JP3791706B2 - 壁紙糊付機 - Google Patents

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JP3791706B2
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俊樹 新川
英樹 辻井
貴志 池嶋
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ヤヨイ化学工業株式会社
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば屋内の壁面にシート状壁装材を塗布するに際して長尺の壁装材の裏面に糊を連続的に塗布する壁紙糊付機に関し、特にその脚部の折り畳み構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的な壁紙糊付機の概略構成の一例を、図4に示す。この壁紙糊付機では、本体部21と脚部31とに大別され、本体部21は、糊を保持する糊桶(図示せず)や複数のロール23〜29等を内部に備え、更に外部にコントロールボックス30を有している。
【0003】
このような装置においては、本体部のの後方から壁装材33が引き入れられて前方から引き出される間に、壁装材の裏面に均一に糊が塗付される。壁装材33の取り込み等は、電動モータ(図示せず)により駆動される本体内部の複数のロール23〜29等が行う。なお、電動モータを使用せず、前方からの使用者の引き出し力による動作で壁装材を搬送させる手動型の糊付機も存在する。
【0004】
具体的には、上側ピンチローラ27aおよび下側ピンチローラ27bにより、本体部21内部に壁装材33が取り込まれ、ドライブロール26および押えロール28によって壁装材33に送り出し張力を付与しつつ、糊付けロール23およびドクターロール24によって均一な量を糊付けする。
【0005】
ここで、この種の壁紙糊付機は、所定の工場等で固定されて使用されるのではなく、一般的に建築工事現場等の作業現場に持ち込んで使用される。このため、装置をトラック等で運搬する際の空間や収納スペースを少なくするために、脚部31は、根元部を回動中心として本体の裏面側に倒すように回動させて、それぞれの脚部を折り畳むことができる構造を採用している。
【0006】
従来の折り畳み構造の一例を、図5に示す。装置の前後方向に延びる支点を回動軸にして脚が開閉(回動)するものであり、同図(a)では、脚に取り付けたフックにパチン錠31aを掛けることにより、回動可能な脚を使用状態に固定するものである。また、同図(b)では、脚に形成されたメネジにノブボルト31bをねじ込むことにより、脚を使用状態に固定するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5(a)に示す従来例では、脚部を使用状態に回動させた後にパチン錠を個々に掛ける必要があるので、その作業内容も煩雑であり、また、このパチン錠のロックを忘れると、使用状態での固定がなされずに、装置が倒れる場合がある。
【0008】
さらに、装置の使用状態において、横方向(方向A)からの荷重や衝撃を受けることもあり、このため、脚部やフックが変形して曲がってしまったり、最悪の場合にはパチン錠が外れたりすることも考えられる。
【0009】
また、図5(b)に示す従来例においても、糊付け作業の初めと終わりにそれぞれ、ノブボルトを締めたり緩めたりする必要があるので、この場合も脚部の組立や収納作業が煩雑である。その上、その回数を重ねていくと、メネジ側のねじ山がつぶれてしまうことも考えられ、その場合の修理には、脚を交換する必要があり、メンテナンスを行い難かった。
【0010】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、脚部の開閉作業を容易にするとともに、装置の使用状態における安定性、およびメンテナンス性を向上させた壁紙糊付機を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された発明では、内部に設けられた糊付けロールによりシート状壁装材の裏面に糊を塗布する本体部と、この本体部の下面側の両端部近傍に前後方向に延びる回動軸を中心にして本体部の裏面に略平行な収納状態と本体部の下面に対して鉛直な使用状態との相互の状態に回動可能な脚部とを有する壁紙糊付機において、前記脚部の使用状態においては、収納状態への脚部の回動を阻止するロック部材と、前記脚部と前記ロック部材との係合状態を解消させるように、前記脚部の収納状態への回動動作を許容する位置まで前記ロック部材を移動可能な状態に保持する保持手段と、この保持手段に保持される前記ロック部材を、その可動範囲内において前記脚部の使用状態におけるロック位置方向に付勢する付勢手段とを備え、前記ロック部材は、脚部の回動中心より根元側の位置において、脚部の収納状態への回動方向の側面に当接するものであり、前記可動範囲が、ロック位置から上方に向かって外側斜め方向への移動を許容するものであることを特徴とする壁紙糊付機を提供する。
