JPH09198583A - 自動火災報知設備 - Google Patents

自動火災報知設備

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JPH09198583A
JPH09198583A JP2855096A JP2855096A JPH09198583A JP H09198583 A JPH09198583 A JP H09198583A JP 2855096 A JP2855096 A JP 2855096A JP 2855096 A JP2855096 A JP 2855096A JP H09198583 A JPH09198583 A JP H09198583A
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test
signal lines
current
signal
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JP2855096A
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English (en)
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Kazuyoshi Sakurai
和義 桜井
Ichiro Hamada
一郎 浜田
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Nittan Co Ltd
Original Assignee
Nittan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の信号線で火災検出から試験までが可能
であって、かつ故障判定を簡単な回路構成で実現できる
自動火災報知設備を提供することにある。 【解決手段】 自動火災報知設備1は、警戒区域に設置
されている一対の信号線に接続され、かつ火災検出時に
所定電流を流すとともに、この信号線に試験用電圧が印
加されたときに所定電流値を流す火災感知器9と、前記
警戒区域の一対の信号線に接続されている前記火災感知
器9の数にかかわらず一対の信号線に流れる電流を所定
の電流値に揃えるダミー感知器15と、試験時に試験用
電圧を前記警戒区域の信号線に供給できるとともに、前
記警戒区域の信号線に流れる電流を基に短絡、正常、不
動作の判定を行える試験手段10とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災警戒区域内に
設置された火災感知器を遠隔にて点検できる自動火災報
知設備に関し、特にマンション等の集合住宅、共同住宅
など警戒区域内に設置された火災感知器を住宅の外部か
ら点検できるようにした自動火災報知設備に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、マンション等の集合住宅、共同住
宅など警戒区域内に設置された火災感知器を遠隔にて点
検しようとする場合、例えば火災感知器に固有のアドレ
ス情報を持たせて試験を行ったり、あるいは警戒区域内
に三線以上の信号線、試験線(以下、「信号線等」とい
う)を配線して試験信号、作動信号を個別に検出したり
するようにしていた。
【0003】このような三線以上の信号線等を利用して
警戒区域内の火災感知器を遠隔にて試験する自動火災報
知設備としては、例えば特開平6−266979号公報
に記載されたものがある。この自動火災報知設備は、ヒ
ーターを設けた熱感知器を使用し、かつ信号線の各熱感
知器接続台部分に動作信号通過用ダイオード回路を配線
してなるものである。この自動火災報知設備によれば、
動作試験を行うときには、各熱感知器のヒーターを試験
信号で一括加熱し、このときに当該動作信号通過用ダイ
オード回路を通して動作信号が流れたときに各熱感知器
が正常であり、逆に動作信号が流れないときに各熱感知
器のうちの少なくとも一つ以上が故障であると判定する
ものである。このように構成されているので、複数の熱
感知器の試験動作を一括ででき、点検時間を大幅に短縮
できる。
【0004】一方、一対の信号線に複数の火災感知器が
接続されてなる火災報知設備において、当該一対の信号
線に接続されている火災感知器の数を測定できる測定回
路が提案されている(例えば、特公昭47−49919
号公報)。この火災感知器の測定回路を採用し、各火災
感知器を一定時間毎に動作試験をさせることにより、各
火災感知器の動作試験ができ、かつ計数値によって不良
となった火災感知器を知ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
自動火災報知設備によれば、信号線は四本、試験用の配
線は二本必要となって信号線等が多数必用となり、か
つ、熱感知器接続台部分の信号線用端子が多数となって
配線作業の工数が増加するという欠点があった。一方、
後者の測定回路は、火災感知器を一括で試験させること
はできず、各火災感知器を所定時間毎に試験動作させな
ければならず、試験のための配線が多数必用となるとい
う欠点があった。
【0006】また、上記各従来技術では、マンション等
の集合住宅、共同住宅に設置されている火災感知器の動
作試験等を住宅の外部から行うことができないという欠
点もあった。
【0007】そこで、本発明の第1の目的は、一対の信
号線で火災検出から試験までが可能であって、かつ故障
判定を簡単な回路構成で実現できる自動火災報知設備を
提供することにある。
【0008】また、本発明の第2の目的は、住宅内部に
入らずに外部から試験ができるようにした自動火災報知
設備を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1記載の発明に係る自動火災報知設備
