JP3775111B2 - 通信装置および通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置および通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネット等の普及によりデータ通信の重要性が増している。このため、電話やデータ通信を統合して扱うために ITU−T I.150で定められたATM網が導入されている。また、著しく増加する伝送容量をサポートするための高速光通信網であるANSI T1.105で定められたSONET網、あるいはITU−T G707で定められたSDH(ただし、SONETとSDHは基本的に同機能)、さらにファイバあたりの伝送容量をふやすために波長多重(WDM)技術を導入したITU − T G.872で定めれらた光ネットワーク(OTN)が導入されている。
【0003】
これらのネットワークの接続には、ISOが規定したOSI(Open System Interconnection)基本参照モデルによる階層構造をもとに上位階層と下位階層が規定された上で相互接続される。
【0004】
個々のネットワークの規定によると、ATM、 SONET/SDH、OTNにおいては、ATMが最も上位の階層であり、OTNが最も下位の階層であり、 SONETとSDHはその間の階層という位置づけとなる。また、各ネットワークは、各々さらにサブネットワークに階層化されている。例えば、ATM網なら、Virtual PathとVirtual Channelに分れる。 SONET/SDH、OTNにおいても、サブネットワークに各々階層化されている。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】
このサブネットワークの中で、中継器で定義された区間を除き、切替に関する階層のみあらわしたものの上位、下位の関係を表1に示す。
【0006】
【表1】
【0007】
また、この場合上位、下位と言った場合に、定義される区間と多重化の関係を図1に示す。図中の100〜112は上位階層の装置、300〜310は下位階層の装置、500〜502は上位階層回線、600が下位階層回線を表す。
【0008】
この図では、一つの下位階層装置に対して複数の上位階層装置が接続されており、下位装置300には上位装置100〜102、下位装置310に対しては上位装置110〜112が上位階層回線500〜502を介して接続されている。下位装置は、上位階層回線を例えばANSI T1.105で定められたSONET網、あるいはITU−T G707で定められたSDH網で規定された時分割多重化方式、あるいは例えばITU − T G.872で定めれらたOTNで規定された波長多重(WDM)化方式等の方法により束ねて、ある物理媒体あたり、あるいは単位時間あたりのデータ伝送容量を大きくして下位階層回線に伝送する。
【0009】
上位階層回線500、501、502は各々上位装置100と110、101と111、102と112によって、回線の監視制御情報を伝達する部分、例えばSONET信号、あるいはSDH信号のオーバヘッド部の送信、受信処理を施される。この上位階層回線の監視制御情報を処理する区間を上位階層回線区間(以後、上位区間と略記)という。これらの上位階層回線500〜502は物理的に別の回線であっても構わないし、例えばSONET網、あるいはSDH網で定められたパスのように、物理的には同じ回線を使用しても論理的に独立した回線である場合でも構わない。同様に、下位階層回線600は、下位装置300と310によって終端されており、この下位装置300と310に挟まれた部分を下位階層回線区間(以後、下位区間と略記)という。
【0010】
このように、上位階層の信号は多重化処理を経て下位区間の信号となるため、信号の帯域の観点から言うと、上位階層の信号は下位階層の信号より同じになることはあっても大きくなることはない。また、定義される区間については、上位階層が下位階層より同じになることはあっても短くなることはない。
【0011】
ここで、図2に示すような上位階層、下位階層が両方に切替処理部を持っている場合を考える。この図では、上位階層回線500〜505は、上位階層装置100〜104とその中にある上位階層回線信号処理部120〜124、125〜129によって終端されている。
【0012】
上位階層回線500〜503は、下位階層装置300と310中にある多重分離部440と450によって、多重分離処理を施され下位階層回線600あるいは601の下位区間を経由して上位階層装置100〜103と110〜113を接続している。同様に、上位階層回線504〜505は、下位階層装置301と311中にある多重分離部441と451によって、多重分離処理を施され下位階層回線602あるいは603の下位区間を経由して上位階層装置103〜104と113〜114を接続している。
【0013】
以下、簡単のため現用回線と予備回線が1つずつ対になって存在し、正常時には同じデータが転送され受信側で品質のよい回線を選択する1+1型の切替系について説明する。この図では、下位階層回線600と601は、下位階層装置の下位階層回線経路分岐・選択部420あるいは430により、それぞれ同じ内容のデータが分岐されて伝送される。同様に、下位階層回線602と603は、下位階層装置の下位階層回線経路分岐・選択部421あるいは431により、それぞれ同じ内容のデータが分岐されて伝送される。いかなる回線の障害、および装置障害の無い正常時には、現用回線として下位階層回線600が下位階層装置の下位階層回線経路分岐・選択部420あるいは430により選択され、何らかの障害が発生し下位階層回線600が使用できなくなった場合には、予備回線として601が下位階層装置の下位階層回線経路分岐・選択部420あるいは430により選択され、障害時の下位階層の回線復旧が行われる。
【0014】
下位階層回線602と603においても同様に、正常時には現用回線として下位階層回線602が下位階層装置の下位階層回線経路分岐・選択部421あるいは431により選択され、何らかの障害が発生し下位階層回線602が使用できなくなった場合には、予備回線として603が下位階層装置の下位階層回線経路分岐・選択部421あるいは431により選択され、障害時の下位階層の回線復旧が行われる。
【0015】
この図では上位区間においても同様に、上位階層回線503と504には、上位階層装置の上位階層回線経路分岐・選択部220および230により、それぞれ同じ内容のデータが分岐されて伝送される。下位区間の場合と同様に、正常時には現用伝送路として上位階層回線503が上位階層装置の上位階層回線経路分岐・選択部220あるいは230により選択され、上位階層回線503の障害発生時には、予備伝送路として上位階層回線504が上位階層装置の上位階層回線経路分岐・選択部220あるいは230により選択される。
【0016】
次に、図3に示した下位階層回線600で障害が発生した場合、本発明の実施例の説明のために考案した方法による上位階層と下位階層での切替処理について説明する。図3は、図2の中で、上位階層装置、下位階層装置のうち切替処理部を持つ部分を抜き出して示している。
【0017】
この方法では、下位階層で発生した障害は、上位階層への警報転送によって、上位階層装置に通知される。警報転送の概念を図4に示す。図中、上位階層回線500〜502は上位階層装置100〜112によって終端されており、上位階層と下位階層との接続は下位階層装置300と310によって行われ、下位階層装置300と310の間は下位階層回線600によって接続されている。
【0018】
今、下位階層回線600で障害が発生したとする。下位階層回線600は双方向に伝達する信号を示しているが、今の場合、障害の影響が双方向に及ぼす場合を考える。まず、下位階層装置300と310は各々下位階層回線で障害が発生したことを検出する。そして、障害を検出したことを上位階層に伝達するための警報転送信号( Alarm Indication Signal 、AIS)を全ての上位階層回線500〜502に流す。これにより、下位階層装置に接続されている全ての上位階層装置100〜102と110〜112は、下位区間600で障害を受けたことを識別でき、現在上位階層回線500〜502に送られているデータが無効なものであることを認識する。
【0019】
AISは、表1に示した各網の各階層、すなわちATM網のVirtual PathとVirtual Channel、SONET網のパスとライン、SDH網のパスとMセクション、OTN網のOptical ChannelとOptical Multiple Section等で各々規定されており、各網の規定では表1に従った各網の中での下位階層から上位階層への警報転送についても規定している。また、各網をまたがる警報転送についても規定されている。例えば、下位階層がSONET網で上位階層がATM網の場合の警報転送は、ITU−T I.610によって規定されている。
【0020】
下位階層から上位階層への警報転送の概念図を図5に示す。図中の上位階層と下位階層を結ぶ線は上位階層回線を示し、下位階層同士を結ぶ線は下位階層回線を示す。警報転送は、下位階層から上位階層に対して行われるもので、上位階層から下位階層に対して行われることはない。
【0021】
このような警報転送の仕組みによって、上位階層は下位階層の障害発生を認識することができる。この方法は、上位階層、下位階層の切替処理部は独立したプロトコルを持ち、検出した障害情報、あるいはAISをもとに切替が必要かどうか判断し、独立に切替処理を行うというものである。このため、図3における下位階層回線600で障害が発生した場合、下位階層装置300と310は下位階層回線600で障害が発生したことを検出して下位階層内での切替処理を始める。そして、下位階層の現用回線600から下位階層の予備回線601への切替処理を実行する。また、上位階層装置100と110は下位階層回線600で障害が発生したことを受信したAISより判断して、上位階層内での切替処理を始める。そして、上位階層の現用回線503から上位階層の予備回線504への切替を実行する。
【0022】
この場合、両階層で切替処理を独立に行うため、本来どちらかの階層で切替処理を行えば回線復旧が行われる場合でも、両階層での切替処理が実行されてしまい、無駄な切替が実行されることになる。これを防ぐために、2つの階層で異なる切替機能を持つ場合に片方の切替処理を永続的に停止させる方法がある。例えばANSI T1.105では、SONET装置がATMのように切替機能を持ったネットワークを上位階層として接続される場合を想定し、自らの切替をパス単位で禁止するNUT (Non−preemptible Unprotected Traffic)を規定している。
【0023】
また、両階層で切替処理を独立に行うことの不都合として、下位階層の装置が切替中である場合には、上位装置間で行われる切替プロトコルの内容が正しく受け渡されない可能性もある。これを防ぐためには、片方の切替処理を一定時間停止させるという方法もある。例えば、ATM網とSONET網あるいはSDH網の接続においては、ITU−T I.630に定められた方法によると、下位階層であるSONETあるいはSDHが切替処理を行っている場合に、ATM網での切替動作を一定期間停止するためのホールドオフ時間が設けられており、この時間は0〜10sの範囲で500msごとに変えることができる。
【0024】
以上説明したように、上位階層と下位階層にそれぞれ切替機能を持っているシステムでは、片方の切替処理を永続的に、あるいは、一定期間停止する必要があるため、切替時間において無駄を生じることになる。
【0025】
片方の階層の切替処理を永続的に停止する方法の例として挙げたANSI T1.105で定められたNUTによる方法では、SONET網の切替を停止するので、SONET切替処理部が無駄になる。
【0026】
また、片方の階層の切替処理を一定期間停止する方法の例として挙げたITU−T I.630に定められた方法では、SONET網で救済不能の障害をATM網で救済する場合に、少なくとも500ms以上待たなければならない。この方法によるタイムチャートを図7に示す。今、下位階層回線で障害が発生すると、下位階層装置は回線で障害が発生したことを検出しAISを全ての上位階層回線に流す。これにより、下位階層装置に接続されている全ての上位階層装置は、下位区間が障害を受け、現在上位階層回線に送られているデータが無効なものであることを認識する。しかし、両階層で独立に切替が行われ無駄な切替が実行されることを防ぐために、先に述べたように上位階層装置ではホールドオフ時間を設けてあるので、上位階層装置は下位階層装置からAISを受け取ってもホールドオフ時間内は切替処理を実行しない。この図では、上位階層がATM、下位階層がSONETあるいはSDHの場合を想定し、上位階層装置でのホールドオフ時間が500msである場合を示している。
【0027】
下位階層装置ではAISを上位階層に転送するとともに、下位階層装置間での切替処理を実行する。今の場合1+1型の切替系なので、現用回線の障害を検出した受信装置は自らの経路選択部にて予備回線への切替を行う。この切替に要する時間は、例えばSONETでは50ms以内に規定されている。しかし、予備回線にも障害が生じていた場合、あるいは装置が既に故障しており経路選択部が正しく動作しなかった場合には切替処理が失敗する場合がある。すなわち、受信装置は引き続き回線からの障害を検出し、上位階層回線にAISを転送する状態が継続する。しかし、上位階層装置はホールドオフ時間が経過するまで障害を復旧するための切替処理を行わずに待機し続ける。そして、ホールドオフ時間経過後に上位階層装置間での切替処理を行う。すなわち、上位階層の受信装置は自らの経路選択部にて上位階層の予備回線への切替を開始する。ATMの場合では、 ITU−T Draft New Recommendation I.630で規定されているように切替処理時間は目標値として50msが上げられている。切替処理が無事終了すれば、上位階層装置は正常な予備回線からの信号を受けることができ、AISあるいは障害を検出することなく、回線からの信号を正しく受信するようになる。
【0028】
この図に示すように、SONETは50ms以内で切替を行うが、ホールドオフ時間500msからSONETの処理時間50msを差し引いた分の450msの時間は両装置は何もしないので時間の無駄となる。
