JP3788583B2 - 熱収縮性被覆材の加熱溶着装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂製熱収縮シート、チューブ等の熱収縮性被覆材を金属管外面に加熱溶着させる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ガス、原油、電力などのパイプラインやプラント配管用として防食のために外面を被覆した鋼管が広く用いられている。被覆材はアスファルト系やコールタールエナメルが用いられたりしてきたが、現在はポリエチレン樹脂被覆が主流となっている。
【0003】
その樹脂被覆鋼管を用いてパイプラインを敷設する際、管端部は無被覆にして現地で溶接接続することが広く行われており、その溶接接続部付近では鋼管が露出しているため、熱収縮シート又はチューブ等の被覆材を用いて防食被覆を補完することが行われていた。すなわち、鋼管接続部外面に、熱収縮性の合成樹脂層と熱溶融型の接着剤層との積層材で構成された熱収縮シート又はチューブを配し、その後、鋼管接続部外面を取り囲んだ熱収縮シート又はチューブをガスバーナー、電熱ヒーター、熱風、赤外線等で熱収縮させながら接着剤層を溶融させて鋼管に熱接着し、防食被覆を形成していた。ここで、熱収縮シート又はチューブの熱収縮及び熱接着を行う際には、その熱収縮シート又はチューブを中央部から端部に向かって順次加熱することによって熱収縮及び熱接着の位置を移動させ、気泡を追い出しながら被覆形成領域を順次拡大させており、これによって、気泡の巻き込みのきわめて少ない熱収縮被覆を形成していた。また、この作業の際、加熱操作と並行してローラーや人の手によって熱収縮シート又はチューブをしごいて気泡を追い出し、一層気泡の巻き込みの少ない熱収縮被覆を形成することもあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の方法では、熱収縮シート又はチューブを外面から加熱するため、熱伝導の悪い合成樹脂層を介して内面の接着剤層を加熱しなければならず、しかも内面の接着剤層は鋼管表面に接触しているため接着剤層を溶融するには鋼管表面も加熱する必要があり、このため、内面の接着剤層を十分に加熱することが困難であった。すなわち、内面の接着剤層を接着に必要な温度に加熱、昇温させようとすると、外面側の合成樹脂層が加熱され過ぎて熱劣化或いは変形することがあり、これを避けようとすると接着剤層の加熱、溶融が不十分になる。このため、従来は接着剤層の溶融不足が生じないよう接着剤層の厚さを薄目にとる傾向にあり、ついては、薄目の接着剤層でも鋼管との界面の隙間を溶融した接着剤層で確実に満たし、また、鋼管の溶接部にある溶接ビードの近傍などに気泡が残らないようにして健全な接着形態と接着力を確保する熟練性までが要求されるという問題があった。
【0005】
また、従来は、熱収縮シート又はチューブの加熱、溶着操作を手作業で行っているため、多大な労力を要すると共に熟練を要するという問題もあり、しかも、上記被覆補完作業はピット内などの狭い所で行うことが多く、手作業の困難さが倍加されるという問題もあった。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、合成樹脂製の熱収縮シート、チューブ等の熱収縮性被覆材を、外面側の合成樹脂層に熱劣化や変形を生じることなく、鋼管等の管の外面に熱収縮させて且つ気泡を巻き込むことなく良好に溶着させることを可能とする、簡単な構造の装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の加熱溶着装置は、熱収縮性被覆材を管に対して加熱、溶着させるために、その管を取り囲むように該管に装着可能なフレームに、管を取り囲む構成の誘導加熱コイル及び赤外線ヒータを保持させ、その誘導加熱コイル及び赤外線ヒータをフレームに設けた移動手段によって管の軸線方向に移動させる構成とし、更に、前記フレームを、同一軸線上に間隔をあけて配置された、管に取り付けるための一対のリング材と、該一対のリング材に両端を固定して且つ該リング材の中心軸線に平行に設けられた複数のガイド棒を有する構造とすると共にそのガイド棒に、前記誘導加熱コイル及び赤外線ヒータを移動可能に保持させる構成としたものである。