JP3761116B2 - 遠隔試験機能付火災報知設備及び試験器 - Google Patents

遠隔試験機能付火災報知設備及び試験器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中継器から引き出された一対の線路間に並列に接続された複数の感知器に対し試験信号線を接続し、試験器を中継器に接続して複数の感知器の試験を遠隔的に行う遠隔試験機能付火災報知設備及び試験器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、共同住宅等に設置された火災報知設備においては、各住戸内に火災感知器が設置され、火災感知器の火災検出により住戸内の火災受信機及び管理室に設置された住棟受信機に火災検出信号を送出して異常の警報をしている。この各住戸内の火災感知器を試験するには、通常、各住戸内に人が入り、火災感知器用の試験器、例えば火煙試験器や加熱試験器等を用いて一つずつ動作させて確認している。
【0003】
しかしながら、このような試験方法では各住戸内に入って試験を行わなければならず、住人が留守の場合であったり、プライバシー等の問題で住戸内に入れない場合がある。そこで、近年、住戸内に入らずに住戸外から遠隔的に火災感知器を試験させることが考えられている。このようなシステムとしては特開平8−305977号公報に記載されている。
【0004】
このシステムは、中継器もしくは受信機から火災感知器を並列に接続する一対の線路に加えて、火災感知器に試験用電源を供給する試験信号線を直列に接続するように設けている。試験を行うときには、中継器もしくは受信機に点検器を接続し、火災感知器に接続された一対の線路を点検器側に切替え、点検器からの検出信号で受信機に警報動作できるようにする。
【0005】
そして、点検器から試験用信号線に試験電源を供給し、最初に接続された火災感知器に試験電源を供給し発報動作させる。火災感知器が正常であれば火災感知器が発報し、次の火災感知器に試験電源が供給される。このように順次火災感知器を発報させて、火災感知器が全て正常であれば、試験信号線の終端に接続された終端抵抗に流せる電流により、全ての火災感知器が正常に作動したと判断する。
【0006】
全て正常であると判断すると受信機を警報動作させて試験の結果が判定できる。これによって遠隔的に感知器回線に接続した火災感知器全ての試験が行えるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のシステムにおいては、複数ある火災感知器の内のいずれかが異常である場合に、その試験電源が異常火災感知器の箇所で停止して次の火災感知器に供給されず、異常火災感知器以降の火災感知器の試験ができない。また複数ある火災感知器の内、どの火災感知器が異常であるか特定することができず、試験後の対処に手間がかかる。
【0008】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、途中の火災感知器に異常があっても最後まで試験ができ、異常感知器を試験器側で識別できるようにした遠隔試験機能付火災報知設備及び試験器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するめた本発明は次のように構成する。
まず本発明は、住戸内に設置した住戸用受信機から中継器を経由して引き出された一対の線路間に並列に複数の火災感知器を接続し、更に中継器から引き出された試験信号線に複数の火災感知器を接続し、試験時に試験器を中継器に接続して、試験器から試験信号を試験信号線に送出して複数の火災感知器の試験を遠隔的に行う遠隔試験機能付火災報知設備を対象とする。
【0010】
このような本発明の遠隔試験機能付火災報知設備においては、火災感知器は、入力側試験信号線から入力された試験信号により動作し、試験発報したときに試験信号を出力側試験信号線に出力するスイッチング回路を備え、更に試験用信号線で直列接続された火災感知器の終端に終端器を接続する。また中継器は、試験時に試験器からの試験中信号を受けて火災感知器が接続された一対の線路を前記住戸用受信機から前記試験器側に切替接続する中継器回路部を備える。
【0011】
更に試験器は、試験時に中継器に試験中信号を送出すると共に試験信号線に試験信号を送出して火災感知器を試験し、火災感知器からの試験発報信号を中継器を経由して取込んで試験発報の回数をカウントして記憶し、火災感知器からの試験発報信号を受信してから所定時間経過しても次の火災感知器からの試験発報信号を受信しない場合は、現在試験中の火災感知器が異常と判断して試験信号を次の感知器に供給するように試験信号を制御し、更に、火災感知器の異常があれば前記カウンタの記憶値に基づいて何番目の火災感知器が異常かを表示する試験器回路部を備える。
【0012】
このため、途中の火災感知器に異常があって試験発報が行われなくとも、次の火災感知器に試験信号を送出して最後まで試験することができる。また何番目の火災感知器が異常を起したかが試験結果として得られ、試験後の対処が容易になる。