【0029】
本発明の実施例の目的は、二つの階層で切替機能を持っている通信装置または通信ネットワークにおいて、両階層の切替方式の特徴を生かし、障害状況に応じてお互いの切替機能と処理時間に関して従来よりも無駄の少ない効率的な階層間協調切替処理を実現すること等にある。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本発明の実施例の一態様は次の通りであり、その構成の一部を図21に示した。それぞれが回線切替手段を有する第一、第二の上位階層装置および第一乃至第四の下位階層装置を有し、
前記第一、第二の上位階層装置は相互に切替可能な第一および第二の上位階層通信回線を介して接続され、第一、第二の下位階層装置は相互に切替可能な、かつ、一以上の上位階層通信回線を多重化した第一および第二の下位階層通信回線を介して接続され、第三、第四の下位階層装置は相互に切替可能な、かつ、一以上の上位階層通信回線を多重化した第三および第四の下位階層通信回線を介して接続され、前記第一の上位階層装置と前記第一の下位階層装置との間および前記第二の上位階層装置と前記第二の下位階層装置との間は前記第一の上位階層通信回線を介して接続され、前記第一の上位階層装置と前記第三の下位階層装置との間および前記第二の上位階層装置と前記第四の下位階層装置との間は前記第二の上位階層通信回線を介して接続され、
下位階層装置が回線障害を検知した場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を上位階層装置に対して行い、
上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報を用いて、上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を特定し、
いずれの下位階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、いずれかの上位階層通信回線での障害発生があると特定される場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行い、
いずれかの下位階層通信回線で障害発生があると特定される場合には、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報に基づいて、障害復旧処理実行後に最大数の上位階層通信回線が使用可能とするためには、又は優先度の低い回線よりも優先度の高い回線を優先的に使用可能とするためには、又は復旧する信号回線数が最大となるためには、複数個の上位階層装置または下位階層装置が各々有する回線切替手段のうちのどれを切り替えるべきかの第一の選択肢を特定し、
第一の選択肢による前記回線切替処理において上位階層装置および下位階層装置での回線切替処理の両方が含まれる場合には、下位階層装置における回線切替処理を先に行い、その後に上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行う第一の手段を有することを特徴とする通信システム。
【0031】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
本実施例による協調切替判断部を持つ切替装置について説明する。その概念図を図8に示す。
【0032】
本実施例においては、協調切替を行うための判断部を新たに設け、上位階層、下位階層からの障害情報を受けとり、障害の状態に応じて、切替を行うべき階層を判断する。判断部は、上位階層から、この上位装置が別の迂回ルート、すなわち、切替処理を行おうとしている下位装置を通らない別のルートを持っているかの有無の情報をも受けるように構成される。下位階層から上位階層へは、従来の警報転送信号に加え切替停止信号を与えることができ、これにより下位階層の切替を先に切替制御を行うことができる。
【0033】
まず、本実施例による切替装置を説明する前に、比較例としての方式を実現するための装置構成の一例を図5等に基づいて説明する。図6は、従来の下位階層の装置と上位階層の装置で図2におけるネットワークを構成した場合、図2の一部分を詳細に書き表したものである。
【0034】
図中、下位階層装置310は、下位階層の現用回線600と下位階層の予備回線601を介して別の下位階層装置と接続されている。また、下位階層装置310は、上位階層装置110〜113とも上位階層の回線500〜503を介して接続されている。上位階層装置113は、上位階層の予備回線504を有し、別の下位装置あるいは上位装置と接続されている。この場合、上位階層の予備回線504は必要に応じて上位階層の回線503と同じ内容のデータを伝達できるようになっている。
【0035】
ここでは、回線600〜601と500〜504を図中の左側から右側に流れる片方向の信号の伝播について説明する。右側から左側に流れる信号に対しても、以下に示すように同様に説明できる。
【0036】
下位階層装置310は、下位階層回線信号受信処理部330〜331と、下位階層回線障害検出部360〜361と、下位階層回線経路分岐・選択部430と、下位階層回線の多重分離部450と、下位階層回線切替判断部710と、上位階層への警報転送判断部750と、上位階層回線信号送信処理部340〜343と、上位階層への警報転送信号発出部470〜473とを有する。上位階層装置113は、上位階層回線信号受信処理部133〜134と、上位階層回線障害検出部163〜164と、上位階層回線経路分岐・選択部230と、上位階層回線切替判断部720とを有する。
【0037】
ここで、下位階層の回線600で障害が発生した場合を考える。この場合、下位階層回線障害検出部360は障害が発生したことを検出し、下位階層回線切替判断部710と、上位階層への警報転送判断部750に障害を検出したことを知らせる。尚、障害の検出方式としては、例えばSONET,SDHの場合には、LOS(Loss of Signal)やBIP(Bite Interleaved Parity)を用いた誤り率検出方法を用いる。また、ATMにおいてはCRC(Cyclic Redundancy Check)を用いる。警報転送の方法としては、 SONET,SDHの場合には各々ANSI T1.105、あるいはITU−T G707で規定されているAISフォーマットを用いる。また、ATMにおいてはITU−T I.610において規定されているOAMセルによる方法を用いる。
【0038】
警報転送判断部750は、下位階層回線600によって影響を受ける上位階層回線500〜503の全ての回線にAISが送信されるように、上位階層への警報転送信号発出部470〜473に指示を出す。下位階層回線切替判断部710は、対向している下位階層装置と切替プロトコルにより、下位階層の予備回線601を選択してデータを転送するように切替処理を実行する。本図では1+1型の切替系のものを示しているが、例えば切替プロトコルとしては、 ANSI T1.105で規定されている1+1型、1:N型、BLSR(Bidirectional Line Switched Ring)などを用いることができる。以下、簡単のため1+1型の場合について説明する。1+1型切替系では、現用回線の障害を検出した受信装置が自らの経路選択部にて、正常にデータ転送を行うことのできる予備回線への切替を行う。すなわち、下位階層回線切替判断部710は、下位階層回線障害検出部360,361より受け取った情報をもとに、現用回線600と予備回線601のうち障害の無い回線を選択するように下位階層回線経路分岐・選択部430に指示を出す。下位階層回線経路分岐・選択部430は、自らの選択処理が正しく行われた場合には警報転送判断部750に知らせ、上位階層装置での切替処理が不要であること、すなわち、上位階層装置への警報転送が不要であることを知らせる。警報転送判断部750は、下位階層装置での切替処理が正常に行われ、これ以上AISの転送が不要であると判断した場合には、上位階層への警報転送信号発出部470〜473に警報の転送を行わないように指示する。また、警報転送判断部750は、下位階層回線障害検出部360,361から両方の回線の障害情報を受け取り、下位階層回線経路分岐・選択部430が選択している回線が妥当なものであるかを判断する。この時、両方の回線の障害情報と経路選択部の処理に矛盾がある場合には、引き続き上位階層への警報転送信号発出部470〜473にAIS転送を行うように指示する。
【0039】
上位階層回線500〜503によって、AISを受信した上位階層装置110〜113は、上位階層の切替プロトコルに従いそれぞれ独立に上位階層回線の切替処理を行う。
【0040】
上位階層装置113を例にとって、上位階層装置の切替処理を説明する。今の場合、上位階層装置113は、上位階層回線障害検出部163〜164によって、上位階層回線503がAISを転送し、そのデータの内容が無効であることを識別し、上位階層回線切替判断部720に知らせる。上位階層回線切替判断部720は、対向している上位階層装置と切替プロトコルを交わすことにより、上位階層の予備回線504を選択してデータを転送するように切替処理を実行する。この場合、切替プロトコルとしてはいくつか考えられるが、ATMの場合には1+1型の切替プロトコルがITU−T Draft New Recommendation I.630にて規定されいる。
【0041】
もちろん、上位階層装置113は、上位階層回線障害検出部163〜164がAISではなく上位階層回線503の障害を検出した場合にも、同様に上位階層装置と切替プロトコルを交わすことにより、上位階層の予備回線504を選択するように切替処理を実行する。
【0042】
この図では省略しているが、上位階層装置113は、さらなる上位階層回線信号への送信処理部、さらなる上位階層への警報転送信号発出部、さらなる上位階層への警報転送判断部を持ち、さらなる上位階層への警報転送を行う場合もある。
【0043】
本発明の協調切替判断部を持つ切替装置の第1の実施例について図9を用いて詳しく説明する。本図は、上述の方式の下位階層の装置と上位階層の装置で図2におけるネットワークを構成した場合、図2の一部分を詳細に書き表したものである。
【0044】
本発明の実施例における上位階層と下位階層は、表1に示されたATM、SONET、SDH、OTNの、上位と下位の相対関係が与えられるもの、全てにおいて適用可能である。また、ATMやSONET、SDHのサブネットワークにおけるVirtual PathやVirtual Channel,Path,Line等のどれであっても構わない。 ISOが規定したOSI(Open System Interconnection)基本参照モデルによる階層構造に従い、上位と下位の相対関係を与えられるもの全てに、本発明の実施例の考え方は適用できる。
【0045】
図中、下位階層装置310は、下位階層の現用回線600と下位階層の予備回線601を介して別の下位階層装置と接続されている。本図では、現用と予備が1つずつ対になり、正常時に同じデータが転送されている1+1型の切替系を示しているが、本発明の実施例は、現用回線n本に対して1本の予備回線を持つ1:n型の切替プロトコルを持つネットワークにおいても同様に適用することができる。また、図2では、リニア型のネットワークを示しているが、リング型のネットワーク、およびメッシュ型のネットワークにおいても、本発明の実施例の考え方を同様に適用することができる。以下、1+1リニア型の切替プロトコルを持つネットワークについて説明していく。
【0046】
下位階層装置310は、上位階層装置110〜113とも上位階層の回線500〜503を介して接続されている。上位階層装置113は、上位階層の予備回線504を有し、別の下位装置あるいは上位装置と接続されている。この場合、上位階層の予備回線504は必要に応じて上位階層の回線503と同じ内容のデータを伝達できるようになっている。
【0047】
ここでは、回線600〜601と500〜504を図中の左側から右側に流れる片方向の信号の伝播について説明する。右側から左側に流れる信号に対しても、以下に示すように同様に説明できる。
【0048】
下位階層装置310は、図6で説明した装置と同じく下位階層回線信号受信処理部330〜331と、下位階層回線障害検出部360〜361と、下位階層回線経路分岐・選択部430と、下位階層回線の多重分離部450と、下位階層回線切替判断部710と、上位階層への警報転送判断部750と、上位階層回線信号送信処理部340〜343と、上位階層への警報転送信号発出部470〜473とを有する。ただし、この図では、下位階層回線切替判断部710と上位階層への警報転送判断部750については省略してある。
【0049】
下位階層装置310は、従来装置に比較してさらに、下位階層装置310の下位階層現用回線600に対する上位階層回線障害検出部460〜463と、下位階層予備回線601に対する上位階層回線障害検出部465〜468と、下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出部480〜483を持つ。
【0050】
切替停止信号転送のための媒体は、例えばOTNでは波長多重された監視信号を用いればよいし、SONETやSDHでは、オーバヘッドを用いればよい。また、ATMでは、OAM(Operation Administration Maintenance)セル等によって転送すればよい。
【0051】
上位階層装置113は、従来装置と同じく上位階層回線信号受信処理部133〜134と、上位階層回線障害検出部163〜164と、上位階層回線経路分岐・選択部230と、上位階層回線切替判断部720とを有する。ただし、この図では、上位階層回線切替判断部720は省略してある。
【0052】
上位階層装置110〜112も上位階層装置113と同様に、上位階層回線信号受信処理部130〜132と、上位階層回線障害検出部160〜162とを有する。
【0053】
上位階層装置113は、従来装置に比較してさらに、上位階層回線迂回ルート有無情報信号発出部803を有する。上位階層装置110〜112も上位階層装置113と同様に、上位階層回線迂回ルート有無情報信号発出部800〜802を有する。
【0054】
迂回ルート有無情報信号転送のための媒体は、例えばOTNでは波長多重された監視信号を用いればよいし、SONETやSDHでは、オーバヘッドを用いればよい。また、ATMでは、OAM(Operation Administration Maintenance)セル等によって転送する方法が考えれる。
【0055】
ここで言う迂回ルートとは、別の下位階層装置を経由する使用可能な上位階層回線のことを意味する。これは、管理者が与えるネットワークの接続状態、あるいは上位階層予備回線の障害検出部から送られる障害の発生状況から決定することができる。簡単には、管理者がネットワーク構築の際に、個々の上位階層回線で迂回ルートが存在するかを把握して、あらかじめ迂回ルートの有無を設定し、その設定内容を下位階層装置に伝達させる。もう一つの簡単な、迂回ルート有無の決定方法としては、迂回ルート有無は、上位階層予備回線が正常か否かだけで判断しても構わない。すなわち、上位階層予備回線の障害検出部164が上位階層予備回線504における障害を検出したら迂回ルート有り、障害を検出しない場合には迂回ルート無し、として上位階層回線迂回ルート有無情報信号発出部803から迂回ルート有無の情報を発出させる。更には、管理者が設定した迂回ルートの有無の情報と上位階層予備回線が正常か否かといった情報の論理ORをとっても構わない。すなわち、この場合は、管理者が迂回ルート有りと設定し、かつ上位階層予備回線が正常な時のみ、上位階層回線迂回ルート有無情報信号発出部800〜802が迂回ルート有りであることを発する。
【0056】
本発明の実施例では、さらに階層間協調切替判断部700を有する。階層間協調切替判断部700の存在する場所は、本図では下位階層装置310、あるいは上位階層装置110〜113の外に描かれているが、下位階層装置310の中にあっても構わないし、上位階層装置110〜113の中にあっても構わない。
【0057】
協調切替判断部700は、 上位階層装置110〜113の上位階層回線障害検出部160〜164から送られる上位階層障害情報と、下位階層装置310の下位階層回線障害検出部360〜361から送られる下位階層障害情報と、下位階層装置310の上位階層回線障害検出部460〜468から送られる上位階層障害情報とを受け取る。
【0058】
協調切替判断部700は、障害情報が送られてきたときに、下位階層回線と上位階層回線の障害情報に対して照合する機能を持つ。協調切替判断部700は、下位階層装置310の下位階層回線経路分岐・選択部430と上位階層への切替停止信号発出部480〜483の制御を行うことができる。また、協調切替判断部700は上位階層装置100〜103の上位階層回線迂回ルート有無情報信号発出部800〜803から迂回ルート有無情報を受け取ることができる。
【0059】
協調切替判断部700の詳細な構成を図17に示す。協調切替判断部は、下位階層装置が検出した障害情報の障害情報収集部900と上位階層装置が検出した障害情報の障害情報収集部920と下位階層階層装置と上位階層装置が各々検出した障害情報の照合部910と場合分け状態計算部930と場合分け状態選択部940と下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出要求部950とを有する。
【0060】
そして、下位階層装置が検出した障害情報の障害情報収集部900は、この内部に下位階層現用回線に関する下位階層装置が検出した障害の情報を記述するテーブル901と下位階層予備回線に関する下位階層装置が検出した障害の情報を記述するテーブル902を有する。上位階層装置が検出した障害情報の障害情報収集部920は、この内部に上位階層現用回線に関する上位階層装置が検出した障害の情報を記述するテーブル921を有する。下位階層階層装置と上位階層装置が各々検出した障害情報の照合部910は、有効な上位階層現用回線の情報を記述するテーブル911と有効な上位階層予備回線の情報を記述するテーブル912を有する。場合分け状態計算部930は、一つ目の場合分けされた状態を計算するテーブル931と二つ目の場合分けされた状態を計算するテーブル932と三つ目の場合分けされた状態を計算するテーブル932と四つ目の場合分けされた状態を計算するテーブル933を有する。場合分け状態選択部940は使用可能回線数最大状態抽出部941と切替数最小状態抽出部942を有する。下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出要求部950は、下位階層装置が検出した障害情報の障害情報収集部900からの下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出要求部950への割込信号線960が接続されている。下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出要求部950は、下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出部480〜483と接続しており、協調切替処理判断部700にて判断した結果に基づき、下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出部480〜483が切替停止信号を発出すべきか否かの指示を出す。
【0061】
下位階層現用回線に関する下位階層装置が検出した障害の情報テーブル901には、下位階層装置の下位階層現用回線障害検出部360からの障害検出情報と、下位階層装置の下位階層現用回線に対応する上位階層回線障害検出部460〜463からの障害検出情報が送られ、その障害検出情報を上位階層回線単位で記述することができる。下位階層予備回線に関する下位階層装置が検出した障害の情報テーブル902には、下位階層装置の下位階層予備回線障害検出部361からの障害検出情報と、下位階層装置の下位階層予備回線に対応する上位階層回線障害検出部465〜468からの障害検出情報が送られ、その障害検出情報を上位階層回線単位で記述することができる。
【0062】
上位階層現用回線に関する上位階層装置が検出した障害の情報テーブル921には、上位階層装置の上位階層現用回線に対応する上位階層回線障害検出部160〜163からの障害検出情報が送られ、その障害検出情報を上位階層回線単位で記述することができる。
【0063】
有効上位階層現用回線情報テーブル911とは、下位階層装置310と上位階層装置110〜113間の上位階層現用回線500〜503の中でこの区間に障害を持たずに現在使用可能な上位階層現用回線を上位階層回線単位で記述するテーブルである。有効上位階層現用回線は、上位階層現用回線に関する上位階層装置が検出した障害情報テーブル921の内容から下位階層現用回線に関する下位階層装置が検出した障害情報テーブル901の内容を論理的に引き算して求める。すなわち、上位階層装置が検出した障害情報テーブル921で上位階層回線500に関して障害有り(異常)と記述され、かつ下位階層装置が検出した障害情報テーブル901で上位階層回線500に関して障害無し(正常)と記述されている場合には、障害の要因は図9に示す下位階層装置310と上位階層装置110間の上位階層回線500上に障害の原因があると考えられる。よって、この場合は有効上位階層現用回線情報テーブル911に使用不可と記述する。次に上位階層装置が検出した障害情報テーブル921で上位階層回線500に関して障害有り(異常)と記述され、かつ下位階層装置が検出した障害情報テーブル901で上位階層回線500に関して障害有り(異常)と記述されている場合には、障害の要因は図9に示す下位階層装置310の左側、すなわち下位階層回線600もしくはその上流で障害の原因があると考えられる。この場合は有効上位階層現用回線情報テーブル911に使用可能と記述する。尚、両方の装置の障害検出方法が厳密に一致しない場合に上位階層装置が検出した障害情報テーブル921で上位階層回線500に関して障害無し(正常)と記述され、かつ下位階層装置が検出した障害情報テーブル901では障害有り(異常)と記述されている場合には、上位階層装置では問題なく受信できていると考え上位階層装置が検出した障害情報テーブル921の結果を信じることにする。よって、この場合は有効上位階層現用回線情報テーブル911に使用可能と記述する。
【0064】
有効な予備回線の情報を記述するテーブル912は、個々の上位階層装置110〜113における上位階層回線迂回ルート有無情報信号発出部800〜803からの内容を収集して上位階層回線単位で記述するテーブルである。これは言い方を変えれば、上位階層装置110〜113間が上位階層現用回線500〜503で障害を検出したときに、その代わりに使用可能な上位階層予備回線を上位階層回線単位で記述するテーブルである。
【0065】
想定される場合分けの状態の決め方、持つべきテーブルの数については厳密なルールがあるわけではないが、ここでは、4つの場合分け状態計算テーブルを用いた場合の実施例について説明する。一つ目の場合分けの状態は、下位階層、上位階層ともに現用回線のみを用いる状態である。二つ目の場合分けの状態は、下位階層では現用回線を用い、上位階層回線は現用回線と予備回線のうち障害を持たない方を用いる状態である。三つ目の場合分けの状態は、下位階層では予備回線を用い、上位階層回線は現用回線を用いる状態である。四つ目の場合分けの状態は、下位階層では予備回線を用い、上位階層回線は現用回線と予備回線のうち障害を持たない方を用いる状態である。
【0066】
各場合分け状態テーブルの値の持ち方について説明する。各場合分け状態テーブルは、先に決めた状態に応じ、協調切替処理が終了した時点でどの上位階層回線が救済されるかという内容を上位階層回線単位で記述するものである。
【0067】
一つ目の場合分け状態では、上位階層装置、下位階層装置ともに切替処理を行わないので、この場合分け状態計算テーブル931が持つ値は、上位階層現用回線に関する上位階層装置が検出した障害情報テーブル921と同じである。
【0068】
二つ目の場合分け状態では、下位階層装置では切替を行わず、上位階層装置のみで切替処理を行うため、この場合分け状態計算テーブル932は、各上位階層回線ごとに上位階層現用回線に関する上位階層装置が検出した障害情報テーブル921と有効上位階層予備回線情報テーブル912の値を比較し良い方の値を採用(障害のない方があればそちらを採用)する。
【0069】
三つ目の場合分け状態では、下位階層装置で切替を行い、上位階層装置では切替処理を行わないため、この場合分け状態計算テーブル933は、各上位階層回線ごとに下位階層予備回線に関する下位階層装置が検出した障害情報テーブル902と有効上位階層現用回線情報テーブル911との論理ORをとる。
【0070】
四つ目の場合分け状態では、下位階層装置と上位階層装置の両方で切替処理を行わう状態を考えるため、場合分け状態計算テーブル934は、各上位階層回線ごとに三つ目の場合分け状態テーブル933の値と有効上位階層予備回線情報テーブル912の値を比較し良い方の値を採用(障害のない方があればそちらを採用)する。
【0071】
このように計算された4つの場合分け状態計算テーブルの結果から使用可能な上位階層回線数と切替数の計算を行い、場合分け状態選択部940にて最適な状態を選択する。使用可能な上位階層回線数は、場合分け状態テーブルで上位階層回線単位で使用可能と記述されている正常な回線の数の和で求められる。
【0072】
この結果より、使用可能回線数最大状態抽出部941は各場合分け状態において使用可能回線が最大数を持つ状態を抽出する。このとき、複数の最大数を持つ場合分け状態が存在する場合には、その全ての場合分け状態を抽出し、その次の切替数最小状態抽出部942にその抽出した結果を渡す。
【0073】
切替数の計算については次のように求める。一つ目の場合分け状態では、切替を行っていないので切替数は0である。三つ目の場合分け状態では、下位階層装置でのみ切替を行うので、切替数は1となる。二つ目の場合分け状態では、上位階層装置でのみ切替を行うので、下位階層現用回線に関する下位階層装置が検出した障害情報テーブル901で記述されている障害を持つ回線の数だけ、上位階層装置での切替処理が開始されることになる。よって、切替数は、障害情報テーブル901で記述されている障害を持つ回線数の和となる。四つ目の場合分け状態では、下位階層装置と上位階層装置の両方で切替を行う。上位階層装置での切替処理は、下位階層予備回線に関する下位階層装置が検出した障害情報テーブル902で記述されている障害を持つ回線の数だけ行われる。これに、下位階層装置での切替数1を加算した回数が全切替数ということになる。
【0074】
このように計算した切替数をもとに切替数最小状態抽出部942は、切替数が最小の状態を抽出する。ここでもし、使用可能回線数が最大で、かつ切替数が最小となる複数の場合分け切替状態が存在する場合には下位階層装置での切替処理を行わない状態の方を採用する。これは、両方の階層で切替を行うより片方の階層(この場合、上位階層)だけで切替処理を行った方が全切替処理にかかる時間が短くてすむからである。すなわち、使用可能回線数が最大で、かつ切替数が最小となる場合分け状態が複数存在する場合には、三つ目や四つ目の場合分け状態ではなく二つ目の場合分け状態を選択する。
【0075】
切替数最小状態抽出部942によって、下位階層の切替処理を行う必要が生じた場合、すなわち上記三つ目、あるいは四つ目の場合分け状態が選択された場合には下位階層装置310の下位階層装置の下位階層回線経路選択部430を起動し、下位階層予備回線601を選択する。下位階層装置での切替処理が終了した場合、もしくは下位階層装置での切替処理が必要でなかった場合(すなわち、上記一つ目あるいは二つ目の場合分け状態が選択された場合)、下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出要求部950にもう下位階層装置の上位階層への切替停止信号を発出する必要がないことを伝える。下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出要求部950は、下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出部480〜483に指示を出し切替停止信号を解除する。そして、各々の上位階層装置110〜113は上位階層での切替処理を開始する。
【0076】
以下、障害が発生した場合の協調切替を行うための処理手順を説明する。
【0077】
下位階層装置310の上位階層回線障害検出部460〜468は、この実施例の場合、上位階層回線1本の単位で障害を検出できるとする。
【0078】
