JP3786238B2 - オンラインロール研削方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧延機の圧延ロールの表面傷や内部欠陥を圧延中に検出し、この欠陥部を圧延中に補修するオンラインロール研削方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
圧延機の圧延ロール(特に作業ロール)は、圧延操業中に圧延材と接触する圧延部分が、高温や温度分布の不均一及び高圧延荷重の繰り返しにより、(1)非圧延部分との間に段差が発生し、作業ロールのロールプロフィルが変化する問題点がある。そのため、従来は、広幅の圧延材から狭幅の圧延材へと順次圧延を行うことにより、段差の影響を回避しているが、これにより圧延スケジュールが限定される問題点があった。また、上記の原因や偏荷重等により、(2)オンライン中に圧延ロールの表面傷や内部欠陥が突発的に発生し、ロールトラブルを引き起こし、圧延ラインを長時間にわたり停止させることがある問題点もあった。
【0003】
上記の問題点を解決するために提案されたものに、例えば特開平6−285517号、特開平6−63616号、等がある。例えば、特開平6−285517号の「ロールの研削方法」は、図7に示すように、カップ型砥石1の回転軸Oをロール2の軸芯から所定量eだけオフセットさせ、カップ型砥石1の前面をロール2に押し付け、かつカップ型砥石1をロール2の軸方向に往復移動させている。この状態でロール径が変化するとカップ型砥石1のオフセット量eを調整してロール面の研削を行っている。
【0004】
更に、特開平6−63616号の「オンラインロールグラインダーを備えた圧延機」は、図8に示すように、オンラインロールグラインダー5の回転砥石部6の円盤砥石6aと弾性体機能を有する薄板円盤6bとで構成し、薄板円盤6bの撓みにより、圧延ロール7の振動を吸収する。砥石回転軸8に働くスラスト力を測定するロードセル9、薄板円盤6bの撓み量を測定する変位検出器10、砥石送り装置11を回転砥石部6と共にロール軸方向に移動し、砥石回転軸に生ずるスラスト力の変化または薄板円盤の撓み量からロールプロフィルを求めている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特開平6−285517号(図7)の研削方法では、オフセットさせると砥粒の摩耗が激しいために研削面の砥粒平面が均一に減らない。その結果、部分的な異常摩耗を生じる問題点があった。また、この研削方法では、ロール外周に発生する表面の肌荒や亀裂による表面傷及びロール内部に発生した空隙部等の欠陥部を検出するロール欠陥検出器を具備せず、やみくもにロール外周面を研削している。このように、オンラインでのロール表面傷や内部欠陥部の検出ができないために、ロール破損や圧延材表面への損傷等の突発的なロールトラブルの発生を引き起こす問題点もあった。
【0006】
一方、特開平6−63616号(図8)の圧延機では、薄板円盤の変位を検出してロールプロフィル演算を行うと、精度がでない問題点があった。また、この方式でもオンラインでのロール表面傷や内部欠陥部の検出ができないために、ロール破損や圧延材表面への損傷等の突発的なロールトラブルの発生や、ロール表面摩耗以外のロール交換頻度の減少にならない問題点もあった。
【0007】
本発明は、上述した種々の問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、圧延操業中に発生する圧延ロールの表面傷や内部欠陥を検出し、検出した欠陥部をオンライン中に補修を行うことができ、これにより、ロールトラブルの発生を未然に防止してロール交換周期を延ばすことができるオンラインロール研削方法及び装置を提供することにある。
【0008】
【問題点を解決するための手段】
本発明によれば、回転砥石を圧延ロールの軸線方向に移動可能なトラバース機構の圧延ロール研削装置と、圧延ロールの軸線方向にトラバース可能な圧延ロール欠陥検出器とを、圧延ロールの軸線方向にトラバースさせながら、圧延ロール欠陥検出器で圧延ロールの表面傷や内部欠陥を検出し、欠陥部を検出したら演算装置で算出された研削指令を出力する指令器からの指令に基づき、回転砥石で研削してオンライン中に補修を行うオンラインロール研削方法であって、前記圧延ロール研削装置及び圧延ロール欠陥検出器を前記トラバース機構の同一のキャリアに取り付け、圧延ロール欠陥検出器を、圧延ロールの軸線方向に関して、前記回転砥石と同一位置に配置し、前記キャリアを圧延ロールの軸線方向に移動させて、回転砥石と圧延ロール欠陥検出器を圧延ロールの軸線方向に同時に移動させることを特徴とするオンラインロール研削方法が提供される。