試験器の試験回路部は、現在試験中の火災感知器の異常を判断した場合、前記試験信号の電圧を所定値まで低下させる試験電圧制御回路を備える。これに対応して火災感知器のスイッチング回路は、試験信号による火災感知器の試験発報に基づいて次段の火災感知器に試験信号を送出させる第1切替部と、試験電圧の低下を検出し、試験発報状態になくとも強制的に次段の火災感知器に試験信号を送出させる第2切替部とを備える。
【0013】
火災感知器は、試験信号を受けた際の発報動作により一対の線路間に流す発報電流を、火災感知器の発報表示灯に流して点灯した後にスイッチング回路に流して切替え動作を行わせ、発報表示灯の異常時にも火災感知器を試験発報させずに試験器側で異常と判断できるようにする。
【0014】
また試験器の試験回路部は、火災感知器からの試験発報信号が所定時間以上継続した場合に、実際の火災による火災感知器の発報と判断して実火災処理を行わせる火災信号検出回路を備える。この実火災処理は、試験を中止して中継器を通常監視状態に戻して火災警報を行わせ、試験器自身でも火災警報を表示する。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による遠隔試験機能付火災報知設備のブロック図である。まず火災報知設備は、1つの住戸を例にとると、中継器10、火災感知器12a〜12n、住戸用受信機14及び戸外表示器16で構成される。住戸内の火災感知器12a〜12nを試験する際には、住戸外に設置されている中継器10に対し図示のように外部試験器18を接続して試験を行うことができる。
【0019】
中継器10からは、一対の線路L,Cと試験信号線QAが引き出されている。一対の線路L,C間には火災感知器12a〜12nが並列接続される。試験信号線QAに対しては、火災感知器12a〜12nが直列接続される。火災感知器12a〜12nには、一対の線路L,C側には終端器である断線監視用終端抵抗22が接続され、一方、試験信号線QAとコモン側の線路Cとの間には試験用の終端抵抗20が接続される。終端抵抗20,22は抵抗値が異なり、例えば断線監視用終端抵抗22は1〜1.2キロオーム程度、試験用終端抵抗19は、3〜4.7キロオーム程度となる。また終端器は抵抗だけでなく、抵抗とコンデンサの組み合せ等でもよい。
【0020】
住戸用受信機14は、中継器10を経由して一対の線路L,C間に火災感知器12a〜12nを接続している。即ち住戸用受信機14からの一対の線路SL,SCは、中継器10内で火災感知器側の一対の線路L,C間に切替接続される。この切替接続のため、中継器10には切替リレー28が設けられ、その切替リレー接点ry1により住戸用受信機14の線路SLと火災感知器側の線路Lを接続している。またコモン側の線路SC,Cは直列接続される。
【0021】
定常監視状態において切替リレー28は非作動状態にあり、リレー接点ry1はb側に切り替わっており、これにより住戸用受信機14からの一対の線路SL,SC間に火災感知器12a〜12nが接続される。中継器10に設けた切替リレー28は外部試験器18からの試験中信号により作動され、切替リレー接点ry1をa側に切り替えて住戸用受信機14から火災感知器12a〜12n側を切り離し、中継器10を介して外部試験器18に接続する。
【0022】
この切替リレー28の作動時に並列接続された試験中灯26が点灯し、中継器10において外部試験器18による試験中であることが分かる。また切替リレー28のリレー接点ry2が設けられ、このリレー接点ry2は試験中信号線ST,STCにより住戸用受信機14に接続され、試験時の切替リレー28の作動でリレー接点ry2を閉じて、住戸用受信機10側に外部試験器18による試験中であることを知らせる。
【0023】
また住戸用受信機14からの一対の線路SL,SCが接続した信号線間にはトランジスタ24を備えた確認発報回路25が設けられており、住戸用受信機14から火災感知器12a〜12n側を切り離した状態で外部試験器18よりの火災確認信号を受けてトランジスタ24をオンし、これにより一対の線路SL,SC間を疑似的に短絡し、火災感知器側が発報したと同じ受信状態を住戸用受信機14側に作り出せるようにしている。
【0024】
住戸用受信機14には、制御部30、受信回路32、火災表示部34、作動メッセージ出力部36、火災メッセージ出力部38及び火災確定出力部40が設けられる。また住戸用受信機14に接続された玄関ドアの近傍に設けられる戸外表示器16には、火災表示器42及びスピーカ等を用いた火災メッセージ出力部44が設けられている。
【0025】
住戸用受信機14の制御部30は、定常監視状態で受信回路32による火災感知器の発報を受信すると制御部30のタイマ31を起動し、2〜5分の範囲で設定したタイマ30の設定時間継続して受信回路32で発報受信が行われると、火災表示部34による火災表示及び火災確定出力部44による管理室の住棟受信機に対する火災確定出力、更には火災メッセージ出力部38による戸外表示器16における火災メッセージ出力部44による火災メッセージの出力と火災表示器42による火災表示を行う。また作動メッセージ出力部36は、制御部30で受信回路32からの感知器発報を受信した際に作動し、火災確定前の警報表示を行う。
【0026】
次に外部試験器18を説明すると、まず電源回路部48が設けられる。電源回路部48には、電池50、充電回路52、充電中灯54、電圧監視回路56、要充電灯58、電源スイッチ60及び電源灯62が設けられる。電池50としては例えばリチウム電池等が使用され、充電回路52に対し適宜のACアダプタ等の充電器を接続することで電池50が充電できる。
【0027】
この充電中にあっては、充電中灯54が点灯する。電池50の電圧は電圧監視回路56で監視されており、電池が消耗して電圧が低下すると要充電灯58が点灯する。外部試験器18により火災感知器の試験を行う場合には、電源スイッチ60をまずオンする。電源スイッチ60をオンすると電源灯62が点灯する。
外部試験器18の試験回路部としては、制御回路46が設けられる。更に制御回路46に対しては試験信号送出回路64、試験信号電圧制御回路66、終端信号検出回路68、DC/DCコンバータ70、火災信号検出回路72、試験火災信号検出回路74、確認信号送出回路76、試験中信号送出回路78が設けられる。
【0028】
また制御回路46の制御機能として、試験に必要な各種の時間監視のため、設定時間T1をもつ試験タイマ100、設定時間T2をもった異常判定タイマ102及び設定時間T3をもった火災判定タイマ104が設けられる。また制御回路46に対する操作表示部として、試験開始スイッチ82、試験終了スイッチ84、モード切替スイッチ86、試験中灯88、試験結果表示灯90、火災灯94及びブザー95が設けられている。
【0029】
更に中継器10からの一対の線路L,C及び試験信号線QAの接続端子側には感知器接続ジャック65が設けられ、感知器接続ジャック65にプラグにより感知器ベースを接続し、感知器ベースに対し感知器本体を装着することで火災感知器単体の試験ができる。この火災感知器単体の試験は、感知器ベースだけでなく、ワニ口クリップで火災感知器を直接接続する感知器接続治具もよい。
【0030】
図2は図1の外部試験器18の説明図であり、下側操作パネルにおける右側には電源スイッチ60が設けられる。電源スイッチ60をオン位置に操作すると電源灯62が点灯し、試験動作が可能となる。電源スイッチ60の右側即ち中央部には試験開始スイッチ82と試験終了スイッチ84が設けられている。試験開始スイッチ82を操作すると試験中灯88が点灯する。
【0031】
試験中に試験終了スイッチ84を押すと試験を終了することができる。電源スイッチ60の上部にはモード切替スイッチ86が設けられている。モード切替スイッチ86は
▲1▼通常試験モード、
▲2▼繰返し試験モード、
▲3▼住戸用受信機試験モード、
の3つのモードを選択することができる。通常試験モード▲1▼はモード切替スイッチ86の中央の「定位」の切替位置であり、図1の火災感知器12a〜12nの最初から最後の1回の試験動作を行う。
【0032】
繰返し試験モード▲2▼はモード切替スイッチ86を上側に切り替えた「繰返し試験」の切替位置であり、図1の火災感知器12a〜12nの試験を最初から最後まで行うと、再度自動的に繰り返す。更に住戸用受信機試験モード▲3▼はモード切替スイッチ86の下側の「GP3試験」であり、この住戸用受信機試験モードにあっては、図1の住戸用受信機14から住棟受信機への移報動作と戸外表示器16の警報動作の確認を外部試験器18によって行うことができる。
【0033】
モード切替スイッチの左側には試験結果表示灯90が設けられている。試験結果表示灯90は、正常であれば緑に点滅し、異常であれば赤に点滅する。試験結果表示灯90の下側には故障感知器番号表示器80が設けられている。故障感知器番号表示器80は2桁の7セグメント表示器を使用しており、試験中に異常が判断された火災感知器の番号が表示される。
【0034】
更に操作パネルには、要充電灯58と火災灯94が設けられている。火災灯94は試験中に実際の火災が判別されると点灯状態に切り替わる。
図3は図1の火災感知器12a〜12nの回路図である。図3において、中継器10からの一対の線路が接続される端子L,Cに続いて、コンデンサC18,C19、ダイオードD1を備えたノイズ除去と逆接続防止回路が設けられ、続いてツェナダイオードZD1とコンデンサC1による電源電圧を安定させる回路部を設けている。
【0035】
続いてトランジスタQ1が設けられ、トランジスタQ1がオンすることで端子L,C間に発報電流を流して、中継器10側に火災信号を出力する発報電流を流す。トランジスタQ1のコレクタ側には発報表示灯112が接続される。トランジスタQ1のベース側にはスイッチング用のトランジスタQ2が設けられ、トランジスタQ2のベースは抵抗R5を介して、サーミスタTHを用いた感知回路114に接続される。感知回路114は、トランジスタQ3を備えた定電圧回路による電源供給を受け、トランジスタQ7A,Q7Bを差動接続しており、トランジスタQ7B側のベースに火災による熱を受けて抵抗値の変化するサーミスタTHを接続している。
【0036】
定常監視状態にあっては、感知回路114のトランジスタQ7Bがオン、トランジスタQ7Aがオフとなっているが、所定の火災検出温度を超えるとサーミスタTHの抵抗値が減少してトランジスタQ7Bがオフとなり、逆にトランジスタQ7Aがオンとなって、トランジスタQ2をオンし、これに伴ってトランジスタQ1をオンすることで一対の端子L,C間に発報電流を流す。
【0037】
火災感知器の試験のために設けている入力用試験信号線端子QAと出力用試験信号線端子QBに対しては、スイッチング回路110を設けている。スイッチング回路110にはトランジスタQ4,Q5,Q41を用いた切替回路が設けられている。試験時には入力用試験信号線端子QAに図1の試験器18より中継器10を経由して12ボルトの試験信号が印加される。この試験信号は抵抗R9,R11を介して、感知回路114のトランジスタQ7A側に設けているトランジスタQのベースに抵抗R15,R16を介して供給され、トランジスタQ6をオンする。このためトランジスタQ7Aが強制的にオンされ、トランジスタQ2,Q1のオンにより端子L,C間に発報電流を流す。
【0038】
またスイッチング回路110にあっては、入力用試験信号線端子QAに12ボルトが加わったときトランジスタQ1はオンとなり、入力用試験信号線端子QAと出力用試験信号線端子QB間を接続しているトランジスタQ4のベースをオフ状態にバイアスし、トランジスタQ4のオフ状態を維持している。
トランジスタQ1のオンにより火災感知器の試験発報が行われると、トランジスタQ1及び発報表示灯112より抵抗R13,R14を介してスイッチング回路110のトランジスタQ5にベース電流が供給され、トランジスタQ5がオンする。トランジスタQ5がオンすると、トランジスタQ4のベースが抵抗R11を介して引き込まれ、トランジスタQ4がオンし、入力用試験信号線端子QAに対する試験信号の12ボルトをトランジスタQ4を介して出力用試験信号線端子QBより次の火災感知器に12ボルトの試験信号を出力するようにしている。このトランジスタQ4,Q5,を含む回路がスイッチング回路110の第1切替回路となる。
【0039】
一方、火災感知器12においてサーミスタTHの断線等の異常があった場合には、入力用試験信号線端子QAに試験信号として12ボルトが印加されても、トランジスタQ6がオンしてもトランジスタQ7Aはオフ状態にあり、トランジスタQ2,Q1のオンによる試験発報はできない。このためトランジスタQ1のオンにより流れる発報電流によるトランジスタQ5のオンでトランジスタQ4をオンすることができず、次の火災感知器に対する12ボルトの試験信号の送出ができない。
【0040】
このような火災感知器12の試験信号に対する異常に対し、図1の試験器18側にあっては、制御回路46の異常判定タイマ102の設定時間T2を経過しても試験発報を検出できない場合には、試験信号の電圧を12ボルトから8ボルトに低下させる試験信号電圧制御を試験信号電圧制御回路66に行わせる。
このように火災感知器の異常が判定されて入力用試験信号線端子QAに対する試験信号の電圧が12ボルトから8ボルトに低下すると、12ボルトでオンしていたトランジスタQ41のベースバイアスが下がってオフバイアスとなり、トランジスタQ41がオフする。このためトランジスタQ41のオフでトランジスタQ4のカットオフが解除され、トランジスタQ4がオンし次の火災感知器に試験信号を送出できる。トランジスタQ4がオンすれば試験信号は8ボルトから再び12ボルトに戻り、トランジスタQ4が一度オンすると12ボルトに戻ってもオン状態を維持するため、次の火災感知器に12ボルトの試験信号を異常を起こした火災感知器が途中にあっても供給することができる。このトランジスタQ41を含む回路がスイッチング回路110の第2切替回路となる。
【0041】
次に図1の実施形態における外部試験器18による試験動作を各回路部の機能と共に詳細に説明する。まず火災感知器12a〜12nの試験準備のため、図2に示した外部試験器18につき付属のケーブルを使用して中継器10と外部試験器18を図1のように接続する。続いて外部試験器18の電源スイッチ60をオンする。
【0042】
このとき、モード切替スイッチ86が図2のように通常試験モードとなる「定位」にあることを確認する。続いて試験開始スイッチ82を押すと試験中灯88が点灯し、試験が開始される。即ち、試験開始スイッチ82を押すと制御回路46は試験中信号送出回路78を動作し、試験中信号線ST,STCにより中継器10に対し試験中信号を出力し、中継器10に設けている試験中灯26を点灯し、また切替リレー28を作動する。
【0043】
切替リレー28が作動すると切替リレー接点ry1は図示のa側に切り替わり、これによって住戸用受信機14を火災感知器12a〜12n側から切り離し、外部試験器18側に接続する。またリレー接点ry2が閉じることで、試験中信号線ST,STCによって住戸用受信機14の制御部30に外部試験器18による試験中であることを示す信号が出力される。
【0044】
このような試験中信号の送出処理が済むと、制御回路46は試験信号送出回路64を作動し、試験信号電圧制御回路66を経由して試験信号線QAとコモン線C間に試験信号を出力する。このときの試験信号の電圧は、DC/DCコンバータ70からのDC12ボルトに制御されている。外部試験器18の試験信号送出回路64から送出された12ボルトの試験信号は、中継器10を経由して、まず火災感知器12aに供給される。
【0045】
火災感知器12aは、図3の感知器回路に示したように、スイッチング回路110の抵抗R9,R11,R15,R16を介して感知回路114のトランジスタQ6をオンし、トランジスタQ7AがオンとなることでトランジスタQ2,Q1をオンして、火災感知器が正常であれば試験発報を行わせる。
再び図1を参照するに、火災感知器12aが試験信号により試験発報すると、一対の線路L,C間に発報電流が流れ、外部試験器18の試験火災信号検出回路74が試験発報を検出し、制御回路46に検出結果を出力する。制御回路46には火災感知器の試験発報の回数を計数するカウンタ106が設けられており、試験火災信号検出回路74の検出出力を受けると、カウンタ106が1つカウントアップされる。
【0046】
火災感知器12aにあっては、試験発報が行われると、図3のスイッチング回路110のトランジスタQ5のオンにより次の火災感知器に試験信号を送るためにトランジスタQ4をオンし、次の火災感知器12bに試験信号12ボルトが送られて試験発報が行われる。
以下同様にして、最後の火災感知器12nまでの試験発報が行われると、最終的に試験用終端抵抗20に対し試験信号が出力され、この試験用終端抵抗20の抵抗値で決まる線路電流を外部試験器18の終端信号検出回路68で検出し、終端信号検出回路68の検出信号を受けて制御回路46で試験終了を認識する。この場合は異常な火災感知器はないことから、試験結果表示灯90を正常を示す緑に点灯する。
【0047】
同時に制御回路46は確認信号送出回路76を起動し、確認信号信号線OKを経由して中継器10に確認信号を出力する。この確認信号を受けて中継器の確認発報回路25のトランジスタ24がオンし、住戸用受信機14からの一対の線路SL,SC間に発報電流を流し、受信回路32の発報受信に基づき制御部30で、戸外表示器16に設けている火災表示器42の点灯及び火災メッセージ出力部44による火災メッセージ出力を行う。
【0048】
このとき制御部30は中継器10のリレー接点ry2のオンにより試験中信号を受けていることから、試験発報による発報受信であることが分かり、したがって作動メッセージ出力部36による火災確定出力は禁止して住戸内に火災メッセージ出力が行われることはない。尚、制御部30は、火災確定出力部40により、住棟受信機14へ火災確定出力を行う。このため住棟用受信機14の移報動作が正常か否か試験できる。
【0049】
外部試験器18で試験結果表示及び確認信号送出が終了すると、制御回路46に設けている試験タイマ100の設定時間T1、例えばT1=90秒を経過した時に試験動作を終了して初期状態にリセットする。試験動作の停止は、試験タイマ100の設定時間T1以内であれば、試験終了スイッチ84を操作することでも終了できる。
【0050】
図4(A)〜(I)は、図1の火災感知器12a〜12nが正常な場合の外部試験器18による試験動作のタイミングチャートである。まず図4(A)で電源スイッチ60により電源を投入し、図4(B)の試験開始スイッチ82を操作すると、図4(C)のように試験中信号E1が出力される。続いて図4(D)の試験信号E2が出力され、試験動作が行われ、これに伴い図4(E)のように、例えば10台の火災感知器であった場合には、試験発報による試験火災信号E3が番号1〜10に示すように順次得られる。
【0051】
全ての火災感知器の試験発報が済むと、図4(F)のように、終端信号検出回路68で終端信号E4が得られ、これに基づき図4(G)の確認信号E5を中継器10に出力し、住戸用受信機14の戸外表示器16における確認用の火災表示が行われる。また試験結果表示灯が図4(I)のように、例えば緑に複数回点滅する。この場合、図4(H)で試験終了スイッチ84が押されることで試験が終了している。
【0052】
次に火災感知器12a〜12nのいずれかでサーミスタ断線等の異常があった場合の試験動作を説明する。外部試験器18における試験の手順は同じであり、異常を起こしている火災感知器に前段の火災感知器の試験発報に基づいて試験信号が供給されても、異常に試験発報が行われない。即ち、図3の火災感知器12において、例えばサーミスタTHが断線していたり発報表示灯112が切れていたような場合には、12ボルトの試験信号を受けてもトランジスタQ6,Q7A,Q2,Q1のオンに伴う試験発報は行われない。
【0053】
火災感知器における試験発報が行われずに異常かどうかは、図1の外部試験器18の制御回路46に設けている異常判定タイマ102の設定時間T2により判定している。即ち、試験火災信号検出回路74で前段の正常な火災感知器の試験発報による試験火災信号を受信したときに異常判定タイマ102を起動し、その設定時間T2、例えばT2=約0.15秒を経過しても次の試験発報による試験火災信号が得られない場合、現在試験中の火災感知器の異常と判断する。
【0054】
このように火災感知器の異常が判断されると、制御回路46は試験結果表示灯90を異常を示す赤に点滅し、同時にブザー95を鳴動して感知器異常を知らせ、更にそのときのカウンタ106の計数値に基づいて、故障している感知器番号を故障感知器番号表示器80に表示し、何番目の火災感知器が異常を起こしているかを表示する。
【0055】
また制御回路46は、火災感知器の異常検出に基づき試験信号電圧制御回路66を制御して、試験信号をそれまでの12ボルトから8ボルトに低下させる。試験信号が12ボルトから8ボルトに低下すると、異常を起こしている図3の感知器回路に設けているスイッチング回路110はトランジスタQ41がオフすることでトランジスタQ4がオンし、試験発報が行われなくともトランジスタQ4のオンにより次の火災感知器に試験信号を送出する。