この構成としたことにより、被覆すべき管の外周に熱収縮性被覆材を取り付けた後、その管に上記構成の加熱溶着装置を取り付け、誘導加熱コイル及び赤外線ヒータを、通電した状態で熱収縮性被覆材の一端から他端に向かって移動させることができる。そして、この移動の際に、誘導加熱コイルがその内側の管を誘導加熱して溶着操作に適した温度に予熱し、赤外線ヒータが熱収縮性被覆材を外面側から加熱することで、熱収縮性被覆材は、樹脂層の熱劣化や変形が生じない温度で熱収縮して管外面に嵌着し、内面の接着剤層は、熱収縮性被覆材からの伝熱及び誘導加熱された管からの伝熱によって過不足のない温度に素早く昇温して確実に溶融し、管外面に良好に溶着する。また、被覆材の、熱収縮して溶着される部分が、誘導加熱コイル及び赤外線ヒータの移動に伴って管の軸線方向に移動してゆくため、被覆材は管との界面の気泡を追い出しながら溶着してゆく。かくして、加熱溶着装置を管に装着するという簡単な操作を行うのみで、被覆材をその全長に渡って熱収縮させて良好に管外面に接着させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明装置によって樹脂被覆を行う対象の管は、誘導加熱可能なものであれば任意であり、誘導加熱可能な鋼管等の金属管の裸管であってもよいし、樹脂被覆した金属管であってもよい。特に、樹脂被覆金属管の溶接接合部や、樹脂被覆層の一部が劣化して脱落した領域等のように、裸管部とその両側の樹脂層を有する領域に樹脂被覆を施して防食被覆を補完する場合に本発明を適用することが、簡便に且つ良好に樹脂被覆層を形成できるので好ましい。
【0010】
【0011】
【0012】
本発明の実施形態に係る熱収縮性被覆材の加熱溶着装置は、被覆すべき管に、該管を取り囲むように装着可能なフレームと、前記管に装着されたフレームに、前記管を取り囲むように保持された誘導加熱コイル及び赤外線ヒータと、該誘導加熱コイル及び赤外線ヒータを管の軸線方向に移動させる移動手段を備えたことを基本的な構成とし、この構成により、この加熱溶着装置を、熱収縮させるべき被覆材を取り付けた管に取り付け、前記移動手段で誘導加熱コイルと赤外線ヒータを管に沿って移動させることで、管を誘導加熱して予熱すると共に被覆材を順次加熱して収縮させ、管外面に良好に溶着させて行くことができ、従来必要としていた手作業を大幅に削減し、特に要熟練作業を概ね皆無にできると共に被覆材の管に対する接着特性を向上させることができる。
【0013】
前記した実施形態に係る加熱溶着装置において、前記フレームを、同一軸線上に間隔を開けて配置された、管に取り付けるための一対のリング材と、該一対のリング材に両端を固定して且つ該リング材の中心軸線に平行に設けられた複数のガイド棒を有する構造とし、前記誘導加熱コイル及び赤外線ヒータを前記ガイド棒に移動可能に保持させる構成とする。この構成により、装置の構造を簡単化且つ軽量化できる。
【0014】
前記した加熱溶着装置において、誘導加熱コイルを、加熱溶着操作時の移動方向に関して赤外線ヒータの前段に配置することが好ましい。この構成とすると、赤外線ヒータが被覆材を加熱する前に誘導加熱コイルが管を誘導加熱しているため、外面側から加熱されて熱収縮する被覆材の領域を内面側からも加熱でき、このため、被覆材内面の接着剤層を敏速に且つ確実に加熱、溶融することができ、溶融した接着剤層が被覆材と管の界面の隙間を良好に満たし、気泡を巻き込むことがなく、このため被覆材を管に良好に接着させることができる。
【0015】
また、前記した加熱溶着装置において更に、前記一対のリング材の一方に、前記赤外線ヒータがそのリング材に近接している時、その赤外線ヒータと被覆すべき管の間に位置し、赤外線ヒータの熱を遮断する熱遮蔽部材を取り付けておくことが好ましい。この構成とすると、加熱溶着装置を樹脂被覆金属管に装着して使用する際において、赤外線ヒータへの通電開始時にその赤外線ヒータを前記熱遮蔽部材の外側に位置させておけば、赤外線ヒータが所望温度まで昇温するのに或る程度の時間がかかっても、その間に赤外線ヒータからの熱がその内側の既存の樹脂被覆層にあまり伝わらず、樹脂被覆層の熱劣化や変形を防止できる。
【0016】
また、前記した加熱溶着装置において更に、加熱溶着操作時の移動方向に関して前記赤外線ヒータの前に、加熱溶着前の熱収縮性被覆材を前記管に対してほぼ同心状に支持する被覆材支持手段を設けておくことが好ましい。この構成とすると、赤外線ヒータの内側に位置する熱収縮性被覆材が被覆材支持手段によって管にほぼ同心状に支持されるため、赤外線ヒータに対してもほぼ同心状となっており、これにより、熱収縮性被覆材が円周方向に均一に加熱され、均一に熱収縮される。
【0017】
また、前記した実施形態に係る加熱溶着装置において、全体を、装置の軸線方向に分割面を取った二つの部分からなる二つ割り構造とすることが、管に対する取り付け作業を容易にできるので好ましい。
【0018】
この際、二つの部分を、ヒンジ開閉式とすることが、管に対する取り付け作業を一層容易とすることができるので好ましい。
【0019】
【実施例】
以下、図面に示す本発明の好適な実施例を説明する。図1は本発明の一実施例に係る加熱溶着装置の概略斜視図、図2はその加熱溶着装置の概略断面図、図3はその加熱溶着装置の概略端面図、図4、図5はそれぞれ図2のA−A矢視図、B−B矢視図、図6はその加熱溶着装置を開いて管に取り付ける状態を示す概略端面図、図7は被覆材を支持するために用いる被覆材支持具の概略正面図、図8(a)、(b)はその加熱溶着装置の動作を説明する概略断面図、図9は被覆対象の管の一部を拡大して示す概略断面図である。1は加熱溶着装置、2は被覆対象の管である。この実施例における管2は、図8、図9から良く分かるように、鋼管2aの外周に樹脂被覆層2bを形成した樹脂被覆金属管を、その管端同志を突き合わせて溶接接合したものであり、その溶接接合部3の近傍は鋼管2aが露出した裸管部となっている。樹脂被覆層2bの端面2cは、熱収縮性被覆材を熱収縮させて溶着してゆく際の気泡の抜けを良くするため、管軸方向に対して傾斜させており、その傾斜角度θは5〜30°の範囲内に設定されている。4は、鋼管2aの露出した領域及びその近傍の樹脂被覆層2bの上に樹脂被覆層を形成するために使用するチューブ状の熱収縮性被覆材であり、熱収縮性の合成樹脂層の内面に、熱溶融型の接着剤層を設けた積層体で構成されている。
【0020】
図1〜図8において、加熱溶着装置1は、被覆対象の管2を取り囲むように装着可能なフレーム11と、そのフレーム11に保持された誘導加熱コイル12及び赤外線ヒータ13と、その誘導加熱コイル12及び赤外線ヒータ13を管の軸線方向に移動させる移動手段14等を備えている。
【0021】
フレーム11は、同一軸線上に間隔を開けて配置された、管に取り付けるための一対のリング材16、16と、一対のリング材16、16に両端を固定して且つ該リング材の中心軸線に平行に設けられた複数のガイド棒17、18を備えている。一対のリング材16、16はそれぞれ、ほぼ直径位置を切断した構造の即ち装置の軸線方向に分割面を取った構造の二つのセグメント16a、16bからなる二つ割り構造に作られている。そして、セグメント16a、16bは、それぞれ一端をピン20によって枢動可能に連結され、他端を、止めねじ等の固定金具21によって連結可能な構造としている。一対のリング材16、16にそれぞれ設けているピン20、20は同一軸線上に配置されている。前記したガイド棒17、18は後述するように赤外線ヒータ13を移動可能に保持する作用を果たすと共に一対のリング材16、16を連結して一体化するための連結棒を兼ねるものであり、ガイド棒17は一方のセグメント16a、16aに連結され、ガイド棒18は他方のセグメント16b、16bに連結されている。かくして、フレーム11は全体がピン20を支点として開閉可能な構造すなわちヒンジ開閉式構造となっている。リング材16、16の内径は、取り付けるべき管2の外径(被覆樹脂層2bの外径)にほぼ等しく定められている。これらの構成により、フレーム11は単に管2の外周にリング材16、16をかぶせるように取り付けることで、管2にほぼ同心状に保持させることができる。
【0022】
