JP2001147209A - 抵抗率計の電極 - Google Patents

抵抗率計の電極

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JP2001147209A
JP2001147209A JP33095699A JP33095699A JP2001147209A JP 2001147209 A JP2001147209 A JP 2001147209A JP 33095699 A JP33095699 A JP 33095699A JP 33095699 A JP33095699 A JP 33095699A JP 2001147209 A JP2001147209 A JP 2001147209A
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俊夫 小澤
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精二 亀坂
Koji Sato
康二 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極部材と電線との接続構造を簡略してコス
トの高騰を抑制できる抵抗率計の電極を提供する。 【解決手段】 抵抗率計の電極は外電極と支持部と第2
の止め環20と外電極リード線7などを備えている。外
電極は円管状に形成されている。支持部は外電極の基端
部に固定された外電極ホルダを備えている。外電極ホル
ダは円管状に形成されている。第2の止め環20は部材
本体20aと係止爪部20bとを備えている。部材本体
20は円環状に形成されている。係止爪部20bは部材
本体20aの外縁部から外側に向かって突出している。
係止爪部20bは外電極ホルダの内周面に係止する。外
電極リード線7は部材本体20aに結かれて第2の止め
輪20と電気的に接続している。第2の止め環20の係
止爪部20bが外電極ホルダの内周面に係止すると外電
極リード線7と外電極とが電気的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体の洗浄装
置、産業機械、農業、食品、医療関係などの各分野にお
ける水質管理、原子力発電所の冷却水の絶縁性及び各種
の薬液の濃度管理などに用いられる抵抗率計の電極に関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体の洗浄装置、産業機械、農業、食
品、医療関係などの各分野における水質管理、原子力発
電所の冷却水の絶縁性及び各種の薬液の濃度管理などに
おいて、純水の純度や電解質液の濃度を測定するため
に、前記純水や電解質液の抵抗率を測定する抵抗率計が
用いられる。前記抵抗率計は、例えば図5に示す電極1
01を備えている。
【0003】図5に例示された抵抗率計の電極101
は、前記電極部材としての内電極102と、電極部材と
しての外電極103と、前記内電極102及び外電極1
03を支持する支持部104と、前記内電極102と電
気的に接続した内電極リード線106と、前記外電極1
03と電気的に接続した外電極リード線107と、を備
えている。
【0004】内電極102は、円柱状に形成されてい
る。内電極102の基端部102aには、ねじ溝などを
備えたナット螺合部108が設けられている。ナット螺
合部108は、前記内電極102の基端部102aの外
周に形成されている。ナット螺合部108には、ナット
109が螺合する。
【0005】外電極103は、その内径が前記内電極1
02の外径より大きく形成された円管状に形成されてい
る。内電極102と外電極103とは、互いに同軸的で
かつ前記外電極103内に内電極102が挿入された状
態で配されている。
【0006】内電極102は、その先端部102b側に
位置する先端面102cが、前記外電極103の先端部
103b側に位置する先端面103cより若干外電極1
03の奥側に位置した状態で配されている。内電極10
2と外電極103は、共に導電性を有する金属などやカ
ーボンなどの非金属から構成されている。
【0007】前記支持部104は、前記内電極102及
び外電極103それぞれの基端部102a,103aを
支持している。支持部104は、内電極ホルダ110
と、外電極ホルダ111と、コネクタ部112と、を備
えている。
【0008】内電極ホルダ110は、内径が内電極10
2の外径と略等しく形成された円管状に形成されてい
る。内電極ホルダ110は、前記内電極102の基端部
102aの外周に嵌合する。内電極ホルダ110は、絶
縁性を有する樹脂または金属などの材料から形成されて
いる。
【0009】外電極ホルダ111は、円管状に形成され
ている。外電極ホルダ111は、一端部111aに、前
記外電極103の基端部103aの外周に嵌合する外電
極嵌合部111bと、前記内電極ホルダ110の外周に
嵌合する内電極ホルダ嵌合部111cと、を設けてい
る。外電極ホルダ111は、導電性を有する金属などの
材料から構成されている。
【0010】外電極ホルダ111は、外電極嵌合部11
1b及び内電極ホルダ嵌合部111cが、それぞれ前記
外電極103の基端部103a及び内電極ホルダ110
の外周に嵌合する。外電極ホルダ103は、他端部11
1dの内周にコネクタ部112が嵌合する。
【0011】また、外電極ホルダ103は、その軸線に
沿った略中央部に、リング部材取付溝103dを設けて
いる。リング部材取付溝103dは、前記外電極ホルダ
111の内周面から凹に形成されている。リング部材取
付溝103dは、前記外電極ホルダ111の周方向に沿
って形成されている。
【0012】前記コネクタ部112は、コネクタ本体1
