JP3791940B2 - 車両用ナビゲーション装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、地図上に指定した地点を登録する機能を備えた車両用ナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等に搭載される車両用ナビゲーション装置おいては、目的地あるいは通過点等の地点を入力する場合、一度入力した地点をシステムに登録することにより、次回からその登録地点を利用して入力操作を容易にする地点登録機能を備えたナビゲーション装置が提案されている。
【0003】
地点登録機能を備えたナビゲーション装置として例えば特開平5−313573号公報で提案されている装置おいては、地点登録すると登録した地点を識別するために、文字情報の指示入力により登録指示があった場合には入力情報を地点名として登録するが、文字情報の指示入力によらず表示されたリストの中から選択して登録指示があったような場合には、日時情報を得て地点名として登録するように構成したものである。また、特開平5−303328号公報で提案されている装置は、地図情報をCD−ROMから読み出して表示し、その地図情報上の任意の地点の指定により指定位置座標と名称を登録するものであるが、この場合に地図情報上において指定された地点の座標に対し最も近い地点の座標を有するシンボルを検索し、そのシンボルを指定地点の名称としてその座標とともに登録するものである。
【0004】
地点登録の具体的な設定操作例について説明する。図14はメニュー画面及び地点登録画面の構成例を示す図、図15〜図18は住所入力による地点登録の操作例を説明するための図である。
例えば図示しないメニュースイッチが押されると、図14(a)に示すようなメニュー画面に切り換わる。メニュー画面には、「電話帳」、「CD CRAFT」、「メモリ地点登録」、「メモリ地点消去」、ルートの「変更」・「消去」、音量の調整の各ボタンが表示され、これらを選択的にタッチすることによりそれぞれの機能を利用することができる。また、航続可能距離の領域にガソリンの残量や燃費等を基に算出される走行可能距離が表示される。「電話帳」は、例えばJAFや道路交通情報センター、観光情報センター、緊急医療情報センター、レストラン・ホテル等、目的地のようなしばしば電話番号を調べることがある施設等の電話番号を登録し提供するものである。「CD CRAFT」は、CD−ROMを装着してそのソフトをこの表示入力画面で利用する場合に選択するものである。「メモリ地点登録」は、運転者がゴルフ場や知人宅、諸施設、機関等の独自に好んで利用する地点を登録するものであり、図14(b)に示すように「電話番号」や「住所」、「現在地周辺」、「目的地周辺」、「ゴルフ場」、「他の施設」の施設名称等を用いて選択し、登録することができる。「メモリ地点消去」は、「メモリ地点登録」で登録された地点を消去するものである。ルートの「変更」は、新たな目的地や通過点、寄り道を経由する経路に変更し、「消去」は、既に探索された経路を消去するためのものである。そして、音量調整は、スピーカの音量を調整する場合に選択するものであり、それぞれ「OFF」は、音声出力を止め、「小」、「中」、「大」は、音量を小さくしたり大きくするときに操作するものである。また、「補正」は、現在位置検出の手段として装備している地磁気センサ等がノイズの影響を受けた場合にその補正を行うためのものである。
【0005】
そこで、図14(b)に示すように例えばメモリ地点登録の「住所」が選択されると、図15に示すようにまず、五十音順に県名・主要都市名のリストを表示し、その選択したがって県名から「名古屋市」、さらに「中区」、図16に示すように「栄」→「1丁目」と順に市→区→町→丁目まで表示する。そして、図17に示すように最終的に選択された住所を中心とする周辺の地図を画面に表示し、画面の位置を確認の上「セット」ボタンがタッチされると、図18に示すように登録領域の指定にしたがって「2」の行に入力された住所「愛知県名古屋市栄1丁目付近」でメモリ地点を登録する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような地点登録において、登録したい地点を直接指定できない場合には、「住所」や「他の施設」などのいずれのキーからアプローチするにしても、まず、その地点近傍のものと思われる情報を使って地図を呼び出し、さらに地図を移動させて所望の地点を探し指定入力することになる。その場合、登録地点がどこなのかすぐに分かるように、その時の表示地図上の地名や施設名など、その地点を特定できるような名称の中で、最も近い位置にある名称をメモリ地点の名称としている。この名称によりユーザがメモリ地点の確認を容易にできるようにしている。