は、警戒区域に設置されている一対の信号線に接続さ
れ、かつ火災検出時に所定電流を流すとともに、この信
号線に試験用電圧が印加されたときに所定電流値を流す
火災感知器と、前記警戒区域の一対の信号線に接続され
ている前記火災感知器の数にかかわらず一対の信号線に
流れる電流を所定の電流値に揃えるダミー感知器と、試
験時に試験用電圧を前記警戒区域の信号線に供給できる
とともに、前記警戒区域の信号線に流れる電流を基に短
絡、正常、不動作の判定を行える試験手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0010】したがって、請求項1記載の発明では、火
災感知器に試験用に電圧が印加されると、一対の信号線
に所定の電流を流す。また、この信号線にはダミー感知
器が接続されていて、このダミー感知器で信号線に接続
されている火災感知器の数に係わらず、一定の電流が信
号線に流れるようにしている。したがって、試験器は、
この電流になっているか否かを判定すれば正常か否かを
判定できる。
【0011】上記第1及び第2の目的を達成するため
に、請求項2記載の発明に係る自動火災報知設備は、警
戒区域に設置されている一対の信号線に接続され、かつ
火災検出時に所定電流を流すとともに、この信号線に試
験用電圧が印加されたときに所定電流値を流す火災感知
器と、前記警戒区域の一対の信号線に接続されている前
記火災感知器の数にかかわらず一対の信号線に流れる電
流を所定の電流値に揃えるダミー感知器と、警戒区域の
信号線を、警戒時には警戒用信号線に、試験時には試験
用端子に切換えを可能にした中継器と、前記中継器の試
験用端子に接続可能になっていて、試験時に試験用電圧
を前記中継器の試験用端子を介して前記警戒区域の信号
線に供給できるとともに、前記警戒区域の信号線に流れ
る電流を基に短絡、正常、不動作の判定を行える試験器
とを備えたことを特徴とする。
【0012】したがって、請求項2記載の発明では、火
災感知器に試験用に電圧が印加されると、一対の信号線
に所定の電流を流す。また、この信号線にはダミー感知
器が接続されていて、このダミー感知器で信号線に接続
されている火災感知器の数に係わらず、一定の電流が信
号線に流れるようにしている。したがって、試験器は、
この電流になっているか否かを判定すれば正常か否かを
判定できる。
【0013】また、請求項2記載の発明では、試験器を
中継器に接続して試験できるため、中継器が外部に設置
されているので、住戸内部に設置されている火災感知器
の試験を外部から試験することができる。
【0014】請求項3記載の発明では、前記火災感知器
は、火災を検出する火災検出手段と、一対の信号線に試
験用電圧が印加されたときに前記火災検出部に試験信号
を出力する試験電圧検出手段と、前記火災検出部からの
信号により一対の信号線に一定電流を流す回路手段とを
備えたことを特徴とする。
【0015】したがって、請求項3記載の発明では、通
常の火災の検知はもちろん、信号線に試験電圧が印加さ
れたときにも発報して、信号線に所定の電流を流すこと
になる。
【0016】請求項4記載の発明では、ダミー感知器は
中継器内部に設けられており、かつこのダミー感知器
は、試験検出時に正常な火災感知器が流す電流と同一電
流を流せる抵抗を複数設け、前記警戒区域の信号線に接
続されている火災感知器の数に応じて前記抵抗を並列接
続させる個数設定手段を設けたことを特徴とする。
【0017】したがって、請求項4記載の発明では、ダ
ミー感知器が中継器の内部に設けられており、火災感知
器を設置時に、火災感知器の数に合わせて、ダミー感知
器で信号線に流れる電流値を揃えるようにしている。こ
れにより、試験のための電流値が一定になり、試験器の
構成が簡単になる。
【0018】請求項5記載の発明では、ダミー感知器は
試験器内に設けられており、このダミー感知器は、試験
検出時に正常な火災感知器が流す電流と同一電流を流せ
る抵抗を複数備えるとともに、前記警戒区域の信号線に
接続されている火災感知器の数に応じて前記抵抗を並列
接続できる個数設定手段を備え、かつ前記中継器に表示
されている感知器の数を見て、手動で前記個数設定手段
を感知器数に切り換えるようにしたことを特徴とする。
【0019】したがって、請求項5記載の発明では、火
災感知器の設置時に火災感知器の数を中継器の部分等に
表示しておき、ダミー感知器は試験器の内部に設けられ
ており、この数を見て手動でダミー感知器の抵抗値を調
整することにより、ダミー感知器により信号線に流れる
電流値を揃えている。これにより、試験のための電流値
が一定になり、試験器の構成が簡単になる。
【0020】請求項6記載の発明では、試験器は可搬型
であり、この試験器は、通常一対の信号線に印加されて
いる電圧より所定値高い電圧値の試験用電圧を供給でき
る試験電圧供給手段と、一対の信号線に流れる電流を検
出できる電流検出回路と、前記電流検出回路からの検出
電流から短絡、正常、不動作の判定を行う判定手段とを
備えたことを特徴とする。
【0021】したがって、請求項6記載の発明では、通
常の警戒用の電圧より高い試験電圧を印加でき、かつ試
験する火災感知器の数にかかわらず火災感知器が正常な
らば一定の電流値が流れるので、正常、異常の判定が簡
単になる。
【0022】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1乃至図4は本発明
の第1の実施の形態を説明するための図である。まず、
本発明の第1の実施の形態の全体構成について図1を参
照して説明する。
【0023】この図1に示す自動火災報知設備1はマン
ション等の集合住宅、共同住宅に設置されるものであ
り、管理人室等に設置される住棟受信機2と、各住戸3
a、3b、…に設置される受信機5a、5b、…と、各
住戸3a、3b、…外部に設置される戸外表示器6a、
