JP4570242B2 - 抵抗率計の電極 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体の洗浄装置などの各種の製造装置、産業機械、農業、食品、医療関係などの各分野における水質管理、原子力発電所の冷却水の絶縁性及び各種の薬液の濃度管理などに用いられる抵抗率計の電極に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体の洗浄装置などの各種の製造装置、産業機械、農業、食品、医療関係などの各分野における水質管理、原子力発電所の冷却水の絶縁性及び各種の薬液の濃度管理などにおいて、純水の純度や電解質液の濃度を測定するために、前記純水や電解質液の抵抗率を測定する抵抗率計が用いられる。前記抵抗率計は、例えば図7に示す電極101を備えている。
【0003】
図7に例示された抵抗率計の電極101は、前記電極部材としての内電極102と、電極部材としての外電極103と、前記内電極102及び外電極103を支持する支持部104と、前記内電極102と電気的に接続した内電極ケーブル106と、前記外電極103と電気的に接続した外電極ケーブル107と、図示しない温度検出部と、を備えている。
【0004】
内電極102は、円柱状に形成されている。内電極102は、基端部102a側に位置する端面から先端部102b側に向かって凹の温度検出部挿入孔102dを備えている。
【0005】
外電極103は、導電性を有し、かつその内径が前記内電極102の外径より大きい円管状に形成されている。内電極102と外電極103とは、互いに同軸的でかつ前記外電極103内に内電極102が挿入された状態で配されている。
内電極102と外電極103は、共に導電性を有する金属やカーボンなどから構成されている。
【0006】
前記支持部104は、前記内電極102及び外電極103それぞれの基端部102a,103aを支持している。
【0007】
内電極ケーブル106は、一端が前記内電極102の基端部102aに電気的に接続している。内電極ケーブル106は、他端が図示しない演算装置などに電気的に接続している。
【0008】
外電極ケーブル107は、一端が前記外電極103に電気的に接続している。
外電極ケーブル107は、他端が図示しない演算装置などに電気的に接続している。
【0009】
図示しない温度検出部は、温度補償用の一対の温度センサ素子と、これらの温度センサ素子と電気的に接続したリード線などを備えている。温度センサ素子は、温度検出部挿入孔102d内でかつ前記内電極102の先端部102bに配されている。温度センサ素子は、温度を測定する感温部を備えている。
【0010】
前記リード線には、内電極102の先端部102bから基端部102aに向かって延びたケーブルが接続される。前記ケーブルは、前記演算装置などに接続している。前記ケーブルは、前記演算装置に、温度センサ素子が検出した内電極102の先端部102bの温度に応じた情報を、伝える。
【0011】
前記抵抗率計の電極101の支持部104内には、空間116が、形成されている。この空間116内には、エポキシ樹脂132が充填されている。このエポキシ樹脂132は、前記空間116内に前述した電解質液や、低温で使用した場合、支持部104の表面に結露によって生じる水分の侵入を防止する。
【0012】
前述した構成によって、抵抗率計の電極101は、前記内電極102及び外電極103それぞれの少なくとも先端部102b,103bを、計測対象の電解質液の流路中に配置し、これらの電極102,103間の電気抵抗を測定することより前記電解質液の抵抗率を測定する。
【0013】
このとき、前記温度センサ素子の感温部から、前記ケーブルを介して前記電解質液の温度に応じた情報が、前記演算装置に伝えられる。そして、この演算装置などが前記電解質液の温度の補償を行い、この電解質液の予め定められた一定温度における抵抗率を算出する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した抵抗率計の電極101では、前記温度検出部の温度センサ素子とリード線とを接続したり、前記リード線と前記ケーブルとを接続する必要があった。これらの接続は、例えば、前記温度検出部挿入孔102d内などの、非常に狭いスペースで行わなければならず、作業に熟練を要するとともに、作業にかかる所要時間が長時間化する傾向であった。
【0015】
このため、特に、前記温度検出部の組立を容易とするために、前記リード線を長くして、電極101外で前記リード線とケーブルとを接続することも考えられる。この場合、接続後に、前記リード線とケーブルとを、温度検出部挿入孔102d内に挿入する。
【0016】
すると、前記リード線とケーブルとを、温度検出部挿入孔102d内に挿入する際や、前記エポキシ樹脂132を充填する際に、前記リード線と前記ケーブルとが断線する恐れが生じる。このため、前記電解質液の温度に応じた情報を、確実に取り出すことが困難となる。
【0017】
このように、前記従来の電極101の温度検出部では、組立に手間及び時間がかかるとともに、前記電解質液の温度に応じた情報を取り出すことが困難となることも考えられる。
【0018】
前述した課題を解決するために、本発明の出願人は、特願平11−330956号に記載された温度検出部205(図8ないし図10に示す)を提案している。図8に例示された温度検出部205は、温度センサ素子221と、複数のケーブル228と、管状スプリング225と、止め輪220と、複数の絶縁チューブ206などを備えている。
【0019】
温度センサ素子221は、前述したサーミスタなどからなり、前記内電極102の先端部102bに配される。温度センサ素子221には、一対のサーミスタリード線が接続している。ケーブル228は、サーミスタリード線227より大径に形成されている。ケーブル228は、サーミスタリード線227それぞれと、管状スプリング225と、止め輪220とに接続している。ケーブル228とサーミスタリード線227とは、図10に示すように、半田223などを用いたろう付けによって、互いに固定される。
【0020】
管状スプリング225は、内電極102の温度検出部挿入孔102d内に挿入され、内電極102と電気的に接続する。管状スプリング225には、ケーブル228が接続している。止め輪220は、支持部104の内周に嵌合して外電極103と電気的に接続する。止め輪220には、ケーブル228が接続している。