【0007】
しかし、所望の地点を指定入力する場合に、表示地図上の地名や施設名などを用いるため、特に広域地図で設定を行うと、それが実際には実距離でかなり離れた地点になることもあり、実用上問題が生じている。図19は車両用ナビゲーション装置の地点登録の課題を説明するための図である。
【0008】
例えば図19(a)に示す地図上において、駅の地点を設定しようとして指定入力した場合、表示地図上の地名や施設名として駅名がないため、最も近い位置にある名称として「御幸本町」が用いられることになる。このような問題は、広域地図で地点登録を行った場合に生じる。そのため、図19(b)に示すように駅名を登録名称として用いたい場合には、図19(c)に示すように駅名が表示される詳細地図まで地図を拡大してから駅の地点を指定入力しなければならず、操作が煩雑になるという問題がある。
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するものであって、指定された地点に最も近い位置にある地点情報をメモリ地点として設定できる車両用ナビゲーション装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明は、地図上の地点登録機能を備えた車両用ナビゲーション装置において、地点の座標と地点の名称が対応した地図データを縮尺毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された地図データを表示する表示手段と、前記表示手段に表示された地図上の地点を指定する入力手段と、前記入力手段により指定された地点に対応する座標を取得する座標取得手段と、該座標取得手段により取得された座標を含み、前記表示手段に表示されている地図の縮尺よりも詳細な縮尺の地図データを読み込む詳細地図読込手段と、該詳細地図読込手段により読み込まれた詳細な縮尺の地図データの各地点の座標と前記座標取得手段により取得された座標との距離を求める演算手段と、該演算手段により求めた距離が最も小さい地点の名称を前記詳細地図読込手段により読み込まれた詳細な縮尺の地図データから取得する名称取得手段と、該名称取得手段により取得された名称を登録地点の名称として登録する地点登録手段とを備えることを特徴とするものである。
【0011】
また、前記詳細地図読込手段は、最詳細地図に関する情報を前記記憶手段から読み込んだり、前記表示手段に表示されている地図の縮尺から詳細な縮尺の地図を選択し、前記表示手段は、地図上に前記地点登録手段により登録された登録地点の名称を表示し、前記地点登録手段により登録された登録地点の名称を表示するとき地図を前記詳細な縮尺の地図に切り換えて表示することを特徴とするものである。
【0012】
【作用及び発明の効果】
本発明に係る車両用ナビゲーション装置においては、地点の座標と地点の名称が対応した地図データを縮尺毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された地図データを表示する表示手段と、前記表示手段に表示された地図上の地点を指定する入力手段と、前記入力手段により指定された地点に対応する座標を取得する座標取得手段と、該座標取得手段により取得された座標を含み、前記表示手段に表示されている地図の縮尺よりも詳細な縮尺の地図データを読み込む詳細地図読込手段と、該詳細地図読込手段により読み込まれた詳細な縮尺の地図データの各地点の座標と前記座標取得手段により取得された座標との距離を求める演算手段と、該演算手段により求めた距離が最も小さい地点の名称を前記詳細地図読込手段により読み込まれた詳細な縮尺の地図データから取得する名称取得手段と、該名称取得手段により取得された名称を登録地点の名称として登録する地点登録手段とを備えるので、広域な縮尺の地図上で地点を入力しても、詳細な縮尺の地図上で地点登録するときと同じ地点情報を登録することができ、入力された地点周辺とかけ離れた地域の地点情報が登録されることをなくすことができる。
【0013】
また、前記詳細地図読込手段は、最詳細地図に関する情報を前記記憶手段から読み込んだり、前記表示手段に表示されている地図の縮尺から詳細な縮尺の地図を選択するので、地点登録するときにより適切な情報を選択することができる。さらに前記表示手段は、地図上に前記地点登録手段により登録された登録地点の名称を表示するので、地図上に表示されていない表示名称が取得されたことを確認することができ、前記地点登録手段により登録された登録地点の名称を表示するとき地図を前記詳細な縮尺の地図に切り換えて表示することにより、取得した表示名称を含めた地図に関する情報を詳細に教示することができる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明に係る車両用ナビゲーション装置の1実施例を示す図、図2は地図データの構造例を示す図、図3は地点登録の処理フローの1実施例を説明するための図、図4は指定位置に最も近いシンボルマークデータを取得するルーチンの処理を説明するための図である。
【0015】
図1において、記憶手段(外部記憶手段)3は、1万分の1、2万分の1、4万分の1、8万分の1、16万分の1、32万分の1、……のように複数の縮尺の地図データや表示名称文字、シンボルマーク、シンボルジャンル、表示座標等のような地点に関する情報及びナビゲーションを行うために必要なデータを記憶するものである。表示手段12は、記憶手段3に記憶された地図やその地図上の地点に関する情報、車両の現在位置マーク、メニュー画面、各種設定画面等を表示するものである。入力手段11は、表示手段12に表示された地図上の地点を入力したり、メニュー画面や各種設定画面の選択、設定等の入力を行うものである。現在位置検出手段2は、各種のセンサを用いて車両の現在位置を追跡し検出するものである。制御手段(中央処理装置)4は、入力座標取得手段4aと詳細地図読込手段4bと表示名称取得手段4cと地点登録手段4dとを有し、地点登録、目的地設定、経路探索、経路案内その他のナビゲーション装置として経路案内を行うためシステム全体を制御するものである。入力座標取得手段4aは、地点登録を行うときに表示手段12の画面に表示された地図上から入力手段11により入力された地点の座標を取得するものであり、詳細地図読込手段4bは、入力座標取得手段4aにより取得された座標を含む詳細地図に関する情報を記憶手段3から読み込むものであり、表示名称取得手段4cは、詳細地図読込手段4bにより読み込まれた詳細地図に関する情報から入力された地点の座標に最も近い地点の表示名称を取得するものであり、地点登録手段4dは、表示名称取得手段4cにより取得された表示名称の地点を登録するものである。
【0016】
本実施形態に係るナビゲーション装置の記憶手段3に格納された地図データファイルは、図2に示すようにn段階の地図縮尺に対応して地図データを格納したものであり、各地図縮尺についてシンボルマークデータファイルを格納しておき、このシンボルマークデータファイルに基づき地図表示を行うときの地点名称(施設等も含む)を表示する。シンボルマークデータファイルには、表示名称文字、シンボルマーク、シンボルジャンル、表示座標を格納し、最詳細図におけるシンボルマークデータを地点登録時に用いる。表示名称文字は、○○駅、◇◇市役所、△△町等、地図上に表示される文字データであって、この名称が登録地点名称となり、シンボルマークのみ表示する場合には空きとなる。シンボルマークは、市役所であれば○、郵便局であれば〒等のマークであり、〜町等の名称表示だけの場合には空きとなる。シンボルジャンルは属性等である。表示座標は、例えばシンボルマークがある場合にはその中心の座標、シンボルマークがない場合には表示文字の中心の座標であり、この座標が地点登録時に指定地点に最も近いものを選択するときに用いられる。また、文字とマークの両方がある場合の座標は、マーク表示位置座標であり、文字はこのマーク表示位置の例えば上部の所定値オフセットされた位置に表示される。このようにすることにより、例えば地図を回転させても常にマークの上部に文字を表示することが容易にできる。
【0017】
地点登録の処理フローは、図3に示すように表示地図上における指定位置に対応する座標(X,Y)を取得すると(ステップS11)、図2に示す地図データの中から指定位置に対応する座標に基づき指定位置付近の最詳細地図データの読み込みを行い(ステップS12)、指定位置に最も近いシンボルマークデータを取得する(ステップS13)。そして、取得されたシンボルマークデータより表示名称文字データを取得し(ステップS14)、登録地点名称として取得された表示名称文字データを登録する(ステップS15)。なお、ステップS13において取得されたシンボルマークデータは表示名称文字データが空きとなっていて、ステップS14の処理において表示名称文字データがないと判断されたときには、このシンボルマークデータを除いて再度ステップS13の処理を実行して次に指定位置に近いシンボルマークデータを取得し、その表示名称文字データを取得する。
【0018】
ステップS13の指定位置に最も近いシンボルマークデータを取得する処理おいては、図4に示すように図2(b)に示す最詳細地図データのシンボルマークデータを取得すると(ステップS21)、取得された各シンボルマークデータの座標値(Xn ,Yn )と指定位置に対応する座標(X,Y)から、
【0019】
【数1】
n =√{(Xn −X)2 +(Yn −Y)2
の計算を行って指定位置に対応する座標とシンボルマークデータの座標との距離ln を求め(ステップS22)、距離ln の最も小さい値のシンボルマークデータを取得する(ステップS23)。
【0020】
次に、地点登録及び登録地点を用いた目的地の設定の操作例を画面により説明する。図5は現在位置追跡中の表示画面及び十字カーソルを地点に合わせた画面の例を示す図、図6は指定地点マークとその地点名称を表示した画面の例を示す図、図7及び図8は登録された地点を目的地として設定する場合の画面の表示例を示す図である。
【0021】
上記の地点登録処理を画面操作で説明する。例えば車両の現在位置を追跡してその移動に伴い図5(a)に示すように現在位置マークを表示画面上に地図とともに表示する。ここで、ジョイスティック等で地図の画面をスクロールし、図5(b)に示すように登録したい地点に十字カーソルを合わせ、「登録」を指定すると、図6に示すように指定された地点に旗のマークを表示するとともに、「愛知県安城市JR安城駅付近に登録しました」のように検索された名称と登録の表示を行う。また、現在位置マークが登録しておきたい場所にさしかかった時点でENTERキーを押すことにより、そのキーが押された時点での現在位置マークの位置を指定し、地点登録をすることもできる。
【0022】
上記の地点登録処理により登録された地点を例えば目的地として設定する場合には、例えば図7(a)に示すようなメニュー画面で「目的地の設定」を選択し、図7(b)に示すような目的地設定の画面に切り換える。そして、「メモリ地点で地図を出す」を選択することにより、目的地設定方法を選択する。この選択により図8(a)に示すように登録されているマークとともに登録地点名称が表示されるので、これを指定選択することにより目的地が設定される。また、登録されている地点名称を図8(b)に示すように50音順に並べ替えてリスト表示してもよい。なお、この場合には、図2で示したデータ構造において、表示名称文字に地名の読みも登録される。
【0023】
次に、地図データの構造及び地点登録の処理における他の実施例についてさらに説明する。図9は地図データの他の構造例を示す図、図10はシンボルマークデータの構成例を示す図、図11は地点登録の処理フローの他の実施例を説明するための図、図12は地点登録の処理フローのさらに他の実施例を説明するための図である。
【0024】
先に図2で示した地図データの構造例おいては、各縮尺毎に地図データを格納し、表示縮尺が選択されるとその縮尺の地図データを読み出すようにしているが、図9に示すような地図データの構造であってもよい。この図9に示す表示地図データは、縮尺に関係なく全てのデータを1つのファイルの中に格納しておき、それぞれのデータに対して表示縮尺レベルを与えておくものである。つまり、表示地図の縮尺が決まると表示地図データを読みにゆき、そのデータの中から決定した縮尺が付与されているデータを選択して表示する。また、各データ個々に表示縮尺レベルを付与しておいてもよいし、別に縮尺と地点番号の対照表を格納しておき、地図表示時にデータを選択するように処理してもよい。図2に示すデータ構造をなして地図データを格納すると、各縮尺毎に個別に地図データをもっており、各縮尺に重複するデータがあるため、図9に示すデータ構造をなして地図データを格納するものよりデータ量が多くなる。しかし、一旦ある縮尺における地図データを読み出した後の処理は、図9に示すデータ構造をなしているものより速くなる。
【0025】
また、シンボルマークデータとして、例えば図10に示すように行政区域、或いはその他地域毎に階層的なデータ構造を採用すると、例えば指定された地点に最も近いシンボルマークデータの名称として「JR安城駅」が選択された場合、上位階層から順に「愛知県 安城市 JR安城駅 付近」と組み合わせて表示することも容易にできる。このようにすると、登録名称が長くなってしまうこともあるので、予め登録可能な文字数を所定数に設定しておき、それ以上長くなった場合には、所定文字数内になるように上位階層の名称データから順に削除してもよい。例えば所定文字数を10文字とすると、「愛知県 安城市 JR安城駅
付近」では文字数が13文字となるので、最上位の名称データ「愛知県」を削除して「安城市 JR安城駅 付近」とすることができる。
【0026】
ところで、データ量が多いと処理時間がかかるため、データを限定して検索しようとする場合には、図11に示すように表示地図上における指定位置座標(X,Y)を取得すると(ステップS31)、指定位置座標(X,Y)を中心とする所定範囲(例えば半径Rm、辺の長さAmの矩形)を設定し(ステップS32)、最詳細地図データより所定範囲に含まれるシンボルマークデータを取得する(ステップS33)。そして、取得されたシンボルマークデータより表示名称文字データを取得し(ステップS34)、登録地点名称として取得された表示名称文字データを登録する(ステップS35)。なお、所定範囲としては、予め図2で示したデータ構造中における地図データをブロック分割して持たせ、指定位置座標(X,Y)を基準としてブロックを選択するように処理してもよい。
【0027】
また、上記実施例においては、地点登録時にどの縮尺の地図からでも最詳細地図のデータにより登録地点のデータを検索したが、特に「最詳細」に限らず、例えば地点設定時に選択されている地図縮尺から所定の段階詳細な縮尺の地図データによりシンボルマークデータを検索するものであってもよい。例えば図12に示すように1、2、4、8、16、32、64、128万分の1の地図の8段階の縮尺があり、地点指定を行った地図縮尺から3段階詳細な地図縮尺の地図データによりシンボルマークデータを検索する場合には、32万分の1の地図で指定したとき4万分の1の地図データを検索し、8万分の1の地図で指定したとき1万分の1の地図データを検索し、4万分の1以下の地図で指定したときは全て1万分の1の地図データを検索する。そのためには、地点設定時の地図縮尺を判断する手段と、それに伴いシンボルマークデータを取得する縮尺を判断する手段が付加される。
【0028】
このような場合の地点登録の処理は、図12に示すように表示地図上における指定位置座標(X,Y)を取得すると(ステップS41)、現在表示中の地図縮尺番号を取得し(ステップS42)、その取得された地図縮尺の番号が所定値より大きいか否かを調べる(ステップS43)。地図縮尺の番号が所定値より大きい場合には、その取得された地図縮尺番号から所定値を引いた値の縮尺番号を取得し(ステップS44)、地図縮尺の番号が所定値より大きくない場合には、最詳細地図縮尺番号を取得する(ステップS45)。次に、ステップS44又はS45で取得された地図縮尺に対応するシンボルマークデータを読み込み(ステップS46)、指定位置に最も近いシンボルマークデータを取得する(ステップS47)。そして、取得されたシンボルマークデータより表示名称文字データを取得し(ステップS48)、登録地点名称として取得された表示名称文字データを登録する(ステップS49)。このようにすることにより、地点設定時の地図縮尺に近いレベルでより詳細なレベルでシンボルマークデータを取得することができるので、例えば広域地図で設定したレベルから見て設定した意図に反して、あまりにも詳細なレベルでシンボルマークデータを取得することになるというような状況を回避することもできる。
【0029】
図13は本実施形態が適用される車両用ナビゲーション装置の全体の構成例を示す図である。本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置は、図13に示すように経路案内に関する情報を入出力する入出力装置1、自車両の現在位置に関する情報を検出する現在位置検出装置2、経路の算出に必要なナビゲーション用データや誘導案内に必要な表示案内データ等が記録されている情報記憶装置3、経路探索処理や経路案内に必要な表示案内処理を行うと共に、システム全体の制御を行う中央処理装置4から構成されている。まず、それぞれの構成について説明する。
【0030】
入出力装置1は、目的地を入力したり、運転者が必要な時に案内情報を音声および/または画面により出力できるように、運転者の意志によりナビゲーション処理を中央処理装置4に指示すると共に、処理後のデータなどをプリント出力する機能を備えている。その機能を実現するための手段として、入力部には、目的地を電話番号や地図上の座標などにて入力したり、経路案内をリクエストしたりするタッチスイッチ11や操作スイッチを有し、出力部には、入力データを画面表示したり、運転者のリクエストに応じ自動的に経路案内を画面で表示するディスプレイ12、中央処理装置4で処理したデータや情報記憶装置3に格納されたデータをプリント出力するプリンタ13および経路案内を音声で出力するスピーカ16などを備えている。
【0031】
ディスプレイ12は、カラーCRTやカラー液晶表示器により構成されており、中央処理装置4が処理する地図データや案内データに基づく経路設定画面、区間図画面、交差点図画面などナビゲーションに必要なすべての画面をカラー表示出力すると共に、本画面に経路案内の設定および経路誘導中の案内や画面の切り換え操作を行うためのボタンが表示される。特に、通過交差点名などの通過交差点情報は、随時、区間図画面にポップアップでカラー表示される。
【0032】
このディスプレイ12は、運転席近傍のインストルメントパネル内に設けられており、運転者は区間図を見ることにより自車両の現在地を確認し、またこれからの経路についての情報を得ることができる。また、ディスプレイ12には機能ボタンの表示に対応してタッチパネル11が設けられており、ボタンをタッチすることにより入力される信号に基づいて上記の操作が実行されるように構成されている。このボタンとタッチスイッチなどから構成される入力信号発生手段は入力部を構成するものであるが、ここではその詳細な説明を省略する。
【0033】
現在位置検出装置2は、衛星航法システム(GPS)を利用したGPS受信装置21、ビーコン受信装置22、例えばセルラフォーンやFM多重信号を利用したGPSの補正信号を受信するデータ送受信装置23、地磁気センサなどで構成される絶対方位センサ24、車輪センサ、ステアリングセンサ、ジャイロなどで構成される相対方位センサ25、車輪の回転数から走行距離を検出する距離センサ26などを備えている。
【0034】
情報記憶装置3は、経路誘導に必要な地図データ、交差点データ、ノードデータ、道路データ、写真データ、登録地点データ、案内地点データ、目的地データ、電話番号データ、住所データ等のファイルからなりナビゲーション装置に必要なすべてのデータが記録されたデータベースである。
【0035】
中央処理装置4は、種々の演算処理を実行するCPU40、経路探索などの処理を行うためのプログラムや経路案内に必要な表示出力制御、音声案内に必要な音声出力制御を行うためのプログラム及びそれに必要なデータが格納された第1ROM41、設定された目的地の地点座標、道路面コードNo.等の探索された経路案内情報や演算処理中のデータを一時的に格納するRAM42、経路案内及び地図表示に必要な表示情報データが格納された第2ROM43、ディスプレイへの画面表示に使用する画像データが記憶された画像メモリ44、CPU40からの表示出力制御信号に基づいて画像メモリ44から画像データを取り出し、画像処理を施してディスプレイに出力する画像プロセッサ45、CPUからの音声出力制御信号に基づいて情報記憶装置3から読み出した音声、フレーズ、1つにまとまった文章、音等を合成してアナログ信号に変換してスピーカ16に出力する音声プロセッサ46、通信による入出力データのやり取りを行う通信インタフェース47および現在位置検出装置2のセンサ信号を取り込むためのセンサ入力インタフェース48、内部ダイアグ情報に日付や時間を記入するための時計49などを備えている。ここで、経路案内は画面表示と音声出力で行い、音声出力の有無は、運転者が選択できるように構成されている。
【0036】
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記の実施例では、地点登録されて該当する地点の名称を表示するとき、地点指定時の地図縮尺のままにしたが、登録地点名称は最詳細地図データに基いて読み出されることから、登録地点名称を表示する際には、自動的に最詳細図に切り換えて表示してもよい。また、図12に示す実施例においては、シンボルマークを読み出す対象とする縮尺の地図に自動的に切り換えるようにしてもよい。このようにすることにより、どの位置のデータが選択されたかを確認することが容易になる。
【0037】
また、登録したい地点を指定する時、あまり広域の地図で指定すると、使用者の所望とした地点からかけ離れている場合があるため、所定の縮尺以上の広域な地図で地点を指定した場合、自動的にその指定された地点を中心とする所定の縮尺、或いは最詳細図に切り換えて(メッセージを出してもよい)、登録するようなものであってもよい。この場合、広域な地図で指定された地点の名称を表示しつつ、確認のメッセージ等を表示し、再設定できるようにすればよい。
【0038】
音声認識入力が可能なシステムにおいては、例えば現在位置が登録したい地点にさしかかった時、「登録」等の音声を発することによりその地点の登録を行うようにしてもよいし、登録地点名称の確認は、表示で行うように説明したが、音声で出力してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両用ナビゲーション装置の1実施例を示す図である。
【図2】 地図データの構造例を示す図である。
【図3】 地点登録の処理フローの1実施例を説明するための図である。
【図4】 指定位置に最も近いシンボルマークデータを取得するルーチンの処理を説明するための図である。
【図5】 現在位置追跡中の表示画面及び十字カーソルを地点に合わせた画面の例を示す図である。
【図6】 指定地点マークとその地点名称を表示した画面の例を示す図である。
【図7】 登録された地点を目的地として設定する場合の画面の表示例を示す図である。
【図8】 登録された地点を目的地として設定する場合の画面の表示例を示す図である。
【図9】 地図データの他の構造例を示す図である。
【図10】 シンボルマークデータの構成例を示す図である。
【図11】 地点登録の処理フローの他の実施例を説明するための図である。
【図12】 地点登録の処理フローのさらに他の実施例を説明するための図である。
【図13】 本実施形態が適用される車両用ナビゲーション装置の全体の構成例を示す図である。
【図14】 メニュー画面及び地点登録画面の構成例を示す図である。
【図15】 住所入力による地点登録の操作例を説明するための図である。
【図16】 住所入力による地点登録の操作例を説明するための図である。
【図17】 住所入力による地点登録の操作例を説明するための図である。
【図18】 住所入力による地点登録の操作例を説明するための図である。
【図19】 車両用ナビゲーション装置の地点登録の課題を説明するための図である。
【符号の説明】
2…現在位置検出手段、3…記憶手段(外部記憶手段)、4…制御手段(中央処理装置)、4a…入力座標取得手段、4b…詳細地図読込手段、4c…表示名称取得手段、4d…地点登録手段、11…入力手段、12…表示手段

Claims (5)

  1. 地図上の地点登録機能を備えた車両用ナビゲーション装置において、
    地点の座標と地点の名称が対応した地図データを縮尺毎に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された地図データを表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示された地図上の地点を指定する入力手段と、
    前記入力手段により指定された地点に対応する座標を取得する座標取得手段と、
    該座標取得手段により取得された座標を含み、前記表示手段に表示されている地図の縮尺よりも詳細な縮尺の地図データを読み込む詳細地図読込手段と、
    該詳細地図読込手段により読み込まれた詳細な縮尺の地図データの各地点の座標と前記座標取得手段により取得された座標との距離を求める演算手段と、
    該演算手段により求めた距離が最も小さい地点の名称を前記詳細地図読込手段により読み込まれた詳細な縮尺の地図データから取得する名称取得手段と、
    該名称取得手段により取得された名称を登録地点の名称として登録する地点登録手段と
    を備えたことを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
  2. 前記詳細地図読込手段は、最詳細地図に関する情報を前記記憶手段から読み込むことを特徴とする請求項1記載の車両用ナビゲーション装置。
  3. 前記詳細地図読込手段は、前記表示手段に表示されている地図縮尺から詳細な縮尺の地図を選択することを特徴とする請求項1記載の車両用ナビゲーション装置。
  4. 前記表示手段は、地図上に前記地点登録手段により登録された登録地点の名称を表示することを特徴とする請求項1記載の車両用ナビゲーション装置。
  5. 前記表示手段は、前記地点登録手段により登録された登録地点の名称を表示するとき地図を前記詳細な縮尺の地図に切り換えて表示することを特徴とする請求項1記載の車両用ナビゲーション装置。
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