JPH10275282A - 火災報知機 - Google Patents

火災報知機

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JPH10275282A
JPH10275282A JP7966997A JP7966997A JPH10275282A JP H10275282 A JPH10275282 A JP H10275282A JP 7966997 A JP7966997 A JP 7966997A JP 7966997 A JP7966997 A JP 7966997A JP H10275282 A JPH10275282 A JP H10275282A
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JP
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line
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JP7966997A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Ichikawa
信行 市川
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Nohmi Bosai Ltd
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Nohmi Bosai Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災感知器の点検を遠隔的に簡便に行える火
災報知機を得る。 【解決手段】 共通線2およびライン線3の間に複数の
火災感知器4が並列に接続され、各火災感知器4は、受
信部からの信号に基づいて共通線2およびライン線3と
の間に所定の定電流を流す定電流制御手段を有するとと
もに、受信部は、前記信号出力後の共通線2およびライ
ン線3の間の電流値から応答した火災感知器4の個数n
を判別する計数手段を有するので、受信部は、応答した
火災感知器4各々を通過する定電流を合計した共通線2
およびライン線3間の電流値からその個数nを判別する
ことができる。この場合、応答しない感知器を特定する
ことはできないが、異常の有無については簡便早急に把
握することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住戸内に点在する
火災感知器の点検を住戸外から遠隔に行う場合などの火
災報知機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、火災感知器の動作試験は、感知器
の種別により加熱試験器や加煙試験器を用いて熱または
煙を実際に加えて試験を行っていた。また、熱や煙を直
接加える試験は、人や時間を要し感知器を汚すことにな
るので、火災感知器内部の回路にテスト電圧を加え、検
出部を動作させて模擬的に試験することなど、種々の試
験方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】住戸に設けられる火災
報知機において、点検を行う場合に、そこの住居人が不
在の場合がある。例えば、住戸の管理人がいる場合に
は、立ち会いを依頼して住戸内に入ることができるが、
手間が係る。一般的には、火災報知機の点検員であって
も、住戸内に他人を入れるのは好まれず、点検作業が手
間取ることが多い。
【0004】そこで、特開平5−346995号公報に
は、住戸の外部から個別に火災感知器に点検入力を戸外
表示器から行うことを目的として、周波数により特定さ
れたアダプタが感知器に試験電圧を発生させ動作試験す
る火災報知機が開示されている。しかし、この公報の火
災報知機では、個別にアダプタと戸外表示器の信号送出
回路の周波数を合わせるために調整する必要があるとと
もに、試験結果は火災受信機の動作に基づいて鳴動させ
られる戸外ブザーにより確認を行っていた。
【0005】本発明は、住戸内に係わらず火災感知器の
点検を遠隔的に簡便に行える火災報知機を得ることを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の点に鑑み、本発明
は、火災受信機等の受信部からの共通線およびライン線
の間に複数の火災感知器が並列に接続されてなる火災報
知機において、各火災感知器は、受信部からの信号に基
づいて共通線およびライン線との間に所定の定電流を流
す定電流制御手段を有するとともに、受信部は、前記信
号出力後の共通線およびライン線の間の電流値から応答