【0021】
絶縁チューブ206は、複数のケーブル228を束ねているものと、図9に示すサーミスタリード線227を覆い、かつ図10に示す前記サーミスタリード線227とケーブル228の接合箇所を覆うものと、が用いられている。さらに、サーミスタリード線227が接続した温度センサ素子221などは、合成樹脂229などによって覆われている。
【0022】
前述した温度検出部205は、温度センサ素子221のサーミスタリード線227とケーブル228が接続されるなどして組み立てられた後、前記温度検出挿入孔102d内に挿入される。こうして、温度検出部205は、電極101を組み立てる際の、作業員に対する熟練度及び所要時間を抑制している。
【0023】
しかしながら、前記温度検出部205を組み立てる際にも、サーミスタリード線227とケーブル228との接続などの、互いに異なる外径の電線同士を接続する必要がある。このため、組立作業に熟練を要する。また、前記絶縁チューブ206などで、サーミスタリード線227の芯線及び半田223などを覆う必要があって、作業にかかる所要時間が長時間化する傾向となるとともに、部品点数が増加する。
【0024】
このように、前記温度検出部205では、電極101に取り付ける際にかかる、手間及び所要時間を抑制できるが、前記温度検出部205自体を組み立てる際にかかる手間及び所要時間が増大する傾向となっていた。このため、前記温度検出部205を用いても、電極101の組立にかかる手間及び所要時間をかならずしも、抑制できるとは言えない。したがって、前記温度検出部205を用いても、電極101は、コストが高騰する傾向となる。
【0025】
したがって、本発明の目的は、組立にかかる手間及び所要時間を抑制して、コストの高騰を抑制できる抵抗率計の電極を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の抵抗率計の電極は、複数の電極部材が計測対象の電解質液の流路中に所定間隔をおいて配置され、電極部材間の電気抵抗に基いて前記電解質液の抵抗率を測定する抵抗率計の電極において、前記電極部材のうち少なくとも一つの電極部材が柱状に形成されかつ基端部から先端部に向かう孔を備え、前記孔内に挿入されかつ前記電解質液の温度に応じた情報を取り出す温度検出部を備えており、前記温度検出部は、前記電解質液の温度に応じた情報を検知する温度センサ素子と、前記温度センサ素子に一端が接続した電線と、前記電線の他端が接続されかつ前記孔内に挿入される孔内挿入部と前記孔の外に露出する孔外露出部とを備えているとともに硬質な印刷配線板と、前記印刷配線板に一端が接続しかつ前記電線より大径な第2電線と、を備え、前記温度センサ素子と前記電線と前記印刷配線板と前記第2電線とが前記先端部から前記基端部に向かって順に位置した状態で、少なくとも前記温度センサ素子が前記孔内に挿入され、そして、前記孔内挿入部の幅が前記孔の内径より小さくかつ、前記孔外露出部の幅が前記孔の内径より大きいとともに、前記第2電線が前記孔外露出部に接続していることを特徴としている。
【0028】
請求項2に記載の本発明の抵抗率計の電極は、請求項1記載の抵抗率計の電極において、前記温度センサ素子と、前記電線と、前記印刷配線板の前記電線が接続した箇所と、が合成樹脂によって覆われていることを特徴としている。
【0029】
請求項3に記載の本発明の抵抗率計の電極は、請求項1または請求項2に記載の抵抗率計の電極において、前記温度検出部は、円管状で、かつ前記印刷配線板を内側に挿入可能であるとともに、前記孔内に挿入されると前記孔の内周面と接して前記一つの電極部材と電気的に接続する接続部材を備えたことを特徴としている。
【0030】
請求項4に記載の本発明の抵抗率計の電極は、請求項3に記載の抵抗率計の電極において、前記印刷配線板は、内側に孔内挿入部を挿入した接続部材の縁部が嵌合可能な凹溝を前記孔外露出部に設け、かつ該凹溝の縁に配線パターンを設けているとともに、前記接続部材は、前記縁部が前記凹溝に嵌合すると、前記印刷配線板の配線パターンと電気的に接続することを特徴としている。
【0031】
請求項5に記載の本発明の抵抗率計の電極は、請求項4に記載の抵抗率計の電極において、前記凹溝は、前記印刷配線板の幅方向に沿って、互いに間隔を存して一対設けられており、前記接続部材は、外径が伸縮可能に弾性変形自在となっているとともに、初期状態での外径が前記孔の内径より大きくかつ内径が前記一対の凹溝間の間隔より大きいことを特徴としている。
【0032】
請求項1に記載した本発明の抵抗率計の電極によれば、印刷配線板に温度センサ素子が接続された電線を接続し、前記印刷配線板に第2電線を接続して、温度検出手段を組み立てることができる。このように、温度検出部を組み立てる際に、電線同士を接続する必要がない。
【0033】
第2電線を、孔内に挿入される孔内挿入部より幅が大きな孔外露出部に接続する。このように、電線より大径な第2電線を、幅が比較的大きな孔外露出部に接続する。
【0034】
請求項2に記載した本発明の抵抗率計の電極によれば、合成樹脂が、温度センサ素子と電線と印刷配線板の電線が接続した箇所とを、覆っている。このため、絶縁体からなる絶縁チューブ内にこれらの接続箇所を、挿入する必要が生じない。
【0035】
請求項3に記載した本発明の抵抗率計の電極によれば、孔内に接続部材を挿入すると、この接続部材が前記孔を備えた一つの電極部材と電気的に接続する。このため、前記一つの電極部材から電解質液の抵抗率に基づいた情報を取り出すために、前記一つの電極部材などに直接電線などを接続する必要がない。
【0036】
請求項4に記載した本発明の抵抗率計の電極によれば、接続部材を孔内に挿入し、該接続部材の縁部を印刷配線板の凹溝に嵌合させると、前記孔を備えた一つの電極と第2電線とが電気的に接続する。このため、前記一つの電極部材から電解質液の抵抗率に基づいた情報を取り出すために、前記一つの電極部材などに直接電線などを接続する必要がないとともに、電線同士を接続する必要がない。
【0037】
請求項5に記載した本発明の抵抗率計の電極によれば、接続部材の初期状態での外径が前記孔の内径より大きく、かつ内径が前記一対の凹溝間の間隔より大きい。このため、接続部材を孔内に挿入すると、接続部材が孔の内周面と確実に接触して、前記孔を備えた一つの電極部材と確実に電気的に接続する。また、凹溝に嵌合させると、凹溝の縁に接続部材が確実に接触する。このため、接続部材を凹溝に嵌合させると、印刷配線板の配線パターンと接続部材とが、確実に電気的に接続する。
【0038】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1から図6を参照して説明する。
図1などに示す本発明の一実施形態にかかる抵抗率計の電極1は、半導体の洗浄装置などの各種の工程で用いられる製造装置、産業機械、農業、食品、医療関係などの各分野における純度などの水質管理、原子力発電所の冷却水の絶縁性及び電解質液としての各種の薬液の濃度管理などに用いられる。前記電極1を用いた抵抗率計は、計測対象物としての前述した電解質液の純度を測定するために、前記電解質液の抵抗率を測定する装置である。
【0039】
抵抗率計の電極1は、図1に示すように、電極部材としての内電極2と、電極部材としての外電極3と、前記内電極2及び外電極3を支持する支持部4と、電解質液の温度に応じた情報を取り出す温度検出部5と、を備えている。
【0040】
内電極2は、円柱状に形成されている。内電極2は、外径が比較的小さい小径部2aと、外径が比較的大きい大径部2bと、を一体に備えている。これらの小径部2a及び大径部2bは、互いに同軸的でかつ直列に連結している。
【0041】
内電極2は、前記大径部2bが抵抗率計の電極1の先端側に位置しかつ小径部2aが基端側に位置した状態で配される。前記内電極2は、前記小径部2a側に位置する端面2cから前記大径部2bに向かって凹の本明細書に記した孔としての温度検出部挿入孔2dを備えている。
【0042】
前記温度検出部挿入孔2dは、前記小径部2a及び大径部2bそれぞれと互いに同軸的に配されている。温度検出部挿入孔2dは、前記端面2cから前記内電極2の先端部2gに向かって延在している。温度検出部挿入孔2dは、内電極2の基端部2f側に位置する端面2cと前記内電極2の先端部2gとに亘って形成されている。なお、温度検出部挿入孔2dは、前記端面2cには開口しているが、前記内電極2の先端部2g側に位置する端面2eには開口していない。
【0043】
外電極3は、その内径が前記内電極2の大径部2bの外径より大きい円管状に形成されている。内電極2と外電極3とは、互いに同軸的でかつ前記外電極3内に内電極2が挿入された状態で配されている。内電極2は、前記大径部2bの端面2eが、前記外電極3の先端部3c側に位置する端面3aより若干外電極3の奥側に位置した状態で配されている。内電極2と外電極3は、共に導電性を有する金属やカーボンなどから構成されている。
【0044】
前記支持部4は、前記内電極2及び外電極3それぞれの基端部2f,3bを支持している。支持部4は、内電極ホルダ10と、外電極ホルダ11と、基端キャップ12と、Oリング30などを備えている。
【0045】
内電極ホルダ10は、円管状に形成されている。内電極ホルダ10は、外径が比較的小さい小径部10aと、外径が比較的大きい大径部10bと、を一体に備えている。小径部10aと大径部10bとは互いに同軸的でかつ互いに直列に連結されている。
【0046】
前記小径部10aの内径は、前記内電極2の小径部2aの外径と略等しく形成されている。小径部10aの外径は、前記内電極2の大径部2bの外径と略等しく形成されている。
【0047】
前記大径部10bの内径は、前記小径部10aの外径と略等しく形成されている。すなわち大径部10bの内径は、前記小径部10aの内径より大径に形成されている。大径部10bの外径は、外電極3の外径と略等しく形成されている。
このため、内電極ホルダ10の内周において、前記小径部10aと大径部10bとの間には、段差面10cが形成されている。
【0048】
段差面10cは、前記内電極ホルダ10の両端部に位置する両端面10d,10eに沿って形成されている。内電極ホルダ10は、絶縁性を有する樹脂またはセラミックなどから形成されている。
【0049】
内電極ホルダ10は、前記小径部10aが前記内電極2の近傍に位置しかつ前記大径部10bが前記内電極2から離れた側に位置した状態で、前記内電極2の小径部2aの外周に嵌合して配される。
【0050】
外電極ホルダ11は、円管状に形成されている。外電極ホルダ11は、外径が比較的小さい小径部11aと、外径が比較的大きい大径部11bと、を一体に備えている。小径部11aと大径部11bとは互いに同軸的でかつ互いに直列に連結されている。
【0051】
前記小径部11a及び大径部11bそれぞれの内径即ち、外電極ホルダ11の内径は、外電極3の外径と略等しく形成されている。外電極ホルダ11は、導電性を有する金属などから構成されている。
【0052】
外電極ホルダ11は、前記大径部11bが前記内電極2の近傍に位置しかつ前記小径部11aが前記内電極2から離れた側に位置した状態で、前記外電極3の基端部3bの外周に嵌合するとともに、前記内電極ホルダ10の大径部10bの外周に嵌合して配される。
【0053】
また、前記外電極ホルダ11と内電極ホルダ10との間には、互いの間を液密に保つOリング13が設けられている。内電極2と内電極ホルダ10との間には、互いの間を液密に保つOリング14が設けられている。これらのOリング13,14は、ゴムなどの弾性体から構成されている。
【0054】
さらに、前記内電極2及び内電極ホルダ10の長手方向に沿って、前記内電極ホルダ10と外電極3との間には、中間部材15が設けられている。中間部材15は、円環状に形成されている。中間部材15は、内径が前記小径部10aの外径と略等しく形成されているとともに、外径が前記外電極ホルダ11の内径と略等しく形成されている。
【0055】
中間部材15は、小径部10aの外周に嵌合しかつ外電極ホルダ11の内周に嵌合している。中間部材15は、絶縁性を有する樹脂又はセラミックなどから構成されている。また、この中間部材15が小径部10aの外周に嵌合しかつ外電極ホルダ11の内周に嵌合することによって、前記内電極2と外電極3とは、これらの電極2,3の径方向に沿った間隔が所定間隔t(図1に示す)に保たれている。
【0056】
基端キャップ12は、円板部12aと筒部12bとを有する有底筒状に形成されている。円板部12aは、円板状に形成されている。筒部12bは、筒状に形成されかつ円板部12aの周縁に連なっている。
【0057】
基端キャップ12は、周知のポリアミド樹脂(ナイロン)などの合成樹脂から形成されている。基端キャップ12は、前記筒部12aが前記外電極ホルダ11の小径部11aの外周に嵌合して配されている、基端キャップ12は、前記筒部12bが前記小径部11aに、周知のエポキシ系接着剤によって接着されて固定されている。
【0058】
基端キャップ12は、前記円板部12aを貫通する丸孔12cを備えている。
丸孔12cは、平面形状が略円形に形成されている。丸孔12cは、前記円板部12aと同軸的に配されている。丸孔12cは、内側に、温度検出部5の後述する電線ケーブル26が通る。
【0059】
Oリング30は、シリコーンゴムなどの弾性体などから円環状に形成されている。Oリング30は、軸線に沿った断面形が円形に形成されている。Oリング30は、弾性変形していない初期状態において、内径が前記電線ケーブル26の外径より小さくかつ外径が外電極ホルダ11の小径部11aの内径より小さく形成されている。
【0060】
Oリング30は、円形に形成されたその断面形の直径が3mm以上でかつ前記電線ケーブル26の外径の50%以上に形成されている。このように、Oリング30は、円形に形成された断面形状が比較的太く形成されている。
【0061】
Oリング30は、内側に電線ケーブル26を通しかつ前記外電極ホルダ11の小径部11aの内側即ち基端キャップ12の筒部12bの内側に配される。Oリング30は、前記基端キャップ12内に設けられると、前記電線ケーブル26と、外電極ホルダ11の小径部11aの内周面と、の間を液密に保ち、後述する空間16内に電解質液が侵入することを防止する。
【0062】
また、前記支持部4は、前記内電極ホルダ10の大径部10bの内周面10fと、外電極ホルダ11の内周面11dと、基端キャップ12の円板部12a等で囲まれた空間16を、その内部に形成している。この空間16には、前記温度検出部挿入孔2dが開口している。
【0063】
前記空間16は、その内側に、第1の止め環19を収容している。第1の止め環19は、ステンレス鋼などの周知の鋼などからなりかつ円環状に形成されている。第1の止め環19は、その内側に内電極2の小径部2aを通して、前記内電極ホルダ10の大径部10b内に収容されている。第1の止め環19は、その内縁が、前記内電極2の小径部2aの外周に嵌合して、前記内電極2などに固定されている。
【0064】
また、前記抵抗率計は、図1に示すように、温度センサ素子21と、印刷配線板24と、円管ばね部材25と、各ケーブル6,7,27と、シールド線28などの主要部品で構成された、本発明にかかる電気信号取り出し部を備えている。
【0065】
前記温度検出部5は、図1及び図2に示すように、温度補償用の温度センサ素子21と、硬質な印刷配線板24と、接続部材としての円管ばね部材25と、第2の止め輪20と、前記内電極2と電気的に接続した内電極ケーブル6と、前記外電極3と電気的に接続した外電極ケーブル7と、複数のケーブル27と、シールド線28と、を備えている。なお、内電極ケーブル6とケーブル27とシールド線28は、本明細書に記した第2電線をなしている。
【0066】
温度検出部5は、温度センサ素子21と、後述のリード線23と、印刷配線板24の後述する孔内挿入部35と、ケーブル6,27及びシールド線28と、が、先端部2gから基端部2fに向かって順に位置した状態で、前記温度検出部挿入孔2d内に配されている。こうして、温度検出部5は、少なくとも温度センサ素子21が前記温度検出部挿入孔2d内に挿入されている。
【0067】
温度センサ素子21は、温度検出部挿入孔2d内でかつ前記内電極2の先端部2gに配されている。温度センサ素子21は、温度を測定する感温部21aと、本明細書に記した電線としてのリード線23と、を備えている。
【0068】
温度センサ素子21は、感温部21aがディスク形、ペレット形、ビード形あるいはそれに類似した面部を有する形状のサーミスタや巻線、薄膜技術などにより形成された金属測温抵抗体などにより構成されている。温度センサ素子21は、感温部21aの面部が、前記温度検出部挿入孔2d内において、前記電解質液の流路に平行に配置されている。温度センサ素子21は、電解質液の温度に応じた情報を検知する。
【0069】
リード線23は、ジュメット線、銅、ニッケル、白金線などからなる芯線が剥き出しのいわゆる裸電線となっている。リード線23は、一対設けられている。
リード線23は、それぞれ、一端が感温部21aに電気的に接続している。リード線23は、前記内電極2の先端部2gから内電極2の基端部2fに向かって延びて、前記温度検出部挿入孔2d内に配されている。
【0070】
印刷配線板24は、ガラスエポキシ樹脂などの絶縁性を有する基板と、この基板上に設けられた薄膜の銅などからなる配線パターンなどを備えている。配線パターンは、後述する各リード線取付孔37の内縁に形成された部分と、後述する各ケーブル取付孔40の内縁に形成された部分と、を電気的に接続している。配線パターンは、後述する外電極ケーブル取付孔39の内縁に形成された部分と、複数のケーブル取付孔40のうち一つのケーブル取付孔40の内縁に形成された部分と、を電気的に接続している。配線パターンは、後述する凹溝41の縁に形成された部分と、後述する内電極ケーブル取付孔38の内縁に形成された部分と、を電気的に接続している。
【0071】
こうして、配線パターンは、リード線取付孔37の内縁に形成された部分と、内電極ケーブル取付孔38の内縁に形成された部分と、外電極ケーブル取付孔39の内縁に形成された部分と、ケーブル取付孔40の内縁に形成された部分と、凹溝41の縁に形成された部分と、を予め定められるパターンにしたがって接続している。
【0072】
印刷配線板24は、図3などに示すように、平面形状が矩形状の孔内挿入部35と、平面形状が矩形状の孔外露出部36と、を備えている。孔内挿入部35は、その幅方向に沿った幅H1が、温度検出部挿入孔2dの内径D1(図1に示す)より小さく形成されている。孔内挿入部35は、その長手方向が、温度検出部挿入孔2dの長手方向に沿って、該温度検出部挿入孔2d内に挿入される。
【0073】
孔外露出部36は、孔内挿入部35と連なっている。孔外露出部36は、孔内挿入部35の幅方向に沿った幅H2が、温度検出部挿入孔2dの内径D1より大きく形成されている。このため、孔外露出部36は、孔内挿入部35が温度検出部挿入孔2d内に挿入された際に、温度検出部挿入孔2d内に侵入せずに、前記空間16内に露出する。このように、孔内挿入部35の幅H1より、孔外露出部36の幅H2が大きい。
【0074】
孔内挿入部35の孔外露出部36から離れた端部35aには、リード線取付孔37が複数設けられている。なお、この端部35aは、本明細書に記した印刷配線板24のリード線23が接続する箇所をなしている。リード線取付孔37は、孔内挿入部35即ち印刷配線板24を貫通している。リード線取付孔37の内縁には、前記配線パターンが設けられている。これらのリード線取付孔37には、リード線23の他端が取付られる。
【0075】
前記リード線23の他端は、リード線取付孔37内に通されて、半田などを用いたろう付けによって、前記リード線取付孔37に固定される。こうして、リード線23は、前記リード線取付孔37の内縁に形成された配線パターンの一部と電気的に接続される。
【0076】
孔外露出部36には、一対の凹溝41と、内電極ケーブル取付孔38と、外電極ケーブル取付孔39と、複数のケーブル取付孔40と、が設けられている。一対の凹溝41は、孔外露出部36の孔内挿入部35寄りの端部36aに設けられている。凹溝41は、孔内挿入部35の幅方向に沿って、孔内挿入部35の外側に設けられている。一対の凹溝41は、孔内挿入部35即ち印刷配線板24の幅方向に沿って、互いに間隔を存して設けられている。
【0077】
凹溝41は、帯状に形成され、かつ孔外露出部36即ち印刷配線板24を貫通している。凹溝41は、前記端部36aから、前記孔外露出部36の孔内挿入部35から離れた端部36bに向かって、延在している。凹溝41は、孔内挿入部35即ち印刷配線板24の幅方向に沿って、間隔を存して設けられている。凹溝41は、互いの間に、前記孔内挿入部35を挟む位置に設けられている。凹溝41には、内側に孔内挿入部35を通した円管ばね部材25の縁部が嵌合可能である。
【0078】
内電極ケーブル取付孔38と外電極ケーブル取付孔39とは、孔内挿入部35の長手方向に沿った孔外露出部36の中央に設けられている。内電極ケーブル取付孔38と外電極ケーブル取付孔39とは、孔内挿入部35即ち印刷配線板24の幅方向に沿って、並設されている。内電極ケーブル取付孔38と外電極ケーブル取付孔39とは、それぞれ、孔外露出部36即ち印刷配線板24を貫通している。内電極ケーブル取付孔38と外電極ケーブル取付孔39とのそれぞれの内縁には、前記配線パターンが設けられている。内電極ケーブル取付孔38には、内電極ケーブル6の一端が取り付けられ、外電極ケーブル取付孔39には、外電極ケーブル7の一端が取り付けられる。
【0079】
内電極ケーブル6の一端に位置する芯線は、内電極ケーブル取付孔38内に通されて、半田などを用いたろう付けによって、前記内電極ケーブル取付孔38に固定される。こうして、内電極ケーブル6は、前記内電極ケーブル取付孔38の内縁に形成された配線パターンの一部と電気的に接続される。
【0080】
外電極ケーブル7の一端に位置する芯線は、外電極ケーブル取付孔39内に通されて、半田などを用いたろう付けによって、前記外電極ケーブル取付孔39に固定される。こうして、外電極ケーブル7は、前記外電極ケーブル取付孔39の内縁に形成された配線パターンの一部と電気的に接続される。
【0081】
複数のケーブル取付孔40は、孔内挿入部35即ち印刷配線板24の幅方向に沿って、前記孔外露出部36の端部36bに並設されている。複数のケーブル取付孔40は、それぞれ、孔外露出部36即ち印刷配線板24を貫通している。複数のケーブル取付孔40それぞれの内縁には、前記配線パターンが設けられている。複数のケーブル取付孔40には、それぞれケーブル27とシールド線28の一端が取り付けられる。
【0082】
ケーブル27とシールド線28の一端に位置する芯線は、ケーブル取付孔40内に通されて、半田などを用いたろう付けによって、前記ケーブル取付孔40に固定される。こうして、ケーブル27とシールド線28は、前記ケーブル取付孔40の内縁に形成された配線パターンの一部と電気的に接続される。
【0083】
内電極ケーブル6と複数のケーブル27とシールド線28は互いに、絶縁性を有する絶縁チューブ26aによって束ねられて電線ケーブル26に連なっている。電線ケーブル26は、外部に導かれ、図示しない演算装置などに電気的に接続している。
【0084】
円管ばね部材25は、導電性を有する周知の鋼、ステンレス鋼、黄銅、りん青銅などから構成されている。円管ばね部材25は、図4及び図5(C)に示すように、円管状に形成されている。円管ばね部材25は、図4に示すように、切欠部42を備えている。
【0085】
切欠部42は、図5(B)に示すように、円管ばね部材25の母材の一部が切りかかれて形成されている。切欠部42は、円管ばね部材25の長手方向に沿って形成されている。切欠部42は、図5(A)に示すように、前記円環ばね部材25の一端から他端に向かうにしたがって、ジグザグ状に形成されている。
【0086】
即ち、切欠部42は、円管ばね部材25の外周方向から見て波状に形成されている。このため、円管ばね部材25は、図5(B)に示すように、長手方向に対し交差する断面の断面形状がC状に形成されている。
【0087】
円管ばね部材25は、前記切欠部42を挟み込みかつ互いに相対向する母材の縁部45a,45bの相互間の間隔hを増減可能に弾性変形自在となっている。
即ち、円管ばね部材25は、その外径Da及び内径Dbが伸縮可能となるように弾性変形自在となっている。
【0088】
円管ばね部材25は、弾性変形していない初期状態において、その外径Daが、前記内電極2の小径部2aの内径即ち温度検出部挿入孔2dの内径D1より大きい。円管ばね部材25は、弾性変形していない初期状態において、その内径Dbが、前記一対の凹溝41間の間隔D2(図3に示す)より大きい
【0089】
円管ばね部材25は、内側に孔内挿入部35を通して、弾性復元力に抗して縮径されて、孔外露出部36寄りの縁部が、凹溝41内に嵌合する。すると、円管ばね部材25は、弾性復元力を生じて、凹溝41の縁に形成された配線パターンの一部と接触する。円管ばね部材25は、半田46などを用いたろう付けによって、凹溝41の縁に固定される。こうして、円管ばね部材25は、凹溝41の縁に形成された配線パターンの一部と電気的に接続される。
【0090】
また、円管ばね部材25は、前記電線ケーブル26の温度センサ素子21寄りに配されている。円管ばね部材25は、その弾性復元力に抗して、前記小径部2a即ち温度検出部挿入孔2d内に挿入される。
【0091】
円管ばね部材25は、前記小径部2a内に挿入されると、弾性復元力を生じて、前記小径部2aの内周面即ち温度検出部挿入孔2dの内周面2hと密接する。
こうして、円管ばね部材25は、内電極2と、印刷配線板24の内電極ケーブル取付孔38の内縁に形成された配線パターンの一部と電気的に接続する。
【0092】
第2の止め環20は、ステンレス鋼などの周知の鋼などからなりかつ円環状に形成されている。第2の止め環20は、その内側に、温度検出部5の電線ケーブル26を通して前記空間16内に収容されている。第2の止め環20は、内電極ホルダ10の基端側に止められている。第2の止め環20は、その外縁が、前記外電極ホルダ11の内周面11dに嵌合して、前記外電極ホルダ11などに固定されている。
【0093】
内電極ケーブル6、外電極ケーブル7、複数のケーブル27は、リード線23より大径に形成され、導体からなる芯線と、この芯線を被覆する絶縁性を有する被覆部と、を備えたいわゆる被覆電線となっている。シールド線28は、導体からなる芯線のみで形成されている。
【0094】
内電極ケーブル6は、前記構成により電解質液の電気信号を、内電極2、円管ばね部材25、印刷配線板24の凹溝41部の半田、印刷配線板24の配線パターン、印刷配線板24の取付孔38部の半田、を順に経由して、外電極ホルダ11外部の図示しない演算装置などに送っている。
【0095】
外電極ケーブル7は、前記構成により電解質液の電気信号を、外電極3、外電極ホルダ11、第2の止め輪20、第2の止め輪20の半田、外電極ケーブル7、印刷配線板24の取付孔39部の半田、印刷配線板24の配線パターン、印刷配線板24の取付孔40部の半田、シールド線28を順に経由して、外電極ホルダ11外部の図示しない演算装置などに送っている。
【0096】
また、残りの複数のケーブル27は、前記構成により温度の電気信号を、温度センサ素子21、リード線23、印刷配線板24の取付孔37部の半田、印刷配線板24の配線パターン、印刷配線板24の取付孔40部の半田、を順に経由して、外電極ホルダ11外部の図示しない演算装置などに送っている。
【0097】
また、印刷配線板24の孔内挿入部35のリード線取付孔37にリード線23が取り付けられた状態で、前記温度センサ素子21とリード線23と端部35aとは、図6に示すように、合成樹脂47によって覆われる。
【0098】
前述した構成の温度検出部5は、以下のように組立られる。円管ばね部材25内に孔内挿入部35を通して、円管ばね部材25の縁部を凹溝41内に嵌合して、半田46を用いたろう付けによって、印刷配線板24と円管ばね部材25とを固定する。温度センサ素子21のリード線23の一端を印刷配線板24のリード線取付孔37に半田などを用いたろう付けにより固定し、合成樹脂47で覆う。
【0099】
各ケーブル6,7,27及びシールド線28の一端を所定の取付孔38,39,40に固定する。ケーブル6,27及びシールド線28を束ねて、絶縁チューブ26a内に通して電線を整理した束とするとともに、電線ケーブル26の端末処理を兼用して行うこととする。こうして、温度検出部5が組立られる。
【0100】
また、予めエポキシ樹脂等の絶縁樹脂が適量充填されている前記温度検出部挿入孔2d内に前記温度検出部5の温度センサ素子21とリード線23と孔内挿入部35とが挿入され、かつさらに前記空間16内に、止め環19,20などが収容された状態で、エポキシ樹脂31が充填される。
【0101】
このエポキシ樹脂31は、前記外電極ホルダ11の内周面11d、前記内電極ホルダ10の端面10eとの間を液密に保ち、前記空間16内に前述した電解質液や、低温で使用した場合外電極ホルダ11の表面に結露によって生じた水分の侵入を防止する。
【0102】
前述した構成によれば、抵抗率計の電極1は、前記内電極2及び外電極3それぞれの少なくとも先端部2g,3cを、計測対象の電解質液の流路中に配置する。抵抗率計の電極1は、内電極ケーブル6と、複数のケーブル27のうち一つのケーブル27などを介して演算装置などに伝えられる電極2,3間の電気抵抗を測定することにより前記電解質液の抵抗率を測定する。
【0103】
このとき、前記温度センサ素子21の感温部21aから、前記リード線23及び他のケーブル27などを介して前記電解質液の温度に応じた情報が、前記演算装置に伝えられる。そして、この演算装置などが電解質液の温度の補償を行い、この電解質液のあらかじめ決められた一定温度における抵抗率を算出する。
【0104】
本実施形態の抵抗率計の電極1によれば、印刷配線板24に温度センサ素子21の感温部21aが接続されたリード線23を接続し、前記印刷配線板24に内外電極ケーブル6,7及びケーブル27、シールド線28を接続して、温度検出手段5を組み立てることができる。このように、温度検出部5を組み立てる際に、リード線23と、ケーブル6,27及びケーブル7とシールド線28を直接接続する必要がない。このため、容易に組み立てることができる。
【0105】
また、リード線23とケーブル6,27及びケーブル7とシールド線28とを直接接続した接続箇所がないので、該接続箇所などを絶縁体からなる絶縁チューブなどで覆う必要もなくなり、部品点数を抑制でき、組立にかかる工数を抑制できる。さらに、印刷配線板24が硬質であるので、印刷配線板24を温度検出部挿入孔2d内に挿入することで、温度センサ素子21を温度検出部挿入孔2d内の所定の位置に容易に位置させることができる。このため、より一層容易に組み立てることができる。
【0106】
したがって、組立にかかる手間及び所要時間を抑制して、コストの高騰を抑制できる。また、リード線23とケーブル6,27及びケーブル7とシールド線28とを直接接続した接続箇所を覆う絶縁チューブを用いる必要がないため、リード線23及びケーブル6,27及びケーブル7とシールド線28と前記絶縁チューブの内面との隙間が生じない。したがって、温度検出部挿入孔2d内に余分な隙間などが生じることを防止でき、温度検出部挿入孔2d内に電解質液などが侵入することを、確実に防止できる。
【0107】
また、比較的大径なケーブル27を、孔内挿入部35より幅が大きな孔外露出部36に接続する。このように、リード線23より大径な第2電線を、幅が比較的大きな孔外露出部36に接続する。このため、ケーブル27、シールド線28を容易に印刷配線板24に接続できる。したがって、温度検出部5をより一層容易に組み立てることができ、抵抗率計の電極1の組立にかかる手間及び所要時間を抑制して、コストの高騰を抑制できる。
【0108】
合成樹脂47が、温度センサ素子21とリード線23と該リード線23が接続した印刷配線板24の端部35aとを、覆っている。温度センサ素子21とリード線23と印刷配線板24の端部35aとの相互の接続箇所を、絶縁チューブで覆う必要がない。
【0109】
このため、部品点数と組立にかかる工数とを抑制できるとともに、温度検出部挿入孔2d内に余分な隙間が生じない。したがって、抵抗率計の電極1の組立にかかる手間及び所要時間を抑制して、コストの高騰を抑制できるとともに、前記温度検出部挿入孔2d内への電解質液の侵入を確実に防止できる。
【0110】
温度検出部挿入孔2d内に円管ばね部材25を挿入すると、この円管ばね部材25を内電極2と電気的に接続する。このため、前記内電極2から電解質液の抵抗率に基づいた情報を取り出すために、前記内電極2などに直接電線などを接続する必要がない。
【0111】
したがって、容易に組み立てることが可能となって、組立にかかる手間及び所要時間を抑制して、コストの高騰を抑制できる。また、前記内電極2などに直接電線などを接続する必要がないので、該接続箇所を覆うために絶縁チューブなどを用いる必要がない。このため、温度検出部挿入孔2d内への電解質液の侵入を確実に防止でき、かつ部品点数の増加を抑制できる。
【0112】
円管ばね部材25の縁部を印刷配線板24の凹溝41に嵌合させ、該円管ばね部材25を温度検出部挿入孔2d内に挿入すると、内電極2と内電極リード線6とが電気的に接続する。このため。内電極2から電解質液の抵抗率に基づいた情報を取り出すために、前記内電極2などに直接電線などを接続する必要がないとともに、電線同士を接続する必要がより一層生じない。
【0113】
したがって、容易に組み立てることが可能となって、組立にかかる手間及び所要時間を抑制して、コストの高騰をより一層抑制できる。また、前記内電極2などに直接電線などを接続する必要がないとともに、電線同士を接続する必要がないので、これらの接続箇所を覆うために絶縁チューブなどを用いる必要がない。
このため、温度検出部挿入孔2d内への電解質液の侵入を確実に防止でき、かつ部品点数の増加を抑制できる。
【0114】
円管ばね部材25の弾性変形していない初期状態での外径Daが温度検出部挿入孔2dの内径D1より大きく、かつ、前記初期状態での内径Dbが一対の凹溝41間の間隔D2より大きい。このため、円管ばね部材25の縁部を凹溝41内に嵌合させると、円管ばね部材25と凹溝41の縁に位置する配線パターンの一部とが確実に電気的に接続する。
【0115】
また、円管ばね部材25を、温度検出部挿入孔2d内に挿入すると、円管ばね部材25が、温度検出部挿入孔2aの内周面2hと確実に接触して、内電極2と確実に電気的に接続する。したがって、より一層容易に組み立てることができ、組立にかかる手間及び所要時間を一層抑制して、コストの高騰を一層抑制できる。
【0116】
前述した実施形態では、凹溝41に円管ばね部材25を嵌合させた後、半田などを用いたろう付けによって、印刷配線板24と円管ばね部材25とを固定している。しかしながら、本発明では、凹溝41に円管ばね部材25を嵌合させて、印刷配線板24の配線パターンと円管ばね部材25とを電気的に接続しても良く、半田などを用いたろう付けによって、印刷配線板24の配線パターンと円管ばね部材25とを電気的に接続しても良い。さらに、本発明の電極1は、電解質液の導電率を測定する導電率計にも用いることができるのは勿論である。
【0117】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の本発明は、印刷配線板に温度センサ素子が接続した電線を接続し、前記印刷配線板に第2電線を接続して、温度検出手段を組み立てることができる。このように、温度検出部を組み立てる際に、電線同士を接続する必要がない。このため、容易に組み立てることができる。
【0118】
また、電線同士を接続した接続箇所などを絶縁体からなる絶縁チューブなどで覆う必要もないので、部品点数を抑制でき、組立にかかる工数を抑制できる。さらに、印刷配線板が硬質であるので、印刷配線板を孔内に挿入することで、温度センサ素子が孔内の所定の位置に容易に位置させることができる。このため、より一層容易に組み立てることができる。
【0119】
したがって、組立にかかる手間及び所要時間を抑制して、コストの高騰を抑制できる。また、前記絶縁チューブなどで、前記電線同士の接続箇所などを覆う必要がないので、電線と前記絶縁チューブの内面との隙間や、第2電線と前記絶縁チューブの内面との隙間が、孔内に生じない。このため、孔内に余分な隙間などが生じることを防止できるので、孔内に電解質液などが侵入することを、確実に防止できる。
【0120】
比較的大径な第2電線を、比較的幅の大きな孔外露出部に接続する。このため、第2電線を容易に印刷配線板に接続できる。したがって、温度検出部をより一層容易に組み立てることができ、抵抗率計の電極の組立にかかる手間及び所要時間を抑制して、コストの高騰を抑制できる。
【0121】
請求項2に記載の本発明は、合成樹脂が、温度センサ素子と電線とこの電線が接続した印刷配線板の箇所とを覆っているため、絶縁体からなる絶縁チューブ内にこれらの接続箇所を、挿入する必要が生じない。このため、部品点数と組立にかかる工数とを抑制できるとともに、孔内に余分な隙間が生じない。したがって、抵抗率計の電極の組立にかかる手間及び所要時間を抑制して、コストの高騰を抑制できるとともに、感温部空間へ充填されたエポキシ樹脂などの絶縁樹脂との効果で前記孔内への電解質液の侵入を確実に防止できる。
【0122】
請求項3に記載の本発明は、孔内に接続部材を挿入すると、この接続部材が前記孔を備えた一つの電極部材と電気的に接続する。このため、前記一つの電極部材から電解質液の抵抗率に基づいた情報を取り出すために、前記一つの電極部材などに直接電線などを接続する必要がない。
【0123】
したがって、容易に組み立てることが可能となって、組立にかかる手間及び所要時間を抑制して、コストの高騰を抑制できる。また、前記一つの電極部材などに直接電線などを接続する必要がないので、該接続箇所を覆うために絶縁チューブなどを用いる必要がない。このため、孔内への電解質液の侵入を確実に防止でき、かつ部品点数の増加を抑制できる。
【0124】
請求項4に記載の本発明は、接続部材を孔内に挿入し、該接続部材の縁部を印刷配線板の凹溝に嵌合させると、前記孔を備えた一つの電極部材と第2電線とが電気的に接続する。このため、前記一つの電極部材から電解質液の抵抗率に基づいた情報を取り出すために、前記一つの電極部材などに直接電線などを接続する必要がないとともに、電線同士を接続する必要がない。
【0125】
したがって、容易に組み立てることが可能となって、組立にかかる手間及び所要時間を抑制して、コストの高騰を抑制できる。また、前記一つの電極部材などに直接電線などを接続する必要がないとともに、電線同士を接続する必要がないので、これらの接続箇所を覆うために絶縁チューブなどを用いる必要がない。このため、孔内への電解質液の侵入を確実に防止でき、かつ部品点数の増加を抑制できる。
【0126】
請求項5に記載の本発明は、接続部材の初期状態での外径が、前記孔の内径より大きくかつ前記一対の凹溝間の間隔より大きい。このため、接続部材を孔内に挿入すると、接続部材が孔の内周面と確実に接触して、前記孔を備えた一つの電極部材と確実に電気的に接続する。したがって、容易に組み立てることが可能となって、組立にかかる手間及び所要時間を一層抑制して、コストの高騰を一層抑制できる。
【0127】
また、凹溝に嵌合させると、凹溝の縁に接続部材が確実に接触する。このため、接続部材を凹溝に嵌合させると、印刷配線板の配線パターンと接続部材とが、確実に電気的に接続する。したがって、容易に組み立てることが可能となって、組立にかかる手間及び所要時間をより一層抑制して、コストの高騰をより一層抑制できる。
【0128】
なお、図と説明では接続部材の外径と凹溝の外側の縁について記載したが、接続部材の内径と凹溝の内側の縁との間で行ったり、さらに、半田などのろう付けなどにより、電気信号の取り出しをより確実に行っても良いことは勿論のことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる抵抗率計の電極の全体構成を示す断面図である。
【図2】同実施形態の電極の温度検出部の構成を示す側面図である。
【図3】同実施形態の電極の印刷配線板を示す平面図である。
【図4】同実施形態の電極の円管ばね部材を示す斜視図である。
【図5】(A)は図4に示された円管ばね部材を示す平面図である。
(B)は図5(A)中のVB−VB線に沿う断面図である。
(C)は図5(B)中のVC−VC線に沿う断面図である。
【図6】同実施形態の電極の温度検出部の温度センサ素子の近傍を示す断面図である。
【図7】従来の抵抗率計の電極の全体構成を示す断面図である。
【図8】図7に示された電極に用いられる温度検出部の一例を示す側面図である。
【図9】図8に示された温度検出部の温度センサ素子の近傍を示す断面図である。
【図10】図8に示された温度検出部のサーミスタリード線とケーブルとの接続箇所を示す断面図である。
【符号の説明】
1 抵抗率計の電極
2 内電極(電極部材)
2d 温度検出部挿入孔(孔)
2f 基端部
2g 先端部
2h 内周面
3 外電極(電極部材)
5 温度検出部
6 内電極ケーブル(第2電線)
21 温度センサ素子
22 温度センサ素子
23 リード線(電線)
24 印刷配線板
25 円管ばね部材(接続部材)
27 ケーブル(第2電線)
28 シールド線(第2電線)
35 孔内挿入部
35a 端部(印刷配線板の箇所)
36 孔外露出部
41 凹溝
47 合成樹脂
t 所定間隔
D1 温度検出部挿入孔の内径
D2 凹溝間の間隔
Da 円管ばね部材の外径
Db 円管ばね部材の内径
Claims (5)
- 複数の電極部材が計測対象の電解質液の流路中に所定間隔をおいて配置され、電極部材間の電気抵抗に基いて前記電解質液の抵抗率を測定する抵抗率計の電極において、
前記電極部材のうち少なくとも一つの電極部材が柱状に形成されかつ基端部から先端部に向かう孔を備え、
前記孔内に挿入されかつ前記電解質液の温度に応じた情報を取り出す温度検出部を備えており、
前記温度検出部は、
前記電解質液の温度に応じた情報を検知する温度センサ素子と、
前記温度センサ素子に一端が接続した電線と、
前記電線の他端が接続されかつ前記孔内に挿入される孔内挿入部と前記孔の外に露出する孔外露出部とを備えているとともに硬質な印刷配線板と、
前記印刷配線板に一端が接続しかつ前記電線より大径な第2電線と、を備え、
前記温度センサ素子と前記電線と前記印刷配線板と前記第2電線とが前記先端部から前記基端部に向かって順に位置した状態で、少なくとも前記温度センサ素子が前記孔内に挿入され、そして、
前記孔内挿入部の幅が前記孔の内径より小さくかつ、前記孔外露出部の幅が前記孔の内径より大きいとともに、前記第2電線が前記孔外露出部に接続していることを特徴とする抵抗率計の電極。 - 前記温度センサ素子と、前記電線と、前記印刷配線板の前記電線が接続した箇所と、が合成樹脂によって覆われていることを特徴とする請求項1記載の抵抗率計の電極。
- 前記温度検出部は、円管状で、かつ前記印刷配線板を内側に挿入可能であるとともに、前記孔内に挿入されると前記孔の内周面と接して前記一つの電極部材と電気的に接続する接続部材を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の抵抗率計の電極。
- 前記印刷配線板は、内側に孔内挿入部を挿入した接続部材の縁部が嵌合可能な凹溝を前記孔外露出部に設け、かつ該凹溝の縁に配線パターンを設けているとともに、
前記接続部材は、前記縁部が前記凹溝に嵌合すると、前記印刷配線板の配線パターンと電気的に接続することを特徴とする請求項3記載の抵抗率計の電極。 - 前記凹溝は、前記印刷配線板の幅方向に沿って、互いに間隔を存して一対設けられており、
前記接続部材は、外径が伸縮可能に弾性変形自在となっているとともに、初期状態での外径が前記孔の内径より大きくかつ内径が前記一対の凹溝間の間隔より大きいことを特徴とする請求項4記載の抵抗率計の電極。
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