下位階層回線障害検出部360、あるいは下位階層装置310の上位階層回線障害検出部460〜463が障害を検出した場合、障害検出情報を階層間協調切替判断部700と上位階層への警報転送信号発出部470〜473に知らせる。階層間協調切替判断部700は、上位階層装置110〜113でAISにより上位階層での切替処理が始まらないように、AISが送信される前、あるいは同時に切替停止信号が送信されるように切替停止信号発出部480〜483に指示を出す。
【0079】
この時、協調切替判断部700では、下位階層回線障害検出部360、あるいは下位階層装置310の上位階層回線障害検出部460〜463のどれかから障害を検出したという知らせを受けると、下位階層装置からの障害情報収集部900から割込信号が発生し、割込信号線960を伝わって下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出要求部950に切替停止信号の要求を指示する。切替停止信号発出要求部950は、下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出部480〜483に切替停止信号を発出させる。
【0080】
次に協調切替判断部700は、一定時間、下位階層装置310の上位階層回線障害検出部460〜468から障害情報を収集し、下位階層装置が検出した障害情報の障害情報収集部900の下位階層現用回線に関する下位階層装置が検出した障害の情報テーブル901と下位階層予備回線に関する下位階層装置が検出した障害の情報テーブル902に障害情報を上位階層回線単位ごとに記述する。これは、同じ原因の障害でも、信号伝播速度の違い、装置構成で信号伝達経路が異なる場合、複数の障害検出部から協調切替判断部700までの障害情報の信号伝達にタイムラグが生じる場合に対応するためである。
【0081】
協調切替判断部700は、上記一定時間、上位階層装置110〜113の上位階層回線障害検出部160〜163と上位階層回線迂回ルート有無情報信号発出部800〜803からも障害情報を収集する。そして、先に協調切替判断部の詳細な構成で述べた方法で下位階層装置310からの障害情報と上層階層装置110〜113からの障害情報の照合を行う。
【0082】
図18, 19, 20に、障害発生時の協調切替判断部の処理例を三つ示す。まず、図18の例では、下位階層の現用回線600に対して下位階層装置310の三つの上位階層回線障害検出部460,461,462が障害を検出し、下位階層の予備回線601に対して下位階層装置310の一つの上位階層回線障害検出部468が障害を検出し、上位階層現用回線500〜503に対して上位階層装置110〜112の三つの上位階層回線障害検出部160,161,162が障害を検出し、上位階層装置110〜113の一つの上位階層回線迂回ルート有無情報信号発出部801が迂回ルートが無いことを示し上位階層の予備回線が使用できないという状態を示している。
【0083】
これらの下位階層装置と上位階層装置の検出した障害情報は、例えば正常時には0,障害検出時(異常時)には1として図18に示すように障害情報テーブル901,902,921に記述される。また、上位階層装置から送られた上位階層回線迂回ルート有無情報は、有効上位階層予備回線情報テーブル912に、例えば使用可能な回線は0,使用不可能な回線は1として記述される。
【0084】
有効上位階層現用回線情報テーブル911には、上位階層装置が検出した障害情報テーブル921の内容から下位階層装置が検出した障害情報テーブル901の内容を引き算した結果が記述される。この例では、障害の要因は下位階層装置310の上流(図9の左側)にあると考えられる。このため、上位階層現用回線500〜503において下位階層装置310と上位階層装置110〜113の間の区間は、本来は正常で使用可能な回線であることがわかる。
【0085】
これらの情報テーブル901,902,911,912,921の内容から、四つの場合分け状態を計算する。上位階層装置、下位階層装置ともに切替処理を行わない一つ目の場合分けの状態では、この場合分け状態計算テーブルの持つ値は障害情報テーブル921と同じである。
【0086】
下位階層装置では切替を行わず、上位階層装置のみで切替処理を行う二つ目の場合分けの状態では、場合分け状態計算テーブル932は、各上位階層回線単位ごとに障害情報テーブル921と有効上位階層予備回線情報テーブル912の値を比較し良い方の値、すなわち図18に示した例では値の小さい方を採用する。
【0087】
下位階層装置で切替を行い、上位階層装置では切替処理を行わない三つ目の場合分けの状態では、場合分け状態計算テーブル933は、各上位階層回線単位ごとに障害情報テーブル902と有効上位階層現用回線情報テーブル911との論理ORをとる。
【0088】
下位階層装置と上位階層装置の両方で切替処理を行う四つ目の場合分けの状態では、場合分け状態計算テーブル934は、各上位階層回線単位ごとに三つ目の場合分け状態計算テーブル933と有効上位階層予備回線情報テーブル912の値を比較し良い方の値、すなわち図18に示した例では値の小さい方を採用する。
【0089】
このように計算された4つの場合分け状態計算テーブル931〜934の結果から使用可能な上位階層回線数と切替数の計算を行う。使用可能な上位階層回線数は、場合分け状態テーブルで上位階層回線単位で使用可能と記述されている正常な回線の数の和で求められる。図18の例では、これらの場合分け状態の中で使用可能回線数が最大となるのは下位階層装置と上位階層装置の両方で切替処理を行う四つ目の場合分け状態であり、その数は4となる。
【0090】
使用可能回線数最大状態抽出部941で抽出された状態が一つしかないので、この結果が切替数最小状態抽出部942でもそのまま採用される。四つ目の場合分け状態では、下位階層装置310の下位階層装置の下位階層回線経路選択部430を起動し、下位階層予備回線601を選択する。下位階層装置での切替処理が終了したら、下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出要求部950にもう下位階層装置の上位階層への切替停止信号を発出する必要がないことを伝える。下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出要求部950は、下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出部480〜483に指示を出し切替停止信号を解除する。そして、各々の上位階層装置110〜113は上位階層での切替処理を開始する。
【0091】
次に、図19の例について説明する。この例では、下位階層の現用回線600に対して下位階層装置310の一つの上位階層回線障害検出部462が障害を検出し、下位階層の予備回線601に対して下位階層装置310の一つの上位階層回線障害検出部468が障害を検出し、上位階層現用回線500〜503に対して上位階層装置110〜113の二つの上位階層回線障害検出部160,161が障害を検出し、上位階層装置110〜113の全ての上位階層回線迂回ルート有無情報信号発出部800〜803が迂回ルートが有ることを示し上位階層の予備回線が全て使用できるという状態を示している。
【0092】
これらの下位階層装置と上位階層装置の検出した障害情報は、図18に示した時と同様に障害情報テーブル901,902,921に記述される。また、上位階層装置から送られた上位階層回線迂回ルート有無情報は、有効上位階層予備回線情報テーブル912に記述される。
【0093】
有効上位階層現用回線情報テーブル911には、上位階層装置が検出した障害情報テーブル921の内容から下位階層装置が検出した障害情報テーブル901の内容を引き算した結果が記述される。この例では、上位階層現用回線500において下位階層装置310と上位階層装置110の間の区間に障害要因があり、下位階層装置310で切替を行い下位階層回線の障害復旧が行われても、上位階層現用回線500は使用不可能な回線となっていることがわかる。
【0094】
図18で示した例と同様に四つの場合分け状態すなわち、障害情報テーブル931〜934の計算を行う。そして、場合分け状態計算テーブル931〜934の結果から使用可能な上位階層回線数と切替数の計算を行う。図19の例では、これらの場合分け状態の中で使用可能回線数が最大となるのは二つ目と四つ目の場合分け状態であり、その数は4となる。よって、使用可能回線数最大状態抽出部941では二つ目と四つ目の場合分け状態を抽出して、その結果を切替数最小状態抽出部942に伝える。
【0095】
切替数の計算については、この例の場合次のように求める。二つ目の場合分け状態では、切替数は障害情報テーブル901で記述されている障害を持つ回線数の和であり、その数は1となる。四つ目の場合分け状態では、切替数は障害情報テーブル902で記述されている障害を持つ回線数に下位階層装置での切替数1を足した数で、その数は2となる。よって、切替数最小状態抽出部942では二つ目の場合分け状態が採用される。
【0096】
二つ目の場合分け状態では、下位階層装置での切替を行わずに上位階層装置で切替を行うというものである。よって、切替数最小状態抽出部942は、下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出要求部950にもう下位階層装置の上位階層への切替停止信号を発出する必要がないことを伝える。そして、下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出要求部950は、下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出部480〜483に指示を出し切替停止信号を解除する。そして、各々の上位階層装置110〜113は上位階層での切替処理を開始する。
【0097】
最後に、図20の例について説明する。この例では、下位階層の現用回線600に対して下位階層装置310の二つ上位階層回線障害検出部460,462が障害を検出し、下位階層の予備回線601に対して下位階層装置310の一つの上位階層回線障害検出部468が障害を検出し、上位階層現用回線500〜503に対して上位階層装置110〜113の三つの上位階層回線障害検出部160,161,162が障害を検出し、上位階層装置110〜113の全ての上位階層回線迂回ルート有無情報信号発出部801が迂回ルートが有ることを示し上位階層の予備回線が全て使用できるという状態を示している。
【0098】
これらの下位階層装置と上位階層装置の検出した障害情報は、図18に示した時と同様に障害情報テーブル901,902,921に記述される。また、上位階層装置から送られた上位階層回線迂回ルート有無情報は、有効上位階層予備回線情報テーブル912に記述される。
【0099】
有効上位階層現用回線情報テーブル911には、上位階層装置が検出した障害情報テーブル921の内容から下位階層装置が検出した障害情報テーブル901の内容を引き算した結果が記述される。この例では、上位階層現用回線501において下位階層装置310と上位階層装置111の間の区間に障害要因があり、下位階層装置310で切替を行い下位階層回線の障害復旧が行われても、上位階層現用回線501は使用不可能な回線となっていることがわかる。
【0100】
図18で示した例と同様に四つの場合分け状態すなわち、障害情報テーブル931〜934の計算を行う。そして、場合分け状態計算テーブル931〜934の結果から使用可能な上位階層回線数と切替数の計算を行う。図20の例では、これらの場合分け状態の中で使用可能回線数が最大となるのは二つ目と四つ目の場合分け状態であり、その数は4となる。よって、使用可能回線数最大状態抽出部941では二つ目と四つ目の場合分け状態を抽出して、その結果を切替数最小状態抽出部942に伝える。
【0101】
切替数については、この場合どちらの場合分け状態も2となる。よって、切替数最小状態抽出部942では二つ目と四つ目の二つの場合分け状態が抽出されたままである。このように、使用可能回線数が最大で、かつ切替数が最小となる複数の場合分け切替状態が存在する場合には下位階層装置での切替処理を行わない状態の方を採用する。これは、両方の階層で切替を行うより片方の階層だけで切替処理を行った方が全切替処理にかかる時間が短くてすむからである。この選択則に従い、切替数最小状態抽出部942は二つ目の場合分け状態を採用する。そして、図19に示したのと同様に、切替数最小状態抽出部942は下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出要求部950に指示を出し、下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出部480〜483の切替停止信号を解除する。そして、各々の上位階層装置110〜113は上位階層での切替処理を開始する。
【0102】
下位階層装置の310の上位階層回線障害検出部460〜468は、厳密に上位階層装置110〜113の上位階層回線障害検出部160〜164のものと同じである必要はなく、障害検出方法を簡略化したり、ある程度まとまったパス単位で監視するものであってもかまわない。ただし、この場合は、下位階層装置310の手前に障害原因があったとしても照合結果が一致せずに下位階層装置310と上位階層装置110〜113間で障害原因が存在するとして処理される。
【0103】
また、下位階層装置310のみが障害を検出して、上位階層装置110〜113が障害を検出しない場合には、実際には上位階層回線で通信ができていると考え、上位階層装置110〜113で検出した結果を優先させる。以上説明した第1の実施例を実現するための協調切替判断部の処理手順のフローチャートを図16に示す。
【0104】
これまで、現用と予備が1つずつ対になり、正常時には同じデータが転送されている1+1型の切替プロトコルを持つネットワークについて説明したが、本発明の実施例を1:n型の切替プロトコルを持つネットワークに適用することも可能である。
【0105】
1:n型切替プロトコルでは、正常時の予備回線には、データが転送されていないか、n本のうちの1本のデータが予備回線無しという条件のもとで転送されている。1:n型切替プロトコルでは、切替処理が始まると、ブリッジという予備回線に救済すべき現用回線と同じデータが転送される状態に移行する。その上で、スイッチという受信側で予備回線の信号を適用するように経路選択を行う状態に移行し、切替処理が完了する。1:n型切替プロトコルでは、予備回線の状態は、このブリッジ状態時に判断できる。すなわち、1:n型切替プロトコルを持つネットワークに本発明の実施例を適用する場合には、協調切替判断部700が下位階層の現用回線600での障害を検出すると、切替停止信号発出部480〜483に上位階層への切替停止信号を発出すると同じく、下位階層回線経路選択部430にブリッジ状態に移行するように指示を出す。これにより、協調切替判断部700は予備回線601の回線状態を判断することができ、あとは先に示した1+1型切替プロトコルと同様に切替処理を継続していけばよい。また、本発明の実施例は、リング型やメッシュ型等のネットワークに依存する方式ではないので、これらのネットワークにも同様に適用可能である。
【0106】
第1の実施例のいくつかの機能を除いて、装置構成の簡素化を行った例も考えられる。
【0107】
(実施例2)
協調切替判断部を持つ切替装置の本発明の第2の実施例について説明する。本実施例に係わる概念図を図10に示す。第2の実施例は第1の実施例と比べ、上位階層から上位階層装置が迂回ルートを持つかという協調切替判断部への情報伝達機能を削除したものである。
【0108】
本発明の第2の実施例に係わる装置の詳細な構成図を図11に示す。本図は、従来の下位階層の装置と上位階層の装置で図2におけるネットワークを構成した場合、図2の一部分を詳細に書き表したものである。
【0109】
第2の実施例は第1の実施例と比べ、上位階層回線迂回ルート有無情報を伝達する機能を削除している。階層間協調切替判断部700は、迂回ルート有無情報の代りに上位階層の予備回線が正常か否かという情報を判断材料に用いる。処理の方法については、第1の実施例と同じに行えばよいのでここでは説明を省略する。
【0110】
(実施例3)
本発明の第3の実施例に係る協調切替判断部を持つ切替装置について説明する。本発明の第3の実施例に係わる概念図を図12に示す。第3の実施例は第2の実施例と比べ、上位階層装置からの上位階層回線の障害情報を階層間協調切替判断部に伝達する機能を省いている。
【0111】
本発明の第3の実施例に係わる装置の詳細な構成図を図13に示す。本図は、従来の下位階層の装置と上位階層の装置で図2におけるネットワークを構成した場合、図2の一部分を詳細に書き表したものである。
【0112】
協調切替判断部700は下位装置310と上位装置100〜103からの障害情報の照合を行わずに、下位階層装置からの障害情報から下位階層装置の切替制御、切替停止信号の解除を行う。
【0113】
第1の実施例と異なるのは、協調切替判断部で行う切替制御の決定方法である。第3の実施例では、上位階層装置からの障害情報が伝達されない。このため、障害情報を受信できる範囲で、最大数の回線を確保するということは、下位階層装置310に接続されている下位階層の現用回線600と予備回線601のうち伝送品質のよい方を選択するということになる。尚、第3の実施例では、協調切替判断部700は、上位階層装置からの情報を得られないので、この場合には上位階層装置も含めた切替処理数を最小にすることは実現できない。
【0114】
下位階層での現用、予備回線選択のための別の方法としては、下位階層装置310で検出できる各上位階層回線単位に優先度を与え、その優先度を考慮した選択方法がある。例えば、図18に示した状況では、回線2については上位階層での迂回ルートが存在しない。このことをあらかじめ下位階層装置の管理者が知っていれば、回線2に対して優先度をあげる、すなわち下位階層装置310が上位階層回線障害検出部460〜468により回線2が使用可能な下位階層の現用、あるいは予備回線を選択するという方法も設定できる。
【0115】
このような設定を管理者が可能であれば、図18で与えた障害状態の例では、迂回ルート有無情報を用いた第1の実施例の場合と結果として同じ下位、上位階層での切替処理が実現されることとなる。もちろん、この優先度の与えかたは、迂回ルート有無の情報と関係なく、管理者が別の判断基準で決めても構わない。
【0116】
協調切替判断部700が、切替制御方法を決めてしまえば、あとは先に下位階層での切替を行い、切替停止信号を解除し、上位階層での切替を行うことは、第1の実施例の場合と同じである。
【0117】
(実施例4)
本発明の第4の実施例に係る協調切替判断部を持つ切替装置について説明する。本発明の第4の実施例に係わる概念図は、第2の実施例の図10と同じである。第4の実施例は第2の実施例と比べ、下位階層装置の上位階層障害検出部を省いている。
【0118】
本発明の第4の実施例に係わる装置の詳細な構成図を図14に示す。本図は、従来の下位階層の装置と上位階層の装置で図2におけるネットワークを構成した場合、図2の一部分を詳細に書き表したものである。
【0119】
第4の実施例は、上位階層装置と下位階層装置の地理的な距離が近い場合、例えば同一局舎内に両装置が存在する場合、もしくは上位階層装置と下位階層装置間の接続に必要な部品、あるいは回線の信頼性が高く、他の区間に比べ障害発生のおきる確率が明らかに低い場合に有効に適用される。
【0120】
協調切替判断部700は、上位階層装置110〜113の上位階層回線障害検出部160〜164からの障害情報に基づき、下位階層装置310の切替制御、切替停止信号の解除を行う。協調切替判断部で行う切替制御の決定は、上位階層装置が受信できる正常な回線数を最大限に確保することを基準に決定される。他の実施例と同様に、下位階層装置が切替処理を実行中には、切替停止信号を発出することにより、上位階層装置での切替を停止させる。
【0121】
以上述べたように、本発明の実施例によれば、異なる階層で独自の切替機能を持つ場合にどちらかの切替機能を停止させるのではなく、お互いの特徴を生かした切替を状況に応じて使いわけることが可能となる。
【0122】
すなわち、両階層の切替機能を状況に応じて用いることで、最終的に上位階層装置が受信できる正常な回線数を最大限に確保することができる。また、切替処理を行う数が最小になるように、切替を行う装置を決定することも可能となる。特に、両階層の切替を行う場合には、下位階層装置から先に切替処理を確実に行うことができるため、切替プロトコルのやりとりを少なくすることができ、信頼性の観点から有効である。
【0123】
さらに、両階層の切替機能を用いた場合の全体の切替処理時間についても著しく短縮することができる。図15に上位階層をホールドオフ時間を500msとした時のATM、下位階層をSONET(切替処理時間50ms)とした時の本発明の実施例による切替時間のタイムチャートを示す。比較例として示した図7の方法と比較すると、従来の方法では、2つの階層の切替処理が終了するのに550msほどかかっていたが、本発明の実施例によると100ms前後で済む。
【0124】
なお、本発明の実施例に関連する技術を列挙すれば次の通りである。
【0125】
1. 下位階層通信回線および上位階層通信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続され、
回線障害検出時の上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報を用いて、それら上位階層装置、下位階層装置の回線切替手段のそれぞれの切替処理を協調して行うように構成されたことを特徴とする通信装置。
【0126】
2. 前記通信装置は協調切替装置又は協調切替機能を有する下位階層装置を有するか、または協調切替手段と下位階層装置とが別体で構成されその間がインタフェースを介して結ばれているものであることを特徴とする上記1.に記載の通信装置。
【0127】
3. 前記協調切替処理は、上位階層装置の回線切替手段の切替処理を下位階層装置の下位階層装置の切替処理終了したと判断した時点で開始するものを含むことを特徴とする上記1.に記載の通信装置。
【0128】
4. 下位階層通信回線および上位階層通信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続され、
回線障害検出時の上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報を用いてそれら上位階層装置、下位階層装置の回線切替手段をどのような順序で切替処理すべきかを特定する障害復旧のための手段を有することを特徴とする通信装置。
【0129】
5. 前記手段は協調切替装置又は協調切替機能を有する下位階層装置であるか、または協調切替手段と下位階層装置とが別体で構成されその間がインタフェースを介して結ばれているものであることを特徴とする上記4.に記載の通信装置。
【0130】
6. 下位階層通信回線および上位階層通信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続され、
回線障害検出時には上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報を収集し、
その収集情報を用いて上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を特定し、
その特定情報を用いて障害復旧の目的で回線切替処理をすべき上位階層装置、下位階層装置を特定し、
それら上位階層装置、下位階層装置の回線切替手段をどのような順序とタイミングで切替処理すべきかを特定する手段を有することを特徴とする通信装置。
【0131】
7. 前記手段は協調切替装置又は協調切替機能を有する下位階層装置であるか、または協調切替手段と下位階層装置とが別体で構成されその間がインタフェースを介して結ばれているものであることを特徴とする上記6.に記載の通信装置。
【0132】
8. 下位階層通信回線および上位階層通信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続され、
いずれかの下位階層装置による回線障害を検知した場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を上位階層装置に対して行い、
収集した上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報を用いて、上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を特定し、
前記収集した上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報を用いて、下位階層装置の回線切替処理と上位階層装置の回線切替処理とを協調して行うように構成されたことを特徴とする通信装置。
【0133】
9. 前記下位階層装置が回線障害を検知した場合には、前記上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を前記上位階層装置に対して行った後に、前記障害を検出したことを上位階層装置に通知するように構成されたことを特徴とする上記8.に記載の通信装置。
【0134】
10. 前記通信装置は協調切替装置又は協調切替機能を有する下位階層装置を有するか、または協調切替手段と下位階層装置とが別体で構成されその間がインタフェースを介して結ばれているものであることを特徴とする上記8.に記載の通信装置。
【0135】
11. 下位階層通信回線および上位階層通信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続され、
いずれかの下位階層装置が回線障害を検知した場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を上位階層装置に対して行い、
収集した上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報を用いて、上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を特定し、
いずれの下位階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、いずれかの上位階層通信回線での障害発生があると特定される場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行い、
いずれかの下位階層通信回線で障害発生があると特定される場合には、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報を用いて、障害復旧処理実行後に最大数の上位階層通信回線が使用可能とするためには、又は優先度の低い回線よりも優先度の高い回線を優先的に使用可能とするためには、又は復旧する信号回線数が最大となるためには、複数個の上位階層装置または下位階層装置が各々有する回線切替手段のうちのどれを切り替えるべきかの第一の選択肢を特定し、
第一の選択肢による前記回線切替処理において上位階層装置および下位階層装置での回線切替処理の両方が含まれる場合には、下位階層装置における回線切替処理を先に行い、その後に上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行う手段を有することを特徴とする通信装置。
【0136】
12. 前記下位階層装置が回線障害を検知した場合には、前記上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を前記上位階層装置に対して行った後に、前記障害を検出したことを上位階層装置に通知するように構成されたことを特徴とする上記11.に記載の通信装置。
【0137】
13. 前記手段は協調切替装置又は協調切替機能を有する下位階層装置であるか、または協調切替手段と下位階層装置とが別体で構成されその間がインタフェースを介して結ばれているものであることを特徴とする上記11.に記載の通信装置。
【0138】
14. それぞれが回線切替手段を有する第一、第二の上位階層装置および第一乃至第四の下位階層装置を有し、
前記第一、第二の上位階層装置は相互に切替可能な第一および第二の上位階層通信回線を介して接続され、第一、第二の下位階層装置は相互に切替可能な、かつ、一以上の上位階層通信回線を多重化した第一および第二の下位階層通信回線を介して接続され、第三、第四の下位階層装置は相互に切替可能な、かつ、一以上の上位階層通信回線を多重化した第三および第四の下位階層通信回線を介して接続され、前記第一の上位階層装置と前記第一の下位階層装置との間および前記第二の上位階層装置と前記第二の下位階層装置との間は前記第一の上位階層通信回線を介して接続され、前記第一の上位階層装置と前記第三の下位階層装置との間および前記第二の上位階層装置と前記第四の下位階層装置との間は前記第二の上位階層通信回線を介して接続され、
下位階層装置が回線障害を検知した場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を上位階層装置に対して行い、
上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報を用いて、上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を特定し、
いずれの下位階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、いずれかの上位階層通信回線での障害発生があると特定される場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行い、
いずれかの下位階層通信回線で障害発生があると特定される場合には、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報に基づいて、障害復旧処理実行後に最大数の上位階層通信回線が使用可能とするためには、又は優先度の低い回線よりも優先度の高い回線を優先的に使用可能とするためには、又は復旧する信号回線数が最大となるためには、複数個の上位階層装置または下位階層装置が各々有する回線切替手段のうちのどれを切り替えるべきかの第一の選択肢を特定し、
第一の選択肢による前記回線切替処理において上位階層装置および下位階層装置での回線切替処理の両方が含まれる場合には、下位階層装置における回線切替処理を先に行い、その後に上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行う第一の手段を有することを特徴とする通信システム。
【0139】
15. 前記第一の選択肢が複数個ある場合には、障害復旧処理時の回線の切替回数が最小となる第二の選択肢を前記第一の選択肢の中から特定し、
前記第二の選択肢が複数個ある場合において、その選択肢の中に下位階層装置での回線切替を伴わない回線切替の組み合わせがある場合には、第三の選択肢としてのその組み合わせを選択して上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行い、
前記第三の選択肢が存在しない場合には切替が必要な下位階層装置での回線切替処理を行わせ、その後に上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行うように前記第一の手段は構成されていることを特徴とする上記14.に記載の通信システム。
【0140】
16. 前記下位階層装置が回線障害を検知した場合には、前記上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を前記上位階層装置に対して行った後に、前記障害を検出したことを上位階層装置に通知するように構成されたことを特徴とする上記14.にの通信システム。
【0141】
17. それぞれが回線切替手段を有する複数の下位階層装置と、前記下位階層装置よりも上位階層に属する複数の上位階層装置とを有し、
前記下位階層装置間は一以上の上位階層通信回線を多重化した下位階層通信回線を介して接続され、前記上位階層装置間は下位階層装置を経由した上位階層通信回線を介して接続され、
いずれかの下位階層装置が回線障害を検知した場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を上位階層装置に対して行い、
上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報に基づいて、上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を特定し、
いずれの下位階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、いずれかの上位階層通信回線での障害発生があると特定される場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行い、
いずれかの下位階層通信回線で障害発生があると特定される場合には、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報に基づいて、障害復旧処理実行後に最大数の上位階層通信回線が使用可能とするためには、又は優先度の低い回線よりも優先度の高い回線を優先的に使用可能とするためには、又は復旧する信号回線数が最大となるためには、複数個の上位階層装置または下位階層装置が各々有する回線切替手段のうちのどれを切り替えるべきかの第一の選択肢を特定し、
第一の選択肢による前記回線切替処理において上位階層装置および下位階層装置での回線切替処理の両方が含まれる場合には、下位階層装置における回線切替処理を先に行い、その後に上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行う第一の手段を有することを特徴とする通信システム。
【0142】
18. 前記いずれの下位階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、いずれかの上位階層通信回線での障害発生があると特定される場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行った後に、前記障害を検出したことを上位階層装置に通知するように構成されたことを特徴とする上記17.に記載の通信システム。
【0143】
19. それぞれが回線切替手段を有する第一、第二の上位階層装置および第一乃至第四の下位階層装置を有し、
前記第一、第二の上位階層装置は相互に切替可能な第一および第二の上位階層通信回線を介して接続され、第一、第二の下位階層装置は相互に切替可能な、かつ、一以上の上位階層通信回線を多重化した第一および第二の下位階層通信回線を介して接続され、第三、第四の下位階層装置は相互に切替可能な、かつ、一以上の上位階層通信回線を多重化した第三および第四の下位階層通信回線を介して接続され、前記第一の上位階層装置と前記第一の下位階層装置との間および前記第二の上位階層装置と前記第二の下位階層装置との間は前記第一の上位階層通信回線を介して接続され、前記第一の上位階層装置と前記第三の下位階層装置との間および前記第二の上位階層装置と前記第四の下位階層装置との間は前記第二の上位階層通信回線を介して接続され、
下位階層装置が回線障害を検知した場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を上位階層装置に対して行い、
上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報に基づいて、上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を特定し、
いずれの下位階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、いずれかの上位階層通信回線での障害発生があると特定される場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行い、
いずれかの下位階層通信回線で障害発生があると特定される場合には、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報に基づいて、障害復旧処理実行後に最大数の上位階層通信回線が使用可能とするためには、又は優先度の低い回線よりも優先度の高い回線を優先的に使用可能とするためには、又は復旧する信号回線数が最大となるためには、複数個の上位階層装置または下位階層装置が各々有する回線切替手段のうちのどれを切り替えるべきかの第一の選択肢を特定する第一の手段を有することを特徴とする通信システム。
【0144】
20. 第一の選択肢による前記回線切替処理において上位階層装置および下位階層装置での回線切替処理の両方が含まれる場合には、下位階層装置における回線切替処理を先に行い、その後に上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行うように構成されたことを特徴とする上記19.に記載の通信システム。
【0145】
21. 前記第一の選択肢が複数個ある場合には、障害復旧処理時の回線の切替回数が最小となる第二の選択肢を前記第一の選択肢の中から特定し、
前記第二の選択肢が複数個ある場合において、その選択肢の中に下位階層装置での回線切替を伴わない回線切替の組み合わせがある場合には、第三の選択肢としてのその組み合わせを選択して上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行い、
前記第三の選択肢が存在しない場合には切替が必要な下位階層装置での回線切替処理を行わせ、その後に上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行うように前記第一の手段は構成されていることを特徴とする上記19.に記載の通信システム。
【0146】
22. 前記下位階層装置が回線障害を検知した場合には、前記上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を前記上位階層装置に対して行った後に、前記障害を検出したことを上位階層装置に通知するように構成されたことを特徴とする上記19.に記載の通信システム。
【0147】
23. それぞれが回線切替手段を有する複数の下位階層装置と、前記下位階層装置よりも上位階層に属する複数の上位階層装置とを有し、
前記下位階層装置間は一以上の上位階層通信回線を多重化した下位階層通信回線を介して接続され、前記上位階層装置間は下位階層装置を経由した上位階層通信回線を介して接続され、
いずれかの下位階層装置が回線障害を検知した場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を上位階層装置に対して行い、
上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報に基づいて、上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を特定し、
いずれの下位階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、いずれかの上位階層通信回線での障害発生があると特定される場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行い、
いずれかの下位階層通信回線で障害発生があると特定される場合には、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報に基づいて、障害復旧処理実行後に最大数の上位階層通信回線が使用可能とするためには、又は優先度の低い回線よりも優先度の高い回線を優先的に使用可能とするためには、又は復旧する信号回線数が最大となるためには、複数個の上位階層装置または下位階層装置が各々有する回線切替手段のうちのどれを切り替えるべきかの第一の選択肢を特定する第一の手段を有することを特徴とする通信システム。
【0148】
24. 前記第一の選択肢による前記回線切替処理において上位階層装置および下位階層装置での回線切替処理の両方が含まれる場合には、下位階層装置における回線切替処理を先に行い、その後に上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行うように構成されたことを特徴とする上記23.に記載の通信システム。
【0149】
25. 前記いずれの下位階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、いずれかの上位階層通信回線での障害発生があると特定される場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行った後に、前記障害を検出したことを上位階層装置に通知するように構成されたことを特徴とする上記23.に記載の通信システム。
【0150】
26. 下位階層通信回線および上位階層通信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続され、
下位階層装置の回線切替によっては障害救済ができないと判断される場合には、その下位階層装置を通らない迂回ルートへ上位階層装置の回線切替手段を切り替える指示を前記上位階層装置に通知する手段を有することを特徴とする通信装置。
【0151】
27. 前記通信装置は協調切替装置又は協調切替機能を有する下位階層装置を有するか、または協調切替手段と下位階層装置とが別体で構成されその間がインタフェースを介して結ばれているものであることを特徴とする上記26.に記載の通信装置。
【0152】
28. 下位階層通信回線および上位階層通信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続され、
回線障害検出時には、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報に基づいて上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を特定し、
その特定情報及び下位階層装置の障害発生時にその下位階層装置を通らない迂回ルートが有るか否かの情報に基づいて障害復旧の目的で回線切替処理をすべき上位階層装置、下位階層装置を特定し、
下位階層装置の回線切替によっては障害救済ができないと判断され、かつ、その下位階層装置を通らない迂回ルートが存在する場合には、上位階層装置の回線切替手段を前記迂回ルートへ切り替える指示を前記上位階層装置に通知する手段を有することを特徴とする通信装置。
【0153】