【0056】
制御回路46は異常を起こした火災感知器側での強制切替えが済むと、試験信号を元の12ボルトに戻す。このため、次の正常な火災感知器からの試験発報が再度行われる。なお、試験の途中で火災感知器の異常が判別された場合には、終端信号検出回路68の終端信号の検出に基づく確認信号送出回路76による中継器10に対する確認信号の送出は行わない。
【0057】
図4(J)〜(M)は、外部試験器18による火災感知器の試験で6番目の火災感知器が異常と判断された場合のタイミングチャートである。即ち、図4(J)の火災信号E3を見ると、5番目までは正常に試験発報であるが、6番目の火災感知器で異常判定タイマ102の設定時間T2以内に発報信号が得られず、この時点で異常と判断され、図4(K)の試験結果表示灯の赤による異常の点滅表示、図4(L)のブザー94の鳴動による警報音の出力が行われる。
【0058】
更に図4(M)のように試験信号電圧制御回路66の作動で試験信号電圧を12ボルトから8ボルトに所定時間制御することで、異常を起こした火災感知器のスイッチング回路110を強制的にオンして、次の火災感知器に試験信号を送るようにしている。
尚、図4(J)〜(M)の火災感知器の異常時の動作にあっては、火災感知器の異常を判断した際に、試験結果表示灯90の赤の点滅、感知器番号表示器80による異常感知器番号の表示を行っているが、この時点で異常判断結果を記憶保持し、全ての火災感知器の試験発報が終了して終端信号が得られたタイミングで試験結果の表示及び故障感知器番号表示を行うようにしてもよい。
【0059】
しかし、例えば火災感知器が10台であっても、最初から最後までの試験動作に必要な時間は1秒以下のごく短い時間で済むことから、火災感知器の異常を検出したときに異常警報表示を行っても、最後まで試験発報を行った後に異常検出表示を行っても、人間の目から見た場合にはほとんど区別できるものではなく、どちらであってもよい。
【0060】
次に、試験中に実際に火災が起きた時の動作を説明する。外部試験器18を使用した火災感知器12a〜12nの試験中に火災が発生すると、火災を検出した火災感知器より発報信号が継続して外部試験器18に供給される。この実際の火災により発報信号は火災信号検出回路72で検出されている。具体的には制御回路46に設けている火災判定タイマ104の設定時間T3に亘り継続して火災検出信号が得られたときに、実際の火災による感知器発報と判断する。
このようにして実際の火災を判断した場合には試験動作は停止し、確認信号送出回路76を作動して継続的に確認信号を中継器10に出力し、住戸用受信機14による発報受信動作を行わせる。このとき試験中信号送出回路78からの試験中信号は解除されるため、切替リレーRYが復旧して切替リレー接点ry2が開き、制御部30に対する試験中信号による火災確定出力の禁止が解除され、住戸用受信機14はタイマ31による発報受信の継続を設定時間受信すると、火災確定出力部40を作動し、火災メッセージ出力38により戸外表示器16からのメッセージ出力及び火災表示を行わせ、更に管理室の住棟受信機に対する火災確定出力を行う。
【0061】
更に本発明の外部試験器18にあっては、モード切替スイッチ86を「繰返し試験」に切り替えて試験開始スイッチ82を押すと、所定周期例えば16秒の周期で火災感知器12a〜12nの繰返し試験ができる。この繰返しモードによる試験は、例えば試験動作により火災感知器の発報表示灯112が試験発報ごとに点灯を繰り返すことから、火災感知器の発報表示灯112の点灯の確認に利用できる。また火災感知器の異常を判断できた際には、繰返し試験モードとしておくことで発報表示灯112のつかない火災感知器を探し、感知器番号で分かっている異常を起こしている火災感知器を見つける作業が容易にできる。
【0062】
図5は図1の外部試験器18に設けている制御回路46による試験処理であり、モード切替スイッチ86で「定位」の通常試験モードを選択した場合である。まずステップS1で試験スイッチ82のオン操作をチェックしており、試験スイッチがオンされるとステップS2に進み、試験中信号を中継器10に出力して感知器12a〜12nの線路L,Cを外部試験器18側に切り替える。
【0063】
続いてステップS3で試験信号12ボルトを送出する。続いてステップS4で異常判定タイマ102を起動して設定時間T2に達したか否かチェックし、設定時間T2に達する前にステップS5で試験発報に火災信号による火災信号を検出すると、ステップS6でカウンタ106を1つカウントアップし、続いてステップS7で火災判定タイマ104で設定時間T3を超えて火災信号が継続するか否かチェックする。
【0064】
火災信号が試験発報であれば設定時間T3未満であることから、ステップS8で終端信号の検出をチェックする。終端信号を検出しなければ再びステップS3に戻り、試験信号12ボルトの送出に基づく発報試験を継続する。ステップS3で最後の火災感知器の試験発報が済んで終端信号を検出すると、ステップS9で感知器異常でないことを判別してステップS10で中継器10に確認信号を送出し、戸外表示器16での火災表示を行わせる。
【0065】
続いてステップS11に進んで、試験結果表示灯90で正常となる緑の点滅を行い、ステップS12で試験タイマ100の設定時間T1の経過あるいは試験終了スイッチ84のオン操作を待って一連の処理を終了する。
一方、試験中に火災感知器に異常があった場合には、ステップS4で、試験開始あるいは前の火災感知器の正常な試験発報からの経過時間が異常判定タイマ100の設定時間T2に達した時に火災感知器の異常と判断し、ステップS13で試験電圧を12ボルトから8ボルトに制御して、異常を起こした火災感知器のスイッチング回路110を強制的に切り替えて次の火災感知器に試験信号を出力し、ステップS14で、カウンタ106を+1カウントアップした状態で停止する。
【0066】
そしてステップS3〜S8の処理をステップS8で終端信号が検出されるまで後段の火災感知器について試験を繰り返し、終端信号を検出すると、この場合はステップS9で感知器異常が判別され、ステップS12で試験終了を判別して処理を終了する。
一方、試験中に実際に火災が起きた場合には、ステップS7で火災信号が火災判定タイマ104の設定時間T3に達した時に、ステップS16に進んで試験動作を停止し、ステップS17で確認信号を継続的に送出することで、住戸用受信機14における実際の火災による発報受信を継続的に行わせ、住戸用受信機14自身での火災警報表示、戸外表示器16での火災警報表示、更に管理室に設けている住棟受信機に対する火災確定出力による警報表示を行わせる。
【0067】
尚、図5のフローチャートは、異常検出時に感知器異常と感知器番号を表示しているが、正常試験時と同様、最後の火災感知器の試験を終了した時点で異常表示と番号表示を行ってもよい。また本発明は実施形態に示した数値による限定は受けない。
【0068】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明によれば、住戸内に設置している火災感知器に異常があって試験発報が行われなくとも、次の火災感知器に試験信号を送出して最後の火災感知器まで試験することができ、異常のある火災感知器で試験動作が停止してそれ以降の火災感知器の試験ができなくなる不具合を解消することができる。また火災感知器の異常を判断した際には何番目の火災感知器で異常が起きたかが試験結果として得られ、試験後の対処が容易になる。
【0069】
また試験中に実際に火災が起きると試験動作を強制的に停止して通常の火災監視状態に戻ることができ、試験中に万が一火災が起きても確実に対応することができる。更に、火災感知器の試験が終了した後に確認信号を中継器を経由して住戸内受信機に送ることで、その戸外表示器を試験的に作動表示させることができ、火災感知器のみならず、中継器、住戸用受信機及び戸外表示器全体としての確認試験もできる。
【0070】
更に、試験器自体に直接感知器ベース等の感知器接続治具を接続し、感知器ベースに終端抵抗を設けておくことで感知器本体を装着して、火災感知器単体の試験ができる。更にまた、通常の試験モード以外に複数の火災感知器の試験動作を繰り返す繰返し試験モードを設定でき、これによって例えば火災感知器の発報表示灯の動作確認や異常を起こした火災感知器の発見等が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の火災報知設備のブロック図
【図2】本発明の試験器の説明図
【図3】本発明で用いる火災感知器の回路図
【図4】図2の試験器による信号波形のタイミングチャート
【図5】本発明の試験処理のフローチャート
【符号の説明】
10:中継器
12a〜12n:火災感知器
14:住戸用受信機
16:戸外表示器
18:外部試験器
20:試験用終端抵抗
22:断線監視用終端抵抗
26:試験中表示灯
28:切替リレー
30:制御部
32:受信回路
46:制御回路
48:電源回路部
60:電源スイッチ
62:電源灯
64:試験信号送出回路
65:感知器接続ジャック
66:試験信号電圧制御回路
68:終端信号検出回路
70:DC/DCコンバータ
72:火災信号検出回路
74:試験火災信号検出回路
76:確認信号送出回路
78:試験中信号送出回路
80:故障感知器番号表示器
82:試験開始スイッチ
84:試験終了スイッチ
86:モード切替スイッチ
88:試験中灯
90:試験結果表示灯
94:火災灯
95:ブザー
100:試験タイマ(T1)
102:異常判定タイマ(T2)
104:火災判定タイマ(T3)
110:スイッチング回路

Claims (3)

  1. 住戸内に設置した住戸用受信機から中継器を経由して引き出された一対の線路間に並列に複数の火災感知器を接続し、更に前記中継器から引き出された試験信号線に前記複数の火災感知器を接続し、試験時に試験器を前記中継器に接続して、前記試験器から試験信号を前記試験信号線に送出して前記複数の火災感知器の試験を遠隔的に行う遠隔試験機能付火災報知設備に於いて、
    前記火災感知器は、入力側試験信号線から入力された試験信号により動作し、試験発報したときに試験信号を出力側試験信号線に出力するスイッチング回路を備え、更に試験信号線で接続された火災感知器の終端に終端器を接続し、
    前記中継器は、試験時に前記試験器からの試験中信号を受けて前記火災感知器が接続された一対の線路を前記住戸用受信機から前記試験器側に切替接続する中継器回路部を備え、
