JP3777837B2 - 液晶光変調デバイスの製造方法 - Google Patents
液晶光変調デバイスの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3777837B2 JP3777837B2 JP32095898A JP32095898A JP3777837B2 JP 3777837 B2 JP3777837 B2 JP 3777837B2 JP 32095898 A JP32095898 A JP 32095898A JP 32095898 A JP32095898 A JP 32095898A JP 3777837 B2 JP3777837 B2 JP 3777837B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- substrate
- resin
- substrates
- modulation device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/13—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
- G02F1/1303—Apparatus specially adapted to the manufacture of LCDs
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/13—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
- G02F1/133—Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
- G02F1/1333—Constructional arrangements; Manufacturing methods
- G02F1/1339—Gaskets; Spacers; Sealing of cells
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/13—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
- G02F1/133—Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
- G02F1/1333—Constructional arrangements; Manufacturing methods
- G02F1/1341—Filling or closing of cells
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Nonlinear Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Mathematical Physics (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対の基板間に液晶組成物を挟持した液晶光変調デバイスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】
近年、液晶組成物を用いた表示デバイスは、ノート型パーソナルコンピュータの表示部を初め、様々な表示媒体の表示部として用いられるようになってきた。液晶表示デバイスは、低消費電力で、薄型化が図れるという特徴を生かし、携帯機器に搭載される中小型の面積のものが多かったが、CRTの代替品や壁掛けテレビといった大画面ディスプレイの開発が進められている。
【0003】
従来より、液晶表示デバイスの製造方法には真空注入法と呼ばれるものが用いられてきた。この製造方法では、まず、一対の電極付きガラス基板を一方の基板の縁部に液晶組成物を注入するための開口部を設けたシール樹脂を形成し、他方の基板には基板間に所定の大きさの間隔(ギャップ)を維持するためのスペーサを散在させる。その後、両基板を貼り合わせ、加熱することでシール樹脂を硬化させ、パネルを作製する。このパネルを減圧した槽内に設置し、パネル内を真空にして前記開口部を液晶組成物に接触させる。最後に、槽内を常圧に戻すことにより、液晶組成物をパネル内に注入する。
【0004】
しかしながら、表示面積の拡大に伴い、前述の真空注入法では、注入装置が大型化し、注入時間も長時間必要なことから、これに代わる効率的な封入方法が求められていた。
【0005】
このような問題点を解決する方策が、特開昭61−190313号公報、特開平5−5890号公報、特開平5−5892号公報、特開平5−5893号公報、特開平8−171093号公報、特開平9−127528号公報、特開平9−211437号公報に開示されている。これらに示されている液晶パネルの製造方法は、まず、シール樹脂を基板上に形成し、液晶組成物を基板上に滴下し、基板を押圧して所望の基板間ギャップに調整した後、シール樹脂を硬化させるといったものである。従って、前記真空注入法を用いる必要はない。
【0006】
しかしながら、以下の問題点を有している。即ち、特開昭61−190313号公報に示されたものは、基板を押圧し、基板間の間隔が均一になったときにシール樹脂を硬化させる。シール樹脂内に滴下された液晶組成物は流動性があり、かつ、シール樹脂は未硬化の段階なので、押圧時には両基板がずれやすく、その後シール樹脂を硬化している間にも両基板がずれてしまうという、真空注入法を用いるのとは別の問題点が発生している。
【0007】
また、特開平5−5892号公報では液晶組成物を逃がす貫通孔を設け、余分な液晶組成物を押し出した後、圧力をかけてシール樹脂を硬化させる。しかし、シール樹脂が硬化した時点では貫通孔は空いているので、その後圧力を戻したときに基板が膨らんでしまい、基板間の間隔が正確に出ないという、真空注入法を用いるのとは別の問題点が発生している。
【0008】
また、特開平8−171093号公報では、未硬化状態の光硬化性樹脂からなるシール樹脂を用いているが、未硬化の状態のシール樹脂と液晶組成物を押圧することによる問題点は既に指摘したとおりである。さらに、真空下で基板間ギャップを調整した状態で紫外線を照射しているが、シール樹脂に紫外線を照射する際には、紫外線を透過するような平板で、少なくとも紫外線を照射する側の基板を均一な圧力で押さえる必要がある。そのためには、表面の平坦性が十分に確保された平板を用いなければならず、基板サイズが大型化した場合には、このような平板を作製するのは非常に困難である。
【0009】
また、特開平9−127528号公報では、室温から液晶組成物のN−I点の間に軟化点を有する熱可塑性の光硬化性樹脂をシール樹脂として用いている。液晶組成物のN−I点はせいぜい100℃程度であり、これより低い温度の軟化点を有する材料では、バックライトからの放熱や、締め切られた室内や車内など日常の使用時において、シール樹脂が軟化する可能性があり、液晶組成物中に軟化したシール樹脂成分が溶出したり、軟化したシール樹脂が液晶組成物と基板界面に薄膜を形成して表示の信頼性を低下させたり、液晶の配向不良を引き起こしたりするという、新たな問題点を生じている。
【0010】
特開平9−211437号公報では、一方の基板を撓ませて液晶組成物が載置された他方の基板に重ねた後、紫外線を照射して高分子分散型液晶を作製している。そして、基板の重ね合わせに先だって、基板のいずれか一方に開口部を設けたシールを形成し、基板を重ね合わせた後、光を照射してシールを硬化させている。しかしながら、シールに開口を設けるとこれを塞ぐ工程が必要となって工程が複雑化し、未硬化状態のシール樹脂を使った問題点、及び基板を重ねた後に紫外線を照射することによる問題点はすでに指摘したとおりである。
【0011】
以上のような問題点に鑑み、本発明の目的は、液晶組成物の基板間への封入を簡単で効率的に行うことができる液晶光変調デバイスの製造方法を提供することにある。
【0012】
【発明の構成、作用及び効果】
以上の目的を達成するため、第1の発明は、少なくとも一方が可撓性を有する第1及び第2基板間に液晶組成物を挟持してなる液晶光変調デバイスの製造方法において、第1又は第2基板の少なくともいずれかに、液晶組成物を第1及び第2基板間に封止するためのシール樹脂を配する工程と、第1及び第2基板を重ね合わせる前に、前記シール樹脂を半硬化状態とする工程と、第1又は第2基板の少なくともいずれかに、加熱により軟化する樹脂構造物を配する工程と、第1又は第2基板の少なくともいずれかに、スペーサを配する工程と、第1基板を平板上に載置してその表面に液晶組成物を供給する工程と、可撓性を有する第2基板を加圧部材によって液晶組成物を介して前記平板上の第1基板に向けて加圧すると共に、前記平板及び/又は加圧部材を移動させる貼り合わせ工程と、加熱により前記樹脂構造物を第1及び第2基板に接着する工程と、を備えたことを特徴とする。
また、第2の発明は、少なくとも一方が可撓性を有する第1及び第2基板間に液晶組成物を挟持してなる液晶光変調デバイスの製造方法において、第1及び第2基板間に液晶組成物を封止するためのシール樹脂を可撓性を有する第2基板上に配する工程と、第1及び第2基板を重ね合わせる前に、前記シール樹脂を半硬化状態とする工程と、第1基板を平板上に載置してその表面に部分的に液晶組成物を供給する工程と、第2基板を加圧部材によって液晶組成物を介して前記平板上の第1基板に向けて加圧すると共に、前記平板及び/又は加圧部材を移動させる貼り合わせ工程と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
なお、本明細書においては、基板間に挟持された液晶光変調層のうち実際に光変調を行う部分、即ち、後述する図1の例ではシール樹脂2で囲まれた部分を光変調領域と呼ぶ。液晶光変調デバイスを液晶表示デバイスとして用いる場合は、前記光変調領域が表示領域となる。
【0015】
以上の本発明によれば、少なくとも一方が可撓性を有する一対の基板を用い、可撓性を有する第2基板を撓ませながら第1基板上に液晶組成物を挟んで加圧しつつ展開させ、かつ、貼り合わせていく。これにて、液晶組成物の空気抜きができ、基板間ギャップの調整も良好となる。
【0016】
特に、加圧部材がローラ状の形態をしていると、基板のサイズが大型化した場合でも、ローラの長さが基板の幅に合わせて大きくなるだけであり、基板が載置されている平板と加圧部材との相対的な移動に対しては、ローラを大型化する必要はなく、製造装置の省スペース化を図ることができる。
【0017】
また、第2基板の一端を第1基板から所定距離離れて保持しつつ基板を貼り合わせることにより、液晶組成物を充填した後に基板間の固着が行われることになり、液晶組成物への気泡の巻き込みが大幅に低下する。
【0018】
さらに、接着材料(シール樹脂及び必要に応じて設けられる樹脂構造物)を第1又は第2基板上に設けることによって、短時間で両基板が接着する。特に、加圧部材により可撓性基板を加圧して基板の貼り合せを行うと、加圧部材による加圧点を通過すると両基板が貼り合わされている。この貼り合せ工程では、例えば加圧部材が基板の一端部から移動して徐々に接着を行う。この場合、加圧部材が通過した後も基板の他端部が加圧部材で固定されるので、両基板がずれることはなく、さらに、加圧部材が基板の他端部から離れても、両基板の一端部は接着材料により既に接着されているので、両基板がずれることがない。
【0019】
基板の貼り合せに先だって、両基板を重ね合わせるまでは半硬化状態としておくことにより、シール樹脂と液晶組成物とが接触しても、液晶組成物中へのシール樹脂成分の溶出を抑止することができる。また、液晶光変調領域を囲むように連続してシール樹脂を配するようにしてもよく、この場合 、 後に開口を塞ぐ工程が不要となって工程が簡素化される。また、基板を貼り合わせた後に基板が膨張したとしても基板間に空気が吸い込まれることがない。さらに、可撓性基板にシール樹脂を配するようにしてもよく、この場合、シール樹脂が可撓性基板の撓みに容易に追従するので、基板貼り合せの際にシール樹脂が剥がれるなどの心配がなく、良好に封止された液晶光変調デバイスとすることができる。さらにまた、第1又は第2基板にシール樹脂を配すると共に、第1又は第2基板に所定の配列で樹脂構造物を配するようにしてもよく、この場合、基板間隔がより正確に保持された液晶光変調デバイスとすることができる。特に、樹脂構造物を設けた基板とは異なる基板にシール樹脂を設けると、シール樹脂及び樹脂構造物をそれぞれ独立して最適な方法で形成することができる。
【0020】
さらに、本発明においては、平板上で第1基板を真空吸着することにより、第1基板を容易に固定することができ、平板又は加圧部材を移動させる際の摩擦力で第1基板が移動することを確実に防止することができる。また、平板上で基板を加熱すれば、液晶組成物の流動性が高まり、液晶組成物への気泡の巻き込みを低下させるだけでなく、接着材料(シール樹脂、樹脂構造物)の軟化を促進させ、短時間で両基板を貼り合わせることが可能となる。
【0021】
加圧部材に関しては、ローラ形状とすることが取り扱いに便利であり、また、発熱可能なものを用い、基板を加熱することによって接着材料を軟化させ、両基板の接着力を向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る液晶光変調デバイスの製造方法の実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0023】
(第1実施形態、図1、図2参照)
本第1実施形態においては、液晶組成物としてコレステリック液晶を用いた色調の変化で温度を指示する液晶表示デバイス10の構造及びその製造方法を説明する。
【0024】
図1は液晶表示デバイス10の断面構造を示す。一対の光透過性材料からなる第1基板1a及び第2基板1b間には、光変調層として室温付近でコレステリック相を示す液晶組成物4が充填されている。また、基板1a,1bの周辺部には、スペーサ3を含むシール樹脂2が設けられている。さらに、基板1a,1b間には基板ギャップ制御材としてのスペーサ3が配置されている。
【0025】
このような液晶表示デバイス10は、以下のようにして作製することができる。
まず、図2(A)に示すように、第2基板1bを基台5上に載置し、スペーサ3を予め混入したシール樹脂2を第2基板1bの周辺部に塗布する。シール樹脂2の材質は、液晶組成物を液晶表示デバイス内部に封入できるものであれば特に制限はないが、紫外線硬化樹脂や熱硬化性樹脂等を用いることが好ましい。特にシール樹脂としてエポキシ樹脂材料などの熱硬化性樹脂材料を用いると、長期にわたり高い気密性を保つことができる。
【0026】
シール樹脂2は、基板1b上の周辺部に、ディスペンサ法やインクジェット法など樹脂をノズルの先から基板上に吐出して形成する方法や、スクリーン版やメタルマスク等を用いた印刷法、樹脂を所定形状で一旦平板やローラ上に形成した後、基板1b上に転写する転写法などによって形成することができる。
【0027】
シール樹脂2は、例えば基板1bの周辺部に連続した環状に形成する。本第1実施形態では、後述するように、液晶材料を少なくとも一方の基板に滴下して2枚の基板を貼り合せるので、シール樹脂2に液晶材料を注入あるいは排出するための開口部を設けなくても液晶材料を基板間に満たすことができるが、シール樹脂にこのような開口部を設けてもよい。開口部は、液晶材料の充填後、紫外線硬化樹脂等を用いて封止すればよい。シール樹脂2の線幅はおよそ10μm〜1000μmとなるように形成することが好ましい。
【0028】
前記シール樹脂2は第2基板1b上で加熱されて半硬化状態とされる。ここでいう半硬化状態とは、樹脂成分の一部が硬化して流動性及び表面のタックが低下した状態を指し、シール樹脂2中に溶剤成分が含まれる場合は、加熱によりシール樹脂中に含まれる溶剤成分が部分的に揮発して流動性及び表面のタックが低下した状態も含み、さらに、押圧した場合には、形状が潰れて接着性が生じるような状態をいう。
【0029】
一方、図2(B)に示すように、第1基板1aを真空吸着可能なホットプレート6などの発熱可能な平面基板上に載置し、その上にはスペーサ3を散布する。スペーサ3は従来公知のものを使用することができるが、加熱・加圧によって変形しない硬質材料からなる粒子が好ましく、例えば、ガラスファイバーを微細化したもの、ボール状の珪酸ガラス、アルミナ粉末等の無機材料、あるいはジビニルベンゼン系架橋重合体やポリスチレン系架橋重合体等の有機材料の球状粒が使用可能である。これらのスペーサ表面に樹脂を被覆したものを用いてもよい。スペーサの大きさは、設定しようとする基板間ギャップの大きさに合わせて適宜定めればよいが、好ましくは1〜20μmとする。スペーサ3の散布は、従来公知の散布方法を用いて行えばよく、湿式法、乾式法のいずれでもよい。
【0030】
こうしてスペーサ3を散布した第1基板1aの端部に液晶組成物4を滴下する。液晶組成物を滴下するには、例えば、液晶組成物をシリンジなどのノズル状の射出口から基板に射出する方法などを用いることができる。
【0031】
次に、図2(C)に示すように、シール樹脂2が形成された第2基板1bの端部をスペーサ3及び液晶組成物4が供給された第1基板1aの端部に液晶組成物4を介して重ね合わせる。そして、第2基板1bの反対側の端部を持ち上げるようにして基板1bを撓ませて、加圧部材(例えば、シリコンゴム製のローラ7)により基板1bを基板1aに対して加圧しながら液晶組成物28を押し出しつつ、基板1a,1b間のギャップが変化しないようにして重ね合わせていく。
【0032】
以上の工程によって図2(D)に示す液晶表示デバイス10の半完成品が形成される。次に、図2(E)に示すように、この半完成品を一対の平面基板11で挟み、荷重をかけて適当な温度に加熱し、所定時間維持する。なお、両基板を貼り合わせる際にそれぞれの基板1a,1bと平面基板11との間に弾性体12を挟み、基板1a,1bに対してより確実に押圧力を作用させるようにしてもよい。基板1a,1bの接着が十分完了するだけの時間が経過すれば、基板1a,1bを冷却し、平面基板11を取り去って液晶表示デバイス10とする。冷却は、荷重をかけたまま徐冷することが好ましい。
【0033】
以下、第1実施形態の具体的な実施例を挙げる。
(実施例1)
第1基板として7059ガラス(コーニング社製)を用い、第2基板としてPETフィルム(東レ社製ルミラー)を用いた。この第2基板上にスペーサとして粒径30μmのミクロパールSP−230(積水ファインケミカル社製)を予め混入したエポキシ系シール剤PS0461(三井化学社製)をスクリーン印刷法にて印刷してシール樹脂とした。この第2基板を基台5上に載置して80℃で30分間加熱し、シール樹脂を半硬化状態とした。
【0034】
次に、第1基板をホットプレート6上に載置し、その上にスペーサとして粒径30μmの前記ミクロパールSP−230を散布した。さらに、第1基板の端部に、液晶組成物としてカイラル剤CB15を40wt%含む液晶成分E44(ともにメルク社製)をシール樹脂で囲まれた領域内の体積よりも多めに滴下した。ホットプレート6はステンレス製の真空吸着プレートであり、第1基板は該プレート6上に真空吸着により固定される。
