JP3775120B2 - 車線追従装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車線情報を取り込み、操舵トルクを操舵力伝達系に与えることで前方車線に自車を追従させる自動操舵を行う制御装置、もしくは、操舵反力トルクを操舵力伝達系に与えることで前方車線に自車を追従させるべくドライバー操舵をサポートする制御装置として適用される車線追従装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車線追従装置としては、例えば、特開平9−240502号公報に記載のものが知られている。
【0003】
この公報には、スイッチによらず運転者の意図を的確に捕捉して自動運転と手動運転とを切り替えることを目的とし、運転者からの操舵トルクを検出するトルクセンサを設け、トルクセンサからの出力が所定のしきい値未満のときには自動操舵モードに設定し、トルクセンサからの出力が所定のしきい値以上のときには手動操舵モードに設定する技術が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の車線追従装置にあっては、下記に列挙する問題がある。
【0005】
(1) 高価なトルクセンサを設ける必要があるし、トルクセンサは出力値のドリフトに対する補正等を考慮するとシステム原価は高くなる。
【0006】
(2) トルクセンサは軸のねじれ角を抵抗値変化に置き換えて検出するものであり、ねじれ剛性の高い部分に設定したのでは精度の高いトルク検出ができない。よって、操舵トルクが伝達されるステアリングシャフトの一部をトルクセンサ設置のために細いシャフトにする必要がある。このため、ステアリング系のねじり剛性が下がることになり、操舵感が悪くなる。
【0007】
(3) 自動操舵モードと手動操舵モードがON/OFF的に切り替えられるため、自動操舵モードから手動操舵モードへの変更時、アクチュエータにより付与されていた操舵トルクが急にゼロとなるように、急激な操舵トルクの変動があり、ドライバーに違和感を与える。
【0008】
本発明は上記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、システム原価が低く、操舵感を損なうこともなく、ドライバーの意図を反映し、ドライバーに違和感を与えることなく自動操舵から手動操舵方向への切り替えを達成する車線追従装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、図1のクレーム対応図に示すように、操舵力伝達系aに設けられ、操舵トルクもしくは操舵反力トルクを与える自動操舵アクチュエータbと、
実操舵角を検出する実操舵角検出手段cと、
前方道路の車線状態を検出する車線情報検出手段dと、前方車線に自車を追従させるために必要な制御目標操舵角を算出する制御目標操舵角算出手段eと、
自動操舵時、実操舵角が制御目標操舵角に一致するように前記自動操舵アクチュエータbに制御指令を出力する自動操舵制御手段fと、
を備えた車線追従装置において、
自動操舵モードでの走行時、操舵角情報の変化に基づいてドライバーが自動操舵に介入しているかどうかを判定する自動操舵介入判定手段gを設け、
前記自動操舵介入判定手段gによる自動操舵介入判定時、自動操舵アクチュエータbによる制御量を小さく抑える補正をする制御量補正手段hを設け、
前記制御量補正手段hを、自動操舵モードでのドライバー介入の有無を判定するドライバー介入度合いを第1設定レベルとし、自動操舵モードから手動操舵モードへの切り替えを判定するドライバー介入度合いを第2設定レベルとしたとき、自動操舵介入判定時、ドライバー介入度合いが第1設定レベルから第2設定レベルまでは自動操舵アクチュエータbによる制御量を介入度合いが大きくなるほど徐々に小さくなる制御量に補正し、ドライバー介入度合いが第2設定レベルを超えると自動操舵アクチュエータbによる制御量をゼロにする補正を行う手段としたことを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の車線追従装置において、
前記自動操舵介入判定手段gを、検出される実操舵角と算出される制御目標操舵角の偏差が設定偏差以上のときにドライバー介入時であると判定する手段としたことを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明では、請求項1記載の車線追従装置において、