    前記試験器は、試験時に前記中継器に試験中信号を送出すると共に前記試験信号線に試験信号を送出して前記火災感知器を順次試験し、前記火災感知器からの試験発報信号を前記中継器を経由して取込んで試験発報の回数をカウントして記憶し、火災感知器からの試験発報信号を受信してから所定時間経過しても次の火災感知器からの試験発報信号を受信しない場合は、現在試験中の火災感知器が異常と判断して試験信号を次の感知器に供給するように試験信号を制御し、更に、火災感知器の異常があれば前記カウンタの記憶値に基づいて何番目の火災感知器が異常かを表示する試験器回路部を備え、
    前記試験器の試験回路部は、現在試験中の火災感知器の異常を判断した場合、前記試験信号の電圧を所定値まで低下させる試験電圧制御回路を備え、
    前記火災感知器のスイッチング回路は、前記試験信号による火災感知器の試験発報に基づいて次段の火災感知器に試験信号を送出させる第1切替部と、前記試験電圧の低下を検出し試験発報状態になくとも強制的に次段の火災感知器に試験信号を送出させる第2切替部とを備えたことを特徴とする遠隔試験機能付火災報知設備。
  2. 住戸内に設置した住戸用受信機から中継器を経由して引き出された一対の線路間に並列に複数の火災感知器を接続し、更に前記中継器から引き出された試験信号線に前記複数の火災感知器を接続し、試験時に試験器を前記中継器に接続して、前記試験器から試験信号を前記試験信号線に送出して前記複数の火災感知器の試験を遠隔的に行う遠隔試験機能付火災報知設備に於いて、
    前記火災感知器は、入力側試験信号線から入力された試験信号により動作し、試験発報したときに試験信号を出力側試験信号線に出力するスイッチング回路を備え、更に試験信号線で接続された火災感知器の終端に終端器を接続し、前記入力信号線から前記試験信号を受けた際に発報動作により前記一対の線路間に流す発報電流を、火災感知器の発報表示灯に流して点灯した後に前記スイッチング回路に流して切替え動作を行わせ、前記発報表示灯の異常時にも火災感知器を試験発報させずに前記試験器側で異常と判断し、
    前記中継器は、試験時に前記試験器からの試験中信号を受けて前記火災感知器が接続された一対の線路を前記住戸用受信機から前記試験器側に切替接続する中継器回路部を備え、
    前記試験器は、試験時に前記中継器に試験中信号を送出すると共に前記試験信号線に試験信号を送出して前記火災感知器を順次試験し、前記火災感知器からの試験発報信号を前記中継器を経由して取込んで試験発報の回数をカウントして記憶し、火災感知器からの試験発報信号を受信してから所定時間経過しても次の火災感知器からの試験発報信号を受信しない場合は、現在試験中の火災感知器が異常と判断して試験信号を次の感知器に供給するように試験信号を制御し、更に、火災感知器の異常があれば前記カウンタの記憶値に基づいて何番目の火災感知器が異常かを表示する試験器回路部を備え、
    前記試験器の試験回路部は、現在試験中の火災感知器の異常を判断した場合、前記試験信号の電圧を所定値まで低下させる試験電圧制御回路を備え、
    前記火災感知器のスイッチング回路は、前記試験信号による火災感知器の試験発報に基づいて次段の火災感知器に試験信号を送出させる第1切替部と、前記試験電圧の低下を検出し試験発報状態になくとも強制的に次段の火災感知器に試験信号を送出させる第2切替部とを備えたことを特徴とする遠隔試験機能付火災報知設備。
  3. 住戸内に設置した住戸用受信機から中継器を経由して引き出された一対の線路間に並列に複数の火災感知器を接続し、更に前記中継器から引き出された試験信号線に前記複数の火災感知器を接続し、試験時に試験器を前記中継器に接続して、前記試験器から試験信号を前記試験信号線に送出して前記複数の火災感知器の試験を遠隔的に行う遠隔試験機能付火災報知設備に於いて、
    前記火災感知器は、入力側試験信号線から入力された試験信号により動作し、試験発報したときに試験信号を出力側試験信号線に出力するスイッチング回路を備え、更に試験信号線で接続された火災感知器の終端に終端器を接続し、
    前記中継器は、試験時に前記試験器からの試験中信号を受けて前記火災感知器が接続された一対の線路を前記住戸用受信機から前記試験器側に切替接続する中継器回路部を備え、
    前記試験器は、試験時に前記中継器に試験中信号を送出すると共に前記試験信号線に試験信号を送出して前記火災感知器を順次試験し、前記火災感知器からの試験発報信号を前記中継器を経由して取込んで試験発報の回数をカウントして記憶し、火災感知器からの試験発報信号を受信してから所定時間経過しても次の火災感知器からの試験発報信号を受信しない場合は、現在試験中の火災感知器が異常と判断して試験信号を次の感知器に供給するように試験信号を制御し、更に、火災感知器の異常があれば前記カウンタの記憶値に基づいて何番目の火災感知器が異常かを表示する試験器回路部を備え、
    該試験回路部は、前記火災感知器からの試験発報信号が所定時間以上継続した場合に実際の火災による火災感知器の発報と判断して試験を中止し、前記中継器を通常監視状態に戻して火災警報を行わせ、試験器自身でも火災警報を表示することにより実火災処理を行わせる火災信号検出回路を備えたことを特徴とする遠隔試験機能付火災報知設備。
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