JP3781761B2 - テーパ鋼管の製造方法 - Google Patents

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本発明は、テーパ鋼管の製造方法に関し、特に、長尺の鋼管(パイプ)をテーパ鋼管に加熱雰囲気下で塑性加工する際、材料の歩留まりと加工時間の短縮を図ることのできる、テーパ鋼管の製造方法に関する。
従来の長尺の鋼管(パイプ)をテーパ鋼管に製造する際に用いるテーパ鋼管加工機の概略を図6に示す。
このテーパ鋼管加工機40は、テンション側回転機構台41及び駆動側回転機構台42、並びにテンション側回転機構台41と駆動側回転機構台42の間に配設した絞り加工装置S及び加熱装置Hからなる。
パイプ素材Wを把持するパイプ材把持装置50A、50Bは、テンション側回転機構台41と駆動側回転機構台42のそれぞれの先端に配備され、モータM等の駆動手段により回転するマンドレル54に被加工物であるパイプ素材Wを嵌め、マンドレル54の先端に穿孔したピン挿入孔に素材Wに穿孔した孔とをあわせてピン51を挿入し、回転時にピン51が抜け落ちるのを防止するためのピン抜け防止リング52をボルト53等の固定手段によって固定することによって把持するものである。
把持されたパイプ素材Wは、同期駆動制御機構(図示省略)によってテンション側回転機構台41と駆動側回転機構台42を同一方向に駆動させるか、いずれか一方のみを回転させ他方は従動させてもよく、テンション側回転機構台41によってパイプ素材Wに張力を付与し、駆動側回転機構台42は制動させながら図例左側(図6(a)参照)に移行する。
パイプ素材Wは、加熱装置H内のヒーターhによって数百℃まで加熱され、周知の絞り加工装置Sに配備された絞りローラRによって絞り加工を行い、テーパ鋼管が製作される(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、このパイプ材把持装置50A、50Bでは、パイプ素材の両端を保持する回転機構にパイプ素材Wを取り付ける際に作業者が手作業で行う必要があり、特にテンション側回転機構台41にパイプ素材Wの先端(パイプ成形始端側端)を取り付けるときにその取付部分を一旦絞り加工装置Sを抜き出る所まで移行させて連結ピン51を挿入した後加熱装置HをON作動させる必要があり、連結作業中は加熱装置Hによる加熱を行うことができない。また、パイプ素材Wの端管において600〜900mmもの加工不能箇所L(図6(a)参照)が発生するといった歩留まりの悪さと手作業取付によるサイクルタイムが長時間になるという問題があった。
特開2002−192225号
本発明は、上記従来のパイプ材把持装置を用いたテーパ鋼管の製造方法の有する問題点に鑑み、パイプの把持作業を自動化させ、パイプ素材の歩留まりを向上させるとともに、テーパ鋼管の加工時間を短時間にすることのできるテーパ鋼管の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のテーパ鋼管の製造方法は、走行駆動手段によって軸方向に移行する駆動側回転機構台に、鋼管の後端(パイプ成形終了端側)を軸回転手段により回転駆動されるように取り付けた後、駆動側回転機構台を、加熱器及び絞り加工装置を挟んで該絞り加工装置の出口側に待機している、走行駆動手段によって軸方向に移行するテンション側回転機構台側に移行させることによって、鋼管の先端側(パイプ成形始端側)より加熱装置を通過させて鋼管を移送しながら加熱し、前記待機中のテンション側回転機構台に配設した把持装置により鋼管の先端を回動自在に把持し、テンション側回転機構台を走行駆動手段により移行することによって鋼管を順次移送するとともに、鋼管を回動させながら鋼管周面に絞り加工装置の絞りローラを当接して鋼管をテーパ加工することを特徴とする。
この場合において、テンション側回転機構台を走行駆動手段により移行することによって鋼管を順次移送する際に、駆動側回転機構台により鋼管に対して引止力(パイプの移行方向とは逆方向の引張力)を付与するようにすることができる。
さらに、この場合において、パイプの管端を挟持する内径把持体と、外径把持体とを備え、内径把持体及び外径把持体をそれぞれ押圧することによって内径把持体と外径把持体との間隔を狭める押圧手段とを備えた把持装置を使用することができる。
本発明のテーパ鋼管の製造方法によれば、テンション側回転機構台に配設した把持装置により鋼管の先端を人手によらず自動的に把持することができるので駆動側回転機構台によるパイプ移行時に成形始端側からパイプを加熱しながらパイプを移送することができ、加工のサイクルタイムを大幅に短縮することができるとともに、把持装置によってパイプ素材の成形始端側を把持した後に直ちに絞り加工を開始することができることから加工不能箇所を大幅に少なくして材料の歩留まりを向上することができるテーパ鋼管の製造方法を提供することができる。
また、テンション側回転機構台を走行駆動手段により移行することによって鋼管を順次移送する際に、駆動側回転機構台により鋼管に対して引止力(パイプの移行方向とは逆方向の引張力)を付与するときは、鋼管に移行方向の張力及びその反対方向の張力が加わり、その張力差による負荷が鋼管に与えられ、絞り加工の際の良好な肉流れを生じさせることができる。
また、パイプの管端を挟持する内径把持体と、外径把持体とを備え、内径把持体及び外径把持体をそれぞれ押圧することによって内径把持体と外径把持体との間隔を狭める押圧手段とを備えた把持装置を使用するときは、パイプの管端を確実かつ強固に把持することができる。
以下、本発明のテーパ鋼管の製造方法の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1に、本発明のテーパ鋼管の製造方法の概略を示す。
このテーパ鋼管の製造方法に用いるテーパ鋼管加工機1は、長尺のパイプ素材Wをテーパ鋼管に加熱雰囲気下で塑性加工するもので、架体4上に載置するテンション側回転機構台2と、架体5上に載置する駆動側回転機構台3と両架体4、5間に配設する絞り加工装置Sと加熱装置Hからなり、テンション側回転機構台2、駆動側回転機構台3は、それぞれ走行駆動手段2a、3aを配設し、架体4、5上を軸方向に移行可能に構成する。走行駆動手段2a、3aの構成は特に限定されるものではないが、サーボモータや油圧モータ等によって回転するピニオンを、両架体4、5上に敷設したラックに噛み合わせてテンション側回転機構台2、駆動側回転機構台3を移行させるように構成することが好ましい。
駆動側回転機構台3には軸回転手段3bを配設し、パイプ素材Wを回転駆動させる。テンション側回転機構台2には、同期駆動制御機構(図示せず)によって回動手段を設けてもよいが、ベアリングなどによって回動自在に支持し、単に従動するように構成することが好ましい。
テンション側回転機構台2の先端には送られてくるパイプ素材Wを人手によらず自動的に固定するための把持装置70を配設する。
この把持装置70は、図2〜5に示すように、外径把持体73と内径把持体74を個別の押圧手段75、76によって押圧するように構成したもので、荷重が20トン程度かかるテンション側回転機台2の主軸先端(図示省略)にボルト等の固定手段で取り付けられ、パイプ素材Wを把持するもので、パイプ素材Wを把持する外径把持体73と内径把持体74、それぞれの把持体を押圧する押圧手段75、76、及び外径把持体73を外側から規制する外径ホルダ71と内径把持体74を内側から規制する内径ホルダ72との主要構成要素からなる。
外径把持体73は、その先端内面に爪73aを備え、先端外面73bを傾斜面として構成し、押圧部材75の先端に連設されるジョイント77と、該ジョイント77から突設された複数本の連接柱79aと、該連接柱79aの先端に連結した面板80を介して軸方向に進退可能に配設されるとともに、面板80に対してパイプ素材Wの軸方向と直角方向(半径方向)に移行可能に取り付けられる。面板80の先端には外径把持体73を外側に配設された外径ホルダ71の頭部傾斜面71a側に付勢するバネ80aを備えるためのバネケース80bを配設する。
また、外径把持体73は、有底筒状で軸方向に切り欠き部分を形成した一体品を使うことができるほか、周方向に複数個分割して配設するように構成してもよく、本実施例では図3に示すように周方向に6分割した例を示す。外径ホルダ71には、後述する内径把持体74の爪74aの取り替えの際に爪74aの固定ボルトBを外すために隣り合う外径把持体73の間に位置する箇所に孔71cを穿孔している。そして内径把持体74の爪74aの交換時には、押圧部材75、76を操作して孔71cと固定ボルトBとの位置を同じ位置にしておき、孔71よりドライバ(図示省略)を挿入して固定ボルトBを孔71cより抜き出す。孔71cには、運転中はピン83を嵌め込み外径ホルダ71の傾斜面である内面よりも若干突設させて外径把持体73の周方向への回転を規制するように構成する。ピン83は外径ホルダ71の端面側よりボルト等の固着手段で固定されている。
内径把持体74は、その先端に爪ホルダ74bを備えるとともに、該爪ホルダ74bの外面に接離可能に爪74aを備え、爪ホルダ74bの内面74cを傾斜面として構成し、押圧部材76の先端に連設されるジョイント78と、該ジョイント78に連接柱79bを突設するための面板82と、該面板82に複数本立設した連接柱79b先端に連結したスライド81を介して軸方向に進退可能に配設されるとともに、スライド81に対して軸方向と直角方向(半径方向)に移行可能に取り付けられる。スライド81には、内径把持体74の内面74cを、内径把持体74の内側に配設された内径ホルダ72の先端に配備した円錐台状の内径チャック用ガイド72aに付勢するバネ82aを押さえるためのバネ押さえ82bを配設する。
また、内径把持体74も、有底筒状で軸方向に切り欠き部分を形成した一体品を使うほか、周方向に複数個分割して配設するように構成してもよく、本実施例では図3に示すように周方向に6分割した例を示す。
内径ホルダ72は、円盤状の底板72bと該底板72bの中心部分から延設され、外径把持体を取り付ける面板80と、内径把持体を取り付けるスライド81とを摺動可能に嵌め込む軸部72cと、軸部72cの先端にボルトなどの固着手段で取り付る前述した内径チャック用ガイド72aからなる。底板72bと軸部72cは一体構造である必要はなく、底板72bの中心に軸部72cをボルトなどで固定するように構成してもよい。
底板72bには、連接柱79a、79bを通すための孔を連接柱79の位置に合わせて穿孔する。
また、底板72bは、主軸側にベアリングなどを介して回動自在に取り付けた連結管84にボルトなどの固着手段で固着する。連結管84には周方向に複数箇所設けた切り欠き部分84aを形成し、該切り欠き部分84aから前述した外径ホルダ71をボルト等の固定手段で底板72bの外周に取り付ける。底板72bから外径ホルダ71を取り外すことによって爪部分が摩耗などした外径把持体73の交換を行うことができる。切り欠き部分84aは、常時は蓋部材84bによって覆われている。
次に、外径把持体73と内径把持体74と押圧部材75、76とを連結するジョイント77、78について説明する。ジョイント77、78は、図2に示すX−X断面線で段取り替えのときのために分割される構造で、外径継手85と内径継手86によって連結される。
ジョイント78は、軸前部78aと軸後部78bからなり、軸前部78aと軸後部78bにはそれぞれT型の切り欠き溝を形成している。軸前部78aと軸後部78bを突き合わせた状態では対面する部分にH型の切り欠き部78cが形成されている(図4(b)参照)。円筒材料の側面を小判状に切り欠き、前記H型の切り欠き部78cに嵌合する溝部86aを形成した内径継手86によって連結される。
ジョイント77は、内部にジョイント78の通過を許容する中空形状で把持体側の面板前部77aと面板後部77bからなり、ジョイント78と同様、面板前部77aと面板後部77bの対面側にはそれぞれT型の切り欠き溝を形成することにより、面板前部77aと面板後部77bを突き合わせた状態で対面する部分にはH型の切り欠き部77cが形成される(図4(b)参照)。ジョイント77の中空部分と同形状の半円形の切り欠き部85b、85bと、前記H型の切り欠き部77cに嵌合する溝部85aを形成した対となる外径継手85−1、85−2によって連結される。
内径継手86は一対の外径継手85−1、85−2に抱持されて嵌合状態が維持される。外径継手85−1、85−2の外端にはジョイント77の周面をボルトなどの固着手段により連結管84に固着される平板状のカバー87を配置して、把持装置70の回転時における外径継手85−1、85−2の抜け止めと押圧手段75の作動力伝達機能を可能にしている。
外径把持体73に連接される面板77と内径把持体74に連接される面板78を軸方向に進退せしめる押圧手段75、76は、主軸先端にロータリジョイント等で配設される押圧装置(図示省略)によって駆動されるもので、その構成は特に限定されるものではなく油圧式、電気式であっても構わない。
駆動側回転機構台3側におけるパイプ素材の連結には、従来と同様の人手によるピン挿入式連結方式を採用することもできるが、片側とはいえ人手により固定によるサイクルタイムのロスが発生するため上述した把持装置70を配設することが好ましい。
次に、上記構成のテーパ鋼管加工機1を用いて行う本発明のテーパ鋼管の製造方法を説明する。
まず、図1(a)に示すように、パイプ素材Wのパイプ成形終端側をローダ機構(図示省略)や人手によって駆動側回転機構台3の把持装置70に取り付ける。このとき、テンション側回転機構台2は図1(a)の位置又は図1(b)の位置で待機する。絞り加工装置Sの絞りローラRは軸芯6よりも離れた位置で待機する。
次に、駆動側回転機構台3の軸回転手段3bを低速で回転させながら走行駆動手段3aによって駆動側回転機構台3を図例左側に移行させる。軸回転手段3bを低速で回転さるのは、テンション側回転機構台2側でパイプ素材Wを把持し、絞り加工に移行するときに軸回転を短時間で所定の高速回転に到達させるために行うものであり、テンション側回転機構台2側でパイプ素材Wのパイプ成形始端側を把持してから軸回転手段3bによる回転駆動を開始してもよい。
走行駆動手段3aによって左方向に移行する駆動側回転機構台3に取り付けられているパイプ素材Wのパイプ成形始端側の先端が加熱装置Hに入ったとき、加熱装置Hに通電を開始する。これによりテンション側回転機構台2側でパイプ素材Wのパイプ成形始端側を把持した後に直ちに絞り加工を開始することができる。
加熱装置Hを通過したパイプ素材Wの先端は、絞り加工装置Sの出口側に待機させたテンション側回転機構台2先端に配設した把持装置70によって把持される(図1(b)参照)。
パイプ素材Wの先端がテンション側回転機構台2に配設した把持装置70によって把持されたとき、駆動側回転機構台3の走行駆動手段3aを停止し、軸回転手段3bによって高速にパイプ素材Wを回転させるとともに、テンション側回転機構台2の走行駆動手段2aによって図例左側に引張力を付与し鋼管を順次移送しながら絞り加工装置Sの絞りローラRをパイプ素材Wの周面に当接し縮管(絞り加工)を開始する。
テンション側回転機構台2を走行駆動手段2aにより移行することによってパイプ素材Wを順次移送する際に、絞りローラRによって加工されるパイプ素材Wに対して引張力を付与することができる。本発明者らの実験によると、パイプ素材の両端に走行駆動手段2aによるA方向(図1(c)参照)の引張力を約20t、走行駆動手段3aによる引止力(B方向の引張力(図1(c)参照))を約5t付加させて絞り加工を行うことによって長尺の鋼管(パイプ)をテーパ鋼管に加熱雰囲気下で塑性加工する際に、1回の操作で良好な塑性加工を行うことができる。
なお、引張力や引止力は、パイプサイズや肉厚等の変更に対応して付加力が変わることはいうまでもない。
駆動側回転機構台3の先端に配設した把持装置70が加熱装置Hを通過し、絞り加工装置SのローラRによって、把持装置70に把持されたパイプ素材Wの把持装置70近傍まで絞り加工がなされたとき絞り加工は終了する(図1(c)参照)。
絞り加工が終了した後、駆動側回転機構台3の先端に配設した把持装置70の把持を開放し、絞りローラRも原点位置(パイプ素材Wの周面に当接しない位置)まで復帰する。
そして、テンション側回転機構台2を走行駆動手段2aによりパイプ素材Wの後端(パイプ成形終端の側端)を絞り加工装置Sから外れる位置まで移行させる(図1(d)参照)。
その後、適宜アンローダ機構(図示省略)で絞り加工がなされた鋼管を掴み、テンション側回転機構台2の先端に配設した把持装置70の把持を開放して鋼管を次行程に送る。このとき、駆動側回転機構台3は図1(a)(d)に示す位置まで復帰させておき、次に加工するパイプ素材Wをローダ機構(図示省略)や人手によって駆動側回転機構台3の把持装置70に取り付け、以後上述した手順を繰り返す。
以上、本発明のテーパ鋼管の製造方法について、実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、実施例に記載した構成を適宜組み合わせる等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
以上、本発明のテーパ鋼管の製造方法は、自動で簡単にパイプ素材の把持を行うことができる把持装置を有するテーパ鋼管加工機を用いることによってテーパ鋼管を製造するという特性を有していることから、新規の設備でテーパ鋼管の製造に用いることができるほか、例えば、既存のテーパ鋼管加工機においても把持装置を取り替えることによって用いることができる。
本発明のテーパ鋼管の製造方法の概略図である。 本発明のテーパ鋼管の製造方法に用いるテーパ鋼管製造機のパイプ材把持装置の実施例の一部断面の正面図である。 本発明のテーパ鋼管の製造方法に用いるテーパ鋼管製造機のパイプ材把持装置の実施例の側面図である。 (a)は、図2におけるX−X断面図、(b)は、図4(a)のY−Y断面図である。 外径継手と内径継手の外観を示す斜視図である。 従来のテーパ鋼管の製造方法を説明する概略図で、(a)はパイプ材把持装置を装備するテーパ鋼管製造装置の全体図を、(b)はそのテーパ鋼管製造装置に用いられるパイプ材把持装置の一部断面の正面図を示す。
符号の説明
1 テーパ鋼管加工機
2 テンション側回転機構台
2a 走行駆動手段
3 駆動側回転機構台
3a 走行駆動手段
3b 軸回転手段
70 把持装置
73 外径把持体
74 内径把持体
75 押圧手段
76 押圧手段
S 絞り加工装置
R 絞りローラ
H 加熱装置

Claims (3)

  1. 走行駆動手段によって軸方向に移行する駆動側回転機構台に、鋼管の後端を軸回転手段により回転駆動されるように取り付けた後、駆動側回転機構台を、加熱器及び絞り加工装置を挟んで該絞り加工装置の出口側に待機している、走行駆動手段によって軸方向に移行するテンション側回転機構台側に移行させることによって、鋼管の先端側より加熱器を通過させて鋼管を移送しながら加熱し、前記待機中のテンション側回転機構台に配設した把持装置により鋼管の先端を回動自在に把持し、テンション側回転機構台を走行駆動手段により移行することによって鋼管を順次移送するとともに、鋼管を回動させながら鋼管周面に絞り加工装置の絞りローラを当接して鋼管をテーパ加工することを特徴とするテーパ鋼管の製造方法。
  2. テンション側回転機構台を走行駆動手段により移行することによって鋼管を順次移送する際に、駆動側回転機構台により鋼管に対して引止力を付与するようにしたことを特徴とする請求項1記載のテーパ鋼管の製造方法。
  3. パイプの管端を挟持する内径把持体と、外径把持体とを備え、内径把持体及び外径把持体をそれぞれ押圧することによって内径把持体と外径把持体との間隔を狭める押圧手段とを備えた把持装置を使用することを特徴とする請求項1又は2記載のテーパ鋼管の製造方法。
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