前記自動操舵介入判定手段gを、検出される実操舵角と算出される制御目標操舵角の偏差の微分値が設定偏差微分値以上のときにドライバー介入時であると判定する手段としたことを特徴とする。
【0013】
【発明の作用および効果】
請求項1記載の発明では、自動操舵時、制御目標操舵角算出手段eにおいて、車線情報検出手段dにより検出された前方車線に自車を追従させるために必要な制御目標操舵角が算出され、自動操舵制御手段fにおいて、実操舵角検出手段cからの実操舵角が、制御目標操舵角算出手段eからの制御目標操舵角に一致するように、操舵力伝達系aに操舵トルクもしくは操舵反力トルクを与える自動操舵アクチュエータbに制御指令が出力される。
【0014】
そして、上記自動操舵モードでの走行時、自動操舵介入判定手段gにおいて、操舵角情報の変化に基づいてドライバーが自動操舵に介入しているかどうかが判定され、制御量補正手段hにおいて、自動操舵介入判定時、自動操舵アクチュエータbによる制御量を小さく抑える補正がなされる。
【0015】
このように、ドライバーの自動操舵への介入を、自動操舵制御で用いられる操舵角情報の変化に基づいて判定するようにしているため、従来のトルクセンサからのセンサ情報を用いる場合に比べ、システム原価が低くなるばかりでなく、ステアリング系のねじり剛性が下がって操舵感を損なうこともない。
【0016】
また、自動操舵中にドライバーによる手動操舵介入を判定することにより、ドライバーの操舵意図がそのまま反映される。
【0017】
さらに、自動操舵介入判定時、自動操舵アクチュエータbによる制御量を小さく抑える補正により、自動操舵から手動操舵方向へ切り替えられる。つまり、この切り替えは、モード切替ではなく、自動操舵モードでの制御量を抑えて手動操舵を許容するものであるため、従来のON/OFF的なモード切替に比べ、ドライバーに違和感を与えることがない。
【0018】
加えて、請求項1記載の発明では、制御量補正手段hにおいて、自動操舵介入判定時、ドライバー介入度合いが第1設定レベルから第2設定レベルまでは自動操舵アクチュエータによる制御量を介入度合いが大きくなるほど徐々に小さくなる制御量に補正され、ドライバー介入度合いが第2設定レベルを超えると自動操舵アクチュエータによる制御量がゼロにされる補正が行なわれる。
【0019】
よって、この切り替えは、ドライバー介入度合いが第1設定レベルから第2設定レベルまでは自動操舵モードを維持しながら手動操舵入力の許容量を徐々に増してゆき、ドライバー介入度合いが第2設定レベルを超えると手動操舵モードへの切り替えがなされるため、ドライバーへ違和感を与えない円滑なモード切り替えを達成することができる。
【0020】
請求項2記載の発明では、自動操舵介入判定手段gにおいて、検出される実操舵角と算出される制御目標操舵角の偏差が設定偏差以上のときにドライバー介入時であると判定される。
【0021】
すなわち、自動操舵モードでの走行中にドライバーが、例えば、直進走行時に走行車線を右か左にオフセットするべくステアリング操作を行うと、検出される実操舵角が変化するのに対し、制御目標操舵角は一定舵角を保とうとし、両操舵角の偏差が大きくなる。つまり、この偏差が設定偏差以上となる場合、ドライバーが自動操舵に介入したと判定することができる。
【0022】
よって、自動操舵制御で制御情報として用いられる実操舵角と制御目標操舵角の偏差量を監視することで、ドライバーが自動操舵にどの程度介入しているかまで精度良く判定することができる。
【0023】
請求項3記載の発明では、自動操舵介入判定手段gにおいて、検出される実操舵角と算出される制御目標操舵角の偏差の微分値が設定偏差微分値以上のときにドライバー介入時であると判定される。
【0024】
すなわち、自動操舵モードでの走行中にドライバーが、例えば、直進走行時に障害物を避けようとして急にステアリング操作を行うと、検出される実操舵角が急変するのに対し、制御目標操舵角は一定舵角を保とうとし、両操舵角の偏差微分値が大きくなる。つまり、この偏差微分値が設定偏差微分値以上となる場合、ドライバーが自動操舵に介入したと判定することができる。
【0025】
よって、自動操舵制御で制御情報として用いられる実操舵角と制御目標操舵角の偏差微分値を監視することで、急操舵時にドライバーの自動操舵への介入を応答良く判定することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
