JP3782342B2 - シールドケースおよびこれを有する無線通信装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は回路配置されたプリント基板を電磁遮蔽するシールドケースに関し、さらに詳細には、プリント基板への取り付けや取り外しが容易でしかも小型なシールドケースの構造に関する。
また、本発明は無線通信装置に関し、さらに詳細には、シールドケースを有する無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプリント基板のシールドケースとしては、例えば実開平2-52497号公報に開示されているようなものがある。
図11および図12は従来のシールドケースの構造を示す断面図である。図11に示すシールドケースは、プリント基板13の周縁を包囲する枠体14の上下面を上部カバー15、下部カバー16で覆った略直方体形状のものである。
枠体14は4側面を有する枠状のもので、その外周面の上端部と下端部とに凸部14a,14bが設けられている。その凸部に上部カバー15、下部カバー16の縁部に設けられた舌片状部15a,16aが係合するように、側板を屈曲形成してある。このシールドケースは、図示のように凸部14a,14bに舌片状部15a,16aの屈曲形成された部分が弾性的に圧接係合しており、枠体14に対して上部カバー15、下部カバー16が着脱可能である。
また図12に示すシールドケースは図11に示したシールドケースの改良であり、枠体17には凸部を設けておらず、上部カバー18と下部カバー19とを同一形状とし、上部カバー18と下部カバー19の圧接片18a、19aが互いに係合するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図11および図12に示したいずれのシールドケースも、枠体がプリント基板の周縁に外嵌された構造であり、しかもその外側にさらに上部カバーまたは下部カバーの圧接片が位置するため、シールドケース全体としての外形が大型化するという問題があった。特に圧接片を屈曲すればするほどケース幅が広がることになる。
【0004】
また、枠体がプリント基板の周縁部に位置しているため、前記枠体をグランドに接続することが困難であるばかりか、半田付け等によってプリント基板に強固に固定することが困難であり、また強固に固定する場合の仮止めも困難である。
【0005】
したがって、本発明の目的は、小型で、かつプリント基板への装着が容易なシールドケースを提供することである。
【0006】
また、本発明の目的は、取り扱いが容易であり、かつ設計・評価を簡単に行うことができる無線通信装置を提供することである。
【0007】
本発明のかかる目的は、プリント基板の周縁より内側に立設される枠体と、前記プリント基板の片面側を遮蔽する第1のカバーと、前記プリント基板の他面側を遮蔽する第2のカバーとを有し、前記枠体が、複数の側面を有する枠状の金属体であって、その外周面に係合部を有し、前記第1のカバーが、天板と複数の側板を一体成形したものであって、前記第1のカバーの枠体の係合部に圧接係合するように前記側板の内側に形成された第1係合部と、前記第1のカバーの側板の外側に形成された第2係合部とを有し、前記第2のカバーが、天板と複数の側板を一体成形したものであって、前記第1のカバーの第2係合部に圧接係合するように前記第2のカバーの側板の内側に形成された係合部を有し、前記枠体の前記係合部と前記第1のカバーの前記第1係合部とが係合し、前記第1のカバーの前記第2係合部と前記第2のカバーの前記係合部とが係合していることを特徴とするシールドケースによって達成される。
本発明によれば、枠体がプリント基板の周縁より内側に立設されるので、シールドケースを小型化することができ、また枠体をプリント基板に対して簡易かつ強固に固定することができる。
また、本発明によれば、枠体、第1のカバー、第2のカバーがそれぞれ互いに重なり合って係合するのでプリント基板をより強固に固定・保持でき、プリント基板上に搭載された主回路を保護することが可能となる。またプリント基板を包容しているのでシールド性が高まる
【0014】
本発明の前記目的はまた、主回路を構成するプリント基板と、前記プリント基板を電磁遮蔽するシールドケースであって、プリント基板の周縁より内側に立設される枠体と、前記プリント基板の片面側を遮蔽する第1のカバーと、前記プリント基板の他面側を遮蔽する第2のカバーとを有し、前記枠体が、複数の側面を有する枠状の金属体であって、その外周面に係合部を有し、前記第1のカバーが、天板と複数の側板を一体成形したものであって、前記第1のカバーの枠体の係合部に圧接係合するように前記側板の内側に形成された第1係合部と、前記第1のカバーの側板の外側に形成された第2係合部とを有し、前記第2のカバーが、天板と複数の側板を一体成形したものであって、前記第1のカバーの第2係合部に圧接係合するように前記第2のカバーの側板の内側に形成された係合部を有し、前記枠体の前記係合部と前記第1のカバーの前記第1係合部とが係合し、前記第1のカバーの前記第2係合部と前記第2のカバーの前記係合部とが係合しているシールドケースと、前記主回路に接続された平板状のアンテナとを備えたことを特徴とする無線通信装置によって達成される。
【0015】
本発明によれば、無線通信装置の主回路とアンテナとがカバーと共に一体化していることから、取り扱いが容易であるとともに、設計・評価を簡単に行うことができる。
【0017】
また、本発明によれば、枠体が基板の片面側に立設されることから、シールドケースを小型化することができ、もって無線通信装置を小型化することができる。また枠体をプリント基板に対して簡易かつ強固に固定することができる。
【0018】
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかるシールドケースの外観斜視図であり、プリント基板に装着された状態を示している。図1に示されるように、シールドケース1は、プリント基板2の片面(図においては上面)側に立設された枠体6と、プリント基板2の上面側を遮蔽する第1のカバーである上部カバー3と、プリント基板の他面(図においては下面)側を遮蔽する第2のカバーである下部カバー4とを有するものである。
プリント基板2の各角部には、シールドケース1に収容された状態のプリント基板2を外装用筐体(図示せず)にネジ止め固定するためにネジを貫通させるネジ穴5が形成されている。上部カバー3および下部カバー4は、上面あるいは底面を形成する天板と、この天板から略垂直にプリント基板方向へ折曲した四方の側板を備えており、ともに金属平板からプレス成形したものである。上部カバー3および下部カバー4は、ネジ穴5を露出させるように各角部を切り欠いており、これにより略十字状の天板の周囲を所定の高さの側板で包囲する形状となっている。
【0019】
特に限定されるものではないが、プリント基板2に設けられた回路は無線通信装置における主回路を構成し、上部カバー3および下部カバー4の表面に絶縁部材21を介してそれぞれ固定された平板状のアンテナ20とともに、無線LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)におけるアクセスポイントとして機能する。このような無線通信装置は、「ゲートウェイ装置」と呼ばれることがある。主回路とアンテナ20とは配線によって電気的に接続されているが、図1では、かかる配線の図示は省略している。
【0020】
図2は、図1に示したシールドケース1の長手方向におけるA−A断面図である。図2に示されるように、枠体6は、四側面を有する枠状の金属体である。枠体6の外寸はプリント基板2の外寸より小さく、プリント基板2の周縁より所定の幅だけ内側の上面に立設される。枠体6の外周面には係合部としての凸部6aが屈曲形成されている。
上部カバー3の側板の内周面には第1係合部としての凸部3aが屈曲形成されており、これにともなって上部カバー3の側板の外周面には第2係合部としての凹部3bも形成される。上部カバー3を取り付けた状態では、上部カバー3の凸部3aが枠体6の凸部6aに圧接係合するようになっている。
下部カバー4の外寸は、プリント基板2の外寸よりやや大きい。下部カバー4の側板の内周面には係合部としての凸部4aが屈曲形成されている。下部カバー4を取り付けた状態では、下部カバー4の凸部4aがプリント基板2の周縁を乗り越えて上部カバー3の凹部3bと圧接係合するようになっている。この状態では、下部カバー4はプリント基板2の下面側からプリント基板2を包容している。
【0021】
図3は、プリント基板2に枠体6を立設する状態を示す外観斜視図である。図3に示されるように、枠体6には、その下端の一部より突出した爪部7を有している。一方、プリント基板2にはこれらの爪部7を貫通させる貫通孔8が形成されており、さらにプリント基板2の上面側における枠体6の立設位置には、グランド電極9が形成されている。このグランド電極9はネジ穴5の周縁部より延在するものである。
枠体6は、その爪部7がそれぞれ対応する貫通孔8に上面側から嵌挿された後、プリント基板2の下面側より突出した爪部7の先端が折り曲げられることによってプリント基板2の上面側に仮止め固定される。
【0022】
図4は、図3に示したプリント基板2に枠体6が固定された状態を示す略側面断面図である。図4に示されるように、爪部7を折り曲げることによって仮止め固定された枠体6の下端部とプリント基板2の上面側にあるグランド電極9とが半田9Xによって半田付けされることにより、枠体6はプリント基板2の上面側に強固に固定される。
【0023】
図5は、枠体6が立設した状態のプリント基板2に上部カバー3を取り付ける状態を示す外観斜視図である。図5に示されるように、上部カバー3を枠体6の上方すなわち開口側から冠着すると、上部カバー3の各側板3Yに設けられた凸部3aが枠体6に設けられた凸部6aを乗り越えた後、圧接係合する。このとき上部カバー3の天板3Xが枠体6の上端に当接あるいは近接しているので、上部カバー3をさらに奥へ押し込もうとしても阻止され、適切な係合位置で留まる。以上のように上部カバー3を取り付けることにより上部カバー3と枠体6とが係合し、プリント基板2の上面側は遮蔽される。
【0024】
図6は、図5に示したプリント基板2に立設された枠体6と上部カバー3との係合状態を示す略側面断面図である。図6に示されるように、上部カバー3を取り付けた状態では、プリント基板2の上面側に立設された枠体6の凸部6aと上部カバー3の凸部3aとが係合した状態にある。この係合状態では、上部カバー3の天板3Xが枠体6の先端6Yと当接あるいは近接している。
ここでマイナスドライバーを差し込むなどして上部カバー3の凸部3aを凸部6aより上方に持ち上げれば係合状態が解除されるので、上部カバー3を枠体6から簡単に取り外すことができる。すなわち上部カバー3は枠体6に対し着脱自在である。
【0025】
図7は、上部カバー3が取り付けられたプリント基板2に下部カバー4を取り付ける状態を示す略外観斜視図である。図7に示されるように、下部カバー4の各角部に設けられた切り欠き部には、下部カバー4の通常の側板よりも低背かつ凸部の形成されていない補助側板11が天板と一体的に設けられている。この補助側板11は、通常の側板と同様にシールドとしての役割のほか、下部カバー4を取り付けたときに上部カバー3に対する適切な係合位置となるようにその押入を規制する役割を果たすものである。
下部カバー4をプリント基板2の下面側から冠着すると、下部カバー4の各側板に設けられた凸部4aがプリント基板2の周縁を乗り越えた後、上部カバー3の凹部3bと圧接係合する。このとき下部カバー3の切り欠き部に形成された補助側板11の先端がプリント基板2の下面側に近接あるいは当接しているので、もし下部カバー4を適切な係合位置よりさらに奥へ押し込もうとしても阻止され、適切な係合位置で留まる。以上のように下部カバー4を取り付けることにより下部カバー4と上部カバー3とが係合し、プリント基板2の下面側は遮蔽される。
【0026】
図8は、図7に示した枠体6が取り付けられた状態の上部カバー3と下部カバー4との係合状態を示す略側面断面図である。図8に示されるように、下部カバー4を取り付けた状態では、上部カバー3の凹部3bと下部カバー4の凸部4aとが係合した状態にある。またこの係合状態では補助側板11の先端11Yとプリント基板2の下面側とが近接あるいは当接している。
ここでマイナスドライバーを差し込むなどして下部カバー4の凸部4aを凹部3bより上に持ち上げれば係合状態が解除されるので、下部カバー4を上部カバー3から簡単に取り外すことができる。すなわち下部カバー4は上部カバーに対し着脱自在である。なお第1の係合部3の外側に第2の係合部4が位置し、枠体6、上部カバー3および下部カバー4が内側から順に重なり合っているので、下部カバー4を取り外した状態でなければ上部カバー3を取り外すことはできない。以上説明したように、本実施態様によれば、枠体6、上部カバー3および下部カバー4を取り付けた状態ではプリント基板2が両面側ともシールドされ、シールドケースの外寸は、プリント基板2の外寸に下部カバー4の側板の板厚を加えた程度である。すなわちプリント基板2の外寸よりわずかに広がったに過ぎず、従来のシールドケースに比べて大幅に小型化されるものである。
また本実施態様によれば、枠体6、上部カバー3および下部カバー4が内側から順に重なり合ってオーバーラップする構造であるから、枠体6複数の係合部を設ける必要がなく、しかもプリント基板をより強固に固定・保持でき、プリント基板上に搭載された主回路を保護することが可能となる。またプリント基板を包容しているのでシールド性が高まる。
また本実施態様によれば、半田付けによって枠体6をプリント基板2の上面側に強固に立設することができ、同時にプリント基板2のグランド電極9をシールドケースに接地することができる。さらに枠体6の爪部7によって、枠体6の下端と基板面との隙間を極力小さくした状態で仮止めしておくことができる。
【0027】
また本実施態様によれば、補助側板11によって、前記下部カバー4の側板と同様にプリント基板2の下面側をシールドしながら、前記下部カバーの取り付け時に前記上部カバーに対する適切な係合位置となるようにその押入を規制することができる。
さらに、本実施態様によれば、平板状のアンテナ20が上部カバー3および下部カバー4の表面に固定されることにより、無線通信装置の主回路とアンテナとがカバーと共に一体化していることから、取り扱いが容易であるとともに、設計・評価を簡単に行うことが可能となる。すなわち、一般的な無線通信装置のように、主回路とアンテナとが別部品である場合には、これらを実際に所定の筐体内に収容した状態で設計・評価を行う必要があるところ、本実施態様においてはこれらが一体的であるため、実際に筐体内に収容することなく、単体での設計・評価が可能となり、設計コスト等を削減することが可能となる。
図9は、本発明の他の実施態様にかかるシールドケースの側面断面図であり、図2に示したシールドケースと同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。図9に示されるように、シールドケース1は、プリント基板2の上面側に立設された枠体6の外周面に係合部としての複数の凹凸部6bが形成され、上部カバー3および下部カバー4がそれぞれ枠体6と直接係合するものである。上部カバー3の側板の内周面には係合部としての凸部3aが屈曲形成されている。上部カバー3を取り付けた状態では、枠体6の凹凸部6bに圧接係合するようになっている。
下部カバー4の外寸は、プリント基板2の外寸よりやや大きい。下部カバー4の側板の内周面には係合部としての凸部4aが屈曲形成されている。下部カバー4を取り付けた状態では、下部カバー4の凸部4aがプリント基板2の周縁を乗り越えて枠体6の凹凸部6bと圧接係合するようになっている。この状態では、下部カバー4はプリント基板2の下面側からプリント基板2を包容している。
以上説明したように、本実施態様によれば、枠体6、上部カバー3および下部カバー4が内側から順に重なり合ってオーバーラップした状態にないので、下部カバー4を取り外すことなく上部カバーを独立して取り外すこともできる。
また本実施態様によれば、枠体6、上部カバー3および下部カバー4を取り付けた状態ではプリント基板2が両面側ともシールドされ、シールドケースの外寸は、プリント基板2の外寸に下部カバー4の側板の板厚を加えた程度である。すなわちプリント基板2の外寸よりわずかに広がったに過ぎず、前記実施態様と同様にシールドケースが小型化されるものである。またプリント基板を包容しているのでシールド性も高まる。
また本実施態様によれば、半田付けによって枠体6をプリント基板2の上面側に強固に立設することができ、同時にプリント基板2のグランド電極9をシールドケースに接地することができる。さらに枠体6の爪部7によって、枠体6の下端と基板面との隙間を極力小さくした状態で仮止めしておくことができる。
図10は、本発明の他の実施態様にかかるシールドケースの側面断面図であり、図2に示したシールドケースと同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。図10に示されるように、シールドケース1は、プリント基板2の上面側に立設された枠体6の外周面に係合部としての凹部6cが形成され、枠体6と下部カバー4とが係合し、さらに下部カバー4の外側から上部カバー3が係合するものである。
下部カバー4の外寸は、プリント基板2の外寸よりやや大きい。下部カバー4の側板の内周面には係合部としての凸部4aが屈曲形成されている。下部カバー4を取り付けた状態では、下部カバー4の凸部4aがプリント基板2の周縁を乗り越えて枠体6の凹部6cと圧接係合するようになっている。この状態では、下部カバー4はプリント基板2の下面側からプリント基板2を包容している。
上部カバー3の側板の内周面には凸部3aが屈曲形成されている。上部カバー3を取り付けた状態では、上部カバー3の凸部3aが下部カバー4の凹部4bに圧接係合するようになっている。
以上説明したように、本実施態様によれば、枠体6、下部カバー4および上部カバー3が内側から順に重なり合ってオーバーラップする構造であるから、枠体6に複数の係合部を設ける必要がなく、しかもプリント基板をより強固に固定・保持でき、プリント基板上に搭載された主回路を保護することが可能となる。またプリント基板を包容しているのでシールド性が高まる。
また本実施態様によれば、半田付けによって枠体6をプリント基板2の上面側に強固に立設することができ、同時にプリント基板2のグランド電極9をシールドケースに接地することができる。さらに枠体6の爪部7によって、枠体6の下端と基板面との隙間を極力小さくした状態で仮止めしておくことができる。
本発明は、以上の実施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、前記実施態様においては、枠体、上部カバーおよび下部カバーの側板は四面であるが、これに限定されるものではなく、五面、六面等といったようにプリント基板の形状等に合わせて複数面設けてもよい。
また例えば、前記実施態様においては、上部カバー3および下部カバー4の各角部を切り欠いた形状としているが、外装用筐体にネジ止め固定する必要がない場合にはそのような切り欠き形状とする必要はなく、天板が略矩形状の上部カバーおよび下部カバーとしてもよい。
【0028】
さらに例えば、前記実施態様においては、アンテナ20を上部カバー3上に設けているが、下部カバー4上に設けることも可能である。さらには上部カバー3および下部カバー4の双方に設けることも可能であり、これによれば受信範囲が増し、確実に信号を受信することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、シールドケースを小型化することおよび枠体をプリント基板へ簡易かつ強固に固定することが可能なシールドケースを提供することができる。また、本発明によれば、取り扱いが容易であり、かつ設計・評価を簡単に行うことができる無線通信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい実施態様にかかるシールドケースの外観斜視図である。
【図2】 図1に示したシールドケースの長手方向におけるA−A断面図である。
【図3】 プリント基板2に枠体6を立設する状態を示す外観斜視図である。
【図4】 図3に示したプリント基板2に枠体6が固定された状態を示す略側面断面図である。
【図5】 枠体6が立設した状態のプリント基板2に上部カバー3を取り付ける状態を示す外観斜視図である。
【図6】 図5に示したプリント基板2に立設された枠体6と上部カバー3との係合状態を示す略側面断面図である。
【図7】 上部カバー3が取り付けられたプリント基板2に下部カバー4を取り付ける状態を示す略外観斜視図である。
【図8】 図7に示した枠体6が取り付けられた状態の上部カバー3と下部カバー4との係合状態を示す略側面断面図である。
【図9】 本発明の他の実施態様にかかるシールドケースの側面断面図である。
【図10】 本発明の他の実施態様にかかるシールドケースの側面断面図である。
【図11】 従来のシールドケースの構造を示す側面断面図である。
【図12】 従来のシールドケースの他の構造を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 シールドケース
2 プリント基板
3 上部カバー
3a 上部カバーの凸部
3b 上部カバーの凹部
3X 上部カバーの天板
3Y 上部カバーの側板
4 下部カバー
4a 下部カバーの凸部
5 ネジ刺し穴
6 枠体
6a 枠体の凸部
6b 枠体の凹凸部
6y 枠体の上端
7 爪部
8 グランド電極
9 グランド電極
9X 半田
11 補助側板
13 プリント基板
14 枠体
14a,14b 枠体の凸部
15 上部カバー
15a 舌片状部
16 下部カバー
16a 舌片状部
17 枠体
18 上部カバー
18a 上部カバーの圧接片
19 下部カバー
19a 下部カバーの圧接片
20 アンテナ
21 絶縁部材

Claims (4)

  1. プリント基板の周縁より内側に立設される枠体と、前記プリント基板の片面側を遮蔽する第1のカバーと、前記プリント基板の他面側を遮蔽する第2のカバーとを有し、前記枠体が、複数の側面を有する枠状の金属体であって、その外周面に係合部を有し、前記第1のカバーが、天板と複数の側板を一体成形したものであって、前記枠体の前記係合部に圧接係合するように前記第1のカバーの側板の内側に形成された第1係合部と、前記第1のカバーの側板の外側に形成された第2係合部とを有し、前記第2のカバーが、天板と複数の側板を一体成形したものであって、前記第1のカバーの第2係合部に圧接係合するように前記第2のカバーの側板の内側に形成された係合部を有し、前記枠体の前記係合部と前記第1のカバーの前記第1係合部とが係合し、前記第1のカバーの前記第2係合部と前記第2のカバーの前記係合部とが係合していることを特徴とするシールドケース。
  2. 主回路を構成するプリント基板と、前記プリント基板を電磁遮蔽するシールドケースであって、プリント基板の周縁より内側に立設される枠体と、前記プリント基板の片面側を遮蔽する第1のカバーと、前記プリント基板の他面側を遮蔽する第2のカバーとを有し、前記枠体が、複数の側面を有する枠状の金属体であって、その外周面に係合部を有し、前記第1のカバーが、天板と複数の側板を一体成形したものであって、前記第1のカバーの枠体の係合部に圧接係合するように前記側板の内側に形成された第1係合部と、前記第1のカバーの側板の外側に形成された第2係合部とを有し、前記第2のカバーが、天板と複数の側板を一体成形したものであって、前記第1のカバーの第2係合部に圧接係合するように前記第2のカバーの側板の内側に形成された係合部を有し、前記枠体の前記係合部と前記第1のカバーの前記第1係合部とが係合し、前記第1のカバーの前記第2係合部と前記第2のカバーの前記係合部とが係合しているシールドケースと、前記主回路に接続された平板状のアンテナとを備えたことを特徴とする無線通信装置
  3. 前記プリント基板の一部が、前記シールドケースの外部に位置していることを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記アンテナが前記シールドケースの表面に固定されていることを特徴とする請求項2または3に記載の無線通信装置。
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