【0035】
次に、第2基板を第1基板上の液晶組成物を滴下した側の端部で重ね合わせ、第2基板のもう一方の端部を持ち上げながら、室温下でシリコンゴム製のローラ7により液晶組成物を両基板間に展開/充填しながら、両基板間のギャップが変化しないようにして重ね合わせた。
【0036】
その後、表面を研摩したステンレス製の一対の平面基板11で両基板をシリコンゴム製のシート12を介して挟み、0.3kg/cm2の荷重をかけ、100℃の恒温槽中に90分間置き、両基板を貼り合わせた。その後、恒温槽の電源を切り、荷重をかけたまま恒温槽中で室温まで冷却した。
【0037】
以上のようにして、液晶表示デバイスを作製した。この液晶表示デバイスは、10℃で青色、20℃で緑、30℃で赤色と連続的に色調変化を生じ、その色調により、温度を指示することができた。
【0038】
(第2実施形態、図3〜図15参照)
本第2実施形態においては、多数の画素をオン/オフして画像を表示する液晶表示デバイス20の構造及びその製造方法を説明する。
【0039】
図3は液晶表示デバイス20の断面を示す。一対の基板21a,21b間には、光変調層としての液晶組成物28が充填されている。また、基板21a,21b上には透明電極22a,22bがマトリクス状に形成されており、その上には所望により設けられる絶縁膜23a,23b、配向膜24a,24bが形成されている。さらに、基板21a,21b間にはスペーサ25が配置され、基板間ギャップを定めている。また、基板21a,21bの周辺部はスペーサ25’を含むシール樹脂26で接着されている。表示領域には基板21a,21bに接着する樹脂構造物27が配置され、基板21a,21bを支持している。
【0040】
本液晶表示デバイス20では、電極22a,22bがマトリクス状に交差するポイントが表示画素となる。液晶組成物28によってマトリクス状に光変調が行われる領域を表示領域と称し、樹脂構造物27は少なくともこの表示領域に設けられている。
【0041】
樹脂構造物27には、加熱により軟化し、冷却により固化するような材料、例えば、熱可塑性樹脂を用いる。熱可塑性樹脂には、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリビニールエーテル樹脂、ポリビニールケトン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリビニールピロリドン樹脂、飽和ポリエステル樹脂等が挙げられ、これら1種類かこれらの混合物を少なくとも含むような材料から樹脂構造物27が形成される。また、加圧することで接着力を有する感圧接着剤を用いてもよい。感圧接着剤とは、圧力を加えることで接着能を生じるもので、例えば、アクリル樹脂を水中でエマルジョンにしたものがある。その一例として水性感圧接着材スリーボンド1546(スリーボンド社製)がある。
【0042】
さらに、紫外線硬化性樹脂を用いる場合には、該樹脂をスクリーン印刷等により任意の位置に配置した後、両基板21a,21bを貼り合わせる前に紫外線を照射し、少なくとも表面を固化させる。これには、アクリル系、エポキシ系樹脂などの紫外線硬化樹脂であればいずれでも用いることができ、液晶パネルの製造に用いられる紫外線硬化型のシール樹脂や封口材を好適に用いることができる。
【0043】
樹脂構造物27は、硬化後に液晶表示デバイスの表示を妨げず2枚の基板を適切に支持できるような形状、大きさ、間隔、配置パターンとなるように配置すればよい。例えば、格子配列などの所定の配置規則に基づいて、一定の間隔をおいて配列された、円柱状、四角柱状、あるいは楕円柱状などのドット状のものとすることができる。また、所定の間隔をおいて配置されたストライプ状のものでもよい。樹脂構造物をドット状に形成することにより液晶表示デバイスの開口率を高く保持しつつ、上下基板との接着性を高め、振動や曲げなどに強い強固な素子にすることができる。また、樹脂構造物をストライプ状に形成すると、ドット状に形成した場合に比べて概して開口率は低くなるが、接着面積の増加により樹脂構造物と基板との接着性が増し、素子自身がさらに強固なものとなる。さらに、ストライプ状の樹脂構造物を形成すると液晶層内に堰が設けられることとなり、液晶層内の液晶組成物の流動を防ぐ点で有利である。図7には、格子状に円柱状の樹脂構造物27を設けた場合の平面図を示した。
【0044】
ドット状樹脂構造物は、最大幅が200μm以下の大きさのものが接着性、表示特性を考慮すると望ましく、また、少なくとも数μm、より好ましくは製法上の容易性を考慮して10μm以上の最大幅のものが望ましい。上下基板を支持し、かつ、ある程度の接着力を有するには樹脂構造物の大きさも問題となるが、加熱圧着後に樹脂構造物の接着部分の面積が光変調領域内に占める面積の割合が1%以上であれば、液晶光変調素子として十分な強度を得ることができる。樹脂構造物の光変調領域内に占める面積が増加するに従って光変調部の面積は小さくなるが、樹脂構造物の占める面積の割合が40%以下であれば液晶光変調素子として実用上十分な特性が得られる。ストライプ状樹脂構造物の線幅は、上述のドット状樹脂構造物の場合と同様に数μm〜200μm、より好ましくは10μm〜200μmとすることが望ましい。
【0045】
なお、本第2実施形態のように、マトリクス電極により画素を構成した液晶表示デバイスでは、ドット状樹脂構造物を形成する場合、画素が大きい場合には画素中に複数個該樹脂構造物を形成することで液晶光変調素子の強度を増す構成も有用であり、画素が小さい場合には一つの樹脂構造物で複数個分の画素の面積を支持する構成も有用である。また、電極間に優先的にドット状樹脂構造物を配置すると開口率が上昇するため好ましい。マトリクス電極により画素を構成した液晶表示デバイスにストライプ状樹脂構造物を形成する場合、開口率をできるだけ大きくするために、帯状電極間に電極に沿って樹脂構造物を形成することが望ましい。
【0046】
液晶組成物28はいずれのモードで使用されるものでもよく、ツイスティッドネマティック(TN)モード、スーパーツイスティッドネマティック(STN)モード、強誘電性液晶(FLC)モード、インプレーンスイッチング(IPS)モード、ヴァーティカルアライン(VA)モード、電界誘起複屈折(ECB)モード、コレステリック・ネマティック相転移ゲストホストモード、高分子分散型液晶モード、コレステリック選択反射型モードなどいずれのモードで使用される液晶材料でもよい。
【0047】
基板21a,21bには透光性材料を好適に用いることができ、少なくとも一方の基板が可撓性を有していれば、他方はガラスなど可撓性を有していないものであってもよい。また、基板21a,21bは可視光領域の任意の波長域の光を透過すればよい。以下で透明という単語は同様の意味で用いる。また、反射型の液晶表示デバイスの場合にはいずれか一方の基板21a,21bが透明であればよく、他方は、金属膜、有機膜、無機膜などが設けられて透明でなくなった基板や金属板、プラスチック板等透明でない基板を用いてもよい。
【0048】
図4は、液晶表示デバイス20の変形例を示し、配向膜24a,24bを表示領域のみに設けた例である。図4に示すように、配向膜24a,24bを表示領域内のみに設けることにより、配向膜材料の使用量を減らすことができる。また、シール樹脂26が直接基板21a,21bあるいは絶縁膜23a,23bに接するので、配向膜24a,24bを介して大気中の水分が液晶層に浸入するのが効果的に防止される。
【0049】
シール樹脂26として紫外線硬化性樹脂材料や熱硬化性樹脂材料を用いている場合、ある種の配向膜の存在によってはシール樹脂の硬化が阻害されることがあるが、配向膜を表示領域内のみに設けることによって、この問題を防ぐことが可能である。なお、シール樹脂26に含まれるスペーサ25’の大きさを、表示領域内に散布するスペーサ25とは異なる大きさとしても構わないが、通常、絶縁膜や配向膜の厚み、電極の厚み、液晶層の厚みやなどは液晶表示デバイスの平面方向の大きさに比べて十分に小さいので、シール樹脂に含まれるスペーサの大きさと表示領域内に散布するスペーサとを同じ大きさにしても、液晶層の厚みが異なるなどの問題は特に生じない。
【0050】
このような液晶表示デバイス20は、以下のようにして作製することができる。
まず、図5(A),(B)に示すように、基板21a,21b上に所定のパターンで透明電極22a,22bを形成する。NESAガラスなどの市販の透明電極付き基板を用いてもよい。なお、基板21a、21bの少なくとも一方は可撓性である。後述する基板の貼り合せ工程において、平面状に保たれた基板に対して貼り合せを行う方の基板を可撓性とするのが適当である。
【0051】
そして、図5(C),(D)に示すように、必要に応じて両基板の電極面に無機又は有機の薄膜を設ける。本第2実施形態では、まず絶縁膜23a,23bを形成し、次に配向膜24a,24bを形成する例を示している。これらの絶縁膜や配向膜は必要に応じて設けられるものであり、それぞれ、酸化シリコン等の無機材料やポリイミド樹脂などの有機材料を用いて、スパッタリング法、スピンコート法、あるいはロールコート法など公知の方法によって形成すればよい。絶縁膜、配向膜のいずれか一方のみを設けるようにしても構わないし、一方の基板のみにこれらの膜を形成するようにしてもよい。さらに必要であれば、配向膜にラビング処理を施してもよい。
【0052】
次に、基板21b上には、図5(A’),(B’)に示すように、スペーサ25を散布し、基板21bの周辺部へシール樹脂26を塗布する。シール樹脂26を設けることにより、液晶組成物が液晶表示デバイス内に封入すると共に、樹脂構造物と合わせて両基板を広い面積で支持することができるので、基板間ギャップを液晶表示デバイス全体で均一に保つことができる。
【0053】
シール樹脂26の材質は、液晶組成物を液晶表示デバイス内部に封入できるものであれば特に制限はないが、紫外線硬化性樹脂や熱硬化性樹脂等を用いることが好ましい。特にシール樹脂としてエポキシ樹脂材料などの熱硬化性樹脂材料を用いると、長期にわたり高い気密性を保つことができる。シール樹脂26を樹脂構造物27と同じ高分子材料で構成してもよい。
【0054】
シール樹脂26の形成方法は前記第1実施形態で説明したのと同様である。なお、シール樹脂26中には、スペーサ25’が含まれていてもよい。シール樹脂に含ませるスペーサの大きさは表示領域に散布するスペーサ25の大きさとほぼ同じものを用いることができる。
【0055】
なお、本第2実施形態では、シール樹脂26を樹脂構造物27と異なる基板上に設けることにより、シール樹脂26と樹脂構造物27との形成法や材料を変えることが容易になる。例えば、表示領域内ではスクリーン版やメタルマスクを用いて精細な樹脂構造物27を作製し、表示領域外ではディスペンサを用いて、用いる樹脂量を必要最小限に抑えることができる。また、表示領域内の樹脂構造物としては精細度や接着性を重視した樹脂を選択し、シール樹脂26としては液晶組成物28中に外部から不純物が混入しないように気密性が高く、長期の信頼性を有する樹脂材料を選択できる。もちろん、両者を同じ基板上に設けることも可能である。
【0056】
シール樹脂26を樹脂構造物27と同じ樹脂材料で構成し、かつ、シール樹脂26と樹脂構造物27とを同じ基板上に同じ方法で作製する場合には、工程を簡略化できる。さらに、シール樹脂26と樹脂構造物27とを同時に形成することで、生産工程を最小限にとどめることができる。
【0057】
こうして貼り合せ前の基板を作製した後、図5(C’)に示すように、真空吸着可能なホットプレート30などの発熱可能な平面基板上に基板21bを載置し、基板21bを加熱する。基板21bを加熱することにより、粘度の高い液晶材料の粘度を下げることができるので、両基板を重ね合わせる際に、基板間への気泡の巻き込みを少なくすることができる。基板の加熱温度は適宜設定すればよいが、液晶材料のアイソトロピック相への転移温度以上にすることで、液晶材料の流動性を高めることができ、基板の位置による液晶材料の組成変化の発生を低減でき、表示ムラを生じないようにすることができる。
【0058】
シール樹脂を両基板の貼り合せ前に半硬化状態としておくと、両基板の貼り合せをより確実に行うことができる。例えば、熱硬化性樹脂材料をシール樹脂の材料として用いている場合は、ホットプレート30による加熱によってシール樹脂を半硬化状態とすることができる。なお、ここでいう半硬化状態とは、前記第1実施形態で説明したのと同じ意味である。
【0059】
シール樹脂として熱硬化性樹脂材料を用いる場合、樹脂構造物の軟化温度とシール樹脂の硬化温度とを一致あるいは接近させると、一段階の加熱工程で処理することができ、極めて効率良く生産することができる。樹脂構造物の軟化温度とシール樹脂として用いる熱硬化性樹脂材料の硬化温度との差の絶対値を15℃以内、より好ましくは10℃以内程度とすることが望ましい。
【0060】
図11は、発熱可能な平面基板の一例である真空吸着可能なホットプレート30の構成を示す図である。図11に示すように、ホットプレート30は、加熱の対象となる基板を固定支持するための真空吸着用の吸着孔31cが複数設けられている吸着テーブル31と、吸着テーブル31の裏面に密着固定されたプレート状のヒータ32と、ベーク材やセラミック材などからなる断熱プレート33とから構成されている。各吸着孔31cは全て吸着テーブル31内で連通しており、さらに電磁弁39を介して真空ポンプ40に接続されている。各吸着孔31cからのエアー吸引により基板が固定支持されるので、可撓性を有する基板21bを加熱しても基板21bが熱膨張により撓むことなく固定され、基板21bをむらなく加熱することができる。
【0061】
一方、基板21a上には、図5(E)に示すように、所定の配列で硬化性樹脂材料27’を配置し、この硬化性樹脂材料27’を硬化させて樹脂構造物27とする。硬化性樹脂材料27’としては、前述したように、光硬化性樹脂材料、熱硬化性樹脂材料、電子線硬化性樹脂材料などを用いることができ、硬化後に基板21aの軟化温度以下の温度で軟化するものであればよい。
こうして樹脂構造物27の形成された基板21aと、スペーサ25及びシール樹脂26の配置された基板21bとを貼り合せる。
【0062】
図6は両基板を貼り合わせる様子を示している。両基板の貼り合わせに際しては、基板21a,21bの少なくとも一方を加熱し、樹脂構造物27を軟化させる。そして、図6(A)に示すように、ホットプレート30上に固定された基板21aの端部に液晶組成物28を滴下し、液晶組成物28が滴下されている側の端部に基板21bの端部を重ね合わせる。そして、基板21bの反対側の端部を持ち上げるようにして基板21bを撓ませて、加圧部材で基板21bを基板21aに対して加圧しながら液晶組成物28を押し出しつつ重ね合わせていく。基板21bを加圧する加圧部材は、発熱ローラを用いることが好ましく、図7(A)には、加圧ローラ51とその下流に設けられた加圧加熱ローラ52とで基板21bを加圧する例を示した。
【0063】
基板21aに関しては配向膜24aが形成されている面を上にして、予め所定の温度に加熱されているホットプレート30上に載置し、基板21aの端部に液晶組成物28を滴下する。液晶組成物28は、シール樹脂26と両基板21a,21bとで囲まれた体積以上の量を滴下すればよい。
【0064】
シール樹脂26は、一対の基板が重ね合わされるまでは半硬化状態としておくことが好ましい。半硬化状態としておくことで、液晶組成物中へのシール樹脂成分の溶出を抑制することができる。なお、樹脂構造物を設けた基板とは異なる基板にシール樹脂を設けて両基板を貼り合わせると、半硬化後のシール樹脂への加熱を加圧時のみとすることができ、シール樹脂の硬化過多による接着力の低下を抑えることができる。
【0065】
貼り合せの後、先に説明した第1実施形態と同様に、一対の平面基板75で基板21a,21bを挟み、荷重をかけ、適当な温度・時間で維持する。接着が十分完了するだけの時間が経過したら、貼り合わされた基板を冷却し、平面基板75を取り去って液晶表示デバイスとする。冷却は荷重をかけたまま徐冷することが好ましい。
【0066】
次に、基板の貼り合せに用いることのできる貼り合せ装置の一例を説明する。図12は貼り合わせ装置の外観を示す。図13はこの装置により一対の基板21a,21bを貼り合わせる様子を示す。
【0067】
この貼り合わせ装置は、基板21aを載置して移動させるホットプレート30と、液晶組成物28を定量吐出する定量吐出ユニット41と、2枚の基板21a,21bを加圧及び加熱する加圧加熱ユニット50と、第2基板21bの後端を保持する保持ユニット70とを備えている。
【0068】
ホットプレート30は図11に示したように、さらに詳しくは、断熱プレート33の下面に、基台100(図12参照)上に設けられたLMレール38上をスライドするLMブロック34と、サーボモータ又はスピードコントロールモータを駆動源36とするボールねじ35に螺着したナットブロック34’とが設けられている。ボールねじ35の正逆回転に基づいてこれと螺着するブロック34’がホットプレート30及びブロック34と一体的にレール38に沿って往復移動する。
【0069】
図11に示すように、吸着テーブル31には基板21aを位置決めするためのピン31aが設けられている。ホットプレート30がスライドして、後述する加圧加熱ユニット50に設けられた加圧ローラ51及び加圧加熱ローラ52と対向する位置にきた場合、ピン31aの背部に設けられたコイルスプリング31bが縮んでピン31aがローラ圧で下降し、加圧ローラ51及び加圧加熱ローラ52に負荷をかけない構造になっている。
【0070】
また、前記ホットプレート30においては、図11に示した各吸着孔31cからのエアー吸引により基板21aが固定支持されるので、上方から基板21aを押さえる部材が必要なく、装置構成の簡素化や汚れ防止の点で有利である。また、たとえフィルム基板であったとしても基板の膨らみが生じない。もし、基板をプレートの上方から押さえて固定する場合、基板を貼り合わせるための加圧ローラの移動を妨げないように基板周縁部で支持することになり、特に可撓性を有する大型基板を用いた場合に基板全体を平坦に保つことが非常に困難となる。
【0071】
さらに、吸着テーブル31の近傍には温度センサ32bが設けられており、この温度センサ32bに接続された温度調節器32aによってヒータ32をオン/オフ制御し、吸着テーブル31の温度制御を行う。
【0072】
LMレール38の近傍には、ホットプレート30が所定の位置で停止又は速度変更できるようにフォトセンサ又はリミットスイッチなどの位置検出器37(図13参照)が配置されており、駆動源36への制御信号を発するように構成されている。
【0073】
定量吐出ユニット41は、液晶組成物を内部に収容して吐出口から液晶組成物を吐出するシリンダ42と、該シリンダ42内にエアーを供給する空圧源44と、空圧源44を制御してシリンダ42からの液晶組成物の吐出量を調整する制御装置43と、この制御装置43及びシリンダ42を吸着テーブル31上方の任意の位置に停止・走行させるためのX−Yロボット機構45とから構成されている。
【0074】
加圧加熱ユニット50は、図12、図13に示されているように、加圧ローラ51と加圧加熱ローラ52との2本のローラを備えており、ホットプレート30の移動によって基板21a,21bがローラ51,52の対向部にきたときにローラ51,52によって基板21a,21bをホットプレート30に向けて加圧及び加熱する。
【0075】
加圧ローラ51の両端部は、図14に示すように、それぞれベアリング54を介してベアリングホルダ55に取り付けられている。基台100上には支持板56が取り付けられており、各ベアリングホルダ55はこの支持板56に取り付けられたLMレール57上をスライドするLMブロック58に接続ブロック59を介して接続されている。これにより、加圧ローラ51がホットプレート30の直上でスライド可能に支持される。
【0076】
ベアリングホルダ55の上方には、ベアリングホルダ55を押圧するばね60と、ばね60の縮み量を調整するための調整ボルト61とが設けられている。調整ボルト61は、支持板56に設けられたねじ穴に螺合され、先端に設けられたストッパ62でばね60を押圧する。調整ボルト61を回転させることにより、ばね60の縮み量を変更することができるので、基板21a,21bに対して均一な圧力がかかるように加圧ローラ51の加圧力が調整できる。さらに、ベアリングホルダ55の下方には、過度の加圧を防止するためのストッパ63が設けられている。加圧ローラ51による加圧力は、加圧加熱ローラ52の加圧力よりも弱めに設定しておくことが好ましい。
【0077】
加圧加熱ローラ52及びその周囲の支持構成も前記加圧ローラ51の支持構成と同様である。但し、加圧加熱ローラ52は中空構造であり、中空部分に内蔵された棒状のヒータ53で加圧加熱ローラ52の表面が加熱される。加圧加熱ローラ52の表面近傍には非接触又は接触式の温度センサ64が配置されており、この温度センサ64に接続された温度調節器65によりローラ52の表面温度制御を行う。
加圧ローラ51及び加圧加熱ローラ52の表面は、平滑で離型性を有することが好ましく、例えば、シリコンゴム層が好適に使用できる。
【0078】
基板保持ユニット70は、基板21bの後端を保持する保持ローラ対71と、この保持ローラ対71に先端が接続されたワイヤ73の巻き取りと送り出しとを行うためのモータ72とを備えている。モータ72は、ホットプレート30の先端が加圧ローラ51に対向する位置にきたとき、ワイヤ73の送り出しを開始し、保持ローラ対71の下降動作をホットプレート30の移動動作に連動させる。
【0079】
以下、本第2実施形態の具体的な実施例を挙げる。
(実施例2)
第1基板として、前記7059ガラスを用い、この基板上にITO(IndiumTin Oxide)をスパッタリング法により、厚さ200nmに成膜した。また、第2基板として、可撓性を有する透明導電性フィルムFST−5352(住友ベークライト社製)を用いた。このフィルムにもITOを成膜した。これらの基板上のITOをフォトリソグラフィ工程により、電極ピッチ350μm、電極幅300μmでパターニングし、帯状の透明電極を形成した。
【0080】
次に、ポリシラザン溶液L120(東燃社製)を用い、スピンコート法により両基板の透明電極上に厚さ1000オングストロームの薄膜を形成し、120℃の恒温槽中で2時間加熱し、さらに、90℃、湿度85%の恒温恒湿槽中で3時間加熱することにより絶縁膜を形成した。次に、配向膜材料AL4552(JSR社製)をスピンコート法で両基板の絶縁膜上に厚み500オングストロームの薄膜を形成し、165℃で2時間恒温槽中で加熱した。
【0081】
加熱後、両基板上の配向膜上をラビング処理した。図8に示すように、ラビング方向Rは、第1基板21aが帯状電極22aの長手方向から時計回りに45°、第2基板21bが反時計回りに45°の方向に行った。
【0082】
次に、スペーサとして粒径が4.5μmの前記ミクロパールSP−2045を第2基板上に散布した。なお、スペーサの散布は、水:イソプロパノール=1:1(体積比)の溶媒中にスペーサを分散させ、スプレー瓶から第2基板の配向膜上に吹き付けることにより行った。続いて、第2基板の周辺部に、スペーサとして粒径が4.5μmの前記ミクロパールSP−2045をシール材ストラクトボンドXN−21−S(三井東圧社製)中に混入したものを液晶シール樹脂塗布装置(ディスペンサー)MLC−III(武蔵エンジニアリング社製)を用いて描画した。このとき、シール樹脂26は図9に示すように表示領域を囲む環状構造とした。
シール樹脂を描画後、第2基板に対しては、図11に示した真空吸着可能なホットプレート30上で吸着固定して80℃で30分間加熱した。
【0083】
次に、第1基板上に樹脂構造物を形成した。ここでは、樹脂構造物に熱可塑性樹脂(ポリエステル樹脂)のアロンメルトPES−360SA40(スリーボンド社製)を用いた。この熱可塑性樹脂をスクリーン印刷法により、直径50μm、ピッチ350μmで印刷した。このような基板の貼り合わせには、図12〜図14に示した貼り合わせ装置を使用した。
【0084】
貼り合わせに際して、基板に関しては配向膜が形成されている面を上にして80℃に予め加熱されているホットプレート30上に真空吸着して固定し、第1基板の端部に液晶組成物を滴下した。滴下量は前記第1実施形態と同様にシール樹脂と両基板とで囲まれた体積以上の量を滴下した。ここでは、TNモードで使用されるZLI1565にカイラル材であるS811(メルク社製)を0.7wt%含むものを用いた。
【0085】
次に、図10に示すように、第2基板21b上の帯状の透明電極22bが第1基板21a上の帯状の透明電極22aと直交し、かつ、配向膜上をラビング方向Rが直交するように対向させ、液晶組成物が滴下されている側の端部を重ね合わせた。次に、ホットプレート30をシリコンゴムローラ51,52が回転するように移動させて液晶組成物28を展開させながら、第1基板21a上に第2基板21bを貼り合わせた。
【0086】
このとき2本目のシリコンゴムローラ52は150℃の表面温度に設定し、このシリコンゴムローラ52により樹脂構造物27を軟化させながら、基板間ギャップをスペーサ25によって規定される値まで加圧した。シリコンゴムローラ51,52で貼り合わせた基板21a,21bを、表面を研摩したステンレス製の一対の平面基板75でシリコンゴム製のシート76を介して挟み、0.3kg/cm2の荷重をかけ、150℃の恒温槽中に90分間置いた。その後、恒温槽の電源を切り、荷重をかけたまま恒温槽中で室温まで冷却した。このようにして液晶表示デバイスを作製した。
【0087】
このようにして作製したTNモードで動作する液晶表示デバイスは、基板間ギャップが均一に保たれ、表示むらの極めて少ないものであった。
【0088】
(貼り合わせ装置の改良例、図15参照)
図15は前述した貼り合わせ装置(図11〜図14参照)の改良例を示す。この装置は、前記ホットプレート30、加圧加熱ユニット50等を基台100上で真空チャンバ80に収容したものである。真空チャンバ80は昇降機構81に保持されて昇降可能であり、基台100との間にはOリング82が介在されて気密性を維持するようになっている。真空チャンバ80の内部は電磁弁86を介して真空ポンプ85に接続されており、内部の減圧が図られる。
【0089】
この改良例を使用すれば、真空チャンバ80内を清浄に保つことができるため、基板21a,21b間(液晶組成物28内)への不純物や気泡等の巻き込みをより確実に防止することができる。
【0090】
(第3実施形態、図16、図17参照)
本第3実施形態では、室温でコレステリック相を示す液晶組成物を用い、各層で異なる選択反射波長を有する液晶組成物を挟持した3層の液晶パネルからなる反射型液晶表示デバイス20’について説明する。この液晶表示デバイス20’は、予めスペーサを分散させた液晶組成物を基板上に塗布する方法で作製される。
【0091】
図16はこのような液晶表示デバイス20’の断面を示し、3層の全てで可撓性を有する基板21a,21bを用いている点、液晶組成物28が室温でコレステリック相を示す材料を用いている点、一対の基板21a,21bからなる液晶パネルが3層に積層されている点以外は前記第2実施形態と同様である。
【0092】
本第3実施形態では、各層に含まれる液晶組成物の選択反射波長を異なるものとすることにより、各層を選択的に反射状態・透過状態とすることにより、カラー表示を行うことができる。例えば、赤、緑、青の各色を反射するように調整した液晶組成物を用いた液晶表示素子を積層することにより、フルカラー表示を行うことができる。以下、前記第2実施形態と異なる箇所についてのみ述べる。
【0093】
図17は、液晶表示デバイス20’の製造工程の一部を示し、先に説明した第2実施形態とは異なる箇所を示している。まず、第2実施形態と同様にして貼り合せ前の基板21a,21bを作製する。次に、図17(A)に示すように、図15に示した貼り合せ装置の真空吸着可能なホットプレート30上に基板21aを載置し、液晶組成物28を基板21a上の端部に塗布する。そして、図17(B)に示すように、真空チャンバ80内を減圧した上で、この端部で基板21bを互いの帯状電極22a,22bが直交するように重ね合わせ、加圧ローラ51と加圧加熱ローラ52で両基板を貼り合せる。
【0094】
このようにして、各層を構成する基板21a,21bを貼り合せた後、各層間に接着剤29を滴下し各層での画素の位置ずれがないようにアライメントをし、各層を接着する。接着剤29としては、熱硬化性樹脂材料や光硬化性樹脂材料などの硬化性樹脂材料や、熱可塑性樹脂を用いることもできる。また、粘着剤により各層を粘着して積層してもよい。
【0095】
第3層目の基板21aの透明電極が設けられていない面には光吸収層を設ける。この光吸収層を設ける面を3層積層時の最下面として貼り合せる。光吸収層は基板21aの透明電極22aが設けられている側に設けてもよい。その場合は、基板21aと透明電極22aの間に設けるのが印加電圧を上昇させることがないので最も好ましいが、透明電極22aと液晶組成物28との間に設けても構わない。また、基板21aの外面に設ける場合には、黒色のラッカーのような塗料で光吸収層を形成してもよい。
【0096】
以下、第3実施形態の具体的な実施例を挙げる。
(実施例3)
基板として、可撓性を有する透明導電性フィルムFST−5352を2枚使用し、前記実施例2と同様にして各フィルムに帯状の透明電極を形成した。また、各基板の電極面には実施例2と同様にして絶縁膜と配向膜を設けた。但し、配向膜のラビング処理は行わないようにした。
【0097】
各層の液晶層の選択反射波長が、第1層目(図16の最上層)は490nm(青)、第2層目(中層)は560nm(緑)、第3層目(最下層)は680nm(赤)となるように、液晶組成物は、ネマティック液晶E44にカイラル材S811を(共にメルク社製)、それぞれ32wt%(第1層)、30wt%(第2層)、25wt%(第3層)混合したものを使用した。
【0098】
また、スペーサは、基板間ギャップをそれぞれ5μm、7μm、9μmとするため、第1層目の液晶組成物中には粒径が5μmのSP205、第2層目の液晶組成物には粒径7μmのSP207、第3層目の液晶組成物には粒径9μmのSP209(共に積水ファインケミカル社製)を予め分散させておいた。また、シール樹脂は紫外線硬化型樹脂(エポキシ樹脂)材料のUV RESIN T−470/UR−7092(長瀬チバ社製:ガラス転移点144℃)を用い、各層で5μm、7μm、9μmのスペーサを混合した。この紫外線硬化型樹脂材料をスクリーン印刷法により基板上に塗布した後、4kWの高圧水銀灯HMW−244−11CM(オーク社製)により、積算光量で4000mJ/cm2照射した。
【0099】
各層を形成する他方の基板上には、前記実施例2と同様にして紫外線硬化型樹脂材料UV RESIN T−7092を用いて、目的とする各層の基板間ギャップよりも大きい高さを持つ樹脂構造物を各層それぞれの基板に形成した。
【0100】
こうして、前記第2実施形態と同様にして貼り合わせ前の基板21a,21bを作製し、ホットプレート30上に基板21aを真空吸着し、予め所望の粒径のスペーサ25を分散させた液晶組成物28を基板21a上の端部に塗布した。次に、基板21bを貼り合せ装置に装着し、真空チャンバ内を減圧した上で、液晶組成物28を塗布した側の端部で基板21bを互いの帯状電極22a,22bが直交するように重ね合わせ、図15に示した貼り合わせ装置で貼り合わせた。
【0101】
このようにして、各層を構成する基板21a,21bを貼り合わせた後、各層間に接着剤29として紫外線硬化樹脂フォトレックA−704−180(積水ファインケミカル社製)を滴下し、各層での画素の位置ずれがないようにアライメントをし、紫外線を照射して3層を接着した。ここでは、接着剤29に紫外線硬化性樹脂を用いたが、熱硬化性の樹脂でもよく、さらには熱可塑性の樹脂でもよい。また、粘着剤により各層を粘着して積層してもよい。
【0102】
また、第3層目の基板21aの透明電極22aが設けられていない面にブラックレジストCFPR BK−730S(東京応化工業社製)を塗布し光吸収層19とした。この光吸収層19を設ける面を3層積層時の最下面として貼り合わせた。
【0103】
このようにして作製した反射型液晶表示デバイス20’は、各層に比較的小さいパルス電圧を与えるとフォーカルコニック状態となって透明となり、比較的大きいパルス電圧を与えるとプレーナ状態となって各色の選択反射状態となり、さらに中間的な大きさのパルス電圧を与えると中間調表示がなされ、いずれの場合も電圧無印加状態で表示が維持された。また、各層を適宜オン・オフすることで、非常に明るく視認性の高いフルカラー表示が可能であった。
【0104】
(第4実施形態、図18参照)
本第4実施形態としては、高分子材料中に液晶組成物が分散されている高分子分散型液晶表示デバイス90を説明する。
【0105】
図18はこのような液晶表示デバイス90の断面を示し、可撓性を有する基板91a,91b上にはそれぞれ、透明の帯状電極92a,92bが形成され、必要に応じて、絶縁膜93a,93b、配向膜94a,94bが形成されている。基板91a,91bの周辺部には接着材料として熱可塑性樹脂のシール樹脂96が設けられている。また、表示媒体として、高分子材料97中に分散された液晶組成物98が基板91a,91b間に挟持され、基板間ギャップをスペーサ95より規定している。
【0106】
この液晶表示デバイス90は、以下のようにして作製可能である。前記第2実施形態と同様に、パターニングされた帯状電極92a,92bが形成された基板91a,91b上に必要に応じて、絶縁膜93a,93b、配向膜94a,94bを形成し、さらに必要に応じて、配向膜94a,94b上をラビング処理や紫外線照射などによる配向処理を行う。続いて、少なくとも一方の基板91b上にスペーサ95’を混入したシール樹脂96を形成する。
【0107】
また、一方の基板91a上にスペーサ95を散布すると共に、液晶組成物98を分散した高分子材料97を滴下する。基板91a,91bの貼り合わせは前記第2実施形態と同様である。そして、例えば高分子材料として光硬化性樹脂を用いた場合は、光を照射して高分子材料を高分子化する。
【0108】
以下、第4実施形態の具体的な実施例を挙げる。
(実施例4)
基板として、可撓性を有する透明導電性フィルムFST−5352を2枚使用し、前記第2実施例と同様にして各フィルムに帯状の透明電極を形成した。また、各基板の電極面には実施例2と同様にして絶縁膜と配向膜を設けた。
【0109】
シール樹脂は、熱可塑性樹脂(ポリエステル樹脂)であるアロンメルトPES−360SA40(スリーボンド社製)中に、予めスペーサとして粒径20μmの前記SP220を混入したものをスクリーン印刷法により、図9に示したのと同様に基板の周辺部に環状に形成した。
【0110】
また、一方の基板上にスペーサとして粒径20μmの前記SP220を散布した。表示媒体としては、液晶成分としてカイラル材S811を12wt%含むネマティック液晶E8(常光屈折率no:1.525、屈折率異方性Δn:0.246)(ともにメルク社製)を85wt%と、高分子材料として光重合開始剤Darocur1173(Nagase−Ciba社製)を10wt%含む紫外線硬化型アクリルモノマーR128H(屈折率1.526)(日本化薬社製)を15wt%混合したものを使用した。この表示媒体を基板上に滴下し、図11〜図14に示した貼り合わせ装置を使用し、前記第2実施例と同様にして貼り合わせた。
【0111】
貼り合わせ後、超高圧水銀ランプを用いて紫外線を波長365nmで600mJ/cm2照射し、アクリルモノマーを重合させた。なお、必要に応じて、加熱冷却工程をこの紫外線照射工程の前後に設けてもよい。
このようにして作製した高分子分散型液晶表示デバイス90は、注入工程を効率的に行うことができ、気泡の巻き込みの少ないものであった。
【0112】
(他の実施形態)
なお、本発明に係る液晶光変調デバイスの製造方法は前記各実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
特に、液晶組成物の具体的物質や基板、接着材料等の材質は任意である。また、製造装置としても、図11〜図15に示した構成以外のものを使用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶表示デバイスの第1実施形態を示す断面図。
【図2】前記第1実施形態の製造工程を示す説明図。
【図3】液晶表示デバイスの第2実施形態を示す断面図。
【図4】前記第2実施形態の変形例を示す断面図。
【図5】前記第2実施形態の製造工程を示す説明図。
【図6】前記第2実施形態の製造工程を示す説明図、図5の続き。
【図7】前記第2実施形態における樹脂構造物の配置説明図。
【図8】前記第2実施形態において、第1及び第2基板上に形成された配向膜の配向方向を示す平面図。
【図9】第2基板上に設けられたシール樹脂を示す平面図。
【図10】第1及び第2基板の貼り合わせ方向を示す説明図。
【図11】液晶表示デバイスの製造装置におけるホットプレートを示す断面図。
【図12】前記ホットプレートを含む貼り合わせ装置を示す斜視図。
【図13】前記貼り合わせ装置を示す概略正面図。
【図14】前記貼り合わせ装置を示す概略側面図。
【図15】前記貼り合わせ装置の改良例を示す概略構成図。
【図16】液晶表示デバイスの第3実施形態を示す断面図。
【図17】前記第3実施形態の製造工程を示す説明図。
【図18】液晶表示デバイスの第4実施形態を示す断面図。
【符号の説明】
10,20,20’,90…液晶表示デバイス
1a,1b,21a,21b,91a,91b…基板
2,26,96…シール樹脂
3,25,95…スペーサ
4,28,98…液晶組成物
27…樹脂構造物
6,30…ホットプレート
50…加圧加熱ユニット
7,51,52…ローラ
Claims (23)
- 少なくとも一方が可撓性を有する第1及び第2基板間に液晶組成物を挟持してなる液晶光変調デバイスの製造方法において、第1又は第2基板の少なくともいずれかに、液晶組成物を第1及び第2基板間に封止するためのシール樹脂を配する工程と、第1及び第2基板を重ね合わせる前に、前記シール樹脂を半硬化状態とする工程と、第1又は第2基板の少なくともいずれかに、加熱により軟化する樹脂構造物を配する工程と、第1又は第2基板の少なくともいずれかに、スペーサを配する工程と、第1基板を平板上に載置してその表面に液晶組成物を供給する工程と、可撓性を有する第2基板を加圧部材によって液晶組成物を介して前記平板上の第1基板に向けて加圧すると共に、前記平板及び/又は加圧部材を移動させる貼り合わせ工程と、加熱により前記樹脂構造物を第1及び第2基板に接着する工程と、を備えたことを特徴とする液晶光変調デバイスの製造方法。
