JP3784249B2 - 光書き込み装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の発光素子アレイユニットを用いた光書き込み装置及びデジタル複写機、プリンター、ファクシミリなどの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
多数の発光素子が一方向に列設された発光素子アレイユニットを複数、前記発光素子の並び方向に互いに位置をずらして配置した構成を具備した光書き込み装置が、(a)特開平10−86438号公報、(b)特開平7 −61035号公報に開示されている。
【0003】
前記(a)に開示された技術はLEDヘッド群を、感光体の軸線方向に沿って配列した複数個のLEDヘッドによって構成し、感光体の軸線方向の最大感光幅を各LEDヘッドによって分割露光可能にする。
【0004】
これらの従来技術では、例えばA3サイズの長さ(長手方向の幅)のように比較的短尺に形成したプリント基板を含む構成の発光素子アレイユニットを、その発光素子アレイが並んでいる長手方向に複数並べることにより、全体として長尺の光書き込み装置にすることができ、この光書き込み装置から感光体に光を照射して潜像を書き込むことで次の利点を得る。
(a)例えば、A0サイズのように幅が広い画像を書き込むことができる。因みに、A0 サイズのように幅が広い画像を書き込む場合には、この画像の書き込み幅以上の例えば1m 程度の長さを有する発光素子アレイユニットを用いた光書き込み装置を使用することもできるが、仮に、1m もの長さの1つの発光素子アレイユニットを、例えば400dpi (ドットピッチ63.5μm )で列設した発光素子により作ろうとすると、発光素子アレイユニット全長に亘る精度の維持や設備の大型化、さらには歩留まりの低下等によりかなり高価なものになるが、この問題を解消することができる。
(b)仮に、1mもの長さの1つの発光素子アレイユニットにより光書き込み装置を構成した場合には、1ドットに相当する発光素子1つが故障したときには書き込み装置全体を交換しなければならないが、その故障した発光素子の属する短尺の発光素子アレイユニットだけを交換することで発光素子アレイ書き込み装置全体の交換を免れる。
【0005】
前記従来技術では前記(a)、(b)の利点を有する反面、発光素子アレイユニットを複数、発光素子の並び方向に互いに位置をずらして配置した構成を具備した光書き込み装置では、隣接するユニットの継ぎ目におけるドット位置合わせ,及び各発光素子アレイユニットのたわみが問題になる。
【0006】
すなわち、400dpi におけるドットピッチは63.5μmであるが、通常は、ドットピッチ誤差を5μm程度よりも小さくしないと、画像に縦の黒や白のすじが発生しやすい。又一般に発光素子アレイユニットの焦点深度は、レーザ書き込み装置等に比べて非常に浅く,感光体との距離精度は0.1mm程度に収めなければならない.
前記従来技術におけるように、複数の発光素子アレイユニットを支持部材などを用いて単純に連結しただけでは、環境温度の変化、発光素子アレイユニットの自己発熱や,画像形成装置内に設けられた他の構成装置の発熱による機内温度上昇により、発光素子アレイユニットの温度が上昇し,各発光素子アレイユニットが熱膨張を起こす。
【0007】
このときに、各発光素子アレイユニットの両端部を支持部材に対して固定していると、ユニットと支持部材の温度差、線膨張率の違いにより、ユニットがピント方向にたわみ、前述の焦点距離精度を保つことが出来なくなるおそれがある。又、このたわみを阻止するため、発光素子の並び方向の固定を各ユニットについて一箇所とし、他の支持部分は、支持部材に対して発光素子の並び方向にスライドするような構成にすると、隣り合う発光素子アレイユニット同士の間隔が変化し、継ぎ目部でのドット間隔が変化することにより、画像に縦の黒スジ、白スジが発生するおそれがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、各発光素子アレイユニットの熱膨張に起因するピント方向のたわみ、画像上のスジなどの発生を回避しつつ、安価に構成することのできる広幅サイズ用の光書き込み装置およびこれを使用した画像形成装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、以下の構成とした。
(1). 多数の発光素子が一方向に列設された発光素子アレイユニットが複数、前記発光素子の並び方向に互いに位置をずらして配置され、隣り合う前記発光素子アレイユニット同士が直接、若しくは接続部材を介して連結されることにより全体が一体的に構成されていて、前記一体的な構成が、この構成全体を支持する支持部材に、一箇所においてのみ前記発光素子の並び方向へのずれが生じないように拘束されたものであり、前記一体的な構成からなる発光素子アレイユニットを前記拘束箇所以外の部位で前記支持部材に摺接可能に支持する補助支持手段を有し、この補助支持手段は前記発光素子アレイユニットを前記並び方向以外の方向に拘束して支持し、前記補助支持手段による前記摺接は、前記発光素子アレイユニットと前記支持部材間に設けた凸状の部材と面状の部材との当接によるものであることとした(請求項1)。
