパ
スフィルタと等価な作用を有しているため低周波ノイズ
を除去することができる。すなわち、平均値差分マッチ
ングでは、2つの画像間の輝度の僅かなバランスの狂い
の影響、カメラやアナログ回路部品の経年変化によるゲ
イン変化の影響に対し、ミスマッチングを生じることが
なく正確な距離情報を得ることができ、通常のステレオ
処理の前段として必須であった画像入力部20における
2系統の画像信号のバラツキ補正に関する回路、すなわ
ち、ゲインコントロールアンプ、ルックアップテーブ
ル、シェーディング補正回路等の輝度補正を省略するこ
とができ、回路部品点数を低減して回路構成を簡素化
し、コスト低減や信頼性向上を図ることができる。
波成分のみをマッチング対象とするものであり、ハイパ
スフィルタと等価な作用を有しているため低周波ノイズ
を除去することができる。すなわち、平均値差分マッチ
ングでは、2つの画像間の輝度の僅かなバランスの狂い
の影響、カメラやアナログ回路部品の経年変化によるゲ
イン変化の影響に対し、ミスマッチングを生じることが
なく正確な距離情報を得ることができ、通常のステレオ
処理の前段として必須であった画像入力部20における
2系統の画像信号のバラツキ補正に関する回路、すなわ
ち、ゲインコントロールアンプ、ルックアップテーブ
ル、シェーディング補正回路等の輝度補正を省略するこ
とができ、回路部品点数を低減して回路構成を簡素化
し、コスト低減や信頼性向上を図ることができる。
【0023】尚、元画像に対して輝度補正をかける場合
には、基準画像及び比較画像の小領域内の各画素の輝度
データを用い、以下の(4)式によってシティブロック距
離Cを演算する通常のステレオマッチングを行う。
には、基準画像及び比較画像の小領域内の各画素の輝度
データを用い、以下の(4)式によってシティブロック距
離Cを演算する通常のステレオマッチングを行う。
【0024】C=Σ│Ki,j−Hi,j│ …(4) 一方、認識処理部40は、距離分布情報に基づいて高速
に各種認識処理を行うためのRISCプロセッサ等から
なり、例えば、無人ヘリコプター等の移動体に搭載され
て地上を撮像した一対のステレオ画像を処理して高度を
計測する高度計測システムに適用される場合には、距離
分布情報から地表面を平面と認識し、鉛直高度を求める
処理を行う。
に各種認識処理を行うためのRISCプロセッサ等から
なり、例えば、無人ヘリコプター等の移動体に搭載され
て地上を撮像した一対のステレオ画像を処理して高度を
計測する高度計測システムに適用される場合には、距離
分布情報から地表面を平面と認識し、鉛直高度を求める
処理を行う。
【0025】この場合、ステレオ処理部30で検出する
視差が“画素”を単位とするものであるため、三角測量
の原理から、高度が高くなるにつれて測距分解能が低下
する。従って、認識処理部40では、ステレオ処理部3
0で検出された視差に対し、元画像メモリ25の基準画
像及び比較画像のデータを用いてソフトウエア処理によ
ってステレオマッチングを行い、1画素以下の視差(サ
ブピクセル成分)Sを求めて距離画像の視差Dを補間
し、測距精度を確保する。
視差が“画素”を単位とするものであるため、三角測量
の原理から、高度が高くなるにつれて測距分解能が低下
する。従って、認識処理部40では、ステレオ処理部3
0で検出された視差に対し、元画像メモリ25の基準画
像及び比較画像のデータを用いてソフトウエア処理によ
ってステレオマッチングを行い、1画素以下の視差(サ
ブピクセル成分)Sを求めて距離画像の視差Dを補間
し、測距精度を確保する。
【0026】以下、認識処理部40によるサブピクセル
処理について、図2及び図3のフローチャートを用いて
説明する。
処理について、図2及び図3のフローチャートを用いて
説明する。
【0027】本形態においては、元画像に対する輝度補
正を省略してステレオ処理部30で平均値差分マッチン
グを行っているため、認識処理部40でのサブピクセル
処理においても平均値差分マッチングを行うようにして
おり、先ず、ステップS101で、距離画像の座標(id,j
d)に対応する基準画像の座標(im,jm)を原点とし
て、基準画像上に横H画素、縦V画素の小領域を設定
し、この小領域の輝度の平均値Bmを算出する。
正を省略してステレオ処理部30で平均値差分マッチン
グを行っているため、認識処理部40でのサブピクセル
処理においても平均値差分マッチングを行うようにして
おり、先ず、ステップS101で、距離画像の座標(id,j
d)に対応する基準画像の座標(im,jm)を原点とし
て、基準画像上に横H画素、縦V画素の小領域を設定
し、この小領域の輝度の平均値Bmを算出する。
【0028】次に、ステップS102へ進み、距離画像の座
標(id,jd)における視差Dから基準画像の座標(i
m,jm)に対応する比較画像の座標(is,js)=(im
+D,jm)を求め、図4に示すように、基準画像の小領
域を視差検出方向(水平走査方向)に左右1画素ずつ広
げた小領域、すなわち、座標(is−1,js)を原点と
する横H+2画素、縦V画素の小領域を設定し、この小
領域の輝度の平均値Bsを算出する。
標(id,jd)における視差Dから基準画像の座標(i
m,jm)に対応する比較画像の座標(is,js)=(im
+D,jm)を求め、図4に示すように、基準画像の小領
域を視差検出方向(水平走査方向)に左右1画素ずつ広
げた小領域、すなわち、座標(is−1,js)を原点と
する横H+2画素、縦V画素の小領域を設定し、この小
領域の輝度の平均値Bsを算出する。
【0029】続くステップS103では、基準画像の小領域
内の各画素の輝度から平均値Bmを減算してマトリクス
A0にストアし、ステップS104で、図5に示すように、
比較画像の座標(is−1,js)を原点とする横H画
素、縦V画素の小領域について、小領域内の各画素の輝
度から平均値Bsを減算してマトリクスA1にストアす
る。そして、ステップS105で、前述のステレオ処理部3
0の平均値差分マッチングと同様、マトリクスA0とマ
トリクスA1とからシティブロック距離C0を演算し、メ
モリにストアする。
内の各画素の輝度から平均値Bmを減算してマトリクス
A0にストアし、ステップS104で、図5に示すように、
比較画像の座標(is−1,js)を原点とする横H画
素、縦V画素の小領域について、小領域内の各画素の輝
度から平均値Bsを減算してマトリクスA1にストアす
る。そして、ステップS105で、前述のステレオ処理部3
0の平均値差分マッチングと同様、マトリクスA0とマ
トリクスA1とからシティブロック距離C0を演算し、メ
モリにストアする。
【0030】次に、ステップS106へ進み、図6に示すよ
うに、比較画像の座標(is,js)を原点とする横H画
素、縦V画素の小領域について、小領域内の各画素の輝
度から平均値Bsを減算してマトリクスA2にストアす
ると、ステップS107で、マトリクスA0とマトリクスA2
とからシティブロック距離C1を演算し、メモリにスト
アする。
うに、比較画像の座標(is,js)を原点とする横H画
素、縦V画素の小領域について、小領域内の各画素の輝
度から平均値Bsを減算してマトリクスA2にストアす
ると、ステップS107で、マトリクスA0とマトリクスA2
とからシティブロック距離C1を演算し、メモリにスト
アする。
【0031】さらに、ステップS108へ進み、図7に示す
ように、比較画像の座標(is+1,js)を原点とする
横H画素、縦V画素の小領域について、小領域内の各画
素の輝度から平均値Bsを減算してマトリクスA3にス
トアし、ステップS109で、マトリクスA0とマトリクス
A3とからシティブロック距離C2を演算し、メモリにス
トアする。
ように、比較画像の座標(is+1,js)を原点とする
横H画素、縦V画素の小領域について、小領域内の各画
素の輝度から平均値Bsを減算してマトリクスA3にス
トアし、ステップS109で、マトリクスA0とマトリクス
A3とからシティブロック距離C2を演算し、メモリにス
トアする。
【0032】尚、ステレオ処理部30で平均値差分マッ
チングを採用せず、通常のステレオマッチングを行う場
合には、平均値Bm,Bsは算出せず、前述の(4)式に示
したように、基準画像の小領域内の各画素の輝度と比較
画像の小領域内の各画素の輝度とを用いてシティブロッ
ク距離Cを算出する。
チングを採用せず、通常のステレオマッチングを行う場
合には、平均値Bm,Bsは算出せず、前述の(4)式に示
したように、基準画像の小領域内の各画素の輝度と比較
画像の小領域内の各画素の輝度とを用いてシティブロッ
ク距離Cを算出する。
【0033】そして、ステップS110以降で、シティブロ