実施の形態1は請求項1,2に記載の発明に対応する車線追従装置である。
【0027】
まず、構成を説明する。
【0028】
図2は実施の形態1の車線追従装置が適用された自動車用操舵系を示す全体システム図であり、図2において、1はステアリングホイール、2はステアリングシャフト(操舵力伝達系aに相当)、3は自在継手、4はラックアンドピニオン式ステアリングギヤボックス、5はサイドロッド、6はウォームホイールギヤ、7はモータ(自動操舵アクチュエータbに相当)、8はウォームギヤ、9は電磁クラッチ、10は操舵角センサ(実操舵角検出手段cに相当)、11はCCDカメラ(車線情報検出手段dに相当)、12は自動操舵コントローラである。
【0029】
前記ステアリングシャフト2は、ステアリングホイール1と一体に回転するアッパーシャフト2aと、アッパーシャフト2aとは自在継手3により連結されたロアシャフト2bとで構成され、アッパーシャフト2aの上端にステアリングホイール1が取り付けられ、ロアシャフト2bの下端に設けられたピニオンがラックアンドピニオン式ステアリングギヤボックス4内で車両左右方向に延びるサイドロッド5の螺合されている。
【0030】
前記アッパーシャフト2aの下部には、ウォームホイールギヤ6が設けられ、これに螺合するウォームギヤ8がモータ7のモータ軸に設けられ、モータ駆動によりアッパーシャフト2aにモータ操舵トルクが与えられる。尚、モータ7には電磁クラッチ9が内蔵されている。
【0031】
前記操舵角センサ10は、アッパーシャフト2aの上部に設けられていて、アッパーシャフト2aの回転角θを検出し、その信号を自動操舵コントローラ12に送る。そして、自動操舵コントローラ12の実操舵角演算部では、回転角θとステアリングギヤ比を用いて実操舵角θdが算出される。
【0032】
前記CCDカメラ11は、進行方向の前方道路を撮影し、その映像信号を自動操舵コントローラ12に送る。そして、自動操舵コントローラ12の画像処理部では、CCDカメラ11からの信号に基づく前方映像を画像処理し、白線あるいはセンターラインなどの前方車線の境界線が抽出識別され、自車走行状態情報が作成される。
【0033】
前記自動操舵コントローラ12では、自動操舵モード選択時、自車走行状態情報に基づいて前方車線に自車を追従させるために必要な操舵トルクTrと目標操舵角θoptが算出され、実操舵角θdが目標操舵角θoptに一致するように、前記モータ7に操舵トルクTr(=モータ操舵トルクTrout)を得る制御指令(モータ電流)を出力する自動操舵の基本制御が行われる。
【0034】
次に、作用を説明する。
【0035】
[自動操舵制御作動]
図3は自動操舵コントローラ12の自動操舵制御部(自動操舵制御手段fに相当)で行われる自動操舵制御作動の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
【0036】
ステップ30では、実操舵角演算部からの実操舵角θdと、画像処理部からの自車走行状態情報が読み込まれる。
【0037】
ステップ31では、自車走行状態情報に基づいて前方車線に自車を追従させるために必要な操舵トルクTrと目標操舵角θoptが算出される(制御目標操舵角算出手段eに相当)。
【0038】
ステップ32では、実操舵角θdと目標操舵角θoptとの差の絶対値である偏差操舵角θh(=|θd−θopt|)が算出される。
【0039】
ステップ33では、偏差操舵角θhが第1しきい値θ0未満かどうかが判断される。
【0040】
ステップ34では、ステップ33でθh<θ0であると判断されたとき、モータ操舵トルク(電流)Troutが、ステップ31で算出された操舵トルクTrに設定される。
【0041】
ステップ35では、ステップ33でθh≧θ0であると判断されたとき、偏差操舵角θhが第2しきい値2θ0未満かどうかが判断される。
【0042】
ステップ36では、ステップ35でθh<2θ0であると判断されたとき、モータ操舵トルク(電流)Troutが、Trout=Tr(2θ0−θh)/θ0に設定される。つまり、偏差操舵角θhがθ0≦θh<2θ0の範囲であるとき、偏差操舵角θhが大きくなるほどTroutが徐々に小さくなる。
【0043】
ステップ37では、ステップ35でθh≧2θ0であると判断されたとき、モータ操舵トルク(電流)Troutが、Trout=0に設定される。
【0044】
尚、ステップ33及びステップ35が自動操舵介入判定手段gに相当し、ステップ36及びステップ37が制御量補正手段hに相当する。
【0045】
[自動操舵作用]
自動操舵モードの選択時であって、ドライバーの介入が無い、もしくは、ほとんど無いとき、図3のフローチャートにおいて、ステップ30→ステップ31→ステップ32→ステップ33→ステップ34へと進む流れとなり、ステップ34では、モータ操舵トルク(電流)Troutが、ステップ31で算出された操舵トルクTrに設定され、モータ操舵トルクTroutを得るモータ電流が自動操舵コントローラ12からモータ7へ出力される。
【0046】
よって、実操舵角θdと目標操舵角θoptとの差の絶対値である偏差操舵角θhが第1しきい値θ0未満であるときは、ドライバーが自動操舵に介入していないと判定され、実操舵角θdが前方車線に自車を追従させるために必要な目標操舵角θoptに一致するように、操舵力伝達系にモータ7により操舵トルクを与える自動操舵制御が行われることになる。
【0047】
つまり、ドライバーが操舵に介入していない自動操舵制御時、偏差操舵角θhを無くすフィードバック制御が行われ、目標操舵角θoptの変更に伴い実操舵角θdとの間には偏差操舵角θhが発生する。偏差第1しきい値θ0は、各制御周期で生じ得る最大偏差操舵角に誤差やバラツキ分を加えた値に設定される。これによって、偏差操舵角θhが第1しきい値θ0未満であるときは、ドライバーの介入が無い、もしくは、ほとんど無いと精度良く判定することができる。
【0048】
[自動操舵から手動操舵への切り替え作用]
自動操舵モードの選択時であって、走行車線の変更等のためにドライバーがステアリング操作を行うと、ドライバーの介入により実操舵角θdが変化し、実操舵角θdと目標操舵角θoptとの差の絶対値である偏差操舵角θhが第1しきい値θ0以上となる。よって、図3のフローチャートにおいて、ステップ30→ステップ31→ステップ32→ステップ33→ステップ35へと進む流れとなり、ドライバーの介入初期である場合には、ステップ35からステップ36へ進み、ステップ36では、モータ操舵トルク(電流)Troutが、Trout=Tr(2θ0−θh)/θ0に設定され、このモータ操舵トルクTroutを得るモータ電流が自動操舵コントローラ12からモータ7へ出力される。
【0049】
そして、ドライバーの介入が本格的になり、偏差操舵角θhが第2しきい値2θ0以上となると、図3にフローチャートにおいて、ステップ30→ステップ31→ステップ32→ステップ33→ステップ35→ステップ37へ進み、ステップ37では、モータ操舵トルク(電流)Troutが、Trout=0に設定され、自動操舵コントローラ12からモータ7への電流出力が遮断され、実質的に自動操舵モードから操舵トルクの付与がない手動操舵モードへ切り替えられたことになる。
【0050】
つまり、偏差操舵角θhが第1しきい値θ0以上であることで、ドライバーの操舵介入時であるが、偏差操舵角θhが第1しきい値θ0をわずかに超えた領域(θ0≦θh<2θ0)であるときは、ドライバー介入初期であると判定され、図4に示すように、偏差操舵角θhが大きくなるほど制御量であるTroutを徐々に小さく抑える補正がなされる。そして、偏差操舵角θhが第2しきい値2θ0以上となった時点からTrout=0に設定される。
【0051】
よって、自動操舵介入初期は、モード切替ではなく、自動操舵モードでの制御量を抑えて手動操舵を許容するものであるため、従来のON/OFF的なモード切替に比べ、ドライバーに違和感を与えることがない。
【0052】
さらに、自動操舵介入判定の開始から、ドライバー介入度合いに応じて手動操舵入力の許容量を徐々に増してゆき、スムーズに手動操舵モードへ切り替えるようにしているため、ドライバーへ違和感を与えない円滑なモード切り替えを達成することができる。
【0053】
次に、効果を説明する。
【0054】
(1) 自動操舵モードでの走行時、偏差操舵角θhに基づいてドライバーが自動操舵に介入しているかどうかが判定され、自動操舵介入判定時、モータ7によるモータ操舵トルクTroutを小さく抑える補正がなされるため、システム原価が低く、操舵感を損なうこともなく、ドライバーの意図を反映し、ドライバーに違和感を与えることなく自動操舵から手動操舵方向への切り替えを達成する車線追従装置を提供することができる。
【0055】
