JP3787255B2 - 抵抗率計の電極 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体の洗浄装置、産業機械、農業、食品、医療関係などの各分野における水質管理、原子力発電所の冷却水の絶縁性及び各種の薬液の濃度管理などに用いられる抵抗率計の電極に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体の洗浄装置、産業機械、農業、食品、医療関係などの各分野における水質管理、原子力発電所の冷却水の絶縁性及び各種の薬液の濃度管理などにおいて、純水の純度や電解質液の濃度を測定するために、前記純水や電解質液の抵抗率を測定する抵抗率計が用いられる。前記抵抗率計は、例えば図5に示す電極101を備えている。
【0003】
図5に例示された抵抗率計の電極101は、前記電極部材としての内電極102と、電極部材としての外電極103と、前記内電極102及び外電極103を支持する支持部104と、前記内電極102と電気的に接続した内電極リード線106と、前記外電極103と電気的に接続した外電極リード線107と、を備えている。
【0004】
内電極102は、円柱状に形成されている。内電極102の基端部102aには、ねじ溝などを備えたナット螺合部108が設けられている。ナット螺合部108は、前記内電極102の基端部102aの外周に形成されている。ナット螺合部108には、ナット109が螺合する。
【0005】
外電極103は、その内径が前記内電極102の外径より大きく形成された円管状に形成されている。内電極102と外電極103とは、互いに同軸的でかつ前記外電極103内に内電極102が挿入された状態で配されている。
【0006】
内電極102は、その先端部102b側に位置する先端面102cが、前記外電極103の先端部103b側に位置する先端面103cより若干外電極103の奥側に位置した状態で配されている。内電極102と外電極103は、共に導電性を有する金属などやカーボンなどの非金属から構成されている。
【0007】
前記支持部104は、前記内電極102及び外電極103それぞれの基端部102a,103aを支持している。支持部104は、内電極ホルダ110と、外電極ホルダ111と、コネクタ部112と、を備えている。
【0008】
内電極ホルダ110は、内径が内電極102の外径と略等しく形成された円管状に形成されている。内電極ホルダ110は、前記内電極102の基端部102aの外周に嵌合する。内電極ホルダ110は、絶縁性を有する樹脂または金属などの材料から形成されている。
【0009】
外電極ホルダ111は、円管状に形成されている。外電極ホルダ111は、一端部111aに、前記外電極103の基端部103aの外周に嵌合する外電極嵌合部111bと、前記内電極ホルダ110の外周に嵌合する内電極ホルダ嵌合部111cと、を設けている。外電極ホルダ111は、導電性を有する金属などの材料から構成されている。
【0010】
外電極ホルダ111は、外電極嵌合部111b及び内電極ホルダ嵌合部111cが、それぞれ前記外電極103の基端部103a及び内電極ホルダ110の外周に嵌合する。外電極ホルダ103は、他端部111dの内周にコネクタ部112が嵌合する。
【0011】
また、外電極ホルダ103は、その軸線に沿った略中央部に、リング部材取付溝103dを設けている。リング部材取付溝103dは、前記外電極ホルダ111の内周面から凹に形成されている。リング部材取付溝103dは、前記外電極ホルダ111の周方向に沿って形成されている。
【0012】
前記コネクタ部112は、コネクタ本体113と、前記リード線106,107それぞれと電気的に接続する接続ピン114,115を備えている、コネクタ本体113は、絶縁性を有する樹脂または金属などの材料から構成されている。コネクタ本体113は、前記外電極ホルダ111の内径と略等しい外径を有する円柱状に形成されている。
【0013】
接続ピン114,115は、それぞれ、前記コネクタ本体113の長手方向に沿って、このコネクタ本体113内に埋設されている。接続ピン114,115は、それぞれ、前記コネクタ本体113の一端面113aから他端面113bに亘って、前記コネクタ本体113を貫通して配されている。
【0014】
前記コネクタ部112は、前記コネクタ本体113が、前記外電極ホルダ111の他端部111dの内周に嵌合して、前記外電極ホルダ111に取り付けられる。
【0015】
内電極リード線106は、一端部が前記内電極102の基端部102aに電気的に接続しているとともに、他端部が前記接続ピン114に電気的に接続している。内電極リード線106は、内電極接続部120によって、前記内電極102の基端部102aに電気的に接続している。
【0016】
内電極接続部120は、導電性円環部材121と、ばねなどからなる弾性体122と、前述したナット109と、を備えている。前記導電性円環部材121は、その内側に、ナット螺合部108が通ることのできる円環状に形成されている。導電性円環部材121は、導電性を有する金属などの材料から構成されている。
