JP2002062275A - 抵抗率計の電極 - Google Patents

抵抗率計の電極

Info

Publication number
JP2002062275A
JP2002062275A JP2000253845A JP2000253845A JP2002062275A JP 2002062275 A JP2002062275 A JP 2002062275A JP 2000253845 A JP2000253845 A JP 2000253845A JP 2000253845 A JP2000253845 A JP 2000253845A JP 2002062275 A JP2002062275 A JP 2002062275A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
resistivity
tube portion
tube
support portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000253845A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Kamesaka
精二 亀坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Saginomiya Seisakusho Inc filed Critical Saginomiya Seisakusho Inc
Priority to JP2000253845A priority Critical patent/JP2002062275A/ja
Publication of JP2002062275A publication Critical patent/JP2002062275A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電解質液の抵抗率を正確に測定できかつ電解
質液の抵抗率を測定する必要のある作業にかかるコスト
の高騰を抑制できる抵抗率計の電極を提供する。 【解決手段】 抵抗率計の電極1は内電極2と外電極3
と支持部4とシール突起33と袋ナット71などを備え
ている。内電極2は円柱状に形成されている。外電極3
は円管状に形成されている。支持部4は外電極ホルダ1
1などを備え電極2,3の基端部2f,3bを支持す
る。シール突起33は支持部11から管部61cの端面
61dに向かって突出している。袋ナット71は管部6
1cのテーパねじ62に螺合可能な平行ねじ76と貫通
孔75とを備えている。袋ナット71は平行ねじ76が
テーパねじ62に螺合して貫通孔75内に通した支持部
4を管部61cの端面61dに向かって押しつけて管部
61cに取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体の洗浄装
置、産業機械、農業、食品、医療関係などの各分野にお
ける水質管理、原子力発電所の冷却水の絶縁性及び各種
の薬液の濃度管理などに用いられる抵抗率計の電極に関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体の洗浄装置、産業機械、農業、食
品、医療関係などの各分野における水質管理、原子力発
電所の冷却水の絶縁性及び各種の薬液の濃度管理などに
おいて、超純水の純度や電解質液の濃度を測定するため
に、前記超純水や電解質液の抵抗率を測定する抵抗率計
が用いられる。
【0003】例えば、半導体の製造工程では、被洗浄物
としての半導体ウェーハを洗浄槽内に挿入してアンモニ
アなどの洗浄液で洗浄する(洗浄工程)。そして、前記
アンモニアを排出するとともに超純水(不純物を意図的
に極めて少なくした水:超高純度水ともいう)を洗浄槽
内に入れて、前記半導体ウェーハを濯いでいる(リンス
工程)。前記リンス工程において、アンモニアと入れ替
えられた超純水の純度を測定する際には、例えば、図1
1ないし図13に示す電極101を備えた抵抗率計が用
いられる。
【0004】図11ないし図13に例示された抵抗率計
の電極101は、内電極102と、外電極103と、前
記内電極102及び外電極103を支持する支持部10
4と、前記内電極102と電気的に接続した内電極リー
ド線106と、前記外電極103と電気的に接続した外
電極リード線107と、を備えている。
【0005】内電極102は、円柱状に形成されてい
る。外電極103は、その内径が前記内電極102の外
径より大きく形成された円管状に形成されている。内電
極102と外電極103とは、互いに同軸的でかつ前記
外電極103内に内電極102が挿入された状態で配さ
れている。
【0006】内電極102は、その先端部102b側に
位置する先端面102cが、前記外電極103の先端部
103b側に位置する先端面103cより若干外電極1
03の奥側に位置した状態で配されている。内電極10
2と外電極103は、共に導電性を有する金属やカーボ
ンなどの非金属から構成されている。
【0007】前記支持部104は、前記内電極102及
び外電極103それぞれの基端部102a,103aを
支持している。支持部104は、内電極ホルダ110
と、外電極ホルダ111などを備えている。
【0008】内電極ホルダ110は、内径が内電極10
2の基端部102aの外径と略等しく形成された円管状
に形成されている。内電極ホルダ110は、前記内電極
102の基端部102aの外周に嵌合する。内電極ホル
ダ110は、絶縁性を有する樹脂などから形成されてい
る。
【0009】内電極ホルダ110は、第1の凹溝140
と、第2の凹溝141と、を備えている。第1の凹溝1
40は、内電極ホルダ110が内電極102に嵌合した
際に、この内電極102寄りに位置する内電極ホルダ1
10の端部に設けられている。第1の凹溝140は内電
極ホルダ110の内周面から凹に形成されている。第1
の凹溝140は、内電極ホルダ110の周方向に沿って
形成されている。第1の凹溝140は、内電極ホルダ1
10の内径を拡げるように形成されている。
【0010】第2の凹溝141は、内電極ホルダ110
が内電極102に嵌合した際に、内電極102の長手方
向に沿った内電極ホルダ110の中央部に設けられてい
る。第2の凹溝141は、内電極ホルダ110の外周面
から凹に形成されている。第2の凹溝141は、内電極
ホルダ110の周方向に沿って形成されている。第1の
凹溝141は、内電極ホルダ110の外径を縮小するよ
うに形成されている。
【0011】外電極ホルダ111は、円管状に形成され
ている。外電極ホルダ111は、導電性を有する金属な
どから構成されている。外電極ホルダ111は外電極1
03の基端部103a及び内電極ホルダ110の外周に
嵌合する。外電極ホルダ111の外周にはねじ溝111
aが形成されている。
【0012】また、前記内電極102の長手方向に沿っ
た方向において、前記内電極ホルダ110と外電極10
3との間には、中間部材115が設けられている。中間
部材115は、円環状に形成されている。
【0013】中間部材115は、内電極ホルダ110の
外周に嵌合しかつ外電極ホルダ111の内周に嵌合して
いる。中間部材115は、絶縁性を有する樹脂などから
構成されている。中間部材115は、後述するOリング
143が脱落することを防止する。
【0014】さらに、内電極102の基端部102aの
外周には止め輪119が嵌合している。止め輪119
は、内電極ホルダ110内に収容されている。止め輪1
19は、前記基端部102aの外周に嵌合すると、内電
極102と内電極ホルダ110とを電極102,103
の長手方向に沿って互いに近づける方向に付勢する。
【0015】前記抵抗率計の電極101内には、前記外
電極ホルダ111の内周面と、前記内電極ホルダ110
の端面110aなどによって囲まれた空間116が、形
成されている。この空間116内には、内電極102に
内電極リード線106が電気的に接続した接続部と、外
電極103に外電極リード線107が電気的に接続した
接続部等が収容されている。
【0016】また、抵抗率計の電極101は、第1のO
リング142と第2のOリング143とを備えている。
第1のOリング142は、ゴムなどの弾性体からなりか
つ円環状に形成されている。第1のOリング142は、
第1の凹溝140内に収容されている。
【0017】第1のOリング142は、第1の凹溝14
0内に収容されかつ内電極ホルダ110が内電極102
に嵌合すると、内電極102と内電極ホルダ110との
双方から押圧されて弾性変形する。すると、第1のOリ
ング142は、弾性復元力を生じて、内電極102と内
電極ホルダ110との間を液密に保つ。第1のOリング
