JP3781895B2 - エアゾール容器 - Google Patents
エアゾール容器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3781895B2 JP3781895B2 JP15519098A JP15519098A JP3781895B2 JP 3781895 B2 JP3781895 B2 JP 3781895B2 JP 15519098 A JP15519098 A JP 15519098A JP 15519098 A JP15519098 A JP 15519098A JP 3781895 B2 JP3781895 B2 JP 3781895B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shoulder cover
- pull ring
- aerosol
- shoulder
- spout
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
- Nozzles (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアゾール容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
金属製のエアゾール缶は、通常、上面中央に押し下げによって内容物を吐出する弁付きのステムを備え、該ステムの周りに製缶過程で生じる環状突部(巻締め接合部)を有しているが、このエアゾール缶において、そのステムに合成樹脂製のスパウトを、また、環状突部に合成樹脂製の肩カバーを嵌装したエアゾール容器がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、この種のエアゾール容器においても、廃棄時に分別回収できるようにすることが考えられているが、エアゾール缶とスパウト及び肩カバーとの間における嵌合は、不意に離脱しないよう配慮されていることもあって、容易には分離させることができない。
本発明は、かかる問題点を解決しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1の発明は、テーパ状肩部4を有するエアゾール缶1の上面の環状突部2に肩カバー5を嵌着し、該肩カバーの囲成内部にスパウト6を配して、該スパウトをそのエアゾール缶1の上面中央のステム3に嵌合させ、また、上記肩カバー5と上記スパウト6とを適所でヒンジ7を介して連繋させたエアゾール容器において、上記肩カバー5の嵌合周壁 10 の下端外周に下端面をテーパ状肩部4上面へ載置させて引き起こし可能なプルリング8を配し、該プルリングの基端部を上記ヒンジ7の近傍にて連結片9を介して上記肩カバー5に連繋させると共に上記ヒンジ7及び連結片9を上記肩カバー5の前部に配し、該肩カバーの嵌合周壁 10 の両側部を弾性変形可能な薄肉部 11 に形成するとともに、前部と後部にそれぞれ係合突条 12 , 13 を設けて上記環状突部2に係合させ、かつ、外周面の数箇所で破断小片 14 を介して上記プルリング8を連設し、該プルリング8前部の引上げで、テーパ状肩部4上面へ強く押しつけられたプルリングの基端部下面がてこの支点となって連結片9を介して肩カバー5の前部が押し上げられ、該前部の係合突条 12 がエアゾール缶1の環状突部2から離脱可能に形成した。
【0006】
【発明の実施の形態】
図において、1は、金属製の既成のエアゾール缶、2は、該エアゾール缶の製缶過程で缶上面に生じた環状突部(巻締め接合部)、3は、該環状突部の囲成内部の上面中央に設けたステムであり、該ステムは、押し下げによって内容物を吐出する弁付きのものである。4は、上記環状突部2の外側にあるエアゾール缶1におけるテーパ状肩部である。
【0007】
5は、エアゾール缶1の上記環状突部2に嵌着した肩カバー、6は、該肩カバーの囲成内部に配して上記ステム3に嵌合させたスパウト、7は、上記肩カバー5と上記スパウト6とを前部で連繋させたヒンジ、8は、上記肩カバー5の外周に引き起こし可能に配して基端部を連結片9を介して上記肩カバー5の前部に連繋させたプルリングであり、これらは合成樹脂により一体成形している。
【0008】
肩カバー5は、嵌合周壁10の上端に内向きフランジ15を設けることで断面逆L字状に形成して上記環状突部2の上面乃至外周面に嵌合させるようにし、上記ヒンジ7及び連結片9を肩カバー5の前部に配してそのヒンジ7を内向きフランジ15に、また、その連結片9を嵌合周壁10に一体に連繋させ、更に、その嵌合周壁10の両側部を弾性変形可能な薄肉部11に形成するとともに、前部と後部にそれぞれ係合突条12,13を設けて上記環状突部2の下縁に係合させている。そして、プルリング8は、数箇所に配した破断小片14を介して肩カバー5の嵌合周壁10に一体に連繋させている。
スパウト6は、起立する注出筒16をクランク状に屈折させてステム3から噴出する内容物に発泡を生じさせるようにしており、下端をステム3へ嵌合させてある。また、その注出筒16の後面中途部に押釦17を一体に付設し、該押釦の押圧で注出筒16を介してステム3を押し下げることにより、該ステムからの内容物の噴出を得るようにしている。
なお、図1中、18は、肩カバー5に着脱自在に嵌合させるキャップを示している。
【0009】
如上の構成であるから、エアゾール缶1に充填されている内容物を取り出すときは、図1の状態において、スパウト5の押釦17を押圧すればよく、これにより注出筒16を介してステム3が押し下げられて、該ステムから内容物が噴出し、これが注出筒16で泡となって該注出筒の先端から外部へと噴出する。
また、図1の通常の態勢では、プルリング8が肩カバー5の嵌合周壁10の外周にあって該嵌合周壁10を押えており、容易にはエアゾール缶1の環状突部2から離脱せず、不意に外れるようなことはない。
内容物を使い果して廃棄するときは、図2に示すように、破断小片14を破断させてプルリング8を引き上げる。これにより、該プルリングの基端部の下面がエアゾール缶1のテーパ状肩部4に強く押しつけられ、この基端部下面がてこの支点となって連結片9を介して肩カバー5の前部が押し上げられ、該肩カバー5における嵌合周壁10の両側部すなわち薄肉部11が弾性変形して前部の係合突条12がエアゾール缶1の環状突部2から離脱する。そこで、プルリング8を更に上方へ引けば肩カバー5がその環状突部2から簡単に外れる。また、この際には、スパウト6もヒンジ7を介して上方へと引かれることとなり、ともにステム3から外れる。したがって、エアゾール缶1と肩カバー5及びスパウト6とを分離させて分別回収に供することができる。
【0010】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、エアゾール缶1の上面の環状突部2に肩カバー5を嵌着し、該肩カバーの囲成内部にスパウト6を配して、該スパウトをそのエアゾール缶1の上面中央のステム3に嵌合させ、その肩カバー5とスパウト6とを適所でヒンジ7を介して連繋させたエアゾール容器において、肩カバー5の外周に引き起こし可能なプルリング8を配し、該プルリングの基端部をそのヒンジ7の近傍で連結片9を介して上記肩カバー5に連繋させているので、普段は、プルリング8により肩カバー5の環状突部2への嵌合を確保できて、肩カバー5及びスパウト6の不意の外れを防止でき、また、廃棄の際には、プルリング8を引き起こして上方へ引くだけで、肩カバー5及びスパウト6を環状突部2及びステム3から簡単に分離させることができて、支障なく分別回収に供することができる。
【0011】
更に、ヒンジ7及び連結片9を肩カバー5の前部に配し、該肩カバーの嵌合周壁10の両側部を弾性変形可能な薄肉部11に形成するとともに、前部と後部にそれぞれ係合突条12,13を設けて環状突部2に係合させているので、プルリング8を引き起こした際に薄肉部11を弾性変形させることで肩カバー5を環状突部2から極めて容易に離脱させることができ、また、プルリング8を数箇所の破断小片14を介して肩カバーの外周面に連設しているので、プルリング8を定位置に安定に保持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係る実施の形態を示す截断側面図である。
【図2】同実施の形態における肩カバー等の取り外し操作を示す截断側面図である。
【図3】同実施の形態における分解斜視図である。
【図4】肩カバーに係る図1A−A線の断面図である。
【符号の説明】
1…エアゾール缶 2…環状突部
3…ステム 4…テーパ状肩部
5…肩カバー 6…スパウト
7…ヒンジ 8…プルリング
9…連結片 10…嵌合周壁
11…薄肉部 12…係合突条
13…係合突条 14…破断小片
15…内向きフランジ 16…注出筒
17…押釦 18…キャップ
Claims (1)
- テーパ状肩部4を有するエアゾール缶1の上面の環状突部2に肩カバー5を嵌着し、該肩カバーの囲成内部にスパウト6を配して、該スパウトをそのエアゾール缶1の上面中央のステム3に嵌合させ、また、上記肩カバー5と上記スパウト6とを適所でヒンジ7を介して連繋させたエアゾール容器において、上記肩カバー5の嵌合周壁 10 の下端外周に下端面をテーパ状肩部4上面へ載置させて引き起こし可能なプルリング8を配し、該プルリングの基端部を上記ヒンジ7の近傍にて連結片9を介して上記肩カバー5に連繋させると共に上記ヒンジ7及び連結片9を上記肩カバー5の前部に配し、該肩カバーの嵌合周壁 10 の両側部を弾性変形可能な薄肉部 11 に形成するとともに、前部と後部にそれぞれ係合突条 12 , 13 を設けて上記環状突部2に係合させ、かつ、外周面の数箇所で破断小片 14 を介して上記プルリング8を連設し、該プルリング8前部の引上げで、テーパ状肩部4上面へ強く押しつけられたプルリングの基端部下面がてこの支点となって連結片9を介して肩カバー5の前部が押し上げられ、該前部の係合突条 12 がエアゾール缶1の環状突部2から離脱可能に形成した
ことを特徴とするエアゾール容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15519098A JP3781895B2 (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | エアゾール容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15519098A JP3781895B2 (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | エアゾール容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11321947A JPH11321947A (ja) | 1999-11-24 |
JP3781895B2 true JP3781895B2 (ja) | 2006-05-31 |
Family
ID=15600466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15519098A Expired - Fee Related JP3781895B2 (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | エアゾール容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3781895B2 (ja) |
-
1998
- 1998-05-19 JP JP15519098A patent/JP3781895B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11321947A (ja) | 1999-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1151934B1 (en) | Synthetic resin tube container | |
US20040256386A1 (en) | Beverage can cover and seal combination | |
JP4473361B2 (ja) | オーバーキャップ、肩カバー及びエアゾール容器相互間の嵌合構造 | |
JP3231019B2 (ja) | プラスチック製の容器取付用カバー体 | |
JP3781895B2 (ja) | エアゾール容器 | |
JP2603306Y2 (ja) | 注出栓 | |
JP2993599B2 (ja) | 容器の肩カバー及び容器 | |
JP3883169B2 (ja) | 中栓 | |
JPH1017040A (ja) | エアゾール容器に固定するための容器カバー | |
JP2732362B2 (ja) | 広口液体包装容器の蓋 | |
JPS6213955Y2 (ja) | ||
JP3865990B2 (ja) | 中栓 | |
JP3929004B2 (ja) | 容器 | |
JP3970443B2 (ja) | 噴出容器および容器用カバー体 | |
JP3895509B2 (ja) | チューブ容器 | |
JP3716960B2 (ja) | 分解可能なエアゾール容器 | |
JP4320503B2 (ja) | 容器用中栓 | |
JPS5942346Y2 (ja) | 缶体容器の安全キヤツプ | |
JPH09301463A (ja) | エアゾール容器のキャップ | |
JP4264870B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP5115971B2 (ja) | エアゾール容器の肩カバー | |
JP4274338B2 (ja) | 放出容器用カバー体 | |
JP5005569B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JPH11321945A (ja) | エアゾール容器 | |
JP2003095358A (ja) | 噴出器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050510 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050517 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050715 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060307 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060308 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100317 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100317 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110317 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120317 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130317 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130317 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140317 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |