JP3775402B2 - シートクッションの製造方法及び製造装置 - Google Patents
シートクッションの製造方法及び製造装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3775402B2 JP3775402B2 JP2003292400A JP2003292400A JP3775402B2 JP 3775402 B2 JP3775402 B2 JP 3775402B2 JP 2003292400 A JP2003292400 A JP 2003292400A JP 2003292400 A JP2003292400 A JP 2003292400A JP 3775402 B2 JP3775402 B2 JP 3775402B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- raw material
- cavity
- foamed urethane
- seat cushion
- injection cavity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C44/00—Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
- B29C44/34—Auxiliary operations
- B29C44/58—Moulds
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C44/00—Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
- B29C44/02—Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of definite length, i.e. discrete articles
- B29C44/04—Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of definite length, i.e. discrete articles consisting of at least two parts of chemically or physically different materials, e.g. having different densities
- B29C44/0461—Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of definite length, i.e. discrete articles consisting of at least two parts of chemically or physically different materials, e.g. having different densities by having different chemical compositions in different places, e.g. having different concentrations of foaming agent, feeding one composition after the other
- B29C44/0476—Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of definite length, i.e. discrete articles consisting of at least two parts of chemically or physically different materials, e.g. having different densities by having different chemical compositions in different places, e.g. having different concentrations of foaming agent, feeding one composition after the other by pouring more than one composition into an open mould
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C44/00—Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
- B29C44/34—Auxiliary operations
- B29C44/36—Feeding the material to be shaped