した火災感知器の個数を判別する計数手段を有すること
を特徴とするものである。
【0007】したがって、受信部は、応答した火災感知
器各々を通過する定電流を合計した共通線およびライン
線間の電流値からその個数を判別することができる。こ
の場合、応答しない感知器を特定することはできない
が、異常の有無については簡便早急に把握することがで
きる。
【0008】当然、受信部の出力する信号を点検信号と
して、各火災感知器は、点検信号を受信するときに、自
己点検処理を行って正常終了時に定電流制御手段を働か
せることにより、異常の火災感知器は定電流制御を行わ
ず、受信部の計数手段からの個数の結果が変わることに
より、異常の感知器の存在がわかる。また、自己点検を
行わせなくても、火災感知器の脱落等、正常な個数の接
続があるかどうかが把握できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施した形態につ
いて説明する。図1はシステムの一実施形態を概略的に
示す構成図である。
【0010】例えば住戸内の居間に設けられた火災受信
機1から引き出された共通線2およびライン線3からな
る電源兼信号線に、各部屋等に設けられる複数の火災感
知器4が並列に送り配線によって接続され、その信号線
2、3の後端には終端抵抗5が接続されている。
【0011】また、信号線2、3の火災受信機1と各火
災感知器4との間には、常時は共通線2およびライン線
3を火災受信機1に切り換え接続している線路切換器6
が配置されている。
【0012】常時は、各火災感知器4は、信号線2、3
を通じて火災受信機1から供給される電源によってそれ
ぞれ火災監視動作を行い、火災検出時にはスイッチング
動作を行って信号線2、3間を低インピーダンスの略短
絡状態とする。火災受信機1は、そのスイッチング動作
に基づく略短絡状態を検知して火災報知動作を行う。こ
のとき、火災受信機1は、例えば玄関脇に設けられ接続
される戸外表示器10に火災表示を行ったり、住戸完結
型でなく、図示しない住棟受信機が建物全体の監視制御
として設けられているときには、必要な火災信号を住棟
受信機に出力する。
【0013】点検時には、線路切換器6から戸外の例え
ば戸外表示器10の側に引き出されたコネクタ11に、
点検器12がコネクタ接続される。この点検器12から
の点検操作に基づき、線路切換器6は、火災受信機1へ
点検出力線9を介して点検開始出力を行い、火災受信機
1で点検中を表示させるとともに、各火災感知器4への
信号線2、3を、火災受信機1から切り離し、点検器1
2へ接続する。この状態において、火災受信機1は、線
路切換器6の点検開始出力に基づき点検表示を行い、点
検器12からの戸外点検が可能となる。このとき、各火
災感知器4は信号線2、3を通じて点検器12から供給
される電源電圧(ここでは12V)によって動作する。
【0014】図2は、図1のシステムに使用される火災
感知器4の概略回路図である。
【0015】火災感知器4は、電源兼信号線2、3がそ
れぞれ接続される端子C、Lを電源として、安定した電
圧および電流を供給する定電圧回路B2と、抵抗とコン
デンサとの充電時定数に基づきマイコンに割り込み入力
を行う図示しない発振回路やマイコン等による制御回路
B3と、サーミスタの温度特性により火災による熱を検
出するなどのセンサ回路B4と、制御回路B3により火
災と判別されるときに端子C、L間を低インピーダンス
の略短絡状態にスイッチングするとともに、図示しない
確認灯を点灯する火災出力回路B1と、を有し、さら
に、点検動作を行うために信号線3の入力側が接続され
る端子Lから点検信号としての試験電圧の入力を検出す
る試験信号受信回路B6と、点検動作時に制御回路B3
の制御に基づいてセンサ回路B4へ点検動作を行わせる
試験回路B5と、制御回路B3の制御に基づいて端子
C、L間に所定の定電流を流す定電流制御回路B7と、
を有する。
【0016】次に、サーミスタを用いる場合の制御回路
B3による点検動作は、疑似的な高温度状態を形成する
ため、センサ回路B4においてサーミスタに例えば抵抗
を並列に接続することにより、疑似的に高温度状態を検
出することができる。そして、その結果に基づき、制御
回路B3は点検結果を正常と判断し、定電流制御回路B
7をオンして、端子C、L間に所定の定電流を流す。こ
の定電流制御のタイミングは、各火災感知器同時に行わ
れる。以上、図1のシステムに使用される火災感知器4
の具体例としてのサーミスタ式熱感知器について説明し
てきたが、その他の種類の例えば光電式煙感知器や炎感
知器等を用いることができるが、そのときに、このシス
テムに必要な回路を設けておく必要がある。