【0017】
導電性円環部材121には、前記内電極リード線106の一端部が半田などを用いたろう付によって電気的に接続されている。弾性体122は、その内側に、ナット螺合部108が通ることのできる円環状に形成されている。
【0018】
前記内電極接続部120は、前記導電性円環部材121をその内側にナット螺合部108を通しかつ前記内電極ホルダ110の端面110aに重ね合わせ、さらに前記弾性体122をその内側にナット螺合部108を通して導電性円環部材121に重ね合わせ、前記ナット螺合部108にナット109を螺合させる。
【0019】
そして、このナット109が、前記弾性体122を介して導電性円環部材121を内電極ホルダ102に向かって押圧して、前記内電極リード線106と内電極102との間の電気的な接続を確保する。さらに、前記ナット109をナット螺合部108に螺合させると、前記支持部104のうち特に内電極ホルダ110に対し内電極102を固定することとなる。
【0020】
外電極リード線107は、一端部が前記外電極103の基端部103aに電気的に接続しているとともに、他端部が前記接続ピン115に電気的に接続されている。外電極リード線107は、外電極接続部130によって、前記外電極103に電気的に接続されている。
【0021】
外電極接続部130は、導電性円環部材131を備えている。導電性円環部材131は、円環状に形成されている。導電性円環部材131は、その外縁部が、前記リング部材取付溝103dに嵌合する。導電性円環部材131は、導電性を有する金属から構成されている。導電性円環部材131には、前記外電極リード線107の一端部が半田などを用いたろう付によって電気的に接続されている。
【0022】
前述した構成によって、外電極接続部130は、導電性円環部材131の外縁部が前記リング部材取付溝103dに嵌合することによって、前記外電極リード線107と外電極103との間の電気的な接続を確保する。
【0023】
前記抵抗率計の電極101内には、前記外電極ホルダ111の内周面と、前記内電極ホルダ110の端面110aと、コネクタ本体113の端面113aと、によって囲まれた空間116が、形成されている。この空間116内には、エポキシ樹脂132が充填されている。
【0024】
このエポキシ樹脂132は、前記外電極ホルダ111の内周面、前記内電極ホルダ110の端面110a及びコネクタ本体113の端面113aそれぞれとの間を液密に保ち、前記空間116内に前述した電解質液の侵入を防止する。さらに、このエポキシ樹脂132は、前記コネクタ本体113の外周面と外電極ホルダ111の内周面とを互いに接着して、これらのコネクタ本体113の外周面と外電極ホルダ111の内周面との間を液密に保つ。
【0025】
また、抵抗率計の電極101は、前記内電極ホルダ110と、外電極ホルダ111との間に、Oリング133を設けている。このOリング133は、前記ホルダ110,111の相互の間を液密に保ち、前記空間116内に前述した電解質液が侵入することを防止する。
【0026】
前述した構成によって、抵抗率計の電極101は、前記内電極102及び外電極103それぞれの少なくとも先端部102b,103bを、計測対象の電解質液の流路中に配置し、これらの電極102,103間の電気抵抗を測定することより前記電解質液の抵抗率を測定する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
前述した図5に例示された抵抗率計の電極101は、前記電解質液の抵抗率に基づいた情報を伝達するリード線107と前記外電極107との間の電気的な接続を確保するために、前記リード線107の一端部を前記導電性円管部材131に例えば半田を用いたろう付けによって固定しかつ他端部を接続ピン115に例えば半田を用いたろう付けによって固定する必要があった。さらに、前記導電性円管部材131を前記リング部材取付溝103dに嵌合させる必要があった。
【0028】
このため、前記リード線107をろう付けする必要があるなどの、前記リード線107と外電極103と接続ピン115との相互の間の電気的な接続を確保するための構造が複雑となるとともに、組立工数が増大する傾向となっていた。
【0029】
さらに、前記導電性円管部材131を前記リング部材取付溝103dに嵌合させた後に前記リード線107をろう付けするのは困難となって、より一層組立工数が増大する傾向となっていた。
【0030】
このように、前述した従来の抵抗率計の電極101の外電極リード線107の電気的な接続を確保するための構造が複雑となって組立工数が増大して、コストが高騰する傾向となっていた。
【0031】
