JP3791852B2 - 火災報知機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住戸内に点在する火災感知器の試験を住戸外から遠隔に行える火災報知機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、火災感知器の動作試験は、感知器の種別により加熱試験器や加煙試験器を用いて熱または煙を実際に加えて試験を行っていた。また、熱や煙を直接加える試験は、人や時間を要し感知器を汚すことになるので、火災感知器内部の回路にテスト電圧を加え、検出部を動作させて模擬的に試験することなど、種々の試験方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
住戸に設けられる火災報知機において、点検を行う場合に、そこの住居人が不在の場合がある。例えば、住戸の管理人がある場合には、立ち会いを依頼して住戸内に入ることができるが、手間が係る。一般的には、火災報知機の点検員であっても、住戸内に他人を入れるのは好まれず、点検作業が手間取ることが多い。
【0004】
そこで、特開平5−346995号公報には、住戸の外部から個別に火災感知器に点検入力を戸外表示器から行うことを目的として、周波数により特定されたアダプタが感知器に試験電圧を発生させ動作試験する火災報知機が開示されている。しかし、この公報の火災報知機では、個別にアダプタと戸外表示器の信号送出回路の周波数を合わせるために調整する必要があるとともに、試験結果は火災受信機の動作に基づいて鳴動させられる戸外ブザーにより確認を行っていた。
【0005】
本発明は、住戸の外部から火災感知器の試験を簡便に行える火災報知機を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の点に鑑み、本願の発明は、火災受信機等の受信部からの信号線に複数の火災感知器が並列に接続されてなる火災報知機において、各火災感知器に受信部から開放状態で送り配線される出力線が設けられて、受信部は、各火災感知器に点検開始される点検開始信号、送出開始信号および送出停止信号をそれぞれ送出する信号送出回路と、各火災感知器の信号を監視する受信回路と、送出開始信号と送出停止信号との間に受信回路が受けた信号を点検信号と認識する点検検出手段と、送出開始信号と送出停止信号との間以外に受信回路が受けた信号を火災信号と認識する火災検出手段と、を有し、各火災感知器は、出力線からの点検開始信号に基づき点検動作を行い送出開始信号と送出停止信号との間に信号線に点検信号を送出し火災監視動作を行う制御回路と、送出停止信号に基づいて出力線の入力側と出力側を閉成する短絡回路と、を有することを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1はシステムの一実施形態を概略的に示す構成図である。
【0011】
例えば住戸内の居間に設けられた火災受信機1から引き出されたコモン線2およびライン線3からなる電源兼信号線に、各部屋等に設けられる複数の火災感知器4が送り配線によって並列に接続され、その信号線2、3の後端には終端抵抗5が接続されている。
【0012】
また、信号線2、3の火災受信機1と各火災感知器4との間には、常時はコモン線2およびライン線3を火災受信機1に切り換え接続している線路切換器6が配置されている。そして、線路切換器6からは各火災感知器4に点検入力を行うための出力線7が配設されている。この出力線7は、各火災感知器4に順送りできるように配線され、後端の火災感知器4から先は、出力線7とコモン線2間の終端器としての終端ダイオード8を介してコモン線2に接続されている。この出力線7は、常時は無電圧の状態となっている。また、線路切換器6から火災受信機1側には、点検出力線9が配線されている。
【0013】
常時は、各火災感知器4は、信号線2、3を通じて火災受信機1から供給される電源によってそれぞれ火災監視を行って、火災検出時にはスイッチング動作を行って信号線2、3間を略短絡状態とする。火災受信機1は、そのスイッチング動作に基づく低インピーダンスの略短絡状態を検知して火災報知動作を行う。このとき、火災受信機1は、例えば玄関脇に設けられ接続される戸外表示器10に火災表示を行ったり、住戸完結型でなく、図示しない住棟受信機が建物全体の監視制御として設けられているときには、必要な火災信号を住棟受信機に出力する。
【0014】
点検時には、線路切換器6から戸外の例えば戸外表示器10の側に引き出されたコネクタ11に、点検器12がコネクタ接続される。この点検器12からの点検操作に基づき、線路切換器6は、火災受信機1へ点検出力線9を介して点検開始出力を行い、火災受信機1へ点検中を表示されるとともに、各火災感知器4への信号線2、3を、火災受信機1から切り離し、点検器12へ接続する。この状態において、火災受信機1は、線路切換器6の点検開始出力に基づき点検表示を行い、点検器12からの戸外点検が可能となる。このとき、各火災感知器4は信号線2、3を通じて点検器12から供給される電源によって動作する。
【0015】
