JP2001153831A - 抵抗率計の電極 - Google Patents

抵抗率計の電極

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JP2001153831A
JP2001153831A JP33568599A JP33568599A JP2001153831A JP 2001153831 A JP2001153831 A JP 2001153831A JP 33568599 A JP33568599 A JP 33568599A JP 33568599 A JP33568599 A JP 33568599A JP 2001153831 A JP2001153831 A JP 2001153831A
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俊夫 小澤
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精二 亀坂
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康二 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極部材を確実に固定でき、かつ部品点数及
び組立にかかる工数とを抑制してコストの高騰を抑制で
きる抵抗率計の電極を提供する。 【解決手段】 抵抗率計の電極1は内電極2と支持部と
第1の止め環19などを備えている。内電極2は円柱状
に形成されている。支持部は内電極ホルダ10を備えか
つ内電極2の基端部2fを保持する。第1の止め環19
は部材本体19aと係止爪部19bとを備えている。部
材本体19aは軸線Pに関して対称な円環状に形成され
ている。係止爪部19bは部材本体19aの内縁部から
部材本体19aの内側に向かって突出している。係止爪
部19bは部材本体19aに対し内側に向かうにしたが
って徐々に基端部2fに向かうように傾いて形成されて
いる。係止爪部19bは内電極2の外周面2iに係止す
る。係止爪部19bが係止すると第1の止め環19は基
端部2fが支持部から抜け出ることを阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体の洗浄装
置、産業機械、農業、食品、医療関係などの各分野にお
ける水質管理、原子力発電所の冷却水の絶縁性及び各種
の薬液の濃度管理などに用いられる抵抗率計の電極に関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体の洗浄装置、産業機械、農業、食
品、医療関係などの各分野における水質管理、原子力発
電所の冷却水の絶縁性及び各種の薬液の濃度管理などに
おいて、純水の純度や電解質液の濃度を測定するため
に、前記純水や電解質液の抵抗率を測定する抵抗率計が
用いられる。前記抵抗率計は、例えば図7に示す電極1
01を備えている。
【0003】図7に例示された抵抗率計の電極101
は、前記電極部材としての内電極102と、電極部材と
しての外電極103と、前記内電極102及び外電極1
03を支持する支持部104と、前記内電極102と電
気的に接続した内電極リード線106と、前記外電極1
03と電気的に接続した外電極リード線107と、を備
えている。
【0004】内電極102は、円柱状に形成されてい
る。内電極102の基端部102aには、ねじ溝などを
備えたナット螺合部108が設けられている。ナット螺
合部108は、前記内電極102の基端部102aの外
周に形成されている。ナット螺合部108には、ナット
109が螺合する。
【0005】外電極103は、その内径が前記内電極1
02の外径より大きく形成された円管状に形成されてい
る。内電極102と外電極103とは、互いに同軸的で
かつ前記外電極103内に内電極102が挿入された状
態で配されている。
【0006】内電極102は、その先端部102b側に
位置する先端面102cが、前記外電極103の先端部
103b側に位置する先端面103cより若干外電極1
03の奥側に位置した状態で配されている。内電極10
2と外電極103は、共に導電性を有する金属やカーボ
ンなどの非金属から構成されている。
【0007】前記支持部104は、前記内電極102及
び外電極103それぞれの基端部102a,103aを
支持している。支持部104は、内電極ホルダ110
と、外電極ホルダ111と、コネクタ部112と、を備
えている。
【0008】内電極ホルダ110は、内径が内電極10
2の外径と略等しく形成された円管状に形成されてい
る。内電極ホルダ110は、前記内電極102の基端部
102aの外周に嵌合する。内電極ホルダ110は、絶
縁性を有する樹脂または金属などの材料から形成されて
いる。
【0009】外電極ホルダ111は、円管状に形成され
ている。外電極ホルダ111は、一端部111aに、前
記外電極103の基端部103aの外周に嵌合する外電
極嵌合部111bと、前記内電極ホルダ110の外周に
嵌合する内電極ホルダ嵌合部111cと、を設けてい
る。外電極ホルダ111は、導電性を有する金属などの
材料から構成されている。
【0010】外電極ホルダ111は、外電極嵌合部11
1b及び内電極ホルダ嵌合部111cが、それぞれ前記
外電極103の基端部103a及び内電極ホルダ110
の外周に嵌合する。外電極ホルダ111は、他端部11
1dの内周にコネクタ部112が嵌合する。
【0011】また、外電極ホルダ111は、その軸線に
沿った略中央部に、リング部材取付溝103dを設けて
いる。リング部材取付溝103dは、前記外電極ホルダ
