JP3781019B2 - 電気光学装置の駆動回路および電気光学装置 - Google Patents

電気光学装置の駆動回路および電気光学装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクティブマトリクス方式の電気光学装置を駆動する電気光学装置の駆動回路、および、この駆動回路によって駆動される電気光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、アクティブマトリクス方式によって駆動される電気光学装置においては、複数の走査線および複数のデータ線がそれぞれ縦横に配列するとともに、これら各交差に対応して画素電極が、薄膜ダイオード(Thin Film Diode:以下「TFD」と称する)や、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下「TFT」と称する)などのスイッチング素子を介して形成される。
【0003】
このうち、各走査線には、走査信号が、走査線駆動回路によって順次供給される。詳細には、走査線駆動回路は、走査線の配列方向であるY方向(縦方向)に対して複数段の単位回路からなるY側シフトレジスタを有する。ここで、Y側シフトレジスタは、外部の画像信号処理回路から垂直走査期間の最初に供給されるスタートパルスを、第1に、画像信号処理回路から垂直走査の基準となるY側クロック信号CLY(およびその反転信号CLY’)の周期に基づいて順次転送し、第2に、各段の単位回路における転送信号を走査信号として、対応する走査線に供給する構成となっている。
【0004】
一方、各データ線は、データ線駆動回路により駆動される。すなわち、データ線駆動回路は、画像信号線に供給される画像信号を、データ線毎にサンプリングするサンプリングスイッチに対し、上記走査信号の順次供給動作と同期して、サンプリング制御信号を供給するように構成されている。詳細には、まず、データ線駆動回路は、データ線の配列方向であるX方向(横方向)に対して複数段からなるX側シフトレジスタを有する。ここで、X側シフトレジスタは、第1に、外部の画像信号処理回路から水平走査期間の最初に供給されるスタートパルスを、画像信号処理回路から水平走査の基準となるX側クロック信号CLX(およびその反転信号CLX’)の周期に基づいて順次転送し、第2に、各段の単位回路による転送信号をサンプリング制御信号として、対応するデータ線に接続されたサンプリングスイッチに出力する。そして、このサンプリング制御信号によって、各サンプリングスイッチは、画像信号線に供給された画像信号をサンプリング制御信号にしたがってサンプリングして、対応するデータ線に供給する構成となっている。
【0005】
このように、アクティブマトリクス方式の電気光学装置においては、シフトレジスタから順次出力される走査信号やサンプリング制御信号に基づいて、フィールド単位またはフレーム単位の垂直走査、つまり、フィールド走査やフレーム走査などが行われるのが一般的である。
【0006】
ところで、この種の電気光学装置においては、上述した走査線駆動回路やデータ線駆動回路などが、当該電気光学装置を構成する一対の基板のうち、一方の基板に、画素電極に接続されたスイッチング素子とともに形成される駆動回路内蔵型として実用化される場合が多い。この場合、駆動回路を含めた周辺回路のスペースを小さくすることにより、装置全体の小型化を図ることが可能となり、さらに、画素電極を駆動するスイッチング素子と同一工程にて周辺回路を構成する能動素子を形成することにより、装置全体の製造効率の改善や低コストを図ることが可能となる。
【0007】
ただし、基板の大きさは、当該電気光学装置全体のサイズを規定する要因となる。このため、基板上の周辺領域において、走査線駆動回路やデータ線駆動回路などを形成する領域を、画面表示領域に対してむやみに大きくすることは、電気光学装置全体を小型化し、かつ、電気光学装置の大きさに対して画面表示領域を相対的に大きくするという当該技術分野における基本的要請に反する結果を招く。
【0008】
したがって、基板上に駆動回路を形成するには、まず、走査線駆動回路のY側シフトレジスタにあって、各段の単位回路におけるY方向の回路ピッチ(以下、単に「Y側シフトレジスタの回路ピッチ」という)が、走査線のピッチに合わせられる。これにより、走査線駆動回路の形成に必要な領域のうち、Y方向の幅は、画面表示領域のY方向の幅と同程度となる。同様に、データ線駆動回路のX側シフトレジスタにあって、各段の単位回路におけるX方向の回路ピッチ(以下、単に「X側シフトレジスタの回路ピッチ」という)と、サンプリング回路におけるサンプリングスイッチのX方向のピッチ(以下単に「サンプリングスイッチのピッチ」という)とが、それぞれデータ線のピッチに合わせられる。これにより、データ線駆動回路の形成に必要な領域のうち、X方向の幅は、画面表示領域のX方向の幅と同程度となる。したがって、基板において、X方向およびY方向の幅が抑えられて、基板の大型化が防止されることとなる。
【0009】
さて、近年、電気光学装置において高画質化の要請は強い。このため、高精細な画像を実現すべく、画素ピッチを微細化するとともに、より多数の走査線やデータ線を高周波数で駆動することが必要となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のシフトレジスタには、各段の単位回路毎に複数の比較的複雑な能動素子が備えられる。例えば、各段の単位回路においては、4つのTFTからなる3個のクロックドインバータと、これらのクロックドインバータの各々に対して正負の電源とクロック信号とその反転信号を供給するための配線とが、最低限必要となる。このため、電気光学装置の基板に、駆動回路などの周辺回路を形成する構成では、画素ピッチが微細化するにつれて、前述したY側およびX側シフトレジスタの回路ピッチを、それぞれ走査線およびデータ線のピッチに合わせるのが、困難となってくる。例えば、現状においてシフトレジスタの回路ピッチの限界は、実践的な意味で20μm前後であるので、駆動回路を構成するシフトレジスタの回路ピッチが画素ピッチを微細化する際の隘路(ボトルネック)となるという問題点がある。
【0011】
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、比較的簡単な構成を用いて画素ピッチの微細化に対応できる電気光学装置の駆動回路および該駆動回路を内蔵する電気光学装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明における第1の電気光学装置の駆動回路は、複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と、前記スイッチング素子に接続された画素電極とからなる画素を駆動する電気光学装置の駆動回路であって、前記データ線の本数よりも少ない段数の単位回路からなるシフトレジスタであって、所定周期のクロック信号に基づいて各段の単位回路から転送信号を順次出力するシフトレジスタと、前記各段の単位回路から出力された転送信号を、時間軸上で複数に分割してサンプリング制御信号として出力する出力手段と、前記データ線のそれぞれに対応して設けられ、各々は、前記出力手段により分割されたサンプリング制御信号にしたがって、画像信号をサンプリングして対応するデータ線に供給するサンプリングスイッチとを備えることを特徴としている。
【0013】
本発明における第1の電気光学装置の駆動回路では、まず、転送信号が、シフトレジスタを構成する各段の単位回路によって順次出力される。すると、この転送信号は、出力手段によって時間軸上で複数に分割され、サンプリング制御信号としてサンプリングスイッチに順次出力される。このため、画素ピッチの微細化を図る上で、シフトレジスタの回路ピッチを、データ線のピッチに対して、出力手段における分割数に応じて拡大することが可能となる。
【0014】
例えば、シフトレジスタを構成する単位回路は、従来では、データ線の総本数をp(pは2以上の整数)とすると、少なくともこれと同数のp段必要となる。
【0015】
これに対し、本発明では、出力手段における分割数がq(qは2以上の整数)であるとすると、シフトレジスタを構成する単位回路は、p/q段で済むので、従来と比較して、1/qに低減される。このため、X側シフトレジスタの回路ピッチをq倍に拡大することが可能となる。さらに、本発明では、この分割数qに応じて、シフトレジスタにおける駆動周波数が低減されるので、これに伴って消費される電力を抑えることも可能となる。この効果については、動作周波数が遙かに高いデータ線駆動回路では、走査線駆動回路よりも顕著である。一方、出力手段については、転送信号を時間軸上で分割する構成であれば足りるので、その構成は、シフトレジスタの単位回路と比較して簡略化される。このため、出力手段を形成するために必要なX方向の回路ピッチについては、シフトレジスタの回路ピッチよりも狭ピッチで構成することが容易となる。
【0016】
さて、上記第1の電気光学装置の駆動回路において、一の態様にあっては、前記出力手段は、前記単位回路にそれぞれ対応して設けられ、各々は、対応する単位回路から出力された転送信号を複数本に分岐する分岐配線と、前記分岐配線による分岐に対応して設けられ、各々は、前記分岐配線により分岐された転送信号と、所定のイネーブル信号との論理積信号をサンプリング制御信号として出力するイネーブル回路とを備え、同一の分岐配線によって分岐された転送信号が供給されるイネーブル回路同士においては、アクティブ期間が互いに重複しないイネーブル信号が個別に供給される。この態様によれば、シフトレジスタから出力された転送信号はそれぞれ複数の分岐配線により分岐される。そして、分岐された転送信号とイネーブル用のクロック信号との論理積信号が、イネーブル回路によって求められて、対応するサンプリングスイッチにサンプリング制御信号として供給される。このため、出力手段は、分岐配線とイネーブル回路という比較的簡単な回路構成により実現できるので、出力手段における回路ピッチは容易に狭まる。したがって、この回路ピッチが微細化する際のボトルネックとなる事態は、回避されることとなる。
【0017】
ここで、出力手段がイネーブル回路を備える一の態様では、前記イネーブル回路の各々は、前記転送信号と前記所定のイネーブル信号とを入力するNANDゲートと、その出力を反転するインバータとの直列接続から構成される。このように構成すれば、NANDゲートおよびインバータの直列接続により、分岐された各転送信号とイネーブル信号との論理積信号を確実かつ精度良く出力することが可能となる。また、NANDゲートおよびインバータは、シフトレジスタの各段を構成する回路部分よりも簡単な回路であるので、当該イネーブル回路の回路ピッチを比較的容易に狭めることが可能となる。
【0018】
一方、出力手段がイネーブル回路を備える他の態様では、前記イネーブル回路の各々は、前記転送信号が入力され、かつ、前記所定のイネーブル信号が入力されたとき、前記サンプリング制御信号を出力するトランスミッションゲートである構成でも良い。このように構成すれば、トランスミッションゲートは比較的簡単な回路であるので、当該イネーブル回路の回路ピッチを比較的容易に狭めることが可能となる上、転送信号からサンプリング制御信号を生成する処理に要する遅延時間も短くて済む。
【0019】
また、上記目的は、上述した第1の電気光学装置の駆動回路により駆動される電気光学装置によっても達成される。この電気光学装置によれば、特に、データ線のピッチの微細化が、比較的簡単な回路構成によって図られることとなる。なお、電気光学装置としては、液晶装置や、EL(Electro Luminescence)装置など、基板間に種々の電気光学材料を用いたものが挙げられる。
【0020】
次に、上記目的を達成するため、本発明における第2の電気光学装置の駆動回路は、複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と、前記スイッチング素子に接続された画素電極とを有し、所定本数のデータ線毎に、シリアル−パラレル変換された画像信号を同時にサンプリングする電気光学装置の駆動回路であって、画像信号が同時にサンプリングされるデータ線の本数よりも少ない段数の単位回路からなるシフトレジスタであって、所定周期のクロック信号に基づいて各段の単位回路から転送信号を順次出力するシフトレジスタと、前記各段の単位回路から出力された転送信号を、時間軸上で複数に分割してサンプリング制御信号として出力する出力手段と、前記データ線のそれぞれに対応して設けられ、各々は、前記サンプリング制御信号にしたがって、前記画像信号のうちいずれかをサンプリングして、対応するデータ線に供給するサンプリングスイッチであって、相隣接するデータ線の複数本に対応して設けられたもの同士は、同一のサンプリング制御信号によって同時に異なる画像信号をサンプリングするサンプリングスイッチとを備えることを特徴としている。
【0021】
本発明における第1の電気光学装置の駆動回路では、まず、転送信号が、シフトレジスタにおける各段の単位回路によって順次出力される。すると、この転送信号は、出力手段によって時間軸上で複数に分割され、サンプリング制御信号としてサンプリングスイッチに順次出力される。この際、相隣接するデータ線の複数本に対応して設けられたサンプリングスイッチ同士は、同一のサンプリング制御信号によって異なる画像信号を同時にサンプリングする。このため、画素ピッチの微細化を図る上で、シフトレジスタの回路ピッチを、データ線のピッチに対し、出力手段における分割数と、同時に駆動されるサンプリングスイッチの個数とに応じて拡大することが可能となる。
【0022】
例えば、シフトレジスタを構成する単位回路は、従来では、データ線の総本数をp(pは2以上の整数)とすると、少なくともこれと同数のp段必要となる。
【0023】
これに対し、本発明では、出力手段における分割数がq(qは2以上の整数)であり、同時に駆動されるサンプリングスイッチの個数がr(rは2以上の整数)であるとすると、シフトレジスタを構成する単位回路は、p/(q×r)段で済むので、従来と比較して、1/(q×r)に低減される。このため、X側シフトレジスタの回路ピッチをq×r倍に拡大することが可能となる。さらに、本発明では、この分割数および同時に駆動されるサンプリングスイッチの個数に応じて、シフトレジスタにおける駆動周波数が低減されるので、これに伴って消費される電力を抑え、また、回路の寿命を延ばすことも可能となる。この効果については、動作周波数が遙かに高いデータ線駆動回路では、走査線駆動回路よりも顕著である。一方、出力手段については、転送信号を時間軸上で分割する構成であれば足りるので、その構成は、シフトレジスタの単位回路と比較して簡略化される。このため、出力手段を形成するために必要なX方向の回路ピッチについては、シフトレジスタの回路ピッチよりも狭ピッチで構成することが容易となる。
【0024】
さて、上記第2の電気光学装置の駆動回路において、一の態様にあっては、前記出力手段は、前記単位回路にそれぞれ対応して設けられ、各々は、対応する単位回路から出力された転送信号を複数本に分岐する分岐配線と、前記分岐配線による分岐に対応して設けられ、各々は、前記分岐配線により分岐された転送信号と、所定のイネーブル信号との論理積信号をサンプリング制御信号として出力するイネーブル回路とを備え、同一の分岐配線によって分岐された転送信号が供給されるイネーブル回路同士においては、アクティブ期間が互いに重複しないイネーブル信号が個別に供給される。この態様によれば、シフトレジスタから出力された転送信号はそれぞれ複数の分岐配線により分岐される。そして、分岐された転送信号とイネーブル用のクロック信号との論理積信号が、イネーブル回路によって求められて、対応する複数個のサンプリングスイッチにサンプリング制御信号として供給される。このため、出力手段は、分岐配線とイネーブル回路という比較的簡単な回路構成により実現できるので、出力手段における回路ピッチは容易に狭まる。したがって、この回路ピッチが微細化する際のボトルネックとなる事態は、回避されることとなる。
【0025】
ここで、出力手段がイネーブル回路を備える一の態様では、前記イネーブル回路の各々は、前記転送信号と前記所定のイネーブル信号とを入力するNANDゲートと、その出力を反転するインバータとの直列接続から構成される。このように構成すれば、NANDゲートおよびインバータの直列接続により、分岐された各転送信号とイネーブル信号との論理積信号を確実かつ精度良く出力することが可能となる。また、NANDゲートおよびインバータは、シフトレジスタの各段を構成する回路部分よりも簡単な回路であるので、当該イネーブル回路の回路ピッチを比較的容易に狭めることが可能となる。
【0026】
一方、出力手段がイネーブル回路を備える他の態様では、前記イネーブル回路の各々は、前記転送信号が入力され、かつ、前記所定のイネーブル信号が入力されたとき、前記サンプリング制御信号を出力するトランスミッションゲートである構成でも良い。このように構成すれば、トランスミッションゲートは比較的簡単な回路であるので、当該イネーブル回路の回路ピッチを比較的容易に狭めることが可能となる上、転送信号からサンプリング制御信号を生成する処理に要する遅延時間も短くて済む。
【0027】
また、上記目的は、上述した第2の電気光学装置の駆動回路により駆動される電気光学装置によっても達成される。この電気光学装置によれば、特に、データ線のピッチの微細化が、比較的簡単な回路構成によって図られることとなる。なお、電気光学装置としては、液晶装置や、EL装置など、基板間に種々の電気光学材料を用いたものが挙げられる。
【0028】
次に、上記目的を達成するため、本発明における第3の電気光学装置の駆動回路は、複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と、前記スイッチング素子に接続された画素電極とからなる画素を駆動する電気光学装置の駆動回路であって、前記データ線の本数よりも少ない段数の単位回路からなるシフトレジスタであって、所定周期のクロック信号に基づいて各段の単位回路から転送信号を順次出力するシフトレジスタと、前記各段の単位回路から出力された転送信号を、時間軸上で複数に分割、または、同時に複数に分配してサンプリング制御信号として出力する出力手段と、前記データ線のそれぞれに対応して設けられ、各々は、出力手段により分割または分配された転送信号にしたがって、複数本の画像信号線のうち、いずれか1本に供給された画像信号をサンプリングして、対応するデータ線に供給するサンプリングスイッチとを備えることを特徴としている。
【0029】
本発明における第3の電気光学装置の駆動回路では、まず、転送信号が、シフトレジスタにおける各段の単位回路によって順次出力される。すると、この転送信号は、出力手段によって時間軸上で複数に分割、または、同時に複数に分配され、サンプリング制御信号として出力される。この際、出力手段が、転送信号を時間軸上で複数に分割すると、サンプリングスイッチは1個毎に順番にサンプリングを行う一方、転送信号を同時に分配すると、相隣接するデータ線の複数本に対応して設けられたサンプリングスイッチ同士は、同時にサンプリングを行うこととなる。このため、いわゆる順次駆動と、いわゆる複数本同時駆動とを、出力手段により切り替えて用いることができる。さらに、本発明では、シフトレジスタの回路ピッチを、データ線のピッチに対して、出力手段における分割数に応じて拡大することが可能となる。くわえて、本発明では、出力手段における分割数の逆数にまで、シフトレジスタにおける駆動周波数を低下させることも可能となる。一方、出力手段については、転送信号を時間軸上で分割、または、同時に分配する構成であれば足りるので、その構成は、シフトレジスタの単位回路と比較して簡略化される。このため、出力手段を形成するために必要なX方向の回路ピッチについては、シフトレジスタの回路ピッチよりも狭ピッチで構成することが容易となる。
【0030】
ここで、上記第3の電気光学装置の駆動回路において、一の態様にあっては、前記出力手段が、転送信号を時間軸上で複数に分割する場合、前記複数本の画像信号線には、同じ画像信号が供給されて、サンプリングスイッチの各々は、当該画像信号を順次サンプリングする一方、前記出力手段が、転送信号を同時に複数に分配する場合、前記複数本の画像信号線には、1系統の画像信号が時間軸に当該複数倍に伸長されるとともに分配されて、前記サンプリングスイッチのうち、相隣接するデータ線の複数本に対応して設けられた複数個は、当該画像信号を同時にサンプリングする構成となる。この構成では、転送信号を時間軸上で複数に分割する場合、複数本の画像信号線には同じ画像信号が供給されるので、順次駆動が可能になる一方、転送信号を同時に複数に分配する場合、複数本の画像信号線には、1系統の画像信号が時間軸に当該複数倍に伸長分配された画像信号がそれぞれ供給されるので、複数本同時駆動が可能となる。
【0031】
また、上記第3の電気光学装置の駆動回路において、他の態様にあっては、前記出力手段は、前記単位回路にそれぞれ対応して設けられ、各々は、対応する単位回路により出力された転送信号を複数本に分岐する分岐配線と、前記分岐配線による分岐に対応して設けられ、各々は、前記分岐配線により分岐された転送信号と、所定のイネーブル信号との論理積信号をサンプリング制御信号として出力するイネーブル回路とを備え、転送信号を時間軸上で複数に分割する場合、同一の分岐配線によって分岐された転送信号が供給されるイネーブル回路同士においては、当該転送信号が供給される期間でアクティブ期間が互いに重複しないイネーブル信号が個別に供給される一方、転送信号を同時に複数に分配する場合、同一の分岐配線によって分岐された転送信号が供給されるイネーブル回路同士においては、当該転送信号が供給される期間でアクティブ期間が同一であるイネーブル信号が個別に供給される。この態様によれば、シフトレジスタから出力された転送信号はそれぞれ複数の分岐配線により分岐される。そして、分岐された転送信号とイネーブル用のクロック信号との論理積信号が、イネーブル回路によって求められて、対応するサンプリングスイッチにサンプリング制御信号として供給される。このため、出力手段は、分岐配線とイネーブル回路という比較的簡単な回路構成により実現できるので、出力手段における回路ピッチは容易に狭まる。
【0032】
したがって、この回路ピッチが微細化する際のボトルネックとなる事態は、回避されることとなる。
【0033】
ここで、出力手段がイネーブル回路を備える一の態様では、前記イネーブル回路の各々は、前記転送信号と前記所定のイネーブル信号とを入力するNANDゲートと、その出力を反転するインバータとの直列接続から構成される。このように構成すれば、NANDゲートおよびインバータの直列接続により、分岐された各転送信号とイネーブル信号との論理積信号を確実かつ精度良く出力することが可能となる。また、NANDゲートおよびインバータは、シフトレジスタの各段を構成する単位回路よりも簡単であるので、当該イネーブル回路の回路ピッチを比較的容易に狭めることが可能となる。
【0034】
一方、出力手段がイネーブル回路を備える他の態様では、前記イネーブル回路の各々は、前記分岐配線により分岐された転送信号が入力され、かつ、前記所定のイネーブル信号が入力されたとき、前記サンプリング制御信号を出力するトランスミッションゲートである構成でも良い。このように構成すれば、トランスミッションゲートは比較的簡単な回路であるので、当該イネーブル回路の回路ピッチを比較的容易に狭めることが可能となる上、転送信号からサンプリング制御信号を生成する処理に要する遅延時間も短くて済む。
【0035】
また、上記目的は、上述した第3の電気光学装置の駆動回路により駆動される電気光学装置によっても達成される。この電気光学装置によれば、特に、データ線のピッチの微細化が、比較的簡単な回路構成によって図られることとなる。なお、電気光学装置としては、液晶装置や、EL装置など、基板間に種々の電気光学材料を用いたものが挙げられる。
【0036】
このような電気光学装置において、一の態様では、前記出力手段において、転送信号を時間軸上で複数に分割するか、または、転送信号を同時に複数に分配するかについて判定する判定手段と、転送信号を時間軸上で複数に分割する、と判定された場合には、同一の分岐配線によって分岐された転送信号が供給されるイネーブル回路同士に、当該転送信号が供給される期間でアクティブ期間が互いに重複しないイネーブル信号を個別に供給する一方、転送信号を同時に複数に分配する、と判定された場合には、同一の分岐配線によって分岐された転送信号が供給されるイネーブル回路同士に、当該転送信号が供給される期間でアクティブ期間が同一であるイネーブル信号を個別に供給する供給手段とを備える。この態様によれば、判定手段によって順次駆動または複数本同時駆動のいずれかで駆動するかが判定されて 判定された駆動に必要なイネーブル信号が供給手段によってイネーブル回路に供給されることとなる。
【0037】
このように判定手段および供給手段を備える一の態様では、前記判定手段は、入力した画像信号の種類に基づいて前記判定を行う。例えば、判定手段は、画像信号がNTSCや、PAL、SECAMなどの映像系信号であれば、転送信号を時間軸上で複数に分割すると判定し、これにより順次駆動を行うとする一方、画像信号がパソコンなどのデータ系信号であれば、転送信号を同時に複数に分配すると判定して、これにより複数本同時駆動を行う構成となる。
【0038】
また、判定手段および供給手段を備える他の態様では、入力した画像信号における動きを検出して、その検出信号を出力する動き検出手段をさらに備え、前記判定手段は、前記検出信号に基づいて、予め設定された時間内に前記動きがあると判定した場合には、転送信号を時間軸上で複数に分割すると判定する一方、前記時間内に前記動きがないと判定した場合には、転送信号を同時に複数に分配すると判定する。この態様では、画像信号における動きに応じて順次駆動と複数本同時駆動とを切り換えて、各データ線を駆動することが可能となる。つまり、動きの多い画像は画像ムラのない順次駆動とする一方、動きのない(または少ない)画像は、高解像度表示が可能な複数本同時駆動とすることで、表示すべき画像の特性に最適な駆動方式を選択して画像を出力することが可能となる。
【0039】
次に、上記目的を達成するため、本発明における第4の電気光学装置の駆動回路は、複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と、前記スイッチング素子に接続された画素電極とからなる画素を駆動する電気光学装置の駆動回路であって、前記データ線の本数よりも少ない段数の単位回路からなるシフトレジスタであって、所定周期のクロック信号に基づいて各段の単位回路から転送信号を順次出力するシフトレジスタと、前記各段の単位回路から出力された転送信号を、時間軸上で複数に分割する第1の出力手段と、前記第1の出力手段により分割された転送信号を、さらに、時間軸上で複数に分割、または、同時に複数に分配してサンプリング制御信号として出力する第2の出力手段と、前記データ線のそれぞれに対応して設けられ、各々は、前記第2の出力手段により分割または分配された転送信号にしたがって、複数本の画像信号線のうち、いずれか1本に供給された画像信号をサンプリングして、対応するデータ線に供給するサンプリングスイッチとを備えることを特徴としている。
【0040】
本発明における第4の電気光学装置の駆動回路では、まず、転送信号が、シフトレジスタにおける各段の単位回路によって順次出力される。すると、この転送信号は、第1の出力手段によって時間軸上で複数に分割される。さらに、分割された転送信号は、第2の出力手段によって時間軸上で複数に分割または同時に分配されて、サンプリング制御信号として出力される。このため、画素ピッチの微細化を図る上で、シフトレジスタの回路ピッチを、データ線のピッチに対して、第1の出力手段における分割数および第2の出力手段における分割数に応じて拡大することが可能となる。
【0041】
例えば、シフトレジスタを構成する単位回路は、従来では、データ線の総本数をp(pは2以上の整数)とすると、少なくともこれと同数のp段必要となる。
【0042】
これに対し、本発明では、第1の出力手段における分割数がq(qは2以上の整数)であり、第2の出力手段における分割数がs(sは2以上の整数)であるとすると、シフトレジスタを構成する単位回路は、p/(q×s)段で済むので、従来と比較して、1/(q×s)に低減される。このため、X側シフトレジスタの回路ピッチをq×s倍に拡大することが可能となる。さらに、本発明では、分割数の積に応じて、シフトレジスタにおける駆動周波数を低減することも可能となる。この効果については、動作周波数が遙かに高いデータ線駆動回路では、走査線駆動回路よりも顕著である。
【0043】
一方、第1の出力手段については、転送信号を時間軸上で分割する構成であれば足りるので、また、第2の出力手段については、転送信号を時間軸上で分割または同時に分配する構成であれば足りるので、それらの構成は、シフトレジスタの単位回路と比較して、簡略化される。このため、第1および第2の出力手段を形成するために必要なX方向の回路ピッチについては、特に、走査線に対応する後者については、シフトレジスタの回路ピッチよりも狭ピッチで構成することが容易となる。
【0044】
さらに、本発明にあって、第2の出力手段が、転送信号を時間軸上で複数に分割すると、サンプリングスイッチは1個毎に順番にサンプリングを行う一方、転送信号を同時に分配すると、相隣接するデータ線の複数本に対応して設けられた複数個のサンプリングスイッチは、同時にサンプリングを行うこととなる。このため、いわゆる順次駆動と、いわゆる複数本同時駆動とを、第2の出力手段により切り替えて用いることができる。
【0045】
さて、第4の電気光学装置の駆動回路において、一の態様にあっては、前記第1の出力手段は、前記単位回路にそれぞれ対応して設けられ、各々は、対応する単位回路により出力された転送信号を複数本に分岐する第1の分岐配線と、前記第1の分岐配線による分岐に対応して設けられ、各々は、前記第1の分岐配線により分岐された転送信号と、第1群のイネーブル信号との論理積信号を出力する第1のイネーブル回路とを備え、同一の第1の分岐配線によって分岐された転送信号が供給される第1のイネーブル回路同士においては、当該転送信号が供給される期間でアクティブ期間が互いに重複しない第1群のイネーブル信号が個別に供給され、前記第2の出力手段は、前記第1のイネーブル回路にそれぞれ対応して設けられ、各々は、対応する第1のイネーブル回路により分割された転送信号を複数本に分岐する第2の分岐配線と、前記第2の分岐配線による分岐に対応して設けられ、各々は、前記第2の分岐配線により分岐された転送信号と、第2群のイネーブル信号との論理積信号をサンプリング制御信号として出力する第2のイネーブル回路とを備え、転送信号を時間軸上で複数に分割する場合、同一の第2の分岐配線によって分岐された転送信号が供給される第2のイネーブル回路同士においては、当該転送信号が供給される期間でアクティブ期間が互いに重複しない第2群のイネーブル信号が個別に供給される一方、転送信号を同時に複数に分配する場合、同一の第2の分岐配線によって分岐された転送信号が供給される第2のイネーブル回路同士においては、当該転送信号が供給される期間でアクティブ期間が同一である第2群のイネーブル信号が個別に供給される。この態様によれば、シフトレジスタから出力された転送信号は、まず、第1の分岐配線それぞれ複数の分岐配線により分岐されて、該転送信号と第1群のイネーブル信号との論理積信号が、第1のイネーブル回路によって求められる。さらに、該論理積信号は、第2の分岐配線それぞれ複数の分岐配線により分岐されて、該論理積信号と第2群のイネーブル信号との論理積信号が、第2のイネーブル回路によって求められて、対応するサンプリングスイッチにサンプリング制御信号として供給される。
【0046】
このため、第1の出力手段は、第1の分岐配線と第1のイネーブル回路という比較的簡単な回路構成によって、同様に、第2の出力手段は、第2の分岐配線と第2のイネーブル回路という比較的簡単な回路構成によって、それぞれ実現できるので、第1および第2の出力手段における回路ピッチは容易に狭まる。したがって、これらの回路ピッチが微細化する際のボトルネックとなる事態が回避されることとなる。
【0047】
また、上記目的は、上述した第4の電気光学装置の駆動回路により駆動される電気光学装置によっても達成される。この電気光学装置によれば、特に、データ線のピッチの微細化が、比較的簡単な回路構成によって図られることとなる。なお、電気光学装置としては、液晶装置や、EL装置など、基板間に種々の電気光学材料を用いたものが挙げられる。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下説明する実施形態にあっては、電気光学装置として、電気光学材料に液晶を用いた液晶装置であって、TFTによって駆動されるアクティブマトリクス方式の液晶装置を例にとって説明するが、本発明をこれに限定する趣旨ではない。
【0049】
(第1実施形態)
はじめに、第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る駆動回路を基板上に備えた電気光学装置の全体構成を示すブロック図である。この図において、液晶装置200は、液晶表示部1aや、データ線駆動回路101、走査線駆動回路104、サンプリング回路301などを備えるものである。
【0050】
これらのうち、データ線駆動回路101や、走査線駆動回路104、サンプリング回路301については、例えば、石英基板や、ハードガラス、シリコン基板等からなるTFTアレイ基板10上の領域であって、液晶表示部1aの周辺領域に設けられている。一方、TFTアレイ基板10上の液晶表示部1aにあっては、複数本のデータ線35が図においてY方向に沿って平行に形成される一方、複数本の走査線31が図においてX方向に沿って形成されるとともに、画素電極11が、データ線35および走査線31の各交差に対応してそれぞれ形成されている。したがって、画素電極11は、X方向およびY方向に対してマトリクス状に配列することとなる。ここで、画素電極11の各々には、それぞれTFT30が接続されて、画素電極11およびデータ線35の間における導通状態または非導通状態について、走査線31を介して供給される走査信号にしたがって制御される構成となっている。さらに、TFTアレイ基板10には、容量線(蓄電容量電極)32が、走査線31に対して平行に形成されて、この容量線32により、画素電極11への印加電圧を長期間蓄積するための蓄積容量が構成されている。
【0051】
さて、データ線35側(X側)の駆動回路たるデータ線駆動回路101は、X側の基準クロック信号であるクロック信号CLX(及びその反転クロックCLX’)に基づいて、サンプリング制御信号を順次生成し、サンプリング制御信号線306の各々に出力するものである。
【0052】
次に、サンプリング回路301は、データ線35毎に設けられたサンプリングスイッチ302からなる。ここで、各サンプリングスイッチ302は、一端が対応するデータ線35に接続される一方、他端が画像信号線400に共通接続されて、その両端が、対応するサンプリング制御信号線306を介して供給されるサンプリング制御信号によって閉じる構成となっている。このため、後述するように、サンプリング制御信号線306の各々にサンプリング制御信号が順次排他的に供給されると、各サンプリングスイッチ302が、画像信号線401に供給される画像信号Viを順番にサンプリングする結果、画像信号Viがデータ線35の各々に順次印加されることになる。
【0053】
一方、走査線31側(Y側)の駆動回路たる走査線駆動回路104は、Y側の基準クロック信号であるクロック信号CLY(及びその反転クロックCLY’)に基づいて、走査信号を順次生成して、走査線31の各々に出力するものである。
【0054】
(走査線駆動回路)
ここで、上述した走査線駆動回路104の詳細について説明する。図2は、この走査線駆動回路104の構成を示すブロック図である。この図において、シフトレジスタ500は、クロック信号CLYおよびその反転クロック信号CLY’にしたがって動作する単位回路LY1、LY2、…を複数段縦続させた構成となっている。ここで、クロック信号CLYは、外部の画像信号処理回路から供給される信号であり、その周波数は水平走査周波数と一致する。また、反転クロック信号CLY’は、クロック信号CLYをレベル反転した信号であり、同様に、外部の画像信号処理回路から供給される。さらに、初段の単位回路LY1には、スタートパルスDYが垂直走査期間の最初に外部の画像信号処理回路から供給される構成となっているが、他の単位回路については、その前段(図2において上側)の単位回路による転送信号を入力する構成となっている。
【0055】
さて、各単位回路のうち、上から数えて奇数段目の単位回路LY1、LY3、…は、クロック信号CLYの立ち上がりにおいて入力信号を取り込んで出力する一方、偶数段目の単位回路LY2、LY4、…は、反転クロック信号CLY’の立ち上がりにおいて入力信号を取り込んで出力するものである。
【0056】
したがって、各単位回路LY1、LY2、……の出力信号A1p、A2p、…は、それぞれ図3に示される通りとなる。すなわち、初段の単位回路LY1の出力信号A1pは、スタートパルスDYを、クロック信号CLYの立ち上がりで取り込んだものとなり、続く単位回路LY2、LY3、LY4、…の出力信号A2p、A3p、A4p、…は、出力信号A1pをクロック信号CLY(反転クロック信号CLY’)の半周期だけ順次遅延させた信号となる。
【0057】
なお、図2において、各単位回路は、その入力信号を反転するクロックドインバータ501aと、その反転信号を再反転するインバータ501bと、その再反転信号をインバータ501bの入力に帰還するクロックドインバータ501cとにより構成されている。そして、奇数段目の単位回路におけるクロックドインバータ501aは、クロック信号CLYがHレベル(反転クロック信号CLY’がLレベル)であるときに、入力信号を反転し、同段の単位回路におけるクロックドインバータ501cは、クロック信号CLYがLレベル(反転クロック信号CLY’がHレベル)であるときに、入力信号を反転するものである。一方、偶数段目の単位回路のクロックドインバータ501a、501cにおいて、入力信号を反転するクロック信号の関係は、奇数段目のものと入れ替わった関係にある。
【0058】
このようなクロックドインバータ501a、501cの具体的構成について、図2おける表記を、図4(a)で示されるように一般化して考えた場合、その構成は図4(b)に示される通りとなる。すなわち、図4(a)に示されるように、クロック信号CLYが供給される表記は、同図(b)に示されるように、高位側電源VDDと低位側電源VSSとの間に、ゲート電極に反転クロック信号CLY’を入力するPチャネルTFTと、入力信号をゲート電極にそれぞれ入力する相補型のPチャネルTFT・Nチャネル型TFTと、ゲート電極にクロック信号CLYを入力するNチャネルTFTとを直列に接続した構成を示している。一方、図4(a)の括弧書で示されるように、反転クロック信号CLY’が供給される表記は、同図(b)の括弧書で示されるように、クロック信号CLYと反転クロック信号CLY’とを入れ替えた構成を示している。
【0059】
再び、説明を図2に戻すと、各単位回路LY1、LY2、…の出力側には、NANDゲートG1とインバータG2との直列接続がそれぞれ設けられている。このうち、1つのNANDゲートG1は、対応する単位回路による転送信号と、その後段(図2において下側)の単位回路による転送信号との否定論理積信号を出力し、この出力側に位置するインバータG2は、該否定論理積信号を反転出力する。
【0060】
したがって、各段のインバータG2から出力される転送信号A1、A2、…は、それぞれ図3に示される通りとなる。すなわち、転送信号A1、A2、…は、対応する単位回路による転送信号とその後段の単位回路による転送信号との重複期間においてHレベルとなるため、互いに排他的に、かつ、順番にHレベルとなることが判る。
【0061】
再々度、説明を図2に戻すと、各段のインバータG2から出力される転送信号A1、A2、…は、それぞれ複数(本実施形態では「3」)の系統に分岐される。そして、各系統には、NANDゲート503のおよびインバータ504の直列接続からなるイネーブル回路502がそれぞれ設けられている。このイネーブル回路502は、走査線31(図1参照)の1本に対応して設けられるものであり、この出力信号が走査信号として、対応する走査線31に供給される構成となっている。
【0062】
ここで、イネーブル回路502を構成するNANDゲート503にあって、その一方の入力端には、分岐された転送信号が供給され、その他端には、イネーブル信号ENB1y、ENB2y、ENB3yのいずれかが供給されている。詳細には、図において上から数えてj番目のNANDゲート503の他端には、jを3で割った余りが1であればイネーブル信号ENB1yが、jを3で割った余りが2であればイネーブル信号ENB2yが、jを3で割った余りが0であればイネーブル信号ENB3yが、それぞれ供給されている。
【0063】
これらイネーブル信号ENB1y、ENB2y、ENB3yは、例えば、外部の画像信号処理回路から供給されるものであり、それぞれ図3に示されるような波形を有する信号である。すなわち、イネーブル信号ENB1y、ENB2y、ENB3yは、それぞれクロック信号CLY(反転クロック信号CLY’)に対して2倍の周波数を有する信号であり、そのパルス幅がクロック信号CLY(反転クロック信号CLY’)の約1/3であって、そのパルス幅期間が互いに重複せずに順次シフトした信号である。
【0064】
したがって、各イネーブル回路502から出力される走査信号Y1、Y2、……は、図3に示される通りとなる。すなわち、まず、転送信号A1が、イネーブル信号ENB1y、ENB2y、ENB3yによって、時間軸で3つに順次分割されて、走査信号Y1、Y2、Y3となり、次に、転送信号A2が、イネーブル信号ENB1y、ENB2y、ENB3yによって、同様に時間軸で3つに順次分割されて、走査信号Y4、Y5、Y6となり、以下、同様な分割が繰り返される。
【0065】
この結果、1垂直走査期間において、走査信号Y1、Y2、Y3、…が、互いに排他的かつ順番に出力されるので、走査線31が上から順番に1本づつ選択されるとともに、この走査線31に接続されたTFT30がすべてオンすることになる。
【0066】
このような走査線駆動回路104は、シフトレジスタ500の単位回路に基づく転送信号A1、A2、A3、…を、それぞれ時間軸上に3つに順次分割することによって走査信号を生成するので、単位回路の段数は、走査線31の総本数と比較して、転送信号の分割数の逆数たる1/3で済む。このため、Y側において、シフトレジスタ500を構成する単位回路については、走査線31の3倍ピッチで形成すれば足りることになる。
【0067】
一方、イネーブル回路502が、走査線31の1本毎に必要となるが、イネーブル回路502自体は、NANDゲート503とインバータ504との直列接続で済むので、イネーブル回路502を狭ピッチで形成することは容易である。例えば、シフトレジスタ500における単位回路のY方向ピッチの限界が、例えば約23μmである場合において、それと同等の微細化技術を適用して、NANDゲート503およびインバータ504を形成すると、イネーブル回路502におけるY方向ピッチを、約15〜18μm程度にまで狭めることができる。
【0068】
したがって、走査線駆動回路104によれば、シフトレジスタ500を構成する単位回路のY方向ピッチが走査線のピッチを微細化する上でのボトルネックにならない。このため、走査線のピッチを、当該単位回路のY方向のピッチ限界よりも狭くすることが可能となる。
【0069】
その上、シフトレジスタ500における動作周波数が、イネーブル回路502における転送信号の分割数の逆数たる1/3に低下するので、シフトレジスタ500の構成素子であるクロックドインバータ501a、501c、インバータ501bには、それほど良好な特性が要求されない。それゆえ、シフトレジスタ500にあっては、その回路精度や、回路規模、配線抵抗、時定数、容量、遅延時間など仕様が緩和されることにもなる。
【0070】
なお、図2にあっては、転送信号A1、A2、…が3つに分割する構成としたが、本発明はこれに限られず、2や、4以上に分割する構成としても良い。ただし、分割数が少ないと、走査線のピッチが、単位回路におけるY方向ピッチに依存する傾向が高まる。一方、本実施形態では、走査線のピッチは、イネーブル回路502におけるY方向ピッチの限界より狭くすることはできないので、むやみに分割数を多くしても、イネーブル信号を供給する信号線が増えて配線工程が複雑化するのみである。したがって、実際的には、転送信号の分割数については、種々の事情を考慮して設定することが望ましいと考える。
(イネーブル回路の他の例)
さて、図2に示したイネーブル回路502は、NANDゲート503およびインバータ504の直列接続から構成したが、本発明ではこれ以外に種々の形態のものを用いることが可能である。そこで次に、イネーブル回路の他の構成例について、説明することとする。
【0071】
まず、図5(a)に示されるイネーブル回路502bにあっては、NANDゲート503およびインバータ504の直列接続を、トランスミッションゲート505に置き換えたものである。すなわち、このトランスミッションゲート505は、分岐された転送信号を、イネーブル信号ENB1y、ENB2y、ENB3yのいずれかにしたがって分割して、走査信号として供給するものである。したがって、このトランスミッションゲート505についても、上記直列接続と同様に、走査線31の1本に対応してそれぞれ設けられることとなる。
【0072】
ここで、トランスミッションゲート505として、例えば、図5(b)に示されるように、PチャネルTFTおよびNチャネルTFTを相補的に接続した構成を採用すると、両TFTに、互いにレベル反転した関係を有する2系統の転送信号を供給する必要がある。このため、例えば、上から数えて1〜3番目のトランスミッションゲート505には、分岐された転送信号A1のほか、その反転転送信号A1’がそれぞれ供給される構成となる。この点については、転送信号A2、A3、…が供給されるトランスミッションゲート505においても同様である。
【0073】
なお、図5(b)は、上から数えてj番目のトランスミッションゲート505の構成を示す図である。このトランスミッションゲート505に供給される転送信号およびイネーブル信号については、NANDゲート503(図2参照)の場合と同様である。
【0074】
このように、イネーブル回路502bを、1本の走査線31毎に設けられるトランスミッションゲート505により構成すると、このトランスミッションゲート505の構成素子は、2個のTFTで済むので、イネーブル回路502bのY方向ピッチを、さらに狭めることが可能となる。例えば、図2に示されるイネーブル回路502のY方向ピッチが約18μm程度であるとするならば、トランスミッションゲート505を用いたイネーブル回路502bのY方向ピッチは、約12〜16μm程度にさらに狭められる。くわえて、トランスミッションゲート505の構成素子数が2個であるために、イネーブル回路502bにおいて、分岐した転送信号から走査信号を生成する処理に要する遅延時間も短くて済むので有利である。
【0075】
さて、イネーブル回路502bにあっては、図5(b)に示したトランスミッションゲート505に替えて、図5(c)に示されるようなNチャネルTFT、すなわち、転送信号にしたがって開閉するNチャネルTFT507を用いても良いし、反転転送信号にしたがって開閉するPチャネルTFTを用いても良い。すなわち、イネーブル回路を、相補的ではなく、NまたはP型のいずれか一方のチャネル型によるTFTを用いて構成しても良い。このように、いずれかのチャネル型によるTFTによりイネーブル回路を構成すると、構成素子数がさらに削減される(1個)とともに、1系統の転送信号を該TFTのゲートに供給する構成で済むので、イネーブル回路のY方向ピッチを、さらに狭めることが可能となる。また、分岐した転送信号から走査信号を生成する処理に要する遅延時間もさらに短くなるので、この点においても有利となる。
【0076】
(イネーブル回路の配置)
次に、イネーブル回路の配置について説明する。図2や図5(a)で示されるイネーブル回路にあっては、Y方向に整列して配置されていたが、このような配置は、実際には、Y方向の狭ピッチ化を図る点においては、不向きである。そこで、Y方向の狭ピッチ化を図る上で少しでも有利な、実際的な配置について説明する。
【0077】
まず、図6(a)に示される例にあっては、イネーブル回路502cが互いに一定の距離を置いてX方向に順次シフトして配置している。詳細には、上から数えてj番目のイネーブル回路502cは、jを3で割った余りが1であれば図において最も左寄りに配置し、jを3で割った余りが0であれば図において最も右寄りに配置し、jを3で割った余りが2であれば図において、両者の中間に配置している。このように、相隣接するイネーブル回路502cは、互いにX方向に相異なる位置に配置されているので、図2に示されるイネーブル回路502をY方向において同一列に整列配置した構成と比較して、各イネーブル回路502cを構成するNANDゲート503およびインバータ504をY方向に幅を広くして形成することが可能となる。したがって、イネーブル回路502cの回路ピッチをなお一層狭くすることが可能となり、走査線ピッチの微細化を図ることが可能となる。
【0078】
次に、図6(b)に示される例にあっては、イネーブル回路502dが互いに一定の距離を置いてX方向にシフトした交互配置(互い違い)となっている。このような配置によっても、図2に示されるイネーブル回路502をY方向に整列配置した構成と比較して、NANDゲート503およびインバータ504をY方向に幅を広くして形成することが可能となる。
【0079】
なお、ここでは、図6(a)または同図(b)にあっては、イネーブル回路502cまたは502dが、NANDゲート503およびインバータ504の直列接続から構成されるとして説明したが、上述したトランスミッションゲート505または507で置換した構成を用いても良いのは、もちろんである。
【0080】
(データ線駆動回路)
次に、図1における液晶装置のデータ線駆動回路101の詳細について説明する。図7は、そのデータ線駆動回路101の構成を示す回路図である。この図において、シフトレジスタ600は、クロック信号CLXおよびその反転クロック信号CLX’にしたがって動作する単位回路LX1、LX2、…を複数段縦続させた構成となっている。ここで、クロック信号CLXは、外部の画像信号処理回路から供給される信号であり、その周波数はドット周波数と一致する。また、反転クロック信号CLX’は、クロック信号CLXをレベル反転した信号であり、同様に外部の画像信号処理回路から供給される。さらに、初段の単位回路LX1には、スタートパルスDXが水平走査期間の最初に外部の画像信号処理回路から供給される構成となっているが、他の単位回路については、その前段(図7において左側)の単位回路による転送信号を入力する構成となっている。
【0081】
さて、各単位回路のうち、左から数えて奇数段目の単位回路LX1、LX3、…は、クロック信号CLXの立ち上がりにおいて入力信号を取り込んで出力する一方、偶数段目の単位回路LX2、LX4、…は、反転クロック信号CLX’の立ち上がりにおいて入力信号を取り込んで出力するものである。
【0082】
したがって、各単位回路LX1、LX2、……の出力信号B1p、B2p、…は、それぞれ図8に示される通りとなる。すなわち、初段の単位回路LX1の出力信号B1pは、スタートパルスDXを、クロック信号CLXの立ち上がりで取り込んだものとなり、続く単位回路LX2、LX3、LX4、…の出力信号B2p、B3p、B3p、B4p、…は、出力信号B1pをクロック信号CLX(反転クロック信号CLX’)の半周期だけ順次遅延させた信号となる。
【0083】
なお、図7において、各単位回路は、その入力信号を反転するクロックドインバータ601aと、その反転信号を再反転するインバータ601bと、その再反転信号をインバータ601bの入力に帰還するクロックドインバータ601cとにより構成されている。ここで、クロックドインバータ601a、601cと、インバータ601bは、走査線駆動回路104(図2参照)におけるクロックドインバータ501a、501cと、インバータ501bと同一であって、Y側のクロック信号CLY(および反転クロック信号CLY’)を、X側のクロック信号CLX(および反転クロック信号CLX’)に置換したものである。
【0084】
再び、説明を図7に戻すと、各単位回路LX1、LX2、…の出力側には、NANDゲートG3とインバータG4との直列接続がそれぞれ設けられている。このうち、1つのNANDゲートG3は、対応する単位回路による転送信号と、その後段(図7において右側)の単位回路による転送信号との否定論理積信号を出力し、この出力側に位置するインバータG4は、該否定論理積信号を反転出力する。
【0085】
したがって、各段のインバータG4から出力される転送信号B1、B2、…は、それぞれ図8に示される通りとなる。すなわち、転送信号B1、B2、…は、対応する単位回路による転送信号とその後段の単位回路による転送信号との重複期間においてHレベルとなるため、互いに排他的に、かつ、順番にHレベルとなることが判る。
【0086】
再々度、説明を図7に戻すと、各段のインバータG4から出力される転送信号B1、B2、…は、それぞれ複数(本実施形態では「3」)の系統に分岐される。そして、各系統には、NANDゲート603のおよびインバータ604の直列接続からなるイネーブル回路602がそれぞれ設けられている。このイネーブル回路602は、サンプリング制御線306(図1参照)の1本に対応して設けられるものである。そして、イネーブル回路602の出力信号がサンプリング制御信号として、対応するサンプリング制御線306に供給される構成となっている。
【0087】
ここで、イネーブル回路602を構成するNANDゲート603にあっては、その一方の入力端に分岐された転送信号が供給され、その他端にイネーブル信号ENB1x、ENB2x、ENB3xのいずれかが供給されている。詳細には、図において左から数えてi番目のNANDゲート603の他端には、iを3で割った余りが1であればイネーブル信号ENB1xが、iを3で割った余りが2であればイネーブル信号ENB2xが、iを3で割った余りが0であればイネーブル信号ENB3xが、それぞれ供給される。
【0088】
これらイネーブル信号ENB1x、ENB2x、ENB3xは、例えば、外部の画像信号処理回路から供給されるものであり、それぞれ図8に示されるような波形を有する信号である。すなわち、イネーブル信号ENB1x、ENB2x、ENB3xは、それぞれクロック信号CLX(反転クロック信号CLX’)に対して2倍の周波数を有する信号であり、そのパルス幅がクロック信号CLX(反転クロック信号CLX’)の約1/3よりも短く、かつ、そのパルス幅期間が互いに時間間隔ΔTだけ離れて順次シフトした信号である。
【0089】
したがって、各イネーブル回路602から出力されるサンプリング制御信号S1、S2、……は、図8に示される通りとなる。すなわち、まず、転送信号B1が、イネーブル信号ENB1x、ENB2x、ENB3xによって、時間軸で3つに順次分割され、かつ、時間間隔ΔTを置いて、サンプリング制御信号S1、S2、S3となり、次に、転送信号B2が、イネーブル信号ENB1x、ENB2x、ENB3xによって、同様に時間軸で3つに順次分割され、かつ、時間間隔ΔTを置いて、サンプリング制御信号S4、S5、S6となり、以下、同様な分割が繰り返される。
【0090】
この結果、1水平走査期間において、サンプリング制御信号S1、S2、S3、…が、互いに排他的かつ順番に出力されるので、サンプリングスイッチ302が図1において左から順番に1個づつオンする。この結果、画像信号線400に印加された画像信号Viが、データ線35に順次サンプリングされて、当該水平走査期間における選択走査線31に接続されたTFT30を介して、順番に書き込まれることとなる。
【0091】
このようなデータ線駆動回路101は、シフトレジスタ600の単位回路に基づく転送信号B1、B2、B3、…をそれぞれ時間軸上に3つに順次分割することによって、サンプリング制御信号を生成するので、単位回路の段数は、データ線35の総本数と比較して、転送信号の分割数の逆数たる1/3で済む。このため、X側においても、シフトレジスタ600を構成する単位回路について、データ線35の3倍ピッチで形成すれば足りることになる。一方、イネーブル回路602がデータ線35の1本毎に必要となるが、この点については、Y側のイネーブル回路502と同様な理由によって、イネーブル回路602を狭ピッチで形成することは容易である。
【0092】
その上、シフトレジスタ600における動作周波数が、イネーブル回路602における転送信号の分割数の逆数たる1/3に低下するので、シフトレジスタ600の構成素子であるクロックドインバータ601a、601c、インバータ601bには、高速な応答特性が要求されない。この点については、X側のシフトレジスタ500と比較して顕著である。それゆえ、シフトレジスタ600にあっては、その回路精度や、回路規模、配線抵抗、時定数、容量、遅延時間など仕様が緩和されることにもなる。
【0093】
ところで、X側のイネーブル信号ENB1x、ENB2x、ENB3xでは、Y側のイネーブル信号ENB1y、ENB2y、ENB3y(図3参照)と比較して、パルス間が時間間隔ΔTだけ離れている理由は、次の通りである。すなわち、X側のクロック信号CLX(反転クロック信号CLX’)は、Y側のクロック信号CLY(反転クロック信号CLY’)よりも周波数が圧倒的に高い。このため、動作遅延などに起因して、サンプリング制御信号S1、S2、S3のうち、相隣接するもの同士のHレベルとなる期間がわずかでも重複すると、クロストークやゴーストが発生するので、予めこれを防止すべく、パルス同士に時間間隔ΔTを持たせたのである。
【0094】
他の点については、Y側と同様である。すなわち、X側のイネーブル回路を、図5(a)〜同図(c)のいずれかに示されるトランスミッションゲートや、いずれかのチャネル型のTFTを用いた構成しても良い点や、イネーブル回路602を、Y方向に一定の距離を置いて順次シフトして配置しても良いし、Y方向に一定の距離を置いてシフトして交互に配置しても良い点などは、Y側と同様である。
【0095】
このように第1実施形態に係る液晶装置によれば、走査線ピッチについても、データ線ピッチについても、それぞれシフトレジスタを構成する単位回路のピッチ限界よりも、狭く形成することができる。このため、画素ピッチの非常に狭くすることができ、表示の高精細化に大いに貢献することとなる。
【0096】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る液晶装置について説明する。図9は、この液晶装置の構成を示す全体ブロック図である。この図に示される液晶装置にあっては、シリアル−パラレル変換された画像信号が複数の画像信号線401を介して供給される点と、これに対応して、1つのサンプリング制御信号が複数(本実施形態では「6」)のサンプリングスイッチ302に同時に供給される点とにおいて、第1実施形態に係る液晶装置(図1参照)と相違する。他については第1実施形態に係る液晶装置と同様である。すなわち、画像信号VID1〜VID6の各々は、外部の画像信号処理回路によって、図10に示されるように、1系統の画像信号Viが時間軸に6倍に伸長されて6本の画像信号線401に順次分配された信号である。また、データ線駆動回路101のイネーブル回路602により時間軸上で分割されたサンプリング制御信号は、さらに6つに分岐するサンプリング制御信号線307を介して、6個の相隣接するサンプリングスイッチ302に供給される構成となっている。したがって、第2実施形態において、データ線駆動回路101のイネーブル回路602は、第1実施形態のように、データ線35の1本毎に対応して設けられるのではなく、データ線35の6本毎に対応して設けられることとなる。
【0097】
次に、第2実施形態に係る液晶装置の動作について説明すると、図10に示されるように、サンプリング制御信号S1、S2、S3、…が、1水平走査期間において、互いに排他的かつ順番に出力される点において第1実施形態と同様である。ここで、サンプリング制御信号S1がHレベルになると、これにより図9において左から数えて1〜6番目のサンプリングスイッチ302の6個が同時にオンするので、1〜6番目のデータ線35に画像信号VID1〜6がそれぞれサンプリングされ、当該水平走査期間における選択走査線31に接続されたTFT30を介して、順番に書き込まれることとなる。次に、サンプリング制御信号S2がHレベルになると、今度は7〜12番目のサンプリングスイッチ302の6個が同時にオンするので、7〜12番目のデータ線35に画像信号VID1〜6がそれぞれサンプリングされ、当該水平走査期間における選択走査線31に接続されたTFT30を介して、順番に書き込まれることとなる。そして、以下同様な動作が繰り返される。
【0098】
このように第2実施形態によれば、データ線駆動回路101における単位回路の段数は、当該転送回路に基づく転送信号の分割数と、同一のサンプリング制御信号によって同時に駆動されるサンプリングスイッチ302の個数との積の逆数にまで減少する。すなわち、第2実施形態では、転送信号の分割数は第1実施形態と同様であるから「3」であり、同時に駆動されるサンプリングスイッチ302の個数は「6」であるから、データ線駆動回路101における単位回路の段数は、データ線35の総本数に対して1/18にまで削減される。このため、シフトレジスタ、特にX側のシフトレジスタ600(図7参照)における単位回路のピッチが大きく緩和されるので、データ線35の狭ピッチ化が図られることとなる。また、単位回路の段数削減に伴って、特にX側のシフトレジスタ600の駆動周波数を、本実施形態にあっては1/18にまで低下させることも可能となる。
【0099】
なお、第2実施形態では、画像信号の変換(展開)数を「6」として、同時に「6」個のサンプリングスイッチ302を駆動する構成としたが、この変換数(およびサンプリングスイッチ302の同時駆動数)については、サンプリングスイッチ302の性能に応じて定められるものである。例えば、サンプリングスイッチ302におけるサンプリング能力が高ければ、第1実施形態のように1本のデータ線35に対して順次に、(シリアル−パラレル変換されていない)画像信号Viを供給するように構成しても良いし、サンプリング能力が低ければ、2本以上のデータ線35に対して、画像信号Viを2系統以上にシリアル−パラレル変換して供給する構成としても良い。ここで、この変換数としては、カラー画像信号が3つの色に係る信号からなることとの関係から、3の倍数であることが制御や回路を簡易化する上で好ましい。
【0100】
他の点については、第1実施形態と同様である。すなわち、走査線駆動回路104において(Y側の)シフトレジスタ500を構成する単位回路の狭ピッチ化や、X側やY側のイネーブル回路を、トランスミッションゲートや、一方のチャネル型のTFTを用いた構成しても良い点、これらイネーブル回路を、Y方向またはX方向に一定の距離を置いて順次シフトして配置しても良いし、交互に配置ししても良い点などは、第1実施形態と同様である。
【0101】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る液晶装置について説明する。図11は、この液晶装置の構成を示す全体ブロック図である。この図に示される液晶装置にあっては、画像信号VID1〜VID3が複数の画像信号線402を介して供給される点において、第2実施形態に係る液晶装置(図9参照)と共通であるが、1つのサンプリング制御信号が1つのサンプリングスイッチ302に供給される点において、第2実施形態に係る液晶装置と相違している。このため、サンプリング制御信号線308は、第2実施形態のように複数に分岐することなく、対応する1つのサンプリングスイッチ302にのみ接続されている。このため、第3実施形態において、データ線駆動回路101のイネーブル回路602は、第1実施形態のように、データ線35の1本毎に対応して設けられることとなる。他については、第1および第2実施形態に係る液晶装置と同様である。
【0102】
ここで、第3実施形態に係る液晶装置は、次の2つの動作モードのうち、いずれかで表示動作を行うものである。すなわち、この液晶装置は、画像信号Viがシリアル−パラレル変換されないで、3本の画像信号線402に供給される第1の動作モード(順次駆動)、または、画像信号Viが3系統にシリアル−パラレル変換されて、3本の画像信号線に順次分配される第2の動作モード(複数本同時駆動)のいずれかで表示動作を行うものである。ここで、走査線駆動回路104の動作については、第1の動作モードでも、第2の動作モードでも、第1または第2実施形態と同様である。また、データ線駆動回路101の動作については、転送信号B1、B2、…がX側のクロック信号CLX(反転クロック信号CLX’)の半周期毎に順次シフトして出力される点までは、第1および第2実施形態と同様であるので、この点以降の動作の相違を中心に説明することとする。
【0103】
そこでまず、第1の動作モードにおける表示動作について説明する。この第1の動作モードにおいて、イネーブル回路602(図7参照)には、次のようなイネーブル信号ENB1x、ENB2x、ENB3xが供給される。すなわち、イネーブル信号ENB1x、ENB2x、ENB3は、図12に示されるように、クロック信号CLX(反転クロック信号CLX’)に対して2倍の周波数を有する信号であり、そのパルス幅がクロック信号CLX(反転クロック信号CLX’)の約1/3よりも短く、かつ、そのパルス幅期間が互いに時間間隔ΔTだけ離れて順次シフトして供給される。
【0104】
したがって、第1実施形態と同様に、初段のインバータG4から出力される転送信号B1は、イネーブル信号ENB1x、ENB2x、ENB3xによって、時間軸で3つに順次分割され、かつ、時間間隔ΔTを置いて、サンプリング制御信号S1、S2、S3、…となり、次に、転送信号B2が、イネーブル信号ENB1x、ENB2x、ENB3xによって、同様に時間軸で3つに順次分割されて、サンプリング制御信号S4、S5、S6となり、以下、同様な分割が繰り返される。
【0105】
この結果、1水平走査期間において、サンプリング制御信号S1、S2、S3、…が、互いに排他的かつ順番に出力されるので、サンプリングスイッチ302が図11において左から順番に1個づつオンする。この結果、画像信号線402に印加された画像信号VID1〜VID3、すなわち、画像信号Viそのものは、データ線35に順次サンプリングされて、当該水平走査期間における選択走査線31に接続されたTFT30を介して、順番に書き込まれることとなる。
【0106】
このように、第3実施形態に係る液晶装置において、第1の動作モードでは、データ線35の1本づつに、画像信号がサンプリングされ、これにより、対応する各画素部が順次駆動されることとなる。
【0107】
次に、第2の動作モードにおける表示動作について説明する。この第2の動作モードにおいて、イネーブル回路602(図7参照)には、次のようなイネーブル信号ENB1x、ENB2x、ENB3xが供給される。すなわち、イネーブル信号ENB1x、ENB2x、ENB3xは、図13に示されるように、クロック信号CLX(反転クロック信号CLX’)に対して2倍の周波数を有する信号であるが、そのパルス幅がクロック信号CLX(反転クロック信号CLX’)のパルス幅よりも短く、かつ、そのパルス幅期間が互いに同位相で供給される。
【0108】
したがって、初段のインバータG4から出力される転送信号B1は、イネーブル信号ENB1x、ENB2x、ENB3xによって同時に分配される結果、サンプリング制御信号S1、S2、S3は、互い同一の信号となる。これにより、図11において左から数えて1〜3番目のサンプリングスイッチ302が同時にオンするので、シリアル−パラレル変換されて画像信号VID1〜VID3が、左から数えて1〜3本目のデータ線35に同時にサンプリングされて、当該水平走査期間における選択走査線31に接続されたTFT30を介して書き込まれることとなる。
【0109】
次に、転送信号B2が、イネーブル信号ENB1x、ENB2x、ENB3xによって、同様に同時に分配される結果、サンプリング制御信号S4、S5、S6となり、互い同一の信号となる。これにより、図11において左から数えて4〜6番目のサンプリングスイッチ302が同時にオンするので、シリアル−パラレル変換されて画像信号VID1〜VID3が、左から数えて4〜6本目のデータ線35に同時にサンプリングされて、当該水平走査期間における選択走査線31に接続されたTFT30を介して書き込まれることとなり、以下、同様な動作が、サンプリングスイッチ302の3個毎(データ線35の3本毎)に繰り返される。
【0110】
このように、第3実施形態に係る液晶装置において、第2の動作モードでは、データ線35の3本づつに、シリアル−パラレル変換された画像信号がサンプリングされて、対応する各画素部が3個毎に同時に駆動されることとなる。したがって結局、第3実施形態に係る液晶装置では、順次駆動および複数本同時駆動のいずれの方式でも駆動可能となっている。
【0111】
他の点については、第1および第2実施形態と同様である。すなわち、走査線駆動回路104において(Y側の)シフトレジスタ500を構成する単位回路の狭ピッチ化や、X側やY側のイネーブル回路を、トランスミッションゲートや、一方のチャネル型のTFTを用いた構成しても良い点、これらイネーブル回路を、Y方向またはX方向に一定の距離を置いて順次シフトして配置しても良いし、交互に配置しても良い点などは、上記各実施形態と同様である。
【0112】
(画像信号処理回路の構成)
次に、第3実施形態に係る液晶装置に、画像信号VID1〜VID3のほか、第1または第2の動作モードに応じたイネーブル信号ENB1x、ENB2x、ENB3などの各種のタイミング信号を供給する画像信号処理回路の構成について説明する。図14は、画像信号処理回路DPaの構成について、液晶装置200を含めて示すブロック図である。
【0113】
この図において、RGBデコーダ201は、外部の例えばビデオ再生装置などから入力されるビデオ信号Svから、いわゆる光の三原色に相当する赤信号、緑信号および青信号を抽出して、原色信号Sdvとしてセレクタ202の一方の入力端子に供給するとともに、当該ビデオ信号Svから複合同期信号Scsを抽出して同期信号分離部208の一方の入力端子へ供給するものである。このようなビデオ信号Svは、例えば、NTSCや、PAL、SECAMなどの映像系信号である。
【0114】
一方、RGB信号Spcは、外部の例えばコンピュータから入力される画像信号であり、セレクタ202の他方の入力端子に供給されるとともに、同期信号分離部208の他方の入力端子へ供給される。なお、このRGB信号Spcは、いわゆるデータ系信号である。
【0115】
次に、セレクタ202は、マイコン211からの選択信号Scに基づいて、上記原色信号Sdvまたは上記RGB信号Spcのいずれか一方を選択し、選択画像信号SgaとしてA/Dコンバータ203に出力するものである。続いて、A/Dコンバータ203は、選択画像信号Sgaをディジタル化し、ディジタル画像信号Sdgとして信号処理部204へ供給するものである。
【0116】
なお、画像信号処理回路DPaにおいては、原色信号SdvおよびRGB信号Spcが同時に入力されている場合に、セレクタ202が、そのいずれか一方を選択する時と、原色信号SdvまたはRGB信号Spcのいずれか一方のみが入力されている場合に、セレクタ202が当該入力信号を選択して出力する時との2通りがある。
【0117】
さて、同期信号分離部208は、選択信号Scに基づいて、複合同期信号ScsまたはRGB信号Spcの一方から、そこに含まれる同期信号を抽出し、水平同期信号Shdおよび垂直同期信号Svdを生成して、PLL回路207と信号処理部204とにそれぞれ供給するものである。続いて、PLL(Phase Locked Loop)回路207は、入力される水平同期信号Shdに基づいて、信号処理部204において信号処理に用いられるクロック信号Sclkを生成して供給するものである。
【0118】
一方、入力部209は、ユーザにより操作される操作部(図示省略)を備え、その設定内容を示す信号Sinを出力するものである。本実施形態に係る入力部209は、特に、液晶装置200において第1の動作モード(順次駆動)とするか、あるいは、第2の動作モード(複数本同時駆動)とするかについての設定内容を示す信号Sinを生成して、インターフェイス部210に供給する。ここで、ユーザは、通常、入力部209に対して、ビデオ信号Svによる画像を表示する場合には、その画像の均一性を維持して表示すべく、第1の動作モードを設定する旨の操作を行う一方、RGB信号Spcによる画像を表示する場合には、その画像の高速性を担保して表示すべく、第2の動作モードを設定する旨の操作を行う。
【0119】
次に、インターフェイス部210は、入力部209による信号Sinを、マイコン211が処理するのに適した信号に変換するものである。そして、マイコン211は、信号Sinが第1の動作モードの設定を示す場合には、ビデオ信号Svの選択を指示する選択信号Scと、第1の動作モードで制御すべき旨を指示する制御信号Schとを出力する一方、信号Sinが第2の動作モードの設定を示す場合には、RGB信号Spcの選択を指示する選択信号Scと、第2の動作モードで制御すべき旨を指示する制御信号Schとを出力する。このとき、マイコン211は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)212との間において必要な情報Smの授受を行う。
【0120】
さて、信号処理部204は、次の処理を行うものである。すなわち、信号処理部204は、第1に、入力されたディジタル画像信号Sdgに対してガンマ補正等の信号処理を施して画像信号Svdとして出力し、第2に、制御信号Schで示される動作モードにおいて必要なタイミング信号Svtを、水平同期信号Shd、垂直同期信号Svdおよびクロック信号Sclkに基づいて生成して、D/Aコンバータ205およびサンプルホールド部206にそれぞれ供給し、第3に、液晶装置200における駆動に必要であって、かつ、制御信号Schにより示される動作モードで必要なタイミング信号Sdtを、水平同期信号Shd、垂直同期信号Svdおよびクロック信号Sclkに基づいて生成して、レベルシフタ213に供給する。ここで、タイミング信号Sdtは、X側のクロック信号CLX(および反転クロック信号CLX')や、Y側のクロック信号CLY(および反転クロック信号CLY')、X側のスタートパルスDX、Y側のスタートパルスDY、X側のイネーブル信号ENB1x、ENB2x、ENB3x、Y側のイネーブル信号ENB1y、ENB2y、ENB3yなど総称した信号であるが、これらは低論理振幅の信号である。このうち、イネーブル信号ENB1x、ENB2x、ENB3xは、第1の動作モードでは図12に示される波形で、また、第2の動作モードでは図13に示される波形で、それぞれ低論理振幅(論理積により得られたパルス幅の短い信号)で出力される。
【0121】
さて、D/Aコンバータ205は、信号処理部204により処理されたディジタル画像信号Svdを、タイミング信号Svtにしたがってアナログ信号Savdに変換するものであり、サンプルホールド部206は、タイミング信号Svtにしたがって、アナログ画像信号Sadvをサンプル&ホールドするものである。特に、サンプルホールド部206は、第1の動作モードであれば、同一の画像信号VID1〜VID3に分配して、また、第2の動作モードであれば、3系統の画像信号VID1〜VID3に変換して、液晶装置200に供給するものである。一方、レベルシフタ213は、タイミング信号Sdtに含まれる各信号を、高論理振幅(論理積により得られたパルス幅の長い信号)に変換して液晶装置200に供給するものである。
【0122】
このような画像信号処理回路DPaでは、入力部209において第1の動作モードが設定されている場合、マイコン211から、ビデオ信号Svの選択を指示する選択信号Scが出力される。このため、セレクタ202ではビデオ信号Svが選択されて、A/Dコンバータ203によるディジタル変換を介して信号処理部204に供給され、また、同期信号分離部208では、当該ビデオ信号Svから抽出された複合同期信号Scsが選択されて、そこに含まれる同期信号がさらに抽出される。さらに、マイコン211からは、また、第1の動作モードで制御すべき旨を指示する制御信号Schが出力される。このため、信号処理部204では、イネーブル信号ENB1x、ENB2x、ENB3xが、クロック信号CLX(および反転クロック信号CLX')の半周期においてパルス幅が重ならないように順次シフトして出力される。さらに、信号処理部204では、第1の動作モード用のタイミング制御信号Svtが出力され、これにより、サンプルホールド部206では、アナログ画像信号Savdが、シリアル−パラレル変換されることなく、同一の画像信号VID1〜VID3として供給されることとなる。
【0123】
一方、入力部209において第2の動作モードが設定されている場合、マイコン211から、RGB信号Spcの選択を指示する選択信号Scが出力される。このため、セレクタ202ではRGB信号Spcが選択されて、A/Dコンバータ203によるディジタル変換を介して信号処理部204に供給され、また、同期信号分離部208では、当該RGB信号Spcが選択されて、そこに含まれる同期信号が抽出される。さらに、マイコン211からは、また、第2の動作モードで制御すべき旨を指示する制御信号Schが出力される。このため、信号処理部204では、イネーブル信号ENB1x、ENB2x、ENB3xが、クロック信号CLX(および反転クロック信号CLX')の半周期において同位相で出力される。さらに、信号処理部204では、第2の動作モード用のタイミング制御信号Svtが出力され、これにより、サンプルホールド部206では、アナログ画像信号Savdがシリアル−パラレル変換されて、詳細には、時間軸に3倍に伸長されるとともに、3本の画像信号線に分配されて、画像信号VID1〜VID3として供給されることとなる。
【0124】
したがって、液晶装置200では、入力した画像信号がビデオ信号Svであれば、順次駆動が行われる一方、入力した画像信号がRGB信号Spcであれば、複数本同時駆動が行われることになる。一般に、ビデオ信号Svのような映像系信号では、その画像に動きが多いので、順次駆動が適しており、反対に、RGB信号Spcのようなデータ系信号では、その画像に動きが少ない(または全くない)ので、複数本同時駆動が適していると言われている。このような画像信号処理回路DPaによれば、順次駆動または複数本同時駆動のいずれかを、入力部209による動作モード設定にしたがって切り替えることができるので、液晶装置200においては、ビデオ信号Svを入力しても、RGB信号Svを入力しても、高品質な表示が可能となる。
【0125】
(画像信号処理回路の応用例)
次に、画像信号処理回路の応用例について説明する。図14に示した画像信号処理回路DPaにおいては、ユーザによる入力部209の設定にしたがって、第1の動作モード(順次駆動)と、第2の動作モード(複数本同時駆動)とを切り替える構成としたが、この応用例に係る画像信号処理回路は、表示すべき画像の動きの有無を検出し、その検出結果に応じて動作モードを切り替えるものである。
【0126】
図15は、この応用例に係る画像信号処理回路の構成について、液晶装置200を含めて示すブロック図である。この図15に示される画像信号処理回路DPbにおいて、図14に示した画像信号処理回路DPaと相違する部分は、信号処理部204に、表示すべき画像に動きがあるか否かを検出する動き検出部214が備えられている点と、この動き検出部214による検出信号Smvにしたがってマイコン211が動作モードを設定する点と、入力部209における機能が、動作モードを設定するものでなく、単に、ビデオ信号Svとして入力される画像を表示するのか、あるいは、RGB信号Spcとして入力される画像を表示するのかを設定するのみである点との計3点である。他については、図14に示される画像信号処理回路DPaと同一であるので、その説明については省略することとする。
【0127】
さて、この応用例では、入力部209においてビデオ信号Svによる画像を表示する旨の設定がなされている場合、マイコン211から、ビデオ信号Svの選択を指示する選択信号Scが出力される。このため、セレクタ202ではビデオ信号Svが選択されて、A/Dコンバータ203によるディジタル変換を介して信号処理部204に供給され、また、同期信号分離部208では、当該ビデオ信号Svから抽出された複合同期信号Scsが選択されて、そこに含まれる同期信号がさらに抽出される。
【0128】
一方、入力部209においてRGB信号Spcによる画像を表示する旨の設定がなされている場合、マイコン211から、RGB信号Spcの選択を指示する選択信号Scが出力される。このため、セレクタ202ではRGB信号Spcが選択されて、A/Dコンバータ203によるディジタル変換を介して信号処理部204に供給され、また、同期信号分離部208では、当該RGB信号Spcが選択されて、そこに含まれる同期信号が抽出される。
【0129】
したがって、いずれにしても、信号処理部204には、ディジタル画像信号Sdgが供給されることとなる。ここで、信号処理部204における動き検出部214は、当該ディジタル画像信号Sdgにおける動きの有無を検出し、その検出信号Smvを生成して、マイコン211に出力する。
【0130】
一方、マイコン211は、当該動き検出信号Smvに基づいて次のようにして、動作モードを決定する。すなわち、マイコン211は、ディジタル画像信号Sdgによる画像において、予め設定された所定時間(例えば、1秒間)内に動きがあれば、動作モードを第1の動作モード(順次駆動)に設定する旨の制御信号Schを生成する一方、所定時間内に動きがなければ、動作モードを第2の動作モード(複数本同時駆動)に設定する旨の制御信号Schを生成して、信号処理部204に供給する。
【0131】
以降、信号処理部204では、同様な動作が制御信号Schにしたがって行われる。すなわち、制御信号Schが第1の動作モードで制御すべき旨を指示する場合、信号処理部204では、イネーブル信号ENB1x、ENB2x、ENB3xが、クロック信号CLX(および反転クロック信号CLX')の半周期においてパルス幅が重ならないように順次シフトして出力されるとともに、第1の動作モード用のタイミング制御信号Svtが出力され、これにより、サンプルホールド部206では、アナログ画像信号Savdが、シリアル−パラレル変換されることなく、同一の画像信号VID1〜VID3として供給されることとなる。
【0132】
一方、制御信号Schが第2の動作モードで制御すべき旨を指示する場合、信号処理部204では、イネーブル信号ENB1x、ENB2x、ENB3xが、クロック信号CLX(および反転クロック信号CLX')の半周期において同位相で出力されるとともに、第2の動作モード用のタイミング制御信号Svtが出力され、これにより、サンプルホールド部206では、アナログ画像信号Savdがシリアル−パラレル変換されて、画像信号VID1〜VID3として供給されることとなる。
【0133】
したがって、このような応用例に係る画像信号処理回路DPbによれば、入力されたビデオ信号SvまたはRGB信号Spcによる画像の動きがあれば(または、その動きが激しければ)、順次駆動が行われる一方、画像に動きがなければ(または、その動きが少なければ)、複数本同時駆動が行われることになる。このため、応用例に係る画像信号処理回路DPbを用いると、画像に動きがあっても、なくても、適切な駆動方式に切り替えられるので、液晶装置200において高品質な表示が可能となる。
【0134】
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る液晶装置について説明する。この実施形態に係る液晶装置の全体構成は、上述した第3実施形態(図11参照)と同一である。すなわち、第4実施形態に係る液晶装置は、画像信号VID1〜VID3が3本の画像信号線402を介して供給されるとともに、1つのサンプリング制御信号が1つのサンプリングスイッチ302に供給される構成となっている。また、第4実施形態に係る液晶装置は、第1の動作モード(順次駆動)または第2の動作モード(複数本同時駆動)のうち、いずれかで駆動を行う点においても上述した第3実施形態と共通である。
【0135】
ただし、そのデータ線駆動回路101は、図16に示される構成となっている。すなわち、第4実施形態に係るデータ線駆動回路101aでは、シフトレジスタ600を構成する単位回路の出力信号と、その後段に位置する単位回路の出力信号との論理積信号が、NANDゲートG3およびインバータG4の直列接続により求められて、これが転送信号として出力される点で、上述した第1〜第3実施形態に係るデータ線駆動回路101(図7参照)と同様であるが、当該転送信号が2本に分岐し、この各々に第1のイネーブル回路612が設けられるとともに、この第1のイネーブル回路612の出力信号が、さらに3本に分岐し、この各々に第2のイネーブル回路622が設けられる点で、上述した第1〜第3実施形態に係るデータ線駆動回路101と相違している。
【0136】
さて、第1のイネーブル回路612は、2つに分岐された転送信号のうち、いずれか一方と、第1群のイネーブル信号ENB11x、ENB12xのいずれかとの否定論理積信号を出力する第1のNANDゲート613と、当該否定論理積信号を反転出力する第1のインバータ614との直列接続から構成される。このうち、(分岐元が)同一の転送信号が供給される2つの第1のNANDゲート613のうち、図16において左方に位置するものには、第1群のイネーブル信号に属するENB11xが供給される一方、右方に位置するものには、第1群のイネーブル信号に属するENB12xが供給されている。
【0137】
ここで、第1群のイネーブル信号ENB11x、ENB12xは、動作モードによって変更されない固定的な信号である。詳細には、第1群のイネーブル信号ENB11x、ENB12xは、図17または図18に示されるように、それぞれX側のクロック信号CLX(反転クロック信号CLX’)に対して2倍の周波数を有する信号であり、そのパルス幅がクロック信号CLX(反転クロック信号CLX’)の約1/2であって、そのパルス幅期間が互いに重複せずに順次シフトした信号である。
【0138】
説明の便宜上、第1のイネーブル回路612の各々による出力信号を、図16において左から順番にC1、C2、C3…とすると、これら出力信号C1、C2、C3…は、図17または図18に示される通りとなる。すなわち、まず、転送信号B1が、イネーブル信号ENB11x、ENB12xによって、時間軸で2つに順次分割されて、出力信号C1、C2となり、次に、転送信号B2が、イネーブル信号ENB11x、ENB12xによって、同様に時間軸で2つに順次分割されて、出力信号C3、C4となり、以下、同様な分割が動作モードにかかわらず繰り返される。
【0139】
このような第1のイネーブル回路612の1個による出力信号は、さらに3本に分岐され、この分岐の各々に対応して第2のイネーブル回路622が設けられている。詳細には、第2のイネーブル回路622は、3つに分岐された出力信号のうち、いずれかと、第2群のイネーブル信号ENB21x、ENB22x、ENB23xのいずれかとの否定論理積信号を出力する第2のNANDゲート623と、当該否定論理積信号を反転出力する第2のインバータ624との直列接続からなり、この第2のインバータ624による反転出力信号が、1本のサンプリング制御信号線(図11参照)308を介してサンプリング制御信号として出力される構成となっている。このうち、(分岐元が)同一の信号が供給される3つの第2のNANDゲート623のうち、図16において左方に位置するものには第2群のイネーブル信号に属するENB21xが供給され、中間に位置するものには第2群のイネーブル信号に属するENB22xが供給され、右方に位置するものには第2群のイネーブル信号に属するENB23xが供給されている。
【0140】
ここで、第2群のイネーブル信号ENB21x、ENB22x、ENB23xは、第1群のイネーブル信号ENB11x、ENB12xとは異なり、動作モードによって変更される信号である。詳細には、第2群のイネーブル信号ENB21x、ENB22x、ENB23xは、第1の動作モード(順次駆動)では、図17に示されるように、それぞれX側のクロック信号CLX(反転クロック信号CLX’)に対して4倍の周波数を有する信号であり、そのパルス幅が第1群のイネーブル信号ENB11x、ENB12xの約1/3であって、そのパルス幅期間が互いに重複せずに順次シフトした信号となる一方、第2の動作モード(複数本同時駆動)では、図18に示されるように、それぞれX側のクロック信号CLX(反転クロック信号CLX’)に対して4倍の周波数を有する信号であり、そのパルス幅が第1群のイネーブル信号ENB11x、ENB12xのパルス幅よりも短く、かつ、そのパルス幅期間が互いに同位相である信号となる。
【0141】
したがって、第2のイネーブル回路622の各々によるサンプリング制御信号S1、S2、S3…は、第1の動作モードでは、図17に示される通りとなる。すなわち、まず、図16において最左端に位置する第1のイネーブル回路612の出力信号C1が、第2群のイネーブル信号ENB21x、ENB22x、ENB23xによって、時間軸で3つに順次分割されて、サンプリング制御信号S1、S2、S3となり、次に、左から数えて2番目に位置する第1のイネーブル回路612の出力信号C2が、同様に、第2群のイネーブル信号ENB21x、ENB22x、ENB23xによって、時間軸で3つに順次分割されて、サンプリング制御信号S4、S5、S6となり、以下、同様な分割が繰り返される。このため、第1の動作モードにおいて、サンプリング制御信号S1、S2、S3、…は、互いにそのパルス幅が重複することなく、順次シフトして出力されることとなる。
【0142】
一方、第2のイネーブル回路622の各々によるサンプリング制御信号S1、S2、S3…は、第2の動作モードでは、図18に示される通りとなる。すなわち、まず、図16において最左端に位置する第1のイネーブル回路612の出力信号C1が、第2群のイネーブル信号ENB21x、ENB22x、ENB23xによって、同時に3つに分配されて、サンプリング制御信号S1、S2、S3となり、次に、左から数えて2番目に位置する第1のイネーブル回路612の出力信号C2が、同様に、第2群のイネーブル信号ENB21x、ENB22x、ENB23xによって、同時に3つに分配されて、サンプリング制御信号S4、S5、S6となり、以下、同様な分配が繰り返される。このため、第2の動作モードにおいて、サンプリング制御信号S1、S2、S3、…は、3つ毎に同一となり、かつ、サンプリング制御信号S1〜S3、S4〜S6、S7〜S9、…は、順次シフトして出力されることとなる。
【0143】
このように第4実施形態にあっては、まず、X側のシフトレジスタ600の各単位回路に対応して出力される転送信号が、第1のイネーブル回路612によって時間軸で2つに順次分割され、これにより、互いにパルス幅が重ならない2つの信号が得られる。さらに、当該2つの信号のうち、一方の信号が、第1の動作モードにあっては、第2のイネーブル回路622によって時間軸で3つに順次分割され、これにより、パルス幅が互いに重ならない3つのサンプリング信号が得られる一方、第2の動作モードにあっては、第2のイネーブル回路622によって同時に3つに分配され、これにより、パルス幅が互いに同一の3つのサンプリング信号が得られる。
【0144】
なお、このような第1の動作モードにおける順次駆動の書込、および、第2の動作モードにおける複数本同時駆動の書込は、それぞれ第3実施形態と述べた通りであるので、ここでは、説明を省略する。
【0145】
結局、本実施形態にあっては、X側のシフトレジスタ600を構成する単位回路の1段に対して、6つのサンプリング制御信号が生成されることになるので、第3実施形態と比較して、さらに、シフトレジスタ600における単位回路のX方向回路ピッチを、さらに緩和させることが可能となる。具体的には、シフトレジスタ600における単位回路の構成段数が、第1のイネーブル回路612による分割数「2」と第2のイネーブル回路622による分割数「3」との積の逆数「1/6」に低減されるので、第1実施形態におけるY側の狭ピッチ化と相まって画素ピッチの狭小化に大いに貢献することとなる。さらに、シフトレジスタにおける駆動周波数を1/6に低減されるので、これに伴って消費電力を抑えることも可能となる。
【0146】
他の点については、第1〜第3実施形態と同様である。すなわち、走査線駆動回路104において(Y側の)シフトレジスタ500を構成する単位回路の狭ピッチ化や、X側やY側のイネーブル回路を、トランスミッションゲートや、一方のチャネル型のTFTを用いた構成しても良い点、これらイネーブル回路を、Y方向またはX方向に一定の距離を置いて順次シフトして配置しても良いし、交互に配置しても良い点などは、上記各実施形態と同様である。
【0147】
なお、第1群のイネーブル信号ENB11x、ENB12xと、第2群のイネーブル信号ENB21x、ENB22x、ENB23xとは、例えば、図14や図15における信号処理部204によりタイミング信号Sdtとして、入力部209による設定や、画像の動きに応じて生成されるものである。
【0148】
また、この第4実施形態においては、第1のイネーブル回路612による分割数を「2」とし、第2のイネーブル回路612による分割数「3」としたが、本発明は、これに限られないことは言うまでもない。
【0149】
(液晶装置の全体構成)
次に、上述した各実施形態に係る液晶装置の全体構成について、図19および図20を参照して説明する。ここで、図19は、液晶装置の構成を示す平面図であり、図20は、図19におけるH−H’線の断面図である。
【0150】
これらの図に示されるように、液晶装置200は、TFT30や画素電極などが形成されたTFTアレイ基板10と、対向電極などが形成された対向基板20とが、互いに電極形成面が対向するように、かつ、一定の間隙を保って挟持された構成となっている。そして、液晶装置200は、TFTアレイ基板10および対向基板20との間隙に、電気光学材料の一例たる液晶50をシール材52によって封入した構造となっている。ここで、対向基板20における対向面であって、シール材52の内側には、画面表示領域と周辺領域とを区切るための遮光膜53が、いわゆる額縁として設けられている。一方、TFTアレイ基板10の対向面であって、シール材52の外側一辺には、データ線駆動回路101が、サンプリング回路302(図19または図20では図示省略)とともに形成されて、データ線を駆動する構成となっている。さらに、この一辺には複数の接続電極102が形成されて、画像信号処理回路からの各種タイミング信号や画像信号などを入力する構成となっている。また、この一辺に隣接する2辺には、それぞれ走査線駆動回路104が形成されて、走査線をそれぞれ両側から駆動する構成となっている。なお、走査線に供給される走査信号の遅延が問題にならないのであれば、走査線駆動回路104を片側1個だけに形成する構成でも良い。ほかに、TFTアレイ基板10には、データ線への書込負荷を低減するために、画像信号に先行するタイミングにおいて各データ線所定電位にプリチャージするプリチャージ回路を形成しても良いし、液晶装置の品質や、欠陥などを検査するための検査回路を形成しても良い。
【0151】
なお、TFTアレイ基板10において、残る一辺には、画面表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路104の間を接続するための複数の配線105が設けられている。また、対向基板20の四隅では、導通材106によって、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的導通が図られている。
【0152】
ほかに、対向基板20には、液晶装置200の用途や必要に応じて、例えば、第1に、カラーフィルタが所定の配列で設けられるとともに、このカラーフィルタの間隙ブラックマトリクスが設けられ、第2に、液晶装置200に光を照射するバックライトが設けられる。特に色光変調の用途の場合には、カラーフィルタは形成されずにブラックマトリクスが対向基板20に設けられる。
【0153】
くわえて、TFT素子アレイ基板10および対向基板20の対向面には、それぞれ所定の方向にラビング処理された配向膜(図示省略)などが設けられる一方、その各背面側には、液晶の配位方向に応じた偏光子や、位相差板など(ともに図示省略)がそれぞれ設けられる。ただし、液晶50として、高分子中に微小粒として分散させた高分子分散型液晶を用いれば、前述の配向膜や、偏光子、位相差版等が不要となる結果、光利用効率が高まるので、高輝度化や低消費電力化などの点において有利である。
【0154】
ところで、各実施形態において用いられる走査線駆動回路104については、図19に示されるように、画面表示領域の左右両側に2分割して設けるとともに、走査線31を画面表示領域の左右両側から交互に配線した構成としても良い。具体的には、例えば、上から数えて、奇数本目の走査線31については、左右両側に設けられた走査線駆動回路104のうち、いずれか一方で、偶数本目の走査線31については、他方の走査線駆動回路104で、それぞれ駆動する構成としても良い。このように構成すれば、2分割された走査線駆動回路104により、走査線31が画面表示領域の左右両側から交互に駆動されるので、走査線駆動回路104において、シフトレジスタ500を構成する単位回路のY方向の回路ピッチを倍に緩和することが可能となる。ただし、走査線を両側から同時に駆動する構成の方が、走査信号の遅延時間を低減する観点からは有利である。
【0155】
なお、上述した各実施形態においては、TFTアレイ基板10をガラス等の透明な絶縁性基板により構成して、当該基板上に画素部のスイッチング素子(TFT116)や駆動回路の素子を構成するものとして説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、基板10を半導体基板により構成して、当該半導体基板の表面にソース、ドレイン、チャネルが形成された絶縁ゲート型電界効果トランジスタによって、画素のスイッチング素子や駆動回路の素子を構成しても良い。このように基板10を半導体基板により構成する場合には、透過型として用いることができないため、画素電極11がアルミニウムなどで形成されて、反射型として用いられることとなる。また、単に、基板10を透明基板として、画素電極11を反射型にしても良い。
【0156】
さらに、上述した各実施形態にあっては、画素部のスイッチング素子を、TFTで代表される3端子素子として説明したが、ダイオード等の2端子素子で構成しても良い。ただし、画素のスイッチング素子として2端子素子を用いる場合には、走査線31を一方の基板に形成し、データ線35を他方の基板に形成するとともに、2端子素子を、走査線31またはデータ線35のいずれか一方と、画素電極11との間に形成する必要がある。
【0157】
また、上述した各実施形態は、電気光学材料として液晶を用いた液晶装置として説明したが、本発明は、これに限られない。例えば、電気光学材料として、液晶のほかに、エレクトロルミネッセンス素子などを用いて、その電気光学効果により表示を行う表示装置にも適用可能である。すなわち、本発明は、上述した液晶装置と類似の構成を有するすべての電気光学装置に適用可能である。
【0158】
(液晶装置の応用:液晶プロジェクタ)
次に、上述した各実施形態に係る液晶装置を用いた電子機器の一例として、液晶プロジェクタについて説明する。図21は、液晶プロジェクタの構成例を示す平面図である。ここで、液晶プロジェクタ1100とは、上述した電気光学装置としての液晶装置を含む液晶モジュールの3組を、それぞれR(赤)、G(緑)、B(青)色のライトバルブ100R、100G、100Bとして用いたものである。
【0159】
さて、図21に示されるように、液晶プロジェクタ1100では、メタルハライドランプ等の白色光源のランプユニット1102から発せられた光が、3枚のミラー1106および2枚のダイクロイックミラー1108によって、RGBの3原色に対応するR光、G光、B光に分離され、各色に対応するライトバルブ100R、100G、100Bにそれぞれ導かれる。ここで、特にB光は、長い光路による光損失を防ぐために、入射レンズ1122、リレーレンズ1123および出射レンズ1124からなるリレーレンズ系1121を介して導かれる。そして、ライトバルブ100R、100G、100Bによりそれぞれ光変調された3原色に対応する光成分は、ダイクロイックプリズム1112により再度合成された後、投射レンズ1114により、スクリーン1120にカラー画像として投射されることとなる。
【0160】
なお、ライトバルブ100R、100B、100Gには、ダイクロイックミラー1108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。
【0161】
また、液晶プロジェクタのほかにも、電子機器の例としては、液晶テレビや、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器に、本発明に係る電気光学装置が適用可能であるのは言うまでもない。
【0162】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、比較的簡単な回路構成を用いて画素ピッチの微細化に対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る液晶装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 同液晶装置における走査線駆動回路の構成を示す回路図である。
【図3】 同走査線駆動回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】 (a)は、クロックドインバータを示す図であり、(b)は、その実際の構成を示す回路図である。
【図5】 (a)は、走査線駆動回路(または、データ線駆動回路)の変形例を示す回路図であり、(b)は、そのトランスミッションゲートの実際的な構成の一例を示す回路図であり、(c)は、その他の例を示す回路図である。
【図6】 (a)は、走査線駆動回路(または、データ線駆動回路)におけるイネーブル回路の配置の一例を示す図であり、(b)は、他の配置を示す図である。
【図7】 同液晶装置におけるデータ線駆動回路の構成を示す回路図である。
【図8】 同データ線駆動回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図9】 本発明の第2の実施形態に係る液晶装置の全体構成を示すブロック図である。
【図10】 同液晶装置におけるデータ線駆動回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図11】 本発明の第3の実施形態に係る液晶装置の全体構成を示すブロック図である。
【図12】 同液晶装置のデータ線駆動回路において、第1の動作モードである場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図13】 同液晶装置のデータ線駆動回路において、第2の動作モードである場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図14】 同液晶装置を含む画像信号処理回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図15】 同画像信号処理回路の構成の他例を示すブロック図である。
【図16】 本発明の第4の実施形態に係る液晶装置のうち、データ線駆動回路の要部構成を示す回路図である。
【図17】 同データ線駆動回路において、第1の動作モードである場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図18】 同データ線駆動回路において、第2の動作モードである場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図19】 各実施形態に係る液晶装置の構成を示す平面図である。
【図20】 図19におけるH−H’断面図である。
【図21】 各実施形態のいずれかの液晶装置を用いた液晶プロジェクタの構成を示す平面図である。
【符号の説明】
1a…液晶表示部
10…TFTアレイ基板
11…画素電極
20…対向基板
30…TFT
31…走査線
32…容量線
35…データ線(ソース電極)
101…データ線駆動回路
104…走査線駆動回路
200…液晶装置
204…信号処理部
209…入力部
211…マイコン
214…動き検出部
302…サンプリングスイッチ
400〜402…画像信号線
500…(Y側の)シフトレジスタ
502…(Y側の)イネーブル回路
503…NANDゲート
504…インバータ
505…トランスミッションゲート
507…TFT
600…(X側の)シフトレジスタ
602…(X側の)イネーブル回路
603…NANDゲート
604…インバータ
612…第1のイネーブル回路
613…第1のNANDゲート
614…第1のインバータ
622…第2のイネーブル回路
623…第2のNANDゲート
624…第2のインバータ
Vi、VID1、VID2、VID3…画像信号
LY2〜…(Y側の)単位回路
LX1〜…(X側の)単位回路
A1〜、B1〜…転送信号
ENB1y、ENB2y、ENB3y…(Y側の)イネーブル信号
ENB1x、ENB2x、ENB3x…(X側の)イネーブル信号
ENB11x、ENB12x、ENB13x…第1群のイネーブル信号
ENB21x、ENB22x、ENB23x…第2群のイネーブル信号
Y1〜…走査信号
S1〜…サンプリング制御信号
Smv…検出信号

Claims (11)

  1. 複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と、前記スイッチング素子に接続された画素電極とからなる画素を駆動する電気光学装置の駆動回路であって、
    前記データ線の本数よりも少ない段数の単位回路からなるシフトレジスタであって、所定周期のクロック信号に基づいて各段の単位回路から転送信号を順次出力するシフトレジスタと、
    前記各段の単位回路から出力された転送信号を、時間軸上で複数に分割、または、同時に複数に分配してサンプリング制御信号として出力する出力手段と、
    前記データ線のそれぞれに対応して設けられ、各々は、出力手段により分割または分配された転送信号にしたがって、複数本の画像信号線のうち、いずれか1本に供給された画像信号をサンプリングして、対応するデータ線に供給するサンプリングスイッチと
    を備え、
    前記出力手段は、
    前記単位回路にそれぞれ対応して設けられ、各々は、対応する単位回路により出力された転送信号を複数本に分岐する分岐配線と、
    前記分岐配線による分岐に対応して設けられ、各々は、前記分岐配線により分岐された転送信号と、当該転送信号よりもパルス幅が狭いイネーブル信号との論理積を求め、前記イネーブル信号のパルス幅に狭められた転送信号を前記サンプリング制御信号として出力するイネーブル回路とを備え、
    転送信号を時間軸上で複数に分割する場合、同一の分岐配線によって分岐された転送信号が供給されるイネーブル回路同士においては、当該転送信号が供給される期間でアクティブ期間が互いに重複しないイネーブル信号が個別に供給される一方、
    転送信号を同時に複数に分配する場合、同一の分岐配線によって分岐された転送信号が供給されるイネーブル回路同士においては、当該転送信号が供給される期間でアクティブ期間が同一であるイネーブル信号が個別に供給される
    ことを特徴とする電気光学装置の駆動回路。
  2. 前記出力手段が、転送信号を時間軸上で複数に分割する場合、前記複数本の画像信号線には、同じ画像信号が供給されて、サンプリングスイッチの各々は、当該画像信号を順次サンプリングする一方、
    前記出力手段が、転送信号を同時に複数に分配する場合、前記複数本の画像信号線には、1系統の画像信号が時間軸に当該複数倍に伸長されるとともに分配されて、前記サンプリングスイッチのうち、相隣接するデータ線の複数本に対応して設けられたもの同士は、異なる画像信号を同時にサンプリングする
    ことを特徴とする請求項1記載の電気光学装置の駆動回路。
  3. 前記イネーブル回路の各々は、
    前記転送信号と前記所定のイネーブル信号とを入力するNANDゲートと、その出力を反転するインバータとの直列接続からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の電気光学装置の駆動回路。
  4. 前記イネーブル回路の各々は、
    前記転送信号が入力され、かつ、前記所定のイネーブル信号が入力されたとき、前記サンプリング制御信号を出力するトランスミッションゲートである
    ことを特徴とする請求項1記載の電気光学装置の駆動回路。
  5. 請求項1記載の電気光学装置の駆動回路を備えたことを特徴とする電気光学装置。
  6. 前記出力手段において、転送信号を時間軸上で複数に分割するか、または、転送信号を同時に複数に分配するかについて判定する判定手段と、
    転送信号を時間軸上で複数に分割する、と判定された場合には、同一の分岐配線によって分岐された転送信号が供給されるイネーブル回路同士に、当該転送信号が供給される期間でアクティブ期間が互いに重複しないイネーブル信号を個別に供給する一方、転送信号を同時に複数に分配する、と判定された場合には、同一の分岐配線によって分岐された転送信号が供給されるイネーブル回路同士に、当該転送信号が供給される期間でアクティブ期間が同一であるイネーブル信号を個別に供給する供給手段と
    を備えることを特徴とする請求項5記載の電気光学装置。
  7. 前記判定手段は、入力した画像信号の種類に基づいて前記判定を行うこと
    ことを特徴とする請求項6記載の電気光学装置。
  8. 入力した画像信号における動きを検出して、その検出信号を出力する動き検出手段をさらに備え、
    前記判定手段は、前記検出信号に基づいて、予め設定された時間内に前記動きがあると判定した場合には、転送信号を時間軸上で複数に分割すると判定する一方、前記時間内に前記動きがないと判定した場合には、転送信号を同時に複数に分配すると判定する
    ことを特徴とする請求項7記載の電気光学装置。
  9. 複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と、前記スイッチング素子に接続された画素電極とからなる画素を駆動する電気光学装置の駆動回路であって、
    前記データ線の本数よりも少ない段数の単位回路からなるシフトレジスタであって、所定周期のクロック信号に基づいて各段の単位回路から転送信号を順次出力するシフトレジスタと、
    前記各段の単位回路から出力された転送信号を、時間軸上で複数に分割する第1の出力手段と、
    前記第1の出力手段により分割された転送信号を、さらに、時間軸上で複数に分割、または、同時に複数に分配してサンプリング制御信号として出力する第2の出力手段と、
    前記データ線のそれぞれに対応して設けられ、各々は、前記第2の出力手段により分割または分配された転送信号にしたがって、複数本の画像信号線のうち、いずれか1本に供給された画像信号をサンプリングして、対応するデータ線に供給するサンプリングスイッチと
    を備え、
    前記第1の出力手段は、
    前記単位回路にそれぞれ対応して設けられ、各々は、対応する単位回路により出力された転送信号を複数本に分岐する第1の分岐配線と、
    前記第1の分岐配線による分岐に対応して設けられ、各々は、前記第1の分岐配線により分岐された転送信号と、当該転送信号よりもパルス幅が狭い第1群のイネーブル信号との論理積を求め、前記第1群のイネーブル信号のパルス幅に狭められた転送信号を出力する第1のイネーブル回路とを備え、
    同一の第1の分岐配線によって分岐された転送信号が供給される第1のイネーブル回路同士においては、当該転送信号が供給される期間でアクティブ期間が互いに重複しない第1群のイネーブル信号が個別に供給され、
    前記第2の出力手段は、
    前記第1のイネーブル回路にそれぞれ対応して設けられ、各々は、対応する第1のイネーブル回路により分割された転送信号を複数本に分岐する第2の分岐配線と、
    前記第2の分岐配線による分岐に対応して設けられ、各々は、前記第2の分岐配線により分岐された転送信号と、前記第1のイネーブル回路から出力される前記転送信号よりもパルス幅が狭い第2群のイネーブル信号との論理積を求め、前記第2群のイネーブル信号のパルス幅に狭められた転送信号を前記サンプリング制御信号として出力する第2のイネーブル回路とを備え、
    転送信号を時間軸上で複数に分割する場合、同一の第2の分岐配線によって分岐された転送信号が供給される第2のイネーブル回路同士においては、当該転送信号が供給される期間でアクティブ期間が互いに重複しない第2群のイネーブル信号が個別に供給される一方、
    転送信号を同時に複数に分配する場合、同一の第2の分岐配線によって分岐された転送信号が供給される第2のイネーブル回路同士においては、当該転送信号が供給される期間でアクティブ期間が同一である第2群のイネーブル信号が個別に供給される
    ことを特徴とする記載の電気光学装置の駆動回路。
  10. 前記第2の出力手段が、転送信号を時間軸上で複数に分割する場合、前記複数本の画像信号線には、同じ画像信号が供給されて、サンプリングスイッチの各々は、当該画像信号を順次サンプリングする一方、
    前記第2の出力手段が、転送信号を同時に複数に分配する場合、前記複数本の画像信号線には、1系統の画像信号が時間軸に当該複数倍に伸長されるとともに分配されて、前記サンプリングスイッチのうち、相隣接するデータ線の複数本に対応して設けられたもの同士は、当該画像信号を同時にサンプリングする
    ことを特徴とする請求項9記載の電気光学装置の駆動回路。
  11. 請求項9記載の電気光学装置の駆動回路を備えたことを特徴とする電気光学装置。
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