JP2000349861A - 通信装置および通信システム - Google Patents

通信装置および通信システム

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JP2000349861A JP11162037A JP16203799A JP2000349861A JP 2000349861 A JP2000349861 A JP 2000349861A JP 11162037 A JP11162037 A JP 11162037A JP 16203799 A JP16203799 A JP 16203799A JP 2000349861 A JP2000349861 A JP 2000349861A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二つの階層で切替機能を持っている通信装置
または通信ネットワークにおいて、両階層の切替方式の
特徴を生かし、障害状況に応じてお互いの切替機能と処
理時間に関して従来よりも無駄の少ない効率的な階層間
協調切替処理を実現すること等にある。 【解決手段】 下位階層通信回線および上位階層通信回
線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替
手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続
され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有
する上位階層装置とを有するネットワークに接続され、
回線障害検出時の上位階層通信回線の障害情報および下
位階層通信回線の障害情報を用いて、それら上位階層装
置、下位階層装置の回線切替手段のそれぞれの切替処理
を協調して行うように構成されたことを特徴とする通信
装置により、上記課題は達成が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信装置および通
信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネット等の普及によりデ
ータ通信の重要性が増している。このため、電話やデー
タ通信を統合して扱うために ITU−T I.150
で定められたATM網が導入されている。また、著しく
増加する伝送容量をサポートするための高速光通信網で
あるANSI T1.105で定められたSONET
網、あるいはITU−T G707で定められたSDH
(ただし、SONETとSDHは基本的に同機能)、さ
らにファイバあたりの伝送容量をふやすために波長多重
(WDM)技術を導入したITU − T G.872
で定めれらた光ネットワーク(OTN)が導入されてい
る。
【0003】これらのネットワークの接続には、ISO
が規定したOSI(Open System Inte
rconnection)基本参照モデルによる階層構
造をもとに上位階層と下位階層が規定された上で相互接
続される。
【0004】個々のネットワークの規定によると、AT
M、 SONET/SDH、OTNにおいては、ATM
が最も上位の階層であり、OTNが最も下位の階層であ
り、SONETとSDHはその間の階層という位置づけ
となる。また、各ネットワークは、各々さらにサブネッ
トワークに階層化されている。例えば、ATM網なら、
Virtual PathとVirtual Chan
nelに分れる。 SONET/SDH、OTNにおい
ても、サブネットワークに各々階層化されている。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】このサブネットワ
ークの中で、中継器で定義された区間を除き、切替に関
する階層のみあらわしたものの上位、下位の関係を表1
に示す。
【0006】
【表1】
【0007】また、この場合上位、下位と言った場合
に、定義される区間と多重化の関係を図1に示す。図中
の100〜112は上位階層の装置、300〜310は
下位階層の装置、500〜502は上位階層回線、60
0が下位階層回線を表す。
【0008】この図では、一つの下位階層装置に対して
複数の上位階層装置が接続されており、下位装置300
には上位装置100〜102、下位装置310に対して
は上位装置110〜112が上位階層回線500〜50
2を介して接続されている。下位装置は、上位階層回線
を例えばANSI T1.105で定められたSONE
T網、あるいはITU−T G707で定められたSD
H網で規定された時分割多重化方式、あるいは例えばI
TU − T G.872で定めれらたOTNで規定さ
れた波長多重(WDM)化方式等の方法により束ねて、
ある物理媒体あたり、あるいは単位時間あたりのデータ
伝送容量を大きくして下位階層回線に伝送する。
【0009】上位階層回線500、501、502は各
々上位装置100と110、101と111、102と
112によって、回線の監視制御情報を伝達する部分、
例えばSONET信号、あるいはSDH信号のオーバヘ
ッド部の送信、受信処理を施される。この上位階層回線
の監視制御情報を処理する区間を上位階層回線区間(以
後、上位区間と略記)という。これらの上位階層回線5
00〜502は物理的に別の回線であっても構わない
し、例えばSONET網、あるいはSDH網で定められ
たパスのように、物理的には同じ回線を使用しても論理
的に独立した回線である場合でも構わない。同様に、下
位階層回線600は、下位装置300と310によって
終端されており、この下位装置300と310に挟まれ
た部分を下位階層回線区間(以後、下位区間と略記)と
いう。
【0010】このように、上位階層の信号は多重化処理
を経て下位区間の信号となるため、信号の帯域の観点か
ら言うと、上位階層の信号は下位階層の信号より同じに
なることはあっても大きくなることはない。また、定義
される区間については、上位階層が下位階層より同じに
なることはあっても短くなることはない。
【0011】ここで、図2に示すような上位階層、下位
階層が両方に切替処理部を持っている場合を考える。こ
の図では、上位階層回線500〜505は、上位階層装
置100〜104とその中にある上位階層回線信号処理
部120〜124、125〜129によって終端されて
いる。
【0012】上位階層回線500〜503は、下位階層
装置300と310中にある多重分離部440と450
によって、多重分離処理を施され下位階層回線600あ
るいは601の下位区間を経由して上位階層装置100
〜103と110〜113を接続している。同様に、上
位階層回線504〜505は、下位階層装置301と3
11中にある多重分離部441と451によって、多重
分離処理を施され下位階層回線602あるいは603の
下位区間を経由して上位階層装置103〜104と11
3〜114を接続している。
【0013】以下、簡単のため現用回線と予備回線が1
つずつ対になって存在し、正常時には同じデータが転送
され受信側で品質のよい回線を選択する1+1型の切替
系について説明する。この図では、下位階層回線600
と601は、下位階層装置の下位階層回線経路分岐・選
択部420あるいは430により、それぞれ同じ内容の
データが分岐されて伝送される。同様に、下位階層回線
602と603は、下位階層装置の下位階層回線経路分
岐・選択部421あるいは431により、それぞれ同じ
内容のデータが分岐されて伝送される。いかなる回線の
障害、および装置障害の無い正常時には、現用回線とし
て下位階層回線600が下位階層装置の下位階層回線経
路分岐・選択部420あるいは430により選択され、
何らかの障害が発生し下位階層回線600が使用できな
くなった場合には、予備回線として601が下位階層装
置の下位階層回線経路分岐・選択部420あるいは43
0により選択され、障害時の下位階層の回線復旧が行わ
れる。
【0014】下位階層回線602と603においても同
様に、正常時には現用回線として下位階層回線602が
下位階層装置の下位階層回線経路分岐・選択部421あ
るいは431により選択され、何らかの障害が発生し下
位階層回線602が使用できなくなった場合には、予備
回線として603が下位階層装置の下位階層回線経路分
岐・選択部421あるいは431により選択され、障害
時の下位階層の回線復旧が行われる。
【0015】この図では上位区間においても同様に、上
位階層回線503と504には、上位階層装置の上位階
層回線経路分岐・選択部220および230により、そ
れぞれ同じ内容のデータが分岐されて伝送される。下位
区間の場合と同様に、正常時には現用伝送路として上位
階層回線503が上位階層装置の上位階層回線経路分岐
・選択部220あるいは230により選択され、上位階
層回線503の障害発生時には、予備伝送路として上位
階層回線504が上位階層装置の上位階層回線経路分岐
・選択部220あるいは230により選択される。
【0016】次に、図3に示した下位階層回線600で
障害が発生した場合、本発明の実施例の説明のために考
案した方法による上位階層と下位階層での切替処理につ
いて説明する。図3は、図2の中で、上位階層装置、下
位階層装置のうち切替処理部を持つ部分を抜き出して示
している。
【0017】この方法では、下位階層で発生した障害
は、上位階層への警報転送によって、上位階層装置に通
知される。警報転送の概念を図4に示す。図中、上位階
層回線500〜502は上位階層装置100〜112に
よって終端されており、上位階層と下位階層との接続は
下位階層装置300と310によって行われ、下位階層
装置300と310の間は下位階層回線600によって
接続されている。
【0018】今、下位階層回線600で障害が発生した
とする。下位階層回線600は双方向に伝達する信号を
示しているが、今の場合、障害の影響が双方向に及ぼす
場合を考える。まず、下位階層装置300と310は各
々下位階層回線で障害が発生したことを検出する。そし
て、障害を検出したことを上位階層に伝達するための警
報転送信号( Alarm Indication S
ignal 、AIS)を全ての上位階層回線500〜
502に流す。これにより、下位階層装置に接続されて
いる全ての上位階層装置100〜102と110〜11
2は、下位区間600で障害を受けたことを識別でき、
現在上位階層回線500〜502に送られているデータ
が無効なものであることを認識する。
【0019】AISは、表1に示した各網の各階層、す
なわちATM網のVirtual PathとVirt
ual Channel、SONET網のパスとライ
ン、SDH網のパスとMセクション、OTN網のOpt
ical ChannelとOptical Mult
iple Section等で各々規定されており、各
網の規定では表1に従った各網の中での下位階層から上
位階層への警報転送についても規定している。また、各
網をまたがる警報転送についても規定されている。例え
ば、下位階層がSONET網で上位階層がATM網の場
合の警報転送は、ITU−T I.610によって規定
されている。
【0020】下位階層から上位階層への警報転送の概念
図を図5に示す。図中の上位階層と下位階層を結ぶ線は
上位階層回線を示し、下位階層同士を結ぶ線は下位階層
回線を示す。警報転送は、下位階層から上位階層に対し
て行われるもので、上位階層から下位階層に対して行わ
れることはない。
【0021】このような警報転送の仕組みによって、上
位階層は下位階層の障害発生を認識することができる。
この方法は、上位階層、下位階層の切替処理部は独立し
たプロトコルを持ち、検出した障害情報、あるいはAI
Sをもとに切替が必要かどうか判断し、独立に切替処理
を行うというものである。このため、図3における下位
階層回線600で障害が発生した場合、下位階層装置3
00と310は下位階層回線600で障害が発生したこ
とを検出して下位階層内での切替処理を始める。そし
て、下位階層の現用回線600から下位階層の予備回線
601への切替処理を実行する。また、上位階層装置1
00と110は下位階層回線600で障害が発生したこ
とを受信したAISより判断して、上位階層内での切替
処理を始める。そして、上位階層の現用回線503から
上位階層の予備回線504への切替を実行する。
【0022】この場合、両階層で切替処理を独立に行う
ため、本来どちらかの階層で切替処理を行えば回線復旧
が行われる場合でも、両階層での切替処理が実行されて
しまい、無駄な切替が実行されることになる。これを防