また、請求項2に記載された発明では、内部に設けられた糊付けロールによりシート状壁装材の裏面に糊を塗布する本体部と、この本体部の下面側の両端部近傍に前後方向に延びる回動軸を中心にして本体部の裏面に略平行な収納状態と本体部の下面に対して鉛直な使用状態との相互の状態に回動可能な脚部とを有する壁紙糊付機において、前記脚部が使用状態にある時に、前記脚部の前記回動中心より根元側の位置において前記脚部の側面に当接し、前記脚部の収納状態への回動を阻止するロック部材と、前記脚部と前記ロック部材との係合状態を解消させるように、前記脚部の収納状態への回動動作を許容する位置まで前記ロック部材を移動可能な状態に保持する保持手段と、この保持手段に保持される前記ロック部材を、その可動範囲内において前記脚部の使用状態におけるロック位置方向に付勢する付勢手段とを備え、前記ロック部材は、脚部の回動中心より根元側の位置において、脚部の収納状態への回動方向の側面に当接するものであり、前記可動範囲が、ロック位置から上方に向かって外側斜め方向への移動を許容するものであることを特徴とする壁紙糊付機を提供する。
【0012】
この発明においては、脚部の使用状態においては、ロック部材が収納状態への脚部の回動を阻止するので、脚部が使用状態のまま保持されるので、本体部が使用状態で安定して保持される。
【0013】
このロック部材は、脚部の回動中心より根元側の位置において、脚部の収納状態への回動方向の側面に当接するものであり、このロック部材が当接することで脚部の回動が阻止されて使用状態に維持されるものである。
【0014】
ロック部材の保持手段は、上記のロック部材のロック位置と、脚部の根元部の回動軌跡より外側の位置(解放位置)との間で、ロック部材を移動可能な状態に保持するものであれば良い。この保持手段により、脚の回動時にはロック部材を解放位置に移動させることで、脚部とロック部材との係合状態が解消されるので、脚部の回動がロック部材による制限なく行われる。
【0015】
さらに、付勢手段によりロック部材が保持手段における可動範囲内でロック位置に常に付勢されているため、脚を使用状態に回動させると、ロック部材も付勢手段により付勢されてロック位置に移動し、脚部の固定状態が維持される。
【0016】
脚部を使用状態から収納状態に回動させる場合には、ロック部材を付勢手段の付勢力に逆らって保持手段の稼働範囲内で解放位置まで移動させれば良い。このため、この付勢手段による付勢力は、使用者の手指による力で容易にロック部材を移動できる程度のものであることが好ましい。
【0017】
ここで、脚部材は通常本体部の左右端部に設けられ、夫々を内側に折りたたむ事で収納状態に変形する。このため、脚部材の支点(回動中心)より根元側の部分は、使用状態から収納状態へ回動する際に、本体の外側方向に移動(回動)する。
【0018】
このため、保持手段によるロック部材の可動範囲が、ロック位置から外側(又は、回動中心からみた収納状態への回動移動の円周方向)への移動を許容するものであれば、使用状態から収納状態への移動に際し、前記付勢手段による付勢力が、ロック部材をロック位置に保持する保持力のほとんどを占めることとなる。
【0019】
この場合には、本体部の重量等を考慮して、ロック部材が容易に移動しないように付勢手段の付勢力を定めなければならない。しかし、この付勢力を大きくすれば、収納動作時に使用者がロック部材を移動させるのに大きな力を要することとなる。
【0020】
逆に、保持手段によるロック部材の可動範囲が、ロック位置から外側(又は、回動中心からみた収納状態への回動移動の円周方向)への移動を制限するものであれば、脚部材が収納状態へ回動する際にロック部材に加わる力が、ロック部材の保持手段により受ける事となり、使用状態での脚部が安定することとなる。
【0021】
すなわち、保持手段はロック部材のロック位置をその可動範囲内に含み、本体に対する外側方向への移動を制限し、かつ、脚部の根元端部の回動軌跡より外側の解放位置までの移動を許容する構成であることが好ましい。
