JP3782931B2 - 水道施設の残圧回収発電装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水道施設における送水管の残圧により発電を行なうようにした水道施設の残圧回収発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図5に示すように、水源Aから取り入れた水を、コンクリート造の開きょや暗きょによってなる導水路Bで浄水施設Cに導水し、この浄水施設Cで水質の改良浄化がなされた水を一次送水管Dによって配水施設Eの配水槽(配水池)Fに送水したのち、二次送水管Gによって受水槽Hに送水し、この受水槽Hから配水管Iにより給水施設Jに分配配水するように構成された水道施設において、二次送水管Gから受水槽Hへの送水量は、給水施設Jの末端(家庭)での使用水量の変動に応じて制御される。すなわち、図6に示すように、受水槽Hに送水を行なう二次送水管Gの出口近傍に減勢弁Vを介設し、前記給水施設Jの末端での使用水量が多いために、二次送水管Gの送水量が増える昼間では、減勢弁Vの減勢作用を小さく制御して送水量を増やし、逆に給水施設Jの末端での使用水量が少ないために、二次送水管Gの送水量が減る夜間では、減勢弁Vの減勢作用を大きく制御して送水量を減じている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、従来の水道施設では、給水施設Jの末端での使用水量の如何を問わず、二次送水管Gから該二次送水管Gの残圧を回収することなく受水槽Hに送水(放水)して、残圧(エネルギー)を浪費している。このことは、二次送水管Gから受水槽Hへの送水のみならず、水道施設の構造によっては、一次送水管Dから配水池Fへの送水系にもいえることである。
【0004】
そこで、本発明は、送水管の残圧を回収して有効に利用することで、エネルギーの浪費を避けることができる水道施設の残圧回収発電装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明に係る水道施設の残圧回収発電装置は、水源から取り入れた水を導水路で浄水施設に導水し、浄水施設で水質が改良浄化された水を一次送水管によって配水施設の配水池に送水したのち、この配水池に送水された水を二次送水管によって受水槽に送水し、この受水槽から配水管により給水施設に分配配水するように構成されている水道施設において、前記一次送水管と二次送水管の少なくともいずれか一方にバイパス管路と残圧回収管路の複数の管路が分岐して設けられ、これらバイパス管路と残圧回収管路が前記配水池または前記受水槽に開口しているとともに、前記バイパス管路にはバイパス弁が介設され、前記残圧回収管路には発電機駆動用のポンプ逆転水車が介設されていることを特徴としている。
【0006】
本発明によれば、一次送水管と二次送水管の少なくともいずれか一方の残圧によって、残圧回収管路に介設したポンプ逆転水車を運転し、発電機を駆動して電力を取り出し供給することができる。また、バイパス弁の開度調整によってバイパス管路を流れる水量を調整することで、残圧回収管路内でポンプ逆転水車に作用する水量を制御できるので、イニシャルコストを抑えたポンプ逆転水車によって効率よく残圧を回収して発電することができる。
【0007】
すなわち、計画されている一次送水管または二次送水管の最大圧力と最大流量および最小圧力と最小流量に基づいて、ポンプ逆転水車の仕様を適正に設定して残圧回収管路に介設することで、最大圧力と最大流量を基準にした仕様のポンプ逆転水車を残圧回収管路に介設した場合に生じるポンプ逆転水車と発電機のイニシャルコスト高および残圧回収効率の低下などの不都合や、一次送水管または二次送水管の最小圧力と最小流量を基準にした仕様のポンプ逆転水車を残圧回収管路に介設した場合に生じる残圧回収効率の低下の不都合を避けて、イニシャルコストを抑えたポンプ逆転水車によって効率よく残圧を回収して発電することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る水道施設の残圧回収発電装置の一実施の形態を示す構成図であり、水道施設における二次送水管による受水槽への送水系を示している。なお、図5および図6で説明した水道施設と同一部分には、同一符号を付して説明する。
【0009】
図1において、二次送水管Gには、受水槽Hの直上流位置においてバイパス管路G1と残圧回収管路G2の二つの管路が分岐して設けられ、これらバイパス管路G1と残圧回収管路G2は受水槽Hに開口している。また、バイパス管路G1には、電動弁または電磁弁によってなるバイパス弁V1が介設され、残圧回収管路G2にはポンプ逆転水車PTが介設されている。さらに、二次送水管Gにおけるバイパス管路G1と残圧回収管路G2の分岐点よりも上流位置において、管内圧力または管内流量を検知する検知手段35が設けられ、この検知手段35によって検知した管内圧力値または管内流量値は制御手段36に入力され、制御手段36は、検知手段35から入力された管内圧力値または管内流量値に基づいてバイパス弁V1に開度制御信号を出力して、バイパス弁V1の開度を制御することにより、バイパス管路G1を流れる水量を調整することで、残圧回収管路G2内でポンプ逆転水車PTに作用する水量を制御できるようになっている。
【0010】
ポンプ逆転水車PTとして、たとえば図2に示しているインライン型ポンプ逆転水車PTが使用され、このポンプ逆転水車PTが残圧回収管路G2の直管部に介設される。すなわち、ポンプ逆転水車PTは、筒状のアウターケーシング1と、断面環状の第1水路2を介してアウターケーシング1の内部に同心に配置された筒状の電動機フレーム3と、この電動機フレーム3に収容された電動機4と、電動機フレーム3の軸方向両端部で軸受ボックス50内の軸受5Aと軸受ボックス51内の軸受5Bによって回転自在に支持されて電動機フレーム3の軸方向一側から導出され電動機4のロータ(回転子)4Aと同時に回転するポンプ主軸6と、アウターケーシング1と電動機フレーム3の軸方向一端に取付けられて外周部に断面環状の第1水路2に連通する断面環状の第2水路7が設けられている吐出しケ−シング部9と、出口を断面環状の第2水路7に臨ませて吐出しケ−シング部9の先端に取付けられるとともに、内部に主軸6に取付けられて該主軸6と同時に回転する斜流羽根車(ランナ)10を回転自在に収容したランナケーシング(吸込みベル)11と、アウターケーシング1と電動機フレーム3の軸方向他端に取付けられて外周部の入口を断面環状の第1水路2に連通させ、出口を一か所に合流させた吐出通路12が設けられている吐出側ケーシング13とを備えている。したがって、吐出側ケーシング13における吐出通路12の出口を残圧回収管路G2の上流側に接続するとともに、ランナケーシング11の入口を残圧回収管路G2の下流側に接続することによって、インライン型ポンプ逆転水車PTとして残圧回収管路G2に介設されることになる。
【0011】
吐出しケ−シング部9における断面環状の第2水路の内周部には、ランナケーシング11側に片寄った位置に大きい中心孔15Aを設けた第1の隔壁15が軸方向に直交して設けられ、この第1の隔壁15からランナケーシング11より離れる方向、つまり、電動機フレーム3に近付く方向に所定の間隔を隔ててポンプ主軸6を回転自在に挿通できる小さい中心孔16Aを設けた第2の隔壁16が軸方向に直交して設けられている。
【0012】
第1の隔壁15の中心孔15Aは、ポンプ主軸6を回転自在に挿通できる中心孔のある環状のシールカバー17がボルト締結によって第1の隔壁15に着脱可能に取付けられることによって塞がれており、第1の隔壁15、第2の隔壁16、シールカバー17および断面環状の第2水路の内周面で囲まれたメカニカルシール収容室18を構成し、このメカニカルシール収容室18にメカニカルシール8を収容している。また、メカニカルシール収容室18の軸方向の電動機フレーム3側に隣接して中空部19が設けられ、この中空部19は、円周方向で所定の間隔を隔てて設けた複数の通路20(図示例では二つの通路20が示されている)を介して外部(大気)に開放され、それぞれの外側開口部はカバ−21によって開放可能に閉じられている。
【0013】
メカニカルシール収容室18には、密封潤滑液供給系22によって清水または液状パラフィンなどの無害の密封潤滑液が供給されて、メカニカルシール8を密封潤滑する。この密封潤滑液供給系22は、一方の通路20の外側開口部を閉じている一方のカバ−21に取付けられて、常時はプラグ27により閉じられている注液口22Aと、この注液口22Aとメカニカルシール収容室18とを結ぶ注液管22Bとを備えている。また、軸受5A,5Bには、潤滑油供給系23によってグリースを供給して潤滑を行なうようになっている。軸受5Aにグリースを供給する潤滑油供給系23は、前記一方のカバ−21に取付けられたグリースニップル23Aと、このグリースニップル23Aと軸受5Aとを結ぶグリース供給管23Bとを備え、軸受5Bにグリースを供給する潤滑油供給系23は、導電ケーブル挿入孔24を塞ぐ蓋25に取付けられたグリースニップル23Aと、このグリースニップル23Aと軸受5Bとを結ぶグリース供給管23Bとを備えている。なお、軸受ボックス50には、ポンプ主軸6の外周に対応する軸シール5C,5Cが設けられ、これら軸シール5C,5Cによってグリースが中空部19および電動機フレーム3の内部に漏れ出すのを防止している。また、軸受ボックス51には、軸シール5Cと閉塞板5Dが設けられ、これら軸シール5Cと閉塞板5Dによってグリースが電動機フレーム3の内部および吐出側ケーシング13の内部に洩れ出すのを防止している。
【0014】
一方、メカニカルシール収容室18は、密封潤滑液排出系26を介して外部に連通している。この密封潤滑液排出系26は、他方の通路20の外側開口部を閉じている他方のカバ−21に取付けられて、常時はプラグ27により閉じられている排液口26Aと、この排液口26Aとメカニカルシール収容室18とを結ぶ排液管26Bとを備えている。なお、密封潤滑液供給系22によりメカニカルシール収容室18に密封潤滑液を初めて供給する場合には、密封潤滑液排出系26を開放して排気系として活用してもよいし、独立した排気系を別途設けてもよい。これにより、メカニカルシール収容室18を空気から密封潤滑液に置換することができる。また、他方のカバ−21にはドレン孔28を設けて、中空部19を外部(大気)に開放している。また、他方のカバ−21にはドレン孔28を設けて、中空部19を外部(大気)に開放している。図中、29は導電ケーブル、30は保護ケーブルを示し、導電ケーブル29は電動機4に電気的に接続されている。
【0015】
したがって、矢印Fで示すように、残圧回収管路G2内を圧送される水道水は、吐出側ケーシング13の吐出通路12に流入し、断面環状の第1水路2から断面環状の第2水路7を経てランナケーシング11に流入し、ここでランナ10を逆回転させたのち流下して受水槽Hに送水される。ランナ10の逆回転によって、ポンプ主軸6と電動機4のロータ(回転子)4Aを逆回転させ、電動機4に発電機能を与えて発電して電力を供給することができる。つまり、二次送水管Gの残圧を回収して有効に利用することで、エネルギーの浪費を避けることができる。
【0016】
また、メカニカルシール収容室18には、一旦、プラグ27を除去した密封潤滑液供給系22の注液口22Aから清水または液状パラフィンなどの無害の密封潤滑液を供給して、メカニカルシール8を密封潤滑することができるので、この密封潤滑液によって発電用水、つまり水道水が汚染されることはない。すなわち、メカニカルシール8の密封潤滑液による発電用水の汚染を避けることができる。さらに、メカニカルシール収容室18から中空部19に洩れ出た密封潤滑液や発電用水は、他方側の通路20およびドレン孔28を通って外部に排出されることになるので、中空部19に洩れ出た密封潤滑液や発電用水が電動機フレーム3内に侵入するのを確実に防止して、発電機4に電気的に不都合な事態が発生するのを回避することができる。このため、残圧回収管路G2にポンプ逆転水車PTを介設しても高い信頼性を有するインライン型ポンプ逆転水車PTとして発電に使用することができる。なお、潤滑油供給系23によって軸受5A,5Bにグリースを供給して潤滑できるように構成してあるので、耐連続運転性能を向上させて信頼性を高めることができる。
【0017】
さらに、二点鎖線で示すように、密封潤滑液貯留タンク31を外部に設置し、この密封潤滑液貯留タンク31と、プラグ27を除去した密封潤滑液供給系22の注液口22Aとを一次供給管32で結んでおけば、経時的にメカニカルシール8がシール劣化して、密封潤滑液や発電用水が中空部19へ過剰に洩れ出した場合には、密封潤滑液貯留タンク31内の密封潤滑液のレベル(液位)が急激に低下することになるので、この状態を確認してメカニカルシール8の点検を行なうことができる。また、ドレン孔28を閉塞することによって、中空部19を外部(大気)から遮断しておき、中空部19に洩れ出た密封潤滑液や発電用水を浸水検知器(図示省略)によって検知するように構成してもよい。
【0018】
なお、前記電動機4の機種は任意であり、同期電動機、誘導電動機あるいは磁石内蔵形電動機などが使用され、ポンプ逆転水車として使用した場合には、同期発電機、誘導発電機あるいは磁石内蔵形発電機として機能する。
【0019】
また、発電用水をほぼ円錐状に流すことで、斜流羽根車10を回転させる斜流形水中ポンプをインライン型ポンプ逆転水車PTとして発電に使用している構造で説明しているが、発電用水をほぼ円筒状に流すことで、軸流羽根車を回転させる軸流形水中ポンプあるいはうず巻状に形成した吐出しケ−シング部9によってある程度の旋回が与えられた発電用水でランナ10を回転させる片吸込うず巻ポンプ、両吸込うず巻ポンプなどを選択して、インライン型ポンプ逆転水車PTとして発電に使用してもよい。
【0020】
一方、二次送水管Gにおけるバイパス管路G1と残圧回収管路G2の分岐点よりも上流位置に検知手段35が設けられ、この検知手段35から入力された管内圧力値または管内流量値に基づいてバイパス弁V1に開度制御信号を出力して、バイパス弁V1の開度を制御することにより、バイパス管路G1を流れる水量を調整することで、残圧回収管路G2内でポンプ逆転水車PTに作用する水量を制御できるようになっているので、イニシャルコストを抑えたポンプ逆転水車PTによって効率よく残圧を回収して発電することができる。
【0021】
すなわち、二次送水管Gの最大圧力と最大流量を基準にした仕様のポンプ逆転水車PTを残圧回収管路G2に介設すると、ポンプ逆転水車PTのイニシャルコストが高くなるとともに、ポンプ逆転水車PTの稼働率が低くなって、残圧回収効率が悪くなる不都合を生じる。また、二次送水管Gの最小圧力と最小流量を基準にした仕様のポンプ逆転水車PTを残圧回収管路Gに介設すると、ポンプ逆転水車PTのイニシャルコストが安くなるとともに、ポンプ逆転水車PTの稼働率が高くなるものの、残圧の回収が十分になされないので、結果として残圧回収効率が悪くなる不都合を生じる。したがって、計画されている二次送水管Gの最大圧力と最大流量および最小圧力と最小流量に基づいて、ポンプ逆転水車PTの仕様を適正に設定して残圧回収管路G1に介設することで、最大圧力と最大流量を基準にした仕様のポンプ逆転水車PTを残圧回収管路G1に介設した場合に生じるポンプ逆転水車PTのイニシャルコスト高および残圧回収効率の低下などの不都合や、二次送水管Gの最小圧力と最小流量を基準にした仕様のポンプ逆転水車PTを残圧回収管路G1に介設した場合に生じる残圧回収効率の低下などの不都合を避けて、イニシャルコストを抑えたポンプ逆転水車PTによって効率よく残圧を回収して発電することができる。
【0022】
前記実施の形態では、インライン型ポンプ逆転水車PTを残圧回収管路G1に介設した構成で説明しているが、たとえば、図3に示すような、片吸込うず巻ポンプ50におけるうず巻ケーシング51の吐出口51Aに残圧回収管路G1の上流側を接続し、うず巻ケーシング51の吸込口51Bに残圧回収管路G1の下流側を接続するとともに、うず巻ケーシング51に回転自在に収容されているランナ(図示省略)を同時回転可能に取付けたポンプ主軸53には、軸受54Aやカップリング54Bなどの動力伝達手段54を介して、発電機55の入力回転軸55Aを連結することにより、片吸込うず巻ポンプ50を非インライン型ポンプ逆転水車PTとして残圧回収管路G1に介設してもよい。非インライン型ポンプ逆転水車PTとしては、前記片吸込うず巻ポンプ50の他に軸流形立軸ポンプ、斜流形立軸ポンプ、両吸込うず巻ポンプ、多段うず巻ポンプなどの他の機種を挙げることができる。特に、非インライン型ポンプ逆転水車PTを使用すると、その介設位置を前述の残圧回収管路G1の直管部のみならず、図4(ア)、(イ)に示す残圧回収管路G1の曲管部に設定することが可能になる。
【0023】
さらに、前記実施の形態では、水道施設における受水槽Hに送水する二次送水管Gの残圧を回収して発電する残圧回収発電装置として説明しているが、本発明は、前記実施の形態にのみ限定されるものではなく、水道施設における配水槽(配水池)Fに送水する一次送水管Dの残圧を回収して発電する残圧回収発電装置としても適用可能である。すなわち、一次送水管Dにおける配水槽(配水池)Fの直上流位置においてバイパス管路と残圧回収管路の二つの管路を分岐して設け、これらバイパス管路と残圧回収管路を配水槽(配水池)Fに開口するとともに、バイパス管路にバイパス弁V1を介設し、残圧回収管路にインライン型または非インライン型ポンプ逆転水車を介設すればよい。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る水道施設の残圧回収発電装置は構成されているので、以下のような格別の効果を奏する。
【0025】
すなわち、一次送水管と二次送水管の少なくともいずれか一方の残圧によって、残圧回収管路に介設したポンプ逆転水車を運転し、発電機を駆動して電力を取り出し供給することができる。つまり、送水管の残圧を回収して有効に利用することで、エネルギーの浪費を避けることができる。また、バイパス弁の開度調整によってバイパス管路を流れる水量を調整することで、残圧回収管路内でポンプ逆転水車に作用する水量を制御できるので、計画されている一次送水管または二次送水管の最大圧力と最大流量および最小圧力と最小流量に基づいて、ポンプ逆転水車の仕様を適正に設定して残圧回収管路に介設することで、最大圧力と最大流量を基準にした仕様のポンプ逆転水車を残圧回収管路に介設した場合に生じるポンプ逆転水車と発電機のイニシャルコスト高および残圧回収効率の低下などの不都合や、一次送水管または二次送水管の最小圧力と最小流量を基準にした仕様のポンプ逆転水車を残圧回収管路に介設した場合に生じる残圧回収効率の低下の不都合を避けて、イニシャルコストを抑えたポンプ逆転水車によって効率よく残圧を回収して発電することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す構成図である。
【図2】本発明に適用されるポンプ逆転水車の一実施の形態を示す縦断面図である。
【図3】本発明に適用される他のポンプ逆転水車の一例を示す概略構成図である。
【図4】ポンプ逆転水車介設位置の変形例を示す説明図である。
【図5】水道施設の概略系統図である。
【図6】受水槽と二次送水管の関係を示す概略構成図である。
【符号の説明】
4 電動機(発電機)
A 水源
B 導水路
C 浄水施設
D 一次送水管
E 配水施設
F 配水槽(配水池)
G 二次送水管
G1 バイパス管路
G2 残圧回収管路
H 受水槽
I 配水管
J 給水施設
PT ポンプ逆転水車
V1 バイパス弁

Claims (1)

  1. 水源から取り入れた水を導水路で浄水施設に導水し、浄水施設で水質が改良浄化された水を一次送水管によって配水施設の配水池に送水したのち、この配水池に送水された水を二次送水管によって受水槽に送水し、この受水槽から配水管により給水施設に分配配水するように構成されている水道施設において、前記一次送水管と二次送水管の少なくともいずれか一方にバイパス管路と残圧回収管路の複数の管路が分岐して設けられ、これらバイパス管路と残圧回収管路が前記配水池または前記受水槽に開口しているとともに、前記バイパス管路にはバイパス弁が介設され、前記残圧回収管路には発電機駆動用のポンプ逆転水車が介設されていることを特徴とする水道施設の残圧回収発電装置。
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