- B29C44/38—Feeding the material to be shaped into a closed space, i.e. to make articles of definite length
- B29C44/383—Feeding the material to be shaped into a closed space, i.e. to make articles of definite length using spreading devices mounted in the mould, in front of the feed opening
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29L—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
- B29L2031/00—Other particular articles
- B29L2031/58—Upholstery or cushions, e.g. vehicle upholstery or interior padding
Landscapes
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
Description
このようなシートクッションを製造する方法としては、例えば、特許文献1に示すものがある。
上記成形型は、上記シートクッションの表面側を成形する下型成形面を備えた下型と、該下型に対して開閉可能で、上記シートクッションの裏面側を成形する上型成形面を備えた上型とを有し、
上記下型は、上記センター部を成形するためのセンターキャビティと、上記一対のサイド部を成形するための一対のサイドキャビティと、上記第2発泡ウレタン原料を注入するための原料注入キャビティと、該原料注入キャビティと上記各サイドキャビティとをそれぞれ連通させる一対の原料流路と、上記センターキャビティと上記各サイドキャビティとの間に上方に向けてそれぞれ突出する一対の左右仕切部とを有しており、
上記原料注入キャビティは、上記各サイドキャビティ及び上記各原料流路よりも重力方向において高い位置に形成されており、
上記シートクッションを製造するに当たっては、上記センターキャビティに上記第1発泡ウレタン原料を注入し、上記原料注入キャビティに上記第2発泡ウレタン原料を注入して、該第2発泡ウレタン原料を、重力により上記原料注入キャビティから上記各原料流路を経由して上記各サイドキャビティに互いに相重なるタイミングで流入させ、
上記上型を閉じ、該上型の上型成形面に形成した一対の閉塞突出部によって上記各原料流路と上記各サイドキャビティとの間を遮蔽して該各サイドキャビティを閉塞し、上記第1発泡ウレタン原料及び上記第2発泡ウレタン原料を発泡させると共に、これらを上記各左右仕切部と上記上型の上型成形面との間に形成した各接合間隙又はその近傍において接合させることを特徴とするシートクッションの製造方法にある(請求項1)。
そして、上記シートクッションを製造するに当たっては、上記センターキャビティに上記第1発泡ウレタン原料を注入し、上記原料注入キャビティに上記第2発泡ウレタン原料を注入する。
一方、原料注入キャビティに注入された第2発泡ウレタン原料は、上記原料注入キャビティから上記各原料流路に分岐して流出し、各原料流路から上記各サイドキャビティに互いに相重なるタイミングで流入していく。
したがって、上記上型を上記下型に対して閉じて、各サイドキャビティにおいて第2発泡ウレタン原料を発泡させるときにも、この第2発泡ウレタン原料は、各サイドキャビティを同じタイミングで充填していくことができる。
言い換えれば、センターキャビティにおいて発泡する第1発泡ウレタン原料と各サイドキャビティにおいて発泡する第2発泡ウレタン原料とが発泡するタイミングを調整することができるため、いずれかのサイドキャビティにおける第2発泡ウレタン原料が、センターキャビティ内に浸入した状態で発泡してしまったり、逆にセンターキャビティ内における第1発泡ウレタン原料が、いずれかのサイドキャビティ内に浸入した状態で発泡してしまったりすることを防止することができる。
該製造装置は、上記シートクッションの表面側を成形する下型成形面を備えた下型と、該下型に対して開閉可能で、上記シートクッションの裏面側を成形する上型成形面を備えた上型とを有し、
上記下型は、上記センター部を成形するためのセンターキャビティと、上記一対のサイド部を成形するための一対のサイドキャビティと、上記第2発泡ウレタン原料を注入するための原料注入キャビティと、該原料注入キャビティと上記各サイドキャビティとをそれぞれ連通させる一対の原料流路と、上記センターキャビティと上記各サイドキャビティとの間に上方に向けてそれぞれ突出する一対の左右仕切部とを有しており、