【0009】
上述の本発明の方法によれば、圧延機内の上流側から圧延材を挟んで上下の圧延(作業)ロールの夫々に所定の角度で、回転砥石を圧延ロールの軸線方向に移動可能なトラバース機構の圧延ロール研削装置と、圧延ロールの軸線方向にトラバース可能な圧延ロール欠陥検出器とを配置して、圧延ロールの軸線方向にトラバースさせながら、圧延ロール欠陥検出器で圧延ロールの表面傷や内部欠陥を検出し、欠陥部を検出したら演算装置で算出された研削指令を出力する指令器からの指令に基づき回転砥石で研削し、オンライン中に補修を行うので、ロールの欠陥部を早期かつ初期状態で検出でき、異常を発見し把握できる。そのため、欠陥が拡大する前に指令器からの研削指令に基づき回転砥石で研削し、圧延ライン内のオンライン中に補修をしロールの破損や圧延材の損傷を防止できる。また、作業ロールを取り外して圧延ライン外のオフラインでの補修のためのロール交換周期も大幅に延長し、操業性を向上させる。更に、圧延材の生産性も向上できる。
【0010】
また、回転砥石を圧延ロールの軸線方向に移動可能なトラバース機構の圧延ロール研削装置と、圧延ロールの軸線方向にトラバース可能な圧延ロール欠陥検出器とを同時に作動させて、前記圧延ロールの軸線方向へのトラバースを行いながら、圧延ロール欠陥検出器で欠陥部を検出したら研削指令に基づき圧延ロール研削装置の回転砥石でオンライン中に補修できる。
【0011】
また、本発明によれば、回転砥石を圧延ロールの軸線方向に移動可能なトラバース機構の圧延ロール研削装置と、圧延ロールの軸線方向にトラバース可能な圧延ロール欠陥検出器と、圧延ロール欠陥検出器からの欠陥情報を演算する演算装置と、演算装置で算出された研削指令を出力する指令器と、を備え、前記圧延ロール研削装置及び圧延ロール欠陥検出器は前記トラバース機構に設けられた前記軸線方向に移動可能な同一のキャリアに取り付け、さらに、前記圧延ロール欠陥検出器を、圧延ロールの軸線方向に関して、前記回転砥石と同一位置に配置し、圧延ロール研削装置と圧延ロール欠陥検出器とを、作動して圧延ロールの軸線方向へ同時にトラバースさせながら、圧延ロール欠陥検出器で圧延ロールの表面傷や内部欠陥を検出し、欠陥部を検出したら演算装置で算出された研削指令を出力する指令器からの指令に基づいて回転砥石で研削して、オンライン中に補修を行う、ことを特徴とするオンラインロール研削装置が提供される。
【0012】
上記本発明の構成によれば、圧延機のハウジングに配置され上流側から圧延材を挟んで上下の作業ロールの夫々に所定の角度で、回転砥石を圧延ロールの軸線方向に移動可能なトラバース機構の圧延ロール研削装置と、圧延ロールの軸線方向にトラバース可能な圧延ロール欠陥検出器と、圧延ロール欠陥検出器からの欠陥情報を演算する演算装置と、演算装置で算出された研削指令を出力する指令器とを備え、前記圧延ロール研削装置及び圧延ロール欠陥検出器は前記トラバース機構に設けられた前記軸線方向に移動可能な同一のキャリアに取り付け、さらに、前記圧延ロール欠陥検出器を、圧延ロールの軸線方向に関して、前記回転砥石と同一位置に配置し、圧延ロール研削装置と圧延ロール欠陥検出器とを、作動して圧延ロールの軸線方向へ同時にトラバースさせながら、圧延ロール欠陥検出器で圧延ロールの表面傷や内部欠陥を検出させているので、常時欠陥部の監視と確認ができ、検出した場合は、演算装置で算出された研削指令を出力する指令器を介して、オンライン中で研削し補修できる、その結果、ロールの破損と圧延材の損傷を防止できる。また、早期に欠陥部を検出しオンライン中に補修できるので、ロール交換周期も大幅に延長し、操業性を向上させる。
【0013】
更に、本発明の好ましい実施形態によれば、前記圧延ロール研削装置は、回転砥石を回転駆動させる油圧モータと、回転砥石を圧延ロールに近接離反させる液圧シリンダと、回転砥石を圧延ロールの軸線方向に移動させるとトラバース機構と、回転砥石を圧延ロールに押圧するアクチュエータと、回転砥石の角度を移動させる別のアクチュエータとからなる。この構成によれば、圧延ロール研削装置の回転砥石を作業ロールの胴部の外周面に均一に接触させることができる。また、欠陥部を検出した場合、迅速に該当位置までトラバースしてオンラインで補修できる。
【0014】
また、前記圧延ロール欠陥検出器は、回転砥石の組込みケースに圧延ロールに近接離反可能、かつ回転砥石の圧延ロールの軸線方向への移動に伴ってトラバース可能に搭載し配置される。この構成によれば、欠陥検出器を回転砥石の組込みケースの上で圧延ロールに近接離反可能に搭載するので、簡潔に取付けることができる。また検出器の部品を減少するので装置のコンパクト化を図れる。
【0015】
【0016】
また、前記圧延ロール欠陥検出器は、非接触の渦電流変位形である。この構成によれば、欠陥検出器を非接触の渦電流変位形を採用したので作業ロールの表面傷や表面に近い空隙部等の欠陥部を迅速かつ容易に検出できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。図1乃至図4は、本発明によるオンラインロール研削装置の第1実施形態を示す。図1は、本発明によるオンラインロール研削装置の全体構成図である。図2は、図1のA−A矢視図である。図3は、キャリヤを示す拡大平面図である。図4は、図3のB−B矢視図である。
【0018】
図1と図2において、本発明のオンラインロール研削装置20は、圧延機のハウジング21に配置され上流側から圧延材22を挟んで上下の圧延(作業)ロール23の夫々に所定の角度(下側のオンラインロール研削装置は省略)で、回転砥石24を圧延ロールの軸線方向に移動可能なトラバース機構の圧延ロール研削装置25と、作業ロール23の軸線方向にトラバース可能な圧延ロール欠陥検出器26と、圧延ロール欠陥検出器26からの欠陥情報を演算する演算装置27と、演算装置27で算出された研削指令を出力する指令器28と、を備えており、圧延ロール欠陥検出器26とオンラインロール研削装置20とをトラバースさせて圧延操業中に発生するロール欠陥部を検出し、研削指令に基づきオンライン中に回転砥石24により補修できる。なお、当該オンライン中のロールの研削は、作業ロールで圧延材の圧延中及び圧延材がない状態のいずれも含んでいる。また、作業ロールの他に控ロールや中間ロールでのオンライン研削にも採用できる。
【0019】
また、圧延ロール研削装置25は、本件出願人が特願平8−173631号(出願日:平成8年7月3日、未公開)で出願している。すなわちこの圧延ロール研削装置25は、先端部に作業ロール23の表面と接触する傾斜形状の接触面24aを有するカップ型砥石の回転砥石24と、回転砥石24を取付けかつ中間部近傍にピニオン30を形成し台板39に取付けた組込みケース31に内蔵された回転軸32と、ピニオン30と噛み合うピニオン33を形成して回転砥石24を回転駆動させる油圧モータ34と、回転砥石24を作業ロール23の外周部に対して近接離反させる液圧(油圧)シリンダ35と、回転砥石24を作業ロール23の軸線方向に移動させるトラバース機構36と、回転砥石24を作業ロール23に押圧するサーボモータ37と、回転砥石24の角度を移動させる油圧モータ38と、から構成されている。
【0020】
更に、油圧シリンダ35(図2では2本)は、圧延ラインを挟んで圧延機のハウジング21に架けられた架台40に、圧延材通板上流側から作業ロール23へ向かって伸縮自在に取付けられている。また、圧延機のハウジング21の内側には、圧延材通板上流側から作業ロール23へ向かって所定の角度で延びる左右一対のリトラクトガイド41(図1参照)が取付けられている。
【0021】
また、図1及び図2に示すように、トラバース機構36は、作業ロール23に対して近接離反し得るようにリトラクトガイド41に嵌合されかつ作業ロール23の軸線に対して平行に延びるガイドビーム45と、ガイドビーム45の前後方向の中央部の上面に固定されかつ作業ロール23の軸線に対して平行に延びるラックギヤ46と、ラックギヤ46の両側で略平行に配置されガイドビーム45に固定されたガイドレール47と、ガイドレール47に係合しかつガイドレール47に沿って移動可能な移動ブロック48と、移動ブロック48を介してガイドビーム45に取付けられ作業ロール23の軸線方向に対して平行に移動可能な複数(図2では2組)のキャリヤ49と、キャリヤ49に装着されかつラックギヤ46と噛み合うピニオン50を有するトラバース用の油圧モータ51とを備えており、油圧モータ51によってピニオン50を駆動すると、ピニオン50のラックギヤ46に対する回転方向に応じてキャリヤ49がガイドレール47に沿って作業ロール23の軸線方向の一端側又は他端側に向かって移動できる。