ぐために、2つの階層で異なる切替機能を持つ場合に片
方の切替処理を永続的に停止させる方法がある。例えば
ANSI T1.105では、SONET装置がATM
のように切替機能を持ったネットワークを上位階層とし
て接続される場合を想定し、自らの切替をパス単位で禁
止するNUT (Non−preemptible U
nprotected Traffic)を規定してい
る。
【0023】また、両階層で切替処理を独立に行うこと
の不都合として、下位階層の装置が切替中である場合に
は、上位装置間で行われる切替プロトコルの内容が正し
く受け渡されない可能性もある。これを防ぐためには、
片方の切替処理を一定時間停止させるという方法もあ
る。例えば、ATM網とSONET網あるいはSDH網
の接続においては、ITU−T I.630に定められ
た方法によると、下位階層であるSONETあるいはS
DHが切替処理を行っている場合に、ATM網での切替
動作を一定期間停止するためのホールドオフ時間が設け
られており、この時間は0〜10sの範囲で500ms
ごとに変えることができる。
【0024】以上説明したように、上位階層と下位階層
にそれぞれ切替機能を持っているシステムでは、片方の
切替処理を永続的に、あるいは、一定期間停止する必要
があるため、切替時間において無駄を生じることにな
る。
【0025】片方の階層の切替処理を永続的に停止する
方法の例として挙げたANSI T1.105で定めら
れたNUTによる方法では、SONET網の切替を停止
するので、SONET切替処理部が無駄になる。
【0026】また、片方の階層の切替処理を一定期間停
止する方法の例として挙げたITU−T I.630に
定められた方法では、SONET網で救済不能の障害を
ATM網で救済する場合に、少なくとも500ms以上
待たなければならない。この方法によるタイムチャート
を図7に示す。今、下位階層回線で障害が発生すると、
下位階層装置は回線で障害が発生したことを検出しAI
Sを全ての上位階層回線に流す。これにより、下位階層
装置に接続されている全ての上位階層装置は、下位区間
が障害を受け、現在上位階層回線に送られているデータ
が無効なものであることを認識する。しかし、両階層で
独立に切替が行われ無駄な切替が実行されることを防ぐ
ために、先に述べたように上位階層装置ではホールドオ
フ時間を設けてあるので、上位階層装置は下位階層装置
からAISを受け取ってもホールドオフ時間内は切替処
理を実行しない。この図では、上位階層がATM、下位
階層がSONETあるいはSDHの場合を想定し、上位
階層装置でのホールドオフ時間が500msである場合
を示している。
【0027】下位階層装置ではAISを上位階層に転送
するとともに、下位階層装置間での切替処理を実行す
る。今の場合1+1型の切替系なので、現用回線の障害
を検出した受信装置は自らの経路選択部にて予備回線へ
の切替を行う。この切替に要する時間は、例えばSON
ETでは50ms以内に規定されている。しかし、予備
回線にも障害が生じていた場合、あるいは装置が既に故
障しており経路選択部が正しく動作しなかった場合には
切替処理が失敗する場合がある。すなわち、受信装置は
引き続き回線からの障害を検出し、上位階層回線にAI
Sを転送する状態が継続する。しかし、上位階層装置は
ホールドオフ時間が経過するまで障害を復旧するための
切替処理を行わずに待機し続ける。そして、ホールドオ
フ時間経過後に上位階層装置間での切替処理を行う。す
なわち、上位階層の受信装置は自らの経路選択部にて上
位階層の予備回線への切替を開始する。ATMの場合で
は、ITU−T Draft New Recomme
ndation I.630で規定されているように切
替処理時間は目標値として50msが上げられている。
切替処理が無事終了すれば、上位階層装置は正常な予備
回線からの信号を受けることができ、AISあるいは障
害を検出することなく、回線からの信号を正しく受信す
るようになる。
【0028】この図に示すように、SONETは50m
s以内で切替を行うが、ホールドオフ時間500msか
らSONETの処理時間50msを差し引いた分の45
0msの時間は両装置は何もしないので時間の無駄とな
る。
【0029】本発明の実施例の目的は、二つの階層で切
替機能を持っている通信装置または通信ネットワークに
おいて、両階層の切替方式の特徴を生かし、障害状況に
応じてお互いの切替機能と処理時間に関して従来よりも
無駄の少ない効率的な階層間協調切替処理を実現するこ
と等にある。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の実施例の一態様
は次の通りであり、その構成の一部を図21に示した。そ
れぞれが回線切替手段を有する第一、第二の上位階層装
置および第一乃至第四の下位階層装置を有し、前記第
一、第二の上位階層装置は相互に切替可能な第一および
第二の上位階層通信回線を介して接続され、第一、第二
の下位階層装置は相互に切替可能な、かつ、一以上の上
位階層通信回線を多重化した第一および第二の下位階層
通信回線を介して接続され、第三、第四の下位階層装置
は相互に切替可能な、かつ、一以上の上位階層通信回線
を多重化した第三および第四の下位階層通信回線を介し
て接続され、前記第一の上位階層装置と前記第一の下位
階層装置との間および前記第二の上位階層装置と前記第
二の下位階層装置との間は前記第一の上位階層通信回線
を介して接続され、前記第一の上位階層装置と前記第三
の下位階層装置との間および前記第二の上位階層装置と
前記第四の下位階層装置との間は前記第二の上位階層通
信回線を介して接続され、下位階層装置が回線障害を検
知した場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停
止通知を上位階層装置に対して行い、上位階層通信回線
の障害情報および下位階層通信回線の障害情報を用い
て、上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの
一以上の障害発生回線および障害発生部位を特定し、い
ずれの下位階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、い
ずれかの上位階層通信回線での障害発生があると特定さ
れる場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止
通知の解除を上位階層装置に対して行い、いずれかの下
位階層通信回線で障害発生があると特定される場合に
は、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回
線の障害情報に基づいて、障害復旧処理実行後に最大数
の上位階層通信回線が使用可能とするためには、又は優
先度の低い回線よりも優先度の高い回線を優先的に使用
可能とするためには、又は復旧する信号回線数が最大と
なるためには、複数個の上位階層装置または下位階層装
置が各々有する回線切替手段のうちのどれを切り替える
べきかの第一の選択肢を特定し、第一の選択肢による前
記回線切替処理において上位階層装置および下位階層装
置での回線切替処理の両方が含まれる場合には、下位階
層装置における回線切替処理を先に行い、その後に上位
階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階
層装置に対して行う第一の手段を有することを特徴とす
る通信システム。
【0031】
【発明の実施の形態】(実施例1)本実施例による協調
切替判断部を持つ切替装置について説明する。その概念
図を図8に示す。
【0032】本実施例においては、協調切替を行うため
の判断部を新たに設け、上位階層、下位階層からの障害
情報を受けとり、障害の状態に応じて、切替を行うべき
階層を判断する。判断部は、上位階層から、この上位装
置が別の迂回ルート、すなわち、切替処理を行おうとし
ている下位装置を通らない別のルートを持っているかの
有無の情報をも受けるように構成される。下位階層から
上位階層へは、従来の警報転送信号に加え切替停止信号
を与えることができ、これにより下位階層の切替を先に
切替制御を行うことができる。
【0033】まず、本実施例による切替装置を説明する
前に、比較例としての方式を実現するための装置構成の
一例を図5等に基づいて説明する。図6は、従来の下位
階層の装置と上位階層の装置で図2におけるネットワー
クを構成した場合、図2の一部分を詳細に書き表したも
のである。
【0034】図中、下位階層装置310は、下位階層の
現用回線600と下位階層の予備回線601を介して別
の下位階層装置と接続されている。また、下位階層装置
310は、上位階層装置110〜113とも上位階層の
回線500〜503を介して接続されている。上位階層
装置113は、上位階層の予備回線504を有し、別の
下位装置あるいは上位装置と接続されている。この場
合、上位階層の予備回線504は必要に応じて上位階層
の回線503と同じ内容のデータを伝達できるようにな
っている。
【0035】ここでは、回線600〜601と500〜
504を図中の左側から右側に流れる片方向の信号の伝
播について説明する。右側から左側に流れる信号に対し
ても、以下に示すように同様に説明できる。
【0036】下位階層装置310は、下位階層回線信号
受信処理部330〜331と、下位階層回線障害検出部
360〜361と、下位階層回線経路分岐・選択部43
0と、下位階層回線の多重分離部450と、下位階層回
線切替判断部710と、上位階層への警報転送判断部7
50と、上位階層回線信号送信処理部340〜343
と、上位階層への警報転送信号発出部470〜473と
を有する。上位階層装置113は、上位階層回線信号受
信処理部133〜134と、上位階層回線障害検出部1
63〜164と、上位階層回線経路分岐・選択部230
と、上位階層回線切替判断部720とを有する。
【0037】ここで、下位階層の回線600で障害が発
生した場合を考える。この場合、下位階層回線障害検出
部360は障害が発生したことを検出し、下位階層回線
切替判断部710と、上位階層への警報転送判断部75
0に障害を検出したことを知らせる。尚、障害の検出方
式としては、例えばSONET,SDHの場合には、L
OS(Loss of Signal)やBIP(Bi
te Interleaved Parity)を用い
た誤り率検出方法を用いる。また、ATMにおいてはC
RC(Cyclic Redundancy Chec
k)を用いる。警報転送の方法としては、 SONE
T,SDHの場合には各々ANSI T1.105、あ
るいはITU−T G707で規定されているAISフ
ォーマットを用いる。また、ATMにおいてはITU−
T I.610において規定されているOAMセルによ
る方法を用いる。
【0038】警報転送判断部750は、下位階層回線6
00によって影響を受ける上位階層回線500〜503
の全ての回線にAISが送信されるように、上位階層へ
の警報転送信号発出部470〜473に指示を出す。下
位階層回線切替判断部710は、対向している下位階層
装置と切替プロトコルにより、下位階層の予備回線60
1を選択してデータを転送するように切替処理を実行す
る。本図では1+1型の切替系のものを示しているが、
例えば切替プロトコルとしては、 ANSI T1.1
05で規定されている1+1型、1:N型、BLSR
(Bidirectional Line Switc
hed Ring)などを用いることができる。以下、
簡単のため1+1型の場合について説明する。1+1型
切替系では、現用回線の障害を検出した受信装置が自ら
の経路選択部にて、正常にデータ転送を行うことのでき
る予備回線への切替を行う。すなわち、下位階層回線切
替判断部710は、下位階層回線障害検出部360,3
61より受け取った情報をもとに、現用回線600と予
備回線601のうち障害の無い回線を選択するように下
位階層回線経路分岐・選択部430に指示を出す。下位
階層回線経路分岐・選択部430は、自らの選択処理が
正しく行われた場合には警報転送判断部750に知ら
せ、上位階層装置での切替処理が不要であること、すな
わち、上位階層装置への警報転送が不要であることを知
らせる。警報転送判断部750は、下位階層装置での切
替処理が正常に行われ、これ以上AISの転送が不要で
あると判断した場合には、上位階層への警報転送信号発
出部470〜473に警報の転送を行わないように指示