この点検器12からのモードは3通りであって、入室せずに外部から試験を行い、システム全体の良否を判別する戸外点検モードと、その点検モードで異常が有るときに、入室して異常の火災感知器の場所を特定するための感知器特定モードと、特定の感知器のみを点検する感知器指定モードと、を有する。
【0016】
図2は、火災感知器4のn個接続時の戸外点検モードにおける、出力線7への点検器12の端子G出力、出力線7からの各火災感知器4の端子GI入力、および、信号線2、3による点検器12の端子C、L間で検出される信号波形である。点検器12は、出力線7に対して端子Gから点検入力としての電圧を印加して図3に示すようなタイミングで例えば幅5mSのパルスA、B、Cの出力を行う。
【0017】
各火災感知器4の端子GI、GO間は常時オープンであり、図2の波形における1番目の感知器は、端子GIへの電圧印加により内蔵するマイコン等による制御回路が立ち上がり、パルスA1の立ち下がりにより、点検動作を開始する。この点検動作においては、感知器が光電式煙感知器の場合、通常約3秒間隔の発光、3回の連続検出で火災とするが、クイックチャージを行うとともに、点検用発光ダイオードの発光に基づき1回検出により点検を行う。また、サーミスタ式熱感知器の場合には、サーミスタに固定抵抗を並列に接続することにより点検を行う。さらに、バイメタルや空気室を用いた熱感知器においても、接点機構に閉成動作を行わせて、各々疑似入力方式によって点検を行う。ここで、図3のパルスAとパルスBの間隔TW1は、各火災感知器4が点検動作を行うのに十分な時間、例えば0.5秒である。
【0018】
そして、1番目の感知器は、その点検結果に基づいて正常であれば、パルスB1の立ち下がりからパルスC1の立ち下がりまで、端子C、L間をスイッチングする。その信号の波形が図2の点検器12の端子C、L間の波形にパルスとして現れている。対応する図3のパルスBとパルスCの間隔TW2は、点検器12が動作確認のための点検信号として検出できる時間であればよく、例えば20mSである。そして、図2のパルスC1の立ち下がりの検出時に端子GI、GO間を短絡し、その結果、パルスC1の送出終了後、2番目の感知器の端子GIには電圧が点検入力として印加され、内蔵のマイコンが立ち上がる。対応する図3のパルスCと次のパルスAの間隔TW3は制御回路のためのマイコンの立ち上がり等、点検動作準備に十分な時間が取られ、例えば30mSである。
【0019】
そして、図2のパルスA2の立ち下がりにより、2番目の感知器が点検動作を開始するが、このときに1番目の感知器は、端子GI、GO間を短絡と同時に通常と同様の監視動作を行っていて、点検動作は行わない。最終のn番目の感知器の点検終了後、出力線7は終端ダイオード8を介してコモン線2に接続されることになり、点検器12は、終端ダイオード8を流れる電流を検出して、全ての感知器の点検終了とし、端子Gの出力を停止する。各感知器4は、端子GIへの入力停止に基づき端子GI、GO間をオープンにして、通常の監視状態に復帰する。
【0020】
このように、戸外点検モードでは、出力線7を用いて各感知器4の端子GIに点検入力の信号を送り、点検動作後に端子GI、GO間を短絡するので、確実に順送りに点検動作を行わせ、n番目の感知器まで点検結果に基づく点検信号を点検器12の端子C、L間でパルスとして検出することにより、点検動作が正常に完了した感知器の個数や異常の感知器が何番目かが把握できる。また、同一の信号線2、3に接続された点検中以外の感知器は、電源兼信号線2、3を通じて供給される点検器12からの電源により火災監視を続行していて、火災を検出した感知器は通常の火災信号を発する。点検器12は、図3におけるパルスB、Cの間隔TW2に同期しない信号の検出により、火災と判別する。
【0021】
次に、上記戸外点検モードで異常が有るときに異常の火災感知器の場所を特定するための感知器特定モードについて説明する。このときの波形を、図2および図3と同様に、図4および図5に示す。
【0022】
各火災感知器4の端子GI、GO間は、上記戸外点検モードの終了後等で点検入力が出力されていないのでオープンであり、点検器12は、上記同様図4に示すパルス幅が5mSのパルスA1〜Cnを出力する。
【0023】
1番目の感知器は、端子GIへの電圧印加により内蔵するマイコンが立ち上がり、図4のパルスA1の立ち下がりにより点検動作を開始する。そして、図5に示すように、感知器特定モードのパルスAとパルスBとの間隔TW4は、例えば20mSのように、上記戸外点検モードとは異なりパルスBがすぐに発信される。そのパルスBの短いタイミングによる検出により、感知器は点検動作を中断してマイコンに格納されている直前の戸外点検モードによる点検結果から、異常でなければパルスBの立ち下がりからパルスCの立ち下がりまで、確認灯を点灯する(図4のL−C間の信号波形と同時)。この動作間隔TW5は、室内で感知器の特定を行うのに確認灯が視覚的に十分確認できる時間、例えば0.5秒である。そして、上記戸外点検モードと同様、パルスC1の立ち下がりの検出時に、1番目の感知器は端子GI、GO間を短絡し、次の感知器の端子GIには点検入力として電圧が印加され、同様に内蔵のマイコンが立ち上がる。なお、パルスCと次のパルスAの間隔TW3は上記と同様である。
【0024】
このように、感知器特定モードでは、直前の戸外点検モードの結果を利用して、n番目の感知器まで点検結果に基づく確認灯の点灯を各火災感知器4に行わせるものである。すなわち、戸外点検モードで異常の感知器の存在やその番号がわかっても、具体的に位置を特定することはできず、詳細な設備のデータがあっても実際の配線が異なる場合もある。したがって、感知器特定モードは、正常な感知器は点灯して異常の感知器は点灯しないことを目視でき、具体的な位置での正常な感知器を確認するには有効な手段である。また、戸外点検モードと同様、点検中以外の感知器が火災監視を続行していることはもちろんである。
【0025】
次に、特定された異常の火災感知器の場所を確認するための感知器指定モードについて説明する。このときの波形を、図2および図3、または図4および図5と同様に、図6および図7に示す。このモードでは、点検器12に確認する感知器が何番目かを指定し(図4では2番目)、点検器12は、出力線7に対して指定された感知器のみ端子Gから電圧を印加して図5と同様のタイミングでパルス出力を行い、他の感知器に対しては図7に示すように、パルスBとパルスCの間隔を例えば20mSのように短くする。
【0026】
各火災感知器4の端子GI、GO間は、上記各モードと同様、常時オープンであり、点検器12から点検入力の電圧が出力されていないので、オープンである。戸外点検モードから感知器特定モードに切り換え操作されると、端子Gから上記同様図6に示すパルス幅が上記同様5mSのパルスA1〜Cnを出力する。感知器は端子GIへの電圧印加により内蔵するマイコンが立ち上がり、パルスAの立ち下がりにより点検動作を開始する。そして、パルスBがすぐに発信され、点検動作を中断して直前の戸外点検モードの点検結果から、パルスBの立ち下がりからパルスCの立ち下がりまで、確認灯を点灯する。この動作時間について、図6に示す2番目の感知器に対するパルスB2、C2間は室内で感知器の特定を行うのに確認灯が視覚的に十分確認できる時間である。2番目以外の感知器(1番目やn番目)については、図7に示すタイミングで点検器12からパルス出力が行われ、単純に早いタイミングにより順送りが行われる。
【0027】
このように、感知器指定モードでは、感知器特定モードと同様に、戸外点検モードの結果を利用して、n番目の感知器まで点検結果に基づく確認灯の点灯を各火災感知器4に行わせるが、異常であると予想される感知器のみを十分な時間確認灯を点灯させ、他の感知器は短縮する。すなわち、感知器特定モードで異常の感知器を具体的に位置を特定し、これを確認することができる。したがって、感知器指定モードは、異常の感知器であることを確認するには有効な手段である。また、他のモードと同様、点検中以外の感知器が火災監視を続行していることはもちろんである。
【0028】
図8は、図1のシステムに使用される火災感知器4の具体例としてのサーミスタ式熱感知器4hの回路図である。
【0029】
熱感知器4hは、電源兼信号線2、3がそれぞれ接続される端子C、Lを電源として、安定した電圧および電流を供給する定電圧回路B2と、抵抗R1とコンデンサC1との充電時定数に基づきマイコンIC1に割り込み入力を行う発振回路B5と、マイコンIC1の制御に基づきサーミスタTHの温度特性により火災による熱を検出するための熱検出回路B4と、マイコンIC1の暴走時にリセット入力を行うリセット回路B3と、マイコンIC1のより火災と判別されるときに端子C、L間を低インピーダンスの略短絡状態にスイッチングするスイッチング回路B1と、を有し、さらに、点検動作を行うために、出力線7の入力側が接続される端子GIからの入力を検出する入力検出回路B6と、点検動作終了後に出力線7の出力側が接続される端子GOへ順送り出力を行うための短絡回路B7と、端子GOからの入力時にその入力を端子Cへ放出するための放出回路B8と、を有する。
【0030】
次に、上記熱感知器4hの動作について説明する。常時発振回路B5において抵抗R1でコンデンサC1に充電され、その時定数に基づいてマイコンIC1の割り込みポートINTに信号が送られる。マイコンIC1は、このポートINTへ割り込み入力が入ったときにストップ状態からラン状態へ移行し、ポートINTへの入力回数が規定の回数のときに熱検知を行う。規定の回数でないときには、マイコンIC1はポートP8からコンデンサC1の電荷を放電させてストップ状態となる。ここで、ストップ状態とは、マイコンのクロック停止状態であって、数μAという非常に低消費の状態であって、ラン状態では数百μAと大きな電流消費があるのに対して経済的な状態である。
【0031】