6b、…と、同中継器7a、7b、…と、各住戸3a、
3b、…の内部に設置される一対の信号線8a、8b、
…と、この信号線8a、8b、…に接続され警戒区域に
設置されている火災感知器9a1,9a2、9b1,9b2,9
b3、…と、可搬型の試験器10とから構成されている。
なお、各一対の信号線8a、8b、…の終端には、終端
器11a、11b、…が接続されており、通常時に信号
線8a、8b、…の断線監視に利用されている。この断
線監視の方式にはいろいろな方式があるが、この実施の
形態においては、終端器11a、11b、…は信号線が
正常ならば常に充電されているコンデンサからなり、そ
の放電電流の有無により断線検出を行っている。したが
って、後述の試験時には電流が流れないので、この存在
は考慮に入れる必要はない。
【0024】この住棟受信機2には、各住戸3a、3
b、…に設置された受信機5a、5b、…が電気的にそ
れぞれ接続されている。前記各受信機5a、5b、…に
は、表示用信号線12a、12b、…を介して戸外表示
器6a、6b、…が、警戒用信号線13a、13b、…
及び試験中信号用信号線14a、14b、…を介して中
継器7a、7b、…が接続されている。前記各中継器7
a、7b、…には、信号線8a、8b、…がそれぞれ接
続されている。この中継器7a、7b、…には、試験用
端子71a、71b、…が設けられており、かつこの中
継器7a、7b、…は各住戸3a、3b、…の警戒区域
の信号線8a、8b、…を、警戒時には警戒用信号線1
3a、13b、…に、試験時には試験用端子71a、7
1b、…に切換えできるようになっている。なお、上記
各試験用端子71a、71b、…は、試験切換端子71
1a、711b、…と、試験信号用端子712a、71
2b、…とから構成されている。また、前記各中継器7
a、7b、…にはダミー感知器15a、15b、…が設
けられている。
【0025】また、ダミー感知器15a、15b、…に
は、各信号線8a、8b、…に接続されている火災感知
器9a1,9a2、9b1,9b2,9b3、…の数を設定できる
設定器16a、16b、…が設けられている。
【0026】前記設定器16aは、当該信号線8aに接
続されている火災感知器9a1,9a2の数(この場合、火
災感知器の数は2個であるので数字「2」)に設定され
ている。これにより、ダミー感知器15aは、各火災感
知器9a1,9a2が正常の場合に所定の正常電流が流れる
ように電流値を揃えることができる。同様に、設定器1
6bは、当該信号線8bに接続されている火災感知器9
b1,9b2,9b3の数(この場合、火災感知器の数は3個
であるので数字「3」)に設定されている。これによ
り、ダミー感知器15bは、各火災感知器9b1,9b2,
9b3が正常の場合に上記2個の場合と同様な所定の正常
電流が流れるように電流値を揃えることができる。他の
設定器16c、…も上記同様である。
【0027】前記試験器10は直方体形状をしており、
その表面パネル101には電源スイッチ102、試験ス
イッチ103、不動作ランプ104、正常ランプ10
5、短絡ランプ106、及び電源表示ランプ107がそ
れぞれ配置されている。この試験器10は、ケーブル1
10及びそのケーブル110の先端に設けたコネクタ1
11を、各中継器7a、7b、…の各試験用端子71
a、71b、…にそれぞれ接続できるようになってい
る。
【0028】図2は、上記自動火災報知設備に使用され
る火災感知器の構成を示す回路図である。この図におい
て、火災感知器9は、火災を検出する火災検出手段91
と、一対の信号線8に試験用電圧が印加されたときに前
記火災検出部91に試験信号を出力する試験電圧検出手
段92と、前記火災検出部91からの信号により一対の
信号線8に一定電流を流す回路手段93とを備えてい
る。
【0029】火災検出手段91は次のように構成されて
いる。接続端子94には正側電源ライン96が、接続端
子95には負側電源ライン97がそれぞれ接続されてい
る。正側電源ライン96は抵抗911を介して定電源ラ
イン98に接続されている。定電源ライン98にはツエ
ナーダイオード912のカソードが、負側電源ライン9
7にはツエナーダイオード912のアノードがそれぞれ
接続されている。また、定電源ライン98と負側電源ラ
イン97との間には、サーミスタ913及び抵抗914
の直列体と、抵抗915及び抵抗916の直列体とが接
続されている。サーミスタ913と抵抗914の接続点
は比較器917の負側入力端子に、抵抗915と抵抗9
16の接続点は比較器917の正側入力端子に、それぞ
れ接続されている。火災が発生してサーミスタ913の
抵抗値が異なると、比較器917から信号が出力される
ことにより火災を検知することができる。
【0030】上記試験電圧検出手段92は次のように構
成されている。ツエナーダイオード921のカソードは
正側電源ライン96に接続されており、ツエナーダイオ
ード921のアノードは抵抗922を介してトランジス
タ923のベースに接続されている。トランジスタ92
3のエミッタは負側電源ライン97に接続されている。
トランジスタ923のコレクタは抵抗924を介して抵
抗915と抵抗916の接続点に接続されている。ま
た、トランジスタ923のベース・エミッタ間には抵抗
925が接続されている。ここで、正側電源ライン96
に通常印加されている電圧より高い試験用電圧が印加さ
れると、ツエナーダイオード921が導通してトランジ
スタ923がオンとなり、抵抗915と抵抗916の接
続点の電圧を変動させる。
【0031】上記回路手段93は次のように構成されて
いる。トランジスタ931のコレクタは正側電源ライン
96に接続されており、トランジスタ931のエミッタ
は抵抗932を介して負側電源ライン97に接続されて
いる。トランジスタ931のベースは火災検出手段91
の比較器917の出力端子に接続されている。比較器9
17から信号が出力されると、トランジスタ931がオ
ンとなり、抵抗932により正側電源ライン96−負側
電源ライン97に電流を流すことになる。このトランジ
スタ931がオンとなったときに流れる電流は、各火災
感知器とも一定となるようにこの抵抗932により調整
される。
【0032】なお、符号99はツエナーダイオードであ
り、このツエナーダイオード99は、過大な電圧が印加
されたときに、火災感知器9の各回路を保護するもので
ある。
【0033】図3は、上記自動火災報知設備で使用する
中継器の詳細構成を示す回路図である。この図におい
て、前記中継器7は次のように構成されている。試験信
号用端子712の一端は正側信号ライン72を介してリ
レー接点73のA接点に、試験信号用端子712の他端
は負側信号ライン74を介してリレー接点75のA接点
に接続されている。
【0034】リレー接点73のB接点とリレー接点75
のB接点とは警戒用信号線13に接続されている。ま
た、リレー接点73の可動接点とリレー接点75の可動
接点とは信号線8に接続されている。リレー接点76は
試験中信号用信号線14に接続されており、試験中であ
ることを受信機5に通知できるようになっている。試験
切換端子711にはライン77を介してリレー励磁コイ
ル78が接続されている。
【0035】リレー励磁コイル78に試験中信号が印加
されると、リレー接点73及びリレー接点75の可動接
点はB接点側から離れ、A接点側に接続されるととも
に、リレー接点76が閉じることになる。これにより、
信号線8は正側信号ライン72、負側信号ライン74側
に接続されることになり、かつ試験中信号を受信機に通
知できるようになっている。
【0036】また、前記各中継器7にはダミー感知器1
5が設けられている。ダミー感知器15は、各信号線8
に接続されている火災感知器9の数を設定できる設定器
16を備えていて、火災感知器9が正常の場合に所定の
電流値が流れるように電流値を揃えることができる。設
定器16は、数字「“1”“2”…“8”」が表示され
かつスライドする可動部161と、この可動部161に
連動していて可動部161で設定した数字の分だけ複数
の端子を短絡状態から開放するスイッチ手段162と、
複数の端子にそれぞれ個別に接続された抵抗163、1
63、…とからなる。抵抗163は、試験時に1個の火
災感知器9が正常に作動したときに流れる電流値と同じ
電流を流すことのできる抵抗値を有している。抵抗16
3、163、…の一端は共通接続されて負側信号ライン
74に接続されている。抵抗163、163、…の他端
は設定器16のスイッチ手段162の各端子にそれぞれ
接続されている。スイッチ手段162の短絡片は正側信
号ライン72に接続されている。
【0037】例えば、信号線8に三つの火災感知器9が
接続されているとする。このときに、可動部161を数
字“3”の部分に設定することになる。すると、スイッ
チ手段162の短絡片は端子の二つを開放し、端子の六
つを短絡することになる。これにより、正側信号ライン
72と負側信号ライン74とには、抵抗163が8個並
列接続されたのと同等になる。つまり、信号線8に接続
されている火災感知器9の数に応じて可動部161をそ
の数の数字の部分に設定することにより、常に、正側信
号ライン72と負側信号ライン74には抵抗163が8
個並列接続された状態、すなわち試験時に正常に作動し
た火災感知器が8個並列に接続された状態になる。
【0038】図4は、自動火災報知設備で使用する試験
器の詳細構成を示す図である。図4において、上記試験
器10は、試験用電圧を供給できる試験電圧供給手段1
20と、一対の信号線に流れる電流を検出できる電流検
出回路130と、前記電流検出回路130からの検出電
流から短絡、正常、不動作の判定を行う判定手段140
と備えている。
【0039】試験電圧供給手段120は、前記電池12
1、定電圧回路122、電源スイッチ102、電源表示
ランプ107を備え、次のように構成されている。前記
電池121の正極は、電源スイッチ102、電源表示ラ
ンプ107を介して試験スイッチ103の一端と定電圧
回路122の入力端子に接続されている。前記電池12
1の負極は電源ライン123に接続されている。この電
源ライン123には、定電圧回路122のアース端子、
電流検知回路130の一端、試験信号用端子124の一
端に接続されている。定電圧回路122の出力端子は、
電源ライン125を介して試験用電圧供給端子126の
一端に接続されている。
【0040】試験スイッチ103の他端は試験信号用ラ
イン127を介して試験信号用端子124の他方の端子
に接続されている。前記電流検知回路130の他端は、
試験用電圧供給端子126の他端に接続されている。
【0041】上記判定手段140は、抵抗141、14
2、…、146と、比較器147、148、149と、
反転回路150と、アンド回路151と、不動作ランプ
104と、正常ランプ105と、短絡ランプ106とを
具備し、次のように構成されている。抵抗141、14
2の直列体と、抵抗143、144の直列体と、抵抗1
45、146の直列体は、電源ライン123、125に
それぞれ接続されている。抵抗141、142の接続部
分は、比較器147の正極入力端子に接続されており、
比較器147に不動作か否かの判定用基準電圧を供給で
きるようになっている。抵抗143、144の接続部分
は、比較器148の負極入力端子に接続されており、比
較器148に正常か否かの判定用基準電圧を供給できる
ようになっている。抵抗145、146の接続部分は、
比較器149の負極入力端子に接続されており、比較器
149に短絡か否かの判定用基準電圧を供給できるよう
になっている。比較器147の負極入力端子及び比較器
148、149の正極入力端子は共通接続されて電流検
知回路130の検出端子に接続されている。比較器14
7の出力端子は不動作ランプ104に接続されている。
比較器148の出力端子はアンド回路151の一方の入
力端子に接続されている。比較器149の出力端子は短
絡ランプ106に接続されるとともに、反転回路150
の入力端子に接続されている。反転回路150の出力端
子は、アンド回路151の他方の入力端子に接続されて
いる。アンド回路151の出力端子は、正常ランプ10
5に接続されている。
【0042】〔住戸3bに設置の火災感知器9b1,9b
2,9b3の点検動作〕このように構成された自動火災報
知設備の動作について説明する。例えば、住戸3bに設
置されている火災感知器9b1,9b2,9b3を試験をする
場合について説明する。
【0043】図1に示すように、試験器10のコネクタ
111を、中継器7bの試験用端子71bに接続する。
次に、試験器10の電源スイッチ102をオンにする。
すると、定電圧回路122から試験用電圧が出力され
る。この試験用電圧は、通常、火災感知器9に供給され
ている電圧値より所定値だけ高い電圧値に設定されてい
る。
【0044】また、電源スイッチ102がオンとしたと
きには、リレー接点73、75の可動接点は、そのB接
点側に接続されているので、中継器7b内のダミー感知
器15bには電流が流れるが、信号線8b側には流れな
い。したがって、電流検出回路130に流れる電流値
は、信号線8bあるいは火災感知器9b1,9b2,9b3の
断線のときのような電流値となる。この電流値は、電流
検出回路130で検出されて比較器147の負極入力端
子と、比較器148、149の正極入力端子とに印加さ
れる。これにより、比較器148、149は基準電圧よ
り低い電圧であるので動作しないが、比較器147は比
較電圧より小さい電圧となるので動作して不動作ランプ
104を点灯させる。なお、電源スイッチ102をオン
し、試験スイッチ103がオフの場合に、上記不動作ラ
ンプ104を点灯させないようにするためには、不動作
ランプ104または比較器147を試験スイッチ103
に連携させればよい。
【0045】次に、試験スイッチ103をオンにする。
すると、試験器10からケーブル110、コネクタ11
1を介して中継器7bのリレー励磁コイル78に電流が
流れる。これにより、リレー接点73、75の可動接点
がリレー接点73、75のA接点に接続されるととも
に、リレー接点76が閉じる。これにより、信号線8b
は試験用端子71bに接続され、かつ試験中信号が受信
機5bに通知される。住戸3b内の受信機5bは、試験
中信号を受信すると、住棟受信機2への移信号回路を遮
断し、試験中の発報信号が住棟受信機2に伝わらないよ
うにする。これと同時に、試験器10内の定電圧回路1
22から供給されている試験用電圧が、試験用端子71
b、中継器7bの内部のリレー接点73、75を介して
信号線8bに印加される。これにより、試験用電圧が火
災感知器9b1,9b2,9b3に印加される。
【0046】〔火災感知器9b1,9b2,9b3の全てが正
常な場合の動作〕ここで、火災感知器9b1,9b2,9b3
の全てが正常であるものとする。そこで、火災感知器9
b1,9b2,9b3の内の一つのを火災感知器9として、そ
の動作を説明する。
【0047】上記信号線8bに試験用電圧が印加される
と、火災感知器9の接続端子94、95に試験用電圧が
印加される。すると、試験電圧検出手段92のツエナー
ダイオード921が導通し、抵抗922を介してトラン
ジスタ923のベースに電流が流れる。これにより、ト
ランジスタ923がオンとなるので、試験電圧検出手段
92から火災検出手段91に向けて試験信号が出力され
る。
【0048】この試験信号が火災検出手段91に入力さ
れると、火災検出手段91では比較器917が動作し、
比較器917から比較結果信号が出力される。これによ
り、回路手段93ではトランジスタ931がオンとなっ
て、接続端子94−正側電源ライン96−トランジスタ
931のコレクタ・エミッタ−抵抗932−負側電源ラ
イン97−接続端子95の回路が形成される。したがっ
て、抵抗932によって一対の信号線8bに各感知器共
通の一定電流を流すことになる。
【0049】他の火災感知器9b2,9b3も上述と同様に
動作する。すると、信号線8bには、各感知器共通の一
定電流を流す三つの火災感知器9b1,9b2,9b3が並列
接続されたことになる。また、中継器7bの内部のダミ
ー感知器15bは、設定器16bによって5個の抵抗1
63が並列接続されているため、試験器10の試験用電
圧供給端子126には、抵抗163が8個並列接続され
たことになる。これにより、電流検出回路130には、
抵抗163が8個並列接続されたことによる電流が流れ
る。この電流は電流検出回路130により電圧に変換さ
れる。この電流検出回路130に発生した電圧は、比較
器147、148、149に印加される。比較器147
は、入力電圧が基準電圧より大きいので、低(“L”)
レベル信号を出力する。また、比較器148は、入力電
圧が基準電圧より大きいので、高(“H”)レベル信号
を出力する。この比較器148は、抵抗163が8個並
列接続されたときに、電流検出回路130で検出された
電流値を正常なものと判断する。比較器149は、入力
電圧が基準電圧より低い電圧であると判断して、動作せ
ずに“L”レベル信号を出力する。この比較器149か
らの“L”レベル信号は反転回路150により反転され
て、反転回路150の出力端子に“H”レベル信号を出
力する。この“H”レベル信号はアンド回路151の一
方の入力端子に印加される。
【0050】一方、アンド回路151の他方の入力端子
には比較器148から“H”レベル信号が印加されるこ
とになるので、アンド回路151の出力から“H”レベ
ル信号が出力され、正常ランプ105が点灯する。な
お、比較器147から“L”レベル信号が出力されるの
で不動作ランプ104は点灯せず、比較器149も
“L”レベル信号を出力しているので短絡ランプ106
は点灯しない。
【0051】〔火災感知器9b1,9b2,9b3の内の少な
くとも一つが不良な場合の動作〕ここで、火災感知器9
b1,9b2,9b3の一つ、例えば火災感知器9b1が不良で
あるものとする。上記信号線8bに試験用電圧が印加さ
れると、火災感知器9b1の接続端子94、95に試験用
電圧が印加される。試験電圧検出手段92のツエナーダ
イオード921が導通し、抵抗922を介してトランジ
スタ923のベースに電流が流れる。これにより、トラ
ンジスタ923がオンとなるので、試験電圧検出手段9
2から火災検出手段91に向けて試験信号が出力され
る。
【0052】この試験信号が火災検出手段91に入力さ
れても、例えば火災検出手段91が不良であるときに
は、回路手段93のトランジスタ931がオフのままで
動作せず、一対の信号線8bに火災感知器9b1による電
流が流れない。なお、不動作となる原因は、上記に限ら
ず他にも考えられる。例えば、回路手段93のトランジ
スタ931が故障した場合等である。
【0053】他の火災感知器9b2,9b3は動作したもの
とする。すると、信号線8bには、各感知器共通の一定
電流を流す二つの火災感知器9b2,9b3が並列接続され
たことになる。また、中継器7bの内部のダミー感知器
15bは、設定器16bによって5個の抵抗163が並
列接続されているため、試験器10の試験用電圧供給端
子126には、抵抗163が7個並列接続されたことに
なる。これにより、電流検出回路130には、抵抗16
3が7個並列接続されたことによる電流が流れる。この
電流は電流検出回路130により電圧に変換される。こ
の電流検出回路130に発生した電圧は、比較器14
7、148、149に印加される。比較器147は、入
力電圧が基準電圧より小さいので、“H”レベル信号を
出力する。また、比較器148は、入力電圧が基準電圧
より小さいので、“L”レベル信号を出力する。比較器
149は、入力電圧が基準電圧より低い電圧であるの
で、“L”レベル信号を出力する。
【0054】この比較器149からの“L”レベル信号
は反転回路150により反転されて、反転回路150の
出力端子に“H”レベル信号を出力する。この“H”レ
ベル信号はアンド回路151の一方の入力端子に印加さ
れる。
【0055】一方、アンド回路151の他方の入力端子
には比較器148から“L”レベル信号が印加されるこ
とになるので、アンド回路151の出力から“L”レベ
ル信号が出力され、正常ランプ105が点灯しない。な
お、比較器147から“H”レベル信号が出力されるの
で不動作ランプ104は点灯し、比較器149は“L”
レベル信号を出力しているので短絡ランプ106は点灯
しない。
【0056】〔火災感知器9b1,9b2,9b3の内の少な
くとも一つが短絡の場合の動作〕例えば火災感知器9b1
が短絡している場合には、試験器10の電流検出回路1
30には、抵抗163が8個並列接続された場合に流れ
る電流より大きい電流が流れる。この電流は電流検出回
路130で検出されて比較器147、148、149の
入力端子に印加される。
【0057】すると、比較器147は入力電圧が基準電
圧より大きいので、比較器147の出力は“L”レベル
信号のままで、不動作ランプ104は点灯しない。ま
た、比較器148は入力電圧が基準電圧より大きいの
で、比較器148の出力は“H”レベル信号を出力され
る。比較器149は入力電圧が基準電圧より大きいの
で、比較器149の出力は“H”レベルが出力される。
【0058】比較器148の出力はアンド回路151の
一方の入力端子に供給されるが、比較器149の出力が
“H”レベルなので反転回路150の出力が“L”レベ
ル信号(アンド回路151の他方の入力端子が“L”レ
ベル信号)となって、正常ランプ105は点灯しない。
また、比較器149の出力は“H”レベルであるので、
短絡ランプ106が点灯する。
【0059】これにより、住戸3bの火災感知器9b1,
9b2,9b3の内の一つが短絡状態にあると判断できる。
【0060】〔火災感知器9b1,9b2,9b3が不動作の
場合の動作〕火災感知器9b1,9b2,9b3が全く動作し
ない場合は、試験器10の電流検出回路130には、ダ
ミー感知器15bによる電流しか流れない。すると、比
較器147のみが動作し、比較器148、149は動作
しない。したがって、不動作ランプ104は点灯する
が、正常ランプ105、短絡ランプ106は点灯しな
い。これにより、住戸3bの火災感知器9b1,9b2,9
b3が動作しないと判断できる。
【0061】本発明の実施の態様は、要するに、試験器
10の電流検出回路130に流れる電流を、火災感知器
9が正常であったときに、信号線8に接続されている火
災感知器9の数に係わらずダミー感知器15bで一定に
なるように揃え、その電流値を基に、不動作、正常、短
絡の判定ができるようにしたものである。
【0062】本発明の実施の態様は上述したように動作
するので、外部から試験ができ、かつ配線は2線でよ
く、しかも配線に特別な回路を付加する必用がなく、加
えて試験器10の判断回路が簡単で、操作も簡単である
という利点がある。
【0063】<第2の実施の形態>図5乃至図7は本発
明の第2の実施の形態を説明するための図である。ま
ず、本発明の第2の実施の形態の全体構成について図5
を参照して説明する。第2の実施の形態が第1の実施の
形態と異なるところは次の点である。
【0064】(1)中継器7a’、7b’、…にはダミ
ー感知器を設けず、当該住戸3a、3b、…に設置され
ている火災感知器9の数を、中継器7a、7b、…の表
面に表示するのみとしたものである。例えば住戸3aで
は数字の“2”と表示したラベル730aを中継器7
a’の表面に貼付ける。住戸3bでは数字の“3”と表
示したラベル730bを中継器7a’の表面に貼付け
る。他の中継器も同様にする。
【0065】(2)試験器10’の内部にダミー感知器
15’を設けている。このダミー感知器15’には設定
器16’が設けられていて、ダミー感知器15’の抵抗
値を手動で可変できるようにしてある。
【0066】なお、この第2の実施の形態における他の
構成には、第1の実施の形態と同一であるので、第1の
実施の態様の符号と同一の符号を付して説明を省略す
る。図6は上記自動火災報知設備で使用する中継器の詳
細構成を示す回路図である。図6に示す前記中継器7’
が、図3に示す中継器7と異なる点は、ダミー感知器1
5を設けず、リレー接点73、75、76、リレー励磁
コイル78のみとし、かつ中継器7’の外部に、住戸3
に設置されている火災感知器9の数を表示したラベル7
30を張りつけるようにしたものである。
【0067】図7は、自動火災報知設備で使用する試験
器の詳細構成を示す図である。図7において、上記試験
器10’は、試験用電圧を供給できる試験電圧供給手段
120と、一対の信号線に流れる電流を検出できる電流
検出回路130と、前記電流検出回路130からの検出
電流から短絡、正常、不動作の判定を行う判定手段14
0と、ダミー感知器15’とを備えている。
【0068】このダミー感知器15’は、各信号線8に
接続されている火災感知器9の数を設定できる設定器1
6’を備えていて、火災感知器9が正常の場合に所定の
電流値が流れるように電流値を揃えることができる。設
定器16’は、数字「“1”“2”…“8”」が表示さ
れていてかつ手動でスライドする可動部161’と、こ
の可動部161’に連動していて可動部161’で設定
した数字の分だけ複数の端子を短絡状態から開放するス
イッチ手段162と、複数の端子にそれぞれ個別に接続
された抵抗163、163、…とからなる。なお、他の
構成は第1の実施の形態と同じなので説明を省略する。
【0069】〔住戸3bに設置の火災感知器9b1,9b
2,9b3の点検動作〕上記第2の実施の形態の動作につ
いて説明する。例えば、住戸3bに設置されている火災
感知器9b1,9b2,9b3を試験をする場合について説明
する。図5に示すように、試験器10’のコネクタ11
1を、中継器7b’の試験用端子71bに接続する。次
に、試験をする者は、中継器7b’に張り付けられたラ
ベル730bの数字を見る。この場合には、“3”と表
示されているので、試験をする者は、試験器10’の設
定器16’の可動部161’を手動で“3”の位置に移
動させる。これにより、抵抗163が五個並列接続され
ることになる。
【0070】その後に、試験器10’の電源スイッチ1
02をオンにする。すると、定電圧回路122から試験
用電圧が出力される。これにより、試験器10’の内部
のダミー感知器15’に電流が流れる。
【0071】また、リレー接点73、75の可動接点
は、そのB接点側に接続されているので、信号線8b側
には流れない。したがって、電流検出回路130に流れ
る電流値は、信号線8bあるいは火災感知器9b1,9b
2,9b3の断線のときのような電流値となる。この電流
値は、電流検出回路130で検出されて比較器147、
148、149の入力端子に印加される。これにより、
比較器147のみが動作して不動作ランプ104を点灯
させる。
【0072】次に、試験スイッチ103をオンにする。
すると、試験器10’から中継器7b’のリレー励磁コ
イル78に電流が流れる。これにより、リレー接点7
3、75の可動接点がリレー接点73、75のA接点に
接続されるとともに、リレー接点76が閉じる。これに
より、信号線8bは試験用端子71bに接続され、かつ
試験中信号が受信機5bに通知される。
【0073】以後、火災感知器9b1,9b2,9b3の全て
が正常であるとき、火災感知器9b1,9b2,9b3の一部
や全部が不動作であるとき、火災感知器9b1,9b2,9
b3の一部や全部が短絡状態にあるときの動作について
は、第1の実施の形態の動作と同一であるので、動作説
明を省略する。
【0074】この実施の形態によれば、中継器7a’、
7b’、…内部にダミー感知器15a、15b、…を設
ける必用がないので、中継器7a’、7b’、…の構成
が簡単になる。
【0075】なお、上記第2の実施の形態では、ラベル
730により数字を表示したが、これに限ることはな
く、他の表示方法であってもよい。
【0076】また、上記各実施の形態では、火災感知器
9を熱感知器でもって説明したが、光電式煙感知器、イ
オン式煙感知器等であっても試験を行えることはいうま
でもない。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば次のような効果がある。 (1)火災感知器を、信号線に試験用電圧が印加された
ときに所定電流値を流すようにしたので、警戒用の信号
線のみで試験ができ、試験用の配線等が不用になる。 (2)ダミー感知器によりどの信号線に接続されている
火災感知器の数に係わらず試験電流値を一定のものにし
たので、試験器の判断回路が簡単になる。(3)信号線
に所定の試験電圧を印加するだけでよいので、試験のた
めの操作が簡単である。
【0078】請求項2記載の発明によれば、次のような
効果がある。 (1)住戸の外部に設けた中継器に試験器を接続して試
験を行うことができるので、外部から火災感知器を試験
することができる。 (2)火災感知器を、信号線に試験用電圧が印加された
ときに所定電流値を流すようにしたので、警戒用の信号
線のみで試験ができ、試験用の配線等が不用になる。 (3)ダミー感知器によりどの信号線に接続されている
火災感知器の数に係わらず試験電流値を一定のものにし
たので、試験器の判断回路が簡単になる。 (4)信号線に所定の試験電圧を印加するだけでよいの
で、試験のための操作が簡単である。
【0079】請求項3記載の発明では、前記火災感知器
を、信号線に試験用電圧が印加されたときに所定電流値
を流すようにしたので、警戒用の信号線のみで試験がで
き、試験用の配線等が不用になる。
【0080】請求項4記載の発明では、ダミー感知器が
中継器内部に設けてあるので、簡単な操作で試験を行う
ことができる。
【0081】請求項5記載の発明では、ダミー感知器が
試験器内に設けられているので、中継器の構成が簡単に
なる。
【0082】請求項6記載の発明では、信号線に所定の
試験電圧を印加するだけでよいので、試験のための操作
が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の全体構成を示す構
成図である。
【図2】同第1の実施の形態に使用される火災感知器の
構成例を示す回路図である。
【図3】同第1の実施の形態に使用される中継器の構成
例を示す回路図である。
【図4】同第1の実施の形態に使用される試験器の構成
例を示す回路図である。
【図5】同第2の実施の形態の全体構成を示す構成図で
ある。
【図6】同第2の実施の形態に使用される中継器の構成
例を示す回路図である。
【図7】同第2の実施の形態に使用される試験器の構成
例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 自動火災報知設備 2 住棟受信機 3a、3b、… 住戸 5a、5b、… 受信機 6a、6b、… 戸外表示器 7a、7b、… 中継器 8a、8b、… 信号線 9a1,9a2、9b1,9b2,9b3、… 火災感知器 10 試験器 11a、11b、… 終端抵抗 13a、13b、… 警戒用信号線 14a、14a、… 試験中信号用信号線 15a、15b、… ダミー感知器 16a、16b、… 設定器 91 火災検出手段 92 試験電圧検出手段 93 回路手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 警戒区域に設置されている一対の信号線
    に接続され、かつ火災検出時に所定電流を流すととも
    に、この信号線に試験用電圧が印加されたときに所定電
    流値を流す火災感知器と、 前記警戒区域の一対の信号線に接続されている前記火災
    感知器の数にかかわらず一対の信号線に流れる電流を所
    定の電流値に揃えるダミー感知器と、 試験時に試験用電圧を前記警戒区域の信号線に供給でき
    るとともに、前記警戒区域の信号線に流れる電流を基に
    短絡、正常、不動作の判定を行える試験手段とを備えた
    自動火災報知設備。
  2. 【請求項2】 警戒区域に設置されている一対の信号線
    に接続され、かつ火災検出時に所定電流を流すととも
    に、この信号線に試験用電圧が印加されたときに所定電
    流値を流す火災感知器と、 前記警戒区域の一対の信号線に接続されている前記火災
    感知器の数にかかわらず一対の信号線に流れる電流を所
    定の電流値に揃えるダミー感知器と、 警戒区域の信号線を、警戒時には警戒用信号線に、試験
    時には試験用端子に切換えを可能にした中継器と、 前記中継器の試験用端子に接続可能になっていて、試験
    時に試験用電圧を前記中継器の試験用端子を介して前記
    警戒区域の信号線に供給できるとともに、前記警戒区域
    の信号線に流れる電流を基に短絡、正常、不動作の判定
    を行える試験器とを備えた自動火災報知設備。
  3. 【請求項3】 前記火災感知器は、火災を検出する火災
    検出手段と、一対の信号線に試験用電圧が印加されたと
    きに前記火災検出部に試験信号を出力する試験電圧検出
    手段と、前記火災検出部からの信号により一対の信号線
    に一定電流を流す回路手段とを備えた請求項1または2
    記載の自動火災報知設備。
  4. 【請求項4】 ダミー感知器は中継器内部に設けられて
    おり、かつこのダミー感知器は、試験検出時に正常な火
    災感知器が流す電流と同一電流を流せる抵抗を複数設
    け、前記警戒区域の信号線に接続されている火災感知器
    の数に応じて前記抵抗を並列接続させる並列接続手段を
    設けた請求項2記載の自動火災報知設備。
  5. 【請求項5】 ダミー感知器は試験器内に設けられてお
    り、このダミー感知器は、試験検出時に正常な火災感知
    器が流す電流と同一電流を流せる抵抗を複数備えるとと
    もに、前記警戒区域の信号線に接続されている火災感知
    器の数に応じて前記抵抗を並列接続できる並列接続手段
    を備え、かつ前記中継器に表示されている感知器の数を
    見て、手動で前記並列接続手段を感知器数に切り換える
    ようにした請求項2記載の自動火災報知設備。
  6. 【請求項6】 試験器は可搬型であり、この試験器は、
    通常一対の信号線に印加されている電圧より所定値高い
    電圧値の試験用電圧を供給できる試験電圧供給手段と、
    一対の信号線に流れる電流を検出できる電流検出回路
    と、前記電流検出回路からの検出電流から短絡、正常、
    不動作の判定を行う判定手段とを備えた請求項2記載の
    自動火災報知設備。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000155879A (ja) * 1998-11-18 2000-06-06 Yazaki Corp 火災警報器、その点検方法および記録媒体

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JP2000155879A (ja) * 1998-11-18 2000-06-06 Yazaki Corp 火災警報器、その点検方法および記録媒体

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