ック距離の分布が極小点周りに対称形であるという前提
のもとにし、シティブロック距離C0,C1,C2から1画
素以下の分解能でのサブピクセル成分Sを求める。
ック距離の分布が極小点周りに対称形であるという前提
のもとにし、シティブロック距離C0,C1,C2から1画
素以下の分解能でのサブピクセル成分Sを求める。
【0034】すなわち、シティブロック距離Cのi行j
列要素をC[i,j]と表記すると、シティブロック距離
Cの分布は、例えば、図8に示すような分布となる。こ
こで、画素が無限に小さいものであると仮定し、視差検
出方向であるi方向(水平走査方向)の極小点について
考えると、図9に示すように、シティブロック距離Cは
破線で示すように極小点周りに対称形で連続的に分布す
るとみなすことができ、シティブロック距離C0,C1,C
2は、図9の丸印で示される。
列要素をC[i,j]と表記すると、シティブロック距離
Cの分布は、例えば、図8に示すような分布となる。こ
こで、画素が無限に小さいものであると仮定し、視差検
出方向であるi方向(水平走査方向)の極小点について
考えると、図9に示すように、シティブロック距離Cは
破線で示すように極小点周りに対称形で連続的に分布す
るとみなすことができ、シティブロック距離C0,C1,C
2は、図9の丸印で示される。
【0035】従って、距離画像の座標(id,jd)にお
ける視差Dを与える座標isを仮の対応点として、破線
の極小値のi座標によって、1画素以下のサブピクセル
成分Sを求めることができる。このため、ステップS110
以降では、仮の対応点の前後のシティブロック距離Cの
差の大小関係から極小値の位置を特定し、直線近似によ
って極小点の座標を計算する。
ける視差Dを与える座標isを仮の対応点として、破線
の極小値のi座標によって、1画素以下のサブピクセル
成分Sを求めることができる。このため、ステップS110
以降では、仮の対応点の前後のシティブロック距離Cの
差の大小関係から極小値の位置を特定し、直線近似によ
って極小点の座標を計算する。
【0036】すなわち、ステップS110で、仮の対応点の
座標isの前後のシティブロック距離Cの差ΔC0,ΔC1
を以下の(5),(6)式によって求めると、ステップS111
で、それらを互いに比較し、座標(is−1)から座標
isにかけてのシティブロック距離Cの変化、座標isか
ら座標(is+1)にかけてのシティブロック距離Cの
変化、及び、シティブロック距離Cの分布が極小点周り
に対称であることを考慮し、極小点が座標isを中心と
して、座標(is−1)と座標isとの間、座標isと座
標(is+1)との間のいずれに存在するかを調べる。
座標isの前後のシティブロック距離Cの差ΔC0,ΔC1
を以下の(5),(6)式によって求めると、ステップS111
で、それらを互いに比較し、座標(is−1)から座標
isにかけてのシティブロック距離Cの変化、座標isか
ら座標(is+1)にかけてのシティブロック距離Cの
変化、及び、シティブロック距離Cの分布が極小点周り
に対称であることを考慮し、極小点が座標isを中心と
して、座標(is−1)と座標isとの間、座標isと座
標(is+1)との間のいずれに存在するかを調べる。
【0037】ΔC0=C0−C1 …(5) ΔC1=C2−C1 …(6) その結果、ΔC0<ΔC1(C0<C2)のとき、すなわ
ち、座標is(仮の対応点)周辺で、シティブロック距
離Cが座標isの前よりも後の方で大きく変化するとき
には、極小点のi座標は、座標isと座標(is−1)と
の間にあると判断し、ステップS111からステップS112へ
進む。そして、座標isのシティブロック距離C1の点と
座標(is+1)のシティブロック距離C2の点とを通る
傾きm(=C2−C1)の直線L1と、座標(is−1)
のシティブロック距離C0の点を通る傾き−mの直線L
2との交点すなわち極小点の座標isubを求め、この極
小点の座標isubと仮の対応点の座標isとの差を、サブ
ピクセル成分Sとして算出する。その結果、サブピクセ
ル成分Sは、以下の(7)式によって与えられる。
ち、座標is(仮の対応点)周辺で、シティブロック距
離Cが座標isの前よりも後の方で大きく変化するとき
には、極小点のi座標は、座標isと座標(is−1)と
の間にあると判断し、ステップS111からステップS112へ
進む。そして、座標isのシティブロック距離C1の点と
座標(is+1)のシティブロック距離C2の点とを通る
傾きm(=C2−C1)の直線L1と、座標(is−1)
のシティブロック距離C0の点を通る傾き−mの直線L
2との交点すなわち極小点の座標isubを求め、この極
小点の座標isubと仮の対応点の座標isとの差を、サブ
ピクセル成分Sとして算出する。その結果、サブピクセ
ル成分Sは、以下の(7)式によって与えられる。
【0038】 S=−(C2−C0)/2(C2−C1) …(7) 但し、C0<C2 一方、ステップS111でΔC0≧ΔC1(C0≧C2)のと
き、すなわち、座標is(仮の対応点)周辺で、シティ
ブロック距離Cが座標isの後よりも前の方で大きく変
化するときには、極小点のi座標は、座標isと座標
(is+1)との間にあると判断し、ステップS111から
ステップS113へ進む。そして、座標isのシティブロッ
ク距離C1の点と座標(is−1)のシティブロック距離
C0の点とを通る傾きm(=C1−C0)の直線L1と、
座標(is+1)のシティブロック距離C2の点を通る傾
き−mの直線L2との交点すなわち極小点の座標isub
を求め、この極小点の座標isubと仮の対応点の座標is
との差を、サブピクセル成分Sとして算出する。その結
果、サブピクセル成分Sは、以下の(8)式によって与え
られる。
き、すなわち、座標is(仮の対応点)周辺で、シティ
ブロック距離Cが座標isの後よりも前の方で大きく変
化するときには、極小点のi座標は、座標isと座標
(is+1)との間にあると判断し、ステップS111から
ステップS113へ進む。そして、座標isのシティブロッ
ク距離C1の点と座標(is−1)のシティブロック距離
C0の点とを通る傾きm(=C1−C0)の直線L1と、
座標(is+1)のシティブロック距離C2の点を通る傾
き−mの直線L2との交点すなわち極小点の座標isub
を求め、この極小点の座標isubと仮の対応点の座標is
との差を、サブピクセル成分Sとして算出する。その結
果、サブピクセル成分Sは、以下の(8)式によって与え
られる。
【0039】 S=(C2−C0)/2(C1−C0) …(8) 但し、C0≧C2 図10は、ΔC0≧ΔC1(C0≧C2)のときの直線L
1,L2を示し、極小点周りのシティブロック距離Cの
分布を互いに直交する直線で近似し、各直線の交点を求
めることにより、極小点を求めることができる。そし
て、ステップS112あるいはステップS113からステップS1
14へ進み、距離画像から得られる視差Dにサブピクセル
成分Sを加算して新たな視差(D+S)とし、ルーチン
を抜ける。
1,L2を示し、極小点周りのシティブロック距離Cの
分布を互いに直交する直線で近似し、各直線の交点を求
めることにより、極小点を求めることができる。そし
て、ステップS112あるいはステップS113からステップS1
14へ進み、距離画像から得られる視差Dにサブピクセル
成分Sを加算して新たな視差(D+S)とし、ルーチン
を抜ける。
【0040】以上の処理を繰り返して距離画像の全ての
視差Dについてサブピクセル成分Sを求めて1画素以下
の分解能で補間し、この補間後の視差(D+S)を用い
て実空間座標への変換を行って実空間での距離を算出す
る。
視差Dについてサブピクセル成分Sを求めて1画素以下
の分解能で補間し、この補間後の視差(D+S)を用い
て実空間座標への変換を行って実空間での距離を算出す
る。
【0041】これにより、あたかも1画素以下で視差検
出を行ったかのように扱うことができ、画素を単位とす
る視差Dを用いることによる遠距離での測距分解能の低
下を解消し、近距離から遠距離に渡って測距分解能を向
上することができる。
出を行ったかのように扱うことができ、画素を単位とす
る視差Dを用いることによる遠距離での測距分解能の低
下を解消し、近距離から遠距離に渡って測距分解能を向
上することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、ステレオカメラで撮像した基準画像及び比
較画像からなる一対の画像の各小領域間のシティブロッ
ク距離を演算する際、シティブロック距離の画素単位の
離散値が最小となる点を仮の対応点とし、この仮の対応
点の前後のシティブロック距離の変化に基づいて、シテ
ィブロック距離が連続的に分布し、且つ、シティブロッ
ク距離の分布が極小点周りにおいて対称形であるとみな
した場合の極小値の位置を特定し、この極小値と仮の対
応点との差に基づいて1画素単位の視差を1画素以下の
分解能で補間し、この1画素以下まで補間した視差を用
いて三角測量の原理によって測距を行うため、画素を単
位とする視差に起因する遠距離での測距分解能の低下を
解消し、近距離から遠距離まで測距分解能を向上するこ
とができる。
明によれば、ステレオカメラで撮像した基準画像及び比
較画像からなる一対の画像の各小領域間のシティブロッ
ク距離を演算する際、シティブロック距離の画素単位の
離散値が最小となる点を仮の対応点とし、この仮の対応
点の前後のシティブロック距離の変化に基づいて、シテ
ィブロック距離が連続的に分布し、且つ、シティブロッ
ク距離の分布が極小点周りにおいて対称形であるとみな
した場合の極小値の位置を特定し、この極小値と仮の対
応点との差に基づいて1画素単位の視差を1画素以下の
分解能で補間し、この1画素以下まで補間した視差を用
いて三角測量の原理によって測距を行うため、画素を単
位とする視差に起因する遠距離での測距分解能の低下を
解消し、近距離から遠距離まで測距分解能を向上するこ
とができる。
【0043】この場合、請求項2記載の発明では、基準
画像の小領域内の各画素の画像データから小領域内の各
画素の画像データの平均値を差分したデータ群と、比較
画像の小領域内の各画素の画像データから小領域内の各
画素の画像データの平均値を差分したデータ群との差分
の絶対値を総和してシティブロック距離を演算するた
め、2つの画像間の輝度の僅かなバランスの狂いの影
響、ステレオカメラやアナログ回路部品の経年変化によ
るゲイン変化の影響に対し、ミスマッチングを生じるこ
とがなく、2系統の画像信号のバラツキに関する輝度補
正を省略することができ、画像処理の回路部品点数を低
減して回路構成を簡素化し、コスト低減や信頼性向上を
図ることができる。
画像の小領域内の各画素の画像データから小領域内の各
画素の画像データの平均値を差分したデータ群と、比較
画像の小領域内の各画素の画像データから小領域内の各
画素の画像データの平均値を差分したデータ群との差分
の絶対値を総和してシティブロック距離を演算するた
め、2つの画像間の輝度の僅かなバランスの狂いの影
響、ステレオカメラやアナログ回路部品の経年変化によ
るゲイン変化の影響に対し、ミスマッチングを生じるこ
とがなく、2系統の画像信号のバラツキに関する輝度補
正を省略することができ、画像処理の回路部品点数を低
減して回路構成を簡素化し、コスト低減や信頼性向上を
図ることができる。
【0044】また、請求項3記載の発明では、ステレオ
カメラを飛行体に搭載し、下方風景を撮像した画像を処
理して求めた複数の計測点の視差から得られる距離デー
タに基づいて下方の表面形状を高度の基準として求め、
飛行体の高度を算出するため、画素を単位とする視差か
ら高度を計測するシステムで、高度が高くなるにつれて
測距分解能が低下するといった問題を解消することがで
き、比較的低空を飛行する飛行体に搭載する高度の測距
装置として最適な性能を得ることができる等優れた効果
が得られる。
カメラを飛行体に搭載し、下方風景を撮像した画像を処
理して求めた複数の計測点の視差から得られる距離デー
タに基づいて下方の表面形状を高度の基準として求め、
飛行体の高度を算出するため、画素を単位とする視差か
ら高度を計測するシステムで、高度が高くなるにつれて
測距分解能が低下するといった問題を解消することがで
き、比較的低空を飛行する飛行体に搭載する高度の測距
装置として最適な性能を得ることができる等優れた効果
が得られる。
【図1】測距装置の基本構成を示すブロック図
【図2】サブピクセル処理のフローチャート(その1)
【図3】サブピクセル処理のフローチャート(その2)
【図4】輝度の平均値を求める領域を示す説明図
【図5】シティブロック距離C0を求める領域を示す説
明図
明図
【図6】シティブロック距離C1を求める領域を示す説
明図
明図
【図7】シティブロック距離C2を求める領域を示す説
明図
明図
【図8】シティブロック距離の分布を示す説明図
【図9】極小点周りのシティブロック距離の分布を示す
説明図
説明図
【図10】直線近似によるサブピクセル補間の説明図
1 …測距装置 10…ステレオカメラ 30…ステレオ処理部 40…認識処理部 C …シティブロック距離 D …視差 S …サブピクセル成分
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA04 AA53 BB05 DD03 DD04 FF01 FF05 FF09 JJ03 JJ26 LL30 QQ04 QQ21 QQ24 QQ29 QQ32 QQ33 QQ34 QQ38 UU05 2F112 AC04 AC06 BA06 BA07 DA28 DA32 FA08 FA32 FA33 FA38 5B057 DA07 DB03 DC02
Claims (3)
- 【請求項1】 ステレオカメラで撮像した基準画像及び
比較画像からなる一対の画像の各小領域間のシティブロ
ック距離を演算し、このシティブロック距離の画素単位
の離散値が最小となる小領域を互いに対応する小領域と
して探索し、対応する小領域で対象物までの距離に応じ
て生じる画素ズレ量を視差として三角測量の原理によっ
て測距を行うステレオ画像による測距装置であって、 上記シティブロック距離の画素単位の離散値が最小とな
る点を仮の対応点とし、この仮の対応点の前後のシティ
ブロック距離の変化に基づいて、シティブロック距離が
連続的に分布し、且つ、シティブロック距離の分布が極
小点周りにおいて対称形であるとみなした場合の極小値
の位置を特定する手段と、 上記仮の対応点と上記極小値との差に基づいて、上記画
素ズレ量による視差を1画素以下の分解能で補間する手
段とを備えたことを特徴とするステレオ画像による測距
装置。 - 【請求項2】 上記基準画像の小領域内の各画素の画像
データから小領域内の各画素の画像データの平均値を差
分したデータ群と、上記比較画像の小領域内の各画素の
画像データから小領域内の各画素の画像データの平均値
を差分したデータ群との差分の絶対値を総和し、上記シ
ティブロック距離を演算することを特徴とする請求項1
記載のステレオ画像による測距装置。 - 【請求項3】 上記ステレオカメラを飛行体に搭載して
下方風景を撮像し、複数の計測点の視差から得られる距
離データに基づいて下方の表面形状を高度の基準として
求め、上記飛行体の高度を算出することを特徴とする請
求項1又は請求項2記載のステレオ画像による測距装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11091183A JP2000283753A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | ステレオ画像による測距装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11091183A JP2000283753A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | ステレオ画像による測距装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000283753A true JP2000283753A (ja) | 2000-10-13 |
Family
ID=14019348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11091183A Pending JP2000283753A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | ステレオ画像による測距装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000283753A (ja) |
Cited By (17)
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---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-03-31 JP JP11091183A patent/JP2000283753A/ja active Pending
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