熱検知を行う場合には、熱検出回路B4において抵抗R6を介して充電されたコンデンサC2の電荷を、抵抗R11、R12およびサーミスタTHを介して放電させるために、ポートP7をローレベル(グランド電位)とする。このときに、コンデンサC2の電位を抵抗R10を通してマイコンIC1内蔵のコンパレータのポートP6に入力して監視し、マイコンIC1は、放電時間を計測することで温度測定を行う。このマイコンIC1内蔵のコンパレータの基準電位は、抵抗R7、R8により決められる。そして、サーミスタTHは、図示しないが、感知器本体から突出して設けられ、感知器の設置場所の周囲温度に応答するものであって、このサーミスタTHを通したコンデンサC2からの放電時間は温度依存性があり、この放電時間により温度検出が可能である。また、この熱検知動作の何回かおきに、ポートP7をローレベルとする代わりに、ポートP8をローレベルとすることでコンデンサC2の電荷放出を抵抗R11のみで放電させ、温度に影響されない放電時間を計測する。そして、サーミスタTHを含めた放電時間と含めない放電時間との比温度検出することで、コンデンサC2の個体差によるばらつきを消去することが可能である。 そして、マイコンIC1は、予め記憶手段等に設定された判別基準に従って、測定結果に基づいて火災と判断される場合には、ポートPfをハイレベルとすることで、スイッチング回路B1のトランジスタQ4をオンして、端子C、L間をスイッチングし、同時にトランジスタQ3がオンして発光ダイオードLEDによる確認灯を点灯させる。この端子C、L間は、後述する点検機能との関係で端子C側がグランド電位になるように極性を有しており、ダイオードD1が電源兼信号線2、3への逆接続による影響を防止している。
【0032】
点検時、熱感知器4hには、出力線7を介して端子GIに電圧が印加され、点検入力とされる。端子GIの電圧により入力検出回路B6のトランジスタQ5がオンされ、それに伴うトランジスタQ1のオンにより、マイコンIC1の割り込みポートINTに信号が送られる。この割り込みポートINTへの入力は、デュアルダイオードD2を介して発振回路B5からの入力と共通化されていて、入力検出回路B6からの入力かどうかは、同時に入力が行われるポートP1への入力レベルがハイレベルであることにより区別できる。すなわち、マイコンIC1は、このポートINTへ割り込み入力が入りストップ状態からラン状態へ移行したときに、ポートP1への入力レベルがハイレベルであることを検知して、入力検出回路B6からの割り込み入力であると判断し、点検動作を開始する。
【0033】
この出力線7を介する端子GIへの点検入力は、マイコンIC1がストップ状態のときに受けるとは限らないので、マイコンIC1がラン状態のときには、所定のタイミングによりポートP1のレベルを確認する。そして、熱検出動作中であってもポートP1のハイレベル検出により点検動作を優先して行う。これは、上述のシステムの点検動作において、所定のタイミングで点検信号を出力する必要があるからである。
【0034】
マイコンIC1による点検動作は、まずコンデンサC2を早期に所定の電位まで充電させるために、ポートP5をハイレベルとして抵抗R6とこれよりも小さい抵抗R9とで充電する。そして、疑似的な高温度状態を形成するため、ポートP7とポートPtを同時にローレベルとしてコンデンサC2から放電させる。このときにサーミスタTH等に抵抗Rtを並列に接続することにより、放電の時定数が変化して放電時間が短縮されて、ポートP6を介してマイコンIC1は、疑似的に高温度状態を検出することになる。そして、その結果に基づき、マイコンIC1は、火災と判断し、ポートPfをハイレベルとすることで、スイッチング回路B1のトランジスタQ4をオンして、端子C、L間をスイッチングし、同時にトランジスタQ3がオンして発光ダイオードLEDによる確認灯を点灯させる。このスイッチング動作のタイミングは、上述のシステムの点検動作に合わせて、所定のタイミングで行われ、端子C、Lから点検信号を出力する。このように、点検入力に基づいて放電時定数を変えることにより、疑似的に高温度を検出することが可能であり、点検動作を簡便に行うことができる。このときにマイコンIC1は、詳細に示さない内蔵する記憶手段に上記点検結果を格納する。
【0035】
この点検出力の後、マイコンIC1は、受信部側からの次の感知器への点検入力が可能になるように順送り動作を行うが、このときに、放出回路B8の後述する放出動作を停止させるためのポートP3をハイレベルとするとともに、ポートP2をハイレベルとして短絡回路B7のトランジスタQ7をオンしてトランジスタQ6をオンし、端子GIと端子GOを短絡状態にする。その結果、端子GIに入力されている出力線7の点検入力の電圧が端子GOを介して次の感知器に流れ、次の感知器が上記同様に点検動作を行うことになる。そして、この動作の後、マイコンIC1は、端子GIに電圧が継続するのでラン状態を継続し、端子GIの入力状態を監視しながら火災監視を行う通常動作を行う。このときに、図4のシステム全体としては、消費電流が増加してしまうことになるが、点検動作は一時的であるので何ら問題はない。
【0036】
出力線7が接続される端子GI、GOは極性があり、出力線7を間違えて逆に接続すると、内部部品に不具合が生じる場合がある。したがって、端子GOから入力がある場合にその入力をグランド電位となるコモン線2に放出し内部部品を保護するため、端子GOと端子Cの間に放出回路B8が設けられている。すなわち、端子GOからの入力があると、短絡回路B7のトランジスタQ6の手前でトランジスタQ9、Q10がオンして抵抗値の小さい抵抗R33を介して端子Cへ放出される。
