JP3790596B2 - フロアパネルの塞ぎ蓋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パネル上面に対する段落フランジを内周面に形成した開口部を辺部に設けたフロアパネル(フリーアクセスフロア構築用)に対し、パネル上面と蓋上面とを揃えて該蓋上面から連続する外周フランジを前記段落フランジに載置することでフロアパネルの開口部を塞ぐ塞ぎ蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】
フリーアクセスフロアを構築するフロアパネルは、基礎床面上に直接又は支持脚を介して配設し、基礎床面との間に張り巡らせた電力線や通信線等を適宜引き出せるようにした床材であり、特にOA化されたオフィスでの自由な配線を実現する。一般のフロアパネルは、辺部に開口部を設けており、基礎床面上に敷き詰めて並んだ多数の開口部にコンセントボックスを配したり、通信線等を引き出すように用いる。開口部は、通線口を有する塞ぎ蓋で個々に塞がれており、必要な個所の通線口から通信線等を引き出すのであるが、不要な開口部分を減らし、またパネル上面と段差のある部分をできる限り設けないようにするため、通常、使用しない通線口は閉蓋している。
【0003】
例えば、特開平6-165351号では、塞ぎ蓋と一体に形成した通線口形成部を適宜切りとることにより、必要に応じて通線口を形成できる例が開示されている。この例は、塞ぎ蓋の蓋上面表及び裏にこの蓋上面の厚みより薄い案内部を形成することで区画されており、ペンチ等で塞ぎ蓋から通線口形成部を上方へ打ち抜いて開口し、通信線等を引き出せるようにしたものである。打ち抜いた通線口形成部を再び塞ぎ蓋と一体にすることはできないが、蓋上面裏に設けた案内部を蓋上面表に設けたそれよりも若干内側にずらして形成してあり、塞ぎ蓋から通線口形成部を分離した後の蓋上面表及び裏の案内溝が斜面を形成することにより、この斜面に対して通線口形成部を載置して通線口を閉蓋できるようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記例(特開平6-165351号)では、通線口の主たる目的である通信線等の引き出しにおいて、次のような問題がある。まず、通線口形成部を打ち抜くことにより案内部に沿って形成されるバリが、引き出した通信線等を傷つけてしまう問題である。上述のように、例示の塞ぎ蓋では案内部に沿って通線口形成部を載置して通線口に閉蓋できるようにしているが、実際には案内部に形成されるバリが邪魔になって、パネル上面又は塞ぎ蓋の蓋上面と通線口形成部の蓋上面とが揃わなくなる。通線口形成部分離前の案内部における耐荷重性を確保するため、案内部をあまり薄くするわけにもいかず、結果として通線口形成部の打ち抜き作業はかなりな力が必要となる。前記バリの問題を解決するには、バリ取りとして通線口形成部分離後の案内部にやすり掛け等を施せばよいが、記述のような打ち抜き作業にバリ取り作業が加わると、通線口ひとつ作り出すために過度の手間と労力を要することになり、好ましくない。
【0005】
また、打ち抜いた通線口形成部を紛失する虞が多分にあり、使用しなくなった通線口を再び閉蓋する際に至って、対応する通線口形成部がきちんと保管されているかどうかが疑問である。仮に保管がなされ、通線口に通線口形成部を閉蓋できたとしても、両者は係合又は嵌合しているわけではなく、通線口形成部は単に通線口に載置しているだけなので、載置した通線口形成部に掛かるちょっとした荷重やフロアパネル又は塞ぎ蓋から伝わる振動等の影響を受けて、通線口から通線口形成部が簡単に外れてしまうこともあり得る。
【0006】
更に、通線口から引き出した通信線等が通線口から露呈するフロアパネルの段落フランジに接触して傷ついてしまったり、前記段落フランジがパネル上面又は蓋上面に対する段差を形成することになり、都合が悪い。これは、通線口から未配線の通信線等を引き出す場合だけではなく、電子機器等に接続された通信線等を接続解除しないまま引き出す通線口を変更する場合を想定し、通線口を必ず塞ぎ蓋の蓋上面の周縁に連続して開いた開口として形成するためである。段落フランジにバリ取りや丸み付けといった加工を施す対策も考えられるが、金属製フロアパネルから厳密にバリを解消することは不可能であり、丸み付といった新たな加工コストの上昇を招くのは好ましくない。また、前記段落フランジの加工は、コンクリート製フロアパネルでは事実上難しい。そこで、フロアパネルとしての開口割合をできるだけ抑えることを前提として、実際の運用面における通線口の取扱いが簡便かつ実用性十分なものとなるように、通線口とこの通線口を任意に閉蓋可能な部材を含めた塞ぎ蓋について、検討することとした。
【0007】
【課題を解決するための手段】
検討の結果開発したものが、パネル上面に対する段落フランジを内周面に形成した開口部を辺部に設けたフロアパネルに対し、パネル上面と蓋上面とを揃えて蓋上面から連続する外周フランジを前記段落フランジに載置することでフロアパネルの開口部を塞ぐ塞ぎ蓋において、塞ぎ蓋は段落フランジ載置相当部位の外周フランジから内向きに切欠を有する蓋本体とこの切欠に装着する閉蓋面及び通線口形成面とによる側面視略L字状の蓋部材とからなり、閉蓋面は切欠に略等しい形状で、通線口形成面を切欠内に納めて蓋部材をこの切欠に装着すると閉蓋面は蓋上面の一部を構成してこの切欠を閉蓋し、通線口形成面は切欠に満たないが少なくとも切欠から露呈する段落フランジを覆う形状で、閉蓋面を切欠内に納めて蓋部材をこの切欠に装着すると通線口形成面は蓋上面の一部を構成し、かつ蓋本体の切欠から露呈するフロアパネルの段落フランジに覆って切欠の内周縁と共に通線口を形成するフロアパネルの塞ぎ蓋である。通線口形成面は、閉蓋面との接合縁からの長さが短い形状や、接合縁からの長さは閉蓋面と同じながら端縁の両側縁のいずれかに設けた開口を有する形状等にする。閉蓋面及び通線口形成面は、いずれも蓋本体の外周フランジと厚さが等しく、かつその端縁を蓋本体の外周に揃えて切欠に装着するのが好ましい。
【0008】
蓋部材を切欠に装着する手段は、例えば閉蓋時では(1)閉蓋面を切欠に嵌合又は切欠内面に設けた凸条等に載置して支持する、(2)切欠内に納める通線口形成面を切欠内に嵌合又は切欠内面に設けた凸条等で受けて支持する、(3)前記(1)及び(2)を併用する。閉蓋面を切欠に嵌合するは、切欠内面に上下二列に形成した突起又は凸条で閉蓋面側縁又はこの側縁に形成した突起若しくは凸条を挟持するとよい。閉蓋面を載置する凸条等は、連続した凸条又は段差や2個以上の断続的な突起の列があり、切欠内に納める通線口形成面を妨げない形状又は配置が必要となる。切欠内に納める通線口形成面を受ける凸条等には、通線口形成面側縁下端を受ける嵌合凹部が好ましく、この嵌合凹部と切欠内面に形成した突起又は凸条とで通線口形成面を挟持してもよい。切欠に収納する通線口形成面は、切欠内の連続した凸条又は段差や2個以上の断続的な突起の列からなる案内部を切欠内面に形成し、収納方向を規制するとよい。前記嵌合凹部や案内部は、通線口形成面の収納位置を一義的に定めるから、切欠に対する蓋部材の装着位置決め手段でもある。なお、通線口形成時では、既述の閉蓋面と通線口形成面とが逆の関係で嵌合、挟持又は保持構造が等しく構成できるが、両者の接合縁から長さに長短がある場合には、閉蓋面及び通線口形成面が共にその端縁を蓋本体の外周に揃えて切欠に装着すると、閉蓋時の通線口形成面と通線口形成時の閉蓋面とは切欠に対する収納位置が異なることになるから、この場合は切欠内面に設ける嵌合受部や案内部が2ヶ所必要となる。
【0009】
本発明の塞ぎ蓋は、蓋本体とは別体の蓋部材で切欠を閉蓋するので、通線口の形成作業に伴ってバリ等を作る心配もなく、切欠の閉蓋時はもちろん、通線口形成時においても、蓋部材は常に切欠に装着した状態にあるため、紛失する虞もない。また、閉蓋面は蓋本体の切欠から露呈する段落フランジに載置して、通線口形成面は少なくとも蓋本体の切欠から露呈する段落フランジを覆って、閉蓋時及び通線口形成時におけるパネル上面及び蓋上面に対する段差を形成させない。そして、蓋本体の切欠に露呈する段落フランジを通線口形成面が覆いながら、通線口形成面が閉蓋面との接合縁からの長さが短い形状の場合には、この通線口形成面の接合縁と蓋本体の切欠における前記接合縁の対向縁及び両側縁とにより囲まれた通線口を形成し、接合縁からの長さは閉蓋面と同じながら接合縁を除く残り2縁のいずれかに開いた開口部を有する形状の場合には、前記開口部の内周縁と蓋本体の切欠における前記開口部の対向縁とにより囲まれた通線口を形成する。このように通線口形成面と切欠とに囲まれて形成される通線口から引き出した通信線等は、通線口形成面と切欠とにより周囲を保護され、フロアパネルのフランジ(段落フランジのほか、フロアパネルの辺部も含む)に接触して擦れることがなく、破損する心配がなくなる。このため、通線口形成面は、通線口に対して段落フランジが露出しないように、段落フランジを覆えればよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。図1は、蓋部材1の閉蓋面2を水平にして装着した蓋本体3を塞ぎ蓋としてフロアパネル6の開口部4に取り付けた状態の斜視図、図2は図1における蓋部材1の装着関係を図1の背面方向から見た斜視図、図3は通線口形成面5を水平にして蓋本体3に装着した図1相当斜視図、図4は図3における蓋部材1の装着関係を表した図2相当斜視図である。図1と図3とを比較して明らかなように、閉蓋面2を水平にして蓋部材1を装着すると塞がれた切欠9に、通線口形成面5を水平にして蓋部材1を装着すると、蓋部材1及び切欠9に囲まれた通線口24が形成される。
【0011】
本例の開口部4は、図1、図3又は後掲図5にみられるように、短辺に対して長辺が2倍の平面略長方形をしたフロアパネル6に対する切欠であり、内周面にパネル上面18に対する段落ちフランジ7を突出させている。このような開口部4は、通常、嵌め込むコンセントボックスの形状に合わせて形状、大きさが決定される。蓋本体3は、蓋上面19から連続する外周フランジ20を前記段落フランジ7に載置できるように外周フランジ20の外形を前記開口部4と略同形にしてあり、例えば図5にみられるように、同型のフロアパネル6,6を突き合わせた際に隣り合う開口部4,4が形成する平面略正方形の開口に対して、両フロアパネル6,6に跨って取り付けることができる。この場合、蓋本体3は2枚のフロアパネル6,6に支持され、加えられた荷重が2枚のフロアパネル6,6に分散して支えられるようになり、耐荷重性能を高くできる。蓋本体3は、外周フランジ20を開口部4の段落ちフランジ7に載置するほか、弾性を有する鈎形状の掛止部8を段落ちフランジ7に掛けて開口部4に位置固定する。
【0012】
蓋本体3には、蓋上面19の周縁と連続する開いた切欠9を外周フランジ20の段落フランジ載置相当部位から内向きに設けてあり、図2又は図4にみられるように、前記切欠9の内面には、蓋部材1の通線口形成面5を挿入する閉蓋時案内溝10と閉蓋面2を挿入する通線口形成時案内溝11とを鉛直方向に延ばし、閉蓋時案内溝10の下端には嵌合凹部23を延設している。蓋部材1は、水平にした閉蓋面2又は通線口形成面5の各端縁を蓋本体3の蓋上面周縁に揃えて段落ちフランジ7に載置し、かつ蓋上面19と面一になるように切欠9へ装着されるのが好ましい。本例では、通線口形成面5を挿入する閉蓋時案内溝10を短くして切欠9の奧側(図2中奧)に、閉蓋面2を挿入する通線口形成時案内溝11を長くして、通線口形成面5の奥行きに合わせて切欠9のほぼ中間付近(図2中手前)に配している。なお、本例は、通線口形成時に閉蓋面2を通線口形成時案内溝11へ間違えずに挿入するように、水平にした通線口形成面5と蓋上面19とにそれぞれ一対の▽マーク(位置合せマーク)27を設けている。また、水平にした閉蓋面2又は通線口形成面5の側縁を載置できる支持条15を、両案内溝10,11の上端を結ぶように設けてあり、前記支持条15を下段として上段にあたる挟持突起12を切欠9の内周縁に沿って部分的に形成してある。支持条15と挟持突起12とは、後述する蓋部材1の蓋突起13を挟持して、蓋部材1の切欠9に対する装着状態を保持する。更に、本例では接合縁21に段差を設けてあり、対応する挟持突起12と閉蓋時案内溝10に連続する嵌合凹部23とで、収納した通線口形成面5を挟持できるようにしている。
【0013】
蓋部材1は、図1〜図4に見られるように、切欠9の形状に略等しい閉蓋面2と接合縁21からの長さが閉蓋面2の略半分の通線口形成面5とからなる側面視略L字状であり、閉蓋面2を水平にして切欠9を閉蓋した時は、通線口形成面5を上記閉蓋時案内溝10に挿入し、通線口形成面5を水平にして通線口24を形成する時は閉蓋面2を通線口形成時案内溝11に挿入して、切欠9に装着する。既述したように、切欠9に蓋部材1を保持するため、閉蓋面2又は通線口形成面5の側縁には、支持条15と挟持突起12とに挟持される蓋突起13が設けてある。各案内溝10,11へ閉蓋面2又は通線口形成面5を挿入した際、蓋突起13を溝内に圧接する大きさとすることで、切欠9に装着した蓋部材1のガタツキを防止し、より安定な装着状態を実現する機能を前記蓋突起13に付加することもできる。
【0014】
本例の塞ぎ蓋は、図6にみられるように、フロアパネル6の開口部4から取り外した後に通信線等14を切欠9に宛がい、通線口形成面5を水平にして閉蓋面2を通線口形成時案内溝11に挿入することで前記通信線等14を通線口24に挿通した状態にし、そのまま開口部4に蓋本体3を取り付ける手順により、通信線等14の引出作業を実現する。このように、通信線等14を通線口24に挿通した状態、すなわち樹脂製の蓋本体3及び蓋部材1で囲んだ状態にして引出作業が進められるため、塞ぎ蓋を切欠9に取り付ける際に蓋本体3又は蓋部材1と段落フランジ7とにより通信線等14を挟み込むような事故が防止できる上に、引き出した通信線等14も金属製のフロアパネル6の段落ちフランジ7や辺部に接触する心配がなくなる。蓋部材がなければ、とりわけ図5にみられるような2枚のフロアパネル6,6間に跨って取り付けた塞ぎ蓋から通信線等を引き出した場合に、接触音発生を防止するために一定の隙間を設けて並べられる2枚のフロアパネル6,6の前記隙間に通信線等が入り込み、各パネル6が荷重によって撓んだり振動して擦れ合う段落ちフランジ7,7に挟まれて破損したり、場合によってはショートすることもあり得る。このように、本発明の蓋部材は、引き出した通信線等の安全性を大きく高めるのである。
【0015】
本発明における蓋部材は、上述のように、引き出した通信線等をフロアパネルとの接触から保護するだけでなく、通線口の形成、閉蓋を任意に選択できるようにする機能を有している。すなわち、側面視略L字状の蓋部材は、閉蓋面、通線口形成面をそれぞれ閉蓋時、通線口形成時に割り当てることで、通線口の形成、閉蓋を両者の選択で実現するのである。この選択機能を果たすには、通線口を完全に閉蓋する閉蓋面に対し、通線口形成面は少なくとも切欠から露呈する段落フランジを覆いながら通信線等を引き出せる形状であればよいことになる。
【0016】
例えば、図7(図1相当斜視図)に見られるように、切欠9に対して側方に開いた開口26を設けた通線口形成面16を有する蓋部材17でも、上記例同様の作用、効果を得ることができる。通線口24は、前記開口26と切欠9の内周縁とにより形成される。この例の蓋部材17では、図8(図2相当斜視図)に見られるように、閉蓋面2と通線口形成面16とは外形の大きさが等しいため、通線口形成時案内溝11及び閉蓋時案内溝10(図2参照)に相当する案内部22(支持突起25と嵌合凹部23とにより仮想的に形成、図8中ハッチング部位参照)を切欠9内に構成し、この案内部22を切欠9内に収納する通線口形成面16又は閉蓋面2に共用して案内することにより、切欠9に対して蓋部材17を装着する際、切欠9内に収納する閉蓋面2又は通線口形成面16の収納位置を間違える心配がなくなる利点がある(▽マークがないのはこの理由による、図1と図7とを比較対照)。また、閉蓋時における閉蓋面2又は通線口形成時における通線口形成面16は、共に切欠9の内周に沿って配列した支持突起25に載置して十分に支持できるため、切欠9に装着した蓋部材17の回動を規制するために、切欠9内に収納する閉蓋面2又は通線口形成面16の側縁下端を嵌め込む嵌合凹部23を切欠9内に設けるだけでよい。
【0017】
上記各例の塞ぎ蓋は、各案内溝又は案内部及び嵌合凹部へ閉蓋面又は通線口形成面を挿入し、水平にした閉蓋面又は通線口形成面側縁に設けた蓋突起を挟持突起及び支持条で挟持して、切欠への安定した装着を実現していたが、例えば、蓋本体を掛止部によりフロアパネルの段落ちフランジに掛止して位置固定していたのと同様に、前記掛止部相当の部位を設けた閉蓋面又は通線口形成面を支持条等に掛止して、蓋部材の切欠への安定した装着を実現してもよい。通常、フロアパネルが金属製であるのに対し、塞ぎ蓋は樹脂製で、比較的細かな部位の形成が簡単にできるので、塞ぎ蓋又は通線口の大きさ、形状や蓋部材、特に蓋部材の形状に合わせて、装着手段を決定するとよい。
【0018】
【発明の効果】
本発明は、手間及び労力を要せず、簡単かつ短時間に通線口を形成できる塞ぎ蓋を提供する。しかも、この塞ぎ蓋は着脱自在な蓋部材により、あたかも通信線等を塞ぎ蓋に設けた開孔に挿通した状態を実現し、引出作業時だけでなく、引き出した後にフロアパネルに接触することによる通信線等の破損を防止できる利点がある。これにより、段落フランジ端面が鋭角にならぬように施していた処理が不要となり、フロアパネル製造時における加工コストを低減する。
【0019】
更に、コンクリートを母材とするフロアパネルであっても、本発明の塞ぎ蓋を用いれば通信線等をコンクリートに接触させることなく引き出せるようになる。このように、本発明はフロアパネルに加工又は材料の限定を要求することなく、安全に通信線等を引き出せるようにするのである。
【0020】
また、一度形成した通線口を、蓋部材の向きを変えることによって再び閉蓋することができるし、この蓋部材は閉蓋時、通線口形成時を問わず常に塞ぎ蓋に装着されているため、紛失する心配もない。こうして、本発明は、塞ぎ蓋が2部材からなることによる蓋部材の紛失の可能性を解消したのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓋部材の閉蓋面を水平にして装着した蓋本体を開口部に取り付けた状態の斜視図である。
【図2】図1における蓋部材の装着関係を図1の背面方向から見た斜視図である。
【図3】通線口形成面を水平にして塞ぎ蓋に装着した図1相当斜視図である。
【図4】図3における蓋部材の装着関係を表した図2相当斜視図である。
【図5】突き合わせたフロアパネルの開口部が形成する平面略正方形の開口に跨って塞ぎ蓋を取り付けた図1相当斜視図である。
【図6】通線口形成面から通信線等を引き出して、開口部に塞ぎ蓋を取り付ける作業を表した図1相当斜視図である。
【図7】別例の蓋部材の通線口形成面を水平にして装着した蓋本体を開口部に取り付けた状態の図1相当斜視図である。
【図8】図7の蓋部材の装着関係を表した図2相当斜視図である。
【符号の説明】
1 蓋部材
2 閉蓋面
3 蓋本体
4 開口部
5 通線口形成面
6 フロアパネル
7 段落ちフランジ
8 掛止部
9 切欠
10 閉蓋時案内溝
11 通線口形成時案内溝
12 挟持突起
13 蓋突起
14 通信線等
15 支持条
16 別例の通線口形成面
17 別例の蓋部材
18 パネル上面
19 蓋上面
20 外周フランジ
21 接合縁
22 案内部
23 嵌合凹部
24 通線口
25 支持突起
26 開口
27 ▽マーク(位置合せマーク)

Claims (2)

  1. パネル上面に対する段落フランジを内周面に形成した開口部を辺部に設けたフロアパネルに対し、パネル上面と蓋上面とを揃えて該蓋上面から連続する外周フランジを前記段落フランジに載置することでフロアパネルの開口部を塞ぐ塞ぎ蓋において、塞ぎ蓋は段落フランジ載置相当部位の外周フランジから内向きに切欠を有する蓋本体と該切欠に装着する閉蓋面及び通線口形成面による側面視略L字状の蓋部材とからなり、蓋本体は、蓋部材の通線口形成面を挿入する閉蓋時案内部と、閉蓋面を挿入する通線口形成時案内部とを、切欠の内面に設け、蓋部材の閉蓋面は蓋本体の切欠に略等しい形状とし、蓋部材の通線口形成面は前記閉蓋面との接合縁からの長さが閉蓋面より短い形状としてなり、閉蓋面を水平にして通線口形成面を切欠内の閉蓋時案内部挿入すると、端縁を蓋本体の外周に揃えた閉蓋面が蓋上面の一部を構成しつつ該切欠を閉蓋し、また通線口形成面を水平にして閉蓋面を切欠内の通線口形成時案内部挿入すると、端縁を蓋本体の外周に揃えた通線口形成面が蓋上面の一部を構成し、かつ蓋本体の切欠から露呈するフロアパネルの段落フランジ覆って、蓋部材の接合縁と蓋本体の切欠の内周縁とに囲まれた通線口を形成することを特徴とするフロアパネルの塞ぎ蓋。
  2. パネル上面に対する段落フランジを内周面に形成した開口部を辺部に設けたフロアパネルに対し、パネル上面と蓋上面とを揃えて該蓋上面から連続する外周フランジを前記段落フランジに載置することでフロアパネルの開口部を塞ぐ塞ぎ蓋において、塞ぎ蓋は段落フランジ載置相当部位の外周フランジから内向きに切欠を有する蓋本体と該切欠に装着する閉蓋面及び通線口形成面による側面視略L字状の蓋部材とからなり、蓋本体は、蓋部材の通線口形成面を挿入する閉蓋時案内部と、閉蓋面を挿入する通線口形成時案内部とを兼ねる案内部を、切欠の内面に設け、蓋部材の閉蓋面は蓋本体の切欠に略等しい形状とし、蓋部材の通線口形成面は前記閉蓋面と外形の大きさが等しく、蓋本体の切欠に対して側方に開いた開口を有する形状としてなり、閉蓋面を水平にして通線口形成面を切欠内の案内部挿入すると、端縁を蓋本体の外周に揃えた閉蓋面が蓋上面の一部を構成しつつ該切欠を閉蓋し、また通線口形成面を水平にして閉蓋面を切欠内の案内部挿入すると、端縁を蓋本体の外周に揃えた通線口形成面が蓋上面の一部を構成し、かつ蓋本体の切欠から露呈するフロアパネルの段落フランジ覆って、通線口形成面が有する開口と蓋本体の切欠の内周縁とに囲まれた通線口を形成することを特徴とするフロアパネルの塞ぎ蓋。
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