111の内周面から凹に形成されている。リング部材取
付溝103dは、前記外電極ホルダ111の周方向に沿
って形成されている。
【0012】前記コネクタ部112は、コネクタ本体1
13と、前記リード線106,107それぞれと電気的
に接続する接続ピン114,115を備えている、コネ
クタ本体113は、絶縁性を有する樹脂または金属など
の材料から構成されている。コネクタ本体113は、前
記外電極ホルダ111の内径と略等しい外径を有する円
柱状に形成されている。
【0013】接続ピン114,115は、それぞれ、前
記コネクタ本体113の長手方向に沿って、このコネク
タ本体113内に埋設されている。接続ピン114,1
15は、それぞれ、前記コネクタ本体113の一端面1
13aから他端面113bに亘って、前記コネクタ本体
113を貫通して配されている。
【0014】前記コネクタ部112は、前記コネクタ本
体113が、前記外電極ホルダ111の他端部111d
の内周に嵌合して、前記外電極ホルダ111に取り付け
られる。
【0015】内電極リード線106は、一端部が前記内
電極102の基端部102aに電気的に接続していると
ともに、他端部が前記接続ピン114に電気的に接続し
ている。内電極リード線106は、内電極接続部120
によって、前記内電極102の基端部102aに電気的
に接続している。
【0016】内電極接続部120は、導電性円環部材1
21と、ばねなどからなる弾性体122と、前述したナ
ット109と、を備えている。前記導電性円環部材12
1は、その内側に、ナット螺合部108が通ることので
きる円環状に形成されている。導電性円環部材121
は、導電性を有する金属などの材料から構成されてい
る。
【0017】導電性円環部材121には、前記内電極リ
ード線106の一端部が半田などを用いたろう付によっ
て電気的に接続されている。弾性体122は、その内側
に、ナット螺合部108が通ることのできる円環状に形
成されている。
【0018】前記内電極接続部120は、前記導電性円
環部材121をその内側にナット螺合部108を通しか
つ前記内電極ホルダ110の端面110aに重ね合わ
せ、さらに前記弾性体122をその内側にナット螺合部
108を通して導電性円環部材121に重ね合わせ、前
記ナット螺合部108にナット109を螺合させる。
【0019】そして、このナット109が、前記弾性体
122を介して導電性円環部材121を内電極ホルダ1
02に向かって押圧して、前記内電極リード線106と
内電極102との間の電気的な接続を確保する。さら
に、前記ナット109をナット螺合部108に螺合させ
ると、前記支持部104のうち特に内電極ホルダ110
に対し内電極102を固定することとなる。
【0020】外電極リード線107は、一端部が前記外
電極103の基端部103aに電気的に接続していると
ともに、他端部が前記接続ピン115に電気的に接続さ
れている。外電極リード線107は、外電極接続部13
0によって、前記外電極103に電気的に接続されてい
る。
【0021】外電極接続部130は、導電性円環部材1
31を備えている。導電性円環部材131は、円環状に
形成されている。導電性円環部材131は、その外縁部
が、前記リング部材取付溝103dに嵌合する。導電性
円環部材131は、導電性を有する金属から構成されて
いる。導電性円環部材131には、前記外電極リード線
107の一端部が半田などを用いたろう付によって電気
的に接続されている。
【0022】前述した構成によって、外電極接続部13
0は、導電性円環部材131の外縁部が前記リング部材
取付溝103dに嵌合することによって、前記外電極リ
ード線107と外電極103との間の電気的な接続を確
保する。
【0023】前記抵抗率計の電極101内には、前記外
電極ホルダ111の内周面と、前記内電極ホルダ110
の端面110aと、コネクタ本体113の端面113a
と、によって囲まれた空間116が、形成されている。
この空間116内には、エポキシ樹脂132が充填され
ている。
【0024】このエポキシ樹脂132は、前記外電極ホ
ルダ111の内周面、前記内電極ホルダ110の端面1
10a及びコネクタ本体113の端面113aそれぞれ
との間を液密に保ち、前記空間116内に前述した電解
質液の侵入を防止する。さらに、このエポキシ樹脂13
2は、前記コネクタ本体113の外周面と外電極ホルダ
111の内周面とを互いに接着して、これらのコネクタ
本体113の外周面と外電極ホルダ111の内周面との
間を液密に保つ。
【0025】また、抵抗率計の電極101は、前記内電
極ホルダ110と、外電極ホルダ111との間に、Oリ
ング133を設けている。このOリング133は、前記
ホルダ110,111の相互の間を液密に保ち、前記空
間116内に前述した電解質液が侵入することを防止す
る。
【0026】前述した構成によって、抵抗率計の電極1
01は、前記内電極102及び外電極103それぞれの
少なくとも先端部102b,103bを、計測対象の電
解質液の流路中に配置し、これらの電極102,103
間の電気抵抗を測定することより前記電解質液の抵抗率
を測定する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】前述した図7に例示さ
れた抵抗率計の電極101は、前記内電極102を支持
部104特に内電極ホルダ110に固定する際に、前述
した専用のナット109などを用いてきた。このため、
前記内電極102の基端部102aのナット螺合部10
8のねじ溝を形成する必要があるなどの、前記内電極1