29. 前記通信装置は協調切替装置又は協調切替機能を有する下位階層装置を有するか、または協調切替手段と下位階層装置とが別体で構成されその間がインタフェースを介して結ばれているものであることを特徴とする上記28.に記載の通信装置。
【0154】
30. 上記上位階層通信回線の障害情報は上位階層装置または下位階層装置の少なくとも一方から収集するものであることを特徴とする上記28.に記載の通信装置。
【0155】
31. 前記指示は上位階層装置への切替停止信号の解除であることを特徴とする上記28.に記載の通信装置。
【0156】
32. 下位階層通信回線および上位階層通信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続され、
上位階層装置の回線切替手段を切り替えることにより特定の下位階層装置を通らない迂回回線ルートを確保できるか否かの情報、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報を用いて上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を回線障害検出時点で特定し、
その特定情報に基づいて障害復旧の目的で回線切替処理をすべき上位階層装置、下位階層装置を特定し、
それら上位階層装置、下位階層装置の回線切替手段のうちのどれを切り替えるかを特定し、切り替えるべき回線切替手段が上位階層装置および下位階層装置にそれぞれ存在する場合には下位階層装置の回線切替手段の切替を上位階層装置の回線切替手段の切替に優先して行うよう指示する手段を有することを特徴とする通信装置。
【0157】
33. 前記手段は協調切替装置又は協調切替機能を有する下位階層装置であるか、または協調切替手段と下位階層装置とが別体で構成されその間がインタフェースを介して結ばれているものであることを特徴とする上記32.に記載の通信装置。
【0158】
34. 下位階層通信回線および上位階層通信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有する上位階層装置とを有し、
下位階層装置の回線切替によっては障害救済ができないと判断される場合には、その下位階層装置を通らない迂回ルートへ上位階層装置の回線切替手段を切り替える指示を前記上位階層装置に通知する手段を有することを特徴とする通信システム。
【0159】
35. 前記手段は協調切替装置又は協調切替機能を有する下位階層装置であるか、または協調切替手段と下位階層装置とが別体で構成されその間がインタフェースを介して結ばれているものであることを特徴とする上記34.に記載の通信システム。
【0160】
36. 下位階層通信回線および上位階層通信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有する上位階層装置とを有し、
回線障害検出時には、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報に基づいて上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を特定し、
その特定情報及び下位階層装置の障害発生時にその下位階層装置を通らない迂回ルートが有るか否かの情報に基づいて障害復旧の目的で回線切替処理をすべき上位階層装置、下位階層装置を特定し、
下位階層装置の回線切替によっては障害救済ができないと判断され、かつ、その下位階層装置を通らない迂回ルートが存在する場合には、上位階層装置の回線切替手段を前記迂回ルートへ切り替える指示を前記上位階層装置に通知する手段を有することを特徴とする通信システム。
【0161】
37. 上記上位階層通信回線の障害情報は上位階層装置または下位階層装置の少なくとも一方から収集するものであることを特徴とする上記36.に記載の通信システム。
【0162】
38. 前記指示は上位階層装置への切替停止信号の解除であることを特徴とする上記36.に記載の通信システム。
【0163】
39. 下位階層通信回線および上位階層通信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有する上位階層装置とを有し、
上位階層装置の回線切替手段を切り替えることにより特定の下位階層装置を通らない迂回回線ルートを確保できるか否かの情報、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報を用いて上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を回線障害検出時点で特定し、
その特定情報に基づいて障害復旧の目的で回線切替処理をすべき上位階層装置、下位階層装置を特定し、
それら上位階層装置、下位階層装置の回線切替手段のうちのどれを切り替えるかを特定し、切り替えるべき回線切替手段が上位階層装置および下位階層装置にそれぞれ存在する場合には下位階層装置の回線切替手段の切替を上位階層装置の回線切替手段の切替に優先して行うよう指示する手段を有することを特徴とする通信システム。
【0164】
【発明の効果】
本発明によれば階層間の協調切替が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための図であって、上位階層回線区間と下位階層回線区間の概念を示す図。
【図2】本発明の実施例を説明するための図であって、上位階層と下位階層がそれぞれ切替部を持つ場合のネットワークの構成を示す図。
【図3】本発明の実施例を説明するための図であって、下位区間で障害が発生した場合の上位階層と下位階層の切替処理を説明するための図。
【図4】本発明の比較例を説明するための図であって、下位階層から上位階層への警報転送を説明するための図。
【図5】本発明の比較例を説明するための図であって、上位階層と下位階層との間の警報転送方式の概念を説明するための図。
【図6】本発明の比較例を説明するための図であって、上位−下位階層間の切替処理に関する装置構成を示す図。
【図7】本発明の比較例を説明するための図であって、上位−下位階層間の切替処理のタイムチャートを示す図。
【図8】本発明の一実施例を説明するための図であって、上位−下位階層間の切替処理の概念図。
【図9】本発明の一実施例を説明するための図であって、協調切替判断部を持つ切替装置の構成を示す図。
【図10】本発明の他の実施例を説明するための図であって、上位−下位階層間の切替処理の概念図。
【図11】本発明の他の実施例を説明するための図であって、協調切替判断部を持つ切替装置の構成を示す図。
【図12】本発明のさらに他の実施例を説明するための図であって、上位−下位階層間の切替処理の概念図。
【図13】本発明のさらに他の実施例を説明するための図であって、協調切替判断部を持つ切替装置の構成を示す図。
【図14】本発明の第4の実施例を説明するための図であって、協調切替判断部を持つ切替装置の構成を示す図。
【図15】本発明の実施例を説明するための図であって、切替処理のタイムチャートを示す図。
【図16】本発明の第1の実施例を説明するための図であって、協調切替判断部が行う処理のフローチャートを示す図。
【図17】本発明の第1の実施例を説明するための図であって、協調切替判断部の機能ブロック図。
【図18】障害発生時の協調切替判断部の処理の例を示す図。
【図19】障害発生時の協調切替判断部の処理の例を示す図。
【図20】障害発生時の協調切替判断部の処理の例を示す図。
【図21】本発明の実施例を説明するための図であって、ネットワークの構成を示す図。
【符号の説明】
100〜114:上位階層の装置
120〜129:上位階層装置の上位階層回線信号処理部
130〜138:上位階層装置の上位階層回線信号受信処理部
160〜164:上位階層装置の上位階層回線障害検出部
220〜230:上位階層装置の上位階層回線経路選択部
300〜311:下位階層の装置
330〜331:下位階層装置の下位階層回線信号受信処理部
340〜343:下位階層装置の上位階層回線信号送信処理部
360〜361:下位階層装置の下位階層回線障害検出部
420〜431:下位階層装置の下位階層回線経路選択部
440〜451:下位階層装置の多重分離部
460〜468:下位階層装置の上位階層回線障害検出部
470〜473:下位階層装置の上位階層への警報転送信号発出部
480〜483:下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出部
500〜504:上位階層回線
600〜603:下位階層回線
700:階層間協調切替判断部
710:下位階層装置の下位階層回線切替判断部
720:上位階層装置の上位階層回線切替判断部
750:上位階層への警報転送判断部
800〜803:上位階層回線迂回ルート有無情報信号発出部
900:下位階層装置が検出した障害情報の障害情報収集部
901:下位階層現用回線に関する下位階層装置が検出した障害の情報テーブル
902:下位階層予備回線に関する下位階層装置が検出した障害の情報テーブル
910:下位階層階層装置と上位階層装置が各々検出した障害情報の照合部
911:有効上位階層現用回線情報テーブル
912:有効上位階層予備回線情報テーブル
920:上位階層装置が検出した障害情報の障害情報収集部
921:上位階層現用回線に関する上位階層装置が検出した障害の情報テーブル
930:場合分け状態計算部
931:場合分け状態計算テーブル1
932:場合分け状態計算テーブル2
933:場合分け状態計算テーブル3
934:場合分け状態計算テーブル4
940:場合分け状態選択部
941:使用可能回線数最大状態抽出部
942:切替数最小状態抽出部
950:下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出要求部
960:下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出要求部への割込信号線。
Claims (17)
- 下位階層通信回線および上位階層通信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続され、
収集した上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報を用いて、上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を特定し、
下位階層通信回線および上位階層通信回線の両方で、かつ、同時に障害発生がある場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を上位階層装置に対して行い、前記下位階層装置における回線切替処理を先に行うことにより前記下位階層通信回線の障害復旧を行い、その後に上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行うことにより前記上位階層通信回線の障害復旧を行う手段を有することを特徴とする通信装置。 - 前記通信装置は協調切替装置又は協調切替機能を有する下位階層装置を有するか、または協調切替手段と下位階層装置とが別体で構成されその間がインタフェースを介して結ばれているものであることを特徴とする請求項1記載の通信装置。
- 下位階層通信回線および上位階層通信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続され、
下位階層通信回線および上位階層通信回線の両方で、かつ、同時に障害発生がある場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を上位階層装置に対して行い、前記下位階層装置における回線切替処理を先に行うことにより前記下位階層通信回線の障害復旧を行い、その後に上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行うことにより前記上位階層通信回線の障害復旧を行う手段を有することを特徴とする通信装置。 - 下位階層通信回線および上位階層通信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続され、
いずれかの下位階層装置が回線障害を検知した場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を上位階層装置に対して行い、
収集した上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報を用いて、上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を特定し、
いずれの下位階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、いずれかの上位階層通信回線での障害発生があると特定される場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行い、
いずれかの下位階層通信回線で障害発生があると特定される場合には、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報を用いて、障害復旧処理実行後に最大数の上位階層通信回線が使用可能とするためには、又は優先度の低い回線よりも優先度の高い回線を優先的に使用可能とするためには、又は復旧する信号回線数が最大となるためには、複数個の上位階層装置または下位階層装置が各々有する回線切替手段のうちのどれを切り替えるべきかの第一の選択肢を特定し、
第一の選択肢による前記回線切替処理において上位階層装置および下位階層装置での回線切替処理の両方が含まれる場合には、下位階層装置における回線切替処理を先に行い、その後に上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行う手段を有することを特徴とする通信装置。 - それぞれが回線切替手段を有する第一、第二の上位階層装置および第一乃至第四の下位階層装置を有し、
前記第一、第二の上位階層装置は相互に切替可能な第一および第二の上位階層通信回線を介して接続され、第一、第二の下位階層装置は相互に切替可能な、かつ、一以上の上位階層通信回線を多重化した第一および第二の下位階層通信回線を介して接続され、第三、第四の下位階層装置は相互に切替可能な、かつ、一以上の上位階層通信回線を多重化した第三および第四の下位階層通信回線を介して接続され、前記第一の上位階層装置と前記第一の下位階層装置との間および前記第二の上位階層装置と前記第二の下位階層装置との間は前記第一の上位階層通信回線を介して接続され、前記第一の上位階層装置と前記第三の下位階層装置との間および前記第二の上位階層装置と前記第四の下位階層装置との間は前記第二の上位階層通信回線を介して接続され、