上記各左右仕切部は、上記上型を閉じた際に、上記上型の上型成形面との間に接合間隙をそれぞれ形成するよう構成されており、
上記原料注入キャビティは、上記各サイドキャビティ及び上記各原料流路よりも重力方向において高い位置に形成されており、
上記原料注入キャビティと上記各原料流路との間には、上記第2発泡ウレタン原料を上記原料注入キャビティから上記各原料流路を経由して上記各サイドキャビティに互いに相重なるタイミングで流入させる原料流出部がそれぞれ形成されており、
上記上型の上型成形面には、上記上型を閉じた際に上記各原料流路と上記各サイドキャビティとの間を遮蔽して該各サイドキャビティを閉塞する閉塞突出部がそれぞれ形成されていることを特徴とするシートクッションの製造装置にある(請求項6)。
すなわち、本発明においては、上記下型に、上記センターキャビティ及び上記一対のサイドキャビティとは別に上記第2発泡ウレタン原料を注入するための原料注入キャビティが形成してあり、この原料注入キャビティと各サイドキャビティとを上記各原料流路で連通させている。
そして、この原料流出部の形成により、第2発泡ウレタン原料が各サイドキャビティ内をそれぞれ充填するタイミングを合わせることができ、上記各接合間隙又はその近傍に第1発泡ウレタン原料と第2発泡ウレタン原料との接合部を形成することができる。
上記第1、第2の発明において、上記原料注入キャビティは、上記センターキャビティの前後方向における前方又は後方に、このセンターキャビティに並列して形成することができる。さらに、上記原料注入キャビティは、上記センターキャビティの前後方向における前方又は後方に隣接して形成することが好ましい。
この場合には、上記分配手段により、各サイドキャビティの容積に応じた流量で第2発泡ウレタン原料を流入させることができる。そのため、例えば、各サイドキャビティの容積が左右で異なるときでも、第2発泡ウレタン原料を各サイドキャビティに適正に充填させることができ、センター部と各サイド部との間の各接合部を、左右均等に形成することができる。
この場合には、上記原料注入キャビティに注入した液体状態の第2発泡ウレタン原料を、この原料注入キャビティから確実に流出させることができる。また、上記第2発泡ウレタン原料の注入量を予め設定しておくことにより、各サイドキャビティには、発泡後にこの各サイドキャビティを満たす適切な量の第2発泡ウレタン原料を流入させることができる。
上記シートクッションを製造するに当たっては、上記第2発泡ウレタン原料を、これが上記原料注入キャビティから上記各原料流路に流出する流出流量よりも多い注入流量で上記原料注入キャビティに注入し、当該第2発泡ウレタン原料を上記各原料貯留堰同士の間に貯留しながら、上記各原料流出口から上記各原料流路に流出させることが好ましい(請求項4)。
また、上記原料注入キャビティに注入する上記第2発泡ウレタン原料の注入流量を、上記流出流量よりも多い流量とすることにより、第2発泡ウレタン原料を各原料貯留堰同士の間に一旦貯留しながら各原料流路に流出させることができる。そのため、各原料流出口からの第2発泡ウレタン原料の流出流量が安定する。
この場合には、上記各原料流出堰の高さを調節しておくことにより、第2発泡ウレタン原料が上記各原料流路に流出する流出流量を容易に設定することができる。そのため、この場合にも、第2発泡ウレタン原料を、原料注入キャビティから各原料流路を経由して各サイドキャビティに互いに相重なるタイミングで容易に流入させることができる。
この場合には、上記原料注入キャビティから各サイドキャビティへの第2発泡ウレタン原料の流入は、特別な装置等を設けることなく容易に行うことができる。
これにより、上記各原料流路を経由して上記各サイドキャビティに必要な量の第2発泡ウレタン原料を流入させた後に、各原料流路と各サイドキャビティとの間をそれぞれ遮蔽して各サイドキャビティを閉塞し、各サイドキャビティに流入した第2発泡ウレタン原料が各原料流路に逆流して発泡することを防止することができる。
そのため、各サイドキャビティにおいて、発泡後に各サイドキャビティを満たす最適な量の第2発泡ウレタン原料を流入させた状態で発泡させることができる。そのため、上記センター部と各サイド部との間の各接合部が左右均等に形成されたシートクッションを安定して製造することができる。
これにより、上記原料注入キャビティに注入した第2発泡ウレタン原料を、重力により上記各原料流路を経由して上記各サイドキャビティへと流入させることができる。そのため、この流入は、特別な装置等を設けることなく容易に行うことができる。