- 予めスペーサを分散させた液晶組成物を第1基板上に供給することを特徴とする請求項1記載の液晶光変調デバイスの製造方法。
- 前記第1基板は前記平板上に真空吸着によって固定されることを特徴とする請求項1記載の液晶光変調デバイスの製造方法。
- 前記貼り合わせ工程は減圧下で行われることを特徴とする請求項1記載の液晶光変調デバイスの製造方法。
- 前記貼り合わせ工程は前記平板を加熱しつつ行われることを特徴とする請求項1記載の液晶光変調デバイスの製造方法。
- 前記貼り合わせ工程において、第2基板の一端を第1基板から所定距離離れて保持することを特徴とする請求項1記載の液晶光変調デバイスの製造方法。
- 前記加圧部材は加圧部が曲面を有する部材であることを特徴とする請求項1記載の液晶光変調デバイスの製造方法。
- 前記加圧部材は加熱されることを特徴とする請求項1記載の液晶光変調デバイスの製造方法。
- 前記加圧部材は加圧部が曲面を有する複数の部材から構成され、少なくとも一つの部材が加熱されることを特徴とする請求項1記載の液晶光変調デバイスの製造方法。
- 前記加圧部材はローラであることを特徴とする請求項8又は請求項9記載の液晶光変調デバイスの製造方法。
- 前記樹脂構造物と前記シール樹脂とは別々の基板に配されることを特徴とする請求項1記載の液晶光変調デバイスの製造方法。
- 前記シール樹脂は熱硬化性樹脂材料であり、該シール樹脂の硬化温度と前記樹脂構造物の軟化温度との差が15℃以内であることを特徴とする請求項1記載の液晶光変調デバイスの製造方法。
- 加熱により前記樹脂構造物を軟化すると共に前記シール樹脂を硬化することを特徴とする請求項1記載の液晶光変調デバイスの製造方法。
- 前記スペーサを前記シール樹脂と同じ基板に配することを特徴とする請求項1記載の液晶光変調デバイスの製造方法。
- 前記液晶組成物は前記樹脂構造物と同じ基板に配することを特徴とする請求項1記載の液晶光変調デバイスの製造方法。
- 前記樹脂構造物と前記スペーサを別の基板に配することを特徴とする請求項1記載の液晶光変調デバイスの製造方法。
- 前記樹脂構造物は印刷法によって基板上に配されることを特徴とする請求項1記載の液晶光変調デバイスの製造方法。
- 前記樹脂構造物と前記シール樹脂とは同じ基板に配されることを特徴とする請求項1記載の液晶光変調デバイスの製造方法。
- 少なくとも一方が可撓性を有する第1及び第2基板間に液晶組成物を挟持してなる液晶光変調デバイスの製造方法において、第1及び第2基板間に液晶組成物を封止するためのシール樹脂を可撓性を有する第2基板上に配する工程と、第1及び第2基板を重ね合わせる前に、前記シール樹脂を半硬化状態とする工程と、第1基板を平板上に載置してその表面に部分的に液晶組成物を供給する工程と、第2基板を加圧部材によって液晶組成物を介して前記平板上の第1基板に向けて加圧すると共に、前記平板及び/又は加圧部材を移動させる貼り合わせ工程と、を備えたことを特徴とする液晶光変調デバイスの製造方法。
- 前記シール樹脂は液晶光変調領域を囲むように連続していることを特徴とする請求項19記載の液晶光変調デバイスの製造方法。
- 加熱加圧により前記シール樹脂を硬化させることを特徴とする請求項19記載の液晶光変調デバイスの製造方法。
- 前記スペーサは樹脂被覆されたものであることを特徴とする請求項19ないし請求項21のいずれかに記載の液晶光変調デバイスの製造方法。
- 液晶光変調領域のみに配向膜を設けることを特徴とする請求項19記載の液晶光変調デバイスの製造方法。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32095898A JP3777837B2 (ja) | 1998-11-11 | 1998-11-11 | 液晶光変調デバイスの製造方法 |
US09/309,127 US6459467B1 (en) | 1998-05-15 | 1999-05-10 | Liquid crystal light modulating device, and a manufacturing method and a manufacturing apparatus thereof |
DE69932469T DE69932469T2 (de) | 1998-05-15 | 1999-05-14 | Flüssigkristall-Lichtmodulationsvorrichtung |
EP99109636A EP0957393B1 (en) | 1998-05-15 | 1999-05-14 | Liquid crystal light modulating device |
TW088118939A TW468085B (en) | 1998-11-11 | 1999-11-01 | A liquid crystal light modulating device, and a manufacturing method and a manufacturing apparatus thereof |
CNB991243056A CN1159619C (zh) | 1998-11-11 | 1999-11-09 | 液晶光调制设备及其制造方法和制造装置 |
KR10-1999-0049784A KR100390168B1 (ko) | 1998-11-11 | 1999-11-10 | 액정광변조장치와 그 제조방법 및 제조장치 |
US09/832,474 US6583848B2 (en) | 1998-05-15 | 2001-04-11 | Liquid crystal light modulating device, and a manufacturing method and a manufacturing apparatus thereof |
US10/371,956 US6842210B2 (en) | 1998-05-15 | 2003-02-21 | Liquid crystal light modulating device, and a manufacturing method and a manufacturing apparatus thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32095898A JP3777837B2 (ja) | 1998-11-11 | 1998-11-11 | 液晶光変調デバイスの製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006001932A Division JP2006126866A (ja) | 2006-01-07 | 2006-01-07 | 液晶光変調デバイス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000147533A JP2000147533A (ja) | 2000-05-26 |
JP3777837B2 true JP3777837B2 (ja) | 2006-05-24 |
Family
ID=18127203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32095898A Expired - Fee Related JP3777837B2 (ja) | 1998-05-15 | 1998-11-11 | 液晶光変調デバイスの製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3777837B2 (ja) |
KR (1) | KR100390168B1 (ja) |
CN (1) | CN1159619C (ja) |
TW (1) | TW468085B (ja) |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4689797B2 (ja) * | 2000-07-19 | 2011-05-25 | Nec液晶テクノロジー株式会社 | 液晶表示装置の製造装置及びその製造方法 |
JP4573444B2 (ja) * | 2001-01-24 | 2010-11-04 | 株式会社スリーボンド | 貼合装置及び貼合方法 |
US7270587B2 (en) | 2002-03-05 | 2007-09-18 | Lg.Philips Lcd Co., Ltd. | Apparatus and method for manufacturing liquid crystal display devices, method for using the apparatus, and device produced by the method |
KR100884995B1 (ko) * | 2002-06-12 | 2009-02-20 | 엘지디스플레이 주식회사 | 액정표시장치의 공정라인 및 이를 이용한 제조방법 |
JP2007044571A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-22 | Bridgestone Corp | シール材の製造方法及びその方法により製造されたシール材 |
KR100881242B1 (ko) * | 2006-02-24 | 2009-02-05 | 후지쯔 가부시끼가이샤 | Ic 카드 |
JP2009090231A (ja) * | 2007-10-10 | 2009-04-30 | Bridgestone Corp | 弾性部材の形成方法および弾性部材形成装置 |
JP5226562B2 (ja) * | 2008-03-27 | 2013-07-03 | デクセリアルズ株式会社 | 異方性導電フィルム、並びに、接合体及びその製造方法 |
JP2009251444A (ja) * | 2008-04-09 | 2009-10-29 | Dainippon Printing Co Ltd | 液晶表示素子の製造方法 |
CN102323696B (zh) * | 2011-07-20 | 2014-10-22 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 液晶涂布装置和方法 |
CN102650773A (zh) * | 2012-03-31 | 2012-08-29 | 京东方科技集团股份有限公司 | 显示装置的对盒方法以及显示装置 |
CN117850105A (zh) * | 2014-11-17 | 2024-04-09 | 阿法密克罗有限公司 | 用于生产柔性电光元件的方法 |
US11435610B2 (en) | 2014-11-17 | 2022-09-06 | Alphamicron Incorporated | Method for producing a flexible electro-optic cell |
US10914991B2 (en) | 2014-11-17 | 2021-02-09 | Alphamicron Incorporated | Method for producing a flexible electro-optic cell |
EP3489741B1 (en) * | 2016-07-19 | 2022-06-22 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Light control laminate and resin spacer for light control laminates |
CN107167941B (zh) * | 2017-07-18 | 2020-12-04 | 京东方科技集团股份有限公司 | 液晶天线面板及其制备方法 |
JP7073795B2 (ja) * | 2018-03-09 | 2022-05-24 | 大日本印刷株式会社 | 合わせガラス製造方法 |
KR102171302B1 (ko) * | 2018-07-02 | 2020-10-28 | 주식회사 엘지화학 | 광변조 소자 |
-
1998
- 1998-11-11 JP JP32095898A patent/JP3777837B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-11-01 TW TW088118939A patent/TW468085B/zh not_active IP Right Cessation
- 1999-11-09 CN CNB991243056A patent/CN1159619C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1999-11-10 KR KR10-1999-0049784A patent/KR100390168B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW468085B (en) | 2001-12-11 |
CN1159619C (zh) | 2004-07-28 |
KR100390168B1 (ko) | 2003-07-04 |
KR20000035396A (ko) | 2000-06-26 |
CN1253305A (zh) | 2000-05-17 |
JP2000147533A (ja) | 2000-05-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3760645B2 (ja) | 液晶光変調デバイスの製造方法 | |
US6459467B1 (en) | Liquid crystal light modulating device, and a manufacturing method and a manufacturing apparatus thereof | |
JP3777837B2 (ja) | 液晶光変調デバイスの製造方法 | |
US6392736B1 (en) | Method of manufacturing liquid crystal display element | |
US6331881B1 (en) | Liquid crystal device with composite layer of cured resin pillars and liquid crystal phase and method of producing the same | |
JP3365140B2 (ja) | 液晶光変調素子の製造方法 | |
CN1325980C (zh) | 制造液晶显示器件的方法 | |
JPH0580302A (ja) | 液晶電気光学装置 | |
US5178571A (en) | Method for manufacturing an electro-optical device | |
US20050270468A1 (en) | Liquid crystal display device and manufacturing method thereof | |
JP5096026B2 (ja) | 液晶表示素子の製造方法 | |
US6876411B2 (en) | Electrooptical displays with multilayer structure achieved by varying rates of polymerization and/or phase separation | |
JPH06102498A (ja) | 液晶パネルの製造方法 | |
US5474629A (en) | Method for manufacturing a liquid crystal device | |
JP2006234885A (ja) | 液晶光変調器の製造方法、液晶光変調器および液晶表示装置 | |
JP3105747B2 (ja) | 液晶表示素子及びその製造方法 | |
KR970004880B1 (ko) | 액정전기광학장치 및 그 제작방법 | |
JP2006126866A (ja) | 液晶光変調デバイス | |
JP2000111880A (ja) | 液晶光変調素子及びその製造方法 | |
JP2004012772A (ja) | 液晶表示装置及びその製造方法 | |
JP4511293B2 (ja) | 液晶光変調器の製造方法、液晶光変調器および液晶表示装置 | |
JP3559197B2 (ja) | 液晶電気光学装置の作製方法 | |
JP2001305553A (ja) | 液晶表示素子およびその製造方法 | |
JP2001075111A (ja) | 液晶素子製造方法 | |
JP2004012887A (ja) | 液晶表示装置及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20050613 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050627 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050719 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050920 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051108 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060107 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060207 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060220 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090310 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100310 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110310 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110310 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120310 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130310 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140310 Year of fee payment: 8 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |