JP2008155238A - 材料の摩擦圧接装置 - Google Patents

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敏勝 畑島
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Abstract

【課題】摩擦圧接を利用して金属材料同士を接合する接合装置において、材料を接合後にも結合部材をスムーズに把持手段から取り外せ、容易に次工程の接合材を取り付けることの出来る摩擦圧接装置を提供することを目的とする。
【解決手段】摩擦圧接装置が、材料を回転可能に舵する駆動部を備え、該駆動部が上半部と下半部に分かれて形成されインサート材を回転状態で把持する把持手段と、前記把持手段が駆動源の回転力をインサート材へ伝達する伝達部を有し、前記駆動部には伝達部からの回転を受けて把持手段と係合し一体となって回転する従動側ギアが上半部と下半部に分割可能に設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、摩擦圧接を利用して金属材料同士を接合する接合装置に関するものである。
従来から金属材料の接合方法として摩擦圧接による接合方法が知られている。
この接合方法は、被接合部材同士を突き合わせて、何れか一方を固定し、他の一方を回転させる相対回転運動させ、その接触面に発生する摩擦熱を利用して圧接する方法である。この圧接では、被接合部材の突き合わせ部位が摩擦熱によって所定温度に達し、軟化した状態でさらに互いを押しつけられることで接合される。
また、どちらの被接合部材も回転させない摩擦圧接方法として、二つの被接合部材の間に接合材を介在させ、被接合部材を非回転状態にし、接合材を回転状態として各々を接触させ摩擦接合を行なう接合材を用いる圧接方法も知られている。(例えば、特許文献1参照)
図10は特許文献1に記載されている接合材を用いた摩擦圧接装置を示している。
図10で示す摩擦圧接装置において、被接合部材110は非回転状態で保持装置116に設けられたチャック113で保持されている。保持装置116の本体111には駆動シリンダー119が連結され、シリンダー119によって本体111がベッド120上のレールに沿って図中左右方向に進退可能になされている。
また、二つの被接合部材110、112の間に配置される接合材114は回転駆動装置118に備えられ回転可能に支持された回転体126に設けられたチャック128に取り付けられている。接合材114は両端部を夫々二つの接合材112、110に対向させて設けられており、接合材114は回転体126に挿入されて取り付けられ、各々両端部を二つのチャック128に取り付けられている。
このように取り付けられた接合材と被接合材は摩擦圧接後、接合材と被接合材が接合された結合部材となし、この接合部材をチャック128から取り外す際には、接合部材を一方側へ引き抜いてチャック128から取り外される。
この特許文献1に記載の摩擦圧接装置においては、被接合材がコイル巻きの連続した材料を摩擦圧接するものであるので、摩擦圧接後も次々に材料を引き出して取り出せばよいが、被接合材が連続したものでなく短尺の被接合材同士を摩擦圧接する場合には、摩擦圧接加工を終える度に結合部材を取り外し、次に加工する接合材と被接合材を各々のチャックへ取り付けねばならない。その際、結合部材は中間部位の接合材を取り付けている回転体のどちらか一方側から引き抜き出す必要がある。
しかしながら、摩擦圧接時に接合材と被接合材の接触面には押圧力が加えられているので結合部材には外周側へはみ出す部分(以後バリと記す)が発生してしまい、バリ(外周にはみ出す部分)が邪魔をして結合部材をスムーズに引き抜くことが困難となる。結合部材を取り外す際にこのバリを避けるためには、結合部材を把持しているチャックの爪を必要以上に外方へ移動する必要がある。そのため結合部材の取り外し作業が煩雑となり、作業時間の増大につながる。
また、結合部材を回転体から引き抜くには、引き抜く方向に結合部材の全長と同じ距離の空間が必要となる。そのため、被接合材を把持する保持装置の移動距離も同じ距離が必要となり、ベッド120全体の長さが大きくなり、装置が大型化してしまう。
特開平6−328273号公報
したがって、本発明は、摩擦圧接装置において、材料を接合後にも結合部材をスムーズに把持手段から取り外せ、容易に次工程の接合材を取り付けることの出来る摩擦圧接装置を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため、本発明における摩擦圧接装置は、金属素材のインサート材を回転自在に設け、該インサート材の両端で回転軸芯上に一対の被接合金属部材である第一被接合材と第二被接合材を並列に配置し、前記インサート材の一方の端面を第一被接合材の端面に対向させるとともに他方の端面を第二被接合材の端面に対向させ、材料同士を接合させる際にインサート材を回転させた状態で第一被接合材と第二被接合材に接触させ、圧接させて材料同士の摩擦圧接を行なう摩擦圧接装置において、基台と、該基台に設けられ第一被接合材を非回転状態で把持する固定部と、同様に基台に設けられインサート材を回転状態で把持する駆動部と、第二被接合材を把持し、材料へ圧接圧力を加える加圧部を備え、前記駆動部が駆動源の回転力をインサート材へ伝達する伝達部とインサート材を把持する把持手段を有し、該把持手段が上半部と下半部に分かれて形成され、上半部と下半部の間にインサート材を配置し上半部と下半部を締結してインサート材を把持する挟持手段を備え、前記伝達部には把持手段と係合し一体となって回転する従動側ギアが上半部と下半部に分割可能に設けられていることを特徴とする。
また、前記駆動部が、駆動部ボディと、該駆動部ボディへ水平移動可能に設けられ従動側ギアを回転可能に支持する駆動部本体を備え、前記駆動部ボディと駆動部本体が上半部と下半部に分割可能に設けられていることを特徴とする。
さらには、前記把持手段が上半部と下半部に分割可能になされ、前記挟持手段が上半部と下半部を締結するボルトで構成されていることを特徴とする。
また、前記把持手段の上半部と下半部の一端側が互いに回動可能に係合され、前記挟持手段が上半部と下半部の他端側に設けられ上半部と下半部を締結するボルトで構成されていることを特徴とする。
また、前記把持手段がインサート材の異なる外径に対応する複数の把持面を有する回転爪を複数備え、該回転爪が把持手段の内方へ突出にして設けられインサート材を把持する構成になされていることを特徴とする。
本発明によれば、インサート材を把持する部位である駆動部の各構成が二分割に分割され、上半部を取り外すことができるので、接合部材を容易に上方から駆動部把持手段から容易に取り外すことができる。これにより、接合部材を水平方向へ移動させることなく摩擦圧接装置から取り外すことができるので、装置全体が大型化せずコンパクトな装置が実現できる。
また、接合部材が単純な円筒形ではなく、屈曲した配管材や、凹凸のあるカムシャフトなどの異形の接合部材であっても、摩擦圧接後に接合部材を引き抜くことなく装置から取り出すことができるので、異形の接合部材の摩擦圧接加工が可能となる
以下に本発明を実施するための最良の形態について、図を用いて説明する。
図1は本発明を実施する装置の概略斜視図である。図2は本発明を実施する装置の側面図である。
図1、図2に示した摩擦圧接装置は、二つの被接合材である第一被接合材1と第二被接合材2とその間に配置されるインサート材3が設置される。
この摩擦圧接装置には、各要素を搭載する基台4が設けられている。この基台4の上面には、第一被接合材1を回転させずに固定状態で把持する固定部5と、インサート材3を回転可能に把持する駆動部6と、第二被接合材2を回転させずに固定状態で把持しそこへ圧接圧力を加える加圧部7を備えている。第一被接合材1とインサート材3と第二被接合材2は並列に配置され、第一被接合材1と第二被接合材2とに間にインサート材3が配置される。駆動部6と加圧部7は回転軸芯方向にスライド自在に設けられている。基台4の一端側に固定部5が設けられ、他端側に加圧部7が設けられており、固定部5と加圧部7の間に駆動部6が設置されている。
第一被接合材1を把持する固定部5は、基台4に固定された固定部ボディ8と、固定部ボディ8に固着され、第一被接合材1を把持する固定部把持手段9を備えている。固定部把持手段9は第一被接合材1を非回転状態とし、軸心方向に移動不可に固定して把持している。
本実施例では固定部把持手段9は二分割されるようになされ、上半部9aと下半部9bとに分割される。上半部9aと下半部9bは挟持部材10を用いて固着自在となされており、本実施例では挟持部材10としてボルト10aが設けられている。ボルト10aは上半部9aに貫通して下半部9bへ螺着されている。
上半部9aと下半部9bとの間に第一被接合材1を配置し、上半部9aと下半部9bをボルト10aで締め付けることで、第一被接合材1が固定部把持手段の上半部9aと下半部9bに挟み込まれて固定され固定部5に把持される。
インサート材3を把持する駆動部6は、基台4に固定された駆動部ボディ11と、回転力を発生する駆動源12と、駆動源12の回転力をインサート材3の回転力へと伝達する伝達部13と、インサート材3を把持し前記伝達部13からの回転力により回転する駆動部回転部14と、駆動ボディ11に支持され駆動部回転部14を回転可能に設ける駆動部本体15を備えている。実施例では駆動源12としてモーター12aが用いられている。
図3には、図2中のA−A矢視図を示している。
駆動部ボディ11は、上半部がカバー32として分割できるようになされ、基台4に固定された幹部と開閉可能に設けられている。カバー32の一端側にはシリンダー36で作動するロック手段35が設けられている。また、カバー32の他端側にはシリンダー34で作動するピン構造で構成されている開閉手段33が設けられている。また、駆動部本体15は、図示しない固着手段により上下に分割可能になされている。
図5には図3中のC−C矢視図を示し、図6には図3中のD−D矢視図を示しており、図5、図6には夫々駆動部6のインサート材把持部分の断面図を示している。
駆動部ボディ11にはスライド軸16が備えられており、駆動部本体15に設けられた軸受17に軸通し駆動部本体15を軸方向に平行移動自在に設けられている。カバー32には、駆動部本体15と、ピン39を伸縮させるシリンダー40が備えられており、ピン39の伸縮によりカバー32と駆動部本体15とを結合、分離に選択可能となるようになされている。ピン39が縮んでいる時にはカバー32と駆動部本体15が別体となり、ピン39が伸長することでカバー32と駆動部本体15が一体となるようになされている。
そのため、駆動部の回転しない部分である駆動部ボデイ11と、駆動部本体15は一体で上下に分割可能になされている。
駆動部回転部14は伝達部13により伝えられた駆動源12の回転力を受け取る従動ギア18と、従動ギア18へ着脱可能に係合し、インサート材3を把持する駆動部把持手段19を備えている。従動側ギア18は、ローラー41を介在させて駆動部本体15に回転可能に備えられ、上半部18aと下半部18bに分断されており、上半部18aと下半部18bを結合する固定部材20を設けて分割、結合自在になされている。
図8は、駆動部把持手段19の断面図を示す。
駆動部把持手段19は上半部19aと下半部19bに分断されており、上半部19aと下半部19bの間にインサート材3を挟み付けて固定する挟持手段21を備えている。駆動部把持手段19の上半部19aと下半部19bは挟持手段21を用いて固着自在となされており、本実施例では挟持手段21としてボルト21aが設けられている。ボルト21aは上半部19aに貫通して下半部19bへ螺着されている。上半部19aと下半部19bとの間にインサート材3を配置し、上半部19aと下半部19bをボルト21aで締め付けることで、インサート材3が駆動部把持手段19の上半部19aと下半部19bに挟み込まれて固定され把持される。
図4には図2中のB−B矢視図を示している。
図4に示すように、伝達部13は、駆動源12であるモーター12aの出力軸に固着される駆動側ギア22と、駆動側ギア22と従動側ギア18に巻接し駆動側ギア22の回転力を従動側ギア18へ伝達するベルト23から構成されている。
また、駆動部本体15には従動側ギア18の下半部18bの両外方に配置される中間ギア24が設けられており、駆動側ギア22に掛けられたベルト23は中間ギア24を介して従動側ギア18の下半部18bのみへ掛けられている。
また、駆動部把持手段19は従動側ギア18と係合し、駆動部把持手段19と従動側ギア18はともに回転するようになされている。
本実施例では、駆動源12であるモーター12aから図示しない分配ギアにより二つの駆動側ギア22へ回転力を伝達している。
加圧部7は、基台4に固定された加圧部ボディ25と、加圧部ボディ25に支持される加圧部本体26と、加圧部本体26に設けられ第二被接合材2を非回転状態で把持する加圧部把持手段27と、加圧部把持手段27を固定部5側へ押圧し移動させる押圧手段28を備えている。
加圧部ボディ25には、スライド軸29が備えられており、加圧部本体26に設けられた軸受30に軸通され加圧部本体26を軸方向へ平行移動可能に設けられている。加圧部本体26に設けられた加圧部把持手段27は第二被接合材2を非回転状態として把持している。
本実施例では加圧部把持手段27は二分割されるようになされ、上半部27aと下半部27bとに分割される。上半部27aと下半部27bは挟持部材31を用いて固着自在となされており、本実施例では挟持部材31としてボルト31aが設けられている。
ボルト31aは上半部27aに貫通して下半部27bへ螺着されている。上半部27aと下半部27bとの間に第二被接合材2を配置し、上半部27aと下半部27bをボルト31aで締め付けることで、第二被接合材2が加圧部把持手段27の上半部27aと下半部27bに挟み込まれて固定され加圧部7に把持される。
本実施例では押圧手段28として油圧シリンダー28aを備えている。
以下に本発明による摩擦圧接装置の動作について説明する。
固定部5に第一被接合材1が把持され、駆動部6にインサート材3が把持され、加圧部7に第二被接合材2が把持されて各々の材料の摩擦接合を行なう。
接合材を摩擦圧接装置に取り付ける際に、インサート材3を駆動部6へ取り付ける場合は、駆動部ボディ11のカバー32を上方へ開く。図7には図4で示した駆動部の断面図においてカバー32が開いた状態を示している。カバー32は、ロック手段35のシリンダー36を伸長させることでロックが解除され、さらに開閉手段33のシリンダー34が短縮することで上方に開く。
この時、従動ギア18の上半部18aと下半部18bを結合している固定手段を解除し、従動ギアを上半部18aと下半部18bとに分断しておき、図6に示すカバー32に設けられたシリンダー40を伸長することでピン39が駆動部本体15に係合される。この状態でカバー32を上方へ開くと、カバー32と共に従動ギアの上半部18aも上方へ移動され、従動ギア18の内方に設けられている駆動部把持手段19が残った状態で表出される。
次に駆動部把持手段19を固定する挟持手段21であるボルト21aを緩めて駆動部把持手段19の上半部19aを取り外す。
駆動部把持手段19の下半部19bにインサート材3を配置する。駆動部把持手段19の上半部19aを置き、駆動部把持手段19の下半部19bと上半部19aの間にインサート材3を挟むように設置する。挟持手段21であるボルト21aで駆動部把持手段19の上半部19aと下半部19bを締め付け、インサート材3を挟みインサート材3を把持する。
第一被接合材1を固定部5へ取り付ける場合は、固定部把持手段9を固定する挟持部材10であるボルト10aを緩めて固定部把持手段9の上半部9aを取り外す。
固定部把持手段9の下半部9bに第一被接合材1を配置する。固定部把持手段9の上半部9aを置き、固定部把持手段9の下半部9bと上半部9aの間に第一被接合材1を挟むように設置する。挟持部材10であるボルト10aで固定部把持手段9の上半部9aと下半部9bを締め付け、第一被接合材1を挟み第一被接合材1を把持する。
第二被接合材2を加圧部7へ取り付ける場合は、加圧部把持手段27を固定する挟持部材31であるボルト31aを緩めて加圧部把持手段27の上半部27aを取り外す。
加圧部把持手段27の下半部27bに第二被接合材2を配置する。加圧部把持手段27の上半部27aを置き、加圧部把持手段27の下半部27bと上半部27aの間に第二被接合材2を挟むように設置する。挟持部材31であるボルト31aで加圧部把持手段27の上半部27aと下半部27bを締め付け、第二被接合材2を挟み第二被接合材2を把持する。
摩擦圧接装置に各部材が設置されると、部材同士の摩擦圧接を行なう。駆動源12であるモーター12aが回転し、伝達部13を介してインサート材3が所望の回転数で回転される。
駆動部6に把持されたインサート材3が回転された状態で、押圧手段28である油圧シリンダー28aを伸長し、加圧部本体26を駆動部6側(図中左側)方向へ移動させる。それにより加圧部7に把持された第二被接合材2がインサート材3に接触し摩擦により発熱状態となる。
さらに押圧手段28で押され、第二被接合材2を介してインサート材3が押されて第一被接合材1に接触する。この状態でさらに押圧手段28が加圧することで第一被接合材1とインサート材3、及びインサート材3と第二被接合材2とが摩擦圧接され一体の接合部材となる。
接合の後、接合部材を摩擦圧接装置から取り外すには、固定部5と加圧部7は、夫々固定部把持手段9と加圧部把持手段26を固定する挟持部材10、31であるボルト10a、31aを緩めて把持手段9、26の上半部9a、26aを取り外し、接合部材を上方から取り外す事が出来る。
駆動部6においては、駆動部ボディ11のカバー32を上方へ開く。図7には図4で示した駆動部の断面図においてカバー32が開いた状態を示している。
カバー32は、ロック手段35のシリンダー36を伸長させることでロックが解除され、さらに開閉手段33のシリンダー34が短縮することで上方に開く。この時、従動ギア18の上半部18aと下半部18bを結合している固定手段を解除し、従動ギアを上半部18aと下半部18bとに分断しておき、図6に示すカバー32に設けられたシリンダー40を伸長することでピン39が駆動部本体15に係合される。この状態でカバー32を上方へ開くと、カバー32と共に従動ギアの上半部18aも上方へ移動され、従動ギア18の内方に設けられている駆動部把持手段19が残った状態で表出される。
次に駆動部把持手段19を固定する挟持手段21であるボルト21aを緩めて駆動部把持手段19の上半部19aを取り外すことで接合部材を上方から取り外す事が出来る。
接合の後に接合部材を摩擦圧接装置から取り外す際には、固定部把持手段9と加圧部把持手段27は上下に分割可能になされているため、挟持部材10、31であるボルト10a、31aを取り外し、上半部9a、31aを取り外して接合部材を上方から把持手段の下半部9a、31aから引き抜くことなく取り外すことができる。このとき、駆動部把持手段19から接合部材を取り外すには、駆動部6には回転を伝達するための従動ギア18が設けられている。
しかしながら、本発明の摩擦圧接装置は、インサート材3を把持する部位である駆動部6の構成要素である駆動部ボデイ11と駆動部本体15と従動側ギア18と駆動部把持手段19が二分割に分割され、容易に上半部を取り外すことができるので、接合部材を容易に上方から駆動部把持手段19の下半部19bから取り外すことができる。
したがって、接合部材を水平方向へ移動させることなく摩擦圧接装置から取り外すことができるので、装置全体が大型化せずコンパクトな装置が実現できる。
本発明の他の実施例として以下の態様を示す。
図9は、第二実施例の駆動部把持手段19の断面図を示す。
第二実施例での把持手段19は、前記実施例の把持手段19のように完全に分断するのではなく、把持手段19の上半部19aと下半部19bの一端側が互いに回動可能にピン構造で係合され、他端側には上半部19aと下半部19bを締結する挟持手段21であるボルト21aが設けられている。
把持手段19には複数の回転爪37が回転可能に設けられており、この回転爪37の外方は、インサート材3の外周を把持する曲面からなる複数の把持面38を有する。回転爪37は、把持手段19の内方に向けて突出されて設けられており、上下に分割された把持手段19が結合しインサート材3を挟み込むことで、インサート材3を把持するようになされている。回転爪37が回転することで、外方に設けられた把持面38の位置を変更できるようになされている。
例えば、図9に示すように、外径200mmのインサート3に適応する把持面38aと、外径210mmのインサート材に適応する把持面38bを有する3つの回転爪37が把持手段19の円周方向に3等分する位置に配設されている。
まず、外径200mmのインサート材を用いる場合には、全ての回転爪37を回転させ外径200mmに適応する把持面38aが内方へ向くようにする。全ての回転爪37の把持面38aを位置合わせした後、外径200mmのインサート材を所定の位置へ配置し、把持手段の上半部19aと下半部19bを挟持手段21で締め付けてインサート材を把持させる。
次に外径210mmのインサート材を用いる場合には、全ての回転爪37を回転させて、外径210mmに適応する把持面38bが内方へ向くようにする。全ての回転爪37の把持面38bを位置合わせした後、外径210mmのインサート材を所定の位置へ配置し、把持手段の上半部19aと下半部19bを挟持手段21で締め付けてインサート材を把持させる。
このように、インサート材3の外径寸法が異なる場合や、製造時に外径誤差が生じる場合などには、回転爪37に異なる外径に適応する形状の把持面38を複数面備えさせることで、回転爪37を回転して最適な形状の把持面38を選択し、異なる外径のインサート材3を把持することが容易に可能となる。
また、前記実施例では、駆動源12の回転力を二つの駆動側ギア22へ分配し夫々の駆動側ギア22からベルト23を介して従動側ギア18へ回転力を伝達している。これは伝達する回転力を分けることにより、ひとつのベルト23や駆動側ギア22に加わる力が半減され、装置の軽量化、特に軸方向の厚さを薄くできることで、回転部分である駆動部6の小型化、薄肉化が実現できるものである。
しかしながら、回転力の伝達はこれに限るものではなく、回転力の伝達を分配することなく1系統で伝達させるために、駆動側ギア22やベルト23を1つのみ備える構成となしても良い。この場合には装置の部品点数を半減でき、機構の簡略化が可能となる。
また、前述の実施例において、従動側ギア18や把持手段19の分割を二分割に記載し、図面でも二つに分割したものを記載しているが、当然分割数はこれに限るものではなく摩擦圧接する部材の形状や材質性状や摩擦圧接装置の構成などの必要に応じて、三分割などの複数分割になされていればよい。
また、本実施例ではインサート材3を把持する駆動部6はひとつを基台4上に設け、インサート材3は回転軸方向に一箇所を把持されているが、接合後のワーク形状によっては、インサート材3を回転軸方向に長尺にする必要もある。その場合には、回転軸方向に複数の駆動部6を基台4上に設けることでインサート材3を回転軸方向に複数ヶ所把持することが可能となり、長尺のインサート材3を安定した状態で回転させることができる。
前述の実施例においては、駆動源12の回転力を従動側ギア18へ伝達するためベルト23を駆動側ギア22と従動側ギア18へ掛けて回転力を伝達している。しかしながら伝達手段13の構成はベルト23の使用に限定するものではない。例えば、ベルト23の変わりにチェーンを用いたり、また駆動側ギア22と従動側ギア18とを歯合させて直接に回転を伝達することもできる。ギア同士で直接回転力を伝達するため前述のベルト23での伝達に比べて確実に回転力を伝達でき、また部品点数も削減でき簡単な構造とすることができる。
また、前述の実施例でのベルト23を用いて駆動力を伝達する場合は、ギアによる伝達に比べてギア同士の接触が無いので、音の発生が少なく、静音性に優れるものである。
本発明の実施例の摩擦圧接装置の概略斜視図。 本発明の実施例の摩擦圧接装置の側面図。 図2のA−A矢視断面図。 図2のB−B矢視断面図。 図3のC−C矢視断面図。 図3のD−D矢視断面図。 図4に示す図のカバーが開いた状態の断面図 駆動部把持手段を示す拡大図。 他の実施例の駆動部把持手段を示す拡大断面図。 従来の摩擦圧接装置を示す側面図。
符号の説明
1 第一被接合材
2 第二被接合材
3 インサート材
4 基台
5 固定部
6 駆動部
7 加圧部
9 固定部把持手段
9a 固定部把持手段上半部
9b 固定部把持手段下半部
11 駆動部ボディ
12 駆動源
12a モーター
13 伝達部
14 駆動部回転部
15 駆動部本体
16 スライド軸
17 軸受
18 従動側ギア
18a 従動側ギア上半部
18b 従動側ギア下半部
19 駆動部把持手段
19a 駆動部把持手段上半部
19b 駆動部把持手段下半部
21 挟持手段
21a ボルト
22 駆動側ギア
23 ベルト
24 中間ギア
27 加圧部把持手段
27a 加圧部把持手段上半部
27b 加圧部把持手段下半部
28 押圧手段
32 カバー
37 回転爪
38 把持面

Claims (5)

  1. 金属素材のインサート材を回転自在に設け、該インサート材の両端で回転軸芯上に一対の被接合金属部材である第一被接合材と第二被接合材を並列に配置し、前記インサート材の一方の端面を第一被接合材の端面に対向させるとともに他方の端面を第二被接合材の端面に対向させ、材料同士を接合させる際にインサート材を回転させた状態で第一被接合材と第二被接合材に接触させ、圧接させて材料同士の摩擦圧接を行なう摩擦圧接装置において、基台と、該基台に設けられ第一被接合材を非回転状態で把持する固定部と、同様に基台に設けられインサート材を回転状態で把持する駆動部と、第二被接合材を把持し、材料へ圧接圧力を加える加圧部を備え、前記駆動部が駆動源の回転力をインサート材へ伝達する伝達部とインサート材を把持する把持手段を有し、該把持手段が上半部と下半部に分かれて形成され、上半部と下半部の間にインサート材を配置し上半部と下半部を締結してインサート材を把持する挟持手段を備え、前記駆動部には把持手段と係合し一体となって回転する従動側ギアが上半部と下半部に分割可能に設けられていることを特徴とする摩擦圧接装置。
  2. 前記駆動部が、駆動部ボディと、該駆動部ボディへ水平移動可能に設けられ従動側ギアを回転可能に支持する駆動部本体を備え、前記駆動部ボディと駆動部本体が上半部と下半部に分割可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の摩擦圧接装置。
  3. 前記把持手段が上半部と下半部に分割可能になされ、前記挟持手段が上半部と下半部を締結するボルトで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の摩擦圧接装置。
  4. 前記把持手段の上半部と下半部の一端側が互いに回動可能に係合され、前記挟持手段が上半部と下半部の他端側に設けられ上半部と下半部を締結するボルトで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の摩擦圧接装置。
  5. 前記把持手段がインサート材の異なる外径に対応する複数の把持面を有する回転爪を複数備え、該回転爪が把持手段の内方へ突出にして設けられインサート材を把持する構成になされていることを特徴とする請求項1から4に記載の摩擦圧接装置。

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