13と、前記リード線106,107それぞれと電気的
に接続する接続ピン114,115を備えている、コネ
クタ本体113は、絶縁性を有する樹脂または金属など
の材料から構成されている。コネクタ本体113は、前
記外電極ホルダ111の内径と略等しい外径を有する円
柱状に形成されている。
【0013】接続ピン114,115は、それぞれ、前
記コネクタ本体113の長手方向に沿って、このコネク
タ本体113内に埋設されている。接続ピン114,1
15は、それぞれ、前記コネクタ本体113の一端面1
13aから他端面113bに亘って、前記コネクタ本体
113を貫通して配されている。
【0014】前記コネクタ部112は、前記コネクタ本
体113が、前記外電極ホルダ111の他端部111d
の内周に嵌合して、前記外電極ホルダ111に取り付け
られる。
【0015】内電極リード線106は、一端部が前記内
電極102の基端部102aに電気的に接続していると
ともに、他端部が前記接続ピン114に電気的に接続し
ている。内電極リード線106は、内電極接続部120
によって、前記内電極102の基端部102aに電気的
に接続している。
【0016】内電極接続部120は、導電性円環部材1
21と、ばねなどからなる弾性体122と、前述したナ
ット109と、を備えている。前記導電性円環部材12
1は、その内側に、ナット螺合部108が通ることので
きる円環状に形成されている。導電性円環部材121
は、導電性を有する金属などの材料から構成されてい
る。
【0017】導電性円環部材121には、前記内電極リ
ード線106の一端部が半田などを用いたろう付によっ
て電気的に接続されている。弾性体122は、その内側
に、ナット螺合部108が通ることのできる円環状に形
成されている。
【0018】前記内電極接続部120は、前記導電性円
環部材121をその内側にナット螺合部108を通しか
つ前記内電極ホルダ110の端面110aに重ね合わ
せ、さらに前記弾性体122をその内側にナット螺合部
108を通して導電性円環部材121に重ね合わせ、前
記ナット螺合部108にナット109を螺合させる。
【0019】そして、このナット109が、前記弾性体
122を介して導電性円環部材121を内電極ホルダ1
02に向かって押圧して、前記内電極リード線106と
内電極102との間の電気的な接続を確保する。さら
に、前記ナット109をナット螺合部108に螺合させ
ると、前記支持部104のうち特に内電極ホルダ110
に対し内電極102を固定することとなる。
【0020】外電極リード線107は、一端部が前記外
電極103の基端部103aに電気的に接続していると
ともに、他端部が前記接続ピン115に電気的に接続さ
れている。外電極リード線107は、外電極接続部13
0によって、前記外電極103に電気的に接続されてい
る。
【0021】外電極接続部130は、導電性円環部材1
31を備えている。導電性円環部材131は、円環状に
形成されている。導電性円環部材131は、その外縁部
が、前記リング部材取付溝103dに嵌合する。導電性
円環部材131は、導電性を有する金属から構成されて
いる。導電性円環部材131には、前記外電極リード線
107の一端部が半田などを用いたろう付によって電気
的に接続されている。
【0022】前述した構成によって、外電極接続部13
0は、導電性円環部材131の外縁部が前記リング部材
取付溝103dに嵌合することによって、前記外電極リ
ード線107と外電極103との間の電気的な接続を確
保する。
【0023】前記抵抗率計の電極101内には、前記外
電極ホルダ111の内周面と、前記内電極ホルダ110
の端面110aと、コネクタ本体113の端面113a
と、によって囲まれた空間116が、形成されている。
この空間116内には、エポキシ樹脂132が充填され
ている。
【0024】このエポキシ樹脂132は、前記外電極ホ
ルダ111の内周面、前記内電極ホルダ110の端面1
10a及びコネクタ本体113の端面113aそれぞれ
との間を液密に保ち、前記空間116内に前述した電解
質液の侵入を防止する。さらに、このエポキシ樹脂13
2は、前記コネクタ本体113の外周面と外電極ホルダ
111の内周面とを互いに接着して、これらのコネクタ
本体113の外周面と外電極ホルダ111の内周面との
間を液密に保つ。
【0025】また、抵抗率計の電極101は、前記内電
極ホルダ110と、外電極ホルダ111との間に、Oリ
ング133を設けている。このOリング133は、前記
ホルダ110,111の相互の間を液密に保ち、前記空
間116内に前述した電解質液が侵入することを防止す
る。
【0026】前述した構成によって、抵抗率計の電極1
01は、前記内電極102及び外電極103それぞれの
少なくとも先端部102b,103bを、計測対象の電
解質液の流路中に配置し、これらの電極102,103
間の電気抵抗を測定することより前記電解質液の抵抗率
を測定する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】前述した図5に例示さ
れた抵抗率計の電極101は、前記電解質液の抵抗率に
基づいた情報を伝達するリード線107と前記外電極1
07との間の電気的な接続を確保するために、前記リー
ド線107の一端部を前記導電性円管部材131に例え
ば半田を用いたろう付けによって固定しかつ他端部を接
続ピン115に例えば半田を用いたろう付けによって固
定する必要があった。さらに、前記導電性円管部材13
1を前記リング部材取付溝103dに嵌合させる必要が
あった。
【0028】このため、前記リード線107をろう付け
する必要があるなどの、前記リード線107と外電極1
03と接続ピン115との相互の間の電気的な接続を確
保するための構造が複雑となるとともに、組立工数が増
大する傾向となっていた。
【0029】さらに、前記導電性円管部材131を前記
リング部材取付溝103dに嵌合させた後に前記リード
線107をろう付けするのは困難となって、より一層組
立工数が増大する傾向となっていた。
【0030】このように、前述した従来の抵抗率計の電
極101の外電極リード線107の電気的な接続を確保
するための構造が複雑となって組立工数が増大して、コ
ストが高騰する傾向となっていた。
【0031】したがって、本発明の目的は、純水や電解
質液の抵抗率に基づいた情報を伝達する電線を接続する
ための構造を簡略化して、コストの高騰を抑制すること
が可能な抵抗率計の電極を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の本発明の抵抗率計の
電極は、複数の電極部材が計測対象の電解質液の流路中
に所定間隔をおいて配置され、電極部材間の電気抵抗よ
り前記電解質液の抵抗率を測定する抵抗率計の電極にお
いて、前記電極部材のうち少なくとも一つの電極部材が
円管状に形成され、導電性を有する材料から構成されか
つ円管状に形成されているとともに前記円管状に形成さ
れた電極部材の基端部の外周に取り付けられるホルダ
と、前記円管状に形成された電極部材が検知する前記電
解質液の抵抗率に基づいた情報を伝達する電線が接続し
ているとともに、導電性を有する材料から構成されかつ
前記ホルダの内周面に係止して前記円管状に形成された
電極部材と電気的に接続する係止部材と、を備えたこと
を特徴としている。
【0033】請求項2に記載の本発明の抵抗率計の電極
は、請求項1記載の抵抗率計の電極において、前記複数
の電極部材のうち他の電極部材が円柱状に形成され、導
電性を有する材料から構成されかつ円管状に形成されて
いるとともに、前記ホルダの内周でかつ前記円柱状に形
成された電極部材の基端部の外周に取り付けられる第2
ホルダを備え、前記係止部材は、前記ホルダの内周面に
係止すると、前記第2ホルダを前記円管状に形成された
電極部材の先端部に向かって付勢することを特徴として
いる。
【0034】請求項3に記載の本発明の抵抗率計の電極
は、請求項2記載の抵抗率計の電極において、前記係止
部材は、円環状に形成された部材本体と、この部材本体
の外縁部から部材本体の外側に向かって突出して設けら
れかつ前記ホルダの内周面に係止する係止爪部と、を備
え、前記係止爪部は、前記部材本体に対し、前記部材本
体の外側に向かうにしたがって前記円管状に形成された
電極部材の先端部から基端部に向かって徐々に傾いて形
成されたことを特徴としている。
【0035】請求項1に記載した本発明の抵抗率計の電
極によれば、電線が接続された係止部材を、円管状に形
成されたホルダの内周面に係止させることによって、円
管状に形成された電極部材と電線との間の電気的な接続
を確保できる。
【0036】このため、前記電線と円管状に形成された
電極部材との間の電気的な接続を確保するために必要と
なる部品点数を抑制できるとともに、構造を簡略化する
ことが可能となる。また、前記係止部材をホルダに係止
させるだけで、前記電線と円管状に形成された電極部材
との間の電気的な接続を確保出来るので、組立工数を抑
制することができる。
【0037】請求項2に記載した本発明の抵抗率計の電
極によれば、係止部材がホルダの内周面に係止すると、
円柱状の電極部材の基端部の外周に取付られる第2ホル
ダを、前記円管状の電極部材の先端部に向かって付勢す
る。
【0038】係止部材をホルダの内周面に係止させる
と、円管状に形成された電極部材の基端部がホルダに取
付られているので、第2ホルダが係止部材と電極部材と
によって挟み込まれて位置決めされて固定される。この
ため、抵抗率計の電極の組立工数をより一層に抑制でき
る。
【0039】請求項3に記載した本発明の抵抗率計の電
極によれば、係止部材が円管状の部材本体とこの部材本
体の外縁部から突出した係止爪部とを備え、前記係止爪
部が部材本体の外側に向かうにしたがって、電極部材の
基端部に向かって徐々に傾斜して形成されている。
【0040】このため、係止爪部がホルダの内周面に係
止すると、係止部材が第2ホルダを電極部材の先端部に
向かってより確実に付勢する。このため、第2ホルダ
を、係止部材と電極部材とによって挟み込んで、より確
実に位置決めして固定できる。したがって、抵抗率計の
電極の組立工数をより一層確実に抑制できる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1ないし
図4を参照して説明する。図1などに示す本発明の一実
施形態にかかる抵抗率計の電極1は、半導体の洗浄装
置、産業機械、農業、食品、医療関係などの各分野にお
ける純水などの水質管理、原子力発電所の冷却水の絶縁
性及び電解質液としての各種の薬液の濃度管理などに用
いられる。前記電極1を用いた抵抗率計は、計測対象物
としての前述した電解質液の濃度を測定するために、前
記電解質液の抵抗率を測定する装置に用いられる。
【0042】抵抗率計の電極1は、図1に示すように、
電極部材としての内電極2と、電極部材としての外電極
3と、前記内電極2及び外電極3を支持する支持部4
と、温度検出部5と、前記内電極2と電気的に接続した
内電極リード線6と、前記外電極3と電気的に接続した
本明細書に記した電線としての外電極リード線7と、を
備えている。
【0043】内電極2は、円柱状に形成されている。内
電極2は、外径が比較的小さく形成された小径部2a
と、外径が比較的大きく形成された大径部2bと、を一
体に備えている。これらの小径部2a及び大径部2b
は、互いに同軸的でかつ直列に連結している。また、内
電極2は、小径部2aと大径部2bとの間に、段差面2
jが形成されている。
【0044】内電極2は、前記大径部2bが抵抗率計の
電極1の先端側に位置しかつ小径部2aが基端側に位置
した状態で配される。前記内電極2は、前記小径部2a
側に位置する端面2cから前記大径部2bに向かって凹
の温度検出部挿入孔2dが形成されている。
【0045】前記温度検出部挿入孔2dは、前記小径部
2a及び大径部2bそれぞれと互いに同軸的に配されて
いる。温度検出部挿入孔2dは、前記端面2cから前記
内電極2の先端側に向かって延在している。温度検出部
挿入孔2dは、内電極2の基端部2f側に位置する端面
2cと前記内電極2の先端部2gとに亘って形成されて
いる。なお、温度検出部挿入2dは、前記端面2cには
開口しているが、前記内電極2の先端部2g側に位置す
る端面2eには開口していない。
【0046】外電極3は、その内径が前記内電極2の大
径部2bの外径より大きく形成された円管状に形成され
ている。内電極2と外電極3とは、互いに同軸的でかつ
前記外電極3内に内電極2が挿入された状態で配されて
いる。内電極2は、前記大径部2bの端面2eが、前記
外電極3の先端部3c側に位置する端面3aより若干外
電極3の奥側に位置した状態で配されている。内電極2
と外電極3は、共に導電性を有する金属などから構成さ
れている。
【0047】前記支持部4は、前記内電極2及び外電極
3それぞれの基端部2f,3bを支持している。支持部
4は、第2ホルダとしての内電極ホルダ10と、ホルダ
としての外電極ホルダ11と、基端キャップ12と、O
リング30などを備えている。
【0048】内電極ホルダ10は、円管状に形成されて
いる。内電極ホルダ10は、外径が比較的小さく形成さ
れた小径部10aと、外径が比較的大きく形成された大
径部10bと、を一体に備えている。小径部10aと大
径部10bとは互いに同軸的でかつ互いに直列に連結さ
れている。
【0049】前記小径部10aの内径は、前記内電極2
の小径部2aの外径と略等しく形成されている。小径部
10aの外径は、前記内電極2の大径部2bの外径と略
等しく形成されている。
【0050】前記大径部10bの内径は、前記小径部1
0aの外径と略等しく形成されている。すなわち大径部
10bの内径は、前記小径部10aの内径より大径に形
成されている。大径部10bの外径は、外電極3の外径
と略等しく形成されている。このため、内電極ホルダ1
0の内周において、前記小径部10aと大径部10bと
の間には、段差面10cが形成されている。
【0051】段差面10cは、前記内電極ホルダ10の
両端部に位置する両端面10d,10eに沿って形成さ
れている。内電極ホルダ10は、絶縁性を有する樹脂ま
たは金属などから形成されている。
【0052】内電極ホルダ10は、前記小径部10aが
前記内電極2の近傍に位置しかつ前記大径部10bが前
記内電極2から離れた側に位置した状態で、前記内電極
2の小径部2aの外周に嵌合して配される。このとき、
前記小径部10a側に位置する端面10dが、前記内電
極2の段差面2jに重ねられている。このように、内電
極ホルダ10は、内電極2の基端部2fの外周に取り付
けられる。
【0053】外電極ホルダ11は、円管状に形成されて
いる。外電極ホルダ11は、外径が比較的小さく形成さ
れた小径部11aと、外径が比較的大きく形成された大
径部11bと、を一体に備えている。小径部11aと大
径部11bとは互いに同軸的でかつ互いに直列に連結さ
れている。
【0054】前記小径部11a及び大径部11bそれぞ
れの内径即ち、外電極ホルダ11の内径は、外電極3の
外径と略等しく形成されている。外電極ホルダ11は、
導電性を有する金属などから構成されている。
【0055】外電極ホルダ11は、前記大径部11bが
前記内電極2の近傍に位置しかつ前記小径部11aが前
記内電極2から離れた側に位置した状態で、前記外電極
3の基端部3bの外周に嵌合するとともに、前記内電極
ホルダ10の大径部10bの外周に嵌合して配される。
このように、外電極ホルダ11は、外電極3の基端部3
bの外周に取り付けられる。なお、外電極ホルダ11と
外電極3とは、溶接などによって互いに固定されてい
る。
【0056】外電極ホルダ11は、その軸線に沿った略
中央部に、リング部材取付溝11cを設けている。リン
グ部材取付溝11cは、前記外電極ホルダ11の内周面
から凹に形成されている。リング部材取付溝11cは、
外電極ホルダ11即ち内外電極2,3の軸線に対し直交
する外電極ホルダ11の周方向に沿って形成されてい
る。
【0057】また、前記外電極ホルダ11と内電極ホル
ダ10との間には、互いの間を液密に保つOリング13
が設けられている。内電極2と内電極ホルダ10との間
には、互いの間を液密に保つOリング14が設けられて
いる。これらのOリング13,14は、ゴムなどの弾性
体から構成されている。
【0058】さらに、前記内電極2及び内電極ホルダ1
0の長手方向に沿った方向において、前記内電極ホルダ
10と外電極3との間には、中間部材15が設けられて
いる。中間部材15は、円環状に形成されている。中間
部材15は、内径が前記小径部10aの外径と略等しく
形成されているとともに、外径が前記外電極ホルダ11
の内径と略等しく形成されている。
【0059】中間部材15は、小径部10aの外周に嵌
合しかつ外電極ホルダ11の内周に嵌合している。中間
部材15は、絶縁性を有する樹脂又は金属などから構成
されている。また、この中間部材15が小径部10aの
外周に嵌合しかつ外電極ホルダ11の内周に嵌合するこ
とによって、前記内電極2と外電極3とは、これらの電
極2,3の径方向に沿った間隔が所定間隔t(図1に示
す)に保たれている。
【0060】基端キャップ12は、円板部12aと筒部
12bとを有する有底筒状に形成されている。円板部1
2aは、円板状に形成されている。筒部12bは、筒状
に形成されかつ円板部12aの周縁に連なっている。
【0061】基端キャップ12は、周知のポリアミド樹
脂(ナイロン)などの合成樹脂から形成されている。基
端キャップ12は、前記筒部12aが前記外電極ホルダ
11の小径部11aの外周に嵌合して配されている、基
端キャップ12は、前記筒部12bが前記小径部11a
に、周知のエポキシ系接着剤によって接着されて固定さ
れている。
【0062】基端キャップ12は、前記円板部12aを
貫通する丸孔12cを備えている。丸孔12cは、その
平面形状が略円形に形成されている。丸孔12cは、前
記円板部12aと同軸的に配されている。丸孔12c
は、その内側に、温度検出部5の後述する電線束26が
通る。
【0063】Oリング30は、シリコンゴムなどの弾性
体などから円環状に形成されている。Oリング30は、
軸線に沿った断面形が円形に形成されている。Oリング
30は、その初期状態において、その内径が前記電線束
の外径より若干小さくかつ外径が外電極ホルダ11の小
径部11aの内径より若干小さく形成されている。
【0064】Oリング30は、円形に形成されたその断
面形の直径が3mm以上でかつ前記電線束26び外径の
50%以上に形成されている。このように、Oリング3
0は、円形に形成された断面形状が比較的太く形成され
ている。
【0065】Oリング30は、内周側に電線束26を通
しかつ前記外電極ホルダ11の小径部11aの内側即ち
基端キャップ12の筒部12bの内側に配される。Oリ
ング30は、前記基端キャップ12内に設けられると、
前記電線束26と、外電極ホルダ11の小径部11aの
内周面と、の間を液密に保ち、後述する空間16内に電
解質液が侵入することを防止する。
【0066】また、前記支持部4は、前記内電極ホルダ
10の大径部10bの内周面10fと、外電極ホルダ1
1の内周面11dと、基端キャップ12の円板部12a
等で囲まれた空間16を、その内部に形成している。こ
の空間16には、前記温度検出部挿入孔2dが開口して
いる。
【0067】前記空間16は、その内側に、前記外電極
ホルダ11のリング部材取付溝11cに取り付けられる
C状リング17と、付勢手段としてのコイルばね18
と、第1の止め環19と、係止部材としての第2の止め
環20などを収容している。
【0068】C状リング17は、平面形状がC状の円環
状に形成されている。C状リング17は、その外縁が、
前記リング部材取付溝11c内に嵌合して、外電極ホル
ダ11に固定される。C状リング17は、ステンレス鋼
などの周知の鋼などから構成されている。C状リング1
7は、リング部材取付溝11c内に嵌合して、前記内外
電極2,3の軸線に対し直交した格好で設けられてい
る。
【0069】前記コイルばね18は、その内側に、温度
検出部5の電線束26が通った状態で前記空間16内に
収容されている。コイルばね18は、前記C状リング1
7と、内電極ホルダ10の大径部10bとの間に配され
ており、前記内電極ホルダ10を内外電極2,3の先端
部2g,3cに向かって付勢している。コイルばね18
は、ステンレス鋼などの周知の鋼などから構成されてい
る。
【0070】第1の止め環19は、導電性を有する周知
の鋼などから形成されている。第1の止め環19は、円
環状の部材本体と、この部材本体の内縁から内周方向に
向かって突出した係止爪部と、を一体に備えている。
【0071】第1の止め環19は、その内側に内電極2
の小径部2aが通り、かつ前記係止爪部が内電極2の外
周面2iに係止した状態で、前記内電極ホルダ10の大
径部10b内に収容されている。
【0072】第1の止め環19は、係止爪部が内電極2
の外周面2iに係止すると、内電極ホルダ10を内電極
2の先端部2gに向かって付勢する。第1の止め環19
は、その部材本体と内電極2の段差面2jとの間に、内
電極ホルダ10を挟み込む。
【0073】そして、第1の止め環19は、内電極2
が、前記基端部2fから先端部2gに向かって変位する
ことを規制する。このように、第1の止め環19は、前
記内電極ホルダ10に対し内電極2の基端部2fが抜け
出ることを阻止する。
【0074】第2の止め環20は、導電性を有する周知
の鋼などから形成されている。第2の止め環20は、図
3(B)に示すように、その母材の表面に例えばスズな
どの金属からなる金属膜34が形成されている。
【0075】第2の止め環20は、図3(A)及び図3
(B)に示すように、部材本体20aと、係止爪部20
bと、を一体に備えている。部材本体20aは、図3
(B)に示すように、軸線Pに関して対称な円環状に形
成されている。
【0076】部材本体20aは、その内径d(図3
(A)に示す)が、内側に電線束26が通ることのでき
る寸法に形成されている。部材本体20aは、その外径
が、前記外電極ホルダ11の内径より小さく形成されて
いる。
【0077】係止爪部20bは、前記部材本体20aの
周方向に沿って互いに等間隔となる位置に複数設けられ
ている。係止爪部20bは、前記軸線Pを挟んで互いに
相対向する位置に配されている。係止爪部20bは、そ
れぞれ、帯状に形成されている。
【0078】係止爪部20bは、それぞれ、前記部材本
体20aの外縁部から部材本体20aの外側に向かって
突出して設けられている。係止爪部20bは、それぞ
れ、前記部材本体20aの外縁部から、部材本体20a
の外側に向かうにしたがって、部材本体20aに対し軸
線Pに沿う方向に徐々に傾いて形成されている。
【0079】前記軸線Pを挟んで互いに相対向する係止
爪部20b間の間隔D(図3(A)に示す)は、外電極
ホルダ11の内径より若干大きく形成されている。係止
爪部20bの部材本体20aの最も外側に位置する縁部
即ち係止爪部20bの先端縁20cは、外電極ホルダ1
1の内周面11dに係止する。
【0080】第2の止め環20は、図1に示すように、
その内側に電線束26が通りかつ前記C状リング17に
重ねられた状態で、前記外電極ホルダ11内に収容され
る。さらに、第2の止め環20は、前記外電極ホルダ1
1内に収容された際に、前記係止爪部20bが外電極ホ
ルダ11の内周面11dに係止する。
【0081】このとき、第2の止め環20は、前記係止
爪部20bが、部材本体20aの外側に向かうにしたが
って、部材本体20aに対し前記内外電極2,3の先端
部2g,3cから基端部2f,3bに向かって徐々に傾
いた状態で、前記大径部10b内に収容されている。
【0082】前述したように係止爪部20bが部材本体
20aに対し傾いた状態で第2の止め環20が外電極ホ
ルダ11内に収容されて、係止爪部20bが外電極ホル
ダ11の内周面11dに係止することによって、第2の
止め環20は、C状リング17及びコイルばね18を介
して内電極ホルダ10を内外電極2,3の先端部2g,
3cに向かって付勢する。
【0083】第2の止め環20は、C状リング17及び
コイルばね18を介して、内電極ホルダ10を、中間部
材15即ち外電極3との間に挟み込む。第2の止め輪2
0によって付勢されることによって、内電極ホルダ10
は、第2の止め輪20などと外電極3とによって、位置
決めされて固定される。このように、第2の止め環20
は、係止爪部20bが外電極ホルダ11の内周面11d
に係止することによって、前記内電極ホルダ10を固定
する。
【0084】前記温度検出部5は、図1及び図2に示す
ように、温度補償用の一対の温度センサ素子21,22
と、これらの温度センサ素子21,22それぞれと電気
的に接続した電線23,24と、円管ばね部材25など
を備えている。温度検出部5は、前記温度検出部挿入孔
2d内に配されている。
【0085】温度センサ素子21,22は、それぞれ、
温度検出部挿入孔5内でかつ前記内電極2の先端部2g
に配されている。温度センサ素子21,22は、それぞ
れ、温度を測定する感温部21a,22aを備えてい
る。
【0086】温度センサ素子21,22は、それぞれ、
感温部21a,22aがディスク形、ペレット形あるい
はそれに類似した面部を有する形状のサーミスタにより
構成されている。温度センサ素子21,22は、それぞ
れの感温部21a,22aの面部が、前記温度検出部挿
入孔5内において、前記電解質液の流路に対し略平行と
なるように配置されている。
【0087】電線23,24は、それぞれ一端が前記温
度センサ素子21,22の感温部21a,22aに電気
的に接続している、電線23,24は、前記内電極2の
先端部2gから内電極2の基端部2fに向かって延び
て、前記温度検出部挿入孔2d内に配されている。
【0088】電線23,24の長手方向に沿った中央部
から他端部に至る部分と、内電極リード線6と、外電極
リード線7と、は互いに束ねられて電線束26を構成し
ている。電線束26は、前記温度検出部5が温度検出部
挿入孔2d内に収容された際に、前記内電極2及び外電
極3の基端部2f,3b側に位置する基端キャップ12
の丸孔12cを通って外部に導かれる。電線23,24
は、それぞれ、図示しない演算装置などに電気的に接続
している。
【0089】円管ばね部材25は、導電性を有する周知
の鋼などから構成されている。円管ばね部材25は、円
管状に形成されている。円管ばね部材25は、一部が長
手方向に沿って切りかかれている。円管ばね部材25
は、その長手方向に対し交差する断面の断面形状がC状
に形成されている。円管ばね部材25は、その外径が伸
縮自在となる弾性を有している。円管ばね部材25は、
初期状態において、前記内電極2の小径部2aの内径よ
り大きな外径となっている。
【0090】円管ばね部材25は、前記電線束26の温
度センサ素子21,22寄りに配されている。円管ばね
部材25は、前記電線23,24を互いに束ねている。
円管ばね部材25は、その弾性復元力に抗して、前記小
径部2a内に挿入される。円管ばね部材25は、前記小
径部2a内に挿入されると、弾性復元力を生じて、前記
小径部2aの内周面即ち温度検出部挿入孔2dの内周面
2hと密接する。
【0091】また、前記温度センサ21,22の感温部
21a,22aを互いに電気的に接続しかつ前記円管ば
ね部材25と電気的に接続する電線27が設けられてい
る。この電線27は、前記感温部21a,22aの互い
の電位を前記円管ばね部材25と等しく保つ機能を有し
ている。
【0092】内電極リード線6は、前記電線27ととも
に、その一端部6aが前記円管ばね部材25と電気的に
接続している。内電極リード線6の一端部6aは、半田
などを用いたろう付けによって、前記円管ばね部材25
に電気的に接続されている。内電極リード線6は、円管
ばね部材25と電気的に接続することによって、前記内
電極2と電気的に接続する。
【0093】内電極リード線6は、前記電線23,24
などとともに電線束26として基端キャップ12まで導
かれ、前記丸孔12c内を通って外部に導かれる。内電
極リード線6は、前述した図示しない演算装置などに電
気的に接続している。
【0094】外電極リード線7は、一端部7aが前記第
2の止め環20に電気的に接続している。外電極リード
線7は、図4に示すように、導電性を有する芯線7b
と、この芯線7bを覆いかつ絶縁性を有する材料から形
成された被覆部7cと、を備えている。
【0095】外電極リード線7の一端部7aにおいて
は、被覆部7cがはがされて、芯線7bが剥き出しとな
っている。外電極リード線7は、一端部7aに位置する
芯線7bが第2の止め輪20の部材本体20aに結かれ
ている。
【0096】図示例において、芯線7bは、半田を用い
たろう付けによって、部材本体20aに固定され電気的
に接続されている。第2の止め輪20の母材の表面に
は、金属膜34が形成されているので、半田を用いたろ
う付けによって、外電極リード線7を第2の止め輪20
に確実に接続することができる。
【0097】外電極リード線7は、電気的に接続した第
2の止め環20の係止爪部20bが外電極ホルダ11の
内周面11dに係止することによって、外電極3と電気
的に接続する。外電極リード線7は、前記電線23,2
4などとともに電線束26として基端キャップ12まで
導かれ、前記丸孔12c内を通って外部に導かれる。外
電極リード線7は、前述した図示しない演算装置などに
電気的に接続している。
【0098】なお、前述した内電極リード線6と外電極
リード線7は、それぞれ、前記内電極2と外電極3に電
気的に接続して、これら電極2,3が検知する前記電解
質液の抵抗率に基づいた情報を、前記図示しない演算装
置に伝達する。
【0099】また、前記温度検出部挿入孔2d内に前記
温度検出部5が設けられかつ前記空間16内に、C状リ
ング17、コイルばね18及び止め環19,20などが
収容された状態で、エポキシ樹脂31が充填されてい
る。
【0100】このエポキシ樹脂31は、前記外電極ホル
ダ11の内周面11d、前記内電極ホルダ10の端面1
0eとの間を液密に保ち、前記空間16内に前述した電
解質液の侵入を防止する。
【0101】前述した構成によれば、抵抗率計の電極1
は、前記内電極2及び外電極3それぞれの少なくとも先
端部2g,3cを、計測対象の電解質液の流路中に配置
し、前記リード線6,7などを介して演算装置などに伝
えられる電極2,3間の電気抵抗を測定することにより
前記電解質液の抵抗率を測定する。
【0102】このとき、前記温度センサ素子21,22
の感温部21a,22aから、前記電線23,24など
を介して前記電解質液の温度に応じた情報が、前記演算
装置に伝えられる。そして、この演算装置などが電解質
液の温度の補償を行い、この電解質液の予め決められた
一定温度における抵抗率を算出する。
【0103】さらに、計測対象の電解質液は、比較的高
圧となっている場合がある。このときには、前記電界質
液の圧力が中間部材15を介して内電極ホルダ10を基
端部2f,3bに向かって押圧する。前記第2の止め輪
20、C状リング17及びコイルばね18が、前記電界
質液の圧力の抗して内電極ホルダ10を位置決めして固
定する。
【0104】本実施形態の抵抗率計の電極1によれば、
第2の止め環20の係止爪部20bを外電極ホルダ11
の内周面11dに係止させる際に、係止爪部20bが部
材本体20aに対し外側に向かうにしたがって前記先端
部2gから基端部2f側に徐々に向かうように傾斜した
状態で配されている。
【0105】第2の止め輪20は、C状リング17及び
コイルばね18を介して、内電極ホルダ10を、先端部
2g,3cに向かって付勢している。さらに、外電極3
と外電極ホルダ11とは、溶接などによって互いに固定
されている。第2の止め環20は、C状リング17及び
コイルばね18を介して、内電極ホルダ10を、中間部
材15などを介して外電極3と、の間に挟み込んで固定
する。
【0106】このため、第1の止め輪19によって内電
極ホルダ10に対し内電極2が固定されているので、前
記第2の止め輪20を、外電極ホルダ11に内周面11
dに係止することによって、前記内外電極2,3を固定
することができる。したがって、第2の止め輪20を外
電極ホルダ11に内周面11dに係止する構成にするこ
とで、抵抗率計の電極1を組み立てる際に係る組立工数
を抑制することができる。
【0107】また、第2の止め環20を外電極ホルダ1
1の内周面11dに係止させるだけで、外電極リード線
7と外電極3とを電気的に接続して、電解質液の抵抗率
に基づいた情報を取り出せる。このため、外電極リード
線7と外電極3との間の電気的な接続を確保するために
必要とされる部品点数を抑制できるとともに、構造を簡
略化することができる。
【0108】さらに、第2の止め環20を外電極ホルダ
11の内周面11dに係止させるだけで、外電極リード
線7と外電極3との間の電気的な接続を確保出来るの
で、抵抗率計の電極1を組み立てる際に係る組立工数を
抑制することができる。したがって、抵抗率計の電極1
のコストの高騰を抑制することが可能となる。
【0109】また、前記リング部材取付溝11c及びC
状リング17が、内外電極2,3の軸線に対し直交する
方向に沿って配されており、第2の止め輪20がC状リ
ング17に重ねられている。
【0110】このため、第2の止め輪20は、外電極ホ
ルダ11即ち内外電極2,3の周方向に沿って略均一な
力で、内電極ホルダ10を先端部2g,3cに向かって
押圧する。したがって、前記第2の止め輪20を、外電
極ホルダ11に内周面11dに係止することによって、
前記内外電極2,3をより確実に固定できる。
【0111】さらに、前記第2の止め輪20の軸線Pを
挟んで互いに相対向する係止爪部20b間の間隔Dが外
電極ホルダ11の内径より若干大きく形成されているの
で、係止爪部20bの先端縁20cが外電極ホルダ11
の内周面11dに確実に係止する。
【0112】また、本実施形態においては、第2の止め
輪20が、C状リング17及びコイルばね18を介して
内電極ホルダ10を先端部2g,3cに向かって押圧す
るようにしている。
【0113】しかし、圧力が例えば1MPa(メガパス
カル)以下などの比較的低圧な前記電解質液の抵抗率を
測定する際には、前記C状リング17及びコイルばね1
8を設けずに、第2の止め輪20が直接、内電極ホルダ
10を先端部2g,3cに向かって押圧するようにして
も良い。この場合、より部品点数を抑制することが可能
となり、抵抗率計の電極1のコストの高騰をより一層抑
制することが可能となる。さらに、本発明の電極1は、
電解質液の導電率を測定する導電率計に用いることも出
来るのは勿論である。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の本
発明によれば、係止部材をホルダの内周面に係止させる
ことによって、電極部材と電線との間の電気的な接続を
確保できるので、前記電線と電極部材との間の電気的な
接続を確保するために必要となる部品点数を抑制できる
とともに、構造を簡略化できる。
【0115】また、前記係止部材をホルダに係止させる
だけで、前記電線と外電極との間の電気的な接続を確保
出来るので、組立工数を抑制することができる。したが
って、電解質の抵抗率い基づいた情報を伝達する電線を
電極部材に接続するための構造を簡略化できかつ組立工
数を抑制でき、コストの高騰を抑制することができる。
【0116】請求項2に記載の本発明によれば、係止部
材をホルダの内周面に係止させると、係止部材が第2ホ
ルダを前記電極部材の先端部に向かって付勢するので、
第2ホルダが係止部材と電極部材とによって挟み込まれ
て位置決めされて固定される。このため、抵抗率計の電
極の組立工数をより一層に抑制できる。したがって、コ
ストの高騰をより一層抑制することができる。
【0117】請求項3に記載の本発明によれば、係止部
材の係止爪部が部材本体の内側から外側に向かうにした
がって、電極部材の基端部に向かって徐々に傾斜してい
るため、係止爪部が電極部材の外周面に係止すると、係
止部材が第2ホルダを電極部材の先端部に向かってより
確実に付勢する。
【0118】このため、第2ホルダを係止部材と電極部
材とによって挟み込んで、より確実に位置決めして固定
できる。したがって、抵抗率計の電極の組立工数をより
一層確実に抑制でき、コストの高騰をより一層確実に抑
制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる抵抗率計の電極の
全体構成を示す断面図である。
【図2】同実施形態の電極の温度検出部の構成を示す側
面図である。
【図3】(A)は同実施形態の電極の第2の止め環を示
す平面図である。(B)は図3(A)中のIIIB−I
IIB線に沿う断面図である。
【図4】図3に示した第2の止め環に外電極リード線が
取付られた状態を示す平面図である。
【図5】従来の抵抗率計の電極の全体構成を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 抵抗率計の電極 2 内電極(円柱状に形成された電極部材) 3 外電極(円管状に形成された電極部材) 3b 基端部 3c 先端部 4 支持部 7 外電極リード線(電線) 10 内電極ホルダ(第2ホルダ) 11 外電極ホルダ(ホルダ) 11d 内周面 20 第2の止め環(係止部材) 20a 部材本体 20b 係止爪部 t 所定間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 康二 東京都中野区若宮2丁目55番5号 株式会 社鷺宮製作所内 Fターム(参考) 2G028 AA04 BC04 CG02 GL01 HM05 HN03 HN09 2G060 AA06 AE17 AE33 AF08 AG11 FA01 FA10 HC02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電極部材が計測対象の電解質液の
    流路中に所定間隔をおいて配置され、電極部材間の電気
    抵抗より前記電解質液の抵抗率を測定する抵抗率計の電
    極において、 前記電極部材のうち少なくとも一つの電極部材が円管状
    に形成され、 導電性を有する材料から構成されかつ円管状に形成され
    ているとともに前記円管状に形成された電極部材の基端
    部の外周に取り付けられるホルダと、 前記円管状に形成された電極部材が検知する前記電解質
    液の抵抗率に基づいた情報を伝達する電線が接続してい
    るとともに、導電性を有する材料から構成されかつ前記
    ホルダの内周面に係止して前記円管状に形成された電極
    部材と電気的に接続する係止部材と、 を備えたことを特徴とする抵抗率計の電極。
  2. 【請求項2】 前記複数の電極部材のうち他の電極部材
    が円柱状に形成され、 導電性を有する材料から構成されかつ円管状に形成され
    ているとともに、前記ホルダの内周でかつ前記円柱状に
    形成された電極部材の基端部の外周に取り付けられる第
    2ホルダを備え、 前記係止部材は、前記ホルダの内周面に係止すると、前
    記第2ホルダを前記円管状に形成された電極部材の先端
    部に向かって付勢することを特徴とする請求項1記載の
    抵抗率計の電極。
  3. 【請求項3】 前記係止部材は、円環状に形成された部
    材本体と、この部材本体の外縁部から部材本体の外側に
    向かって突出して設けられかつ前記ホルダの内周面に係
    止する係止爪部と、を備え、 前記係止爪部は、前記部材本体に対し、前記部材本体の
    外側に向かうにしたがって前記円管状に形成された電極
    部材の先端部から基端部に向かって徐々に傾いて形成さ
    れたことを特徴とする請求項2記載の抵抗率計の電極。
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