(2).(1)記載の光書き込み装置において、前記発光素子の並び方向での拘束箇所を、前記一体的な構成について前記並び方向の略中央とした(請求項2)。
(3).(1)又は(2)記載の光書き込み装置において、前記面状の部材を前記凸状の部材と概略同程度以上の硬度の摺動板とした(請求項3)。
(4).一様に帯電された感光体を、光書き込み装置からの光で走査して画像を書き込み、この画像書き込みにより形成された潜像を、可視像化して画像を得る画像形成装置において、(1)乃至(3)の何れかに記載の光書き込み装置を備えた(請求項4)。
【0010】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
本例は、図1において図示しない発光素子の並び方向A(以下、矢視A方向ともいう。)で隣接する一方の発光素子アレイユニット1Bに対して他方の発光素子アレイユニット1A、1Cをこれら発光素子アレイユニットの厚さ方向Yに相当するピント合わせ方向に変位させるピント調節手段P1C1、P1A1と、前記発光素子の並び方向Aで隣接する一方の発光素子アレイユニット1Bを基準として前記他方の発光素子アレイユニット1B、1Cを揺動させてこれら他方の発光素子アレイユニット1B、1Cから出射される光が前記一方の発光素子アレイユニット1Aから出射される光に近づき或いは遠ざかる副走査方向Eに調節可能な副走査調節手段F1C1、F1A1を具備することにより、発光素子アレイユニットのピント調節と副走査方向での書き込み位置の調節の両方を行なうことができる光書き込み装置に関する。
【0011】
本例では、ピント調節手段P1C1(P1A1)と副走査調節手段F1C1(F1A1)とを一体的に構成している。また、てこを利用したねじ構造により、一方向からピント調節と副走査方向での書き込み位置の調節を行なうことができる。以下に例を説明する。
図1乃至図7において、発光素子アレイユニット1A、1B、1Cについてはそれぞれ、基板2a、2b、2c、レンズケースZ、集束性光伝送体によるレンズアレイ12a、12b、12c等を有し、さらに、図2では煩雑防止のため図示を省略しているが各基板2a、2b、2cに沿わせて筐体4a、4b、4cが設けられている。
【0012】
発光素子アレイユニット1A、1Cと発光素子アレイユニット1Bとは、感光体ドラム10の軸心Oを通る線D−Dを対称軸として対称の位置関係にあり、各発光素子アレイユニットから出射される光の光軸は感光体ドラムの軸心に向かうようにしてある。
【0013】
図3において、発光素子アレイユニット1Aは矩形板状のスペーサ14Lに基板2aの部分で接着保持されている。発光素子アレイユニット1Bは矩形板状のスペーサ15Lに基板2bの部分で接着保持されている。スペーサ14Lは板状をした調節板171Lの一端側にねじ50で固定されている。調節部材171Lの他端側は、スペーサ15Lにねじ18Lにより固定されている。
【0014】
同様に、図4において、発光素子アレイユニット1Cは矩形板状のスペーサ14Rに基板2cの部分で接着保持されている。発光素子アレイユニット1Bは矩形板状のスペーサ15Rに基板2bの部分で接着保持されている。スペーサ14Rは板状をした調節板171Rの一端側にねじ520で固定されている。調節板171Rの他端側は、スペーサ15Rにねじ18Rにより固定されている。
【0015】
図4において、レンズケースZに可動状に接着された基板2bの上部には、基板2bを保持し、また、基板2bの熱を放熱する機能を有する筐体4bが重ねられた上で、板ばね30により基板2bが筐体4bとレンズケースZによりサンドイッチ状に挟まれた状態で一体的に保持されている。
【0016】
基板2bに対する筐体4bの保持状態、基板2bに対するレンズケースZの保持状態は密着性が保持できれば十分なので、レンズケースZの側部に形成した凸部31にM字状をした板ばね30の穴30aを嵌合させて板ばね30の弾性により筐体4bとレンズケースZで、基板2bを弾性的にサンドイッチ状に挟んで保持するようにしている。
【0017】
図2において、ピント調節手段P1C1は、発光素子の並び方向であり走査方向でもある矢視Aで示す方向で隣接する一方の基板2cと他方の基板2bにそれぞれスペーサ14R、15Rを介して固定された板状の接続部材1601Rと、接続部材1601Rに対向配置されていて他方の基板2b側の固定位置でねじ18Rにより接続部材1601Rに固定されていると共に不動部材にも固定されている調節板171Rと、一方の基板2cの部位で接続部材1601Rと調節板171Rとの間隔を広狭調節する第3外力手段としての調節ねじ1900Rを具備する。ここで、図2における基板2a、2b、2cなどにはそれぞれ矢視A方向上に図示しない発光素子が配列されている。
【0018】
副走査調節手段F1C1は、第3外力手段としての調節ねじ1900Rの一部(先端部)を支点として接続部材1601Rにおける一方の基板2c側の端部に外力を作用させて接続部材1601Rと調節板171Rとの間隔を広狭調節する第4外力手段としてのねじ390Rを具備した構成からなる。
【0019】
同様に、ピント調節手段P1A1は、図3にも示すように発光素子の並び方向Aで隣接する一方の基板2aと他方の基板2bにそれぞれスペーサ14L、15Lを介して固定された板状の第3接続部材1601Lと、接続部材1601Lに対向配置されていて他方の基板2b側の固定位置でねじ18Lにより接続部材1601Lに固定されていると共に不動部材(フレーム60)段付きねじ80を以って1箇所で固定されている調節板171Lと、一方の基板2aの部位で接続部材1601Lと調節板171Lとの間隔を広狭調節する外力手段としての調節ねじ1900Lを具備する。
【0020】
副走査調節手段F1A1は、外力手段としての調節ねじ1900Lの一部(先端部)を支点として接続部材1601Lの一方の基板2a側の端部に外力を作用させて接続部材1601Lと調節板171Lとの間隔を広狭調節する外力手段としてのねじ390Lを具備している構成からなる。
【0021】
上記において接続部材1601R(1601L)は、スペーサ14R(14L)との固定部分から更に延出されていてU字上に上方に回り込んだ形状となっていて、調節板171R(171L)の上方にまで及んでいて、このまわり込んだ位置にねじ390R(390L)が螺入されて調節板171R(171L)の上面に当接し、該ねじ390R(390L)を回すことにより、ねじ1900R(1900L)の先端部を支点として接続部材1601R(1601L)を変位させて発光素子アレイユニット1C(1A)を副走査調節方向eに調節することができる。
【0022】
また、調節ねじ1900R(1900L)を回転することにより発光素子アレイユニット1C(1A)を調節板171R(171L)との固定部を支点として基板2c(2a)の厚さ方向に揺動変位させてピント調節方向cに変位させることができる。ここで、ねじ1900R(1900L)をレンズアレイ12cの直上部に位置させることにより力が直接的に発光素子アレイユニット1C(1A)に及び、ピント調節の感度を高めることができる。また、副走査方向の調整を行なうことによりピントがずれることがない。
【0023】
これらの調節に係るねじ390R、390L及び調節ねじ1900R、1900Lは共に、略同じ位置にあり同じ方向からこれらのねじを操作して回転させることができる。これにより、基板を含む発光素子アレイユニットのピント調節と副走査方向での書き込み位置の調節の両方を行なうことができるので、調節作業が容易となる。
【0024】
図1のIIの位置において、基板2b、レンズケースZ、筐体4bが板ばね30により各々可動状態に取り付けられている。ここで、可動状態に取り付けられることにより、熱膨張、熱収縮による部材の変位が拘束されないで支持されることになる。基板2a、2cについても基板2bにおけると同じような構成により付帯部材が可動状態に取り付けられて発光素子アレイユニット1A、1B、1C等が構成されている。
【0025】
これらの発光素子アレイユニット1A、1B、1Cは以下の図1、図3、図4に示すように、付帯部材としての接続部材1601R、1601Lで接続されて、副走査調節手段F1C1、F1A1やピント調節手段P1C1、P1A1と共に一体的に構成されて不動部材として設けられた共通支持部材としてのフレーム60に対して取り付けられている。このフレーム60を含む全体の構成を以って、光書き込み装置90が構成される。
【0026】
ここで、発光素子の並び方向に隣接する一方の基板2aから他方の基板2bとの間及び基板2aから他方の基板2cまでの間の固定経路にはスペーサ14L、15Lと接続部材1601L及びスペーサ14R、15Rと接続部材1601Rしか介在しないのでこれら接続部材と基板とを固定してこれら基板を同士を実質的に一体化する。しかし、これら接続部材以外の付帯部材については基板との間での熱膨張、熱収縮による影響を回避するため、基板に対して可動状態に取り付けている。
【0027】
図1において、基板2b、レンズケースZ、筐体4b、板ばね30等からなる発光素子アレイユニット1Bは、基板2a、レンズケースZ、筐体4a、板ばね30等からなる発光素子アレイユニット1Aと接続部材1601Lを介して固定されかつ、副走査調節手段F1A1やピント調節手段P1A1と共に一体的に構成されている。また、発光素子アレイユニット1Bは、基板2c、レンズケースZ、筐体4c、板ばね30等からなる発光素子アレイユニット1Cと接続部材1601Rを介して固定されかつ、副走査調節手段F1C1やピント調節手段P1C1と共に一体的に構成されている。これにより、発光素子アレイユニット1A、B、1Cもこれら全体が一体的な構成となっている。
【0028】
この一体的な構成のうち、接続部材1601Lに固定されている調節板171L(図2(b)参照)についてだけ1箇所においてのみ、この一体的構成の全体を支持する支持部材としてのフレーム60に、発光素子の並び方向であるA方向へのずれが生じないように拘束されている。具体的には一本の軸部により固定している。
【0029】
この1箇所での固定についての構成の詳細を図3により説明する。図3は、図1における符号Iで示す部分を拡大して示したものである。なお、図3における部材の主要部の構成は図2(a)、(b)におけるものと対応している。
【0030】
図3において、調節板171Lには一体に矩形板状のブラケット171Laが設けられていて、このブラケット171Laがフレーム60の裏面に重ねられた上で、段付きねじ80により固定される。ここで、段付きねじ80は、伸張性のばね81及びワッシャー82を介してその軸部80aがフレーム60に形成された丸穴80hと嵌合挿通されて、先端ねじ部がブラケット171Laに螺入されている。ばねの弾性によりブラケット171Laはフレーム60に固定されることになる。
【0031】
発光素子アレイユニット1A、1B、1Cを通じて、フレーム60に対するA方向の固定箇所は、この段付きねじ80による1箇所だけであり、発光素子アレイユニット1A、1B、1Cは図1において、符号II、III、IVでそれぞれ示す3箇所でフレーム60に対し補助支持手段により可動状に支持されているにすぎない。
【0032】
このように、発光素子アレイユニット1A、1B、1C及びその付帯部材、副走査調節手段、ピント調節手段等を含めた一体的な構成全体を1箇所においてのみ発光素子の並び方向へのずれが生じないようにフレーム60に固定することにより拘束した。
【0033】
環境温度が変化したり、発光素子アレイユニットの自己発熱や、画像形成装置内の他の構成装置の発熱による機内温度上昇により、発光素子アレイユニットの温度が上昇し、各発光素子アレイが熱膨張を起こしても、接続部材1601R、1601Lなどの接続による一体的構成となっている発光素子アレイユニット1A、1B、1Cは、フレーム60との1箇所での発光素子の並び方向での拘束位置を中心として自由に矢視A方向に伸縮することができるので、発光素子アレイユニットのたわみによるピント不良や、発光素子アレイユニット同士の間隔がずれることなく、精度の高い光書き込みを行うことができる。
【0034】
図4において、調節板171Rには一体に矩形板状のブラケット171Raが設けられていて、このブラケット171Raがフレーム60の裏面に重ねられた上で、段付きねじ80'により固定される。ここで、段付きねじ80'は、伸張性のばね81'及びワッシャー82'を介してその軸部80a'がフレーム60に形成された矢視A方向と平行な長穴80h'と嵌合挿通されて、先端ねじ部がブラケット171Raに螺入されている。ばねの弾性によりブラケット171Raはフレーム60に矢視A方向に可動に支持されることになる。段付きねじ80'による長穴80h'を介してのフレーム60に対する支持部分の構成は、第1の補助支持手段181を構成する。
【0035】
このように、上記第1の補助支持手段及び後述する第2、第3の補助支持手段を設けることにより、発光素子アレイユニット1A、1B、1C全体はフレーム60に対し安定して保持され、書き込み精度を安定させることができる。
【0036】
つまり、上記段付きねじ80による拘束箇所以外の、発光素子アレイユニットとフレーム60との接続箇所に、発光素子の並び方向A以外の方向(副走査方向E)に拘束し、並び方向Aでは拘束しないで支持する第1の補助支持手段181および第2の補助支持手段、第3の補助支持手段などによる支持を行なうことにより、発光素子アレイユニットの一体的な構成を安定支持して高画質の書き込み精度を得る。
【0037】
第2の補助支持手段182は、図1における符号IIIで示す箇所に設けられている。この補助支持手段について拡大して示した図5は図1におけるG―G矢視断面を示したものである。
【0038】
図5において、発光素子アレイユニット1Cにおける矢視A方向の端部において筐体4cと基板2cとを保持している板ばね30には、緊縮性のばね83の一端側が掛けられ、このばね83の他端側はフレーム60の壁部に植設されたピン84に掛けられている。
【0039】
ばね83が掛けられた板ばね30に近接した部位において、筐体4cの上面に対向するフレーム60の部位には調節ねじ85が螺入されていてその先端部が筐体4cの上面に当接している。
【0040】
ばね83が掛けられた板ばね30に近接した部位において、筐体4cの側面に対向するようにフレーム60の一部が切り起こされていて、この切り起こしの部位には、調節ねじ85、86が螺入されていてその先端部が筐体4cの側面に当接している。
【0041】
図5を矢視B方向から見たのが図6である。図6において、ばね83により引かれる力を調節ねじ85と調節ねじ86とが受けて、安定的に発光素子アレイユニット1Cを支持している。調節ねじ85をまわすことにより発光素子アレイユニット1Cの一端側をピント方向に、調節ねじ86をまわすことにより発光素子アレイユニット1Cの一端側を副走査方向Eにそれぞれ、微調整することができる。フレーム60の上方は開放されているので、調整ねじ85による調節は容易であり、フレーム60の調節ねじ86に対応する部位は切り欠かれているので、調節ねじ86による調節も容易である。
【0042】
これら調節ねじ85、86による調節は、副走査調節手段F1C1やピント調節手段P1C1による調節に応じて行なう。ばね83及び調節ねじ85、86は第2の補助支持手段182の主要部を構成している。第2の補助支持手段182では、ばね83の弾性力を調節ねじ85、86の先端部で受けて筐体4cを支持しているのであるから、発光素子アレイユニット1Cはフロート状に支持されていることになり、基板及び付帯部材の矢視A方向の移動を拘束せず、熱膨張、熱収縮により矢視A方向に筐体4cが変位しても無理な応力がかからない。
【0043】
第3の補助支持手段183は、図1における符号IVで示す箇所に設けられている。この第3の補助支持手段183について拡大して示した図7は図5におけると同じ機能を有する部材には同じ符号に「'」を付してある。
【0044】
各補助支持手段は、矢視A方向に可動、副走査方向に位置調整可能であるので、熱膨張、熱収縮に伴う変形による書き込み精度の低下を防止し、副走査方向での書き込み位置については副走査調節手段による調節に応じて調節可能である。
【0045】
図7において、発光素子アレイユニット1Aにおける矢視A方向の端部において筐体4aと基板2aとを保持している板ばね30には、緊縮性のばね83'の一端側が掛けられ、このばね83'の他端側はフレーム60の壁部に植設されたピン84'に掛けられている。
【0046】
ばね83'が掛けられた板ばね30に近接した部位において、筐体4aの上面に対向するフレーム60の部位には調節ねじ85'が螺入されていてその先端部が筐体4aの上面に当接している。
【0047】
ばね83'が掛けられた板ばね30に近接した部位において、筐体4aの側面に対向するようにフレーム60の一部が切り起こされていて、この切り起こしの部位には、調節ねじ85'、86'が螺入されていてその先端部が筐体4aの側面に当接している。
【0048】
これらばね83'、調節ねじ85'、86'の配置関係は、前記図6におけるばね83、調節ねじ85、86の配置関係と全く同じである。これら調節ねじ85'、86'による調節は、副走査調節手段F1A1やピント調節手段P1A1による調節に応じて行なう。
【0049】
第3の補助支持手段183では、図7にも示すように、ばね83'の弾性力を調節ねじ85'、86'の先端部で受けて筐体4aを支持しているのであるから、発光素子アレイユニット1Aはフロート状に支持されていることになり、基板及び付帯部材は熱膨張、熱収縮により矢視A方向に筐体4aが変位しても無理な応力がかからない。
【0050】
このように、発光素子アレイユニットを補助支持手段により共通支持部材であるフレーム60に支持するので、基板及びその付帯部材、ピント調節手段、副走査調節手段等の全体構成は不動部材に対し安定して保持され、書き込み精度を安定させることができる。
【0051】
図1において、フレーム60の矢視A方向での両端部はそれぞれ煩雑を避けるため途中で切断されているが、これらの切断面には図示を省略した延長部分がある。これらの延長部分は画像形成装置本体の一部をなす対向する2つの側板に図示省略のピント合わせ調節手段を介して取り付けられている。
【0052】
光書き込み装置90は上記ピント合わせ調節手段を介して画像形成装置本体に取り付けられ、ピント調節手段P1C1、P1A1によりピント合わせ方向の位置決めがなされる。
【0053】
こうして、画像形成装置において、短尺の基板だけを用いて実質的に1つの基板を構成した光源部を有する発光素子アレイユニットを用いた光書き込み装置90について、ピント合わせ方向の位置決めが行なわれるが、このピント合わせに際して、フレーム60は副走査方向にずれるので、ピント合わせ後、このずれに合わせて、発光素子の並び方向で隣接する他方の基板にかかる発光素子アレイユニット1C、1Aについて副走査調節手段F1C1、F1A1により発光素子アレイユニット1Bの書き込みラインと平行になるように調節すればよい。
[第2の実施の形態]
前記第1の実施の形態にかかる図1乃至図7に示した光書き込み装置において、温度上昇で各発光素子アレイユニットが膨張した場合、書き込みドットは膨張につれて移動する。例えば、図1に示したように、複数個の発光素子アレイユニット1A、1B、1Cを連結した一体構成をフレーム60に固定する際、発光素子の並び方向Aでの拘束位置である段付きねじ80の位置が発光素子アレイユニット1Aの左端側、つまり、全長の略1/3の位置であると、発光素子アレイユニット1Cの端部での書き込みドットは温度変化による各発光素子アレイユニット1A、1B、1Cの膨張・収縮につれて大きく移動してしまうことになる。
【0054】
例1.
本第2実施の形態はかかる問題を解消するものであり、その手段として発光素子の並び方向Aでの拘束箇所を、一体的な構成からなる発光素子アレイユニット1A、1B、1Cからなる一体的な構成について発光素子の並び方向Aでの略中央とする。図1の例でいえば、図示の段付きねじ80の位置が発光素子アレイユニット1A、1B、1Cからなる一体的構成について、各発光素子アレイユニットの重なり量を調節するなどして上記拘束箇所を発光素子の並び方向Aでの中央に位置させる。
【0055】
例2.
例1のようにすると、発光素子アレイユニット長さを有効に使えないこととなる。そこで、発光素子アレイユニットの全長を有効に使用しつつ拘束位置を一体的な構成の略中央となし得る手段を以下に説明する。
図8に本例にかかる光書き込み装置90'の概要を示す。図8は前記例における図1に対応し、光書き込み装置90'は光書き込み装置90に対して多くの共通構成箇所を有している。煩雑を避けるため共通箇所については図1におけるものと同じ符号を付し特に必要な箇所以外は説明を省略する。
【0056】
前記図1において、光書き込み装置90の矢視Aでの拘束位置は発光素子アレイユニット1Aの左端部であるIの部位で行っていたが、本例の光書き込み装置90'では、各発光素子アレイユニット1A、1B、1Cの重複量を可能な限り少なくした状態でこれら発光素子アレイユニットを一体的に構成し、その略中央部を拘束位置としている。
【0057】
この中央部に相当する筐体4bの上面に取り付け座4bxを新たに設けると共に、この取り付け座4bxの直上に相当するフレーム60に丸穴80hxを開け、ねじ80xを該丸穴80hxを挿通させた上で取り付け座4bxに螺入することにより、これら発光素子アレイユニット1A、1B、1Cからなる一体的な構成をその矢視A方向での略中央部分1箇所で固定するのである。
【0058】
また、これに応じて、図1において段付きねじ80により丸穴80hを挿通してブラケット171Raに固定していたのに代えて、図1、図4における長穴80h'と同様、発光素子の並び方向Aに長い長穴80h"をあけ、これに段付きねじ80の軸部を嵌合させることで、熱膨張した場合には発光素子Aの並び方向にのみ摺動できる構成にした。
【0059】
本例においては、発光素子アレイユニット長さを有効に使いつつ、発光素子アレイユニットの端部での書き込みドットが温度変化により、膨張・収縮につれて大きく移動してしまう問題を解消することができる。なお、本例において、長穴80h"を挿通して支持する段付きねじ80は、第1の補助手段181、第2の補助手段182、第3の補助支持手段183などと共に、第4の補助手段を構成し、一体的な構成の発光素子アレイユニットを可動状に支持する。
[第3の実施の形態]
【0060】
第1、第2の各実施の形態では、第1の補助支持手段182、第2の補助支持手段182、第3の補助支持手段183などにより、発光素子アレイユニットの温度膨張・収縮に応じて、発光素子の並び方向Aに発光素子アレイユニット1A、1C等が摺動するのを許容する構成にしている。また、これらの補助支持手段のうち、第2の補助支持手段182、第3の補助支持手段183については、ピント方向、副走査方向における発光素子アレイユニットの位置調整の便から、フレーム60と一体的な調整ねじ86、86'等の凸状の部材を発光素子アレイユニットの一部をなす筐体4a、4c等の面状の部材にばね83、83'などにより弾性力を作用させつつ当接させ、これら凸状の部材の進退動作に応じて発光素子アレイユニットの位置を変位させている。
【0061】
このように、面状の部材と凸状の部材とを組合わせ、面状の部材に凸状の部材を当接する構成とすることにより、凸状の部材の進退動作に応じて一体的な構成からなる発光素子アレイユニットの一端側での位置を副走査方向Eに変位させ、走査ラインの曲がりを調節することができる。
【0062】
図5、図7等に示した例では、上記凸状の部材としての調節ねじ85、86や調整ねじ85'、86'が面状の部材である筐体4a、4c等に当接する部位は精密な調整を可能とするために尖状をしている。
【0063】
他方、この尖状の部位に当接する筐体4a、4cの面は放熱効果を果たさせるためアルミニウム材による放熱板から構成されている。つまり、アルミニウムのように硬度の低い柔らかな部材からなる面に、鉄やステンレスのような硬度の高い材料からなる堅く尖ったねじなどの先端部が弾性的に当接していて、発光素子アレイユニットの熱膨張に応じて尖状部と面状部との摺接が生じることとなる。
【0064】
このため、尖ったねじ頭によりアルミニウムの面が削られてしまい、調節位置や調節量が狂ったり、スライド時の抵抗が大きくなり、うまく摺動しない等の不具合が生ずることが懸念される。
【0065】
そこで、本実施の形態では面状の部材を凸状或は尖状の部材と概略同程度以上の硬度の摺動板で構成することととした。
【0066】
図9により図1、図8に示した構成において符号IVで示した部位における第3の補助支持手段183にかかる具体例を説明する。前記したように、発光素子アレイユニット1Aはばね83' により引っ張られていて、調節ねじ85'、86'が、発光素子アレイユニット1Aの筐体4aに貼り付けられたステンレス製の摺動板100、100'が当接するようにしている。
【0067】
ここで、調整ねじ85、86を鉄或はステンレス製とするとき、摺動板100、100'もステンレスであるので、調整ねじ85、86と硬度は同等若しくは同程度以上であるので、面状の部分が削られて不具合を生ずるという問題は解消される。
【0068】
摺動板100、100'の材質はステンレスに限るものではなく、具体的には調整ねじ85、86の材質との関係で決まり、要は、調整ねじ85、86の硬度と概略同程度であれば、他の材料でも差し支えない。
【0069】
なお、図1、図8に示した構成において符号IIIで示した部位における第2の補助支持手段182においても、上記第3の補助支持手段183にかかる具体例に準じて構成するものとする。
[第4の実施の形態]
【0070】
画像形成装置600は、画像形成のための機械的な構成にかかる画像形成部601と、電気的な処理を行なうための構成からなる制御部602とからなり、記憶された情報を転写紙に複写するための一連のプロセスを実行する。画像形成部601は画像の形成を行なうプリンタ機能部分の他に、原稿を読み取って電気的な信号に置きかえる原稿読み取り装置を包含した構成とすることもできるし、該原稿読み取り装置を画像形成部とは別体の装置として構成し読み取った画像信号を回線を通じて制御部602に入力するようにすることもできる。本例では、画像形成部601とは別体の原稿読み取り装置603を設けた例を示している。
【0071】
画像形成部601は、光書き込み装置90(90')のほか、制御部602に入力を行なう操作手段として、キー入力を可能とする操作装置604を有している。そのほか、画像形成部601は、画像形成のための諸部材を有し、これらの諸部材が駆動されて画像形成にかかる諸プロセスが行なわれる。これら諸部材としては、例えば、感光体10、現像手段440、転写搬送ベルト450等の駆動源が含まれ、これらを一括して駆動装置と称し符号605で示した。
【0072】
以下、画像形成部601の構成について説明する。図10において、周面に感光体を具備した感光体10のまわりには、矢印で示す時計回りの向きの回転方向順に、帯電ローラからなる帯電装置420、光書き込み装置90(90')を構成する発光素子アレイユニット1B、1C(1A)が配置され、さらに、現像ローラ440aを具備した現像手段440、記録媒体Pとしての転写紙を保持して搬送する転写搬送ベルト450、感光体ドラム10の周面に摺接するブレード460aを具備したクリーニング装置460などが配置されている。感光体ドラム10上であって帯電装置420と現像ローラ440aとの間の位置には光書き込み装置90(90')からの露光光が走査されるようになっている。
【0073】
転写搬送ベルト450は無端状のベルトであって、2つの支持ローラ450a、450bに支持されている。これら支持ローラ450a、450bにより支持された転写搬送ベルト450の中間の位置には感光体ドラム10の下面が接している。この接している部位が転写部470であり、この転写部470における転写搬送ベルト450の裏側には転写バイアスを印加する転写手段としての転写ローラ480が設けられている。
【0074】
転写搬送ベルト450は矢印で示すように反時計回りの向きに回転駆動されるようになっている。該転写搬送ベルト450の上側のベルト部より上流端のさらに上流側の位置には一対のレジストローラ490が設けられている。このレジストローラ490に向けて、図示しない搬送ガイドに案内されて図示しない給紙トレイに収納された記録媒体Pが給紙コロ500により送り出されるようになっている。転写搬送ベルト450について上側のベルト部についての下流端よりさらに下流側の位置には、加熱ローラ150、加圧ローラ151の対からなる定着装置510が配置されている。
【0075】
転写搬送ベルト450の上側ベルト部の上流端部において該転写搬送ベルト450を支持している支持ローラ450aの上方には、該転写搬送ベルト450に当接するようにして吸着手段としてのブラシローラ2000が矢印で示す時計回りの向きに回転駆動されるようにして設けられている。
【0076】
ブラシローラ2000が回転すると、ブラシは転写搬送ベルト450に摺接する。このブラシローラ2000には図示しないバイアス印加手段により、記録媒体Pを転写搬送ベルト450に吸着する極性のバイアス電流を印加するための電位が与えられるようになっている。
【0077】
この画像形成装置において、画像形成は次のようにして行われる。
感光体ドラム10が回転を始め、この回転中に感光体が暗中において帯電装置420により均一に帯電され、光書き込み装置からの光が露光部に照射、走査されて作成すべき画像に対応した潜像が形成される。この潜像は感光体ドラム10の回転により現像装置440に至り、ここでトナーにより可視像化されてトナー像が形成される。
【0078】
一方、給紙コロ500により給紙トレイ上の記録媒体Pの送給が開始され、破線で示す搬送経路を経て一対のレジストローラ490の位置で一旦停止し、感光体ドラム10上のトナー像と転写部470で合致するように送り出しのタイミングを待つ。かかる好適なタイミングが到来するとレジストローラ490に停止していた記録媒体Pはレジストローラ490から送り出される。
【0079】
レジストローラ490から送り出された記録媒体Pは転写搬送ベルト450とブラシローラ2000との間にくわえられ、バイアスによる静電気力およびブラシの弾性力により押されて転写搬送ベルト450に吸着され、転写搬送ベルト450の移動と共に転写部470に向けて搬送される。
【0080】
感光体ドラム10上のトナー像と記録媒体Pとは、転写部470で合致し、転写ローラ480により転写搬送ベルト450に印加されたバイアスと感光体との電位差から形成される電界により、トナー像は記録媒体P上に転写される。
【0081】
こうして感光体ドラム10まわりの画像形成部でトナー像を担持した記録媒体Pは転写搬送ベルト450と共に搬送され、やがて該転写搬送ベルト450の上側部の下流端部で転写搬送ベルト450から分離されて定着装置510に向けて送り出される。記録媒体P上のトナー像は定着装置510を通過する間に当該記録媒体Pに定着されて図示省略の排紙部に排紙される。
【0082】
一方、転写部470で転写されずに感光体上に残った残留トナーは感光体ドラム10の回転と共にクリーニング装置460に至り、該クリーニング装置460を通過する間に清掃されて次の画像形成に備えられる。
【0083】
本発明によれば、このような画像形成装置において、短尺の基板だけを用いて実質的に1つの基板を構成した光源部を有する発光素子アレイユニットを用いた光書き込み装置により、他の光書き込み装置、例えばレーザー装置に比べてコンパクトな装置構成により、広幅な画像を書き込むことができ、広幅の記録を可能にする。よって、画像形成装置も広幅画像の形成が可能であるにも拘わらず、コンパクトな構成とすることができる。
この光書き込み装置については、前記した各実施の態様にかかる発明を適用することができ、それぞれの発明に応じた作用効果を奏することができる。
【0084】
なお、本発明における光書き込み装置は、上記構成の画像形成装置に限らず、光書き込みを行ない画像形成を行なう、複写機、プリンター、ファクシミリ、マイクロフィルムリーダプリンター等の画像形成装置に対して広く適用することができる。
【0085】
これらの画像形成装置では、記録媒体Pとして前記のように給紙トレイ上に規格サイズのカット紙を積載した構成とすることができるほか、ロール状に巻かれたロール紙を用い、このロール紙から引き出された紙を所要の長さに切断して使用する給紙方式を採用することもできる。
【0086】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、1箇所での発光素子の並び方向での拘束位置を中心として自由に伸縮することができるので、発光素子アレイユニットのたわみによるピント不良や、発光素子アレイユニット同士の間隔がずれることなく、精度の高い光書き込みを行うことができ面状の部材と凸状の部材とを組合わせ、面状の部材に凸状の部材を当接する構成とすることにより、凸状の部材の進退動作に応じて一体的な構成からなる発光素子アレイユニットの一端側での位置を副走査方向Eに変位させ、走査ラインの曲がりを調節することができる。
請求項2記載の発明では、凸状部材の先端部が面状の部材に摺接しても該面状の部位が削られることがなく、発光素子アレイユニットの調節位置や調節量が狂ったり、スライド時の抵抗が大きくなり、うまく摺動しない等の問題が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】光書き込み装置の分解斜視図である。
【図2】図2(a)は接続部材で接続された3つの発光素子アレイユニットの平面図、図2(b)は図2(a)を矢視B方向からみた図である。
【図3】ピント調節手段及び副走査調節手段を基板の固定手段と共に説明した斜視図である。
【図4】ピント調節手段及び副走査調節手段を基板の可動支持手段と共に説明した斜視図である。
【図5】補助支持手段を説明した斜視図である。
【図6】補助支持手段を説明した図1における矢視G―G断面図である。
【図7】補助支持手段を説明した斜視図である。
【図8】光書き込み装置の分解斜視図である。
【図9】補助支持手段を説明した斜視図である。
【図10】画像形成装置の概略構成を説明した正面図である。
【符号の説明】
90、90' 光書き込み装置
80 段付きねじ
80x ねじ
181 第1の補助支持手段
182 第2の補助支持手段
183 第3の補助支持手段
Claims (4)
- 多数の発光素子が一方向に列設された発光素子アレイユニットが複数、前記発光素子の並び方向に互いに位置をずらして配置され、隣り合う前記発光素子アレイユニット同士が直接、若しくは接続部材を介して連結されることにより全体が一体的に構成されていて、 前記一体的な構成が、この構成全体を支持する支持部材に、一箇所においてのみ前記発光素子の並び方向へのずれが生じないように拘束されたものであり、前記一体的な構成からなる発光素子アレイユニットを前記拘束箇所以外の部位で前記支持部材に摺接可能に支持する補助支持手段を有し、この補助支持手段は前記発光素子アレイユニットを前記並び方向以外の方向に拘束して支持し、前記補助支持手段による前記摺接は、前記発光素子アレイユニットと前記支持部材間に設けた凸状の部材と面状の部材との当接によるものであることを特徴とする光書き込み装置。
- 請求項1記載の光書き込み装置において、
前記発光素子の並び方向での拘束箇所は、前記一体的な構成について前記並び方向の略中央であることを特徴とする光書き込み装置。 - 請求項1又は2記載の光書き込み装置において、
前記面状の部材を前記凸状の部材と概略同程度以上の硬度の摺動板としたことを特徴とする光書き込み装置。 - 一様に帯電された感光体を、光書き込み装置からの光で走査して画像を書き込み、この画像書き込みにより形成された潜像を、可視像化して画像を得る画像形成装置において、
請求項1乃至3の何れかに記載の光書き込み装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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