【0017】また、点検器12は、計数手段としてのマ
イコン等を利用して全体が制御され、端子Lを介してラ
イン線3から各感知器4に電源電圧または試験電圧が供
給される。また、端子LPを介して火災受信機1の信号
線2、3に疑似的に終端抵抗電位を与え、端子STを介
して線路切換器6に線路切換動作を行わせるとともに、
火災受信機1に点検開始入力を与える。また、線路切換
器6は、端子STtおよび端子STを介して火災受信機
1へ入力される点検器12からの点検開始入力を検知し
て接点を切り換えるものであり、常時火災受信機1への
端子LIに接続されている各感知器4への端子LOは、
接点切り換えにより、点検器12への端子Ltに接続さ
れ、同時に、火災受信機1への端子LIは、接点切り換
えにより、点検器12への端子LPtに接続される。そ
の他、コモン線2に接続される端子CIから端子CO、
さらに点検器12からの端子Ctについても常時接続状
態である。
【0018】この点検器12の操作について、図1に示
すように、点検器12を戸外からコネクタ11に接続し
た後、電源を投入する。すると、線路切換器6から火災
受信機1に点検開始入力を与える。そして、各感知器4
からの信号線2、3は、火災受信機1から点検器12に
切り換えられ、火災受信機1の信号線2、3は、点検器
12により疑似的に終端抵抗によるインピーダンスが与
えられ、火災受信機1の断線表示を行わせない。
【0019】この状態で点検動作が開始されるが、点検
動作をスタートさせると、点検器12から電源電圧を供
給している図示しない電圧制限回路を動作させて端子L
に点検入力としての試験電圧供給を開始する。
【0020】このとき、信号線2、3間に接続された各
火災感知器4は、試験信号受信回路B6により試験電圧
の供給を受け制御回路B3に点検入力が行われる。そし
て、点検器12から点検動作の起動させるパルス信号を
出力し、各火災感知器4は、そのパルス信号を受けて、
制御回路B3の制御に基づいて試験回路B5を動作させ
てセンサ回路B4を点検する。そして、各火災感知器4
の制御回路B3はセンサ回路B4が正常な場合、定電流
制御回路B7を動作させて信号線2、3間に所定の電流
を放出させる。そして、点検器12は、この点検結果で
ある点検器12の端子L、C間の電流をAD変換して取
り込んで、後述する方式により点検を行う前の監視電流
と比較して、点検結果の正常な感知器の個数を判別す
る。
【0021】そして、点検器12は、図示しない電圧制
限回路を動作させて端子Lに点検終了を示す入力として
の試験電圧供給を開始する。点検終了出力として電源電
圧を供給する。
【0022】このように動作させることにより、個別に
点検結果を取り込まなくても、正常な個数を把握するこ
とにより、全体として正常かどうかがわかる。
【0023】次に、上記動作中の信号線2、3の間の電
流値により、感知器の個数を算定する方式について、図
3に基づいて説明する。図3では、点線の左側が点検器
12等の受信部となり、終端抵抗5と、n個接続される
火災感知器4の一部が簡略的に示されている。
【0024】まず、通常状態で受信部側から端子C、L
間に定電圧を供給すると、終端抵抗5を通過する所定の
電流Irが流れる。このとき、各火災感知器4には小さ
な監視電流が流れているので、通常状態において正確に
は、所定の電流Ir+αであるが、このα分はIrと同
様に扱えるので、Irに包含して考える。そして、1つ
の火災感知器4が定電流制御回路B7の作用により流す
所定の定電流をIdとすると、通常状態よりも電流Id
が正常な個数n個分増加することになる。すなわち、常
時の電流をI1、点検結果の電流をI2とすると、I1
=Ir、I2=n・Id+Irとなる。個数nは、これ
ら2つの式から、n=(I2−I1)/Idにより算出
することができる。
【0025】次に、図3に基づく定電流個数判別以外の
方式について説明する。図4は、点結果として得られる
電流を複数のコンパレータCMで比較する場合であり、
すなわち、点線より左側の受信部側から定電圧供給がさ
れるときに、固定抵抗Rcと終端抵抗5および各火災感
知器4の定電流制御後との分割電位を、火災感知器4の
個数分個別に基準電位を設けた複数のコンパレータCM
にそれぞれ入力する。その結果、定電流制御がされた個
数nにしたがった基準電位を有するコンパレータCMま
でが動作して、正常な火災感知器4の個数nが判別でき
る。この方式は、定電流制御を行った火災感知器4の個
数に基づき分割電位が段階的に変化することに着目して
おり、複数のコンパレータCMを接続可能な最大の火災
感知器4の個数分用意しておくことにより、簡便に比較
して個数nを判別することができる。
【0026】また、図5は、図4同様コンパレータを用
いるものであるが、固定抵抗Rc、終端抵抗5および各
火災感知器4の定電流制御後と比較部分との分割電位
を、1:1に抵抗分割した基準電位と比較するコンパレ
ータCM’に入力するものである。この比較部分は、端
子C、L間と同様に、終端抵抗5に相当する抵抗5’お
よび火災感知器4の定電流制御回路B7に相当する接続
可能個数の定電流回路4’が設けられて、その定電流回
路4’を順次オンさせていくときに、定電流制御する火
災感知器4の個数を越えるときに、コンパレータCM’
が反転する。その結果から正常な火災感知器4の個数n
が判別できる。この方式も、図4同様、定電流制御を行
った火災感知器4の個数に基づき分割電位が段階的に変
化することに着目しており、複数の定電流回路4’を接
続可能な最大の火災感知器4の個数分用意しておくこと
により、簡便に比較して個数nを判別することができ
る。
【0027】その他、受信部側の端子C、L間の定電流
に基づいて、受信部側に設けたコンデンサからの放電時
定数に基づく時間を計測して応答した火災感知器4の個
数を算定してもよい。 上記の実施形態において、受信
部として点検動作は点検器12で行っているが、火災受
信機1で行えてもよく、点検入力は、電源電圧から試験
電圧への電圧変位およびパルス信号のその他の方式、コ
ード信号や周波数変化等を用いてもよく、また、火災感
知器4の応答は、自己点検を行わずとも、単純に信号応
答として定電流制御を行ってもよい。
【0028】さらに、火災感知器4内の回路構成とし
て、火災出力回路B1と定電流制御回路B7とを別個に
設けているが、火災出力回路B1に定電流制御を行わせ
てもよく、この場合システム全体として火災信号である
スイッチング動作を定電流制御とする必要がある。
【0029】以上のように、上記の実施形態では、火災
受信機等の受信部からの共通線2およびライン線3の間
に複数の火災感知器4が並列に接続されてなる火災報知
機において、各火災感知器4は、受信部からの信号に基
づいて共通線2およびライン線3との間に所定の定電流
を流す定電流制御手段(回路)B7を有するとともに、
受信部は、前記信号出力後の共通線2およびライン線3
の間の電流値から応答した火災感知器4の個数nを判別
する計数手段を有するので、受信部は、応答した火災感
知器4各々を通過する定電流を合計した共通線2および
ライン線3間の電流値からその個数nを判別することが
できる。この場合、応答しない感知器を特定することは
できないが、異常の有無については簡便早急に把握する
ことができる。
【0030】当然、受信部の出力する信号を点検信号と
して、各火災感知器4は、点検信号を受信するときに、
自己点検処理を行って正常終了時に定電流制御手段(回
路)B7を働かせることにより、異常の火災感知器は定
電流制御を行わず、受信部の計数手段からの個数の結果
が変わることにより、異常の感知器の存在がわかる。ま
た、自己点検を行わせなくても、火災感知器の脱落等、
正常な個数の接続があるかどうかが把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】システムを概略的に示す構成図。
【図2】図1の火災感知器の概略ブロック回路図。
【図3】図1のシステムから判別方式を簡単に示す概略
図。
【図4】図3とは別の判別方式を簡単に示す概略図。
【図5】図3とは別の判別方式を簡単に示す概略図。
【符号の説明】
2、3 信号線 4 火災感知器 12 点検器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災受信機等の受信部からの共通線およ
    びライン線の間に複数の火災感知器が並列に接続されて
    なる火災報知機において、 前記各火災感知器は、前記受信部からの信号に基づいて
    前記共通線およびライン線との間に所定の定電流を流す
    定電流制御手段を有するとともに、前記受信部は、前記
    信号出力後の共通線およびライン線の間の電流値から応
    答した火災感知器の個数を判別する計数手段を有するこ
    とを特徴とする火災報知機。
  2. 【請求項2】 受信部の出力する信号は、点検信号であ
    って、各火災感知器は、該点検信号を受信するときに、
    自己点検処理を行って正常終了時に定電流制御手段を働
    かせる請求項1の火災報知機。
JP7966997A 1997-03-31 1997-03-31 火災報知機 Pending JPH10275282A (ja)

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