下位階層装置が回線障害を検知した場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を上位階層装置に対して行い、
上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報を用いて、上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を特定し、
いずれの下位階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、いずれかの上位階層通信回線での障害発生があると特定される場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行い、
いずれかの下位階層通信回線で障害発生があると特定される場合には、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報に基づいて、障害復旧処理実行後に最大数の上位階層通信回線が使用可能とするためには、又は優先度の低い回線よりも優先度の高い回線を優先的に使用可能とするためには、又は復旧する信号回線数が最大となるためには、複数個の上位階層装置または下位階層装置が各々有する回線切替手段のうちのどれを切り替えるべきかの第一の選択肢を特定し、
第一の選択肢による前記回線切替処理において上位階層装置および下位階層装置での回線切替処理の両方が含まれる場合には、下位階層装置における回線切替処理を先に行い、その後に上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行う第一の手段を有することを特徴とする通信システム。 - 前記第一の選択肢が複数個ある場合には、障害復旧処理時の回線の切替回数が最小となる第二の選択肢を前記第一の選択肢の中から特定し、
前記第二の選択肢が複数個ある場合において、その選択肢の中に下位階層装置での回線切替を伴わない回線切替の組み合わせがある場合には、第三の選択肢としてのその組み合わせを選択して上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行い、
前記第三の選択肢が存在しない場合には切替が必要な下位階層装置での回線切替処理を行わせ、その後に上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行うように前記第一の手段は構成されていることを特徴とする請求項5記載の通信システム。 - それぞれが回線切替手段を有する複数の下位階層装置と、前記下位階層装置よりも上位階層に属する複数の上位階層装置とを有し、
前記下位階層装置間は一以上の上位階層通信回線を多重化した下位階層通信回線を介して接続され、前記上位階層装置間は下位階層装置を経由した上位階層通信回線を介して接続され、
いずれかの下位階層装置が回線障害を検知した場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を上位階層装置に対して行い、
上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報に基づいて、上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を特定し、
いずれの下位階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、いずれかの上位階層通信回線での障害発生があると特定される場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行い、
いずれかの下位階層通信回線で障害発生があると特定される場合には、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報に基づいて、障害復旧処理実行後に最大数の上位階層通信回線が使用可能とするためには、又は優先度の低い回線よりも優先度の高い回線を優先的に使用可能とするためには、又は復旧する信号回線数が最大となるためには、複数個の上位階層装置または下位階層装置が各々有する回線切替手段のうちのどれを切り替えるべきかの第一の選択肢を特定し、
第一の選択肢による前記回線切替処理において上位階層装置および下位階層装置での回線切替処理の両方が含まれる場合には、下位階層装置における回線切替処理を先に行い、その後に上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行う第一の手段を有することを特徴とする通信システム。 - それぞれが回線切替手段を有する第一、第二の上位階層装置および第一乃至第四の下位階層装置を有し、
前記第一、第二の上位階層装置は相互に切替可能な第一および第二の上位階層通信回線を介して接続され、第一、第二の下位階層装置は相互に切替可能な、かつ、一以上の上位階層通信回線を多重化した第一および第二の下位階層通信回線を介して接続され、第三、第四の下位階層装置は相互に切替可能な、かつ、一以上の上位階層通信回線を多重化した第三および第四の下位階層通信回線を介して接続され、前記第一の上位階層装置と前記第一の下位階層装置との間および前記第二の上位階層装置と前記第二の下位階層装置との間は前記第一の上位階層通信回線を介して接続され、前記第一の上位階層装置と前記第三の下位階層装置との間および前記第二の上位階層装置と前記第四の下位階層装置との間は前記第二の上位階層通信回線を介して接続され、
下位階層装置が回線障害を検知した場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を上位階層装置に対して行い、
上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報に基づいて、上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を特定し、
いずれの下位階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、いずれかの上位階層通信回線での障害発生があると特定される場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行い、
いずれかの下位階層通信回線で障害発生があると特定される場合には、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報に基づいて、障害復旧処理実行後に最大数の上位階層通信回線が使用可能とするためには、又は優先度の低い回線よりも優先度の高い回線を優先的に使用可能とするためには、又は復旧する信号回線数が最大となるためには、複数個の上位階層装置または下位階層装置が各々有する回線切替手段のうちのどれを切り替えるべきかの第一の選択肢を特定する第一の手段を有することを特徴とする通信システム。 - それぞれが回線切替手段を有する複数の下位階層装置と、前記下位階層装置よりも上位階層に属する複数の上位階層装置とを有し、
前記下位階層装置間は一以上の上位階層通信回線を多重化した下位階層通信回線を介して接続され、前記上位階層装置間は下位階層装置を経由した上位階層通信回線を介して接続され、
いずれかの下位階層装置が回線障害を検知した場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を上位階層装置に対して行い、
上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報に基づいて、上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を特定し、
いずれの下位階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、いずれかの上位階層通信回線での障害発生があると特定される場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行い、
いずれかの下位階層通信回線で障害発生があると特定される場合には、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報に基づいて、障害復旧処理実行後に最大数の上位階層通信回線が使用可能とするためには、又は優先度の低い回線よりも優先度の高い回線を優先的に使用可能とするためには、又は復旧する信号回線数が最大となるためには、複数個の上位階層装置または下位階層装置が各々有する回線切替手段のうちのどれを切り替えるべきかの第一の選択肢を特定する第一の手段を有することを特徴とする通信システム。 - 下位階層通信回線および上位階層通信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続され、
下位階層装置の回線切替によっては障害救済ができないと判断される場合には、その下位階層装置を通らない迂回ルートへ上位階層装置の回線切替手段を切り替える指示を前記上位階層装置に通知する手段を有することを特徴とする通信装置。 - 下位階層通信回線および上位階層通信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続され、
回線障害検出時には、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報に基づいて上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を特定し、
その特定情報及び下位階層装置の障害発生時にその下位階層装置を通らない迂回ルートが有るか否かの情報に基づいて障害復旧の目的で回線切替処理をすべき上位階層装置、下位階層装置を特定し、
下位階層装置の回線切替によっては障害救済ができないと判断され、かつ、その下位階層装置を通らない迂回ルートが存在する場合には、上位階層装置の回線切替手段を前記迂回ルートへ切り替える指示を前記上位階層装置に通知する手段を有することを特徴とする通信装置。 - 上記上位階層通信回線の障害情報は上位階層装置または下位階層装置の少なくとも一方から収集するものであることを特徴とする請求項11記載の通信装置。
- 前記指示は上位階層装置への切替停止信号の解除であることを特徴とする請求項11に記載の通信装置。
- 下位階層通信回線および上位階層通信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続され、
上位階層装置の回線切替手段を切り替えることにより特定の下位階層装置を通らない迂回回線ルートを確保できるか否かの情報、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報を用いて上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を回線障害検出時点で特定し、
その特定情報に基づいて障害復旧の目的で回線切替処理をすべき上位階層装置、下位階層装置を特定し、
それら上位階層装置、下位階層装置の回線切替手段のうちのどれを切り替えるかを特定し、切り替えるべき回線切替手段が上位階層装置および下位階層装置にそれぞれ存在する場合には下位階層装置の回線切替手段の切替を上位階層装置の回線切替手段の切替に優先して行うよう指示する手段を有することを特徴とする通信装置。 - 下位階層通信回線および上位階層通信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有する上位階層装置とを有し、
下位階層装置の回線切替によっては障害救済ができないと判断される場合には、その下位階層装置を通らない迂回ルートへ上位階層装置の回線切替手段を切り替える指示を前記上位階層装置に通知する手段を有することを特徴とする通信システム。 - 下位階層通信回線および上位階層通信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有する上位階層装置とを有し、
回線障害検出時には、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報に基づいて上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を特定し、
その特定情報及び下位階層装置の障害発生時にその下位階層装置を通らない迂回ルートが有るか否かの情報に基づいて障害復旧の目的で回線切替処理をすべき上位階層装置、下位階層装置を特定し、
下位階層装置の回線切替によっては障害救済ができないと判断され、かつ、その下位階層装置を通らない迂回ルートが存在する場合には、上位階層装置の回線切替手段を前記迂回ルートへ切り替える指示を前記上位階層装置に通知する手段を有することを特徴とする通信システム。 - 下位階層通信回線および上位階層通信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有する上位階層装置とを有し、
上位階層装置の回線切替手段を切り替えることにより特定の下位階層装置を通らない迂回回線ルートを確保できるか否かの情報、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報を用いて上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を回線障害検出時点で特定し、
その特定情報に基づいて障害復旧の目的で回線切替処理をすべき上位階層装置、下位階層装置を特定し、
それら上位階層装置、下位階層装置の回線切替手段のうちのどれを切り替えるかを特定し、切り替えるべき回線切替手段が上位階層装置および下位階層装置にそれぞれ存在する場合には下位階層装置の回線切替手段の切替を上位階層装置の回線切替手段の切替に優先して行うよう指示する手段を有することを特徴とする通信システム。
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