【0037】
上述のシステムの点検動作において、点検器12は、出力線7に対して端子Gから電圧を印加してパルス出力を行うが、各感知器4に出力線7を逆に誤接続したものがあると、図10に示すように、放出回路B8の動作に基づき抵抗R33による誤接続を示す電位となる。その結果、点検器12は、その電位を検出することにより、誤接続があることを判別し、正常に点検が終了した感知器もわかるので、誤接続の感知器が何番目であるかも判別できる。
【0038】
また、感知器内において、上述の順送り動作時にこの放出回路B8が働くと、端子GI、GO間を短絡しても、点検入力が端子Cに放出されてしまい、次の感知器に送ることができない。したがって、上述の順送り動作時には、ポートP3をハイレベルとして放出回路B8のトランジスタQ8をオンし、トランジスタQ9に動作電圧が加わらなくする。
【0039】
図9は、図1のシステムに使用される火災感知器4の具体例としての光電式煙感知器4sの回路図である。
【0040】
煙感知器4sは、熱感知器4hと同様、電源兼信号線2、3がそれぞれ接続される端子C、Lと、定電圧回路B2と、発振回路B5と、リセット回路B3と、スイッチング回路B1と、入力検出回路B6と、短絡回路B7と、放出回路B8と、を有する。さらに、火災検出回路としての熱検出回路B4の代わりにマイコンIC5の制御に基づき発光素子としての発光ダイオードLsの発光に基づき図示しない外光を遮断する煙検出部内における煙による散乱光を受光する受光素子としてのフォトダイオードPDの出力により火災による煙を検出するための発光回路B14、増幅回路B11およびサンプルホールド回路B12と、を有する。
【0041】
次に、上記煙感知器4sの動作について説明する。マイコンIC5は、熱感知器4hのマイコンIC1と同様に常時発振回路B5に基づくポートINTへ割り込み入力が入ったときにストップ状態からラン状態へ移行し、ポートINTへの入力回数が規定の回数のときに煙検知を行う。この発振回路B5のコンデンサC1および抵抗R1の間の電圧は、電源と同じ状態から抵抗R1を介したコンデンサC1への充電が始まり電位が低下する。この電位がANDゲートIC6のポート閾電圧に低下すると、ANDゲートIC6のマイコンIC5のポートINTへの出力がハイレベルからローレベルへ変化する。そして、マイコンIC5は、ポートINTへのローレベルの入力を検知する。
【0042】
煙検知を行う場合には、マイコンIC5は、発光回路B14において抵抗R26を介して充電されたコンデンサC3の電荷を放電させるために、ポートP7をハイレベルとし、発光ダイオードLsを発光させる。このときのフォトダイオードPDの受光出力を、増幅回路B11およびサンプルホールド回路B12を通してマイコンIC5内蔵のコンパレータのポートP6に入力する。
【0043】
そして、マイコンIC5は、予め記憶手段等に設定された判別基準に従って、測定結果に基づいて火災と判断される場合には、ポートPfをハイレベルとしてスイッチング回路B1により端子C、L間をスイッチングし、同時に確認灯LEDを点灯させる。
【0044】
点検時、煙感知器4sには、出力線7を介して端子GIに点検入力として電圧が印加される。端子GIの電圧により入力検出回路B6のトランジスタQ5がオンされ、それに伴いANDゲートIC6の入力をローとして、マイコンIC5の割り込みポートINTにローレベルの信号が送られる。この割り込みポートINTへの入力は、熱感知器4hのデュアルダイオードD2を介した発振回路B5との共通化と方式とは異なるが、上述の発振回路B5のコンデンサC1への充電により電位がローレベルとなるときに、ANDゲートIC6の入力がローになりマイコンIC5の割り込みポートINTに信号が送られることで同様の作用を行う。そして、入力検出回路B6からの入力かどうかは、同時に入力が行われるマイコンIC5のポートP1への入力レベルがローレベルであることにより区別できる。すなわち、マイコンIC5は、ポートP1への入力レベルがローレベルであることを検知して、熱感知器4hと同様に、入力検出回路B6からの割り込み入力であると判断し、点検動作を開始する。
【0045】
マイコンIC5による煙感知器4sの点検動作は、まずコンデンサC3へ早期に充電を行うために、ポートP5をハイレベルとして抵抗R26に抵抗R25を並列にして充電する。そして、ポートP7とポートPtを同時にハイレベルとして発光ダイオードLsとともに点検用の発光ダイオードLtを発光させる。この点検用の発光ダイオードLtは、図示しない煙検出部内の配置によりフォトダイオードPDに直接光を入力できるものであって、煙が存在しなくてもフォトダイオードPDの出力は大きくなって、ポートP6を介してマイコンIC5は、疑似的に高濃度の煙を検出することになる。そして、その結果に基づき、マイコンIC6は、火災と判断し、ポートPfをハイレベルとしてスイッチング回路B1により端子C、L間をスイッチングし、発光ダイオードLEDによる確認灯を点灯させる。このスイッチング動作のタイミングは、熱感知器4hと同様、上述のシステムの点検動作に合わせて、所定のタイミングで点検信号を出力を行う。このときにマイコンIC5は、詳細に示さない内蔵する記憶手段に上記点検結果を格納する。
【0046】
この点検出力の後、マイコンIC5は、熱感知器4hと同様、短絡回路B7により受信部側からの次の感知器への点検入力が可能になるように順送り動作を行い、端子GIと端子GOを短絡状態にする。そして、この動作の後、マイコンIC5はラン状態を継続し、端子GIの入力状態を監視しながら火災監視を行う通常動作を行う。また、順送り動作時にこの放出回路B8が働くと、端子GI、GO間を短絡しようとしても、点検入力が端子Cに放出されてしまうので、順送り動作時には、ポートP3をハイレベルとして放出回路B8のトランジスタQ8をオンし、トランジスタQ9に動作電圧が加わらなくする必要がある。ここで、放出回路B8のトランジスタQ8と直列に図1の抵抗R33の代わりにツェナーダイオードZ1が設けられて同様の作用を行う。
【0047】
以上、図1のシステムに使用される火災感知器4の具体例としてのサーミスタ式熱感知器4hおよび光電式煙感知器4sについて説明してきたが、その他の種類の例えば炎感知器やニオイ感知器等を用いることができるが、そのときに、このシステムに必要な回路B6、B7、B8を設けておく必要がある。
【0048】
図11は、図1のシステムに使用される点検器12および点検器12が接続される線路切換器6のブロック回路図である。
【0049】
点検器12は、マイコン等を利用したコントロール回路B16により全体が制御され、電流制限回路B17に接続された端子Gを介して出力線7へ点検出力を送出するための発信回路B18と、電流制限回路B19に接続された端子Lを介してライン線3から各感知器4による点検信号を検出する抵抗やコンパレータ等による電流検出回路B20と、端子LPを介して火災受信機1の信号線2、3に抵抗Rpによって疑似的に終端抵抗電位を与えるトランジスタ等によるスイッチ回路B21と、端子STを介して線路切換器6に線路切換動作を行わせるとともに、火災受信機1に点検開始入力を与えるトランジスタ等によるスイッチ回路B22と、コントロール回路B16に接続された各種スイッチおよび表示灯等からなる表示操作部B23と、信号線2、3に接続される各感知器4および点検器12の電源となる蓄電池等による電源B24とからなっている。
【0050】
また、線路切換器6は、端子STtおよび端子STを介して火災受信機1へ入力される点検器12からの点検開始入力を検知して接点r1、r2をそれぞれbからaに切り換えるリレーユニットB25からなり、常時火災受信機1への端子LIに接続されている各感知器4への端子LOは、接点r1のbからaへの切り換えにより、点検器12への端子Ltに接続され、同時に、火災受信機1への端子LIは、接点r2のbからaへの切り換えにより、点検器12への端子LPtに接続される。その他の出力線7に接続される端子GIから端子GOへは完全にスルーであるし、コモン線2に接続される端子CIから端子CO、さらに点検器12からの端子Ctについても常時接続状態である。
【0051】
この点検器12の操作について、図12の表示操作部B23のイメージ図および図13の上記システム全体の戸外点検モードについてのフローチャートに基づき説明する。図1に示すように、点検器12を戸外からコネクタ11に接続した後、表示操作部B23の電源スイッチS1を操作する。すると、点検器12のコントロール回路B16は、スイッチ回路B21、B22に動作出力を行って、端子STを介して線路切換器6のリレーユニットB25を動作させるとともに、火災受信機1に点検開始入力を与える。このリレーユニットB25の動作により、各感知器4からの信号線2、3は、火災受信機1から点検器12に切り換えられ、火災受信機1の信号線2、3は、点検器12の抵抗Rpにより疑似的に終端抵抗によるインピーダンスが与えられ、火災受信機1の断線表示を行わせない。
【0052】
この状態で、表示操作部B18の点検開始スイッチS2を操作すると、戸外点検モードによる点検動作が開始されるが、選択スイッチS4を操作することにより、モードを順次選択することが可能である。そのモードは、モード表示灯L17〜L19により表示される。そして、戸外点検モードにより点検開始スイッチS2を操作すると、点検中灯L14を点灯させるとともに、図13のようにコントロール回路B16の制御により戸外点検モードによる点検動作がスタートする。
【0053】
先ず、番号nを1として(ステップ101)、発信回路B18を動作させて端子Gに点検入力としての電圧供給を開始する(ステップ102)。端子Gの状態を確認した後(ステップ103)、図3に示される間隔TW3のタイミングである時間1の待機後にパルスAの出力(ステップ104、105)、さらに間隔TW1のタイミングである時間2の待機後パルスBの出力を行い(ステップ106、107)、点検信号の有無を検出する(ステップ108)。この点検信号の有無は、点検器12の端子Lを介して電流検出回路B15の検出出力をコントロール回路B16において認識するものであって、点検信号があれば、n番の感知器が正常であると判断して、番号nに対応した表示灯L1〜L10を点灯させ(ステップ109)、点検結果を図示しないコントロール回路B16内のRAM等の記憶手段に格納し(ステップ110)、間隔TW2のタイミングである時間3の間待機して(ステップ111)、パルスCの出力を行う(ステップ112)。そして、番号nを1インクリメントして、番号nと端子L、Gの状態を確認して(ステップ114、115、103)、ステップ104から繰り返す。
【0054】
上記ステップ104〜113を繰り返すことにより、信号線2、3に接続された各感知器4に順次点検動作を行わせることができるが、後端の感知器の動作が終了すると、出力線7は終端ダイオード8を介してコモン線2に接続されるので、点検器12の端子Gの電位は所定のレベルに低下する。したがって、ステップ103において、端子Gの電位は、AD変換されてコントロール回路B16に取り込まれ、その電位の低下が所定の時間4継続するときに(ステップ119)後端の感知器まで点検動作を終了したとして正常終了の動作を行う(ステップ120)。この正常終了の動作は、格納した点検結果から点検信号の得られなかった番号があれば表示灯L1〜L10の該当する表示灯を点滅させるとともに異常終了灯L12を点灯し、異常がなければ正常終了灯L11を点灯する。そして、発信回路B18への出力を停止して端子Gへの電圧供給を停止し(ステップ117)、点検動作を終了して点検中灯L14を消灯する。その結果、表示操作部B18の表示灯L1〜L10によって、点灯している番号は正常であり、点滅している番号は異常であることが認識できる。
【0055】
また、点検を行う感知器の内に出力線7の接続される端子が誤っている場合、端子Gの電位は、正常終了時より低くなり(ステップ118)、異常終了として上記のように点検結果を表示灯L1〜L10に示しながら、異常中断灯L13を点灯して(ステップ121)終了する。同様に、ステップ113において番号nを1インクリメントした結果が10以上になるときは(ステップ114)、上記と同様に異常終了とする。これは、本システムの点検できる感知器の個数が10個を上限としているので、11番目の感知器が存在しているときには異常とするものである。この点検できる個数は、点検器12の表示能力や各感知器4での電位ロスを小さくすることにより多くすることが可能である。さらに、点検動作を行っていない感知器が火災を検出した場合、パルスCの出力後にも、端子Lの電位低下が発生する(ステップ115)。その場合、点検器12は火災終了としてスイッチ回路B21、B22をオフし(ステップ116)、その結果、火災受信機1において火災信号を検出することが可能になる。
【0056】
上記のような動作により戸外点検モードによる点検動作が行われるが、選択スイッチS4を操作することにより、モードを順次選択することが可能である。そして各モードにおいても動作のステップは戸外点検モードと同一である。そして、モードにより異なる点は、時間の長さだけであり、時間1は各モード共通で間隔TW3(図3)、時間2は戸外点検モードで間隔TW1(図3)、感知器特定モードおよび感知器指定モードで間隔TW4(図5)、時間3は戸外点検モードで間隔TW2(図3)、感知器特定モードおよび感知器指定モードの指定された感知器の場合で間隔TW5(図5)、感知器指定モードの指定されない感知器の場合で間隔TW6(図7)となる。
【0057】
上記実施形態では、各感知器4の点検動作は、点検器12のパルスに合わせて動作および点検信号送出を行っているが、各感知器4において端子GIの入力に基づき感知器内部でタイミングをとって同じ動作を行ってもよい。その場合には点検器12は、点検信号を順次受信するだけでよいが、パルスに合わせて各感知器4に応答させることにより、点検器12の点検信号検出を確実に行うことができる。また、点検器12を火災受信機1と一体に構成してもよく、コネクタ11を火災受信機1からや戸外表示器10を通して引き出してもよい。さらに、出力線7は、例えばライン線3を用いてもよく、点検時にオープン状態にして、順次立ち上げながら、電源兼信号線2、3の電源供給を行っていく方式でもよい。そして、パルスA、B、Cの代わりにコード信号の伝送であってもよい。
【0058】
以上のように、第1の発明は、火災受信機1や点検器12等の受信部からの信号線2、3に複数の火災感知器4が並列に接続されてなる火災報知機において、各火災感知器4に受信部から開放状態で送り配線される出力線7が設けられて、各火災感知器4は、その出力線7の入力側GIからの信号に基づき点検動作を行い点検信号を信号線2、3に出力する制御回路としてのマイコンIC1、IC5と、その点検動作の終了後に出力線の入力側GIと出力側GOを閉成する短絡回路B7を有し、受信部は、各火災感知器4の点検信号を信号線2、3から個別に受信するものであって、各火災感知器4に順送り動作で個別に点検動作を行わせることが可能である。
【0059】
また、第2の発明は、火災受信機1や点検器12等の受信部からの信号線2、3に複数の火災感知器4が並列に接続されてなる火災報知機において、各火災感知器4に受信部から開放状態で送り配線される出力線7が設けられて、各火災感知器4は、その出力線7の入力側GIからの信号に基づき点検動作を行う制御回路としてのマイコンIC1、IC5と、その点検動作の終了後に出力線7の入力側GIと出力側GOを閉成する短絡回路B7を有し、出力線7の最末端の火災感知器は、出力線7の出力側を終端器としての終端ダイオード8を介して信号線2に接続し、受信部は、出力線7と信号線2間が終端ダイオード8を介した状態であることを検出する終了検出回路としてのコントロール回路B11を有するものであり、受信部側で出力線7の状態を監視することにより、簡単にすべての感知器4の点検動作終了を検出することができる。
【0060】
さらに、第3の発明は、火災受信機1や点検器12等の受信部からの信号線2、3に複数の火災感知器4が並列に接続されてなる火災報知機において、各火災感知器4に受信部から開放状態で送り配線される出力線7が設けられて、各火災感知器4は、その出力線7の入力側GIからの信号に基づき点検動作を行う制御回路としてのマイコンIC1、IC5と、その点検動作の終了後に出力線7の入力側GIと出力側GOを閉成する短絡回路B7と、出力線7の出力側GOからの信号入力時に、その信号入力を信号線2に放出する放出回路B8とを有し、受信部は、出力線と信号線間が放出回路B8を介した状態であることを検出する誤接続検出回路としてのコントロール回路B11を有するものであり、出力線7の接続状態が誤っていることを受信部側から判別することが可能になる。
【0061】
またさらに、第4の発明は、火災受信機1や点検器12等の受信部からの信号線2、3に複数の火災感知器4が並列に接続されてなる火災報知機において、各火災感知器4に受信部から開放状態で送り配線される出力線7が設けられて、受信部は、各火災感知器4に点検開始させる点検開始信号(パルスA)、送出開始信号(パルスB)および送出停止信号(パルスC)をそれぞれ送出する信号送出回路としてのコントロール回路B11および発信回路B13と、各火災感知器4の信号を監視する受信回路としての電流検出回路B15と、送出開始信号と送出停止信号との間に電流検出回路B15が受けた信号を点検信号と認識するコントロール回路B11による点検検出手段と、送出開始信号と送出停止信号との間以外に電流検出回路B15が受けた信号を火災信号と認識するコントロール回路B11による火災検出手段と、を有し、各火災感知器4は、出力線7からの点検開始信号に基づき点検動作を行い送出開始信号と送出停止信号との間に信号線7に点検信号を送出し火災監視動作を行う制御回路としてのマイコンIC1、IC5と、送出停止信号に基づいて出力線7の入力側GIと出力側GOを閉成する短絡回路B7と、を有するので、受信部側からの点検信号のタイミング以外に信号があるときに受信部側で火災と判別することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】システムの一実施形態を概略的に示す構成図。
【図2】戸外点検モードにおける信号波形図。
【図3】図2におけるパルスのタイミングを示す信号波形図。
【図4】感知器特定モードにおける信号波形図。
【図5】図4におけるパルスのタイミングを示す信号波形図。
【図6】感知器指定モードにおける信号波形図。
【図7】図6におけるパルスのタイミングを示す信号波形図。
【図8】図1の火災感知器の一実施形態であるサーミスタ式熱感知器を示す回路図。
【図9】図8と同様に、光電式煙感知器を示す回路図。
【図10】出力線に誤接続があるときの信号波形図。
【図11】図1の点検器および線路切換器の一実施形態を概略的に示すブロック回路図。
【図12】図11の点検器の表示操作部を概略的に示すイメージ図。
【図13】図11の点検器の戸外点検モードにおけるフローチャート。
【符号の説明】
1 火災受信機
2、3 信号線
4 火災感知器
7 出力線
8 終端ダイオード
12 点検器
Claims (2)
- 火災受信機等の受信部からの信号線に複数の火災感知器が並列に接続されてなる火災報知機において、
上記各火災感知器に上記受信部から開放状態で送り配線される出力線が設けられて、
上記受信部は、上記各火災感知器に点検開始される点検開始信号、送出開始信号および送出停止信号をそれぞれ送出する信号送出回路と、上記各火災感知器の信号を監視する受信回路と、上記送出開始信号と上記送出停止信号との間に上記受信回路が受けた信号を点検信号と認識する点検検出手段と、上記送出開始信号と上記送出停止信号との間以外に上記受信回路が受けた信号を火災信号と認識する火災検出手段と、を有し、
上記各火災感知器は、上記出力線からの上記点検開始信号に基づき点検動作を行い上記送出開始信号と上記送出停止信号との間に上記信号線に点検信号を送出し火災監視動作を行う制御回路と、上記送出停止信号に基づいて上記出力線の入力側と出力側を閉成する短絡回路と、を有することを特徴とする火災報知機。 - 信号線は、コモン線およびライン線からなり、該ライン線が出力線を兼用する請求項1の火災報知機。
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