する。また、警報転送判断部750は、下位階層回線障
害検出部360,361から両方の回線の障害情報を受
け取り、下位階層回線経路分岐・選択部430が選択し
ている回線が妥当なものであるかを判断する。この時、
両方の回線の障害情報と経路選択部の処理に矛盾がある
場合には、引き続き上位階層への警報転送信号発出部4
70〜473にAIS転送を行うように指示する。
【0039】上位階層回線500〜503によって、A
ISを受信した上位階層装置110〜113は、上位階
層の切替プロトコルに従いそれぞれ独立に上位階層回線
の切替処理を行う。
【0040】上位階層装置113を例にとって、上位階
層装置の切替処理を説明する。今の場合、上位階層装置
113は、上位階層回線障害検出部163〜164によ
って、上位階層回線503がAISを転送し、そのデー
タの内容が無効であることを識別し、上位階層回線切替
判断部720に知らせる。上位階層回線切替判断部72
0は、対向している上位階層装置と切替プロトコルを交
わすことにより、上位階層の予備回線504を選択して
データを転送するように切替処理を実行する。この場
合、切替プロトコルとしてはいくつか考えられるが、A
TMの場合には1+1型の切替プロトコルがITU−T
Draft New Recommendation
I.630にて規定されいる。
【0041】もちろん、上位階層装置113は、上位階
層回線障害検出部163〜164がAISではなく上位
階層回線503の障害を検出した場合にも、同様に上位
階層装置と切替プロトコルを交わすことにより、上位階
層の予備回線504を選択するように切替処理を実行す
る。
【0042】この図では省略しているが、上位階層装置
113は、さらなる上位階層回線信号への送信処理部、
さらなる上位階層への警報転送信号発出部、さらなる上
位階層への警報転送判断部を持ち、さらなる上位階層へ
の警報転送を行う場合もある。
【0043】本発明の協調切替判断部を持つ切替装置の
第1の実施例について図9を用いて詳しく説明する。本
図は、上述の方式の下位階層の装置と上位階層の装置で
図2におけるネットワークを構成した場合、図2の一部
分を詳細に書き表したものである。
【0044】本発明の実施例における上位階層と下位階
層は、表1に示されたATM、SONET、SDH、O
TNの、上位と下位の相対関係が与えられるもの、全て
において適用可能である。また、ATMやSONET、
SDHのサブネットワークにおけるVirtual P
athやVirtual Channel,Path,
Line等のどれであっても構わない。 ISOが規定
したOSI(OpenSystem Intercon
nection)基本参照モデルによる階層構造に従
い、上位と下位の相対関係を与えられるもの全てに、本
発明の実施例の考え方は適用できる。
【0045】図中、下位階層装置310は、下位階層の
現用回線600と下位階層の予備回線601を介して別
の下位階層装置と接続されている。本図では、現用と予
備が1つずつ対になり、正常時に同じデータが転送され
ている1+1型の切替系を示しているが、本発明の実施
例は、現用回線n本に対して1本の予備回線を持つ1:
n型の切替プロトコルを持つネットワークにおいても同
様に適用することができる。また、図2では、リニア型
のネットワークを示しているが、リング型のネットワー
ク、およびメッシュ型のネットワークにおいても、本発
明の実施例の考え方を同様に適用することができる。以
下、1+1リニア型の切替プロトコルを持つネットワー
クについて説明していく。
【0046】下位階層装置310は、上位階層装置11
0〜113とも上位階層の回線500〜503を介して
接続されている。上位階層装置113は、上位階層の予
備回線504を有し、別の下位装置あるいは上位装置と
接続されている。この場合、上位階層の予備回線504
は必要に応じて上位階層の回線503と同じ内容のデー
タを伝達できるようになっている。
【0047】ここでは、回線600〜601と500〜
504を図中の左側から右側に流れる片方向の信号の伝
播について説明する。右側から左側に流れる信号に対し
ても、以下に示すように同様に説明できる。
【0048】下位階層装置310は、図6で説明した装
置と同じく下位階層回線信号受信処理部330〜331
と、下位階層回線障害検出部360〜361と、下位階
層回線経路分岐・選択部430と、下位階層回線の多重
分離部450と、下位階層回線切替判断部710と、上
位階層への警報転送判断部750と、上位階層回線信号
送信処理部340〜343と、上位階層への警報転送信
号発出部470〜473とを有する。ただし、この図で
は、下位階層回線切替判断部710と上位階層への警報
転送判断部750については省略してある。
【0049】下位階層装置310は、従来装置に比較し
てさらに、下位階層装置310の下位階層現用回線60
0に対する上位階層回線障害検出部460〜463と、
下位階層予備回線601に対する上位階層回線障害検出
部465〜468と、下位階層装置の上位階層への切替
停止信号発出部480〜483を持つ。
【0050】切替停止信号転送のための媒体は、例えば
OTNでは波長多重された監視信号を用いればよいし、
SONETやSDHでは、オーバヘッドを用いればよ
い。また、ATMでは、OAM(Operation
AdministrationMaintenanc
e)セル等によって転送すればよい。
【0051】上位階層装置113は、従来装置と同じく
上位階層回線信号受信処理部133〜134と、上位階
層回線障害検出部163〜164と、上位階層回線経路
分岐・選択部230と、上位階層回線切替判断部720
とを有する。ただし、この図では、上位階層回線切替判
断部720は省略してある。
【0052】上位階層装置110〜112も上位階層装
置113と同様に、上位階層回線信号受信処理部130
〜132と、上位階層回線障害検出部160〜162と
を有する。
【0053】上位階層装置113は、従来装置に比較し
てさらに、上位階層回線迂回ルート有無情報信号発出部
803を有する。上位階層装置110〜112も上位階
層装置113と同様に、上位階層回線迂回ルート有無情
報信号発出部800〜802を有する。
【0054】迂回ルート有無情報信号転送のための媒体
は、例えばOTNでは波長多重された監視信号を用いれ
ばよいし、SONETやSDHでは、オーバヘッドを用
いればよい。また、ATMでは、OAM(Operat
ion Administration Mainte
nance)セル等によって転送する方法が考えれる。
【0055】ここで言う迂回ルートとは、別の下位階層
装置を経由する使用可能な上位階層回線のことを意味す
る。これは、管理者が与えるネットワークの接続状態、
あるいは上位階層予備回線の障害検出部から送られる障
害の発生状況から決定することができる。簡単には、管
理者がネットワーク構築の際に、個々の上位階層回線で
迂回ルートが存在するかを把握して、あらかじめ迂回ル
ートの有無を設定し、その設定内容を下位階層装置に伝
達させる。もう一つの簡単な、迂回ルート有無の決定方
法としては、迂回ルート有無は、上位階層予備回線が正
常か否かだけで判断しても構わない。すなわち、上位階
層予備回線の障害検出部164が上位階層予備回線50
4における障害を検出したら迂回ルート有り、障害を検
出しない場合には迂回ルート無し、として上位階層回線
迂回ルート有無情報信号発出部803から迂回ルート有
無の情報を発出させる。更には、管理者が設定した迂回
ルートの有無の情報と上位階層予備回線が正常か否かと
いった情報の論理ORをとっても構わない。すなわち、
この場合は、管理者が迂回ルート有りと設定し、かつ上
位階層予備回線が正常な時のみ、上位階層回線迂回ルー
ト有無情報信号発出部800〜802が迂回ルート有り
であることを発する。
【0056】本発明の実施例では、さらに階層間協調切
替判断部700を有する。階層間協調切替判断部700
の存在する場所は、本図では下位階層装置310、ある
いは上位階層装置110〜113の外に描かれている
が、下位階層装置310の中にあっても構わないし、上
位階層装置110〜113の中にあっても構わない。
【0057】協調切替判断部700は、 上位階層装置
110〜113の上位階層回線障害検出部160〜16
4から送られる上位階層障害情報と、下位階層装置31
0の下位階層回線障害検出部360〜361から送られ
る下位階層障害情報と、下位階層装置310の上位階層
回線障害検出部460〜468から送られる上位階層障
害情報とを受け取る。
【0058】協調切替判断部700は、障害情報が送ら
れてきたときに、下位階層回線と上位階層回線の障害情
報に対して照合する機能を持つ。協調切替判断部700
は、下位階層装置310の下位階層回線経路分岐・選択
部430と上位階層への切替停止信号発出部480〜4
83の制御を行うことができる。また、協調切替判断部
700は上位階層装置100〜103の上位階層回線迂
回ルート有無情報信号発出部800〜803から迂回ル
ート有無情報を受け取ることができる。
【0059】協調切替判断部700の詳細な構成を図1
7に示す。協調切替判断部は、下位階層装置が検出した
障害情報の障害情報収集部900と上位階層装置が検出
した障害情報の障害情報収集部920と下位階層階層装
置と上位階層装置が各々検出した障害情報の照合部91
0と場合分け状態計算部930と場合分け状態選択部9
40と下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出要
求部950とを有する。
【0060】そして、下位階層装置が検出した障害情報
の障害情報収集部900は、この内部に下位階層現用回
線に関する下位階層装置が検出した障害の情報を記述す
るテーブル901と下位階層予備回線に関する下位階層
装置が検出した障害の情報を記述するテーブル902を
有する。上位階層装置が検出した障害情報の障害情報収
集部920は、この内部に上位階層現用回線に関する上
位階層装置が検出した障害の情報を記述するテーブル9
21を有する。下位階層階層装置と上位階層装置が各々
検出した障害情報の照合部910は、有効な上位階層現
用回線の情報を記述するテーブル911と有効な上位階
層予備回線の情報を記述するテーブル912を有する。
場合分け状態計算部930は、一つ目の場合分けされた
状態を計算するテーブル931と二つ目の場合分けされ
た状態を計算するテーブル932と三つ目の場合分けさ
れた状態を計算するテーブル932と四つ目の場合分け
された状態を計算するテーブル933を有する。場合分
け状態選択部940は使用可能回線数最大状態抽出部9
41と切替数最小状態抽出部942を有する。下位階層
装置の上位階層への切替停止信号発出要求部950は、
下位階層装置が検出した障害情報の障害情報収集部90
0からの下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出
要求部950への割込信号線960が接続されている。下
位階層装置の上位階層への切替停止信号発出要求部95
0は、下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出部
480〜483と接続しており、協調切替処理判断部7
00にて判断した結果に基づき、下位階層装置の上位階
層への切替停止信号発出部480〜483が切替停止信
号を発出すべきか否かの指示を出す。
【0061】下位階層現用回線に関する下位階層装置が
検出した障害の情報テーブル901には、下位階層装置
の下位階層現用回線障害検出部360からの障害検出情
報と、下位階層装置の下位階層現用回線に対応する上位
階層回線障害検出部460〜463からの障害検出情報
が送られ、その障害検出情報を上位階層回線単位で記述
することができる。下位階層予備回線に関する下位階層
装置が検出した障害の情報テーブル902には、下位階
層装置の下位階層予備回線障害検出部361からの障害
検出情報と、下位階層装置の下位階層予備回線に対応す
る上位階層回線障害検出部465〜468からの障害検
出情報が送られ、その障害検出情報を上位階層回線単位
で記述することができる。
【0062】上位階層現用回線に関する上位階層装置が
検出した障害の情報テーブル921には、上位階層装置
の上位階層現用回線に対応する上位階層回線障害検出部
160〜163からの障害検出情報が送られ、その障害
検出情報を上位階層回線単位で記述することができる。
【0063】有効上位階層現用回線情報テーブル911
とは、下位階層装置310と上位階層装置110〜11
3間の上位階層現用回線500〜503の中でこの区間
に障害を持たずに現在使用可能な上位階層現用回線を上
位階層回線単位で記述するテーブルである。有効上位階
層現用回線は、上位階層現用回線に関する上位階層装置
が検出した障害情報テーブル921の内容から下位階層
現用回線に関する下位階層装置が検出した障害情報テー
ブル901の内容を論理的に引き算して求める。すなわ
ち、上位階層装置が検出した障害情報テーブル921で
上位階層回線500に関して障害有り(異常)と記述さ
れ、かつ下位階層装置が検出した障害情報テーブル90
1で上位階層回線500に関して障害無し(正常)と記
述されている場合には、障害の要因は図9に示す下位階
層装置310と上位階層装置110間の上位階層回線5
00上に障害の原因があると考えられる。よって、この
場合は有効上位階層現用回線情報テーブル911に使用
不可と記述する。次に上位階層装置が検出した障害情報
テーブル921で上位階層回線500に関して障害有り
(異常)と記述され、かつ下位階層装置が検出した障害
情報テーブル901で上位階層回線500に関して障害
有り(異常)と記述されている場合には、障害の要因は
図9に示す下位階層装置310の左側、すなわち下位階
層回線600もしくはその上流で障害の原因があると考
えられる。この場合は有効上位階層現用回線情報テーブ
ル911に使用可能と記述する。尚、両方の装置の障害
検出方法が厳密に一致しない場合に上位階層装置が検出
した障害情報テーブル921で上位階層回線500に関
して障害無し(正常)と記述され、かつ下位階層装置が
検出した障害情報テーブル901では障害有り(異常)
と記述されている場合には、上位階層装置では問題なく
受信できていると考え上位階層装置が検出した障害情報
テーブル921の結果を信じることにする。よって、こ
の場合は有効上位階層現用回線情報テーブル911に使
用可能と記述する。
【0064】有効な予備回線の情報を記述するテーブル
912は、個々の上位階層装置110〜113における
上位階層回線迂回ルート有無情報信号発出部800〜8
03からの内容を収集して上位階層回線単位で記述する
テーブルである。これは言い方を変えれば、上位階層装
置110〜113間が上位階層現用回線500〜503
で障害を検出したときに、その代わりに使用可能な上位
階層予備回線を上位階層回線単位で記述するテーブルで
ある。
【0065】想定される場合分けの状態の決め方、持つ
べきテーブルの数については厳密なルールがあるわけで
はないが、ここでは、4つの場合分け状態計算テーブル
を用いた場合の実施例について説明する。一つ目の場合
分けの状態は、下位階層、上位階層ともに現用回線のみ
を用いる状態である。二つ目の場合分けの状態は、下位
階層では現用回線を用い、上位階層回線は現用回線と予
備回線のうち障害を持たない方を用いる状態である。三
つ目の場合分けの状態は、下位階層では予備回線を用
い、上位階層回線は現用回線を用いる状態である。四つ
目の場合分けの状態は、下位階層では予備回線を用い、
上位階層回線は現用回線と予備回線のうち障害を持たな
い方を用いる状態である。
【0066】各場合分け状態テーブルの値の持ち方につ
いて説明する。各場合分け状態テーブルは、先に決めた
状態に応じ、協調切替処理が終了した時点でどの上位階
層回線が救済されるかという内容を上位階層回線単位で
記述するものである。
【0067】一つ目の場合分け状態では、上位階層装
置、下位階層装置ともに切替処理を行わないので、この
場合分け状態計算テーブル931が持つ値は、上位階層
現用回線に関する上位階層装置が検出した障害情報テー
ブル921と同じである。
【0068】二つ目の場合分け状態では、下位階層装置
では切替を行わず、上位階層装置のみで切替処理を行う
ため、この場合分け状態計算テーブル932は、各上位
階層回線ごとに上位階層現用回線に関する上位階層装置
が検出した障害情報テーブル921と有効上位階層予備
回線情報テーブル912の値を比較し良い方の値を採用
(障害のない方があればそちらを採用)する。
【0069】三つ目の場合分け状態では、下位階層装置
で切替を行い、上位階層装置では切替処理を行わないた
め、この場合分け状態計算テーブル933は、各上位階
層回線ごとに下位階層予備回線に関する下位階層装置が
検出した障害情報テーブル902と有効上位階層現用回
線情報テーブル911との論理ORをとる。
【0070】四つ目の場合分け状態では、下位階層装置
と上位階層装置の両方で切替処理を行わう状態を考える
ため、場合分け状態計算テーブル934は、各上位階層
回線ごとに三つ目の場合分け状態テーブル933の値と
有効上位階層予備回線情報テーブル912の値を比較し
良い方の値を採用(障害のない方があればそちらを採
用)する。
【0071】このように計算された4つの場合分け状態
計算テーブルの結果から使用可能な上位階層回線数と切
替数の計算を行い、場合分け状態選択部940にて最適
な状態を選択する。使用可能な上位階層回線数は、場合
分け状態テーブルで上位階層回線単位で使用可能と記述
されている正常な回線の数の和で求められる。
【0072】この結果より、使用可能回線数最大状態抽
出部941は各場合分け状態において使用可能回線が最
大数を持つ状態を抽出する。このとき、複数の最大数を
持つ場合分け状態が存在する場合には、その全ての場合
分け状態を抽出し、その次の切替数最小状態抽出部94
2にその抽出した結果を渡す。
【0073】切替数の計算については次のように求め
る。一つ目の場合分け状態では、切替を行っていないの
で切替数は0である。三つ目の場合分け状態では、下位
階層装置でのみ切替を行うので、切替数は1となる。二
つ目の場合分け状態では、上位階層装置でのみ切替を行
うので、下位階層現用回線に関する下位階層装置が検出
した障害情報テーブル901で記述されている障害を持
つ回線の数だけ、上位階層装置での切替処理が開始され
ることになる。よって、切替数は、障害情報テーブル9
01で記述されている障害を持つ回線数の和となる。四
つ目の場合分け状態では、下位階層装置と上位階層装置
の両方で切替を行う。上位階層装置での切替処理は、下