【0022】
一例を示せば、ロック部材の保持手段は、ロック部材の固定位置を含み、このロック位置からほぼ鉛直方向の解放位置までロック部材の移動を許容する可動範囲を有しているものが考えられる。
【0023】
この場合には、ロック部材の可動範囲はほぼ鉛直方向であり、この範囲内でロック部材が摺動するように保持するものであれば、ロック部材はロック位置から水平方向への移動(脚部材の収納状態の移動によりロック部材に力が伝達される方向への移動)は、保持手段の水平方向への可動範囲に制限されるので、脚部材の使用状態からの回動移動を制限する。
【0024】
例えば、保持手段が、ほぼ鉛直方向に設けられた長穴等により、ロック部材の鉛直方向の移動を許容する構成とすれば、この長穴内を鉛直方向に摺動して可動範囲が形成されるとともに、水平方向への移動に関しては、長穴の横壁等に当接して移動することができず、結果としてここで移動が制限されることとなる。
【0025】
なお、ロック部材は、本来的には回動を阻止する構造であれば、その種類は問わないが、脚部の側面に当接させる構造を採用し、そこから(支点より)外側に部材が配置されるので、脚部材自体の構成には大きな変更は不要であり、比較的簡易な構成にすることができる。また、ロック部材は、回動する脚部のそれぞれに設けても良いが、構成を簡略化するために、左右の脚部の夫々に対し、前後一対の脚部の回動阻止を行う1つのロック部材で行わせても良い。
【0026】
請求項3に記載された発明では、請求項に記載された壁紙糊付機において、前記ロック部材は、前記脚部が収納状態にある時に、前記脚部の回動中心より上方または側方に位置する前記脚部の外周面部に当接するものであり、前記保持手段は、前記脚部が収納状態から使用状態へ回動する際に、前記脚部の外周面部に当接するロック部材が前記付勢手段による付勢力に逆らって移動できる方向に、前記可動範囲が定められていることを特徴とするものである。
【0027】
この発明では、脚部が収納状態にある時のロック部材の脚部に当接する状態を特定することにより、この構成により収納状態から使用状態へ脚部を回動変形させる際に、ロック部材が脚部の回動を妨げないものとなる。
【0028】
即ち、本発明で脚部を回動移動させる場合には、ロック部材を解放状態まで移動さえておくか、脚部材の回動移動に伴う力をロック部材に伝達し、ロック部材への付勢力に逆らって、保持手段の可動範囲内でロック部材を移動させることとなる。
【0029】
本発明では、脚部が収納状態にある時に、ロック部材は、脚部の回動中心より上方または側方に位置する脚部の外周面部に当接するものである。ここで、ロック部材が当接するのは、脚部の支点(回動中心)より根元側(接地側の反対)の外周面のうち、収納状態にある時に上方または側方(本体部の外側方向)に位置する部分である。
【0030】
そして、脚部が収納状態から使用状態へ回動する場合には、その回動中心より根元部分は上方へ回動(移動)する。ロック部材が、収納時に脚部の上方に位置する外周面部(例えば、倒れた状態での根元の側面部)に当接する場合には、ロック部材は脚部の移動に伴い上方への力を受けるとともに、上方への移動が許容されないと脚部の回動が行えない。この場合には、保持手段が、収納状態での当接位置から上方への移動を許容するように構成されるとともに、付勢手段はその上方への移動に際して、脚部の回動力によりロック部材へ伝達される力よりも小さいものであればよい。
【0031】
一方、ロック部材が、収納時に脚部根元部の側方の外周面(例えば、倒れた状態での根元端面部等)に当接するものであれば、使用状態への回動の際には、その当接部の面にほぼ沿った方向にこの当接面が移動するので、ロック部材への付勢力はほぼ変わらない。この場合にも、収納時の当接位置からやや上方か側方への可動範囲を有していれば、ロック部材が脚部の回動動作を妨げることはない。
【0032】
いずれの場合にも、通常は、脚部の使用状態への変形は、例えば、脚部を手で回動させるか、脚部を台座部ごと持ちあげて自重による回動作用により行えば良い。これらの場合、脚部の全体の重さと長さによるモーメントを考慮すれば、支点から根元側の近い位置(ロック部材)に伝達されるモーメントは大きいので、通常はロック部材の付勢力よりも大きなものとなる。このため、脚部はロック部材により使用状態への回動が阻止されず、かつ付勢手段による付勢力にほとんど影響されずに、極めて自然に使用状態に開放(回動変形)される。
【0033】
また、収納状態から使用状態への回動動作に伴い、脚部材が垂下状態(使用状態)に近くなれば、その状態の脚部の側面側(使用時の側面)にロック部材が当接することとなり、ロック部材はそのまま付勢手段により付勢されてロック位置に移動しようとする。
【0034】
この時、このロック部材への付勢力は、脚部の使用状態への回動移動方向への力にもなるので、使用状態への移動がさらに円滑に行える。加えて、脚部が使用状態に正確にセットされたか否かを確認しなくとも、自動的にロック部材がセットされる事となり、使用状態への準備動作が極めて簡素化される。
【0035】
このような使用状態への脚部の回動に伴うロック部材の動きや使用状態でのロック部材の固定状態を考慮すると、保持手段による可動範囲は、ロック位置では回動方向への移動が制限され、上方への移動のみが共用されるような状態で、例えば縦方向の長穴等により可動範囲が構成されていることが好ましい。
【0036】
また、この可動範囲(例えば長穴)は、上方に向かってやや外側への移動を許容するもの(例えば、外側に傾いた長穴)であることが好ましい。これにより、収納状態から使用状態への回動の際に、使用状態に完全に回動する前に、ロック部材が脚部の外側側面に当接し、付勢手段によりロック位置へ移動する力により、脚の回動とロック位置での固定が滑らかに行われる。
【0037】
更に、仮に、使用中に誤って脚部が変形し、脚部に当接するロック位置が変化しても、可動範囲の内に横方向への移動成分が含まれていれば、これらの変形を許容して確実に脚部をロックすることができるものとなる。
【0038】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1は、開脚時(使用状態、脚部が本体部下面にほぼ垂下状態)における壁紙糊付機の脚部を部分的に表したものである。
【0039】
この実施形態の脚部は、本体部10が載置される台座部8の下面の四隅部分に夫々設けられた脚1からなるものであり、個々の脚1は回動中心となる支点2に回動自在に取り付けられている。したがって、使用状態では、図面のように本体の下面に垂下されたような状態で保持されて本体部を支持する一方、閉脚時(収納状態)には、この支点1を中心に回動変形されて本体部10下方に折り畳まれる。なお、夫々の脚1は、支点1が本体の両端部に前後方向の軸(回動軸)であるので、本体部の下面の中央部方向へ折り畳まれる。
【0040】
この脚1の根元部には、ロック部材としての丸棒3、付勢手段を構成する引っ張りばね4、および保持手段としての長穴5を備えており、丸棒3は長穴5内を摺動移動可能に保持されている。
【0041】
丸棒3は、本体部の前後方向(脚1の回動軸と同方向)に掛け渡されており、引っ張りバネ4により長穴5の下端部方向に付勢されている。長穴5の下端部は、回動軸となる支点2より上部(回動軸より脚の根元の部分)に位置し、その上端部は脚の根元部の回動軌跡の外側(上部)に位置するように構成されており、この長穴5によりロック部材の可動範囲が規制されている。
【0042】
引っ張りバネ4の一端は支点2に固定され、他端が丸棒3に連結されているため、丸棒3は、常に支点方向(長穴5の下端方向)に付勢されている。この状態では、丸棒1は長穴5の単手方向の側面部と脚1の根元部の外側面部に係合している。そして、脚1が回動方向へ移動しようとしても、その力は丸棒3を介して長穴5の側面部で受けることとなるので、脚の使用状態が安定して保持される。さらに、丸棒3の上方への移動は、脚部1から受ける力が小さく、かつ、下方へ付勢されているため、丸棒3はロック位置で確実に保持される。
【0043】
丸棒3の端部は、長穴5内に挿入されて保持されており、長穴の長手方向に沿って移動させることができる。長穴5は、支点等を保持する脚部支持板7(回動軸と直行する方向の平面板)に形成されており、その長手方向は、図1に示すように、斜め上方(上方に向かって外側に傾いている)であり、丸棒3の長手方向への移動に伴い、ロック部材と支点2との距離が変化する。
【0044】
この図1では、脚1が使用状態にあるものを示しているが、脚1を折り畳む(収納状態に変形する)方向へ回動させる場合には、引っ張りばね4の付勢力に抗して丸棒を解放位置(長穴5の上端位置、又は、脚根元端部の回動軌跡より外側の位置)へ移動させれば、ロック部材による障害なしに脚1を回動させることが出来る。
【0045】
また、丸棒3と支点2との距離が長くなれば、引っ張りバネ4も伸びて付勢力が強くなるので、丸棒3がロック位置から外れると、ロック位置方向への付勢力が高くなるので、使用状態においては、丸棒3が脚の根元側面に当接することによって脚1の回動が阻止されると共に、脚1が使用状態で安定的に維持固定される。
【0046】
長穴5は、ロック位置を含んで斜め上方と下方に長さを有している。これは、使用状態において脚部1が変形した場合、例えば曲がった場合に丸棒3のロック位置(脚部1との当接位置)が変化することがある。このような場合でも、長穴5を斜めに形成する事で横方向への移動が(縦方向の移動に伴って)許容されているので、ロック位置が変化してもそれに対応して丸棒3の当接位置が変化できる構成となっている。
【0047】
すなわち、丸棒3を長手方向に沿って移動させれば、上下の移動と共に左右の移動も行えるので、当接面となる脚の側面(通常の状態では使用状態で鉛直面)が斜めになっても、それに応じて長穴5内を移動すれば対応するロック位置に納められる。
【0048】
次に、収納状態における壁紙糊付機の脚部を図2(a)に示す。図2も、図1と同様に脚部1の根元部周辺を部分的に表したものである。この状態で、脚1の側方に位置する外周面は根元端面であるが、この実施形態においては、丸棒3が上方に位置する外周面である脚1の内側側面(図中の上面)に当接している。
【0049】
また、脚1の下端付近には、台座部8に設けられた収納状態保持手段であるストッパー6が係合しており、このストッパー6によって、脚1の収納状態からの回動を阻止し、収納状態を維持している。また、ストッパー6を解放することにより、脚1は使用状態への移動が可能となる。
【0050】
長穴5は、図2(a)および(b)に示すように、脚1が回動したときに丸棒3と当接する側面(図中上面)の移動方向に可動範囲を有するように形成されている。このため、脚1がその自重又は人力等により支点2を中心にして回動し始めると、これに伴い、丸棒3が脚1の側面(回動により上方へ移動)に当接しながら、ばね4の付勢力に逆らって長穴5内を上方へ移動する。
【0051】
さらに、脚1の回動に伴い、丸棒3の当接面が、脚1の根元端面、外側の側面へと次々に当接しながら移動していく。ここで、内側側面(収納状態で上方に位置する外周面)から根元端面(収納状態で側方に位置する外周面)へ移行する状態を、図2(b)に示す。そして、最終的には、図2(b)の状態から図1の状態になり、脚1が使用状態になる。
【0052】
脚1の回動時に丸棒3に与えられる力は、ばね4による付勢力よりも大きなものであり、収納状態から使用状態へ脚1を回動変形させて移行させるときにも、ストッパー6を解除するだけで、脚1の自重の作用のみで回動変形させることができるので、開脚する際の作業が容易になる。また、脚1の回動に伴い、ロック部材である丸棒3は、自動的にロック位置に納まる(図2(b)の状態から図1の状態になる)ので、脚1の固定(ロック部材の操作)動作は不要であり、この点においても作業性が向上している。
【0053】
また、長期間の使用等に伴い引っ張りバネ4のバネ力が低下したときには、引っ張りバネ4を交換すれば良いし、丸棒3が摩耗等したときには、丸棒3を交換すれば良く、メンテナンス性も向上する。
【0054】
なお、この実施形態では、収納状態においては、丸棒3が脚の側面(収納状態で上方に位置する外周面)に当接しているが、脚の根元端面(収納状態で側方に位置する外周面)に当接させる構成としても良い。この場合には、回動動作の際のばねの付勢力による影響は更に少なくなるが、丸棒の可動範囲を横方向へ大きくとらねばならず(例えば、長穴を更に斜めに傾けて形成する)、ロック時の固定がやや不安定となり易い。
【0055】
なお、本実施形態においては、長穴5の形成方向は斜め上方にしているが、少なくともロック位置において外側方向(脚の収納状態への回動により力が加わる方向)への移動を制限し、上方(脚の使用状態への回動により力が加わる方向)に向かう(可動範囲を有する)ものであれば良く、その角度は、使用状況に応じて適宜決定すれば良い。
【0056】
例えば、図3(a)〜(c)のように、単に垂直上方に延びる長穴5’であっても良く、この場合には、収納状態から使用状態への移行の際における脚1の上方の外周面から側方の外周面への移動が速やかに行われる。また、本実施形態においては、付勢手段として、引っ張りバネを用いているが、丸棒(ロック部材)をその可動範囲内において前記ロック位置方向に付勢するものであれば、例えば、圧縮コイルばねでも板ばねでも良く、その他弾性部材でも良く、その種類は問わない。
【0057】
また、他の実施形態では、長穴の形状がロック位置付近ではほぼ垂直方向で、上方に向かう。したがって、外側(又は内側)にカーブするような、例えば、湾曲形状の摺動溝等で保持手段の可動範囲を構成しても良い。この場合には、収納状態から使用状態への脚の移動軌跡と、その外周面に当接して移動するロック部材の移動軌跡とを考慮して、無理な力が掛からないように考慮すれば良い。
【0058】
【発明の効果】
請求項1に記載された発明によれば、壁紙糊付機の開脚状態が安定するとともに、閉脚するための作業を容易に行うことができる。また、開閉機構の構成部品が破損しても、容易に交換することができる。
【0059】
請求項2に記載された発明によれば、開脚するための作業をも容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る壁紙糊付機の脚部を正面視で部分的に表した説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る壁紙糊付機の脚部の回動による変化を正面視で部分的に表した説明図である。
【図3】本発明の別の一実施形態に係る壁紙糊付機の脚部の回動による変化を正面視で部分的に表した説明図である。
【図4】従来の壁紙糊付機の全体を表した説明図である。
【図5】従来の壁紙糊付機の折り畳み構造の一例を表した説明図である。
【符号の説明】
1・・・・・脚
2・・・・・支点
3・・・・・丸棒
4・・・・・引っ張りバネ
5・・・・・長穴
7・・・・・脚部支持板
8・・・・・台座部
10・・・・本体部

Claims (3)

  1. 内部に設けられた糊付けロールによりシート状壁装材の裏面に糊を塗布する本体部と、この本体部の下面側の両端部近傍に前後方向に延びる回動軸を中心にして本体部の裏面に略平行な収納状態と本体部の下面に対して鉛直な使用状態との相互の状態に回動可能な脚部とを有する壁紙糊付機において、
    前記脚部の使用状態においては、収納状態への脚部の回動を阻止するロック部材と、
    前記脚部と前記ロック部材との係合状態を解消させるように、前記脚部の収納状態への回動動作を許容する位置まで前記ロック部材を移動可能な状態に保持する保持手段と、
    この保持手段に保持される前記ロック部材を、その可動範囲内において前記脚部の使用状態におけるロック位置方向に付勢する付勢手段とを備え
    前記ロック部材は、脚部の回動中心より根元側の位置において、脚部の収納状態への回動方向の側面に当接するものであり、
    前記可動範囲が、ロック位置から上方に向かって外側斜め方向への移動を許容するものであることを特徴とする壁紙糊付機。
  2. 内部に設けられた糊付けロールによりシート状壁装材の裏面に糊を塗布する本体部と、この本体部の下面側の両端部近傍に前後方向に延びる回動軸を中心にして本体部の裏面に略平行な収納状態と本体部の下面に対して鉛直な使用状態との相互の状態に回動可能な脚部とを有する壁紙糊付機において、
    前記脚部が使用状態にある時に、前記脚部の前記回動中心より根元側の位置において前記脚部の側面に当接し、前記脚部の収納状態への回動を阻止するロック部材と、
    前記脚部と前記ロック部材との係合状態を解消させるように、前記脚部の収納状態への回動動作を許容する位置まで前記ロック部材を移動可能な状態に保持する保持手段と、
    この保持手段に保持される前記ロック部材を、その可動範囲内において前記脚部の使用状態におけるロック位置方向に付勢する付勢手段とを備え
    前記ロック部材は、脚部の回動中心より根元側の位置において、脚部の収納状態への回動方向の側面に当接するものであり、
    前記可動範囲が、ロック位置から上方に向かって外側斜め方向への移動を許容するものであることを特徴とする壁紙糊付機。
  3. 前記ロック部材は、前記脚部が収納状態にある時に、前記脚部の回動中心より上方または側方に位置する前記脚部の外周面部に当接するものであり、
    前記保持手段は、前記脚部が収納状態から使用状態へ回動する際に、前記脚部の外周面部に当接するロック部材が前記付勢手段による付勢力に逆らって移動できる方向に、前記可動範囲が定められていることを特徴とする請求項2記載の壁紙糊付機。
JP14102296A 1996-05-10 1996-05-10 壁紙糊付機 Expired - Fee Related JP3791706B2 (ja)

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