JP3788167B2 - 高橋脚における足場工法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は橋梁下部構造物のうち橋脚を施工するにあたり、所定長の鋼管や鉄筋等を建て込み、或いは継ぎ足す作業を繰り返す際に必要な仮設足場の設置・運用方法である高橋脚における足場工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
島嶼部と本州とを結ぶ長大橋やあるいは山間の橋梁等においては、その設置状況からして高橋脚である場合が多いが、このような高橋脚を施工するには所定長の鋼管を井筒状に配置して上方に継ぎ足し設置したり、或いは基礎コンクリート部分から立ち上げた鉄筋を橋脚構造の完工に伴って上方に継ぎ足したりといった繰り返し作業が行われることになる。
【0003】
このような作業を行うには橋脚外周に仮設される環状の足場が上下数段に亘って必要とされる。例えば上中下の3段の足場が鋼管外周に設けられた場合、上段足場は次工程の鋼管と建込み済みの鋼管とを溶接する作業や鉄筋の建込み・組立作業に主に使用され、中段及び下段の足場は鉄筋の建込み・組立作業の他、橋脚の表面処理、各種撤去作業等に供せられるといった具合である。
【0004】
従来この足場は、前記鋼管等の表面に溶接固定されたブラケット上に載置・固定されることとなっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の足場工法にあっては前記ブラケットが固定されたものであり、なんらの可動性も備えていなかった。したがって、上記足場を設置あるいは撤去するに際して、各足場間の最小距離やブラケット形状などに応じて足場を予め分割しなければ設置や撤去を実行することすら非常に困難であった。このような状況下で例えば数段の足場を設置或いは撤去しようと試みると、中間段の足場を設置あるいは撤去する場合など、上方の足場と下方の足場との距離をはかりつつ側方から足場材を滑り入れる(或いは、出す)といった煩雑で微妙な作業が要求されていた。このため、中間段の足場の設置を見送られることもあった。
【0006】
また、固定された複数のブラケットに対して足場を確実に設置するには、かなり正確な位置合わせが必要であるにもかかわらず、上記のような施工の難しさと相まって重量物である足場を効率よく位置決めすることは困難であった。そのため、一度ブラケット上に足場を載置した後に位置不整合が確認され、再度位置決めと固定作業とを行わなければならないといった問題も頻発していた。
【0007】
しかして、上述のように煩雑かつ微妙な作業を仮設作業に要していたのでは、本工事に与えるコスト上、工期上の悪影響は図り知れず、このことが施工環境の悪化を顧みない足場段数の低減にもつながって、施工サイクル中に効率低下の悪循環を生み出す素因ともなっていた。
【0008】
そこで、本発明はこのような従来の課題に着目してなされたもので、施工上の必要に応じ簡便確実に、鋼管等の橋脚構造物に足場を設置或いは撤去することを可能にする高橋脚における足場工法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記目的を達成するためになされたもので、鋼管等の構造材を適宜継ぎ足して橋脚を施工するにあたり、この施工用の足場を仮設する足場工法であって、少なくとも上下いずれか一方に回倒可能でかつ前記足場を載置可能受けブラケットを前記構造材上に固設し、ある受けブラケットについて前記足場の設置または撤去作業を行う場合に、その受けブラケットよりも上側の受けブラケットを回倒させることにより、足場を分割することなく構造材に沿って吊り込み設置または撤去可能であることを特徴とすることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の高橋脚における足場工法において用いられる受けブラケット10の構造を示す説明図である。この受けブラケット10は、鋼管などの橋脚構造体Pに取付け治具11を介して取り付けられるものであり、係る治具11との取り合い部分12を回転式とすることで、少なくとも上下いずれかに回倒可能な構造を備えている。前記取り合い部分12は、例えば治具11本体に鋼棒を打設して回倒基点12aとしたピン接合構造をなしており、この取り合い部分12の先には足場Sを実際に上載するアーム状の受け部材13が存する。
【0011】
このような構造を備えた受けブラケット10が足場設置が予定される鋼管P上に複数取付けられる訳だが、その設置数と間隔とについては載置される足場Sの重量や足場S上に負荷される載荷重等を考慮して工事状況に応じ決定される。
【0012】
受けブラケット10における受け部材13を回倒させる際には、例えば取り合い部分12の固定ピン12b(回倒基点12aではないもの)を抜去すればよく、一方回倒していた受け部材13を引き起こして固定する際には、回倒基点12aのピンを中心に受け部材13を上方に引き上げて、取付け治具11と連通するよう前記固定ピン12bを打設すればよいのである。以下、実際に2段の鋼管を継ぎ足す作業を想定し、その手順を説明する。
【0013】
図2は本発明の高橋脚における足場工法による鋼管継ぎ足し作業の第1ステップを示す説明図であり、図3は同第2ステップを、図4は同第3ステップを示す説明図である。ここで使用される鋼管は例えば”定尺もの”と言われる規格サイズの鋼管が一般的であり、直径900mm〜2000mm、長さは10m前後のものが多い。この鋼管を例えばコンクリート製の橋脚基礎(地下あるいは半地下)と一体に建て込んで上方に順次継ぎ足し、所望の橋脚高さを得ることとなる。
【0014】
