JP3784524B2 - 建設機械の油圧回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベルなどに用いられる負荷の大きなアクチュエータの駆動を制御する油圧回路に係り、詳しくはアクチュエータからのリターンオイルを全量オイルクーラー回路を経由させることなく、リターン回路と別個にオイルクーラー回路を設けて、圧力損失の低減や熱交換効率の向上などを図り、経済性を高めた建設機械の油圧回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、油圧ショベルなど旋回機構を備える建設機械においては、アクチュエータの駆動を油圧駆動型とされ、その駆動を制御する油圧回路にあっては、一般にリターン回路中にオイルクーラーを配置して戻りオイルの冷却処理がなされている。
【0003】
図12にて示されるのは、前述の建設機械におけるアクチュエータへの油圧回路の実施の一例であり、油槽2から作動圧油を供給するメインポンプ1によって作業機シリンダ4、或いは旋回モータ6への給油管路3中に方向切換弁5または方向切換弁5’が設けられ、それらアクチュエータ(作業機シリンダ4、旋回モータ6)から油槽へのリターン回路7中にオイルクーラー9およびフィルター11が設けられている。そして、旋回モータ6による旋回操作での急停止時などにおけるキャビテーションの発生を防止する手段としてリターン回路7にリフトチェック弁8を設けるとともに、そのリターン回路7から旋回モータ6の給油管路中に戻り油の吸込管路7aを接続するようにされている。図中符号10は、オイルクーラー9に対するチェック弁、13はストレーナーである。
【0004】
また、油圧駆動型のアクチュエータ、殊に旋回装置など慣性負荷の大きいアクチュエータの駆動を制御する油圧回路にあっては、アクチュエータの急停止時に発生するキャビテーションを防止するための先行技術として、例えば特開平2−212603号公報、あるいは特開平2−217529号公報などによって提案されている。
【0005】
前記先行技術の特開平2−212603号公報に開示されるものでは、旋回モータの負圧側にメイクアップ弁を配置して、戻り油を吸入させるようにすることで、急激な変動圧の発生を防止することが開示されている。また、特開平2−217529号公報に開示されるものでは、オーバーランによるキャビテーションの発生防止のために、リターン回路に絞り弁を設けてモーター部での背圧を高めるようにしてオイルクーラーを通してタンクに戻すようにすることが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の従来技術や先行技術として開示されているものでは次のような問題点がある。
a)図12にて説明の従来技術では、アクチュエータからのリターンオイルが全量リフトチェック弁を経由して油槽に戻され、このリターン回路中にオイルクーラやフィルターが設置されているので、これらの機器による圧力損失が大きくなる。特に、背圧を必要とするのは、旋回運動によって発生するキャビテーションを防止するためであり、その他の機器(アクチュエータ)の戻り側を背圧が作用するように構成する必要がない。したがって、無駄なエネルギーを消費することになり、経済的でない。
b)また、アクチュエータからのリターンオイルが全量リターン回路を通過させることになるので、流量変化が大き過ぎる(変動が大である)から、熱交換効率が悪い。そのために、大容量のオイルクーラが必要になり、配管径も大きくなる、などの機器構成面でも問題がある。
c)特開平2−212603号公報や特開平2−217529号公報に開示されるものでは、アクチュエータによる旋回運動に付帯して発生するキャビテーションを防止することについては示されているが、より経済性を求めることに関しては何ら追求されるに至っていない。
【0007】
本発明では、このような問題点を解決することに鑑みて、より簡単な構成でもって合理的で有効な、かつ経済性の高い建設機械の油圧回路を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
前記目的を達成するために本発明にる建設機械の油圧回路
油圧駆動式のアクチュエータを備える建設機械の油圧回路において、
前記アクチュエータから油槽へのリターン回路と別個にオイルクーラー回路を設け、前記オイルクーラー回路に、油槽から定流量ポンプにて定量のオイルを流動させるとともに、その管路を分岐してアクチュエータの負圧側にチェック弁を介して接続することを特徴とするものである。
【0009】
このように構成される本発明によれば、旋回運動に伴う慣性負荷の大きなアクチュエータの駆動を制御する油圧回路として、その慣性負荷の大きくなる部位に対してと通常の運動をする部位に対する対応を別個に行わせ得るようにリターン回路と別個にオイルクーラー回路を設けるようにしたことで、油圧回路を構成する機器を最小限のものとすることが可能になり、余分なエネルギーの消費をも低減できて経済効果を著しく向上させ得るという効果を奏するものになる。
【0010】
また、本発明においては、前記オイルクーラー回路に槽から定流量ポンプにて定量のオイル流動されるとともに、その管路を分岐して負荷変動の大きいアクチュエータの負圧側にチェック弁を介して接続されるので、通常時は一定量のオイルをオイルクーラーを通して循環冷却させ、高負荷が作用して圧力変動が発生する状態になると、直ちにそのアクチュエータ側にオイルクーラー回路と繋がる管路のオイルが吸入されて、圧力変動を抑えることができ、キャビテーションなどの発生を防止できることになる。また、併せて過剰なオイルを流さずに常時冷却処理されるので、熱交換効率も高くなり、小型化できるという効果も奏するのである。
【0012】
また、本発明における前記オイルクーラー回路における油槽への戻り側にリフトチェック弁を設けるようにすることで、前述の負荷変動の大きいアクチュエータに対する背圧の掛け方が不足してキャビテーションの防止処置が十分に行えない場合でも、そのリフトチェック弁によってオイルクーラー回路を流れる全量を直ちに対応させて速やかに正常化させ得る効果が期待できるのである。
【0013】
さらに、本発明において、前記オイルクーラー回路には油槽から定流量ポンプにて定量のオイルを流動させるとともに、そのオイルクーラーの上流側にオイルクーラーの冷却ファンを回転させる油圧モータが設けられ、この油圧モータを検知される油温に応じて駆動制御するコントローラが付設されるようにするのがよい。こうすると、オイルクーラーの冷却ファンを駆動する油圧モータの回転操作を油温に応じて制御できるので、適正な温度を保ってアクチュエータを作動させることができ、かつ、過度な冷却や温度上昇を防止できて油圧駆動部での経済的な運転が行えることになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による建設機械の油圧回路の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0016】
図1には本発明に係る建設機械の油圧回路の代表的なものを表す回路図が、図2には第1実施例の別例油圧回路図が、図3には第2実施例としてアクチュエータからのリターン回路と切り離してオイルクーラー回路を設ける場合の油圧回路図が、図4乃至図7にはいずれも第2実施例の別例油圧回路図が、図8には第3実施例の油圧回路図が、図9および図10にはいずれも第3実施例の別例油圧回路図が、図11には第4実施例としてアクチュエータからのリターン回路と切り離して設けられるオイルクーラー回路にオイルクーラー冷却ファンを駆動する油圧モータとその制御手段を組み込んだ場合の油圧回路図が、それぞれ示されている。
【0017】
まず、図1によって示される本実施例の建設機械の油圧回路は、直線運動を行わせる駆動部に用いられる少なくとも1個の作業機シリンダ4と旋回運動を行わせる旋回機構の旋回モータ6とが制御される場合の代表的なものである。この油圧回路における前記作業機シリンダ4と前記旋回モータ6の各作動を制御する方向切替弁5並びに方向切替弁5’に対する油槽2からメインポンプ1による給油(給油管路3,3)については、従来のものと同様であるが、それらアクチュエータ(作業機シリンダ4,旋回モータ6)からのリターン回路7に対してオイルクーラー回路20を別個に設けて定流量ポンプ21によって油槽2に戻されるオイルを冷却するようにされ、このオイルクーラー回路20から旋回吸い込み管路23を分岐して旋回モータ6の作動停止時における背圧の変動に対応できるように構成されている。
【0018】
前記オイルクーラー回路20は、油槽2からオイルクーラー9を通り油槽2に戻る循環回路にされ、このオイルクーラー回路20における油槽2からオイルクーラー9までの管路中に定流量ポンプ21を配置して、常時一定量のオイルを循環させるようにされている。なお、このオイルクーラー回路20の戻り部20aは、前記アクチュエータからのリターン回路7に接続されて、冷却されたオイルが油槽2に戻されるようになされている。そして、そのリターン回路7には、前記オイルクーラー9からの戻り管路20aが接続された後に、フィルター11を設けてリターンオイルとともに濾過されて油槽2に戻されるようになっている。
【0019】
前記旋回モータ6に対する旋回吸い込み管路23は、前記定流量ポンプ21の吐出側から分岐され、停止時に旋回モータ6の作動背後側に定流量で常時流動するオイルがいずれか一方のチェック弁12を介して吸入されるように接続されている。なお、図中で示されている符号について、従来の油圧回路において用いられているものと同じ機器については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略している(以下同様)。
【0020】
このように構成される本実施例の油圧回路では、図示されない機体に搭載されて作動する作業機シリンダ4に対する作動油の供給制御については、従来と同様に方向切替弁5を切換操作して、その作業機シリンダ4のロッドを進退させて作業を行わせることができる。作業の状況により旋回駆動を行うには、方向切替弁5’を切換操作して機体搭載の旋回機構を所要の方向に旋回させる。この際、旋回動作を停止させたとき、慣性によってその旋回方向に更に回動しようとする現象が生じ、この状態で旋回方向には給油管路が閉じているので、その内部にて加圧されて油圧が高まる反面、背後側では既に管路が閉じているので負圧となり、その結果旋回モータ6部において圧力変動が生じるため、キャビテーションが発生するのを、前述のように、オイルクーラー回路20において定流量ポンプ21によって定流量で循環しているオイルが、旋回吸い込み管路23を通じて旋回モータ6の負圧側に直ちに吸入され、圧力変動の発生を防止する。
【0021】
そして、この実施例の油圧回路では、前述のようにアクチュエータ(作業機シリンダ4や旋回モータ6)のリターン回路7を通るリターンオイルは常にそのままフィルター11を通って油槽2に戻され、油槽2内の油温は常時一定量循環されているオイルクーラー回路20中のオイルクーラー9によって冷却されるように構成されているので、過度に温度上昇することなく、運転させることができる。したがって、設定流量に応じた小型のオイルクーラーで全てを賄うことができて、オイルクーラー9の熱交換効率を向上させることができ、しかも油圧制御部全体を小型化することが可能になる。
【0022】
図2に示されるのは、前述の第1実施例の別例油圧回路図であって、前記実施例と異なる点は、オイルクーラー回路20におけるオイルクーラー9からの戻り管路20aがリターン回路7に接続されず、直接メインポンプ1のサクション管路15に接続される構成になっている。
【0023】
このような構成にすることによって、前記実施例ではオイルクーラー9によって冷却されたオイルが温度の高い油槽内で混じってメインポンプ1へのサクション管路15に高温油が供給され、オイルの冷却効果が有効に作用しない点が改善される。すなわち、オイルクーラー回路20においてオイルクーラー9により冷却されたオイルが、直接メインポンプ1のサクション管15に送られることになり、不足量だけ油槽2から吸入すればよいので、給油の冷却効果を合理的に高めることができる。
【0024】
次に、図3にて示される第2実施例の油圧回路は、前記実施例と異なる点はアクチュエータ(作業機シリンダ4や旋回モータ6)のリターン回路7がそのまま油槽2に繋がれて、フィルター11がリターン回路7から除かれている。また、オイルクーラー回路20Aには、定流量ポンプ21のサクション側もしくは吐出側にフィルター22を設け、定流量で流れる冷却オイルを濾過するようにされている。なお、オイルクーラー9から油槽2内に戻される戻り管路20bの先端をメインポンプ1のサクション管15部に設けられるストレーナ13に近接するように配して、できるだけ冷却されて清浄なオイルが給油されるように配慮されている。なお、旋回モータ6に対する旋回吸い込み管路23は、前記実施例と同様に、定流量ポンプ21の吐出側から分岐され、停止時に旋回モータ6の作動背後側に定流量で常時流動するオイルがいずれか一方のチェック弁12を介して吸入されるように接続されている。
【0025】
このような構成の油圧回路にては、常時循環させているオイルクーラー回路20Aでの一定流量をフィルター22によって濾過させるようにすることで、フィルター面を通過するオイルの流動状態を定常に保つことにより、微細なダストまで取り除くことが可能となる効果が得られるのである。しかも、前述のように旋回モータ6に対する背圧の利用については同様に作用させて円滑な運転を可能にすることができる。
【0026】
図4に示されるのは、前記第2実施例の別例油圧回路図であって、前記実施例と異なる点は、オイルクーラー回路20Aに設けられるフィルター22をオイルクーラー9からの戻り管路20bに配設された構成である。このようにオイルクーラー回路20A中に設けられるフィルター22は、定流量ポンプ21の吐出側に位置しても前記第2実施例と同様の作用効果が得られる。
【0027】
また、図5に示されるのは、前記第2実施例の別例油圧回路図であって、前記実施例2と異なる点は、オイルクーラー回路20Aの戻り管路20bをメインポンプ1のサクション管15に直接接続させたものである。こうすることで、前述の第1実施例における別例として図2で例示されたものと同様にオイルクーラー9により冷却されたオイルを直接メインポンプ1のサクション管15に送り、フィルター22によって清浄にされた冷却オイルを供給できて、給油の冷却効果を合理的に高めることができる。
【0028】
また、図6に示されるのは、前記第2実施例の別例油圧回路図であって、前記実施例2と異なる点は、オイルクーラー回路20Aの戻り管路20bを油槽2内でメインポンプ1のサクション管15部に合流させるように接続させたものである。こうすると、冷却されたオイルと油槽2内のオイルとをメインポンプ1の給油状態に応じて有効に吸い込まれ、給油の温度上昇を低減させる効果を呈するのである。
【0029】
さらに、図7で示されるのは、前記第2実施例の別例油圧回路図であって、前記実施例2と異なる点は、油槽2内にバッフルプレート2aを設けて槽内を仕切り、アクチュエータ(作業機シリンダ4や旋回モータ6)からの熱い戻り油とオイルクーラー回路20Aからの冷却された戻り油とが直ちに混ざり合わないように構成されている。こうすると、メインポンプのサクション側に熱い戻り油が直接吸入されることがなく、給油の温度上昇を阻止できる効果が得られることになる。
【0030】
次に、図8にて示される第3実施例の油圧回路は、アクチュエータ(作業機シリンダ4や旋回モータ6)のリターン回路7がそのまま油槽2に繋がれて、フィルターがリターン回路7から除かれている点で前記第2実施例と同様であるが、オイルクーラー回路20Bにおいて先の実施例の油圧回路とは異なる構成になっている。
【0031】
この第3実施例の油圧回路では、オイルクーラー回路20Bにおけるオイルクーラー9から油槽2への戻り管路20aにリフトチェック弁8を設け、このリフトチェック弁8の上流側で旋回モータ6に対する旋回吸い込み管路24を分岐させている。なお、オイルクーラー9から油槽2への戻り管路20c端は第2実施例と同様に給油管路に繋がるメインポンプ1のサクション部のストレーナ13近傍まで延長させておくのが清浄なオイルを供給できて好適である。
【0032】
このように構成された第3実施例の油圧回路では、常時循環させているオイルクーラー回路20Bでの一定流量をフィルター22によって濾過させるようにようにして冷却されるオイルの清浄化(フィルトレーション)の向上を図るとともに、旋回モータ6の作動停止時において前記第2実施例のように、このオイルクーラー回路20Bから分岐される旋回吸い込み管路24からの背圧付与動作だけでは圧力変動が収まらないような場合、リフトチェック弁8を戻り管路20aに介在させておくことで、オイルクーラー回路の戻り管路20aの内圧を増加させ、旋回モータ6においてキャビテーションが発生するのを防止することができる。
【0033】
このような構成によれば、旋回モータ6を駆動させない作業時に、前述のようにしてアクチュエータ(作業機シリンダ4)のリターン回路7にて戻り油はそのまま油槽2に戻され、オイルクーラー回路20Bにて定常の油量を冷却させるので、全体的に見て合理的に処理できることになる。したがって、前記同様にクーラーを小型にして熱交換効率を向上させ、フィルトレーションの向上も併せ得られる経済的な装置とすることができる。
【0034】
図9に示されるのは、前記第3実施例の別例油圧回路図であって、前記実施例3と異なる点は、オイルクーラー回路20B中の定流量ポンプ21の吐出側にフィルタ22を設けた構成である。こうすることによっても、前記第3実施例におけるものと同様にフィルトレーションの向上を図ることができる。
【0035】
図10に示されるのは、前記第3実施例の別例油圧回路図であって、前記実施例3と異なる点は、オイルクーラー回路20Bの戻り管路20cをメインポンプ1のサクション管15に接続して冷却されたオイルを給油側に直接供給できるように構成されたものである。こうすると、不足量だけ油槽2から吸入すればよいので、給油の冷却効果を合理的に高めることができる。
【0036】
またさらに、図11にて示されるのは、第4実施例の油圧回路であって、前記第3実施例において説明したオイルクーラー回路に、そのオイルクーラー9の冷却ファンを制御する冷却制御機構30を付加した構成である。この油圧回路における冷却制御機構30は、オイルクーラー回路20Cにおける定流量ポンプ21からオイルクーラー9までの間に、ファンレギュレータ31を介して油圧モータ32を設け、この油圧モータ32によってエンジンのラジエーター26に併設されるオイルクーラー9の冷却ファン33を駆動するようにされている。しかも、その油圧モーター32の駆動について、前記ラジエーター26における水温を検知する水温センサ26aと、前記オイルクーラー9における油温を検知する油温センサ9aとを、コントローラー34に接続して、このコントローラー34により前記ファンレギュレータ31を制御してそれらラジエーター26の水温やオイルクーラー9における油温に応じて油圧モーター32による冷却ファン33の回転を制御し、過冷却あるいは冷却不足を修正できるようにされている。
【0037】
このような構成の油圧回路を備えるようにすれば、予め最適な油温や水温をコントローラー34において設定しておくことにより、最も好適な冷却処理が可能になり、エネルギー損失を低減することが可能になる。
【0038】
以上に説明したように、本発明の油圧回路を油圧駆動式の建設機械、特に旋回駆動を伴う形式の建設機械に組み込むことにより、その油圧駆動装置をコンパクトにまとめてエネルギー損失の低減を図る経済性の高いものとすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る建設機械の油圧回路の代表的な実施例のものを表す油圧回路図である。
【図2】図2は、第1実施例の別例油圧回路図である。
【図3】図3は、第2実施例としてアクチュエータからのリターン回路と切り離してオイルクーラー回路を設ける場合の油圧回路図である。
【図4】図4は、第2実施例の別例油圧回路図である。
【図5】図5は、第2実施例の別例油圧回路図である。
【図6】図6は、第2実施例の別例油圧回路図である。
【図7】図7は、第2実施例の別例油圧回路図である。
【図8】図8は、第3実施例の油圧回路図である。
【図9】図9は、第3実施例の別例油圧回路図である。
【図10】図10は、第3実施例の別例油圧回路図である。
【図11】図11は、第4実施例としてアクチュエータからのリターン回路と切り離して設けられるオイルクーラー回路にオイルクーラー冷却ファンを駆動する油圧モータとその制御機構を組み込んだ場合の油圧回路図である。
【図12】図12は、従来の建設機械におけるアクチュエータの制御を行う油圧回路を示す図である。
【符号の説明】
1 メインポンプ
2 油槽
3 アクチュエータの給油管路
4 作業機シリンダ
5,5’ 方向切替弁
6 旋回モータ
7 アクチュエータのリターン回路
8 リフトチェック弁
9 オイルクーラー
9a 油温センサ
10 オイルクーラーのチェック弁
11 フィルター
12 チェック弁
13 ストレーナ
20,20A,20B,20C オイルクーラー回路
20a,20b,20c 油槽への戻り管路
21 定流量ポンプ
22 フィルター
23,24 旋回吸い込み管路
26 ラジエーター
26a 水温センサ
30 冷却制御機構
31 ファンレギュレータ
32 油圧モータ
33 冷却ファン
34 コントローラ

Claims (3)

  1. 油圧駆動式のアクチュエータを備える建設機械の油圧回路において、
    前記アクチュエータから油槽へのリターン回路と別個にオイルクーラー回路を設け、前記オイルクーラー回路に、油槽から定流量ポンプにて定量のオイルを流動させるとともに、その管路を分岐してアクチュエータの負圧側にチェック弁を介して接続することを特徴とする建設機械の油圧回路。
  2. 前記オイルクーラー回路における油槽への戻り側にリフトチェック弁設けられる請求項1に記載の建設機械の油圧回路。
  3. 前記オイルクーラー回路におけるオイルクーラーの上流側にそのオイルクーラーの冷却ファンを回転させる油圧モータが設けられ、この油圧モータを前記オイルクーラーにおける油温に応じて駆動制御するコントローラが付設されている請求項1または2に記載の建設機械の油圧回路。
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