142は前記空間116内に超純水などの電解質液が侵
入することを防止する。
【0018】第2のOリング143は、ゴムなどの弾性
体からなりかつ円環状に形成されている。第2のOリン
グ143は、第2の凹溝141内に収容されている。第
2のOリング143は、第2の凹溝141内に収容され
かつ内電極ホルダ110が外電極ホルダ111に嵌合す
ると、内電極ホルダ110と外電極ホルダ111との双
方から押圧されて弾性変形する。
【0019】すると、第2のOリング143は、弾性復
元力を生じて、内電極ホルダ110と外電極ホルダ11
1との間を液密に保つ。第2のOリング143は前記空
間116内に超純水などの電解質液が侵入することを防
止する。
【0020】前述した構成によって、抵抗率計の電極1
01は、前記内電極102及び外電極103それぞれの
少なくとも先端部102b,103bを、計測対象の電
解質液の流路中に配置し、これらの電極102,103
間の電気抵抗を測定することより前記電解質液の抵抗率
を測定する。そして、測定した抵抗率に基いて、超純水
などの電解質液の純度を求める。
【0021】また、前述した従来の抵抗率計の電極10
1は、例えば、図12に示すように、前述した超純水な
どの流路中に配される管継手160などに取り付けられ
る。管継手160は、図12に示すように、筒状の管部
161a,161b,161cを備えている。一つの管
部161aには、半導体ウエーハを収容しかつ前記洗浄
工程及びリンス工程などを行う前述した洗浄槽などが連
結している。他の一つの管部161bには、前述した洗
浄工程及びリンス工程などに用いられた処理液などを排
出する排出管が連結している。他の一つの管部161c
には、電極101が取り付けられる。
【0022】前記管部161cは、内周面にねじ溝16
2が形成されている。前記電極101は、前記電極10
2,103が前記管部161cの開口部を通して挿入さ
れ、前記ねじ溝162にねじ溝111aがねじ込まれ
て、前記管部161c即ち管継手160に取り付けられ
る。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】前述した抵抗率計の電
極101は、管継手160の管部161cの内周面に形
成されたねじ溝162に外電極ホルダ111のねじ溝1
11aがねじ込まれて、管継手160即ち超純水の流路
中に配される。
【0024】また、前述した抵抗率計の電極101は、
前記空間116内への電解質液の侵入を防止するため
に、ゴムなどの弾性体からなるOリング142,143
を用いている。前記Oリング142,143は、弾性変
形して、内電極102と内電極ホルダ110との間と内
電極ホルダ110と外電極ホルダ111との間との双方
を液密に保つ。
【0025】このように、Oリング142,143を弾
性変形させるため、図13に示すように各凹溝140,
141と各Oリング142,143との間に隙間150
が生じてしまうことが多い。なお、図13では、第2の
凹溝141と第2のOリング143とを代表して示して
いる。
【0026】前述した隙間150が生じると、前述した
半導体の製造工程では、毛細管現象などによって隙間1
50内に前述したアンモニアなどの薬液と半導体ウェー
ハの表面から除去されたゴミなどの不純物質とを含んだ
汚染物質が侵入することがある。
【0027】そして、作業の進捗状況に伴って被洗浄物
などに付着している不純物などを除去しても、前述した
隙間150内に侵入した洗浄水が清浄な超純水状態とな
るまで、抵抗率計が検出する抵抗率は、清浄な超純水の
抵抗率とならない。
【0028】例えば、洗浄開始後40分以上経過して
も、測定した抵抗率が超純水の抵抗率とはならない。こ
のように、従来の抵抗率計の電極101は、測定対象物
としての電解質液の抵抗率が変化した際に、正確な抵抗
率を測定しようとするまでの時間遅れが大きくなる傾向
であるとともに、電解質液の抵抗率を正確に測定するこ
とが困難であった。このように、従来の抵抗率計の電極
101は、電解質液の抵抗率を正確に測定できないこと
があった。
【0029】このため、実際には被洗浄物から不純物を
除去した状態であっても、抵抗率計の電極101の前記
隙間150内に溜まった不純物を放出して、抵抗率計が
不純物を放出し切って検出する抵抗率が清浄な超純水の
抵抗率となるまで、被洗浄物の洗浄を行うこととなる。
このように、必要以上に被洗浄物を洗浄し続ける。
【0030】このように、前述した従来の抵抗率計の電
極101は、前述したリンス工程などに用いられると、
超純水などの洗浄液を必要以上に消費させることとなっ
ていた。このため、超純水などの資源を浪費させて前述
した被洗浄物の洗浄にかかるコストを高騰させる傾向と
なっていた。
【0031】また、前述した電極101は、前述した超
純水を製造する純水製造装置にも用いられる。この場
合、前記管部161aは超純水の原料となる純水(前述
した超純水ほどではないが意図的に不純物を少なくした
水:高純度水とも呼ぶ)の供給源と連結している。管部
161bは、純水製造装置に連結している。さらに、前
記管継手160が金属や樹脂からなることが多く、前記
外電極ホルダ111が金属からなるため、前記ねじ溝1
62,111aを互いに螺合させた際に、金属や継手材
料からなる塵(パーティクル)が管継手160内即ち純
水の流路中に侵入することがあった。
【0032】このため、前記管継手160内を流れる純
水内に前記金属が徐々に溶出しイオンが生じる。前述し
たパーティクルや金属イオンが純水の流路中に侵入する
と、前記純水製造装置のイオン交換樹脂やフィルターな
どを劣化させる恐れがあり、なかなか超純水にならない
ことがあった。このため、前述したイオン交換樹脂及び
フィルターを比較的こまめに交換する必要が生じる。し
たがって、前記超純水の製造工程にかかるコストが高騰
する傾向となっていた。
【0033】したがって、本発明の目的は、測定対象物
としての電解質液の抵抗率を正確に測定できるととも
に、半導体ウェーハの洗浄または超純水の製造などの電
解質液の抵抗率を測定することが必要な作業にかかるコ
ストの高騰を抑制できる抵抗率計の電極を提供すること
にある。
【0034】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の本発明の抵抗率計の
電極は、計測対象の電解質液の流路を構成する管部に取
り付けられかつ前記流路中に複数の電極部材が所定間隔
をおいて配置され、電極部材間の電気抵抗に基いて前記
電解質液の抵抗率を測定する抵抗率計の電極において、
前記複数の電極部材はそれぞれ前記管部内に挿入される
とともに、前記電極部材それぞれの基端部を支持すると
ともに前記電極部材それぞれと接続した複数の電線を収
容する空間を有する支持部と、前記複数の電極部材が前
記管部内に挿入されると前記管部の端面に向かって前記
支持部から突出するシール突起と、前記支持部及び前記
管部の外周を包囲するとともに前記管部の端面に向かっ
て押しつけて前記支持部を前記管部に取り付ける取付手
段と、を備えたことを特徴としている。
【0035】請求項2に記載の本発明の抵抗率計の電極
は、請求項1記載の抵抗率計の電極において、前記取付
手段が前記支持部を前記管部の端面に向かって押しつけ
ることを付勢する付勢手段を備えたことを特徴としてい
る。
【0036】請求項3に記載の本発明の抵抗率計の電極
は、請求項1または請求項2記載の抵抗率計の電極にお
いて、前記シール突起が、前記支持部の前記管部と近接
する端面の内側から外側に向かって複数配されているこ
とを特徴としている。
【0037】請求項4に記載の本発明の抵抗率計の電極
は、請求項1ないし請求項3のうちいずれか一項に記載
の抵抗率計の電極において、前記管部の外周にはねじ山
が形成されており、前記取付手段は、前記支持部を通す
ことのできる貫通孔を有し前記ねじ山に螺合可能な袋ナ
ットであることを特徴としている。
【0038】請求項5に記載の本発明の抵抗率計の電極
は、請求項4記載の抵抗率計の電極において、前記ねじ
山がテーパねじであるとともに、前記袋ナットが前記テ
ーパねじに螺合可能であることを特徴としている。
【0039】請求項6に記載の本発明の抵抗率計の電極
は、請求項1ないし請求項5のうちいずれか一項に記載
の抵抗率計の電極において、前記複数の電極部材のうち
一つの電極部材と前記支持部とが互いに隙間無く密接し
て、前記一つの電極部材と支持部との間を液密に保つこ
とを特徴としている。
【0040】請求項7に記載の本発明の抵抗率計の電極
は、請求項1ないし請求項6のうちいずれか一項に記載
の抵抗率計の電極において、前記支持部は、内側に前記
複数の電極部材の基端部を収容する支持部本体を備え、