したがって、本発明の目的は、純水や電解質液の抵抗率に基づいた情報を伝達する電線を接続するための構造を簡略化して、コストの高騰を抑制することが可能な抵抗率計の電極を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の抵抗率計の電極は、複数の電極部材が計測対象の電解質液の流路中に所定間隔をおいて配置され、電極部材間の電気抵抗より前記電解質液の抵抗率を測定する抵抗率計の電極において、前記電極部材のうち少なくとも一つの電極部材が円管状に形成され、導電性を有する材料から構成されかつ円管状に形成されているとともに前記円管状に形成された電極部材の基端部の外周に取り付けられるホルダと、前記円管状に形成された電極部材が検知する前記電解質液の抵抗率に基づいた情報を伝達する電線が接続しているとともに、導電性を有する材料から構成されかつ前記ホルダの内周面に係止して前記円管状に形成された電極部材と電気的に接続する係止部材と、を備え、前記係止部材は、円環状に形成された部材本体と、この部材本体の外縁部から部材本体の外側に向かって突出して設けられかつ前記ホルダの内周面に係止する係止爪部と、を備え、前記係止爪部は、前記部材本体に対し、前記部材本体の外側に向かうにしたがって前記円管状に形成された電極部材の先端部から基端部に向かって徐々に傾いて形成されたことを特徴としている。
【0035】
請求項1に記載した本発明の抵抗率計の電極によれば、電線が接続された係止部材を、円管状に形成されたホルダの内周面に係止させることによって、円管状に形成された電極部材と電線との間の電気的な接続を確保できる。
【0036】
このため、前記電線と円管状に形成された電極部材との間の電気的な接続を確保するために必要となる部品点数を抑制できるとともに、構造を簡略化することが可能となる。また、前記係止部材をホルダに係止させるだけで、前記電線と円管状に形成された電極部材との間の電気的な接続を確保出来るので、組立工数を抑制することができる。
【0039】
係止部材が円管状の部材本体とこの部材本体の外縁部から突出した係止爪部とを備え、前記係止爪部が部材本体の外側に向かうにしたがって、電極部材の基端部に向かって徐々に傾斜して形成されている。
【0040】
このため、係止爪部がホルダの内周面に係止すると、係止部材が第2ホルダを電極部材の先端部に向かってより確実に付勢する。このため、第2ホルダを、係止部材と電極部材とによって挟み込んで、より確実に位置決めして固定できる。したがって、抵抗率計の電極の組立工数をより一層確実に抑制できる。
【0041】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1ないし図4を参照して説明する。
図1などに示す本発明の一実施形態にかかる抵抗率計の電極1は、半導体の洗浄装置、産業機械、農業、食品、医療関係などの各分野における純水などの水質管理、原子力発電所の冷却水の絶縁性及び電解質液としての各種の薬液の濃度管理などに用いられる。前記電極1を用いた抵抗率計は、計測対象物としての前述した電解質液の濃度を測定するために、前記電解質液の抵抗率を測定する装置に用いられる。
【0042】
抵抗率計の電極1は、図1に示すように、電極部材としての内電極2と、電極部材としての外電極3と、前記内電極2及び外電極3を支持する支持部4と、温度検出部5と、前記内電極2と電気的に接続した内電極リード線6と、前記外電極3と電気的に接続した本明細書に記した電線としての外電極リード線7と、を備えている。
【0043】
内電極2は、円柱状に形成されている。内電極2は、外径が比較的小さく形成された小径部2aと、外径が比較的大きく形成された大径部2bと、を一体に備えている。これらの小径部2a及び大径部2bは、互いに同軸的でかつ直列に連結している。また、内電極2は、小径部2aと大径部2bとの間に、段差面2jが形成されている。
【0044】
内電極2は、前記大径部2bが抵抗率計の電極1の先端側に位置しかつ小径部2aが基端側に位置した状態で配される。前記内電極2は、前記小径部2a側に位置する端面2cから前記大径部2bに向かって凹の温度検出部挿入孔2dが形成されている。
【0045】
前記温度検出部挿入孔2dは、前記小径部2a及び大径部2bそれぞれと互いに同軸的に配されている。温度検出部挿入孔2dは、前記端面2cから前記内電極2の先端側に向かって延在している。温度検出部挿入孔2dは、内電極2の基端部2f側に位置する端面2cと前記内電極2の先端部2gとに亘って形成されている。なお、温度検出部挿入2dは、前記端面2cには開口しているが、前記内電極2の先端部2g側に位置する端面2eには開口していない。
【0046】
外電極3は、その内径が前記内電極2の大径部2bの外径より大きく形成された円管状に形成されている。内電極2と外電極3とは、互いに同軸的でかつ前記外電極3内に内電極2が挿入された状態で配されている。内電極2は、前記大径部2bの端面2eが、前記外電極3の先端部3c側に位置する端面3aより若干外電極3の奥側に位置した状態で配されている。内電極2と外電極3は、共に導電性を有する金属などから構成されている。
【0047】
前記支持部4は、前記内電極2及び外電極3それぞれの基端部2f,3bを支持している。支持部4は、第2ホルダとしての内電極ホルダ10と、ホルダとしての外電極ホルダ11と、基端キャップ12と、Oリング30などを備えている。
【0048】
内電極ホルダ10は、円管状に形成されている。内電極ホルダ10は、外径が比較的小さく形成された小径部10aと、外径が比較的大きく形成された大径部10bと、を一体に備えている。小径部10aと大径部10bとは互いに同軸的でかつ互いに直列に連結されている。
【0049】
前記小径部10aの内径は、前記内電極2の小径部2aの外径と略等しく形成されている。小径部10aの外径は、前記内電極2の大径部2bの外径と略等しく形成されている。
【0050】
前記大径部10bの内径は、前記小径部10aの外径と略等しく形成されている。すなわち大径部10bの内径は、前記小径部10aの内径より大径に形成されている。大径部10bの外径は、外電極3の外径と略等しく形成されている。このため、内電極ホルダ10の内周において、前記小径部10aと大径部10bとの間には、段差面10cが形成されている。
【0051】
段差面10cは、前記内電極ホルダ10の両端部に位置する両端面10d,10eに沿って形成されている。内電極ホルダ10は、絶縁性を有する樹脂または金属などから形成されている。
【0052】
内電極ホルダ10は、前記小径部10aが前記内電極2の近傍に位置しかつ前記大径部10bが前記内電極2から離れた側に位置した状態で、前記内電極2の小径部2aの外周に嵌合して配される。このとき、前記小径部10a側に位置する端面10dが、前記内電極2の段差面2jに重ねられている。このように、内電極ホルダ10は、内電極2の基端部2fの外周に取り付けられる。
【0053】
外電極ホルダ11は、円管状に形成されている。外電極ホルダ11は、外径が比較的小さく形成された小径部11aと、外径が比較的大きく形成された大径部11bと、を一体に備えている。小径部11aと大径部11bとは互いに同軸的でかつ互いに直列に連結されている。
【0054】
前記小径部11a及び大径部11bそれぞれの内径即ち、外電極ホルダ11の内径は、外電極3の外径と略等しく形成されている。外電極ホルダ11は、導電性を有する金属などから構成されている。
【0055】
外電極ホルダ11は、前記大径部11bが前記内電極2の近傍に位置しかつ前記小径部11aが前記内電極2から離れた側に位置した状態で、前記外電極3の基端部3bの外周に嵌合するとともに、前記内電極ホルダ10の大径部10bの外周に嵌合して配される。このように、外電極ホルダ11は、外電極3の基端部3bの外周に取り付けられる。なお、外電極ホルダ11と外電極3とは、溶接などによって互いに固定されている。
【0056】
外電極ホルダ11は、その軸線に沿った略中央部に、リング部材取付溝11cを設けている。リング部材取付溝11cは、前記外電極ホルダ11の内周面から凹に形成されている。リング部材取付溝11cは、外電極ホルダ11即ち内外電極2,3の軸線に対し直交する外電極ホルダ11の周方向に沿って形成されている。
【0057】
また、前記外電極ホルダ11と内電極ホルダ10との間には、互いの間を液密に保つOリング13が設けられている。内電極2と内電極ホルダ10との間には、互いの間を液密に保つOリング14が設けられている。これらのOリング13,14は、ゴムなどの弾性体から構成されている。
【0058】
さらに、前記内電極2及び内電極ホルダ10の長手方向に沿った方向において、前記内電極ホルダ10と外電極3との間には、中間部材15が設けられている。中間部材15は、円環状に形成されている。中間部材15は、内径が前記小径部10aの外径と略等しく形成されているとともに、外径が前記外電極ホルダ11の内径と略等しく形成されている。
【0059】
中間部材15は、小径部10aの外周に嵌合しかつ外電極ホルダ11の内周に嵌合している。中間部材15は、絶縁性を有する樹脂又は金属などから構成されている。また、この中間部材15が小径部10aの外周に嵌合しかつ外電極ホルダ11の内周に嵌合することによって、前記内電極2と外電極3とは、これらの電極2,3の径方向に沿った間隔が所定間隔t(図1に示す)に保たれている。
【0060】
基端キャップ12は、円板部12aと筒部12bとを有する有底筒状に形成されている。円板部12aは、円板状に形成されている。筒部12bは、筒状に形成されかつ円板部12aの周縁に連なっている。
【0061】
基端キャップ12は、周知のポリアミド樹脂(ナイロン)などの合成樹脂から形成されている。基端キャップ12は、前記筒部12aが前記外電極ホルダ11の小径部11aの外周に嵌合して配されている、基端キャップ12は、前記筒部12bが前記小径部11aに、周知のエポキシ系接着剤によって接着されて固定されている。
【0062】
基端キャップ12は、前記円板部12aを貫通する丸孔12cを備えている。丸孔12cは、その平面形状が略円形に形成されている。丸孔12cは、前記円板部12aと同軸的に配されている。丸孔12cは、その内側に、温度検出部5の後述する電線束26が通る。
【0063】
Oリング30は、シリコンゴムなどの弾性体などから円環状に形成されている。Oリング30は、軸線に沿った断面形が円形に形成されている。Oリング30は、その初期状態において、その内径が前記電線束の外径より若干小さくかつ外径が外電極ホルダ11の小径部11aの内径より若干小さく形成されている。
【0064】
Oリング30は、円形に形成されたその断面形の直径が3mm以上でかつ前記電線束26び外径の50%以上に形成されている。このように、Oリング30は、円形に形成された断面形状が比較的太く形成されている。
【0065】
Oリング30は、内周側に電線束26を通しかつ前記外電極ホルダ11の小径部11aの内側即ち基端キャップ12の筒部12bの内側に配される。Oリング30は、前記基端キャップ12内に設けられると、前記電線束26と、外電極ホルダ11の小径部11aの内周面と、の間を液密に保ち、後述する空間16内に電解質液が侵入することを防止する。
【0066】
また、前記支持部4は、前記内電極ホルダ10の大径部10bの内周面10fと、外電極ホルダ11の内周面11dと、基端キャップ12の円板部12a等で囲まれた空間16を、その内部に形成している。この空間16には、前記温度検出部挿入孔2dが開口している。
【0067】
前記空間16は、その内側に、前記外電極ホルダ11のリング部材取付溝11cに取り付けられるC状リング17と、付勢手段としてのコイルばね18と、第1の止め環19と、係止部材としての第2の止め環20などを収容している。
【0068】
C状リング17は、平面形状がC状の円環状に形成されている。C状リング17は、その外縁が、前記リング部材取付溝11c内に嵌合して、外電極ホルダ11に固定される。C状リング17は、ステンレス鋼などの周知の鋼などから構成されている。C状リング17は、リング部材取付溝11c内に嵌合して、前記内外電極2,3の軸線に対し直交した格好で設けられている。
【0069】
前記コイルばね18は、その内側に、温度検出部5の電線束26が通った状態で前記空間16内に収容されている。コイルばね18は、前記C状リング17と、内電極ホルダ10の大径部10bとの間に配されており、前記内電極ホルダ10を内外電極2,3の先端部2g,3cに向かって付勢している。コイルばね18は、ステンレス鋼などの周知の鋼などから構成されている。
【0070】
第1の止め環19は、導電性を有する周知の鋼などから形成されている。第1の止め環19は、円環状の部材本体と、この部材本体の内縁から内周方向に向かって突出した係止爪部と、を一体に備えている。
【0071】
第1の止め環19は、その内側に内電極2の小径部2aが通り、かつ前記係止爪部が内電極2の外周面2iに係止した状態で、前記内電極ホルダ10の大径部10b内に収容されている。
【0072】
第1の止め環19は、係止爪部が内電極2の外周面2iに係止すると、内電極ホルダ10を内電極2の先端部2gに向かって付勢する。第1の止め環19は、その部材本体と内電極2の段差面2jとの間に、内電極ホルダ10を挟み込む。
【0073】
そして、第1の止め環19は、内電極2が、前記基端部2fから先端部2gに向かって変位することを規制する。このように、第1の止め環19は、前記内電極ホルダ10に対し内電極2の基端部2fが抜け出ることを阻止する。
【0074】
第2の止め環20は、導電性を有する周知の鋼などから形成されている。第2の止め環20は、図3(B)に示すように、その母材の表面に例えばスズなどの金属からなる金属膜34が形成されている。
【0075】
第2の止め環20は、図3(A)及び図3(B)に示すように、部材本体20aと、係止爪部20bと、を一体に備えている。部材本体20aは、図3(B)に示すように、軸線Pに関して対称な円環状に形成されている。
【0076】
部材本体20aは、その内径d(図3(A)に示す)が、内側に電線束26が通ることのできる寸法に形成されている。部材本体20aは、その外径が、前記外電極ホルダ11の内径より小さく形成されている。
【0077】
係止爪部20bは、前記部材本体20aの周方向に沿って互いに等間隔となる位置に複数設けられている。係止爪部20bは、前記軸線Pを挟んで互いに相対向する位置に配されている。係止爪部20bは、それぞれ、帯状に形成されている。
【0078】
係止爪部20bは、それぞれ、前記部材本体20aの外縁部から部材本体20aの外側に向かって突出して設けられている。係止爪部20bは、それぞれ、前記部材本体20aの外縁部から、部材本体20aの外側に向かうにしたがって、部材本体20aに対し軸線Pに沿う方向に徐々に傾いて形成されている。
【0079】
前記軸線Pを挟んで互いに相対向する係止爪部20b間の間隔D(図3(A)に示す)は、外電極ホルダ11の内径より若干大きく形成されている。係止爪部20bの部材本体20aの最も外側に位置する縁部即ち係止爪部20bの先端縁20cは、外電極ホルダ11の内周面11dに係止する。
【0080】
第2の止め環20は、図1に示すように、その内側に電線束26が通りかつ前記C状リング17に重ねられた状態で、前記外電極ホルダ11内に収容される。さらに、第2の止め環20は、前記外電極ホルダ11内に収容された際に、前記係止爪部20bが外電極ホルダ11の内周面11dに係止する。
【0081】
このとき、第2の止め環20は、前記係止爪部20bが、部材本体20aの外側に向かうにしたがって、部材本体20aに対し前記内外電極2,3の先端部2g,3cから基端部2f,3bに向かって徐々に傾いた状態で、前記大径部10b内に収容されている。
【0082】
前述したように係止爪部20bが部材本体20aに対し傾いた状態で第2の止め環20が外電極ホルダ11内に収容されて、係止爪部20bが外電極ホルダ11の内周面11dに係止することによって、第2の止め環20は、C状リング17及びコイルばね18を介して内電極ホルダ10を内外電極2,3の先端部2g,3cに向かって付勢する。
【0083】
第2の止め環20は、C状リング17及びコイルばね18を介して、内電極ホルダ10を、中間部材15即ち外電極3との間に挟み込む。第2の止め輪20によって付勢されることによって、内電極ホルダ10は、第2の止め輪20などと外電極3とによって、位置決めされて固定される。このように、第2の止め環20は、係止爪部20bが外電極ホルダ11の内周面11dに係止することによって、前記内電極ホルダ10を固定する。
【0084】
前記温度検出部5は、図1及び図2に示すように、温度補償用の一対の温度センサ素子21,22と、これらの温度センサ素子21,22それぞれと電気的に接続した電線23,24と、円管ばね部材25などを備えている。温度検出部5は、前記温度検出部挿入孔2d内に配されている。
【0085】
温度センサ素子21,22は、それぞれ、温度検出部挿入孔5内でかつ前記内電極2の先端部2gに配されている。温度センサ素子21,22は、それぞれ、温度を測定する感温部21a,22aを備えている。
【0086】
温度センサ素子21,22は、それぞれ、感温部21a,22aがディスク形、ペレット形あるいはそれに類似した面部を有する形状のサーミスタにより構成されている。温度センサ素子21,22は、それぞれの感温部21a,22aの面部が、前記温度検出部挿入孔5内において、前記電解質液の流路に対し略平行となるように配置されている。
【0087】
電線23,24は、それぞれ一端が前記温度センサ素子21,22の感温部21a,22aに電気的に接続している、電線23,24は、前記内電極2の先端部2gから内電極2の基端部2fに向かって延びて、前記温度検出部挿入孔2d内に配されている。
【0088】
電線23,24の長手方向に沿った中央部から他端部に至る部分と、内電極リード線6と、外電極リード線7と、は互いに束ねられて電線束26を構成している。電線束26は、前記温度検出部5が温度検出部挿入孔2d内に収容された際に、前記内電極2及び外電極3の基端部2f,3b側に位置する基端キャップ12の丸孔12cを通って外部に導かれる。電線23,24は、それぞれ、図示しない演算装置などに電気的に接続している。
【0089】
円管ばね部材25は、導電性を有する周知の鋼などから構成されている。円管ばね部材25は、円管状に形成されている。円管ばね部材25は、一部が長手方向に沿って切りかかれている。円管ばね部材25は、その長手方向に対し交差する断面の断面形状がC状に形成されている。円管ばね部材25は、その外径が伸縮自在となる弾性を有している。円管ばね部材25は、初期状態において、前記内電極2の小径部2aの内径より大きな外径となっている。
【0090】
円管ばね部材25は、前記電線束26の温度センサ素子21,22寄りに配されている。円管ばね部材25は、前記電線23,24を互いに束ねている。円管ばね部材25は、その弾性復元力に抗して、前記小径部2a内に挿入される。円管ばね部材25は、前記小径部2a内に挿入されると、弾性復元力を生じて、前記小径部2aの内周面即ち温度検出部挿入孔2dの内周面2hと密接する。
【0091】
また、前記温度センサ21,22の感温部21a,22aを互いに電気的に接続しかつ前記円管ばね部材25と電気的に接続する電線27が設けられている。この電線27は、前記感温部21a,22aの互いの電位を前記円管ばね部材25と等しく保つ機能を有している。
【0092】
内電極リード線6は、前記電線27とともに、その一端部6aが前記円管ばね部材25と電気的に接続している。内電極リード線6の一端部6aは、半田などを用いたろう付けによって、前記円管ばね部材25に電気的に接続されている。内電極リード線6は、円管ばね部材25と電気的に接続することによって、前記内電極2と電気的に接続する。
【0093】
内電極リード線6は、前記電線23,24などとともに電線束26として基端キャップ12まで導かれ、前記丸孔12c内を通って外部に導かれる。内電極リード線6は、前述した図示しない演算装置などに電気的に接続している。
【0094】
外電極リード線7は、一端部7aが前記第2の止め環20に電気的に接続している。外電極リード線7は、図4に示すように、導電性を有する芯線7bと、この芯線7bを覆いかつ絶縁性を有する材料から形成された被覆部7cと、を備えている。
【0095】
外電極リード線7の一端部7aにおいては、被覆部7cがはがされて、芯線7bが剥き出しとなっている。外電極リード線7は、一端部7aに位置する芯線7bが第2の止め輪20の部材本体20aに結かれている。
【0096】
図示例において、芯線7bは、半田を用いたろう付けによって、部材本体20aに固定され電気的に接続されている。第2の止め輪20の母材の表面には、金属膜34が形成されているので、半田を用いたろう付けによって、外電極リード線7を第2の止め輪20に確実に接続することができる。
【0097】
外電極リード線7は、電気的に接続した第2の止め環20の係止爪部20bが外電極ホルダ11の内周面11dに係止することによって、外電極3と電気的に接続する。外電極リード線7は、前記電線23,24などとともに電線束26として基端キャップ12まで導かれ、前記丸孔12c内を通って外部に導かれる。外電極リード線7は、前述した図示しない演算装置などに電気的に接続している。
【0098】
なお、前述した内電極リード線6と外電極リード線7は、それぞれ、前記内電極2と外電極3に電気的に接続して、これら電極2,3が検知する前記電解質液の抵抗率に基づいた情報を、前記図示しない演算装置に伝達する。
【0099】
また、前記温度検出部挿入孔2d内に前記温度検出部5が設けられかつ前記空間16内に、C状リング17、コイルばね18及び止め環19,20などが収容された状態で、エポキシ樹脂31が充填されている。
【0100】
このエポキシ樹脂31は、前記外電極ホルダ11の内周面11d、前記内電極ホルダ10の端面10eとの間を液密に保ち、前記空間16内に前述した電解質液の侵入を防止する。
【0101】
前述した構成によれば、抵抗率計の電極1は、前記内電極2及び外電極3それぞれの少なくとも先端部2g,3cを、計測対象の電解質液の流路中に配置し、前記リード線6,7などを介して演算装置などに伝えられる電極2,3間の電気抵抗を測定することにより前記電解質液の抵抗率を測定する。
【0102】
このとき、前記温度センサ素子21,22の感温部21a,22aから、前記電線23,24などを介して前記電解質液の温度に応じた情報が、前記演算装置に伝えられる。そして、この演算装置などが電解質液の温度の補償を行い、この電解質液の予め決められた一定温度における抵抗率を算出する。
【0103】
さらに、計測対象の電解質液は、比較的高圧となっている場合がある。このときには、前記電界質液の圧力が中間部材15を介して内電極ホルダ10を基端部2f,3bに向かって押圧する。前記第2の止め輪20、C状リング17及びコイルばね18が、前記電界質液の圧力の抗して内電極ホルダ10を位置決めして固定する。
【0104】
本実施形態の抵抗率計の電極1によれば、第2の止め環20の係止爪部20bを外電極ホルダ11の内周面11dに係止させる際に、係止爪部20bが部材本体20aに対し外側に向かうにしたがって前記先端部2gから基端部2f側に徐々に向かうように傾斜した状態で配されている。
【0105】
第2の止め輪20は、C状リング17及びコイルばね18を介して、内電極ホルダ10を、先端部2g,3cに向かって付勢している。さらに、外電極3と外電極ホルダ11とは、溶接などによって互いに固定されている。第2の止め環20は、C状リング17及びコイルばね18を介して、内電極ホルダ10を、中間部材15などを介して外電極3と、の間に挟み込んで固定する。
【0106】
このため、第1の止め輪19によって内電極ホルダ10に対し内電極2が固定されているので、前記第2の止め輪20を、外電極ホルダ11に内周面11dに係止することによって、前記内外電極2,3を固定することができる。したがって、第2の止め輪20を外電極ホルダ11に内周面11dに係止する構成にすることで、抵抗率計の電極1を組み立てる際に係る組立工数を抑制することができる。
【0107】
また、第2の止め環20を外電極ホルダ11の内周面11dに係止させるだけで、外電極リード線7と外電極3とを電気的に接続して、電解質液の抵抗率に基づいた情報を取り出せる。このため、外電極リード線7と外電極3との間の電気的な接続を確保するために必要とされる部品点数を抑制できるとともに、構造を簡略化することができる。
【0108】
さらに、第2の止め環20を外電極ホルダ11の内周面11dに係止させるだけで、外電極リード線7と外電極3との間の電気的な接続を確保出来るので、抵抗率計の電極1を組み立てる際に係る組立工数を抑制することができる。したがって、抵抗率計の電極1のコストの高騰を抑制することが可能となる。
【0109】
また、前記リング部材取付溝11c及びC状リング17が、内外電極2,3の軸線に対し直交する方向に沿って配されており、第2の止め輪20がC状リング17に重ねられている。
【0110】
このため、第2の止め輪20は、外電極ホルダ11即ち内外電極2,3の周方向に沿って略均一な力で、内電極ホルダ10を先端部2g,3cに向かって押圧する。したがって、前記第2の止め輪20を、外電極ホルダ11に内周面11dに係止することによって、前記内外電極2,3をより確実に固定できる。
【0111】
さらに、前記第2の止め輪20の軸線Pを挟んで互いに相対向する係止爪部20b間の間隔Dが外電極ホルダ11の内径より若干大きく形成されているので、係止爪部20bの先端縁20cが外電極ホルダ11の内周面11dに確実に係止する。
【0112】
また、本実施形態においては、第2の止め輪20が、C状リング17及びコイルばね18を介して内電極ホルダ10を先端部2g,3cに向かって押圧するようにしている。
【0113】
しかし、圧力が例えば1MPa(メガパスカル)以下などの比較的低圧な前記電解質液の抵抗率を測定する際には、前記C状リング17及びコイルばね18を設けずに、第2の止め輪20が直接、内電極ホルダ10を先端部2g,3cに向かって押圧するようにしても良い。この場合、より部品点数を抑制することが可能となり、抵抗率計の電極1のコストの高騰をより一層抑制することが可能となる。さらに、本発明の電極1は、電解質液の導電率を測定する導電率計に用いることも出来るのは勿論である。
【0114】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の本発明によれば、係止部材をホルダの内周面に係止させることによって、電極部材と電線との間の電気的な接続を確保できるので、前記電線と電極部材との間の電気的な接続を確保するために必要となる部品点数を抑制できるとともに、構造を簡略化できる。
【0115】
また、前記係止部材をホルダに係止させるだけで、前記電線と外電極との間の電気的な接続を確保出来るので、組立工数を抑制することができる。したがって、電解質の抵抗率い基づいた情報を伝達する電線を電極部材に接続するための構造を簡略化できかつ組立工数を抑制でき、コストの高騰を抑制することができる。
【0117】
係止部材の係止爪部が部材本体の内側から外側に向かうにしたがって、電極部材の基端部に向かって徐々に傾斜しているため、係止爪部が電極部材の外周面に係止すると、係止部材が第2ホルダを電極部材の先端部に向かってより確実に付勢する。
【0118】
このため、第2ホルダを係止部材と電極部材とによって挟み込んで、より確実に位置決めして固定できる。したがって、抵抗率計の電極の組立工数をより一層確実に抑制でき、コストの高騰をより一層確実に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる抵抗率計の電極の全体構成を示す断面図である。
【図2】同実施形態の電極の温度検出部の構成を示す側面図である。
【図3】(A)は同実施形態の電極の第2の止め環を示す平面図である。
(B)は図3(A)中のIIIB−IIIB線に沿う断面図である。
【図4】図3に示した第2の止め環に外電極リード線が取付られた状態を示す平面図である。
【図5】従来の抵抗率計の電極の全体構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 抵抗率計の電極
2 内電極(円柱状に形成された電極部材)
3 外電極(円管状に形成された電極部材)
3b 基端部
3c 先端部
4 支持部
7 外電極リード線(電線)
10 内電極ホルダ(第2ホルダ)
11 外電極ホルダ(ホルダ)
11d 内周面
20 第2の止め環(係止部材)
20a 部材本体
20b 係止爪部
t 所定間隔
Claims (1)
- 複数の電極部材が計測対象の電解質液の流路中に所定間隔をおいて配置され、電極部材間の電気抵抗より前記電解質液の抵抗率を測定する抵抗率計の電極において、
前記電極部材のうち少なくとも一つの電極部材が円管状に形成され、
導電性を有する材料から構成されかつ円管状に形成されているとともに前記円管状に形成された電極部材の基端部の外周に取り付けられるホルダと、
前記円管状に形成された電極部材が検知する前記電解質液の抵抗率に基づいた情報を伝達する電線が接続しているとともに、導電性を有する材料から構成されかつ前記ホルダの内周面に係止して前記円管状に形成された電極部材と電気的に接続する係止部材と、を備え、
前記係止部材は、円環状に形成された部材本体と、この部材本体の外縁部から部材本体の外側に向かって突出して設けられかつ前記ホルダの内周面に係止する係止爪部と、を備え、
前記係止爪部は、前記部材本体に対し、前記部材本体の外側に向かうにしたがって前記円管状に形成された電極部材の先端部から基端部に向かって徐々に傾いて形成されたことを特徴とする抵抗率計の電極。
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