JP3781923B2 - 線描画装置および線描画方法、ならびに線描画プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノード間を線で結んだ連続線にノードを追加して描画する線描画装置および線描画方法、ならびに線描画プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の描画ソフトウェアでは、マウスをクリックして画面上で指定された点と点とを決められた順に結んでいくことにより、折れ線などの連続直線や塗り込み多角形を描画いていた。そして、連続直線等に対してノードの追加を行う場合、ノードを指定すると、そのノードからの連結線のうち終点ノードに近い方の連結線に自動的にノードが追加され、そのマークをユーザがマウスでドラッグして、目標の位置に移動させていた。
【0003】
図9(a)に示すように、具体的には、「ノード追加」コマンドを実行すると、指定した基点ノードPSと終点側に隣接するノードPEとを結ぶ直線上に、新しいノードQが生成される。なお、ノードQは、両端のノードPS・PE間の中点に生成されるように設定されていることが多い。次いで、図9(b)に示すように、追加されたノードQのマークをマウスでドラッグして目標の位置に移動させて、追加ノードQの位置を確定する。そして、両端のノードPS・PEと追加ノードQとを結ぶ最終的な連結線が描画される。
【0004】
このようにして、従来の連続直線のノード追加方法では、一度画面上に配置された連続直線に対して、後からノードの追加を行うことを可能としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の連続直線のノード追加方法では、ノードQのマークを追加した後、そのマークを目標の位置へ移動させるという2段階で処理していた。
【0006】
すなわち、ユーザは、ノードを生成させる操作(アクション)と、生成した追加ノードのマークを所望の位置に移動させる操作とを行っていた。よって、従来の連続直線のノード追加方法では、独立した2つの操作が必要であり、ユーザに煩雑な操作を強いていた。特に、マウスを用いて追加ノードのマークをつかみ、目標の位置までドラッグする操作は必ずしも容易ではなかった。
【0007】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、少ない操作で連続直線にノードを追加することができる線描画装置および線描画方法、ならびに線描画プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の線描画装置は、上記の課題を解決するために、ノード間を連結線により結んだ連続線を描画する線描画装置において、追加する追加ノードと結ばれるノードのうちの一つを基点ノードとして指定する基点ノード指定手段と、追加ノードの位置を指定する追加ノード指定手段と、追加ノードの位置に基づいて、追加ノードを上記基点ノードに隣接する2つのノードの何れと結ぶかを決定する接続ノード決定手段とを具備することを特徴としている。
【0009】
また、本発明の線描画方法は、上記の課題を解決するために、ノード間を連結線により結んだ連続線を描画する線描画装置における線描画方法において、上記線描画装置が備える基点ノード指定手段が、追加する追加ノードと結ばれるノードのうちの一つを基点ノードとして指定する第1のステップと、上記線描画装置が備える追加ノード指定手段が、追加ノードの位置を指定する第2のステップと、上記線描画装置が備える接続ノード決定手段が、追加ノードの位置に基づいて、追加ノードを上記基点ノードに隣接する2つのノードの何れと結ぶかを決定する第3のステップとを含むことを特徴としている。
【0010】
また、本発明の線描画プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記の課題を解決するために、上記の線描画装置を動作させる線描画プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、上記の各手段をコンピュータに実現させるための線描画プログラムを記録していることを特徴としている。
【0011】
上記の構成により、基点ノード指定手段(第1のステップ,第1の処理)で追加ノードと結ばれるノードのうちの一つを基点ノードとして指定し、追加ノード指定手段(第2のステップ,第2の処理)で追加ノードの位置を指定し、接続ノード決定手段(第3のステップ,第3の処理)で、追加ノードの位置に基づいて、追加ノードを基点ノードに隣接するノードの何れと結ぶかを決定して、ノードを追加した連続線を描画することができる。
【0012】
これにより、ユーザは追加ノードを指定する操作を、位置を確定する操作だけで行うことができる。よって、少ない操作で連続線にノードを追加することができる。なお、従来の方法では、ノードのマークを追加した後、そのマークを目的の位置へ移動させるという2つの操作が必要であった。
【0013】
したがって、「ノード追加」コマンドの操作性を改善することができる。特に、「ノード追加」コマンドは、作画の工程において、ノードを大きな間隔で配置して大まかな形状を決めた後、ノードを追加しながら形状を細かく調整する段階で使用することが多い。ゆえに、微妙なドラッグを必要とする従来の方法と比較して、操作性改善の効果が大きい。
【0014】
さらに、本発明の線描画装置は、上記の課題を解決するために、上記連結線が直線であることを特徴としている。
【0015】
上記の構成により、さらに、折れ線や多角形等の連続直線に少ない操作でノードを追加することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について図1から図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0017】
なお、以下の説明では、ノード間を直線で結んだ連続直線にノードを追加する場合について説明するが、ノード間の連結線は直線に限定されない。すなわち、本実施の形態に係る線描画装置およびその線描画機能は、ノード間が曲線で連結された連続曲線にノードを追加する場合にも適用できる。
【0018】
本実施の形態に係る線描画装置は、画面にある描画済みの連続線(または、塗り込み多角形)に対して、ある選択されたノード(基点ノード)を基点として、検出したマウスの位置にノードを追加した場合の結果をダイナミックに表示しながら、ノード(追加ノード)を追加するものである。
【0019】
図1に示すように、本実施の形態に係る線描画装置は、CPU1、メモリ部2、入力部3、表示部4およびアプリケーション部5を備えて構成されている。
【0020】
上記CPU1は、メモリ部2に記憶されたシステムプログラムにしたがって、システム全体を制御するほか、アプリケーション部5のプログラムおよびデータにしたがって線描画処理(後述)を行うようになっている。
【0021】
上記メモリ部2は、上記システムプログラムを格納するROM(read only memory)、線描画処理に必要なデータを一時的に格納するためのメモリ(RAM(random access memory)など)といったメモリ装置を含んでいる。
【0022】
上記入力部3は、線描画処理に必要なデータ入力を始めとする各種の操作を行うために利用できるマウス、キーボードなどの入力装置である。
【0023】
上記表示部4は、描画図形を表示するためのCRT(cathode-ray tube)、LCD(liquid crystal display)などの表示装置である。
【0024】
上記アプリケーション部5は、上記CPU1によって実行される線描画機能を実現するためのソフトウェアの集合体であって、ハードディスクドライブ(図示せず)などの記憶装置に格納されている。このアプリケーション部5は、特に、基点ノード指定部(基点ノード指定手段)51、追加ノード指定部(追加ノード指定手段)52、接続ノード決定部(接続ノード決定手段)53、描画実行部54を含んでいる。
【0025】
ここで、本実施の形態に係る線描画装置の機能は、描画に必要な境界線(外形線)、塗り込み色、塗り込み開始座標などのデータを入力する作画エディタの一機能として組み込まれていてもよい。この作画エディタとしては、既存の描画ソフトウェア(描画ソフト)のエディタ機能を利用してもよい。また、この作画エディタとしては、FA(factory automation)の分野などで幅広く活用されているプログラマブル表示器用の画面作成ソフトウェア(作画ソフト)が備えるエディタ機能や、作画ソフトにあらかじめ用意されている基本図形を利用してもよい。
【0026】
プログラマブル表示器は、ドット表示画面、操作用入力スイッチ、ホストコントローラとのインタフェース、画面上での操作入力のような制御のためのプログラムメモリなどを備えた操作用表示器である。一般に、プログラマブル表示器は、グラフィック表示を行うので、操作盤、スイッチ、表示灯などの機能を備えることができるほか、制御対象機器の稼働状況や作業指示のような管理のための各種のモニタ、機器に対する設定値を入力する端末としての機能を備えている。
【0027】
このようなプログラマブル表示器で表示される画面は、上記の作画ソフトを用いてユーザ独自で作成できるようになっている。画面作成に際しては、ユーザが、作画ソフトによって提供されるスイッチ、テンキー、メータ表示器、グラフ表示器等の部品、描画機能などを用いて所望の画面を構成する。そして、その描画機能を作画エディタとして利用できる。
【0028】
つづいて、上記アプリケーション部5の基点ノード指定部51、追加ノード指定部52、接続ノード決定部53、描画実行部54について説明する。なお、図4(a)〜(d)を適宜参照する。
【0029】
なお、ノードは座標リストによって、座標で管理されているものとする。また、連続線はノードからのベクトルで管理されているものとする。
【0030】
上記基点ノード指定部51は、追加ノードQを追加したい連結線m1の両端のノードの一方を基点ノードP0に指定する。これにより、基点ノードP0に隣接する2つの端点ノードP1・P2(両端ノード)が決まる。
【0031】
上記追加ノード指定部52は、追加ノードQの位置を指定する。なお、追加ノードQを指定する際、マウスの位置を検出して、検出時のマウスの位置を追加ノードの位置と見なした仮想的な連結線を表示する。
【0032】
上記接続ノード決定部53は、比較判定部53aと、ユーザ指定部53bとを含んでいる。接続ノード決定部53は、指定された追加ノードQと結ばれるべき接続ノードを決定する。具体的には、比較判定部53aで、基点ノードを通る垂直線(あるいは、水平線)で2分割された領域のうち、追加ノードを含む領域に含まれる端点ノードを接続ノードとして選択する。なお、比較判定部53aで接続ノードが決定できない場合や、ユーザが判定とは異なる指定をしたい場合には、ユーザ指定部53bで変更する。
【0033】
上記描画実行部54は、ノード追加前の直線を消去するとともに、確定した追加ノードQおよび接続ノードP1を用いて新たな連結線n0,n1を描画する。加えて、描画実行部54は、追加ノード指定部52により、追加ノードQを指定する過程において、マウスの移動に追随して、追加ノードがその位置に確定したと仮想した線を逐次シミュレーションして描画する。
【0034】
図2,図3のフローチャートおよび図4の説明図を参照しながら、本実施の形態に係る線描画装置の動作について説明する。
【0035】
本実施の形態に係る線描画装置の動作の概略は、図2のフローチャートに示すとおりである。
【0036】
ステップS1(第1のステップ、第1の処理)では、「ノード追加」コマンドを起動すると、ノードを追加したい連結線m1の両端のノードの何れか一方を基点ノードP0として指定する(図4(a))。したがって、連結線m1の途中にノード追加したい場合には、ノードP0およびノードP1を基点ノードに指定できる。
【0037】
ステップS2(第2のステップ、第2の処理)では、ステップS1で指定された基点ノードP0に隣接するノードP1,P2を両端ノードとして決定する(図4(a))。
【0038】
ステップS3(第3のステップ、第3の処理)では、ユーザがマウス等を用いて、追加ノードQの位置を指定する(図4(b))。このとき、マウスの位置を検出し、検出時のマウスの位置を追加ノードQの位置と見なして、追加ノードQと基点ノードP0および端点ノードP1とをそれぞれ結んだ仮想的な連結線を表示する。
【0039】
ステップS4では、ステップS3で指定された追加ノードQと結ばれるべき接続ノードを決定する(図4(c))。具体的には、連続線のx−y座標系において、x座標につき、基点ノードP0を基準に、追加ノードQと端点ノードP1・P2とをそれぞれ比較し、追加ノードQと同じ領域に含まれる端点ノードを接続ノードとして選択する。なお、ステップS4の詳細については、図3のフローチャートを用いて後述する。
【0040】
ステップS5では、ノード追加前の連結線m1を消去するとともに、確定した追加ノードQおよび接続ノードP1を用いて連結線n0,n1を描画する(図4(d))。もちろん、マウスの位置に応じて表示していた仮想的な連結線は消去される。
【0041】
つぎに、図3のフローチャート、および図4(c),図5の説明図を参照しながら、上記ステップS4を詳細に説明する。
【0042】
ステップS41では、連続線のx−y座標系において、x座標につき、基点ノードP0を基準に、追加ノードQと端点ノードP1・P2とをそれぞれ比較する(図4(c))。すなわち、基点ノードP0を通過する垂直線(基準線LX)を引く。そして、基準線LXで分割され2つの領域のうち、追加ノードQを含む領域に含まれる端点ノードを接続ノードと決定する。具体的には、図4(c)では、追加ノードQが基準線LXの左側の領域にあり、この領域には端点ノードP1が含まれている。そこで、端点ノードP1を、追加ノードQと接続されるべき接続ノードとして選択する。
【0043】
ここで、端点ノードP1・P2が、基準線LXで分割され領域の何れか一方の領域に、ともに含まれる場合には、ステップS41では、接続ノードが決定できない(図5)。そのため、ステップS42において、接続ノードが決定されたか否かを判定し、ステップS41で接続ノードが決定されていれば(YES)、接続ノード決定処理(S4)を終了する。一方、ステップS41で接続ノードが決定されていなければ(NO)、ステップS43へ進む。
【0044】
ステップS43では、ステップS41と同様に、連続線のx−y座標系において、y座標につき、基点ノードP0を基準に、追加ノードQと端点ノードP1・P2とをそれぞれ比較する(図5)。すなわち、基点ノードP0を通過する水平線(基準線LY)を引く。そして、基準線LYで分割され2つの領域のうち、追加ノードQを含む領域に含まれる端点ノードを接続ノードと決定する。具体的には、図5では、追加ノードQが基準線LYの上側の領域にあり、この領域には端点ノードP1が含まれている。そこで、端点ノードP1を、追加ノードQと接続されるべき接続ノードとして選択する。
【0045】
ここで、端点ノードP1・P2が、基準線LXおよび基準線LYで形成される座標系の1つの象限に、ともに含まれる場合には、ステップS43でも、接続ノードが決定できない。そのため、ステップS44において、接続ノードが決定されたか否かを判定し、ステップS43で接続ノードが決定されていれば(YES)、接続ノード決定処理(S4)を終了する。一方、ステップS43で接続ノードが決定されていなければ(NO)、ステップS45へ進む。
【0046】
ステップS45では、追加ノードQと接続されるべき接続ノードとして端点ノードP1・P2の何れを選択するのかを、ユーザにより明示的に指定する。
【0047】
このように、上記接続ノード決定処理(S4)では、接続ノード決定部53の比較判定部53aにより、まず追加ノードおよび両端ノードが垂直な基準線LXよりも右か左かを判定し、これで接続ノードが決定できない場合に、基準線を水平な基準線LYに自動的に切り換えて判定する。よって、追加ノードを容易な判定方法で自動的に決定することができる。
【0048】
なお、図6に示すように、基準線LXを越えた位置に追加ノードRを指定して接続ノードP2と結びたい場合には、上記の方法のモードとは別のモードで行う。すなわち、まず「ノード追加」コマンドにより接続ノードとなるべき端点ノードP2を含む領域内(連結線m2上でもよい)にノードRを追加する。その後、「ノード移動」コマンドで、追加ノードRを確定する。なお、「ノード移動」コマンドは、既存のノードを自由に移動するコマンドである。
【0049】
ここで、接続ノードの決定方法(S41〜45)には、上記の方法のほかにも種々の方法が可能である。例えば、以下の方法が考えられる。
▲1▼追加ノードQと連結線m1との距離と、追加ノードQと連結線m2との距離を比較し、短い方の端点ノードを選択する。
▲2▼追加ノードQと端点ノードP1との距離と、追加ノードQと端点ノードP2との距離を比較し、短い方の端点ノードを選択する。
▲3▼追加ノードQの指定の際、マウスがどの方向から移動してきたかによって決定する。すなわち、マウスが追加ノードQまでにたどった経路に近い方の端点ノードを選択する。
【0050】
なお、本実施の形態に係る「ノード追加」コマンドを連続線の細かな調整において使用する場合、すなわち、もとの連結線の近くにノードを追加する場合には、追加ノードと連結線との距離を比較する方法(▲1▼)が適している。また、何れの方法であっても、接続ノードが決定できない場合は、ユーザが指定することにより決定することができる(図3のS45)。
【0051】
つづいて、図7,図8を参照しながら、追加ノードを指定する際に表示する仮想的な連結線について説明する。
【0052】
追加ノード指定部52は、追加ノード指定処理(図3のS3)において、マウスの位置を検知し、その位置にノードが追加された場合の連結線を仮想的に表示する。なお、仮想的な連結線の接続ノードの決定方法は、ステップS4と同一の判定を行う。また、実際の描画は追加ノード指定部52からの指令に基づいて、描画実行部54が行う。
【0053】
例えば、図7に示すように、追加ノードを指定する過程でのマウスの位置に応じて、仮想的なノードA〜Dが設定され、これらをそれぞれ追加ノードとした連結線が表示される。なお、図7のA点〜D点は、基点ノードP0が指定された場合に可能な4つの追加ノードおよびそれぞれの連結線の概略を示している。そして、追加ノードの位置に応じて、垂直な基準線LX(図4(c))を境界として接続ノードP1,P2が切り替わっている様子がわかる。
【0054】
また、例えば、図8に示すように、マウスがノードQ1の位置にある時、ノードQ1を追加ノードとして基点ノードP0および接続ノードP1との間に連結線g0,g1が引かれる。その結果が気に入らなければ、ノードQ1の位置で確定せずにマウスを移動させれば、マウスがノードQ2の位置に移動して、新たに連結線h0,h1が引かれる。このようにマウスを移動させて、仮想的な連結線を含む連続直線の状態が所望するものとなった時、追加ノードQの位置を確定すると、仮想的に引かれていた連結線n0,n1が確定される。
【0055】
このように、連結線の仮想線表示(仮想線シミュレーション)機能は、マウスの位置を検知して、追加されるノード位置およびそのノードとの連結線をマウスに追随させて表示する。よって、ノードを追加した結果、オブジェクトが原型からどう変化するかを、決定前にユーザに明示することができる。したがって、ユーザは、仮想的な連結線を見ながら、連続線全体としてどのようなイメージでノードが追加されるのかを確認してから、追加ノードの位置を確定できる。
【0056】
なお、仮想的な連結線の表示は、時間間隔等の適当な条件従って更新することができる。また、仮想的な連結線は、常に最新の連結線のみを表示してもよいし、過去数本分の連結線を表示するなど、種々に設定可能である。
【0057】
最後に、上記の実施の形態は本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、以下のように構成することができる。
【0058】
本発明に係る線描画装置は、接続ノード決定手段(接続ノード決定部53)が、上記基点ノードに隣接するノードであって、かつ、基点ノードを通る直線によって分割された二つの領域のうち、上記追加ノードを含む領域に含まれるノードを接続ノードとするものであってもよい。
【0059】
また、本発明に係る線描画装置は、接続ノード決定手段(接続ノード決定部53)が、上記基点ノードに隣接するノードであって、かつ、当該ノードと基点ノードとにより決まる直線と上記追加ノードとの距離が最短であるノードを接続ノードとするものであってもよい。
【0060】
また、本発明に係る線描画装置は、接続ノード決定手段(接続ノード決定部53)が、上記基点ノードに隣接するノードであって、かつ、上記追加ノードとの距離が最短であるノードを接続ノードとするものであってもよい。
【0061】
最後に、本発明は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、端末コンピュータ、インタフェース機器、ネットワーク機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、携帯型コンピュータ、ワープロ装置など)に適用してもよい。
【0062】
加えて、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウエアである線描画プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0063】
上記プログラムコードを供給するための記録媒体は、システムあるいは装置と分離可能に構成することができる。また、上記記録媒体は、プログラムコードを供給可能であるように固定的に担持する媒体であってもよい。そして、上記記録媒体は、記録したプログラムコードをコンピュータが直接読み取ることができるようにシステムあるいは装置に装着されるものであっても、外部記憶装置としてシステムあるいは装置に接続されたプログラム読み取り装置を介して読み取ることができるように装着されるものであってもよい。
【0064】
例えば、上記記録媒体としては、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピーディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0065】
また、上記プログラムコードは、コンピュータが記録媒体から読み出して直接実行できるように記録されていてもよいし、記録媒体から主記憶のプログラム記憶領域へ転送された後コンピュータが主記憶から読み出して実行できるように記録されていてもよい。
【0066】
さらに、上記記録媒体は、通信ネットワーク等を介してプログラムコードを供給可能であるように流動的に担持する媒体であってもよい。この場合、システムあるいは装置を通信ネットワーク(インターネット等を含む)と接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークからダウンロードすることにより供給することができる。
【0067】
なお、プログラムコードを記録媒体から読み出して主記憶に格納するためのプログラム、および、通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードするためのプログラムは、コンピュータによって実行可能にあらかじめシステムあるいは装置に格納されているものとする。
【0068】
上述した機能は、コンピュータが読み出した上記プログラムコードを実行することによって実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行うことによっても実現される。
【0069】
さらに、上述した機能は、上記記録媒体から読み出された上記プログラムコードが、コンピュータに装着された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行うことによっても実現される。
【0070】
【発明の効果】
本発明の線描画装置は、以上のように、ノード間を連結線により結んだ連続線を描画する線描画装置において、追加する追加ノードと結ばれるノードのうちの一つを基点ノードとして指定する基点ノード指定手段と、追加ノードの位置を指定する追加ノード指定手段と、追加ノードの位置に基づいて、追加ノードを上記基点ノードに隣接する2つのノードの何れと結ぶかを決定する接続ノード決定手段とを具備する構成である。
【0071】
また、本発明の線描画方法は、以上のように、ノード間を連結線により結んだ連続線を描画する線描画装置における線描画方法において、上記線描画装置が備える基点ノード指定手段が、追加する追加ノードと結ばれるノードのうちの一つを基点ノードとして指定する第1のステップと、上記線描画装置が備える追加ノード指定手段が、追加ノードの位置を指定する第2のステップと、上記線描画装置が備える接続ノード決定手段が、追加ノードの位置に基づいて、追加ノードを上記基点ノードに隣接する2つのノードの何れと結ぶかを決定する第3のステップとを含む構成である。
【0072】
また、本発明の線描画プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、以上のように、上記の線描画装置を動作させる線描画プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、上記の各手段をコンピュータに実現させるための線描画プログラムを記録している構成である。
【0073】
それゆえ、ユーザは追加ノードを指定する操作を、位置を確定する操作だけで行うことができる。よって、少ない操作で連続線にノードを追加することができるという効果を奏する。したがって、「ノード追加」コマンドの操作性を改善することができるという効果を奏する。
【0074】
さらに、本発明の線描画装置は、以上のように、上記連結線が直線である構成である。
【0075】
それゆえ、さらに、折れ線や多角形等の連続直線に少ない操作でノードを追加することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る線描画装置の構成の概略を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示す線描画装置の動作の概略を示すフローチャートである。
【図3】図2に示すフローチャートのうち、接続ノード決定のステップの内容を示すフローチャートである。
【図4】図1に示す線描画装置の動作の説明図であり、図4(a)は基点ノード指定および両端ノード決定のステップ、図4(b)は追加ノード指定のステップ、図4(c)は接続ノード決定のステップのうちx座標についての判定のステップ、図4(d)は描画のステップを示す。
【図5】図1に示す線描画装置の動作の説明図であり、接続ノード決定のステップのうちy座標についての判定のステップを示す。
【図6】図1に示す線描画装置の動作の説明図である。
【図7】図1に示す線描画装置の動作の説明図である。
【図8】図1に示す線描画装置の動作の説明図であり、追加ノード指定のステップでの表示例を示す。
【図9】図9(a)および図9(b)は、従来の技術に係る連続直線のノード追加方法を示す説明図である。
【符号の説明】
51 基点ノード指定部(基点ノード指定手段)
52 追加ノード指定部(追加ノード指定手段)
53 接続ノード決定部(接続ノード決定手段)
m1,m2,n0,n1 連結線
P0 基点ノード
P1 接続ノード
Q 追加ノード
S1 (第1のステップ、第1の処理)
S3 (第2のステップ、第2の処理)
S4 (第3のステップ、第3の処理)
Claims (4)
- ノード間を連結線により結んだ連続線を描画する線描画装置において、
追加する追加ノードと結ばれるノードのうちの一つを基点ノードとして指定する基点ノード指定手段と、
追加ノードの位置を指定する追加ノード指定手段と、
追加ノードの位置に基づいて、追加ノードを上記基点ノードに隣接する2つのノードの何れと結ぶかを決定する接続ノード決定手段とを具備することを特徴とする線描画装置。 - 上記連結線が直線であることを特徴とする請求項1記載の線描画装置。
- ノード間を連結線により結んだ連続線を描画する線描画装置における線描画方法において、
上記線描画装置が備える基点ノード指定手段が、追加する追加ノードと結ばれるノードのうちの一つを基点ノードとして指定する第1のステップと、
上記線描画装置が備える追加ノード指定手段が、追加ノードの位置を指定する第2のステップと、
上記線描画装置が備える接続ノード決定手段が、追加ノードの位置に基づいて、追加ノードを上記基点ノードに隣接する2つのノードの何れと結ぶかを決定する第3のステップとを含むことを特徴とする線描画方法。 - 請求項1または2に記載の線描画装置を動作させる線描画プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
上記の各手段をコンピュータに実現させるための線描画プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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