すなわち、ドライバーの自動操舵への介入を、偏差操舵角θhに基づいて判定するようにしているため、従来のトルクセンサからのセンサ情報を用いる場合に比べ、システム原価が低くなるばかりでなく、ステアリング系のねじり剛性が下がって操舵感を損なうこともない。
【0056】
また、自動操舵中にドライバーによる手動操舵介入を判定することにより、ドライバーの操舵意図がそのまま反映される。
【0057】
さらに、自動操舵介入判定時、モータ7によるモータ操舵トルクTroutを小さく抑える補正により、自動操舵から手動操舵方向へ切り替えられる。つまり、この切り替えは、モード切替ではなく、自動操舵モードでの制御量を抑えて手動操舵を許容するものであるため、従来のON/OFF的なモード切替に比べ、ドライバーに違和感を与えることがない。
【0058】
(2) 制御量であるモータ操舵トルクTroutを補正するにあたって、偏差操舵角θhがθ0≦θh<2θ0の領域であるときは、ドライバー介入初期であると判定され、偏差操舵角θhが大きくなるほど制御量であるTroutを徐々に小さく抑える補正がなされ、偏差操舵角θhが第2しきい値2θ0以上となった時点からTrout=0に設定たため、偏差操舵角θhが2θ0までは自動操舵モードを維持しながら手動操舵入力の許容量を徐々に増してゆき、偏差操舵角θhが2θ0以上になると手動操舵モードへの切り替えがなされるため、ドライバーへ違和感を与えない円滑なモード切り替えを達成することができる。
【0059】
(3) 実操舵角θdと目標操舵角θoptとの差の絶対値である偏差操舵角θhが第1しきい値θ0以上のときにドライバー介入時であると判定するため、自動操舵制御で制御情報として用いられる実操舵角θdと目標操舵角θoptの偏差操舵角θhを監視することで、ドライバーが自動操舵にどの程度介入しているかまで精度良く判定することができる。
【0060】
すなわち、自動操舵モードでの走行中にドライバーが、例えば、直進走行時に走行車線を右か左にオフセットするべくステアリング操作を行うと、実操舵角θdが変化するのに対し、目標操舵角θoptは一定舵角を保とうとし、両操舵角θd,θoptの偏差操舵角θhが自動操舵制御での偏差レベル以上に大きくなる。つまり、この偏差操舵角θhが第1しきい値θ0以上となる場合、ドライバーが自動操舵に介入したと判定することができる。
【0061】
(実施の形態2)
実施の形態2は請求項1,3に記載の発明に対応する車線追従装置であり、構成については、図2に示す実施の形態1の自動車用ステアリング系を示す全体システム図と同様であるので、図示並びに説明を省略する。
【0062】
次に、作用を説明する。
【0063】
[自動操舵制御作動]
図5は実施の形態2における自動操舵コントローラ12の自動操舵制御部(自動操舵制御手段fに相当)で行われる自動操舵制御作動の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
【0064】
ステップ30及びステップ31は、図3と同様である。
【0065】
ステップ32では、実操舵角θdと目標操舵角θoptとの差である偏差操舵角θh(=θd−θopt)が算出される。
【0066】
ステップ38では、ステップ32で求められた今回の偏差操舵角θhとメモリに格納されている前回または数制御周期前の偏差操舵角θhとの差をとる微分演算により偏差微分値dθhが算出される。
【0067】
ステップ33’では、偏差微分値dθhが第1しきい値θD未満かどうかが判断される。
【0068】
ステップ34では、ステップ33’でdθh<θDであると判断されたとき、モータ操舵トルク(電流)Troutが、ステップ31で算出された操舵トルクTrに設定される。
【0069】
ステップ35’では、ステップ33’でdθh≧θDであると判断されたとき、偏差微分値dθhが第2しきい値2θD未満かどうかが判断される。
【0070】
ステップ36’では、ステップ35’でdθh<2θDであると判断されたとき、モータ操舵トルク(電流)Troutが、Trout=Tr(2θD−dθh)/θDに設定される。つまり、偏差微分値dθhがθD≦dθh<2θDの範囲であるとき、偏差微分値dθhが大きくなるほどTroutが徐々に小さくなる。
【0071】
ステップ37では、ステップ35’でdθh≧2θDであると判断されたとき、モータ操舵トルク(電流)Troutが、Trout=0に設定される。
【0072】