この場合には、上記各原料貯留堰同士の間に上記第2発泡ウレタン原料を貯留することができ、この第2発泡ウレタン原料を上記各原料流出口から各原料流路に流出させることができる。また、上記各原料流出口の大きさを調節しておくことにより、第2発泡ウレタン原料が上記原料注入キャビティから上記各原料流路に流出する流出流量を容易に設定することができる。そのため、第2発泡ウレタン原料を、原料注入キャビティから各原料流路を経由して各サイドキャビティに互いに相重なるタイミングで容易に流入させることができる。
この場合には、上記各原料流出口の開口面積を任意に調節することができ、上記シートクッションの成形を行う前に、何度でも任意に開口面積を変更することができる。また、この場合には、各原料流出口の開口面積の微調節を行うこともでき、上記第2発泡ウレタン原料が上記原料注入キャビティから上記各原料流路に流出する流出流量を一層容易に設定することができる。そのため、第2発泡ウレタン原料を、原料注入キャビティから各原料流路を経由して各サイドキャビティに互いに相重なるタイミングで流入させることが一層容易になる。
この場合には、上記原料注入キャビティに注入した第2発泡ウレタン原料を、上記各原料流出堰の上端を乗り越えさせて上記各原料流路に流出させることができる。また、各原料流出堰の高さを調節しておくことにより、第2発泡ウレタン原料が各原料流路に流出する流出流量を容易に設定することができる。そのため、第2発泡ウレタン原料を、原料注入キャビティから各原料流路を経由して各サイドキャビティに互いに相重なるタイミングで容易に流入させることができる。
この場合には、上記注入ノズルから上記原料注入キャビティに第2発泡ウレタン原料を注入する際に、注入ノズルから吐出させた第2発泡ウレタン原料が、原料注入キャビティの外に吐出されてしまうことを防止することができる。そのため、注入ノズルから吐出させた第2発泡ウレタン原料を、確実に原料注入キャビティに注入することができる。
なお、上記原料注入キャビティの開口部の内形が上記注入ノズルの吐出先端開口部の内形よりも大きい状態とは、原料注入キャビティの開口部に注入ノズルの吐出先端開口部を対向させたときに、注入ノズルの吐出先端開口部の内形の全体が原料注入キャビティの開口部の内側に位置することができる状態をいう。これにより、第2発泡ウレタン原料が原料注入キャビティに注入されずにこぼれてしまうことを防止することができる。
これにより、上記各原料流路を経由して上記各サイドキャビティに必要な量の第2発泡ウレタン原料を流入させた後に、上記上型を閉じて上記閉塞突出部により各原料流路と各サイドキャビティとの間を遮蔽して各サイドキャビティを閉塞し、各サイドキャビティに流入した第2発泡ウレタン原料が各原料流路に逆流して発泡することを防止することができる。
(実施例1)
本例のシートクッション1は、図6、図7〜図9に示すごとく、第1注入ノズル51から注入した液状の第1発泡ウレタン原料61を発泡させてなるセンター部11と、このセンター部11の左右両側に形成され、上記第1発泡ウレタン原料61とは異なる液状の第2発泡ウレタン原料62を第2注入ノズル52から注入して発泡させてなる一対のサイド部12とを一体的に有してなる。本例の製造装置2は、上記シートクッション1を成形するための成形型20を有しており、この成形型20は、シートクッション1の表面側101を成形する下型成形面30を備えた下型3と、この下型3に対して開閉可能で、シートクッション1の裏面側102を成形する上型成形面40を備えた上型4とを有している。
また、図1、図2、図4に示すごとく、上記原料注入キャビティ35の開口部351の内形は、上記第2注入ノズル52の先端開口部521の内形よりも大きくなっている。
そして、図1、図2に示すごとく、本例の成形型20は、各原料流出部371により、第2発泡ウレタン原料62を原料注入キャビティ35から各原料流路36を経由して各サイドキャビティ32に互いに相重なるタイミングで流入させることができるよう構成されている。
以下に、これを詳説する。
また、図2に示すごとく、上記原料流路36は、原料注入キャビティ35の左右両側にそれぞれ形成されており、上記サイドキャビティ32における後方端部323と連通されている。
また、センターキャビティ31と原料注入キャビティ35及び各原料流路36との間には、後方壁311が形成されている。そして、原料注入キャビティ35は、上記各原料流出堰37及び後方壁311によって囲まれて形成されている。
ここで、原料注入キャビティ35の開口部351の内形が第2注入ノズル52の吐出先端開口部521の内形よりも大きい状態とは、原料注入キャビティ35の開口部351に第2注入ノズル52の吐出先端開口部521を対向させたときに、第2注入ノズル52の吐出先端開口部521の内形の全体が原料注入キャビティ35の開口部351の内側に位置して、開口部351と第2注入ノズル52との位置関係に多少の位置ズレがあっても、開口部351の外に第2発泡ウレタン原料62がこぼれるのを防止できる状態をいう。
なお、開口部351と第2注入ノズル52との位置関係には、正規位置を0とすると±5mm程度の誤差が生じることがあるため、開口部351の長さL1と幅W1とは、第2発泡ウレタン原料62の外径D2よりも10mm以上大きく設定することがより好ましい。
また、図1、図3に示すごとく、上記上型4の上型成形面40には、この上型4を閉じた際に、各原料流路36と各サイドキャビティ32の後方端部323との間を遮蔽して、各サイドキャビティ32を閉塞する閉塞突出部41がそれぞれ形成されている。
また、図1、図4に示すごとく、上記センターキャビティ31においては、このセンターキャビティ31を所定高さを有して前後に仕切る前後仕切部34が形成されている。この前後仕切部34は、センターキャビティ31において、上方に向けて突出して形成されている。
なお、上記製造装置2は、上記第1注入ノズル51及び第2注入ノズル52を有しており、これらの注入ノズル51、52に第1発泡ウレタン原料61及び第2発泡ウレタン原料62をそれぞれ供給するための原料タンク(図示略)を有している。
上記シートクッション1を製造するに当たっては、図1、図4に示すごとく、上記センターキャビティ31の上方に第1注入ノズル51を配置し吐出先端開口部を型面に対向させ、この第1注入ノズル51からセンターキャビティ31内に第1発泡ウレタン原料61を注入する。また、上記原料注入キャビティ35の開口部351の上方に第2注入ノズル52の吐出先端開口部521を配置して型面に対向させ、この第2注入ノズル52から原料注入キャビティ35内に第2発泡ウレタン原料62を注入する。このとき、第2注入ノズル52の吐出先端開口部521の内径D1及び第2発泡ウレタン原料62の外径D2は、原料注入キャビティ35の開口部351の前後方向Lの長さL1及び左右方向Wの幅W1よりも小さいため、第2注入ノズル52から吐出させた第2発泡ウレタン原料62を、原料注入キャビティ35内に確実に注入することができる。そして、規定量の第2発泡ウレタン原料62を確実に下型3に供給することができる。
一方、図2に示すごとく、原料注入キャビティ35に注入された第2発泡ウレタン原料62は、原料注入キャビティ35から左右の原料流出堰37の上端を乗り越えて各原料流路36に分岐して流出する。このとき、原料注入キャビティ35は各サイドキャビティ32及び各原料流路36よりも重力方向において高い位置に形成されており、第2発泡ウレタン原料62を重力により各原料流路36に流出させることができる。
また、本例では、左右の原料流出堰37は、互いに略同一の高さに突出形成されている。そのため、左右の原料流出堰37の上端から左右の原料流路36に流出する第2発泡ウレタン原料62の流出流量を互いにほぼ同じ量とすることができる。
このとき、図3に示すごとく、上型4の上型成形面40に形成した各閉塞突出部41が、各原料流路36と各サイドキャビティ32の後方端部323との間をそれぞれ遮蔽して各サイドキャビティ32を閉塞する。また、上記後方壁311と上型成形面40との間も遮蔽されて、センターキャビティ31も閉塞される。
したがって、上記上型4を閉じて、各サイドキャビティ32において第2発泡ウレタン原料62を発泡させるとき、この第2発泡ウレタン原料62は、各サイドキャビティ32内で原料不足を生じたりすることがない。
言い換えれば、一度の注入で両サイドキャビティ32にほぼ同時に第2発泡ウレタン原料62を流入させることができる。そのため、センターキャビティ31において発泡する第1発泡ウレタン原料61と各サイドキャビティ32において発泡する第2発泡ウレタン原料62とが発泡するタイミングを調整することが容易となり、いずれかのサイドキャビティ32における第2発泡ウレタン原料62が、センターキャビティ31内に浸入して発泡したり、逆にセンターキャビティ31内における第1発泡ウレタン原料61が、いずれかのサイドキャビティ32内に浸入して発泡したりすることを防止することができる。
それ故、本例によれば、第1発泡ウレタン原料61によるセンター部11と第2発泡ウレタン原料62による各サイド部12との間の各接合部15を、左右均等に形成したシートクッション1を製造することができる。
そして、このシートクッション1におけるサイド部12は、その全体における左右方向Wの幅を5〜200mmとすることができる。そして、上記座部に使用するシートクッション1におけるサイド部12と同様に、左右方向Wの幅が小さなサイド部12であっても、上記原料注入キャビティ35に第2発泡ウレタン原料62を注入し、これを原料流路36を経由させてサイドキャビティ32に流入させることにより、欠肉部を生じることなく成形することができる。