02を形成する際に加工工数が増大する傾向となってい
る。
【0028】また、内電極102を固定するために前記
ナット嵌合部108に螺合する専用のナット109が必
要になるなどの部品点数が増加する傾向となっていた。
このように、前述した従来の抵抗率計の電極101の内
電極102の固定方向では、加工工数が増大するととも
に部品点数が増加して、コストが高騰する傾向となって
いた。
【0029】また、前述した従来の抵抗率計の電極10
1において、内電極102を支持部104の内電極ホル
ダ110に半田を用いたろう付けによって固定すること
も考えられる。この場合、前記内電極ホルダ110が前
述したように絶縁性を有する材料から形成されているの
で、内電極102と内電極ホルダ110との間に所望と
する固定力を確保することが困難となり、前記内電極1
02を確実に固定するのは困難であった。
【0030】さらに、図示はしないが、電極部材として
の内電極と外電極とを複数備えた抵抗率計において、内
電極を支持部に固定するために、内電極の基端部をかし
めるものも用いられている。この場合、前記内電極を固
定するために比較的大きな力を用いてかしめる必要が生
じ、加工工数が増大する傾向となっているとともに、前
記内電極をかしめて固定した後、内電極を支持部から取
り外すことが出来ずに、前記抵抗率計の整備性が低下す
る傾向となっていた。
【0031】したがって、本発明の目的は、電極部材を
確実に固定できるとともに、部品点数及び組立にかかる
工数を抑制して、コストの高騰を抑制することが可能な
抵抗率計の電極を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の本発明の抵抗率計の
電極は、少なくとも2個の電極部材が計測対象の電解質
液の流路中に所定間隔をおいて配置され、電極部材間の
電気抵抗より前記電解質液の抵抗率を測定する抵抗率計
の電極において、前記電極部材のうち少なくとも一つの
電極部材が柱状に形成され、前記電極部材それぞれの基
端部を支持する支持部と、前記柱状に形成された電極部
材の外周面に係止して、この電極部材の基端部が支持部
から抜け出ることを阻止する係止部材と、を備えたこと
を特徴としている。
【0033】請求項2に記載の本発明の抵抗率計の電極
は、請求項1記載の抵抗率計の電極において、前記係止
部材は、円環状に形成された部材本体と、この部材本体
の内縁部から部材本体の内側に向かって突出して設けら
れかつ前記柱状に形成された電極部材の外周面に係止す
る係止爪部と、を備え、前記係止爪部は、前記部材本体
に対し、前記部材本体の外側から内側に向かうにしたが
って前記柱状に形成された電極部材の先端部から基端部
に向かって徐々に傾いて形成されたことを特徴としてい
る。
【0034】請求項3に記載の本発明の抵抗率計の電極
は、請求項1または請求項2記載の抵抗率計の電極にお
いて、前記係止部材は、導電性を有する材料から形成さ
れ、前記柱状に形成された電極部材が検知する前記電解
質液の抵抗率に基づいた情報を伝達する電線を備え、前
記電線が前記係止部材に接続されたことを特徴としてい
る。
【0035】請求項1に記載した本発明の抵抗率計の電
極によれば、係止部材を柱状に形成された内電極の外周
面に係止させることによって、基端部が支持部から抜け
出ることを阻止して、電極部材を支持部に対し固定す
る。このため、確実に電極部材を固定することができ
る。
【0036】また、係止部材を柱状に形成された電極部
材の外周面に係止させるだけで、前記電極部材を支持部
に対し固定できるので、電極部材の基端部などにねじ溝
などを形成する必要が生じないので、加工工数を抑制す
ることができるとともに部品点数を抑制することが可能
となる。
【0037】さらに、係止部材の電極部材の外周面に対
する係止を解除するだけで、電極部材の支持部に対する
固定を解除することができる。このため、抵抗率計の電
極の組立後も電極部材を取り外すことが可能となって、
抵抗率計の電極の整備性を低下することがない。
【0038】請求項2に記載した本発明の抵抗率計の電
極によれば、係止部材は、円環状に形成された部材本体
と、この部材本体の内縁部から内側に向かって突出した
係止爪部と、を備えている。そして、この係止爪部が、
柱状に形成された電極部材の外周面に係止する。このた
め、より確実に電極部材を固定できるとともに、抵抗率
計の電極の加工工数及び部品点数をより確実に抑制でき
る。
【0039】また、前記係止爪部が部材本体の外側から
内側に向かうにしたがって、電極部材の基端部に向かっ
て徐々に傾斜して形成されている。このため、係止爪部
が電極部材の外周面に係止すると、電極部材の基端部が
支持部から抜け出ることをより確実に防止できる。した
がって、より一層確実に電極部材を支持部に固定するこ
とができる。
【0040】請求項3に記載した本発明の抵抗率計の電
極によれば、電極部材が検知する電解質液の抵抗率に基
づいた情報を伝達する電線を、導電性を有する材料から
形成された係止部材に接続している。このため、前記係
止部材を電極部材の外周面に係止させることで、前記電
線と前記電極部材とを互いに電気的に接続させることが
できる。したがって、抵抗率計の電極を組み立てる際に
かかる所要工数を抑制することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1ないし
図5を参照して説明する。図1などに示す本発明の一実
施形態にかかる抵抗率計の電極1は、半導体の洗浄装
置、産業機械、農業、食品、医療関係などの各分野にお
ける純水などの水質管理、原子力発電所の冷却水の絶縁
性及び電解質液としての各種の薬液の濃度管理などに用
いられる。前記電極1を用いた抵抗率計は、計測対象物
としての前述した電解質液の純度を測定するために、前
記電解質液の抵抗率を測定する装置に用いられる。
【0042】抵抗率計の電極1は、図1に示すように、
電極部材としての内電極2と、電極部材としての外電極
3と、前記内電極2及び外電極3を支持する支持部4
と、温度検出部5と、前記内電極2と電気的に接続した
本明細書に記した電線としての内電極リード線6と、前
記外電極3と電気的に接続した外電極リード線7と、を
備えている。
【0043】内電極2は、円柱状に形成されている。内
電極2は、外径が比較的小さく形成された小径部2a
と、外径が比較的大きく形成された大径部2bと、を一
体に備えている。これらの小径部2a及び大径部2b
は、互いに同軸的でかつ直列に連結している。また、内
電極2は、小径部2aと大径部2bとの間に、段差面2
jが形成されている。
【0044】内電極2は、前記大径部2bが抵抗率計の
電極1の先端側に位置しかつ小径部2aが基端側に位置
した状態で配される。前記内電極2は、前記小径部2a
側に位置する端面2cから前記大径部2bに向かって凹
の温度検出部挿入孔2dが形成されている。
【0045】前記温度検出部挿入孔2dは、前記小径部
2a及び大径部2bそれぞれと互いに同軸的に配されて
いる。温度検出部挿入孔2dは、前記端面2cから前記
内電極2の先端側に向かって延在している。温度検出部
挿入孔2dは、内電極2の基端部2f側に位置する端面
2cと前記内電極2の先端部2gとに亘って形成されて
いる。なお、温度検出部挿入2dは、前記端面2cには
開口しているが、前記内電極2の先端部2g側に位置す
る端面2eには開口していない。
【0046】外電極3は、その内径が前記内電極2の大
径部2bの外径より大きく形成された円管状に形成され
ている。内電極2と外電極3とは、互いに同軸的でかつ
前記外電極3内に内電極1が挿入された状態で配されて
いる。内電極2は、前記大径部2bの端面2eが、前記
外電極3の先端部3c側に位置する端面3aより若干外
電極3の奥側に位置した状態で配されている。内電極2
と外電極3は、共に導電性を有する金属などから構成さ
れている。
【0047】前記支持部4は、前記内電極2及び外電極
3それぞれの基端部2f,3bを支持している。支持部
4は、内電極ホルダ10と、外電極ホルダ11と、基端
キャップ12と、Oリング30などを備えている。
【0048】内電極ホルダ10は、円管状に形成されて
いる。内電極ホルダ10は、外径が比較的小さく形成さ
れた小径部10aと、外径が比較的大きく形成された大
径部10bと、を一体に備えている。小径部10aと大
径部10bとは互いに同軸的でかつ互いに直列に連結さ
れている。
【0049】前記小径部10aの内径は、前記内電極2
の小径部2aの外径と略等しく形成されている。小径部
10aの外径は、前記内電極2の大径部2bの外径と略
等しく形成されている。
【0050】前記大径部10bの内径は、前記小径部1
0aの外径と略等しく形成されている。すなわち大径部
10bの内径は、前記小径部10aの内径より大径に形
成されている。大径部10bの外径は、外電極3の外径
と略等しく形成されている。このため、内電極ホルダ1
0の内周において、前記小径部10aと大径部10bと
の間には、段差面10cが形成されている。
【0051】段差面10cは、前記内電極ホルダ10の
両端部に位置する両端面10d,10eに沿って形成さ
れている。内電極ホルダ10は、絶縁性を有する樹脂ま
たは金属などから形成されている。
【0052】内電極ホルダ10は、前記小径部10aが
前記内電極2の近傍に位置しかつ前記大径部10bが前
記内電極2から離れた側に位置した状態で、前記内電極
2の小径部2aの外周に嵌合して配される。このとき、
前記小径部10a側に位置する端面10dが、前記内電
極2の段差面2jに重ねられている。
【0053】外電極ホルダ11は、円管状に形成されて
いる。外電極ホルダ11は、外径が比較的小さく形成さ
れた小径部11aと、外径が比較的大きく形成された大
径部11bと、を一体に備えている。小径部11aと大
径部11bとは互いに同軸的でかつ互いに直列に連結さ
れている。
【0054】前記小径部11a及び大径部11bそれぞ
れの内径即ち、外電極ホルダ11の内径は、外電極3の
外径と略等しく形成されている。外電極ホルダ11は、
導電性を有する金属などから構成されている。
【0055】外電極ホルダ11は、前記大径部11bが
前記内電極2の近傍に位置しかつ前記小径部11aが前
記内電極2から離れた側に位置した状態で、前記外電極
3の基端部3bの外周に嵌合するとともに、前記内電極
ホルダ10の大径部10bの外周に嵌合して配される。
【0056】外電極ホルダ11は、その軸線に沿った略
中央部に、リング部材取付溝11cを設けている。リン
グ部材取付溝11cは、前記外電極ホルダ11の内周面
から凹に形成されている。リング部材取付溝11cは、
前記外電極ホルダ11の周方向に沿って形成されてい
る。
【0057】また、前記外電極ホルダ11と内電極ホル
ダ10との間には、互いの間を液密に保つOリング13
が設けられている。内電極2と内電極ホルダ10との間
には、互いの間を液密に保つOリング14が設けられて
いる。これらのOリング13,14は、ゴムなどの弾性
体から構成されている。
【0058】さらに、前記内電極2及び内電極ホルダ1
0の長手方向に沿った方向において、前記内電極ホルダ
10と外電極3との間には、中間部材15が設けられて
いる。中間部材15は、円環状に形成されている。中間
部材15は、内径が前記小径部10aの外径と略等しく
形成されているとともに、外径が前記外電極ホルダ11
の内径と略等しく形成されている。
【0059】中間部材15は、小径部10aの外周に嵌
合しかつ外電極ホルダ11の内周に嵌合している。中間
部材15は、絶縁性を有する樹脂又は金属などから構成
されている。また、この中間部材15が小径部10aの
外周に嵌合しかつ外電極ホルダ11の内周に嵌合するこ
とによって、前記内電極2と外電極3とは、これらの電
極2,3の径方向に沿った間隔が所定間隔t(図1に示
す)に保たれている。
【0060】基端キャップ12は、円板部12aと筒部
12bとを有する有底筒状に形成されている。円板部1
2aは、円板状に形成されている。筒部12bは、筒状
に形成されかつ円板部12aの周縁に連なっている。
【0061】基端キャップ12は、周知のポリアミド樹
脂(ナイロン)などの合成樹脂から形成されている。基
端キャップ12は、前記筒部12aが前記外電極ホルダ
11の小径部11aの外周に嵌合して配されている、基
端キャップ12は、前記筒部12bが前記小径部11a
に、周知のエポキシ系接着剤によって接着されて固定さ
れている。
【0062】基端キャップ12は、前記円板部12aを
貫通する丸孔12cを備えている。丸孔12cは、その
平面形状が略円形に形成されている。丸孔12cは、前
記円板部12aと同軸的に配されている。丸孔12c
は、その内側に、温度検出部5の後述する電線束26が
通る。
【0063】Oリング30は、シリコンゴムなどの弾性
体などから円環状に形成されている。Oリング30は、
軸線に沿った断面形が円形に形成されている。Oリング
30は、その初期状態において、その内径が前記電線束
の外径より若干小さくかつ外径が外電極ホルダ11の小
径部11aの内径より若干小さく形成されている。
【0064】Oリング30は、円形に形成されたその断
面形の直径が3mm以上でかつ前記電線束26び外径の
50%以上に形成されている。このように、Oリング3
0は、円形に形成された断面形状が比較的太く形成され
ている。
【0065】Oリング30は、内周側に電線束26を通
しかつ前記外電極ホルダ11の小径部11aの内側即ち
基端キャップ12の筒部12bの内側に配される。Oリ
ング30は、前記基端キャップ12内に設けられると、
前記電線束26と、外電極ホルダ11の小径部11aの
内周面と、の間を液密に保ち、前記空間16内に電解質
液が侵入することを防止する。
【0066】また、前記支持部4は、前記内電極ホルダ
10の大径部10bの内周面10fと、外電極ホルダ1
1の内周面11dと、基端キャップ12の円板部12a
等で囲まれた空間16を、その内部に形成している。こ
の空間16には、前記温度検出部挿入孔2dが開口して
いる。
【0067】前記空間16は、その内側に、前記外電極
ホルダ11のリング部材取付溝11cに取り付けられる
C状リング17と、付勢手段としてのコイルばね18
と、係止部材としての第1の止め環19と、第2の止め
環20などを収容している。
【0068】C状リング17は、平面形状がC状の円環
状に形成されている。C状リング17は、その外縁が、
前記リング部材取付溝11c内に嵌合して、外電極ホル
ダ11に固定される。C状リング17は、ステンレス鋼
などの周知の鋼などから構成されている。
【0069】前記コイルばね18は、その内側に、温度
検出部5の電線束26が通った状態で前記空間16内に
収容されている。コイルばね18は、前記C状リング1
7と、内電極ホルダ10の大径部10bとの間に配され
ており、前記C状リング17を前記基端キャップ12側
に向かって付勢している。コイルばね18は、ステンレ
ス鋼などの周知の鋼などから構成されている。
【0070】第1の止め環19は、導電性を有する周知
の鋼などから形成されている。第1の止め環19は、図
3(A)及び図3(B)に示すように、部材本体19a
と、係止爪部19bと、を一体に備えている。部材本体
19aは、図3及び図4に示すように、軸線Pに関して
対称な円環状に形成されている。
【0071】部材本体19aは、その外径D(図3
(A)に示す)が、前記大径部10bの内径より小さく
形成されている。部材本体19aは、その内径が、前記
小径部2aの外径より大きく形成されている。
【0072】係止爪部19bは、前記部材本体19aの
周方向に沿って互いに等間隔となる位置に複数設けられ
ている。係止爪部19bは、前記軸線Pを挟んで互いに
相対向する位置に配されている。係止爪部19bは、そ
れぞれ、帯状に形成されている。
【0073】係止爪部19bは、それぞれ、前記部材本
体19aの内縁部から部材本体19aの内側に向かって
突出して設けられている。係止爪部19bは、それぞ
れ、前記部材本体19aの内縁部から、部材本体19a
の内側に向かうにしたがって、部材本体19aに対し軸
線Pに沿う方向に徐々に傾いて形成されている。
【0074】前記軸線Pを挟んで互いに相対向する係止
爪部19b間の間隔d2(図3(A)に示す)は、前記
内電極2の小径部2aの外径より若干小さく形成されて
いる。係止爪部19bの部材本体19aの最も内側に位
置する縁部即ち係止爪部19bの先端縁19cは、前記
小径部2a即ち内電極2の外周面2iに係止する。
【0075】第1の止め環19は、図1及び図4に示す
ように、その内側に内電極2の小径部2aが通り、かつ
前記係止爪部19bが内電極2の外周面2iに係止した
状態で、前記内電極ホルダ10の大径部10b内に収容
されている。このとき、第1の止め環19は、前記係止
爪部19bが、部材本体19aの内側に向かうにしたが
って、前記内電極2の先端部2gから基端部2fに向か
って徐々に、部材本体19aに対し傾いた状態で、前記
大径部10b内に収容されている。
【0076】前述したように前記係止爪部19bが部材
本体19aに対し傾いた状態で前記第1の止め環19が
前記大径部10b内に収容されて、前記係止爪部19b
が内電極2の外周面2iに係止することによって、第1
の止め環19は、内電極2の段差面2jとの間に、内電
極ホルダ10を挟み込む。
【0077】そして、第1の止め環19は、前述したよ
うに前記係止爪部19bが部材本体19aに対し傾いた
状態となっているため、内電極2が、前記基端部2fか
ら先端部2gに向かって変位することを規制する。この
ように、第1の止め環19は、前記内電極ホルダ10に
対し内電極2の基端部2fが抜け出ることを阻止する。
【0078】第2の止め環20は、ステンレス鋼などの
周知の鋼などからなりかつ円環状に形成されている。第
2の止め環20は、その内側に、温度検出部5の電線束
26が通った状態で前記空間16内に収容されている。
第2の止め環20は、前記C状リング17の基端キャッ
プ12側に設けられている。第2の止め環20は、その
外縁が、前記外電極ホルダ11の内周面11dに嵌合し
て、前記外電極ホルダ11などに固定されている。
【0079】前記温度検出部5は、図1及び図2に示す
ように、温度補償用の一対の温度センサ素子21,22
と、これらの温度センサ素子21,22それぞれと電気
的に接続した電線23,24と、円管ばね部材25など
を備えている。温度検出部5は、前記温度検出部挿入孔
2d内に配されている。
【0080】温度センサ素子21,22は、それぞれ、
温度検出部挿入孔5内でかつ前記内電極2の先端部2g
に配されている。温度センサ素子21,22は、それぞ
れ、温度を測定する感温部21a,22aを備えてい
る。
【0081】温度センサ素子21,22は、それぞれ、
感温部21a,22aがディスク形、ペレット形あるい
はそれに類似した面部を有する形状のサーミスタにより
構成されている。温度センサ素子21,22は、それぞ
れの感温部21a,22aの面部が、前記温度検出部挿
入孔5内において、前記電解質液の流路に対し略平行と
なるように配置されている。
【0082】電線23,24は、それぞれ一端が前記温
度センサ素子21,22の感温部21a,22aに電気
的に接続している、電線23,24は、前記内電極2の
先端部2gから内電極2の基端部2fに向かって延び
て、前記温度検出部挿入孔2d内に配されている。
【0083】電線23,24の長手方向に沿った中央部
から他端部に至る部分と、内電極リード線6と、外電極
リード線7と、は互いに束ねられて電線束26を構成し
ている。電線束26は、前記温度検出部5が温度検出部
挿入孔2d内に収容された際に、前記内電極2及び外電
極3の基端部2f,3b側に位置する基端キャップ12
の丸孔12cを通って外部に導かれる。電線23,24
は、それぞれ、図示しない演算装置などに電気的に接続
している。
【0084】円管ばね部材25は、導電性を有する材料
としての周知の鋼などから構成されている。円管ばね部
材25は、円管状に形成されている。円管ばね部材25
は、図1などに示す切欠部32と、図5などに示す貫通
孔33と、を備えている。
【0085】切欠部32は、円管ばね部材25の母材の
一部が切りかかれて形成されている。切欠部32は、円
管ばね部材25の長手方向に沿って形成されている。切
欠部32は、図1に示すように、前記円環ばね部材25
の一端から他端に向かうにしたがって、ジグザグ状に形
成されている。
【0086】即ち、切欠部32は、円管ばね部材25の
外周方向から見て波状に形成されている。このため、円
管ばね部材25は、長手方向に対し交差する断面の断面
形状がC状に形成されている。
【0087】貫通孔33は、図5に示すように、前記円
管ばね部材25の母材を径方向に沿って貫通している。
貫通孔33は、前記円管ばね部材25の母材の内側と外
側とを連通している。貫通孔33は、円管ばね部材25
の外周方向から見て丸形に形成されている。
【0088】円管ばね部材25は、前記切欠部32の間
隔が増減自在即ち、外径が伸縮自在となる弾性を有して
いる。円管ばね部材25は、初期状態において、前記内
電極2の小径部2aの内径より大きな外径となってい
る。
【0089】円管ばね部材25は、前記電線束26の温
度センサ素子21,22寄りに配されている。円管ばね
部材25は、前記電線23,24を互いに束ねている。
円管ばね部材25は、その弾性復元力に抗して、前記小
径部2a内に挿入される。円管ばね部材25は、前記小
径部2a内に挿入されると、弾性復元力を生じて、前記
小径部2aの内周面即ち温度検出部挿入孔2dの内周面
2hと密接する。
【0090】また、前記温度センサ21,22の感温部
21a,22aを互いに電気的に接続しかつ前記円管ば
ね部材25と電気的に接続する電線27が設けられてい
る。この電線27は、図5に示すように、その端部が、
貫通孔33内を通されて、前記円管ばね部材25と電気
的に接続している。
【0091】電線27は、前記感温部21a,22aの
互いの電位を前記円管ばね部材25と等しく保つ機能を
有している。なお、図示例において、電線27は円管ば
ね部材25の内側に配されており、前記端部が貫通孔3
3を通って円管ばね部材25の外側に導かれている。
【0092】内電極リード線6は、前記電線27ととも
に、その一端部6aが前記円管ばね部材25と電気的に
接続している。内電極リード線6は、導電性を有する芯
線6bとこの芯線6bを覆いかつ絶縁性を有する材料か
ら形成された被覆部6cとを備えている。
【0093】内電極リード線6の一端部6aにおいて
は、被覆部6cがはがされて、芯線6bが剥き出しとな
っている。内電極リード線6は、一端部6aに位置する
芯線6bが前記貫通孔33内を通されている。
【0094】図示例において、内電極リード線6は、円
管ばね部材25の内側に配されており、前記端部が貫通
孔33を通って円管ばね部材25の外側に導かれてい
る。内電極リード線6の一端部6aに位置する芯線6
は、前記貫通孔33内を通って、半田36などを用いた
ろう付けによって、前記円管ばね部材25に電気的に接
続されている。
【0095】内電極リード線6は、円管ばね部材25と
電気的に接続することによって、前記内電極2と電気的
に接続する。内電極リード線6は、前記電線23,24
などとともに電線束26として基端キャップ12まで導
かれ、前記丸孔12c内を通って外部に導かれる。内電
極リード線6は、前述した図示しない演算装置などに電
気的に接続している。
【0096】外電極リード線7は、一端部7aが前記第
2の止め環20に電気的に接続している。外電極リード
線7は、前記第2の止め環20に電気的に接続すること
によって、外電極ホルダ11及び外電極33と電気的に
接続する。外電極リード線7は、前記電線23,24な
どとともに電線束26として基端キャップ12まで導か
れ、前記丸孔12c内を通って外部に導かれる。外電極
リード線7は、前述した図示しない演算装置などに電気
的に接続している。
【0097】また、前記温度検出部挿入孔2d内に前記
温度検出部5が設けられかつ前記空間16内に、C状リ
ング17、コイルばね18及び止め環19,20などが
収容された状態で、エポキシ樹脂31が充填されてい
る。
【0098】このエポキシ樹脂31は、前記外電極ホル
ダ11の内周面11d、前記内電極ホルダ10の端面1
0eとの間を液密に保ち、前記空間16内に前述した電
解質液の侵入を防止する。
【0099】前述した構成によれば、抵抗率計の電極1
は、前記内電極2及び外電極3それぞれの少なくとも先
端部2g,3cを、計測対象の電解質液の流路中に配置
し、前記リード線6,7などを介して演算装置などに伝
えられる電極2,3間の電気抵抗を測定することにより
前記電解質液の抵抗率を測定する。
【0100】このとき、前記温度センサ素子21,22
の感温部21a,22aから、前記電線23,24など
を介して前記電解質液の温度に応じた情報が、前記演算
装置に伝えられる。そして、この演算装置などが電解質
液の温度の補償を行い、この電解質液のあらかじめ決め
られた一定温度における抵抗率を算出する。
【0101】本実施形態の抵抗率計の電極1によれば、
第1の止め環19の係止爪部19bを内電極2の外周面
2iに係止させる際に、係止爪部19bが部材本体19
aに対し内側に向かうにしたがって前記先端部2gから
基端部2f側に徐々に向かうように傾斜した状態で配さ
れている。
【0102】そして、第1の止め環19と内電極2の段
差面2jとの間に内電極ホルダ10を挟み込んで固定す
るとともに、基端部2fから先端部2gに向かって変位
しないように内電極2の動きを規制する。このため、第
1の止め環19は、基端部2fが内電極ホルダ10から
抜け出ることを阻止して、内電極2を内電極ホルダ10
に固定する。したがって、内電極2を確実に固定でき
る。
【0103】また、第1の止め環19を内電極2の外周
面2iに係止させるだけで、前記内電極2を内電極ホル
ダ10に対し固定できるので、内電極2の基端部2fな
どにねじ溝などを形成する必要が生じないとともに、こ
の内電極2とは別体のナットなどを用いる必要が生じな
い。このため、内電極2の加工工数を抑制することがで
きるとともに部品点数を抑制することが可能となる。し
たがって、抵抗率計の電極1のコストの高騰を抑制でき
る。
【0104】さらに、第1の止め環19の内電極2の外
周面2iに対する係止を解除するだけで、内電極2の内
電極ホルダ10に対する固定を解除できる。このため、
抵抗率計の電極1の組立後も内電極2を支持部4から取
り外すことが可能となって、抵抗率計の電極1の整備性
を低下することがない。
【0105】また、係止爪部19bが部材本体19aの
内縁部から内側に向かって突出している。そして、この
係止爪部19bが、内電極2の外周面2iに係止する。
このため、より確実に内電極2を固定できるとともに、
抵抗率計の電極1の加工工数及び部品点数をより確実に
抑制できる。したがって、内電極2をより確実に固定で
きかつ抵抗率計の電極1のコストの高騰を抑制できる。
【0106】さらに、本実施形態においては、内電極リ
ード線6を円管ばね部材25に電気的に接続して、内電
極2が検知する電解質液の抵抗率に基づいた情報を取り
出せるようにしているが、図6に示すように、前記内電
極リード線6を第1の止め環19に電気的に接続するよ
うにしても良い。
【0107】この場合、図6に示すように、前記芯線6
bを部材本体19bに結いて、前記内電極リード線6と
第1の止め環19とを電気的に接続する。そして、第1
の止め環19の係止爪部19bを内電極2の外周面2i
に係止することによって、前記内電極リード線6と内電
極2とを互いに電気的に接続する。内電極2が検知する
電解質液の抵抗率に基づいた情報を取り出す。
【0108】また、図6の場合は、前記芯線6bを部材
本体19bに結いているだけであるが、前記芯線6bを
半田などを用いたろう付けによって、前記部材本体19
bに固定しても良いことは勿論である。
【0109】図6に示した場合によれば、内電極リード
線6を第1の止め環19に接続しているため、前記係止
爪部19bを内電極2の外周面2iに係止させること
で、前記内電極リード線6と前記内電極2とを互いに電
気的に接続させることができる。このため、抵抗率計を
組み立てる際にかかる所要工数を抑制することができ
る。したがって、抵抗率計の電極1のコストの高騰をよ
り一層抑制できる。さらに、前述した本発明の電極1
は、電解質液の導電率を測定する導電率計にも適用でき
るのは勿論である。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の本
発明によれば、係止部材を内電極の外周面に係止させる
ことによって、基端部が支持部から抜け出ることを阻止
する。このため、電極部材を支持部に対し確実に固定で
きる。
【0111】また、係止部材を電極部材の外周面に係止
させるだけで、前記電極部材を固定できるので、電極部
材の基端部などにねじ溝などを形成したり、前記電極部
材などとは別体のナットを用いる必要が生じない。この
ため、加工工数を抑制することができるとともに部品点
数を抑制することが可能となる。したがって、抵抗率計
の電極のコストの高騰を抑制できる。
【0112】さらに、係止部材の電極部材の外周面に対
する係止を解除するだけで、電極部材の固定を解除でき
る。このため、抵抗率計の電極の組立後も電極部材を支
持部から取り外すことができ、抵抗率計の電極の整備性
を低下することがない。
【0113】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に効果にくわえ、係止部材は、円環状に形成された部
材本体と、この部材本体の内縁部から内側に向かって突
出しかつ柱状に形成された電極部材の外周面に係止する
係止爪部と、を備えている。このため、より確実に電極
部材を固定できる。
【0114】また、前記係止爪部が部材本体の外側から
内側に向かうにしたがって、電極部材の基端部に向かっ
て徐々に傾斜して形成されている。このため、係止爪部
が電極部材の外周面に係止すると、電極部材の基端部が
支持部から抜け出ることをより確実に防止できる。した
がって、より一層確実に前記電極部材を固定できる。
【0115】請求項3に記載の本発明によれば、前述し
た請求項の効果にくわえ、電極部材が検知する電解質液
の抵抗率に基づいた情報を伝達する電線を、導電性を有
する材料から形成された係止部材に接続している。この
ため、前記係止部材を電極部材の外周面に係止させるこ
とで、前記電線と前記電極部材とを互いに電気的に接続
させることができる。したがって、抵抗率計の電極を組
み立てる際にかかる所要工数を抑制でき、抵抗率計の電
極のコストの高騰をより一層抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる抵抗率計の電極の
全体構成を示す断面図である。
【図2】同実施形態の電極の温度検出部の構成を示す側
面図である。
【図3】(A)は同実施形態の電極の第1の止め環を示
す平面図である。(B)は図3(A)中のIIIB−I
IIB線に沿う断面図である。
【図4】図3に示した第1の止め環が内電極の外周面に
係止した状態を示す側面図である。
【図5】同実施形態の電極の内電極リード線が取付られ
た状態の円管ばねを示す断面図である。
【図6】同実施形態の変形例の内電極リード線が取付ら
れた状態の第1の止め環を示す平面図である
【図7】従来の抵抗率計の電極の全体構成を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 抵抗率計の電極 2 内電極(電極部材) 2f 基端部 2g 先端部 2i 外周面 3 外電極(電極部材) 3b 基端部 4 支持部 6 内電極リード線(電線) 19 第1の止め環(係止部材) 19a 部材本体 19b 係止爪部 t 所定間隔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2個の電極部材が計測対象の
    電解質液の流路中に所定間隔をおいて配置され、電極部
    材間の電気抵抗より前記電解質液の抵抗率を測定する抵
    抗率計の電極において、 前記電極部材のうち少なくとも一つの電極部材が柱状に
    形成され、 前記電極部材それぞれの基端部を支持する支持部と、 前記柱状に形成された電極部材の外周面に係止して、こ
    の電極部材の基端部が支持部から抜け出ることを阻止す
    る係止部材と、 を備えたことを特徴とする抵抗率計の電極。
  2. 【請求項2】 前記係止部材は、円環状に形成された部
    材本体と、この部材本体の内縁部から部材本体の内側に
    向かって突出して設けられかつ前記柱状に形成された電
    極部材の外周面に係止する係止爪部と、を備え、 前記係止爪部は、前記部材本体に対し、前記部材本体の
    外側から内側に向かうにしたがって前記柱状に形成され
    た電極部材の先端部から基端部に向かって徐々に傾いて
    形成されたことを特徴とする請求項1記載の抵抗率計の
    電極。
  3. 【請求項3】 前記係止部材は、導電性を有する材料か
    ら形成され、 前記柱状に形成された電極部材が検知する前記電解質液
    の抵抗率に基づいた情報を伝達する電線を備え、 前記電線が前記係止部材に接続されたことを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の抵抗率計の電極。
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