この支持部本体が前記取付手段によって前記管部の端面
に向かって押しつけられて前記管部に取り付けられるよ
うになっており、前記支持部本体が前記電解質液中で非
溶出性であることを特徴としている。
【0041】請求項1に記載した本発明の抵抗率計の電
極によれば、支持部を管部の端面に向かって押しつけて
取り付ける取付手段が支持部及び管部の外周を包囲して
いる。支持部即ち電極を管部に取り付けても、前記支持
部を構成する材料と管部を構成する材料と取付手段を構
成する材料などからなる微小なゴミ(いわゆるパーティ
クルまたはコンタミ)などが、管部内に侵入することが
ない。また、シール突起が支持部から管部の端面に向か
って突出しているので、取付手段が管部に支持部を取り
付けると、シール突起が管部の端面と接触して、支持部
と管部との間を液密に保つこととなる。
【0042】請求項2に記載した本発明の抵抗率計の電
極によれば、付勢手段が、支持部を端面に向かって押し
つけることを付勢するので、シール突起と管部の端面と
がより確実に接触することとなって、支持部と管部との
間をより確実に液密に保つこととなる。
【0043】請求項3に記載した本発明の抵抗率計の電
極によれば、シール突起が支持部の管部と近接する端面
の内側から外側に向かって複数配されているので、支持
部と管部との間をより一層確実に液密に保つことができ
る。
【0044】請求項4に記載した本発明の抵抗率計の電
極によれば、取付手段が袋ナットであるため、より確実
に支持部を端面に向かって押しつけて管部に取り付ける
ことができる。また、管部の外周に形成されるねじ山
は、平行ねじでも良くテーパねじでも良い。この場合、
前記ねじ山に袋ナットが確実に螺合できる。
【0045】請求項5に記載した本発明の抵抗率計の電
極によれば、袋ナットが管部のテーパねじに螺合可能で
あるので、前記電極は、配管や管継手などに一般的に用
いられるテーパねじに取り付けることが可能となる。
【0046】請求項6に記載した本発明の抵抗率計の電
極によれば、一つの電極部材と支持部とが隙間無く密接
して支持部内の空間内に電解質液が侵入することを防止
する。このように、前記一つの電極部材と支持部との間
が液密に保たれる。したがって、前記一つの電極部材と
支持部との間を液密に保つためにOリングなどの部材を
用いる必要が生じない。
【0047】請求項7に記載した本発明の抵抗率計の電
極によれば、支持部の支持部本体が非溶出性であるの
で、前記管部内を流れる電解質液に、前記支持部本体を
構成する物質からなるイオンが溶出しない。
【0048】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態にかかる抵抗
率計の電極1を、図1及び図2を参照して説明する。図
1などに示す抵抗率計の電極1は、半導体の洗浄装置、
産業機械、農業、食品、医療関係などの各分野における
超純水などの水質管理、原子力発電所の冷却水の絶縁性
及び電解質液としての各種の薬液の濃度管理などに用い
られる。
【0049】電極1は、例えば、半導体ウェーハなどの
被洗浄物などを洗浄する半導体の製造過程におけるリン
ス工程において、洗浄液としての超純水(特許請求の範
囲等に記載した電解質液に相当する)の純度を測定する
ために用いられる。前記電極1を用いる抵抗率計は、計
測対象物としての前述した超純水などの電解質液の純度
を測定するために、前記電解質液の抵抗率を測定する装
置である。
【0050】前記電極1は、前記超純水などの流路中に
配されかつ図1に示すように前記流路を構成するT字管
継手60に取り付けられる。T字管継手60は、図1に
示すように、前記流路を構成する管部61a,61b,
61cを備えている。
【0051】一つの管部61aには、半導体ウエーハを
収容しかつ前記洗浄工程及びリンス工程などを行う前述
した洗浄槽などが連結している。他の一つの管部61b
には、前述した洗浄工程及びリンス工程などに用いられ
た処理液などを排出する排出管が連結している。他の一
つの管部61cに、電極1が取り付けられる。前記管部
61cの外周面には、ねじ山としてのテーパねじ62等
が形成されている。
【0052】抵抗率計の電極1は、図1に示すように、
電極部材としての内電極2と、電極部材としての外電極
3と、シール部材8と、前記内電極2及び外電極3を支
持する支持部4と、温度検出部5と、前記内電極2と電
気的に接続した電線としての内電極リード線6と、前記
外電極3と電気的に接続した電線としての外電極リード
線7と、取付手段としての袋ナット71と、付勢手段と
してのコイルばね72と、シール突起33と、を備えて
いる。
【0053】内電極2は、円柱状に形成されている。内
電極2は、外径が比較的小さく形成された小径部2a
と、外径が比較的大きく形成された大径部2bと、を一
体に備えている。これらの小径部2a及び大径部2b
は、互いに同軸的でかつ直列に連結している。小径部2
a及び大径部2bは、それぞれ、外径が全長に亘って略
一定に形成されている。小径部2aには、外表面から凹
に形成された凹溝2hを備えている。凹溝2hは、小径
部2aの周方向に沿って形成されている。
【0054】内電極2は、前記大径部2bが抵抗率計の
電極1の先端側に位置しかつ小径部2aが基端側に位置
した状態で配される。前記内電極2は、前記小径部2a
側に位置する端面2cから前記大径部2bに向かって凹
の温度検出部挿入孔2dが形成されている。
【0055】前記温度検出部挿入孔2dは、前記小径部
2a及び大径部2bそれぞれと互いに同軸的に配されて
いる。温度検出部挿入孔2dは、前記端面2cから前記
内電極2の先端側に向かって延在している。温度検出部
挿入孔2dは、前記端面2cと前記内電極2の先端部2
gとに亘って形成されている。なお、温度検出部挿入孔
2dは、前記端面2cには開口しているが、前記内電極
2の先端部2g側に位置する端面2eには開口していな
い。
【0056】外電極3は、円管状に形成されている。外
電極3は、内外径が比較的小さく形成された小径部3d
と、内外径が比較的大きく形成された大径部3eと、を
一体に備えている。小径部3d及び大径部3eは、それ
ぞれ、全長に亘って内外径が略一定に形成されている。
小径部3dの内径は、内電極2の小径部2aの外径より
大きく形成されている。大径部3eの内径は、内電極2
の大径部2bの外径より大きく形成されている。
【0057】これらの小径部3dと大径部3eとは、互
いに同軸的でかつ直列に連結している。なお、前記小径
部3dと大径部3eとを互いに連ねる段差部3fは、後
述するように内外電極2,3が互いに同軸に配された際
に内電極2の段差部2iに沿う。
【0058】内電極2と外電極3とは、小径部2aが小
径部3d内に配され大径部2bが大径部3e内に配され
た格好で、互いに同軸でかつ前記外電極3内に内電極2
が挿入された状態で配されている。内電極2は、前記大
径部2bの端面2eが、前記外電極3の先端部3c側に
位置する端面3aより若干外電極3の奥側に位置した状
態で配されている。内電極2と外電極3は、共に導電性
を有する金属などから構成されている。
【0059】シール部材8は、プラストマ性を有する即
ちエラストマ性を有さない合成樹脂からなる。即ち、シ
ール部材8は、殆ど弾性変形しない。シール部材8は、
可塑性の大きい高分子物質からなる。本実施形態では、
シール部材8は、前述した電解質液に対する溶出する物
質が少ない非溶出性のフッ素樹脂などからなる。即ち、
シール部材8は、非溶出性である。
【0060】シール部材8は、図1及び図2に示すよう
に、円板部8aと筒部8bとを一体に備えている。円板
部8aは、平面形状が円形でかつ厚みが略一定の円板状
に形成されている、円板部8aの両表面は、平坦に形成
されている。円板部8aは、外径が外電極3の大径部3
eの内径と略等しく形成されている。
【0061】円板部8aは、中央に孔8cを設けてい
る。孔8cは、円板部8aを貫通している。孔8cは、
平面形状が円形に形成されている。孔8cは、内径が内
電極2の小径部2aの外径と略等しく形成されている。
【0062】筒部8bは、孔8cの縁に連なっている。
筒部8bは円筒状に形成されている。筒部8bは、円板
部8aに対し立設している。筒部8bは、内径が内電極
2の小径部2aの外径と略等しく形成されている。筒部
8bは、外径が外電極3の小径部3dの内径と略等しく
形成されている。筒部8bは、小径部2aの外周と小径
部3dの内周との双方に嵌合して、電極2,3間の間隔
を所定間隔tに保つ。
【0063】前述した構成のシール部材8は、支持部4
が電極2,3それぞれの基端部2f,3bを支持する際
に、図1及び図2に示すように、円板部8aが段差部2
i,3f相互間に配され筒部8bが小径部2a,3d相
互間に配される。
【0064】このとき、シール部材8は殆ど弾性変形し
なくかつ円板部8aの両表面が平坦に形成されているの
で、前記両表面が段差部2i,3f双方に隙間無く接す
るとともに、筒部8bが小径部2a,3d双方に隙間無
く接する。シール部材8は、内外電極2,3間を液密に
保ち、内外電極2,3間から後述する空間16内に電解
質液が侵入することを防止する。
【0065】前記支持部4は、内電極2の小径部2a寄
りの端部2f(以下基端部と呼ぶ)と、外電極3の前記
小径部3d寄りの端部3b(以下基端部と呼ぶ)と、の
双方を支持している。支持部4は、支持部本体としての
外電極ホルダ11と、基端キャップ12などを備えてい
る。
【0066】外電極ホルダ11は、絶縁性を有しかつ前
述した電解質液に対する溶出する物質が少ない即ち非溶
出性の合成樹脂からなる。外電極ホルダ11を構成する
合成樹脂として、ポリフェニレンスルフィド(Polyphen
ylenesulfide:以下PPSと呼ぶ)、ポリエーテルエー
テルケトン(Polyetheretherketone:以下PEEKと呼
ぶ)、ポリテトラフルオロエチレン(Polytetrafluoroe
thylene:以下PTFEと呼ぶ)などのフッ素樹脂を用
いることができる。
【0067】外電極ホルダ11は、円板部11cと筒部
11dとを備えた有底筒状に形成されている。円板部1
1cは、平面形状が円形に形成されている。円板部11
cは、表面が略平坦に形成されている。円板部11cの
外径は、前記管部61cの端面61dの外径と略等しく
形成されている。
【0068】円板部11cの中央には孔11eが設けら
れている。孔11eは円板部11cを貫通している。孔
11eは、平面形状が円形に形成されている。孔11e
の内径は、円板部11cの一方の面から他方の面に向か
うにしたがって略等しく形成されている。孔11eは、
内径が外電極3の小径部2dの外径と略等しく形成され
ている。
【0069】筒部11dは、それぞれ円筒状に形成され
かつ互いに内径が等しく形成されているとともに同軸的
に直列に配された小径部11aと大径部11bとを備え
ている。小径部11aより大径部11bの方が外径が大
きく形成されている。大径部11bは、小径部11aよ
り円板部11c寄りに配されている。大径部11bは、
円板部10aの外縁に連なっている。筒部11dは、円
板部11cに対し立設している。
【0070】外電極ホルダ11は、孔11e内に外電極
3の小径部3dを挿入した状態で配される。なお、この
とき、小径部3dの外径が長手方向に沿って略一定でか
つ孔11eの内径が略一定であり、かつ外電極ホルダ1
1が前述した合成樹脂からなるので、孔11eの内面と
小径部3dの外周面とが互いに隙間無く密接する。
【0071】このため、外電極ホルダ11即ち支持部4
と外電極3との間が液密に保たれ、前記空間16内に外
電極ホルダ11と外電極3との間から前記電解質液が侵
入することが防止される。また、凹溝2hが円板部11
cより基端部2f側に位置しているとともに、空間16
内に配されている。
【0072】基端キャップ12は、円板部12aと筒部
12bとを有する有底筒状に形成されている。円板部1
2aは、円板状に形成されている。筒部12bは、筒状
に形成されかつ円板部12aの周縁に連なっている。
【0073】基端キャップ12は、周知のポリアミド樹
脂(ナイロン)などの合成樹脂から形成されている。基
端キャップ12は、前記筒部12bが前記外電極ホルダ
11の小径部11aの外周に嵌合して配されている、基
端キャップ12は、前記筒部12bが前記小径部11a
に、周知のエポキシ系接着剤によって接着されて固定さ
れている。
【0074】基端キャップ12は、前記円板部12aを
貫通する丸孔12cを備えている。丸孔12cは、その
平面形状が略円形に形成されている。丸孔12cは、前
記円板部12aと同軸に配されている。丸孔12cは、
その内側に、温度検出部5の後述する電線束26が通
る。
【0075】また、支持部4は、外電極ホルダ11の円
板部11cと、筒部11dと、基端キャップ12の円板
部12a等で囲まれた空間16を、その内部に形成して
いる。
【0076】支持部4は、さらに、前記空間16内に配
された絶縁ワッシャ20と、止め輪19と、円板部21
と円管部22とが一体に形成された導電ホルダー27
と、第2付勢手段としてのコイルばね9などを備えてい
る。
【0077】絶縁ワッシャ20は、絶縁性を有する合成
樹脂からなりかつ円環状に形成されている。絶縁ワッシ
ャ20は、内径が小径部2aの外径と略等しく形成さ
れ、かつ、外径が導電ホルダー27の内径と略等しいか
若干小さく形成されている。絶縁ワッシャ20は、小径
部2aの外周に嵌合している。絶縁ワッシャ20は小径
部3dの端と、凹溝2hと、の間に配されている。
【0078】止め輪19は、ステンレス鋼などの導電性
を有する周知の鋼などからなりかつ円環状に形成されて
いる。止め輪19は、その内側に内電極2の小径部2a
が通った状態で、外電極ホルダ11の筒部11d内に収
容されている。
【0079】止め輪19は、その内縁が、小径部2aの
凹溝2hに嵌合している。止め輪19は、絶縁ワッシャ
20の端面2c寄りの表面に密接している。止め輪19
は、内縁が凹溝2hに嵌合することによって絶縁ワッシ
ャ20が小径部2の基端部2fから抜け出ることを防止
している。
【0080】導電ホルダー27の円板部21は、導電性
を有する金属などからなり円板状に形成されている。導
電ホルダー27の円板部21は、内径が外電極3の小径
部3dの外径と略等しく形成されている。導電ホルダー
27の円板部21は、外径が筒部11dの内径と略等し
く形成されている。導電ホルダー27の円板部21は、
小径部3dの外周に嵌合しかつ外電極ホルダ11の内周
に嵌合した状態で、円板部11cに重ねられている。
【0081】導電ホルダー27の円管部22は、導電性
を有する金属などからなり円管状に形成されている。導
電ホルダー27の円管部22は、内径が小径部3dの外
径より十分に大きく形成されている。導電ホルダー27
の円管部22は、外径が筒部11dの内径と略等しく形
成されている。導電ホルダー27の円管部22は、端部
が導電ホルダー27の円板部21に一体形成され筒部1
1内に挿入されている。
【0082】コイルばね9は、比較的ばね定数が小さく
されている。コイルばね9は、ステンレス鋼などの周知
の鋼などから構成されている。コイルばね9は、導電ホ
ルダー27の円管部22内でかつ絶縁ワッシャ20と導
電ホルダー27の円板部21との間に設けられている。
コイルばね9は、その内側に内外電極2,3の小径部2
a,3dが通った状態で配されている。
【0083】コイルばね9は、互いに離れる方向に、絶
縁ワッシャ20と導電ホルダー27の円板部21とを互
いに付勢している。コイルばね9が、絶縁ワッシャ20
と導電ホルダー27の円板部21とが互いに離れる方向
に付勢し、かつ、絶縁ワッシャ20が止め輪19によっ
て基端部2fから抜け出ることを防止されているため、
内電極2の基端部2fが支持部4内に収容するように付
勢される。
【0084】円板部11cと段差部3fと円板部8aと
段差部2iとが相互に近づくように、内外電極2,3と
シール部材8と外電極ホルダ11とが付勢される。この
ように、コイルばね9は、内電極2の基端部2fと支持
部4との間の間隔が狭くなる方向に、内電極2と支持部
4とを付勢している。
【0085】また、前記コイルばね9によって互いの間
隔が狭くなるように、内電極2と支持部4との双方が付
勢されているため、シール部材8の両表面が段差部2
i,3f双方に確実に隙間無く密接する。即ち、シール
部材8は、内外電極2,3に隙間無く密接する。そし
て、シール部材8は、内外電極2,3相互間を液密に保
って、空間16内に前述した超純水が侵入することを防
止する。
【0086】さらに、前記コイルばね9によって互いの
間隔が狭くなるように、内電極2と支持部4との双方が
付勢されているため、円板部11cと段差部3fとが確
実に隙間無く密接する。そして、円板部11cと段差部
3fとの相互間が液密に保たれて、空間16内に前述し
た超純水が侵入することが防止される。
【0087】また、前記空間16には、前記温度検出部
挿入孔2dが開口している。さらに、空間16は、その
内側に、導電リング23と、導電線24と、前記導電ホ
ルダー27の円管部22の内周面に嵌合するなどして取
り付けられるリング17などを収容している。
【0088】導電リング23は、導電性を有する金属な
どからなりかつ円環状に形成されている。導電リング2
3は、内径が小径部3dの外径と略等しく形成されてい
る。導電リング23は、外径が円管部22の内径より十
分に小さく形成されている。導電リング23は、小径部
3dの基端部3b寄りの端部の外周に嵌合している。
【0089】導電線24は、一端が導電リング23に半
田など用いたろう付けによって固定され、他端が導電ホ
ルダー27の円板部21とコイルばね9との間に挟み込
まれて(又は線を直接又は別部品のワッシャーに半田な
ど用いたろう付けするなどして)固定されている。導電
線24は、導電リング23と、導電ホルダー27の円板
部21及び円管部22と、を互いに電気的に接続する。
【0090】リング17は、図示例では、円環状のリン
グ本体17aと、このリング本体17aの外縁から外周
方向に向かって突出した爪17bと、を備えている。爪
17bは複数設けられている。爪17bは、リング本体
17aの周方向に沿って略等間隔に配されている。
【0091】リング17は、爪17bが、導電ホルダー
27の円管部22の内周面に嵌合して、導電ホルダー2
7の円管部22に固定される。リング17は、ステンレ
ス鋼などの周知の鋼などから構成されている。さらに、
リング17は、爪17bが導電ホルダー27の円管部2
2の内周面に設けられた溝などに嵌合しても良い。
【0092】前記温度検出部5は、図示しない一対の温
度センサ素子と、円管ばね部材25などを備えている。
温度検出部5は、前記温度検出部挿入孔2d内に配され
ている。温度センサ素子は、それぞれ、温度検出部挿入
孔2d内でかつ内電極2の先端部2gに配されている。
温度センサ素子は、それぞれ、温度を測定する感温部を
備えている。
【0093】温度センサ素子は、それぞれ、感温部がデ
ィスク形、ペレット形あるいはそれに類似した面部を有
する形状のサーミスタ及び薄膜式白金温度センサにより
構成されている。温度センサ素子は、それぞれの感温部
の面部が、前記温度検出部挿入孔2d内において、前記
電解質液の流路に対し略平行となるように配置されてい
る。これらの温度センサ素子にはそれぞれ図示しない電
線が接続している。
【0094】前記電線は、それぞれ一端部が前記温度セ
ンサ素子の感温部に電気的に接続している。前記電線
は、前記内電極2の先端部2gから内電極2の基端部2
fに向かって延びて、温度検出部挿入孔2d内に配され
ている。これらの電線は、それぞれ、図示しない演算装
置などに電気的に接続している。
【0095】これら図示しない電線の長手方向に沿った
中央部から他端部に至る部分と、内電極リード線6と、
外電極リード線7と、は互いに束ねられて電線束26を
構成している。電線束26は、温度検出部5が温度検出
部挿入孔2d内に収容された際に、内電極2及び外電極
3の基端部2f,3b側に位置する基端キャップ12の
丸孔12cを通って外部に導かれる。
【0096】円管ばね部材25は、導電性を有する周知
の鋼などから構成されている。円管ばね部材25は、円
管状に形成されている。円管ばね部材25は、一部が、
長手方向に沿って切りかかれている。円管ばね部材25
は、その長手方向に対し交差する断面の断面形状がC状
に形成されている。円管ばね部材25は、その外径が伸
縮自在となる弾性を有している。円管ばね部材25は、
初期状態において、内電極2の小径部2aの内径より大
きな外径となっている。
【0097】円管ばね部材25は、前記電線束26の温
度センサ素子寄りに配されている。円管ばね部材25
は、前述した図示しない前記電線を互いに束ねている。
円管ばね部材25は、その弾性復元力に抗して、小径部
2a内に挿入される。円管ばね部材25は、小径部2a
内に挿入されると、弾性復元力を生じて、小径部2aの
内周面と密接する。
【0098】内電極リード線6は、空間16内に収容さ
れかつ一端部が円管ばね部材25と電気的に接続してい
る。内電極リード線6は、円管ばね部材25と電気的に
接続することによって、内電極2と電気的に接続する。
内電極リード線6は、前述した図示しない電線などとと
もに電線束26として基端キャップ12まで導かれ、丸
孔12c内を通って外部に導かれる。内電極リード線6
は、前述した図示しない演算装置などに電気的に接続し
ている。
【0099】外電極リード線7は、空間16内に収容さ
れかつ一端部がリング17に電気的に接続している。外
電極リード線7は、リング17に電気的に接続すること
によって、導電ホルダー27の円管部22及び円板部2
1、導電リング23及び外電極3と電気的に接続する。
外電極リード線7は、前述した図示しない電線などとと
もに電線束26として基端キャップ12まで導かれ、前
記丸孔12c内を通って外部に導かれる。外電極リード
線7は、前述した図示しない演算装置などに電気的に接
続している。
【0100】また、前記基端キャップ12内には、シリ
コンゴムなどの弾性体からなるOリング30が設けられ
ている。Oリング30は、円環状に形成されている。O
リング30は、その初期状態において、内径が電線束2
6の外径より小さくかつ外径が外電極ホルダ11の小径
部11aの内径より大きく形成されている。
【0101】Oリング30は、内周側に電線束26を通
しかつ外電極ホルダ11の小径部11aの内側即ち基端
キャップ12の筒部12bの内側に配される。Oリング
30は、基端キャップ12内に設けられると、電線束2
6と、外電極ホルダ11の小径部11aの内周面と、の
間を液密に保つ。
【0102】Oリング30は、例えは、電解質液の温度
が比較的低くて、基端キャップ12の丸孔12cの近傍
などに凝縮した結露水が付着する場合にも、空間16内
にこの結露水が侵入することを防止する。
【0103】また、前記温度検出部挿入孔2d内に温度
検出部5が設けられ、かつ前記空間16内にリング17
及び止め輪19などが収容された状態で、空間16内に
は、非弾性層31と弾性層32とが充填されて積層され
ている。
【0104】非弾性層31は、小径部11a内でかつ電
線束26の外周に充填されている。非弾性層31は、内
外電極2,3の長手方向に沿ってOリング30とリング
17との間に配されている。非弾性層31は、弾性を有
さないエポキシ樹脂などの非弾性体からなる合成樹脂か
ら形成されている。
【0105】弾性層32は、電極2,3の長手方向に沿
って、非弾性層31とリング17との間に充填されてい
る。弾性層32は、スポンジゴムなどの弾性体からなる
合成樹脂から形成されている。これらの非弾性層31と
弾性層32は、丸孔12cの近傍などに付着した結露水
が空間16内に侵入することを防止する。
【0106】袋ナット71は、前述したPPS、PEE
K、PTFEなどのフッ素樹脂などの合成樹脂からな
り、平面形状が円形の円板部73と円筒状の筒部74と
を一体に備えている。円板部73は、その外径が外電極
ホルダ11及び管部61cの外径より大きく形成されて
いる。
【0107】円板部73は、その中央に貫通孔75が設
けられている。貫通孔75は、その内径が外電極ホルダ
11の小径部11aの外径と略等しく形成されている。
筒部74は、円板部73の外縁に連なっている。筒部7
4の内周面には、平行ねじ76が形成されている。
【0108】袋ナット71は、貫通孔75内に小径部1
1a即ち支持部4を通した状態で、平行ねじ76がテー
パねじ62にねじ込まれて管部61cに取り付けられ
る。なお、このとき、筒部71の円板部73より離れた
縁部が、管部61cの軸線方向に沿ってテーパねじ62
の中央付近に位置する。また、袋ナット71は、外電極
ホルダ11即ち支持部4と管部61cとの双方の外周を
包囲する。 袋ナット71は、管部61cに取り付けら
れることによって、外電極ホルダ11即ち支持部4を管
部61cの端面61dに向かって押しつける。
【0109】コイルばね72は、比較的ばね定数が小さ
い。コイルばね72は、ステンレス鋼などの周知の鋼な
どから構成され、断面形状が矩形状に形成されている。
袋ナット71の平行ねじ76が管部61cのテーパねじ
62にねじ込まれた際に、コイルばね72は、その内側
に小径部11aを挿入しかつ小径部11aと大径部11
bとを連ねる段差面11fと円板部73との間に配され
る。
【0110】コイルばね72は、外電極ホルダ11即ち
支持部4を管部61cの端面61dに向かって付勢す
る。コイルばね72は、シール突起33を管部61cの
端面61dに密接させる。
【0111】シール突起33は、外電極ホルダ11の管
部61cの端面61dに相対する円板部11cの表面1
1gから突出している。なお、前記表面11gは、支持
部4の管部61cと近接する端面をなしている。シール
突起33は、管部61cの端面61dに向かって突出し
ている。シール突起33は、孔11e及び円板部11c
と同軸的な円環状に延在している。
【0112】シール突起33は、円板部11cの周方向
に沿って配されている。シール突起33は、外電極ホル
ダ11と同じPPS、PEEK、PTFEなどのフッ素
樹脂などの合成樹脂からなる。図示例では、シール突起
33は、外電極ホルダ11と一体に形成されかつ断面形
状が前記円板部11cから離れるのにしたがって徐々に
細くなるU字状に形成されている。
【0113】前述した構成によれば、抵抗率計の電極1
は、内外電極2,3が前記管部61cの開口部を通して
挿入され、テーパねじ62に平行ねじ76がねじ込まれ
て、前記管部61c即ちT字管継手60に取り付けられ
る。前記内電極2及び外電極3それぞれの少なくとも先
端部2g,3cは、前記T字管継手60内を流れる電解
質液としての超純水の流路中に配される。
【0114】そして、電極1を用いた抵抗率計は、前記
リード線6,7などを介して演算装置などに伝えられる
電極2,3間の電気抵抗を測定することにより前記電解
質液の抵抗率を測定する。
【0115】このとき、前記温度センサ素子の感温部か
ら、前記電線などを介して前記電解質液の温度に応じた
情報が、前記演算装置に伝えられる。そして、この演算
装置などが電解質液の温度の補償を行い、この電解質液
のあらかじめ決められた一定温度における抵抗率を算出
する。そして、前記演算装置などが抵抗率に基いて電解
質液の純度を算出する。
【0116】本実施形態の抵抗率計の電極1によれば、
支持部4を管部61cの端面61dに向かって押しつけ
て取り付ける袋ナット71が支持部4及び管部61cの
外周を包囲する。このため、前記支持部4と管部61c
と袋ナット71それぞれを構成する材料からなる微小な
ゴミ(いわゆるコンタミ)などが、管部61c即ちT字
管継手60内に侵入することがない。
【0117】このため、前記支持部4と管部61cと袋
ナット71それぞれを構成する材料からなるイオンがT
字管継手60内を流れる超純水に溶出しない。したがっ
て、配管系統の汚染の防止と超純水などの電解質液の抵
抗率を正確に測定できる。
【0118】さらに、前述したコンタミがT字管継手6
0内に侵入することがないとともに、前記支持部4と管
部61cと袋ナット71それぞれを構成する材料からな
るイオンがT字管継手60内を流れる超純水に溶出しな
いので、電極1を用いた抵抗率計によれば、配管系統の
汚染の防止と超純水などの電解質液の抵抗率を正確に測
定できる。
【0119】また、支持部4から管部61cの端面61
dに向かってシール突起33が突出しているので、袋ナ
ット71が管部61cに支持部4を取り付けると、シー
ル突起33が管部61cの端面61dと接触して、支持
部4と管部61cとの間を液密に保つこととなる。シー
ル突起33は、テーパねじシールのように、凹凸が多か
ったりねじのすき間がなく平面状なので、金属イオンや
パーティクルが溜まらない。したがって、前記リンス工
程などの作業にかかるコストをより一層抑制できる。
【0120】また、コイルばね72が、支持部4を端面
61dに向かって押しつけることを付勢するので、シー
ル突起33と管部61cの端面61dとがより確実に接
触することとなって、温度の変化により各部材に膨張収
縮に差が生じても、支持部4と管部61cとの間をより
確実に液密に保つことができる。したがって、前記管部
61cと支持部4との間などから超純水が漏れることを
より確実に防止でき、前記洗浄装置などの信頼性の向上
とリンス工程などの作業にかかるコストをより一層抑制
できる。
【0121】また、袋ナット71の平行ねじ76が、テ
ーパねじ62に螺合可能であるので、電極1は、配管や
管継手などに一般的に用いられるテーパねじに取り付け
ることが可能となる。電極1は、一般的な配管や管継手
に取付可能となるので、電解質液の流路中に配された管
部に取り付ける際にかかるコストを抑制でき、電極1を
用いて抵抗率を測定する作業にかかるコストをより一層
抑制できる。
【0122】さらに、外電極3と外電極ホルダ11とが
隙間無く密接して支持部4内の空間16内に超純水が侵
入することを防止する。このように、外電極3と支持部
4との間が液密に保たれる。したがって、外電極3と支
持部4との間を液密に保つためにOリングなどの部材を
用いる必要が生じない。したがって、電極1の部品点数
の増加を防止でき、低コスト化を図ることができる。
【0123】支持部4の外電極ホルダ11が非溶出性で
あるので、前記T字管継手60を流れる超純水に、前記
外電極ホルダ11を構成する物質からなるイオンが溶出
しない。このため、超純水などの電解質液の抵抗率をよ
り一層正確に測定できる。
【0124】前述した実施形態では、コイルばね72を
設けて、袋ナット71が支持部4を管部61cの端面6
1dに向かって押しつけることを付勢しているが、図3
に示すようにコイルばね72を設けずに円板部73で直
接支持部4を管部61cの端面61dに向かって押しつ
けるようにしても良い。
【0125】さらに、コイルばね72の代わりに図4に
示すように付勢手段として皿ばね80を用いても良いこ
とは勿論である。また、図示例では、コイルばね72
は、断面矩形状に形成されているが本発明ではこれに限
ることなく、断面丸形に形成されも良いことは勿論であ
る。
【0126】さらに、管部61cの外面にテーパねじ6
2の代わりに平行ねじが形成されても良い。この場合で
も、袋ナット71が平行ねじに螺合することが可能であ
る。したがって、コンタミが管部61c内に侵入するこ
となくシール突起33が端面61dに密接した状態で電
極1を管部61cに確実に取り付けることができる。
【0127】さらに、本実施形態では、リンス工程にお
ける洗浄液としての超純水の純度を測定するために用い
られる場合を示しているが、本発明の電極1は超純水を
製造する純水製造装置にも用いることができる。この場
合、前記管部61aは超純水の原料となる純水(前述し
た超純水ほどではないが意図的に不純物を少なくした
水:高純度水とも呼ぶ)の供給源と連結している。管部
61bは、純水製造装置に連結している。
【0128】電極1は、純水製造装置に用いられた場合
でも、前記管継手60内に金属や樹脂からなる塵(パー
ティクル)が侵入することなく取り付けることができ
る。このため、純水製造装置のイオン交換樹脂やフィル
ターが劣化することを抑制でき、速やかに目的の純水を
得ることができる。したがって、前記純水の純度を正確
に測定できかつ超純水の製造にかかるコストの高騰を抑
制できる。
【0129】さらに、袋ナット71の代わりに取付手段
として図5に示すように締付金具87を用いても良い。
この場合には、外電極ホルダ11と管部61cとのそれ
ぞれに、図5に示すように、前記外電極ホルダ11と管
部61cとが互いに近づくのにしたがって外方向に向か
って徐々に傾斜したテーパ面78,79を設けている。
【0130】前記締付金具87は、図5及び図6に示す
ように、一対の金具81と、これら金具81互いに連結
する枢軸82と、固定ボルト83と、を備えている。金
具81は、それぞれ、半円環状の円環部84と、この円
環部84の両端部それぞれに連なるフランジ部85と、
を備えている。円環部84の内面は、外電極ホルダ11
と管部61cの端部との外形に沿って形成されている。
フランジ部85は円環部84の両端から外方向に向かっ
て延在している。
【0131】枢軸82は、金具81それぞれの一方のフ
ランジ部85を貫通しているとともに、前記一方のフラ
ンジ部85を互いに回動自在に連結している。枢軸82
は、前記円環部84の内面が互いに接離するようにフラ
ンジ部85を互いに回動自在に連結している。固定ボル
ト83にはナット86が螺合可能となっている。固定ボ
ルト83とナット86とが互いに螺合することによっ
て、前記他方のフランジ部85を互いに固定する。
【0132】図5などに示された締付金具87を用いる
場合には、内外電極2,3を管部61c内に挿入した
後、互いに内面が離れた状態の円環部84相互間に、管
部61cの端部及び外電極ホルダ11を挟み込む。固定
ボルト83をナット86に徐々に螺合させる。すると、
テーパ面78,79が前述した方向に傾斜しているの
で、締付金具87は、外電極ホルダ11を管部61cの
端面61dに向かって押しつけて、支持部4即ち電極1
をT字管継手60に取り付ける。
【0133】この場合でも、締付金具87が支持部4と
管部61cの外周を包囲するので、T字管継手60内に
コンタミなどが侵入しない。したがって、超純水などの
電解質液の抵抗率を正確に測定でき、リンス工程及び超
純水の製造工程などの作業にかかるコストを抑制でき
る。
【0134】また、前記締付金具87を用いる場合で
も、図7に示すように、締付金具87が外電極ホルダ1
1を管部61cの端面61dに向かって押しつけること
を付勢する付勢手段としての皿ばね90を設けても良
い。この皿ばね90は、円環部84の内面に取り付けら
れかつ外電極ホルダ11のテーパ面78と接触する。
【0135】さらに、前記締付金具87を用いる場合、
図8(A)及び図8(B)に示すように、付勢手段とし
ての弾性爪91を設けても良い。弾性爪91は、円環部
84のテーパ面78と相対する部分に設けられかつ円環
部84の内面から外面に向かって円環部84の母材に切
り込みが入れられることによって形成される。弾性爪9
1は、締付金具87が管部61cと電極1とを互いに取
り付けると、テーパ面78に接触して、外電極ホルダ1
1を管部61cの端面61dに向かって押しつける方向
に弾性復元力を生じる。
【0136】さらに、前述した実施形態では、シール突
起33を断面U字状に形成しているが、本発明では、シ
ール突起33を、図9(A)に示すように断面V字状に
形成しても良く、図9(B)に示すように断面台形状に
形成しても良く、図9(C)に示すように断面円弧状に
形成しても良い。
【0137】図9(D)に示すように、内外電極2,3
の外周を二重に包囲するように、外電極ホルダ11の内
側から外側に向かって複数のシール突起33を並設して
も良い。なお、図示例では、断面V字状のものと二つ並
設しているが、これに限定されることなく上記した形状
のものを複数並設しても良いことは勿論である。
【0138】この場合、シール突起33が外電極ホルダ
11即ち管部61cの内側から外側に向かって複数配さ
れているので、支持部4と管部61cとの間をより一層
確実に液密に保つことができる。したがって、前記管部
61cと支持部4との間などから超純水などの電解質液
が漏れることをより一層確実に防止でき、前記洗浄装置
の信頼性向上と、前記リンス工程などの作業にかかるコ
ストをより一層抑制できる。
【0139】また、本実施形態では、第2付勢手段とし
て比較的ばね定数の小さいコイルばね9を用いている
が、図10に示すように、第2付勢手段として比較的ば
ね定数の大きな皿ばね92を用いても良い。この場合、
皿ばね92の内側に内電極2の小径部2aを通し、前記
皿ばね92を止め輪19と絶縁ワッシャ20との間に配
している。さらに、外電極リード線7を外電極3の小径
部3dの端面に溶接などによって固定している。
【0140】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の本
発明によれば、支持部を管部の端面に向かって押しつけ
て取り付ける取付手段が支持部及び管部の外周を包囲し
ているため、前記支持部と管部と取付手段それぞれを構
成する材料からなる微小なゴミ(いわゆるコンタミ)な
どが、管部内に侵入することがない。
【0141】このため、前記支持部と管部と取付手段と
のそれぞれを構成する材料からなるイオンが管部内を流
れる電解質液に溶出しない。したがって、電解質液の抵
抗率を正確に測定できるとともに、超純水を製造する純
水製造装置のイオン交換樹脂やフィルタなどの寿命を短
くすることがない。さらに、前記支持部と管部と取付手
段とのそれぞれを構成する材料からなるコンタミが管部
内に侵入することがないので、例えば、半導体ウェーハ
などのリンス工程などに、前記電極を用いて抵抗率を測
定する正確さと作業時間を抑制でき、前記作業にかかる
コストを抑制できる。
【0142】また、シール突起が支持部から管部に端面
に向かって突出しているので、取付手段が管部に支持部
を取り付けると、シール突起が管部の端面と接触して、
支持部と管部との間を液密に保つこととなる。したがっ
て、前記管部と支持部との間などから電解質液が漏れる
ことを防止でき、前記電極を用いて抵抗率を測定する信
頼性の向上と作業にかかるコストをより一層抑制でき
る。
【0143】請求項2に記載の本発明によれば、付勢手
段が、支持部を端面に向かって押しつけることを付勢す
るので、支持部と管部との間がより確実に液密に保たれ
る。したがって、前記管部と支持部との間などから電解
質液が漏れることをより確実に防止でき、前記電極を用
いて抵抗率を測定する信頼性の向上と作業にかかるコス
トをより一層抑制できる。
【0144】請求項3に記載の本発明によれば、シール
突起が管部の内側から外側に向かって複数配されている
ので、支持部と管部との間をより一層確実に液密に保つ
ことができる。したがって、前記管部と支持部との間な
どから電解質液が漏れることをより一層確実に防止で
き、前記電極を用いて抵抗率を測定する信頼性の向上と
作業にかかるコストをより一層抑制できる。
【0145】請求項4に記載の本発明によれば、取付手
段が袋ナットであるため、管部内に袋ナット即ち取付手
段を構成する材料からなる微小なゴミ(いわゆるコンタ
ミ)などが、管部内に侵入することがない。したがっ
て、抵抗率をより正確に測定できるとともに、管路を汚
染することがないので電極を用いて抵抗率を測定する作
業にかかるコストをより一層抑制できる。また、袋ナッ
トはテーパねじでも平行ねじでも螺合できるので、前記
電極は、一般的な配管や管継手に取付可能となる。この
ため、管部に取り付ける際にかかるコストを抑制でき、
電極を用いて抵抗率を測定する作業にかかるコストをよ
り一層抑制できる。
【0146】請求項5に記載の本発明によれば、袋ナッ
トが管部のテーパねじに螺合可能であるので、前記電極
は、一般的な配管や管継手に取付可能となる。このた
め、電解質液の流路中に配された管部に取り付ける際に
かかるコストを抑制でき、電極を用いて抵抗率を測定す
る作業にかかるコストをより一層抑制できる。
【0147】請求項6に記載の本発明によれば、一つの
電極部材と支持部とが隙間無く密接して、前記一つの電
極部材と支持部との間が液密に保たれる。このため、前
記一つの電極部材と支持部との間を液密に保つためにO
リングなどの部材を用いる必要が生じない。したがっ
て、高水密化にもかかわらず部品点数の増加を防止で
き、高信頼性で低コストな抵抗率計の電極を提供でき
る。なお、本明細書でいうこの高水密化とは、高い水密
性を得るようにすることである。
【0148】請求項7に記載の本発明によれば、支持部
の支持部本体が非溶出性であるので、前記管部内を流れ
る電解質液に、前記支持部本体を構成する物質からなる
イオンが溶出しない。このため、前記電解質液の抵抗率
をより一層正確に測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】管継手に取り付けられた状態の本発明の一実施
形態にかかる抵抗率計の電極の全体構成を示す断面図で
ある。
【図2】図1に示された電極の要部を拡大して示す断面
図である。
【図3】同実施形態の電極の袋ナットなどの変形例を示
す断面図である。
【図4】同実施形態の電極の袋ナットなどの他の変形例
を示す断面図である。
【図5】同実施形態の取付手段の変形例としての締付金
具を備えた電極を示す断面図である。
【図6】図5中の矢印VI方向から見た図である。
【図7】図5に示された締付金具などの変形例を備えた
電極を示す断面図である。
【図8】(A)は図5に示された締付金具などの他の変
形例を備えた電極を示す断面図である。(B)は図8
(A)中の矢印VIIIB方向から見た図である。
【図9】同実施形態の電極のシール突起の変形例を示す
断面図である。
【図10】同実施形態の電極の第2付勢手段の変形例を
示す断面図である。
【図11】従来の抵抗率計の電極の全体構成を示す断面
図である。
【図12】図11に示された電極が管継手に取り付けら
れた状態を示す断面図である。
【図13】図11に示された電極の要部を拡大して示す
断面図である。
【符号の説明】
1 抵抗率計の電極 2 内電極(電極部材) 2f 基端部 3 外電極(電極部材) 3b 基端部 4 支持部 6 内電極リード線(電線) 7 外電極リード線(電線) 11 外電極ホルダ(支持部本体) 11g 表面(支持部の管部と近接する端面) 16 空間 33 シール突起 61c 管部 61d 端面 62 テーパねじ(ねじ山) 71 袋ナット(取付手段) 72 コイルばね(付勢手段) 75 貫通孔 80 皿ばね(付勢手段) 87 締付金具(取付手段) 90 皿ばね(付勢手段) 91 弾性爪(付勢手段) t 所定間隔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計測対象の電解質液の流路を構成する管
    部に取り付けられかつ前記流路中に複数の電極部材が所
    定間隔をおいて配置され、電極部材間の電気抵抗に基い
    て前記電解質液の抵抗率を測定する抵抗率計の電極にお
    いて、 前記複数の電極部材はそれぞれ前記管部内に挿入される
    とともに、 前記電極部材それぞれの基端部を支持するとともに前記
    電極部材それぞれと接続した複数の電線を収容する空間
    を有する支持部と、 前記複数の電極部材が前記管部内に挿入されると前記管
    部の端面に向かって前記支持部から突出するシール突起
    と、 前記支持部及び前記管部の外周を包囲するとともに前記
    管部の端面に向かって押しつけて前記支持部を前記管部
    に取り付ける取付手段と、 を備えたことを特徴とする抵抗率計の電極。
  2. 【請求項2】 前記取付手段が前記支持部を前記管部の
    端面に向かって押しつけることを付勢する付勢手段を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の抵抗率計の電極。
  3. 【請求項3】 前記シール突起が、前記支持部の前記管
    部と近接する端面の内側から外側に向かって複数配され
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の抵抗率計の電極。
  4. 【請求項4】 前記管部の外周にはねじ山が形成されて
    おり、 前記取付手段は、前記支持部を通すことのできる貫通孔
    を有し前記ねじ山に螺合可能な袋ナットであることを特
    徴とする請求項1ないし請求項3のうちいずれか一項に
    記載の抵抗率計の電極。
  5. 【請求項5】 前記ねじ山がテーパねじであるととも
    に、 前記袋ナットが前記テーパねじに螺合可能であることを
    特徴とする請求項4記載の抵抗率計の電極。
  6. 【請求項6】 前記複数の電極部材のうち一つの電極部
    材と前記支持部とが互いに隙間無く密接して、前記一つ
    の電極部材と支持部との間を液密に保つことを特徴とす
    る請求項1ないし請求項5のうちいずれか一項に記載の
    抵抗率計の電極。
  7. 【請求項7】 前記支持部は、内側に前記複数の電極部
    材の基端部を収容する支持部本体を備え、この支持部本
    体が前記取付手段によって前記管部の端面に向かって押
    しつけられて前記管部に取り付けられるようになってお
    り、前記支持部本体が前記電解質液中で非溶出性である
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のうちいずれ
    か一項に記載の抵抗率計の電極。
JP2000253845A 2000-08-24 2000-08-24 抵抗率計の電極 Withdrawn JP2002062275A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000253845A JP2002062275A (ja) 2000-08-24 2000-08-24 抵抗率計の電極

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000253845A JP2002062275A (ja) 2000-08-24 2000-08-24 抵抗率計の電極

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002062275A true JP2002062275A (ja) 2002-02-28

Family

ID=18742879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000253845A Withdrawn JP2002062275A (ja) 2000-08-24 2000-08-24 抵抗率計の電極

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002062275A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011031782A3 (en) * 2009-09-08 2011-08-11 Georg Fischer Signet Llc System and method for measuring conductivity/resistivity of water having high purity
US10302474B2 (en) 2017-08-09 2019-05-28 Georg Fischer Signet Llc Insertion ultrasonic sensor assembly
JP2019155297A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 水ing株式会社 導電率測定構造体、純水製造装置及び純水製造方法
US10620060B2 (en) 2017-07-19 2020-04-14 Georg Fischer Signet, LLC Combined ultrasonic temperature and conductivity sensor assembly

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011031782A3 (en) * 2009-09-08 2011-08-11 Georg Fischer Signet Llc System and method for measuring conductivity/resistivity of water having high purity
US8326555B2 (en) 2009-09-08 2012-12-04 Georg Fischer Signet Llc System and method for measuring conductivity/resistivity of water having high purity
US10620060B2 (en) 2017-07-19 2020-04-14 Georg Fischer Signet, LLC Combined ultrasonic temperature and conductivity sensor assembly
US10302474B2 (en) 2017-08-09 2019-05-28 Georg Fischer Signet Llc Insertion ultrasonic sensor assembly
JP2019155297A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 水ing株式会社 導電率測定構造体、純水製造装置及び純水製造方法
JP7080680B2 (ja) 2018-03-14 2022-06-06 水ing株式会社 導電率測定構造体及び純水製造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10281349B2 (en) Pressure dection device for detecting pressure of fluid circulated through flow channel
KR20180046336A (ko) 압력 검출 장치
JP3861193B2 (ja) 電気伝導度センサ
JP2002062275A (ja) 抵抗率計の電極
JP7080680B2 (ja) 導電率測定構造体及び純水製造装置
JP2008196994A (ja) 測定器の継手およびその製造方法
US7409872B2 (en) Vortex flow meter
JP4582883B2 (ja) 抵抗率計の電極
JP2012154712A (ja) 流量センサ及びこれを用いたレジスト塗布装置
JP3820130B2 (ja) 抵抗率計の電極
JPH0743356A (ja) 熱伝導度検出器
JP3571149B2 (ja) 圧力センサ
JP4879634B2 (ja) 溶液濃度計用電極取り付け具、および溶液濃度計
JP4739045B2 (ja) 導電率検出器
JP2008128375A (ja) バルブ及び継ぎ手
JP2001056309A (ja) 導電率検出電極およびそれを用いた導電率測定装置
JP3787255B2 (ja) 抵抗率計の電極
JP3787256B2 (ja) 抵抗率計の電極
JPH08312846A (ja) 管状部材用シールリング保持壁とシール方法、及びその保持壁を持つ流体部品、並びにその流体部品を持つ流体装置
JP2001153831A (ja) 抵抗率計の電極
JP3793381B2 (ja) 抵抗率計の電極
CN220381070U (zh) 一种用于液相色谱系统的检测装置
JP4582879B2 (ja) 抵抗率計の電極
JP2001147210A (ja) 抵抗率計の電極
JP2915275B2 (ja) 腐食センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071106