本例は、図11に示すごとく、上記実施例1における原料流出堰37を形成する代わりに、上記原料注入キャビティ35と各原料流路36との間に上方に向けて突出した原料貯留堰38をそれぞれ形成すると共に、この各原料貯留堰38の下端に上記実施例1における原料流出部371に相当する原料流出口381をそれぞれ形成した例である。そして、本例では、第2発泡ウレタン原料62を各原料貯留堰38の間に位置する原料注入キャビティ35に貯留しながら、この第2発泡ウレタン原料62を各原料流出口381から所定の流量で各原料流路36へと流出させる。
そして、本例では、右側の原料流出口381を通過させる第2発泡ウレタン原料62の流出流量Q2と、左側の原料流出口381を通過させる第2発泡ウレタン原料62の流出流量Q3との和Q2+Q3は、上記第2注入ノズル52から原料注入キャビティ35に注入する第2発泡ウレタン原料62の注入流量Q1よりも小さくした(Q1>Q2+Q3)。
その他は、本例においても、上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
11 センター部
12 サイド部
121 幅広部
122 幅狭部
15 接合部
2 製造装置
20 成形型
3 下型
30 下型成形面
31 センターキャビティ
32 サイドキャビティ
321 幅広キャビティ部
322 幅狭キャビティ部
33 左右仕切部
35 原料注入キャビティ
351 開口部
36 原料流路
37 原料流出堰
371 原料流出部
38 原料貯留堰
381 原料流出口
39 接合間隙
4 上型
40 上型成形面
41 閉塞突出部
51 第1注入ノズル
52 第2注入ノズル
521 先端開口部
61 第1発泡ウレタン原料
62 第2発泡ウレタン原料
L 前後方向
W 左右方向
Claims (10)
- 液状の第1発泡ウレタン原料を発泡させてなるセンター部と、該センター部の左右両側に形成され、上記第1発泡ウレタン原料とは異なる液状の第2発泡ウレタン原料を発泡させてなる一対のサイド部とを一体的に有してなるシートクッションを、成形型を用いて製造する方法において、
上記成形型は、上記シートクッションの表面側を成形する下型成形面を備えた下型と、該下型に対して開閉可能で、上記シートクッションの裏面側を成形する上型成形面を備えた上型とを有し、
上記下型は、上記センター部を成形するためのセンターキャビティと、上記一対のサイド部を成形するための一対のサイドキャビティと、上記第2発泡ウレタン原料を注入するための原料注入キャビティと、該原料注入キャビティと上記各サイドキャビティとをそれぞれ連通させる一対の原料流路と、上記センターキャビティと上記各サイドキャビティとの間に上方に向けてそれぞれ突出する一対の左右仕切部とを有しており、
上記原料注入キャビティは、上記各サイドキャビティ及び上記各原料流路よりも重力方向において高い位置に形成されており、
上記シートクッションを製造するに当たっては、上記センターキャビティに上記第1発泡ウレタン原料を注入し、上記原料注入キャビティに上記第2発泡ウレタン原料を注入して、該第2発泡ウレタン原料を、重力により上記原料注入キャビティから上記各原料流路を経由して上記各サイドキャビティに互いに相重なるタイミングで流入させ、
上記上型を閉じ、該上型の上型成形面に形成した一対の閉塞突出部によって上記各原料流路と上記各サイドキャビティとの間を遮蔽して該各サイドキャビティを閉塞し、上記第1発泡ウレタン原料及び上記第2発泡ウレタン原料を発泡させると共に、これらを上記各左右仕切部と上記上型の上型成形面との間に形成した各接合間隙又はその近傍において接合させることを特徴とするシートクッションの製造方法。 - 請求項1において、上記第2発泡ウレタン原料を、上記原料注入キャビティに設けた分配手段により上記各サイドキャビティの容積に応じた割合で該各サイドキャビティに分配して流入させることを特徴とするシートクッションの製造方法。
- 請求項1又は2において、上記原料注入キャビティに注入する上記第2発泡ウレタン原料の注入量は、当該第2発泡ウレタン原料が液体の状態で上記原料注入キャビティの容積よりも多い量であり、かつ当該第2発泡ウレタン原料の発泡が完了した後には上記一対のサイドキャビティを満たす量とすることを特徴とするシートクッションの製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか一項において、上記原料注入キャビティと上記各原料流路との間には、上方に向けて突出した原料貯留堰がそれぞれ形成されており、該各原料貯留堰には、上記原料注入キャビティと上記各原料流路とを連通させる原料流出口がそれぞれ形成されており、
上記第2発泡ウレタン原料を、これが上記原料注入キャビティから上記各原料流路に流出する流出流量よりも多い注入流量で上記原料注入キャビティに注入し、当該第2発泡ウレタン原料を上記各原料貯留堰同士の間に貯留しながら、上記各原料流出口から上記各原料流路に流出させることを特徴とするシートクッションの製造方法。 - 請求項1〜3のいずれか一項において、上記原料注入キャビティと上記各原料流路との間には、上方に向けて突出した原料流出堰がそれぞれ形成されており、上記原料注入キャビティに注入した上記第2発泡ウレタン原料は、上記各原料流出堰を乗り越えて上記各原料流路に流出させることを特徴とするシートクッションの製造方法。
- 液状の第1発泡ウレタン原料を発泡させてなるセンター部と、該センター部の左右両側に形成され、上記第1発泡ウレタン原料とは異なる液状の第2発泡ウレタン原料を発泡させてなる一対のサイド部とを一体的に有してなるシートクッションを製造する装置において、
該製造装置は、上記シートクッションの表面側を成形する下型成形面を備えた下型と、該下型に対して開閉可能で、上記シートクッションの裏面側を成形する上型成形面を備えた上型とを有し、
上記下型は、上記センター部を成形するためのセンターキャビティと、上記一対のサイド部を成形するための一対のサイドキャビティと、上記第2発泡ウレタン原料を注入するための原料注入キャビティと、該原料注入キャビティと上記各サイドキャビティとをそれぞれ連通させる一対の原料流路と、上記センターキャビティと上記各サイドキャビティとの間に上方に向けてそれぞれ突出する一対の左右仕切部とを有しており、
上記各左右仕切部は、上記上型を閉じた際に、上記上型の上型成形面との間に接合間隙をそれぞれ形成するよう構成されており、
上記原料注入キャビティは、上記各サイドキャビティ及び上記各原料流路よりも重力方向において高い位置に形成されており、
上記原料注入キャビティと上記各原料流路との間には、上記第2発泡ウレタン原料を上記原料注入キャビティから上記各原料流路を経由して上記各サイドキャビティに互いに相重なるタイミングで流入させる原料流出部がそれぞれ形成されており、
上記上型の上型成形面には、上記上型を閉じた際に上記各原料流路と上記各サイドキャビティとの間を遮蔽して該各サイドキャビティを閉塞する閉塞突出部がそれぞれ形成されていることを特徴とするシートクッションの製造装置。 - 請求項6において、上記原料注入キャビティと上記各原料流路との間には、上方に向けて突出し、上記原料注入キャビティに注入した上記第2発泡ウレタン原料を貯留するための原料貯留堰がそれぞれ形成されており、上記原料流出部は、上記原料貯留堰の下端に形成した原料流出口であることを特徴とするシートクッションの製造装置。
- 請求項7において、上記原料流出口は、その開口面積が調節可能であることを特徴とするシートクッションの製造装置。
- 請求項6において、上記原料注入キャビティと上記各原料流路との間には、上方に向けて突出した原料流出堰がそれぞれ形成されており、上記原料流出部を、上記原料流出堰の上端に形成したことを特徴とするシートクッションの製造装置。
- 請求項6〜9のいずれか一項において、上記原料注入キャビティの開口部の内形は、該原料注入キャビティに上記第2発泡ウレタン原料を注入するための注入ノズルの吐出先端開口部の内形よりも大きいことを特徴とするシートクッションの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003292400A JP3775402B2 (ja) | 2003-08-12 | 2003-08-12 | シートクッションの製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003292400A JP3775402B2 (ja) | 2003-08-12 | 2003-08-12 | シートクッションの製造方法及び製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005058465A JP2005058465A (ja) | 2005-03-10 |
JP3775402B2 true JP3775402B2 (ja) | 2006-05-17 |
Family
ID=34369763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003292400A Expired - Fee Related JP3775402B2 (ja) | 2003-08-12 | 2003-08-12 | シートクッションの製造方法及び製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3775402B2 (ja) |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS565743A (en) * | 1979-06-27 | 1981-01-21 | Tokai Kogyo Kk | Manufacture of combined cushion for seat |
