JP3779910B2 - 排気処理済みパネルの排気カートからの搬出方法 - Google Patents

排気処理済みパネルの排気カートからの搬出方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマディスプレイパネル或いは断熱ガラスパネル等の排気処理済みパネルの排気カートからの搬出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プラズマディスプレイパネル等のパネル内を真空排気処理する場合、図15及び16に示すように、複数のパネルPを多段積状態で保持する排気カート10が使用され、この排気カート10は排気カート本体11と排気ヘッド支持部12とパネル収納マガジン13とからなっている。
排気カート本体11は図示しない真空ポンプ等を内蔵し、下部に車輪を有し、レールR上を走行する。また、排気ヘッド支持部12は排気カート本体11上に立設された排気ヘッド支柱21と、この排気ヘッド支柱21から上下に適宜間隔で横方向に張出した複数の排気ヘッド取付け部材22とからなり、排気ヘッド24が後述するように、この排気ヘッド取付け部材22の一部をなすブラケットによりばねを介して支持されている。さらに、パネル収納マガジン13は排気カート本体11上に立設された4本のマガジン支柱25と、このマガジン支柱25とマガジン支柱25間に介設された横架材25aとにより支持されたパネルサポート梁26とを備え、このパネルサポート梁26には、パネルPを支持するパネルサポート27を備えている。
【0003】
排気ヘッド24は、図17に示すように、周囲を冷却水ジャケット31により囲まれた環状かつ中空の弾性部材からなる真空シール部32が設けられた排気ヘッド本体33を備え、この排気ヘッド本体33がばね34を介してブラケット35により支持される。なお、31aは冷却水供給管、31bは冷却水配水管、32aは高圧空気給排気管、44は真空排気管である。また、ブラケット35と排気ヘッド本体33との間には、筒状体36とこの筒状体36内に摺動可能に嵌入したロッド37とからなる滑りガイド38が介設されており、排気ヘッド本体33はブラケット35に対して、相対的に上下動可能となっている。なお、前述したように、ブラケット35は排気ヘッド取付け部材22の一部をなす。
【0004】
チップ管23は排気ヘッド24の上端面中心部のチップ管挿入孔39から真空シール部32の中心部を貫いて挿入され、高圧空気給排気管32aから高圧空気が送り込まれることにより膨張する真空シール部32により垂直な状態で気密に保持される。一方、パネルPのコーナ部には通気孔41が設けられており、チップ管23の上面にフリットシール42が配置され、パネルPはチップ管23の中心と通気孔41の中心とが一致し、かつ通気孔41にフリットシール42が当接するようにパネルサポート27上に載置される。
【0005】
そして、パネルPがパネルサポート27上に載置されると、パネルPとチップ管23とを一体的に固定するチップ管クリップ43が装着される。その後、排気カート10は封着排気炉内に装入されるとともに炉内を移動し、チップ管23がパネルPに封着されるとともに、チップ管23を介してパネルPの排気処理がなされる。
さらに、排気カート10は封着排気炉外に移動し、炉外にてチップ管クリップ43の取外し処理、チップ管Pの封止・切断処理、排気処理済みのパネルPのパネル収納マガジン13からの取出し処理及びこのパネルPのパネル払出し装置への移載処理が行われる。
【0006】
ところで、排気カート10の移動時における振動或いは炉内での封着・排気処理中におけるマガジン支柱25或いはパネルサポート梁26の熱変形およびパネルPの加熱・冷却による膨張・収縮等の原因で、炉外に出た排気カート10におけるチップ管クリップ43が、図18に示すように、当初の装着位置からずれることがある。
また、前述した原因で、パネルPの封着・排気処理後のチップ管23がパネルPに対して平行移動した状態、即ち、チップ管23の中心と通気孔41の中心とがずれた状態、或いは図19に示すように、傾いた状態になることがある。
さらに、前述した原因で、排気カート10上のパネルPが、図20に示すように、積載当初の位置から移動していることがある。
これらの理由により、排気処理済みパネルPの排気カート10からの搬出に至る一連の作業を人手に頼っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の人手による一連の作業は、作業効率が悪く、また低生産性であるという問題がある。
そこで、自動化のためのロボットを採用し、ロボットハンドを使って排気処理済みパネルPからチップ管クリップ43を取外し、左右両側からチップ管Pを挟み込むヒータ装置によるチップ管23の封止・切断作業、パネルPのパネル収納マガジン13からの取出し及びパネルPのパネル払出し装置への移載を行うことが考えられる。
【0008】
しかしながら、取外されるチップ管クリップ43が装着当初の位置からずれていると、図18に示すように、ロボットハンドHの中心線に沿った作動方向とチップ管クリップ43の中心線とが一致せず、ロボットハンドHによりチップ管クリップ43を把持することができなかったり、把持することができたとしても、チップ管クリップ43によりチップ管23が傷付けられたり、最悪の場合には、チップ管23が壊されるという問題が生じる。
【0009】
また、チップ管23が平行移動していると、前記ヒータ装置によるチップ管Pの包囲が不完全となり、チップ管23の封止・切断ができない場合が生じる。仮に、チップ管Pの包囲が完全であっても、ヒータの断線が生じて、チップ管23の封止・切断がなされない。しかし、ロボットハンドHは、チップ管23の封止・切断がなされたものとしてパネルPの排気カート10からの搬出作業を始めるため、チップ管23を破損させてしまうという問題が生じる。
さらに、チップ管23が傾いていると、ヒータ装置により強い力で無理やりチップ管23を包囲することになり、チップ管23が破損するという問題が生じる。
【0010】
さらにまた、排気処理済みパネルPが積載当初の位置からずれていると、ロボットハンドHの先端部に取付けたフォークFによりパネルPを位置ずれしたままの状態で移送することになり、パネルPのパネル払出し装置への移載が適正になされないという問題もある。
本発明は、斯る従来の問題をなくすことを課題としてなされたもので、ロボットにより排気カートからパネルを搬出するに際し、チップ管の破損、パネルからのリークを生じるのを回避し、正常にチップ管の封止・切断作業が行われたパネルのみを定位置に移送することを可能とした排気処理済みパネルの排気カートからの搬出方法を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、第一発明は、複数の排気処理済みパネルを収納したパネル収納マガジンを有する排気カートからロボットを用いてパネルを搬出するに際し、チップ管クリップの位置を検出し、このチップ管クリップの位置情報に基づきロボットハンドとチップ管クリップの各中心線を一致させてチップ管クリップの取外し処理を実行した後、チップ管の位置を検出し、このチップ管の位置情報に基づきチップ管封止・切断用のヒータ装置のチップ管への装着の可否を判断し、装着が可能であれば、前記装着の後、チップ管の封止・切断処理を実行し、その後、ロボットハンドによりパネルの下面を支持してパネルの排気カートからの取出し、移載処理を実行する構成とした。
【0012】
第二発明は、第一発明の構成に加えて、前記ヒータ装置によるチップ管の封止・切断処理を実行した後、チップ管の切断がなされたか否を判断し、前記切断がなされている場合には、ロボットハンドによりパネルの下面を支持してパネルの排気カートからの取出し・移載処理を実行する構成とした。
【0013】
第三発明は、第一発明または第二発明の構成に加えて、前記ヒータ装置によるチップ管の封止・切断処理を実行した後、チップ管の切断がなされたか否を判断し、前記切断がなされている場合には、ロボットハンドによりパネルの下面を支持して排気カートからパネルを取出した後、当該パネルの移載にあたり、このパネルの位置を検出し、その位置情報に基づきロボットハンドの位置を修正する構成とした。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
本発明に係る排気処理済みパネルの排気カートからの搬出方法が適用される設備は、後述するように、チップ管クリップ、ロボットハンドにカメラを備えたなロボットを用いた点を除き、図15〜17に示す設備と実質的に変わるところはない。従って、以下、共通部分に関する限り、図15〜17に基づき、かつ同一番号を用いて説明する。
【0015】
前記搬出方法は、大別してチップ管クリップの取外し処理、チップ管の封止・切断処理及びパネルの取出し・移載処理の各プロセスからなっており、以下、最初に実行されるチップ管クリップの取外し処理について、図1を参照しつつ説明する。
まずS(ステップ)1.1で、炉外に位置する排気カート10上の排気処理済みパネルPとチップ管23を固定しているチップ管クリップ1の位置検出が行われる。図2〜4は、本発明において採用されるチップ管クリップ1を示し、下面に切り欠き部2を有するとともに、上面に長手方向の中心線上の両端に突設されピンからなる二つの基準標識3を有している。
【0016】
そして、図5及び6に示すように、チップ管クリップ1の位置検出は、ロボットハンドHに設けられたカメラCにより直交する2方向(例:直交するX軸、Y軸方向)から、二つの基準標識3が検知され、それらの間の距離XおよびYが計測されることにより行われる。
なお、基準標識3はピンに限定するものでなく、チップ管クリップ1の上面の中心線上に必ずしも位置する必要はなく、カメラCによりチップ管クリップ1の両端部が検知できるものであればよい。また、基準標識3の数は必ずしも二つである必要はなく、それよりも多くてもよい。
【0017】
S1.2で、前記計測による結果に基づき、チップ管クリップ1が正規位置にあるか否か、即ち、ロボットハンドHの移動停止位置でチップ管クリップ1の取外し処理が実行できるか否かが判断され、YESの場合にはS1.3に進み、NOの場合にはS1.4に進む。
S1.3で、チップ管クリップ1が正規位置にあり、ロボットハンドHが予め定められた移動停止位置でチップ管クリップ1を取外し得る状態にあるということで、ロボットハンドHによりチップ管クリップ1の取外しが行われる。
【0018】
一方、S1.4で、前記計測による結果に基づき、チップ管クリップ1の正規位置からの位置ずれ量が算出される。即ち、計測された距離X及びYに基づいて、チップ管クリップ1の予め定められた値からのX軸方向及びY軸方向におけるずれ量が算出される。
続くS1.5で、ロボットハンドの移動停止位置について、予め定められた移動停止位置から前記ずれ量だけ修正がなされる。即ち、図7に示すように、ロボットハンドHの中心位置をチップ管クリップ1の長手方向の中心線に一致させるように、ロボットハンドHの作動修正が行われる。
そして、S1.3で、前記同様にしてチップ管クリップ1の取外しが行われ、チップ管クリップ1の取外し処理が終了する。
【0019】
次に、チップ管クリップ1の取外し処理の後に実行されるチップ管の封止・切断処理について、図8を参照しつつ説明する。
チップ管23の封止・切断にあたり、まずS2.1で、図9及び10に示すように、カメラCにより前記同様2方向(X軸方向、Y軸方向)からチップ管23の位置検出が行われ、本来垂直であるべきチップ管23の傾斜角度と中心からのずれ量が算出される。
S2.2で、算出された前記傾斜角度及び中心からのずれ量が、ロボットハンドによりチップ管23を把持した場合にチップ管23を傷付けない許容範囲内にあるか否かの判断がなされ、YESの場合にはS2.3に進み、NOの場合にはS2.7に進む。
【0020】
S2.3で、封止・切断用のヒータ装置6がチップ管23に装着される。このヒータ装置6は、図11に示すように、半円形の端面中心部に半円形の凹所4が設けられた二つの分割ヒータ部6A,6Bからなり、それぞれがヒータエレメントを内蔵している。この分割ヒータ部6A,6Bはチップ管23に、その両側から挟み込むように装着され、その結果、チップ管23の全周を包囲する。
S2.4で、ヒータ部6に所定時間だけ通電され。通常、この結果、前記ヒータエレメントの加熱によりチップ管23が封止され、溶断される。
【0021】
S2.5で、図12に示すように、カメラCによりチップ管23が検知され、チップ管23が封止・切断されているか否かの確認が行われ、封止・切断されていると判断された場合、即ち、YESの場合にはS2.6に進み、そうでない場合、即ち、NOの場合にはS2.8に進む。
S2.6で、チップ管23が封止・切断されたということで、ロボットハンドHを初期位置に戻し、チップ管23の封止・切断処理を完了する。この結果、パネルPは完成した状態となる。
一方、S2.7およびS2.8で、チップ管23の封止・切断ができない異常な状態が発生しているということで、警報を発し、チップ管23の封止・切断処理が中止される。
【0022】
前記S2.6でチップ管23の封止・切断処理が終了すると、続いて完成したパネルPの排気カート10からの取出し、移載処理が行われる。そこで、この処理について、図13を参照しつつ説明する。
まず、S3.1で、ロボットハンドの先端部に取付けたフォークFによりパネルPが下方から支持されてパネル収納マガジン13から所定のパネル置き場まで取出される。
S3.2で、図14に示すように、このパネル置き場におけるパネルPが固定カメラCにより検知され、パネルPの位置計測が行われる。即ち、パネルPの一コーナ部が検知され、これによりパネルPの水平面内での傾き角度θが求められる。
【0023】
S3.3で、前記傾き角度θが許容範囲内にあるか否か、即ち、ロボットハンドHの移動停止位置でパネルPの取出し及び移載処理が実行できるか否かが判断され、YESの場合には、S3.4に進み、NOの場合にはS3.5に進む。
S3.4で、パネルPが正規位置にあるということで、ロボットハンドの先端部に取付けたフォークFによりパネルPが下から支持されて、所定のパネル払出し装置に移載され、パネルPの取出し、移載処理が終了する。
【0024】
一方、S3.5で、前記傾き角度θが許容範囲を超えるということで、前記一コーナ部の位置計測に基づき、ロボットハンドの停止位置のX軸方向及びY軸方向の位置のずれ量が算出される。
S3.6で、ロボットハンドの移動停止位置について、予め定められた移動停止位置が前記ずれ量だけ修正がなされる。
そして、前述したS3.4に進み、パネルPの取出し、移載処理が終了する。また、全てのパネルについて、前記S3.4での終了と同時に排気処理済みパネルPの排気カート10からの搬出が完了する。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、第一発明によれば、排気カートのパネル収納マガジンに収納された排気処理済みパネルを排気カートから搬出するにあたり、ロボットを用いて、チップ管クリップの位置情報に基づきロボットハンドと中心線とチップ管クリップのそれぞれの中心線を一致させてチップ管クリップを取外し、チップ管の位置情報に基づきチップ管にヒータ装置を装着して、チップ管の封止・切断を行い、その後パネルの下面を実施することにより、パネルの排気カートからの取出し・移載するようにしてある。
このため、チップ管クリップによりチップ管を傷付けたり、壊し排気処理されたパネルにリークが生じるのを防止し、ヒータ装置によりチップ管を破損することなく、封止・切断し、適正に排気処理済みパネルを搬出することが可能になるという効果を奏する。
【0026】
第二発明によれば、第一発明の構成に加えて、チップ管の封止・切断にあたり、前記ヒータ装置によるチップ管の封止・切断処理を実行した後、チップ管の切断がなされたか否を判断し、前記切断がなされている場合には、ロボットハンドによりパネルの下面を支持してパネルの排気カートからの取出し・移載処理を実行するようにしてある。
このため、第一発明による効果に加えて、パネルにチップ管が封着されたままの状態で、パネル収納マガジンからパネルを取出すことによるチップ管の破損、パネルのリークという事態の発生を防止することが可能になるという効果を奏する。
【0027】
第三発明によれば、第一発明または第二発明の構成に加えて、前記ヒータ装置によるチップ管の封止・切断処理の後、チップ管の切断がなされたか否を判断し、前記切断が確認された場合には、排気カート上のパネルの下面をロボットハンドにより支持して排気カートからパネルを取出した後、当該パネルの移載にあたり、このパネルの位置を検出し、その位置情報に基づきロボットハンドの位置を修正するようにしてある。
このため、前述した効果に加えて、パネルを排気カートから適正な状態で移載することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る排気処理済みパネルの排気カートからの搬出方法におけるチップ管クリップの取外し処理のフローチャートである。
【図2】 本発明に係る前記方法に適用されるチップ管クリップの断面図である。
【図3】 図2に示すチップ管クリップの平面図である。
【図4】 図2に示すチップ管クリップの底面図である。
【図5】 本発明における前記チップ管クリップの取外し処理の際に、カメラにより計測される排気ヘッドに装着されたチップ管およびパネルを固定するチップ管を示す断面図である。
【図6】 図5に示すカメラによるチップ管クリップに対する計測状態を示す平面図である。
【図7】 本発明における前記チップ管クリップの取外し処理の際のロホットハンドによるチップ管クリップの取外し状態を示す平面図である。
【図8】 本発明に係る排気処理済みパネルの排気カートからの搬出方法におけるチップ管の封止・切断処理のフローチャートである。
【図9】 本発明における前記チップ管の封止・切断処理の際に、カメラにより計測される排気ヘッドに装着されたチップ管およびこのチップ管が封着されたパネルを示す断面図である。
【図10】 カメラにより計測される図9に示す部分の平面図である。
【図11】 本発明における前記チップ管の封止・切断処理の際に使用されるヒータ装置の正面図である。
【図12】 本発明における前記チップ管の封止・切断処理の際に、カメラにより計測される排気ヘッドに装着されたチップ管が切断され、パネルから分離した状態を示す断面図である。
【図13】 本発明に係る排気処理済みパネルの排気カートからの搬出方法におけるパネルの取出し・移載処理のフローチャートである。
【図14】 本発明における前記パネルの取出し・移載処理の際に計測されるパネルの傾き角度及びパネルを取出すフォークを示す平面図である。
【図15】 従来の排気カートの正面図である。
【図16】 図15に示す排気カートの平面図である。
【図17】 図15に示す排気カートにおける排気ヘッド、この排気ヘッドに装着されたチップ管及びこのチップ管とパネルとを固定するチップ管クリップを示す断面図である。
【図18】 図17に示すチップ管クリップが位置ずれを起こし、このチップ管クリップがロボットハンドにより取外される状態を示す平面図である。
【図19】 図17に示す排気ヘッドに装着されたチップ管が傾いた状態を示す断面図である。
【図20】 図16に示す排気カート上のパネルが位置ずれを起こし、このパネルがフォークにより取出される状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 チップ管クリップ 2 切り欠き部
3 基準標識 4 凹所
10 排気カート 23 チップ管
24 排気ヘッド H ロボットハンド
P パネル

Claims (3)

  1. 複数の排気処理済みパネルを収納したパネル収納マガジンを有する排気カートからロボットを用いてパネルを搬出するに際し、チップ管クリップの位置を検出し、このチップ管クリップの位置情報に基づきロボットハンドとチップ管クリップの各中心線を一致させてチップ管クリップの取外し処理を実行した後、チップ管の位置を検出し、このチップ管の位置情報に基づきチップ管封止・切断用のヒータ装置のチップ管への装着の可否を判断し、装着が可能であれば、前記装着の後、チップ管の封止・切断処理を実行し、その後、ロボットハンドによりパネルの下面を支持してパネルの排気カートからの取出し・移載処理を実行することを特徴とする排気処理済みパネルの排気カートからの搬出方法。
  2. 前記ヒータ装置によるチップ管の封止・切断処理を実行した後、チップ管の切断がなされたか否を判断し、前記切断がなされている場合には、ロボットハンドによりパネルの下面を支持してパネルの排気カートからの取出し・移載処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の排気処理済みパネルの排気カートからの搬出方法。
  3. 前記ヒータ装置によるチップ管の封止・切断処理を実行した後、チップ管の切断がなされたか否を判断し、前記切断がなされている場合には、ロボットハンドによりパネルの下面を支持して排気カートからパネルを取出した後、当該パネルの移載にあたり、このパネルの位置を検出し、その位置情報に基づきロボットハンドの位置を修正することを特徴とする請求項1または2に記載の排気処理済みパネルの排気カートからの搬出方法。
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