まず、図2(a)に示す如く、Aブラケット20は引き起こされた状態に、その上方のBブラケット21は回倒された状態に各々設定する。次に、地上の組立ヤード等で地組しておいた足場Sを一段目鋼管P1上方から吊下搬送し、Aブラケット20から順に足場Sを載置固定することで同(b)図の足場設置状況を得る。吊下搬送して鋼管P1外周に沿いつつAブラケット20上に足場Sを載置させる際には、Bブラケット21は回倒された状態であるからこの搬送作業に対し何らの不都合な影響を与えないのである。つまり、この搬送作業を行う側としては単に鋼管P1の外周に沿って足場Sを吊りおろせばよく、従来の様な各足場やブラケット間の距離などを慎重に判断しつつ微妙な作業を行うなどといったことは必要ない。
【0015】
上記の様に設置された足場Sを利用して、鉄筋や型枠等を建て込んだり、あるいはその他の各種仮設工を施したりといった作業が行われることになる。この作業が一旦終了し、2段目鋼管P2を1段目鋼管P1上に継ぎ足す作業に際しては、図3(a)に示す様にAブラケット20は撤去し、溶接など継ぎ足し作業用にBブラケット21上の足場Sのみを残しておく。継ぎ足された2段目鋼管P2には1段目鋼管P1と同様に受けブラケット22、23が取り付けられており、Cブラケット22は引き起こされた状態に、Dブラケット23は回倒された状態に設定される。
【0016】
回倒されているDブラケット23を素通りして足場Sが上記同様に吊下搬送され、Cブラケット22上に載置固定される。続いてDブラケット23上にも足場Sを設置すれば(b)図の足場設置状況を得る。このように3段の足場を設けた場合、最上段の足場では次工程の鋼管(例えば3段目鋼管)と建込み済みの2段目鋼管P2とを溶接する作業や鉄筋の建込み・組立作業が実施され、中段及び下段の足場では鉄筋の建込み・組立作業の他、橋脚の表面処理、各種撤去作業等が行われる。
【0017】
1段目および2段目の鋼管P1、P2について必要とされた各種作業が完了したら、図4(a)に示すように、Dブラケット23上の足場Sをそのまま吊り上げ撤去した後、このDブラケット23を回倒させてCブラケット22上の足場Sを同様に撤去し、同じくBブラケット21上の足場Sも撤去する。2段目以降にも鋼管を継ぎ足す必要がある場合には同(b)図の様にDブラケット23を再び引き起こして足場Sを載置固定し、継ぎ足し作業に備えるのである。以降、何段の鋼管を継ぎ足すこととなろうと上記同様の手順を繰り返すことで簡便かつ確実に迅速な足場設置及び撤去作業を行うことが可能である。
【0018】
ただし、受けブラケット10の取り合い部分12の形状及び構造は、実施例の形態に限定されるものではなく、形状として環状、鈎状、或いは多枝状に分岐した受け部材を備えたものでもよいし、回倒を行う機構としてもピン接合だけでなく回倒さえできれば何れの機構をも採用することが出来る。
【0019】
また、鋼管Pの外周において受けブラケット10を設置して足場Sを設ける工法を示したが、受けブラケット10の設置箇所はこの外周だけに限らず鋼管などの橋脚構造物周囲であればいずれの位置でも問題ない。
【0020】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の高橋脚における足場工法は、鋼管等の構造材を適宜継ぎ足して橋脚を施工するにあたり、この施工用の足場を仮設する足場工法であって、少なくとも上下いずれか一方に回倒可能でかつ前記足場を載置可能受けブラケットを前記構造材上に固設し、ある受けブラケットについて前記足場の設置または撤去作業を行う場合に、その受けブラケットよりも上側の受けブラケットを回倒させることにより、足場を分割することなく構造材に沿って吊り込み設置または撤去可能であることを特徴とする。
【0021】
したがって本発明によれば、足場を設置あるいは撤去するに際して、従来のように各足場間の最小距離やブラケット形状などに応じて足場を予め分割する必要など全くなく、受けブラケットの適宜回倒により一括して足場を設置あるいは撤去することが可能となる。
【0022】
また、受けブラケットに対する足場の位置合わせも、上記のように足場の一括設置・撤去作業が可能であることにより、煩雑かつ微妙な作業を強いられることもなく、効率の良い位置決めを容易に行えることとなる。
【0023】
しかして、足場工に要される人員、各種機器類、及びそれらのコスト等が従来より大幅に低減され、工事全体上もコスト及び工期上の著しい改善効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高橋脚における足場工法において用いられる受けブラケットの構造を示す説明図である。
【図2】本発明の高橋脚における足場工法による鋼管継ぎ足し作業の第1ステップを示す説明図である。
【図3】本発明の高橋脚における足場工法による鋼管継ぎ足し作業の第2ステップを示す説明図である。
【図4】本発明の高橋脚における足場工法による鋼管継ぎ足し作業の第3ステップを示す説明図である。
【符号の説明】
P 鋼管(橋脚構造材)
S 足場
10 受けブラケット

Claims (1)

  1. 鋼管等の構造材を適宜継ぎ足して橋脚を施工するにあたり、この施工用の足場を仮設する足場工法であって、少なくとも上下いずれか一方に回倒可能でかつ前記足場を載置可能受けブラケットを前記構造材上に固設し、ある受けブラケットについて前記足場の設置または撤去作業を行う場合に、その受けブラケットよりも上側の受けブラケットを回倒させることにより、足場を分割することなく構造材に沿って吊り込み設置または撤去可能であることを特徴とする高橋脚における足場工法。
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