JPS6266911A (ja) * | 1985-09-19 | 1987-03-26 | Tokyo Seat Kk | 複層発泡成形品の製造方法 |
JPH0564819A (ja) * | 1991-09-09 | 1993-03-19 | Tokai Kogyo Kk | 座席シート用等の複合クツシヨン体の成形型 |
JP3778104B2 (ja) * | 1996-12-09 | 2006-05-24 | 東海興業株式会社 | 3層構造クッションパッド及びその製造方法 |
JP3501219B2 (ja) * | 2000-08-11 | 2004-03-02 | 東海興業株式会社 | クッション材の製造方法 |
JP2002315655A (ja) * | 2001-04-24 | 2002-10-29 | Tokai Kogyo Co Ltd | クッション材及びその製造方法 |
JP2003117930A (ja) * | 2001-10-11 | 2003-04-23 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | シートクッションパッドの成形方法 |
-
2003
- 2003-08-12 JP JP2003292400A patent/JP3775402B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005058465A (ja) | 2005-03-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103140434B (zh) | 座垫及其制造方法 | |
US20200100632A1 (en) | Toilet seat | |
JP5112654B2 (ja) | 車両用シートバックパッド及びその製造方法 | |
JP3775402B2 (ja) | シートクッションの製造方法及び製造装置 | |
JP6843687B2 (ja) | 車両用クッションパッド及びその製造方法 | |
JP3772868B2 (ja) | シートクッションの製造方法及び製造装置 | |
JP4884989B2 (ja) | クッションパッドの成形方法及びクッションパッドの発泡成形型 | |
CN111356565B (zh) | 发泡成型品、发泡成型品的制造方法及发泡成型品的成型模具构造 | |
JP3973101B2 (ja) | 発泡成形品の製造方法及び製造装置並びに成形補材 | |
US10821868B2 (en) | Vehicle seat and method of manufacturing headrest | |
JP5064770B2 (ja) | クッションパッド及びその発泡成形型 | |
JP6482374B2 (ja) | クッションパッド及びその製造方法 | |
JP4913632B2 (ja) | ポリウレタン発泡成形型 | |
JP4235930B2 (ja) | 発泡成形型およびこの発泡成形型を用いたシート用パッドの製造方法 | |
JP7166041B2 (ja) | 車両用シートパッドおよびその製造方法 | |
JP2950656B2 (ja) | 発泡樹脂成形品の成形方法 | |
JP2005081784A (ja) | シート用パッドの製造方法 | |
JPH0354896Y2 (ja) | ||
JP2009220359A (ja) | 発泡成形品 | |
JPH05185439A (ja) | 異硬度パッド材の発泡成形方法及び発泡成形型 | |
JP4218548B2 (ja) | 発泡成形品の製造方法及び製造装置 | |
JP7321039B2 (ja) | 車両用シートパッド及びその製造方法 | |
JPH11137364A (ja) | 車両用シートおよびその製造方法 | |
KR100586015B1 (ko) | 차량용 헤드레스트 | |
JPS62242509A (ja) | 積層樹脂発泡体成形用金型 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050907 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050920 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051116 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060131 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060213 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |