JP3779851B2 - 脱着式ブレード装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばホイールローダ等の作業車両に装着されて除雪作業等の排土作業に用いられる脱着式ブレード装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の脱着式ブレード装置としては、例えば実開昭59−35452号に記載されたものが知られている。
これは、前方が開口した容器状のバケットと、バケットの開口を閉塞すべく位置されるブレードと、ブレードの背面下側に設けられてバケットのエッジに被嵌されるキャップと、ブレードの背面上部に設けられてバケットの側板に螺着される螺着機構と、から構成されている。
螺着機構は、具体的には、バケットの側板の外側に位置される取付板と、これに穿設されたボルト挿通孔と、バケットの側板に螺設されたねじ穴と、ボルト挿通孔に挿通されてねじ穴に螺合されるボルトとから成っている。
而して、この様なものは、キャップがバケットのエッジに被嵌されると共に、取付板がバケットの側板の外側に位置すべくブレードがバケットの開口を完全に閉塞すべく位置された後、螺着機構のボルトがボルト挿通孔に挿通されてねじ穴に螺合される事に依りブレードがバケットに装着される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この様なものは、螺着機構を為すねじ穴をバケットに螺設せねばならないと共に、螺着機構を為すボルトをボルト挿通孔に挿通してねじ穴に螺合せねばならないので、ブレードをバケットに装着するのに手間が掛かる難点があった。
本発明は、叙上の問題点に鑑み、これを解消する為に創案されたもので、その課題とする処は、バケットに何ら加工をする必要がないと共に、それでいてブレードをバケットに簡単に装着できる様にした脱着式ブレード装置を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の脱着式ブレード装置は、前方が開口した容器状のバケットと、バケットの前側に位置されるブレードと、ブレードの背面下側に設けられてバケットのエッジに被嵌されるキャップと、ブレードの背面上部に設けられてバケットの側板を挾持し得る挾持機構と、から構成した事に特徴が存する。
【0005】
キャップがバケットのエッジに被嵌されると共に、挾持機構にてバケットの側板が挾持される事に依りブレードがバケットの前側に装着される。従って、ブレードに依り除雪作業等の排土作業を行なう事ができる。
前述の逆の手順に依りブレードをバケットから離脱すれば、バケットに依り掘削作業を行なう事ができる。
挾持機構に依りバケットの側板を挾持する様にしたので、バケットには、何ら加工をする必要がなく、それでいてブレードをバケットに簡単に装着できる。
【0006】
ブレードは、排土姿勢にされて掘削姿勢にされたバケットの前側に位置されているのが好ましい。この様にすれば、ブレードを装着した際には、直ちに排土作業が行なえる。
【0007】
挾持機構は、ブレードの背面上部に設けられてその一部がバケットの側板に当合し得るプレートと、プレートに設けられたブラケットと、ブラケットに横軸廻りに俯仰可能に設けられたアームと、アームの先部に調整移動可能に設けられてプレートとの間でバケットの側板を挾持し得るクランプと、ブラケットに横軸廻りに俯仰可能に設けられたリンクと、先部がアームに横軸廻りに回動可能に枢結されると共に前寄部がリンクに横軸廻りに回動可能に枢結されてブラケットとアームとリンクとでクランプを挾持状態に保ち得る両てこ機構を為すレバーと、から構成されているのが好ましい。この様にすれば、レバーの俯仰操作だけに依り挾持と解除がワンタッチで行なえるので、操作が簡単であると共に、部品を紛失する惧れもない。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の脱着式ブレード装置を示す側面図。第2図は、キャップを示す斜視図。図3は、挾持機構の解除状態を示す側面図。図4は、挾持機構の挾持状態を示す側面図である。
【0009】
脱着式ブレード装置1は、バケット2、ブレード3、キャップ4、挾持機構5とからその主要部が構成されている。
【0010】
バケット2は、前方が開口した容器状のもので、この例では、側面略横U型の背底板6と、これに付設された左右の側板7と、背底板6の前側上部に突設されたスピルプレート8と、背底板6の前側下部に着脱可能に設けられたエッジ(ツース)9と、背底板6の後側に突設された取付板10,11とから成っている。
バケット2は、その取付板10,11がホイールローダ等の作業車両のブームとこれに設けたダンプシリンダ(何れも図示せず)に取付けられ、ブームに依り昇降すると共に、ダンプシリンダに依り俯仰する様になっている。
【0011】
ブレード3は、バケット2の前側に位置されるもので、この例では、凹状に彎曲した彎曲板12と、これの後側に付設された左右の側板13とから成って居り、図1に示す如く、直立した排土姿勢にされて掘削姿勢にされたバケット2の前側に位置されている。
【0012】
キャップ4は、ブレード3の背面下側に設けられてバケット2のエッジ9に被嵌されるもので、この例では、左右に一対あって、側面略横U型を呈し、開口を後側にしてブレード3の彎曲板12の後側に丸棒14を介して溶接されていると共に、ブレード3の側板13の下側に溶接されている。
【0013】
挾持機構5は、ブレード3の背面上部に設けられてバケット2の側板7を挾持し得るもので、この例では、左右に一対あって、ブレード3の背面上部に設けられてその一部がバケット2の側板7に当合し得るプレート15と、プレート15に設けられたブラケット16と、ブラケット16に横軸廻りに俯仰可能に設けられたアーム17と、アーム17の先部に調整移動可能に設けられてプレート15との間でバケット2の側板7を挾持し得るクランプ18と、ブラケット16に横軸廻りに俯仰可能に設けられたリンク19と、先部がアーム17に横軸廻りに回動可能に枢結されると共に前寄部がリンク19に横軸廻りに回動可能に枢結されてブラケット16とアーム17とリンク19とでクランプ18を挾持状態に保ち得る両てこ機構を為すレバー20とから成っている。前記横軸とは、ブラケット16やアーム17やリンク19やレバー20の長手方向に直角で且つアーム17やレバー20の俯仰方向である上下方向に直角な左右横方向の軸、つまりプレート15に平行な軸を意味し、図1に於ては、プレート15に平行で右上から左下に斜め方向に延びる軸であり、図3及び図4に於ては、紙面に垂直な軸である。又、前寄部とは、前部(先部)に近いこれより後側の部分、つまり前部(先部)寄りの部分を意味し、図3及び図4に於ては、レバー20の先部(前部)近傍でこれより後側の部分である。
プレート15は、ブレード3の彎曲板12の背面上部に上下の連結材21を介して設けられて居り、バケット2の両側板7の内側に当合すべく位置される。アーム17は、垂直片とこれの上端から前方に延伸した水平片とから成る略L型を呈し、垂直片の上下がレバー20とブラケット16に枢結される。クランプ18は、ボルトにしてあり、アーム17の水平片に螺設された螺孔に調整移動可能に螺合されてその頭部がバケット2の両側板7の外側に当合される。
【0014】
次に、この様な構成に基づいてその作用を述解する。
図1に示す如く、キャップ4がバケット2のエッジ9に被嵌されると共に、挾持機構5にてバケット2の側板7が挾持される事に依りブレード3がバケット2の前側に装着される。つまり、挾持機構5のレバー20が図3の仰起状態から図4の俯伏状態まで俯動される。そうすると、レバー20とリンク19に依りアーム17が俯動されてクランプ18がバケット2の側板7に当合され、これの反対側に位置するプレート15との間でバケット2の側板7が挾持される。この時、レバー20とリンク19は、所謂トグル機構を為すので、アーム17及びクランプ18が挾持状態に保たれる。ブレード3がバケット2の前側に装着されると、ブレード3に依り除雪作業等の排土作業を行なう事ができる。
前述の逆の手順に依りブレード3をバケット2から離脱すれば、バケット2に依り掘削作業を行なう事ができる。
挾持機構5に依りバケット2の側板7を挾持する様にしたので、バケット2には、何ら加工をする必要がなく、それでいてブレード3をバケット2に簡単に装着できる。
【0015】
ブレード3は、図1に示す如く、排土姿勢にされて掘削姿勢にされたバケット2の前側に位置されるので、従来の様にバケット2の開口を完全に閉塞すべく位置されるものに比べて、排土作業を行なう際に逐一バケット2を俯動させてブレード3を排土姿勢にする必要がなく、ブレード3を装着したならば、直ちに排土作業が行なえると共に、バケット2を俯動させない分だけ前方視界が良好になって排土作業が行ない易くなる。
【0016】
尚、挾持機構5は、先の例では、所謂両てこ機構を利用したものであったが、これに限らず、例えばカム機構や楔機構等を利用したものでも良い。
挾持機構5は、先の例では、プレート15がバケット2の両側板7の内側でクランプ18が外側に位置する様にしたが、これに限らず、例えばこれらを逆にしても良い。
【0017】
【発明の効果】
以上、既述した如く、本発明に依れば、次の様な優れた効果を奏する事ができる。
(1) バケット、ブレード、キャップ、挾持機構とで構成し、とりわけブレードの背面上部にバケットの側板を挾持し得る挾持機構を設けたので、バケットに何ら加工をする必要がないと共に、それでいてブレードをバケットに簡単に装着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱着式ブレード装置を示す側面図。
【図2】キャップを示す斜視図。
【図3】挾持機構の解除状態を示す側面図。
【図4】挾持機構の挾持状態を示す側面図。
【符号の説明】
1…脱着式ブレード装置、2…バケット、3…ブレード、4…キャップ、5…挾持機構、6…背底板、7…側板、8…スピルプレート、9…エッジ、10,11…取付板、12…彎曲板、13…側板、14…丸棒、15…プレート、16…ブラケット、17…アーム、18…クランプ、19…リンク、20…レバー、21…連結材。
Claims (1)
- 前方が開口した容器状のバケットの前側に位置されるブレードと、ブレードの背面下側に設けられてバケットのエッジに被嵌されるキャップと、ブレードの背面上部に設けられてバケットの側板を挾持し得る挾持機構と、から構成し、挾持機構は、ブレードの背面上部に設けられてその一部がバケットの側板に当合し得るプレートと、プレートに設けられたブラケットと、ブラケットに俯仰可能に設けられたアームと、アームの先部に調整移動可能に設けられてプレートとの間でバケットの側板を挾持し得るクランプと、ブラケットに俯仰可能に設けられたリンクと、先部がアームに回動可能に枢結されると共に先部寄りの部分がリンクに回動可能に枢結されてブラケットとアームとリンクとでクランプを挾持状態に保ち得る両てこ機構を為すレバーと、から構成されている事を特徴とする脱着式ブレード装置。
Priority Applications (1)
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JP2000013602A JP3779851B2 (ja) | 2000-01-24 | 2000-01-24 | 脱着式ブレード装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001207470A JP2001207470A (ja) | 2001-08-03 |
JP3779851B2 true JP3779851B2 (ja) | 2006-05-31 |
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JP2001207470A (ja) | 2001-08-03 |
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