JP3789651B2 - キャブヒンジブラケット締結構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャシフレーム上にキャブをティルト可能に支持するキャブヒンジブラケット締結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ティルトキャブ車両においては図5で示すように、シャシフレーム1上にキャブをティルト可能に支持するキャブヒンジブラケット2が締結されている。従来の締結構造は図6及び図7で示すように、キャブヒンジブラケット2はシャシフレーム1の上面に当接する支持部3と、シャシフレーム1の側面に当接する立面部4とを有し、これらの支持部3及び立面部4をボルトにより締結する構造である。
【0003】
前記シャシフレーム1の上面に当接する支持部3のボルト締結にはシャシフレーム1の裏面側にナットを位置させる必要があり、それにはナットが落下しないようにするため、図7で示すように、シャシフレーム1の裏面にホルダプレート5を溶接し、このホルダプレート5にナット6を回り止め状態で保持させ、ボルト7を前記ナット6に締結するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の締結構造では、ナット6のホルダプレート6をシャシフレーム1に溶接する作業が必要であり、特にコの字型のシャシフレーム1の裏面奥部の位置へ溶接する作業は容易ではない。また、キャブヒンジブラケット2の位置決め手段はなく、支持部3のボルト穴とシャシフレーム1のボルト穴との位置合わせ作業が必要であり、重量物であるキャブヒンジブラケット2を動かす作業も容易ではない等の作業性の問題があった。
【0005】
本発明の目的は、ボルトを締め付けるナットの保持とキャブヒンジブラケットの位置決めを可能にし、作業性を向上したキャブヒンジブラケット締結構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明は、 シャシフレーム上にキャブをティルト可能に支持するキャブヒンジブラケットを前記シャシフレーム上面に支持する支持部にボルト穴と位置決め穴とを設け、セッティングプレートに前記ボルト穴と対応するナットと、前記位置決め穴と対応する位置決め軸と、この位置決め軸に着脱可能なキャップとを備えた締結具を前記シャシフレームの上面に前記位置決め軸を突出し、この位置決め軸にキャップを装着して前記シャシフレームの裏面に固定し、前記位置決め穴を前記キャップに嵌合して前記ボルト穴と前記ナットとを位置決めし、ボルトを前記ボルト穴に挿入して前記ナットに締め付けてなるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、16は締結具を示し、この締結具16は図2及び図4で示すように、シャシーフレーム1への保持機能とキャブヒンジブラケット2(以下ブラケットと略称する)の位置決め機能とを備えているものである。
【0008】
この締結具16は、セッティングプレート10の左右2位置にナット11が固着され、左右ナット11間の中央に位置決め軸12を突設し、この位置決め軸12にキャップ13を着脱可能に装着した構造である。
【0009】
前記キャップ13は円錐形状のものが望ましい。また、位置決め軸12には嵌着あるいはねじ込みによって着脱可能とする。
【0010】
一方、ブラケット2に形成されている支持部3には図4で示すように、ボルト穴17と、位置決め穴14とが設けられている。この位置決め穴14は前記キャップ13に円滑に嵌合するよう図2で示すようにラッパ状の穴とすることが望ましい。
【0011】
従って、前記締結具16のナット11は前記ボルト穴17と対応し、位置決め軸12は前記位置決め穴14と対応する位置関係で設けられている。
【0012】
この締結具16を前記シャシフレーム1の上面に前記位置決め軸12を突出し、この位置決め軸12にキャップ13を装着して前記シャシフレーム1の裏面に固定し、前記位置決め穴14を前記キャップ13に嵌合して前記ボルト穴17と前記ナット11とを位置決めし、ボルト15を前記ボルト穴17に挿入して前記ナット11に締め付けたものである。
【0013】
本発明構造の締結手順について説明する。先ず締結具16は、キャップ13を取り外した状態でシャシフレーム1の裏面にセッティングプレート10を当接し、シャシフレーム1の上面に突出した位置決め軸12にキャップ13を装着する。これにより、セッティングプレート10とキャップ13でシャシフレーム1を挾む形になり締結具16をシャシフレーム1の裏面に保持した状態となる。
【0014】
このような状態でブラケット2の支持部3の位置決め穴14をキャップ13にに嵌合することにより、ズレがあってもこれを修正してシャシフレーム1の上面に載置され、ボルト穴17とナット11とを正しく位置決めされる。
【0015】
そして、ボルト穴17よりボルト15を挿入してナット11に締め付けることによりブラケット2はシャシフレーム1上に締結固定される。
【0016】
従って、セッティングプレート10に固着されているナット11を備えた締結具16は位置決め軸12とキャップ13とによってシャシフレーム1の裏面に仮止めして保持されるため、ナット11を保持するホルダプレートをシャシフレーム1に予め溶接して取り付けておく必要がなく、ホルダプレートの溶接作業を省略することができる。
【0017】
さらに、位置決め穴14を位置決め軸12のキャップ13に嵌合することにより、自ずとボルト穴17とナット11とが正しく位置決めされるため、重量物であるブラケット2をシャシフレーム1上で位置合わせのために移動させる作業も省略することができる。
【0018】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によると、シャシーフレームへの保持機能とキャブヒンジブラケットの位置決め機能とを備えている締結具を用いた構成により、キャブヒンジブラケットの締結作業性が向上し、能率的で安全かつ省力的な作業が得られる利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】締結具の斜視図
【図2】キャブヒンジブラケットの締結前の側面図
【図3】キャブヒンジブラケットの締結後の平面図
【図4】図3のA−A栓断面図
【図5】ティルトキャブヒンジ機構の正面図
【図6】キャブヒンジブラケットとシャシフレームとの斜視図
【図7】従来のキャブヒンジブラケット締結構造を示す断面図
【符号の説明】
1 シャシフレーム
2 キャブヒンジブラケット
3 支持部
10 セッティングプレート
11 ナット
12 位置決め軸
13 キャップ
14 位置決め穴
15 ボルト
16 締結具
17 ボルト穴
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャシフレーム上にキャブをティルト可能に支持するキャブヒンジブラケット締結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ティルトキャブ車両においては図5で示すように、シャシフレーム1上にキャブをティルト可能に支持するキャブヒンジブラケット2が締結されている。従来の締結構造は図6及び図7で示すように、キャブヒンジブラケット2はシャシフレーム1の上面に当接する支持部3と、シャシフレーム1の側面に当接する立面部4とを有し、これらの支持部3及び立面部4をボルトにより締結する構造である。
【0003】
前記シャシフレーム1の上面に当接する支持部3のボルト締結にはシャシフレーム1の裏面側にナットを位置させる必要があり、それにはナットが落下しないようにするため、図7で示すように、シャシフレーム1の裏面にホルダプレート5を溶接し、このホルダプレート5にナット6を回り止め状態で保持させ、ボルト7を前記ナット6に締結するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の締結構造では、ナット6のホルダプレート6をシャシフレーム1に溶接する作業が必要であり、特にコの字型のシャシフレーム1の裏面奥部の位置へ溶接する作業は容易ではない。また、キャブヒンジブラケット2の位置決め手段はなく、支持部3のボルト穴とシャシフレーム1のボルト穴との位置合わせ作業が必要であり、重量物であるキャブヒンジブラケット2を動かす作業も容易ではない等の作業性の問題があった。
【0005】
本発明の目的は、ボルトを締め付けるナットの保持とキャブヒンジブラケットの位置決めを可能にし、作業性を向上したキャブヒンジブラケット締結構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明は、 シャシフレーム上にキャブをティルト可能に支持するキャブヒンジブラケットを前記シャシフレーム上面に支持する支持部にボルト穴と位置決め穴とを設け、セッティングプレートに前記ボルト穴と対応するナットと、前記位置決め穴と対応する位置決め軸と、この位置決め軸に着脱可能なキャップとを備えた締結具を前記シャシフレームの上面に前記位置決め軸を突出し、この位置決め軸にキャップを装着して前記シャシフレームの裏面に固定し、前記位置決め穴を前記キャップに嵌合して前記ボルト穴と前記ナットとを位置決めし、ボルトを前記ボルト穴に挿入して前記ナットに締め付けてなるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、16は締結具を示し、この締結具16は図2及び図4で示すように、シャシーフレーム1への保持機能とキャブヒンジブラケット2(以下ブラケットと略称する)の位置決め機能とを備えているものである。
【0008】
この締結具16は、セッティングプレート10の左右2位置にナット11が固着され、左右ナット11間の中央に位置決め軸12を突設し、この位置決め軸12にキャップ13を着脱可能に装着した構造である。
【0009】
前記キャップ13は円錐形状のものが望ましい。また、位置決め軸12には嵌着あるいはねじ込みによって着脱可能とする。
【0010】
一方、ブラケット2に形成されている支持部3には図4で示すように、ボルト穴17と、位置決め穴14とが設けられている。この位置決め穴14は前記キャップ13に円滑に嵌合するよう図2で示すようにラッパ状の穴とすることが望ましい。
【0011】
従って、前記締結具16のナット11は前記ボルト穴17と対応し、位置決め軸12は前記位置決め穴14と対応する位置関係で設けられている。
【0012】
この締結具16を前記シャシフレーム1の上面に前記位置決め軸12を突出し、この位置決め軸12にキャップ13を装着して前記シャシフレーム1の裏面に固定し、前記位置決め穴14を前記キャップ13に嵌合して前記ボルト穴17と前記ナット11とを位置決めし、ボルト15を前記ボルト穴17に挿入して前記ナット11に締め付けたものである。
【0013】
本発明構造の締結手順について説明する。先ず締結具16は、キャップ13を取り外した状態でシャシフレーム1の裏面にセッティングプレート10を当接し、シャシフレーム1の上面に突出した位置決め軸12にキャップ13を装着する。これにより、セッティングプレート10とキャップ13でシャシフレーム1を挾む形になり締結具16をシャシフレーム1の裏面に保持した状態となる。
【0014】
このような状態でブラケット2の支持部3の位置決め穴14をキャップ13にに嵌合することにより、ズレがあってもこれを修正してシャシフレーム1の上面に載置され、ボルト穴17とナット11とを正しく位置決めされる。
【0015】
そして、ボルト穴17よりボルト15を挿入してナット11に締め付けることによりブラケット2はシャシフレーム1上に締結固定される。
【0016】
従って、セッティングプレート10に固着されているナット11を備えた締結具16は位置決め軸12とキャップ13とによってシャシフレーム1の裏面に仮止めして保持されるため、ナット11を保持するホルダプレートをシャシフレーム1に予め溶接して取り付けておく必要がなく、ホルダプレートの溶接作業を省略することができる。
【0017】
さらに、位置決め穴14を位置決め軸12のキャップ13に嵌合することにより、自ずとボルト穴17とナット11とが正しく位置決めされるため、重量物であるブラケット2をシャシフレーム1上で位置合わせのために移動させる作業も省略することができる。
【0018】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によると、シャシーフレームへの保持機能とキャブヒンジブラケットの位置決め機能とを備えている締結具を用いた構成により、キャブヒンジブラケットの締結作業性が向上し、能率的で安全かつ省力的な作業が得られる利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】締結具の斜視図
【図2】キャブヒンジブラケットの締結前の側面図
【図3】キャブヒンジブラケットの締結後の平面図
【図4】図3のA−A栓断面図
【図5】ティルトキャブヒンジ機構の正面図
【図6】キャブヒンジブラケットとシャシフレームとの斜視図
【図7】従来のキャブヒンジブラケット締結構造を示す断面図
【符号の説明】
1 シャシフレーム
2 キャブヒンジブラケット
3 支持部
10 セッティングプレート
11 ナット
12 位置決め軸
13 キャップ
14 位置決め穴
15 ボルト
16 締結具
17 ボルト穴
Claims (1)
- シャシフレーム上にキャブをティルト可能に支持するキャブヒンジブラケットを前記シャシフレーム上面に支持する支持部にボルト穴と位置決め穴とを設け、セッティングプレートに前記ボルト穴と対応するナットと、前記位置決め穴と対応する位置決め軸と、この位置決め軸に着脱可能なキャップとを備えた締結具を前記シャシフレームの上面に前記位置決め軸を突出し、この位置決め軸にキャップを装着して前記シャシフレームの裏面に固定し、前記位置決め穴を前記キャップに嵌合して前記ボルト穴と前記ナットとを位置決めし、ボルトを前記ボルト穴に挿入して前記ナットに締め付けてなるキャブヒンジブラケット締結構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19947798A JP3789651B2 (ja) | 1998-07-01 | 1998-07-01 | キャブヒンジブラケット締結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19947798A JP3789651B2 (ja) | 1998-07-01 | 1998-07-01 | キャブヒンジブラケット締結構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000016351A JP2000016351A (ja) | 2000-01-18 |
JP3789651B2 true JP3789651B2 (ja) | 2006-06-28 |
Family
ID=16408462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19947798A Expired - Fee Related JP3789651B2 (ja) | 1998-07-01 | 1998-07-01 | キャブヒンジブラケット締結構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3789651B2 (ja) |
-
1998
- 1998-07-01 JP JP19947798A patent/JP3789651B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP2000016351A (ja) | 2000-01-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060214 |
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A521 | Written amendment |
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TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
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