赤外線ヒータ13は、赤外線(遠赤外線を含む)放射によって熱収縮性被覆材4を外面側から加熱するものであり、リング状の保持体24の内面側に多数のヒータエレメント25を取り付けた構成となっている。また、保持体24の外面には放熱を抑えるために保温材26を取り付けている。この赤外線ヒータ13も、フレーム11のリング材16と同様に、装置の軸線方向に分割面を取った構造の二つのセグメント13a、13bからなる二つ割り構造となっており、そのセグメント13a、13bも、それぞれ一端をピン28によって枢動可能に連結され、他端を、止めねじ等の固定金具29によって連結可能な構造としている。赤外線ヒータ13の上側のセグメント13a及び下側のセグメント13bにはそれぞれ、フレーム11のガイド棒17、18に移動可能に保持されたスライダ31が取り付けられており、このスライダ31によって赤外線ヒータ13がガイド棒17、18に移動可能に保持される。ここで、赤外線ヒータ13の取付位置はリング材16とほぼ同心状となるように定められており、フレーム11を管2に取り付けることで、赤外線ヒータ13を管2に対してほぼ同心状とすることができる。また、ピン28の位置は、リング材16のセグメント16a、16bを枢動可能に連結するピン20と同一軸線上に配置されている。この構造により、赤外線ヒータ13をフレーム11と一体として開閉できる。
【0023】
なお、赤外線ヒータ13は、必ずしもフレーム11と一体として開閉させる必要はなく、例えば、下側のガイド棒18及びスライダ31を省略し、フレーム11と赤外線ヒータ13を別個に開閉させる構成としてもよい。この場合、ガイド棒18に代えて、左右のリング材16、16の下側のセグメント16b、16bを連結して一体化させるための適当な連結棒を設けることが好ましい。また、図示の実施例ではガイド棒17、18に赤外線ヒータ13を移動可能に保持させる手段としてガイド棒17、18を取り囲む構造のスライダ31を用いているが、スライダ31に代えてガイド棒17、18に沿って走行可能なコロ、ローラ等を用いても良い。赤外線ヒータ13の多数のヒータエレメント25には、該ヒータエレメント25を発熱させる電源装置(図示せず)並びに温度制御装置(図示せず)が接続されている。ここで、多数のヒータエレメントは円周方向に複数組に分けられ、それぞれ独立して温度制御される構成となっており、これにより、熱収縮性被覆材4を円周方向に均一に昇温させることができる構成としている。
【0024】
誘導加熱コイル12は、鋼管2aを誘導加熱するためのものであり、赤外線ヒータ13の前段(熱収縮性被覆材の溶着操作の為に移動する際の移動方向に関して前段)に固定治具32a、32bによってほぼ同心状に取り付けられている。この誘導加熱コイル12も装置の軸線方向に分割面を取った構造の二つのセグメント12a、12bからなる二つ割り構造となっており、各セグメント12a、12bの両端にはそれぞれ絶縁材からなる連結板33a、33bが各セグメント12a、12bを貫通させる形態で取り付けられており、連結板33a、33bをボルト34で締め付けることで、上下のセグメント12a、12bの導通を取ることができる構成となっている。なお、この場合にも、一方の連結板33a、33bを適当なヒンジで連結し、上下のセグメント12a、12bを枢動させうる構成としてもよい。
【0025】
誘導加熱コイル12を取り付けるための固定治具32a、32bのうち、下側に配置された2個の固定治具32bは、加熱溶着前の熱収縮性被覆材4を管2に対してほぼ同心状に支持する被覆材支持手段を兼ねるものであり、その内面(管2に面する面)の位置は、熱収縮性被覆材4を管2に対してほぼ同心状に支持しうるように定められている。また、その内面は熱収縮性被覆材4に対して容易に滑ることができるよう、フッ素樹脂等の低摩擦係数の材料で構成されている。他の固定治具32aは、固定治具32bと同様に、熱収縮性被覆材4を管2に対して同心状に支持する構成としてもよいし、熱収縮性被覆材4に接触しないようにしてもよい。なお、固定治具32bで被覆材支持手段を兼ねる代わりに、固定治具とは別個に、加熱溶着前の熱収縮性被覆材4を管2に対してほぼ同心状に支持しうる構造の部材を赤外線ヒータの前段に配置し、被覆材支持手段としてもよい。
【0026】
図2、図7において、ガイド棒18には、被覆材支持具35が移動可能に取り付けられている。この被覆材支持具35は、熱収縮性被覆材4を管2に対してほぼ同心状に支持しうる構造のものであり、これを誘導加熱コイル12から離れた位置に位置させておくことで、熱収縮性被覆材4の全体を固定治具32bと協同して管2に対してほぼ同心状に支持できる。
【0027】
図1〜図8において、誘導加熱コイル12及び赤外線ヒータ13を管の軸線方向に移動させる移動手段14は、一対のリング材16、16に回転自在に保持されたボールねじ軸36と、そのボールねじ軸36を回転駆動するモータ37と、赤外線ヒータ13に取り付けられ、ボールねじ軸36にかみ合うボールナット38を備えており、モータ37でボールねじ軸36を回転させることで誘導加熱コイル12及び赤外線ヒータ13を同時に移動させることができる。なお、移動手段14はこの構成に限らず、エアシリンダ等を用いた構造等適宜変更可能である。
【0028】
更に、一対のリング材16、16のうち、溶着操作時の赤外線ヒータ14の移動方向に関して後ろ側に位置するリング材16には、二つ割り構造の熱遮蔽部材41が取り付けられている。この熱遮蔽部材41は、図8(a)に示すように、赤外線ヒータ14がリング材16に近接している時、その赤外線ヒータ13と被覆すべき管2の間に位置し、赤外線ヒータ13からの熱を遮断してその内側の樹脂被覆層2bを保護するためのものである。熱遮蔽部材41の構造、材質等は、特に限定するものではないが、円筒状の金属板に水冷配管を沿わせた構造のものが、簡単な構造で熱遮断効果が大きいので好ましい。
【0029】
次に、上記構成の加熱溶着装置1を用いた被覆操作を説明する。図9に示すように、樹脂被覆金属管2の鋼管2aの端部同志を突き合わせ溶接接続し、鋼管2aが露出している溶接接続部をケレンや脱脂にて清浄化する。その後、あらかじめ管2に通し、溶接接続部とは離れた位置に保持していたチューブ状の熱収縮性被覆材4(図8参照)を、溶接接続部に移動させる。
【0030】
次に、図6に示すように、加熱溶着装置1を開いた状態で、管2の上に乗せ、次いで、加熱溶着装置1を閉じる。これにより、加熱溶着装置1が管2に保持された状態となる。この時の加熱溶着装置1の取り付け位置は図8(a)に示すように、両側のリング材16、16が樹脂被覆を施すべき溶接接続部3をはさむ位置となるようにしておく。また、赤外線ヒータ13は熱遮蔽部材41の外側となる位置とし、且つ誘導加熱コイル12は、その支持固定治具32bが熱収縮性被覆材4の一端を支える位置としておく。更に、被覆材支持具35は、熱収縮性被覆材4を固定治具32bとは反対側の端部近傍を支える位置としておく。これにより、管2の最大外径(樹脂被覆層2bの外径)よりも内径が大きい熱収縮性被覆材4の全長が管2に対してほぼ同心状に支持される。
【0031】
この状態で赤外線ヒータ13への通電を開始し、赤外線ヒータ13を、熱収縮性被覆材4の加熱溶着操作を行うための所定の温度(例えば、表面温度が250〜300°C程度、雰囲気温度が120〜180°C程度)に昇温させる。この昇温期間においても、赤外線ヒータ13は熱線を放射しているが、その内面側に熱遮蔽部材41が位置しているので、その内側の樹脂被覆層2bには熱線が到達せず、樹脂被覆層2bの熱劣化や変形が抑制される。そして、赤外線ヒータ13が所定温度に昇温した後、誘導加熱コイル12への通電を開始し、且つモータ37を作動させて誘導加熱コイル12及び赤外線ヒータ13を矢印C方向に連続的に移動させる。これにより、まず、誘導加熱コイル12がその内側に位置する鋼管部分を誘導加熱して、熱収縮性被覆材4の溶着に適した温度(例えば、65〜140°C程度の範囲内、好ましくは、熱収縮性被覆材4の内面側の接着剤層の溶融温度よりも少し低い、90°C程度)に予熱する。次いで、赤外線ヒータ13が熱収縮性被覆材4を熱収縮可能な温度に加熱し、熱収縮性被覆材4の加熱された部分が熱収縮して樹脂被覆層2b或いは鋼管2aに接触し、その内面の接着剤層が赤外線ヒータ13からの熱及び鋼管2aからの熱によって加熱され、溶融する。かくして、図8(b)に示すように、熱収縮性被覆材4の、誘導加熱コイル12及び赤外線ヒータ13の通過位置にある部分が熱収縮して管2の外面に溶着してゆく。そして、その溶着位置が誘導加熱コイル12及び赤外線ヒータ13の移動と共に移動してゆくため、熱収縮性被覆材4は管2との界面の気泡を追い出しながら溶着してゆく。
【0032】
この際、熱収縮する前の熱収縮性被覆材4は管2に対してほぼ同心状に支持され、赤外線ヒータ13に対してもほぼ同心状となっているため、赤外線ヒータ13によって円周方向に均一に加熱され、均一に熱収縮して管2の外周に溶着する。また、熱収縮性被覆材4が加熱された直後には、熱収縮を生じる前に若干垂れる傾向があるが、熱収縮性被覆材4は赤外線ヒータ13の直前を固定治具32bで支持されているため、加熱、軟化した部分が多少垂れても、その下の赤外線ヒータ13に直接接触することはなく、これによって傷や焦げ跡が付くといったトラブルは生じない。かくして、熱収縮性被覆材4の良好な熱収縮及び溶着が行われる。また、熱収縮性被覆材4を、管2との界面の気泡を追い出しながら溶着してゆく際、管2の表面に凹凸があると気泡の抜けが悪くなり、特に、登り方向の凸部があると気泡が残ることが多いが、本実施例で使用している管2は樹脂被覆層2bの端面2cを小さい傾斜角度θとなるように傾斜させているので、気泡を良好に抜きながら溶着することができる。なお、金属管2aの溶接部の外面に溶接ビードがある場合、そのビードの部分にも気泡が残りやすいので、そのビードの登り勾配も小さくなるようにしておくことが好ましい。
【0033】
誘導加熱コイル12及び赤外線ヒータ13が移動してゆき、被覆材支持具35に突き当たる位置まで進行した後は、その被覆材支持具35を押しながら移動を継続する。そして、誘導加熱コイル12及び赤外線ヒータ13が熱収縮性被覆材4の全長を通過すると、熱収縮性被覆材4の全長が熱収縮して管2の外面に溶着するので、誘導加熱コイル12及び赤外線ヒータ13への通電を停止し、加熱溶着装置1を管2から取り外す。以上により、被覆操作が終了する。
【0034】
以上の操作において、熱収縮性被覆材4の内面の接着剤層は、外面側からの赤外線ヒータ13による加熱及び誘導加熱コイル12で予熱された鋼管2aからの加熱によって加熱されるため、従来のように、外面側からの加熱のみの場合に比べて、接着剤層の加熱熱量を、外面側樹脂層の劣化等を伴わずに大きくすることができる。このため、接着剤層の厚さを従来に比べて厚くしても良好に加熱、溶融させることができ、熱収縮性被覆材4と管2の界面の隙間を良好に満たすことができる。しかも、溶着位置を管2に沿って移動させながら溶着操作を行っているので、気泡を追い出しながら溶着を行うことができ、熱収縮性被覆材4と管2の間に気泡を巻き込むことがほとんどなく、大きい接着強度を確保できる。
【0035】
なお、以上の操作説明では、誘導加熱コイル12及び赤外線ヒータ13を熱収縮性被覆材4に沿って一方向に1回移動させることで、熱収縮性被覆材4の熱収縮並びに溶着を行っているが、熱収縮性被覆材4の熱収縮並びに溶着を終わった後、再度、誘導加熱コイル12及び赤外線ヒータ13を移動させて管2に融着している被覆材4を再加熱してもよい。このような再加熱を行うと、接着剤層を再溶融して接着力を更に強化でき且つ被覆材の熱収縮を均一化できる等の効果が得られる。
【0036】
上記実施例の加熱溶着装置1には、必要に応じ、その外周全体を覆う保護カバーを取り付けてもよい。保護カバーを取り付けておくと、加熱、溶着操作中に風などの影響をなくし、加熱条件を安定させることができるとか、接触による火傷やその他の事故を防止できる等の利点が得られる。
【0037】
【発明の効果】
【0038】
以上のように、本発明の加熱溶着装置は、被覆すべき管を取り囲むように該管に装着可能なフレームに、誘導加熱コイル及び赤外線ヒータを保持させ、その誘導加熱コイル及び赤外線ヒータを移動手段によって管の軸線方向に移動させる構成としたことにより、管に対して熱収縮性被覆材を取り付けた後、その管に加熱溶着装置を取り付け、次いで誘導加熱コイル及び赤外線ヒータを、通電した状態で移動手段によって熱収縮性被覆材の一端から他端に向かって移動させることができ、その移動中、誘導加熱コイルが管を誘導加熱し、赤外線ヒータが熱収縮性被覆材を外面側から加熱することで、熱収縮性被覆材を熱収縮させて管外面に密着させると共に内面の接着剤層を加熱、溶融させて管外面に接着させることができ、しかもその熱収縮及び溶着部位が管の軸線方向に移動してゆくため、被覆材と管との界面に気泡を巻き込むことがほとんどなく、被覆材をその全長に渡って熱収縮させて良好に管外面に接着させることができるという効果を有している。更に、この加熱溶着装置を用いることにより、従来行っていた手作業を大幅に削減できると共に熟練を必要とせず、しかも、加熱溶着装置を管に取り付けるに要するスペースがあれば狭い場所でも作業を行うことができる等の効果も有している。また、本発明の加熱溶着装置は、前記フレームを、同一軸線上に間隔を開けて配置された、管に取り付けるための一対のリング材と、該一対のリング材に両端を固定して且つ該リング材の中心軸線に平行に設けられた複数のガイド棒を有する構造とし、前記誘導加熱コイル及び赤外線ヒータを前記ガイド棒に移動可能に保持させる構成としたことにより、装置の構造を簡単化且つ軽量化できるといった効果も有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る加熱溶着装置の概略斜視図
【図2】 図1に示す加熱溶着装置の概略断面図
【図3】 図1に示す加熱溶着装置の概略端面図
【図4】 図2のA−A矢視図
【図5】 図2のB−B矢視図
【図6】 図1に示す加熱溶着装置を開いて管に取り付ける状態を示す概略端面図
【図7】 被覆材を支持するために用いる被覆材支持具の概略正面図
【図8】 (a)、(b)は図1の加熱溶着装置の動作を説明する概略断面図
【図9】 被覆対象の管の一部を拡大して示す概略断面図
【符号の説明】
1 加熱溶着装置
2 管
2a 鋼管
2b 樹脂被覆層
3 溶接接合部
4 熱収縮性被覆材
11 フレーム
12 誘導加熱コイル
12a、12b セグメント
13 赤外線ヒータ
13a、13b セグメント
14 移動手段
16 リング材
16a、16b セグメント
17 ガイド棒
18 連結棒
20、28 ピン
21、29 固定金具
24 保持体
25 ヒータエレメント
26 保温材
32a 固定治具
32b 固定治具(被覆材支持手段)
33a、33b 連結板
35 被覆材支持具
36 ボールねじ軸
37 モータ
38 ボールナット
41 熱遮蔽部材
Claims (6)
- 被覆すべき管に、該管を取り囲むように装着可能なフレームと、前記管に装着されたフレームに、前記管を取り囲むように保持された誘導加熱コイル及び赤外線ヒータと、該誘導加熱コイル及び赤外線ヒータを管の軸線方向に移動させる移動手段を備えた熱収縮性被覆材の加熱溶着装置であって、前記フレームが、同一軸線上に間隔をあけて配置された、管に取り付けるための一対のリング材と、該一対のリング材に両端を固定して且つ該リング材の中心軸線に平行に設けられた複数のガイド棒を有しており、前記誘導加熱コイル及び赤外線ヒータが前記ガイド棒に移動可能に保持されていることを特徴とする熱収縮性被覆材の加熱溶着装置。
- 前記誘導加熱コイルが、加熱溶着操作時の移動方向に関して前記赤外線ヒータの前段に配置されていることを特徴とする請求項1記載の熱収縮性被覆材の加熱溶着装置。
- 前記一対のリング材の一方に取り付けられ、前記赤外線ヒータが前記リング材に近接している時、その赤外線ヒータと被覆すべき管の間に位置し、赤外線ヒータの熱を遮断する熱遮蔽部材を有することを特徴とする請求項1又は2記載の熱収縮性被覆材の加熱溶着装置。
- 加熱溶着操作時の移動方向に関して前記赤外線ヒータの前に配置され、加熱溶着前の熱収縮性被覆材を前記管に対してほぼ同心状に支持する被覆材支持手段を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の熱収縮性被覆材の加熱溶着装置。
- 全体を、装置の軸線方向に分割面を取った二つの部分からなる二つ割り構造としたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の熱収縮性被覆材の加熱溶着装置。
- 前記二つの部分を、ヒンジ開閉式としたことを特徴とする請求項5記載の熱収縮性被覆材の加熱溶着装置。
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