尚、ステップ33’及びステップ35’が自動操舵介入判定手段gに相当し、ステップ36’及びステップ37が制御量補正手段hに相当する。
【0073】
[自動操舵作用]
自動操舵モードの選択時であって、ドライバーの介入が無い、もしくは、ほとんど無いとき、図5のフローチャートにおいて、ステップ30→ステップ31→ステップ32’→ステップ38→ステップ33’→ステップ34へと進む流れとなり、ステップ34では、モータ操舵トルク(電流)Troutが、ステップ31で算出された操舵トルクTrに設定され、モータ操舵トルクTroutを得るモータ電流が自動操舵コントローラ12からモータ7へ出力される。
【0074】
よって、偏差微分値dθhが第1しきい値θD未満であるときは、ドライバーが自動操舵に介入していないと判定され、実操舵角θdが前方車線に自車を追従させるために必要な目標操舵角θoptに一致するように、操舵力伝達系にモータ7により操舵トルクを与える自動操舵制御が行われることになる。
【0075】
つまり、ドライバーが操舵に介入していない自動操舵制御時、偏差操舵角θhを無くすフィードバック制御が行われ、目標操舵角θoptの変更に伴い実操舵角θdとの間には偏差操舵角θhが発生する。しかし、偏差操舵角θhの変化速度は目標操舵角θoptの変化レベルであるので、第1しきい値θDは、各制御周期で生じ得る最大偏差変化レベルに誤差やバラツキ分を加えた値に設定される。これによって、偏差微分値dθhが第1しきい値θD未満であるときは、ドライバーの介入が無い、もしくは、ほとんど無いと精度良く判定することができる。
【0076】
[自動操舵から手動操舵への切り替え作用]
自動操舵モードの選択時であって、前方障害物回避等のためにドライバーが急操舵を行うと、ドライバーの介入により偏差微分値dθhが大きくなり、偏差微分値dθhが第1しきい値θD以上となる。よって、図5にフローチャートにおいて、ステップ30→ステップ31→ステップ32’→ステップ38→ステップ33’→ステップ35’へと進む流れとなり、ドライバーの介入初期である場合には、ステップ35’からステップ36’へ進み、ステップ36’では、モータ操舵トルク(電流)Troutが、Trout=Tr(2θD−dθh)/θDに設定され、このモータ操舵トルクTroutを得るモータ電流が自動操舵コントローラ12からモータ7へ出力される。
【0077】
そして、ドライバーの介入が本格的になり、偏差微分値dθhが第2しきい値2θD以上となると、図5のフローチャートにおいて、ステップ30→ステップ31→ステップ32’→ステップ38→ステップ33’→ステップ35’→ステップ37へ進み、ステップ37では、モータ操舵トルク(電流)Troutが、Trout=0に設定され、自動操舵コントローラ12からモータ7への電流出力が遮断され、実質的に自動操舵モードから操舵トルクの付与がない手動操舵モードへ切り替えられたことになる。
【0078】
つまり、偏差微分値dθhが第1しきい値θD以上であることで、ドライバーの操舵介入時であるが、偏差微分値dθhが第1しきい値θDをわずかに超えた領域(θD≦dθh<2θD)であるときは、ドライバー介入初期であると判定され、図6に示すように、偏差微分値dθhが大きくなるほど制御量であるTroutを徐々に小さく抑える補正がなされる。そして、偏差微分値dθhが第2しきい値2θD以上となった時点からTrout=0に設定される。
【0079】
よって、自動操舵介入初期は、モード切替ではなく、自動操舵モードでの制御量を抑えて手動操舵を許容するものであるため、従来のON/OFF的なモード切替に比べ、ドライバーに違和感を与えることがない。
【0080】
さらに、自動操舵介入判定の開始から、ドライバー介入度合いに応じて手動操舵入力の許容量を徐々に増してゆき、スムーズに手動操舵モードへ切り替えるようにしているため、ドライバーへ違和感を与えない円滑なモード切り替えを達成することができる。
【0081】
次に、効果を説明する。
【0082】
実施の形態1の上記(1),(2)の効果に加え、下記の効果が得られる。
【0083】
(3) 偏差微分値dθhが第1しきい値θD以上のときにドライバー介入時であると判定するため、自動操舵制御で制御情報として用いられる実操舵角θdと目標操舵角θoptの偏差微分値dθhを監視することで、急操舵時にドライバーの自動操舵への介入を応答良く判定することができる。
【0084】
すなわち、自動操舵モードでの走行中にドライバーが、例えば、直進走行時に障害物を避けようとして急にステアリング操作を行うと、実操舵角θdが急変するのに対し、目標操舵角θoptは一定舵角を保とうとし、両操舵角θd,θoptの偏差微分値dθhが大きくなる。つまり、この偏差微分値dθhが第1しきい値θD以上となる場合、ドライバーが自動操舵に介入したと判定することができる。つまり、緊急回避のためのステアリング操作に対し応答良く手動操舵モードへ切り替えることができ有用である。
【0085】
(その他の実施の形態)
実施の形態1,2では、自動操舵時に操舵トルクを付与する制御装置への適用例を示したが、自動操舵時に操舵反力トルクを付与する制御装置へ適用しても良い。この場合、ドライバーの介入度合いが大きいほど操舵反力トルクが小さくなる制御が行われる。
【0086】
実施の形態1,2では、制御量である出力トルクを小さく抑える補正制御例を示したが、制御目標操舵角を補正することで結果的に制御量を小さく抑えるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車線追従装置を示すクレーム対応図である。
【図2】実施の形態1の車線追従装置が適用された自動車用ステアリング系を示す全体システム図である。
【図3】実施の形態1における自動操舵コントローラの自動操舵制御部で行われる自動操舵制御作動の流れを示すフローチャートである。
【図4】実施の形態1の自動操舵制御での偏差操舵角に対するモータ出力トルク(制御演算出力トルク)特性を示す図である。
【図5】実施の形態2における自動操舵コントローラの自動操舵制御部で行われる自動操舵制御作動の流れを示すフローチャートである。
【図6】実施の形態2の自動操舵制御での偏差操舵角に対するモータ出力トルク(制御演算出力トルク)特性を示す図である。
【符号の説明】
a 操舵力伝達系
b 自動操舵アクチュエータ
c 実操舵角検出手段
d 車線情報検出手段
e 制御目標操舵角算出手段
f 自動操舵制御手段
g 自動操舵介入判定手段
h 制御量補正手段
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 自在継手
4 ラックアンドピニオン式ステアリングギヤボックス
5 サイドロッド
6 ウォームホイールギヤ
7 モータ
8 ウォームギヤ
9 電磁クラッチ
10 操舵角センサ
11 CCDカメラ
12 自動操舵コントローラ
Claims (3)
- 操舵力伝達系に設けられ、操舵トルクもしくは操舵反力トルクを与える自動操舵アクチュエータと、
実操舵角を検出する実操舵角検出手段と、
前方道路の車線状態を検出する車線情報検出手段と、
前方車線に自車を追従させるために必要な制御目標操舵角を算出する制御目標操舵角算出手段と、
自動操舵時、実操舵角が制御目標操舵角に一致するように前記自動操舵アクチュエータに制御指令を出力する自動操舵制御手段と、
を備えた車線追従装置において、
自動操舵モードでの走行時、操舵角情報の変化に基づいてドライバーが自動操舵に介入しているかどうかを判定する自動操舵介入判定手段を設け、
前記自動操舵介入判定手段による自動操舵介入判定時、自動操舵アクチュエータによる制御量を小さく抑える補正をする制御量補正手段を設け、
前記制御量補正手段を、自動操舵モードでのドライバー介入の有無を判定するドライバー介入度合いを第1設定レベルとし、自動操舵モードから手動操舵モードへの切り替えを判定するドライバー介入度合いを第2設定レベルとしたとき、自動操舵介入判定時、ドライバー介入度合いが第1設定レベルから第2設定レベルまでは自動操舵アクチュエータによる制御量を介入度合いが大きくなるほど徐々に小さくなる制御量に補正し、ドライバー介入度合いが第2設定レベルを超えると自動操舵アクチュエータによる制御量をゼロにする補正を行う手段としたことを特徴とする車線追従装置。 - 請求項1記載の車線追従装置において、
前記自動操舵介入判定手段を、検出される実操舵角と算出される制御目標操舵角の偏差が設定偏差以上のときにドライバー介入時であると判定する手段としたことを特徴とする車線追従装置。 - 請求項1記載の車線追従装置において、
前記自動操舵介入判定手段を、検出される実操舵角と算出される制御目標操舵角の偏差の微分値が設定偏差微分値以上のときにドライバー介入時であると判定する手段としたことを特徴とする車線追従装置。
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