【0022】
更に図1と図2において、ガイドビーム45は、油圧シリンダ35のピストンロッド52の先端部が連結されており、油圧シリンダ35への圧油・排油によってガイドビーム45及びキャリヤ49が、リトラクトガイド41に沿って移動し作業ロール23に対して近接離反できる。
【0023】
図4において、欠陥部を研削するための、回転砥石24の作業ロール23への押圧は、キャリヤ49の先端部近傍の上面に固定されかつ作業ロール23の軸線に対して直行する方向に延びる図示しないガイドレールに沿って移動する押圧フレーム56と、押圧フレーム56の下部に配置したサーボモータ37の圧油・排油によって近接離反して行う。
【0024】
更に、図3と図4において、先端部に回転砥石24を有する回転軸32を内蔵する。組込みケース31は、押圧フレーム56と、押圧フレーム56の上面で一端から他端に向う接線が作業ロール23の軸線に平行な状態から作業ロール23の軸線に交差する方向へ変化させる湾曲に形成された2本のリニヤガイド53と、押圧フレーム56に装着された傾動用の油圧モータ38等と共にリニヤガイド53の上方に取付けられた台板39に配置されている。更に、台板39には、油圧モータ38の出力軸と回転自在に連結された傾動用ピニオン54と、傾動用ピニオン54と噛み合うセクタギヤ55が取付けられている。この構成により、回転軸32を所定の角度で傾動させて作業ロール23に発生した欠陥部に対して、オンライン中に回転砥石24の有効研削面を形成する接触面24aの全幅を接触させることができるので、効率的な研削を行える。
【0025】
また、図4に示すように、圧延ロール欠陥検出器26は、回転砥石24及び回転軸32の夫々の軸芯と一致する位置であって、台板39に取付けた組込みケース31の上面にボルト類で締結された油圧シリンダ60のシリンダロッド61の先端に、作業ロール23の外周部に対してロール外径に合わせて調整可能に近接離反自在に搭載されて簡単に取付けられている。更に、圧延ロール欠陥検出器26は、回転砥石24及び回転軸32を内蔵する組込みケース31が、台板39を介して作業ロール23の軸線方向に対して平行に移動可能なキャリヤ49に配置されているので、回転砥石24の移動に伴って同時に作業ロール23の軸線方向に対して平行にトラバース可能となっている。なお、圧延ロール欠陥検出器26には、圧延操業中の高温及び高湿度等の雰囲気下でも十分に使用できる非接触式の渦電流変位計62を採用し、検出器の装置をコンパクト化している。
【0026】
従って、図1に示す作業ロール23に圧延中に、熱摩耗や偏荷重等で突発的に発生する表面傷Xや内部欠陥Yを、迅速かつ正確に検出できる。更に、欠陥部を早期に検出可能としたので、オンラインで突発的に発生するロールトラブルを未然に防止し、ロール寿命を大幅に延ばすことができる。また、オンラインでロールプロフィルを研削する装置又は方法は従来から実施されていたが、本発明のようにオンラインでロール欠陥部を検出するロール欠陥検出器と回転砥石を組み合わせ、ロール欠陥検出器で欠陥部を検出し、検出した欠陥部をオンライン中にロール研削装置の回転砥石で補修をさせるものはなかった。
【0027】
図2において、圧延ロール欠陥検出器26の渦電流変位計62で検出された欠陥情報(欠陥位置、種類、形状等)は、演算装置27に入力される。演算装置27に入力された情報を演算し算出され研削指令は、指令器28から操作信号を出力し油圧モータ34に回転駆動を指令して回転砥石24を所定の速度と角度で回転させて、作業ロール23の欠陥部をオンライン中に研削し、補修している。
【0028】
図1と図2により、本発明のオンラインロール研削方法を説明する。これらの図に示すように、(1)圧延機内の上流側から圧延材22に対し上作業ロール23に所定の角度で、回転砥石24を圧延ロール23の軸線方向に移動可能なトラバース機構の圧延ロール研削装置25と、圧延ロール23の軸線方向にトラバース可能で作業ロール23の表面傷Xや内部欠陥Yを迅速かつ正確に検出する非接触式の渦電流変位計62を採用する圧延ロール欠陥検出器26とを配置して、(2)圧延ロール23の軸線方向に同時に又はいずれか一方を作動してトラバースさせながら、圧延ロール欠陥検出器で圧延ロールの表面傷や内部欠陥を検出し、(3)欠陥部を検出したら演算装置27で算出された研削指令を出力する指令器28からの指令に基づき回転砥石24で研削し、オンライン中に補修を行う。
【0029】
この操作で、ロールの欠陥部を早期かつ初期状態で検出でき、異常を発見し把握できる。そのため、欠陥部が拡大する前に指令器からの研削指令に基づき回転砥石で研削し、圧延ライン内のオンライン中に補修をしロールの破損や圧延材の損傷を防止できる。また、作業ロールを取り外して圧延ライン外のオフラインでの補修のためのロール交換周期も大幅に延長し、操業性を向上させる。また、圧延ロール研削装置25と、圧延ロール欠陥検出器26とを同時に作動させて、トラバースを行いながら、欠陥検出器で欠陥部を検出したら研削指令に基づき研削装置の回転砥石24でオンライン中に補修できる。又は研削装置の回転砥石の作動を停止した状態で、圧延欠陥検出器をトラバースさせて作業ロール全長にわたり欠陥部の検出を行い、次に研削指令に基づき回転砥石を作動させてオンライン中に補修する。
【0030】
この結果、圧延スケジュールに合わせて作動を選択でき、圧延材の生産性を向上できる。更に、圧延ロール欠陥検出器の作動を停止した状態で、圧延ロール研削装置の回転砥石を作動させ作業ロールの軸線方向にトラバースさせて、作業ロール全長にわたり所定の研削を行う。研削後に圧延ロール欠陥検出器を作動させ軸線方向にトラバースさせて欠陥部の検出と、ロールプロフィルの状態も併せて検出することもできる。
【0031】
図5及び図6は、オンラインロール研削装置の参考例を示す。図5は、オンラインロール研削装置の参考例を示す全体構成図である。図6は、図5のC−C矢視図である。圧延ロール欠陥検出器70は、前述した圧延ロール研削装置25と独立に配置された検出器取付台71と、検出器取付台71に検出器を形成する非接触式の渦電流変位計62を作業ロール23に近接離反可能に取付けた油圧シリンダ60と、検出器取付台71を貫通し作業ロール23の軸線方向と平行に配置されたネジ棒72と、ネジ棒72の端部に配置され駆動用歯車装置73を介して検出器取付台71をトラバースするサーボモータ74と、ネジ棒72の他の端部に配置され検出用歯車装置75を介して渦電流変位計71の位置を検出する位置検出器(例えばパルスジェネレータ)76とから構成されている。
【0032】
また、検出器取付台71を貫通しかつネジ棒72と平行してガイド棒77を配置し、検出器取付台71の円滑なトラバースのガイドと回転防止を図っている。なお、この欠陥検出器70は、前述のリトラクトガイド41に固定された取付けフレーム78に内蔵され、作業ロール23の軸線方向に回転砥石24と連動し又は単独でトラバースできるようになっている。前述した回転砥石24の組込みケース31の上又はその近傍に搭載できない場合、このように圧延ロール研削装置と分離・独立させても、回転砥石と連動し又は単独で、自走にてトラバースさせて、欠陥部を検出できる。
【0033】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】
上述したように、本発明のオンラインロール研削方法及び装置によれば、圧延ロール研削装置と圧延ロール欠陥検出器とを備えて、圧延ロールの軸線方向に同時に作動してトラバースさせて、圧延操業中に常時ロール表面傷や内部欠陥を監視し検出を行ない、欠陥部を検出したら回転砥石でオンライン中に補修ができ、欠陥部を早期に検出してオンラインでの突発的に発生するロールトラブルを未然に防止し、ロール寿命を延ばすことができ、ロール交換周期も大幅に延長ができる、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるオンラインロール研削装置の全体構成図である。
【図2】 図1のA−A矢視図である。
【図3】 キャリヤを示す拡大平面図である。
【図4】 図3のB−B矢視図である。
【図5】 オンラインロール研削装置の参考例を示す全体構成図である。
【図6】 図5のC−C矢視図である。
【図7】 従来の研削方法を示す模式図である。
【図8】 従来の研削装置を示す模式図である。
【符号の説明】
1 カップ型砥石
2 ロール
5 オンラインロールグラインダー
6 回転砥石部
6a 円盤砥石
6b 薄板円盤
7 圧延ロール
8 砥石回転軸
9 ロードセル
10 変位検出器
11 砥石送り装置
20 オンラインロール研削装置
21 ハウジング
22 圧延材
23 圧延(作業)ロール
24 回転砥石
24a 接触面
25 圧延ロール研削装置
26 圧延ロール欠陥検出器
27 演算装置
28 指令器
30 ピニオン
31 組込みケース
32 回転軸
33 ピニオン
34、38 油圧モータ
35 液圧(油圧)シリンダ
37 サーボモータ
36 トラバース機構
39 台板
40 架台
41 リトラクトガイド
45 ガイドビーム
46 ラックギヤ
47 ガイドレール
48 移動ブロック
49 キャリヤ
50 ピニオン
51 油圧モータ
52 ピストンロッド
53 リニヤガイド
54 傾動用ピニオン
55 セクタギヤ
56 押圧フレーム
60 油圧シリンダ
61 シリンダロッド
62 渦電流変位計
70 圧延ロール欠陥検出器
71 検出器取付台
72 ネジ棒
73 駆動用歯車装置
74 サーボモータ
75 検出用歯車装置
76 位置検出器(パルスジェネレータ)
77 ガイド棒
78 取付けフレーム
O 軸芯
e 所定量
X 表面傷
Y 内部欠陥

Claims (6)

  1. 回転砥石を圧延ロールの軸線方向に移動可能なトラバース機構の圧延ロール研削装置と、圧延ロールの軸線方向にトラバース可能な圧延ロール欠陥検出器とを、圧延ロールの軸線方向にトラバースさせながら、圧延ロール欠陥検出器で圧延ロールの表面傷や内部欠陥を検出し、欠陥部を検出したら演算装置で算出された研削指令を出力する指令器からの指令に基づき、回転砥石で研削してオンライン中に補修を行うオンラインロール研削方法であって、
    前記圧延ロール研削装置及び圧延ロール欠陥検出器を前記トラバース機構の同一のキャリアに取り付け、
    圧延ロール欠陥検出器を、圧延ロールの軸線方向に関して、前記回転砥石と同一位置に配置し、
    前記キャリアを圧延ロールの軸線方向に移動させて、回転砥石と圧延ロール欠陥検出器を圧延ロールの軸線方向に同時に移動させることを特徴とするオンラインロール研削方法。
  2. 回転砥石を圧延ロールの軸線方向に移動可能なトラバース機構の圧延ロール研削装置と、圧延ロールの軸線方向にトラバース可能な圧延ロール欠陥検出器と、圧延ロール欠陥検出器からの欠陥情報を演算する演算装置と、演算装置で算出された研削指令を出力する指令器と、を備え、
    前記圧延ロール研削装置及び圧延ロール欠陥検出器は前記トラバース機構に設けられた前記軸線方向に移動可能な同一のキャリアに取り付け、さらに、前記圧延ロール欠陥検出器を、圧延ロールの軸線方向に関して、前記回転砥石と同一位置に配置し、
    圧延ロール研削装置と圧延ロール欠陥検出器とを、作動して圧延ロールの軸線方向へ同時にトラバースさせながら、圧延ロール欠陥検出器で圧延ロールの表面傷や内部欠陥を検出し、欠陥部を検出したら演算装置で算出された研削指令を出力する指令器からの指令に基づいて回転砥石で研削して、オンライン中に補修を行う、ことを特徴とするオンラインロール研削装置。
  3. 前記圧延ロール研削装置は、回転砥石を回転駆動させる油圧モータと、回転砥石を圧延ロールに近接離反させる液圧シリンダと、回転砥石を圧延ロールの軸線方向に移動させるとトラバース機構と、回転砥石を圧延ロールに押圧するアクチュエータと、回転砥石の角度を移動させる別のアクチュエータとからなる、ことを特徴とする請求項に記載のオンラインロール研削装置。
  4. 前記圧延ロール欠陥検出器は、回転砥石の組込みケースに圧延ロールに近接離反可能、かつ回転砥石の圧延ロールの軸線方向への移動に伴ってトラバース可能に搭載し配置される、ことを特徴とする請求項2又は3に記載のオンラインロール研削装置。
  5. 前記圧延ロール欠陥検出器は、非接触の渦電流変位形である、ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のオンラインロール研削装置。
  6. 前記組込みケースは前記キャリアに配置され、前記圧延ロール欠陥検出器は該組込みケースの上面に配置された油圧シリンダのシリンダロッドの先端に取り付けられていることを特徴とする請求項に記載のオンラインロール研削装置。
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