位階層予備回線に関する下位階層装置が検出した障害情
報テーブル902で記述されている障害を持つ回線の数
だけ行われる。これに、下位階層装置での切替数1を加
算した回数が全切替数ということになる。
【0074】このように計算した切替数をもとに切替数
最小状態抽出部942は、切替数が最小の状態を抽出す
る。ここでもし、使用可能回線数が最大で、かつ切替数
が最小となる複数の場合分け切替状態が存在する場合に
は下位階層装置での切替処理を行わない状態の方を採用
する。これは、両方の階層で切替を行うより片方の階層
(この場合、上位階層)だけで切替処理を行った方が全
切替処理にかかる時間が短くてすむからである。すなわ
ち、使用可能回線数が最大で、かつ切替数が最小となる
場合分け状態が複数存在する場合には、三つ目や四つ目
の場合分け状態ではなく二つ目の場合分け状態を選択す
る。
【0075】切替数最小状態抽出部942によって、下
位階層の切替処理を行う必要が生じた場合、すなわち上
記三つ目、あるいは四つ目の場合分け状態が選択された
場合には下位階層装置310の下位階層装置の下位階層
回線経路選択部430を起動し、下位階層予備回線60
1を選択する。下位階層装置での切替処理が終了した場
合、もしくは下位階層装置での切替処理が必要でなかっ
た場合(すなわち、上記一つ目あるいは二つ目の場合分
け状態が選択された場合)、下位階層装置の上位階層へ
の切替停止信号発出要求部950にもう下位階層装置の
上位階層への切替停止信号を発出する必要がないことを
伝える。下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出
要求部950は、下位階層装置の上位階層への切替停止
信号発出部480〜483に指示を出し切替停止信号を
解除する。そして、各々の上位階層装置110〜113
は上位階層での切替処理を開始する。
【0076】以下、障害が発生した場合の協調切替を行
うための処理手順を説明する。
【0077】下位階層装置310の上位階層回線障害検
出部460〜468は、この実施例の場合、上位階層回
線1本の単位で障害を検出できるとする。
【0078】下位階層回線障害検出部360、あるいは
下位階層装置310の上位階層回線障害検出部460〜
463が障害を検出した場合、障害検出情報を階層間協
調切替判断部700と上位階層への警報転送信号発出部
470〜473に知らせる。階層間協調切替判断部70
0は、上位階層装置110〜113でAISにより上位
階層での切替処理が始まらないように、AISが送信さ
れる前、あるいは同時に切替停止信号が送信されるよう
に切替停止信号発出部480〜483に指示を出す。
【0079】この時、協調切替判断部700では、下位
階層回線障害検出部360、あるいは下位階層装置31
0の上位階層回線障害検出部460〜463のどれかか
ら障害を検出したという知らせを受けると、下位階層装
置からの障害情報収集部900から割込信号が発生し、
割込信号線960を伝わって下位階層装置の上位階層へ
の切替停止信号発出要求部950に切替停止信号の要求
を指示する。切替停止信号発出要求部950は、下位階
層装置の上位階層への切替停止信号発出部480〜48
3に切替停止信号を発出させる。
【0080】次に協調切替判断部700は、一定時間、
下位階層装置310の上位階層回線障害検出部460〜
468から障害情報を収集し、下位階層装置が検出した
障害情報の障害情報収集部900の下位階層現用回線に
関する下位階層装置が検出した障害の情報テーブル90
1と下位階層予備回線に関する下位階層装置が検出した
障害の情報テーブル902に障害情報を上位階層回線単
位ごとに記述する。これは、同じ原因の障害でも、信号
伝播速度の違い、装置構成で信号伝達経路が異なる場
合、複数の障害検出部から協調切替判断部700までの
障害情報の信号伝達にタイムラグが生じる場合に対応す
るためである。
【0081】協調切替判断部700は、上記一定時間、
上位階層装置110〜113の上位階層回線障害検出部
160〜163と上位階層回線迂回ルート有無情報信号
発出部800〜803からも障害情報を収集する。そし
て、先に協調切替判断部の詳細な構成で述べた方法で下
位階層装置310からの障害情報と上層階層装置110
〜113からの障害情報の照合を行う。
【0082】図18, 19, 20に、障害発生時の協調切替判
断部の処理例を三つ示す。まず、図18の例では、下位
階層の現用回線600に対して下位階層装置310の三
つの上位階層回線障害検出部460,461,462が
障害を検出し、下位階層の予備回線601に対して下位
階層装置310の一つの上位階層回線障害検出部468
が障害を検出し、上位階層現用回線500〜503に対
して上位階層装置110〜112の三つの上位階層回線
障害検出部160,161,162が障害を検出し、上
位階層装置110〜113の一つの上位階層回線迂回ル
ート有無情報信号発出部801が迂回ルートが無いこと
を示し上位階層の予備回線が使用できないという状態を
示している。
【0083】これらの下位階層装置と上位階層装置の検
出した障害情報は、例えば正常時には0,障害検出時
(異常時)には1として図18に示すように障害情報テ
ーブル901,902,921に記述される。また、上
位階層装置から送られた上位階層回線迂回ルート有無情
報は、有効上位階層予備回線情報テーブル912に、例
えば使用可能な回線は0,使用不可能な回線は1として
記述される。
【0084】有効上位階層現用回線情報テーブル911
には、上位階層装置が検出した障害情報テーブル921
の内容から下位階層装置が検出した障害情報テーブル9
01の内容を引き算した結果が記述される。この例で
は、障害の要因は下位階層装置310の上流(図9の左
側)にあると考えられる。このため、上位階層現用回線
500〜503において下位階層装置310と上位階層
装置110〜113の間の区間は、本来は正常で使用可
能な回線であることがわかる。
【0085】これらの情報テーブル901,902,9
11,912,921の内容から、四つの場合分け状態
を計算する。上位階層装置、下位階層装置ともに切替処
理を行わない一つ目の場合分けの状態では、この場合分
け状態計算テーブルの持つ値は障害情報テーブル921
と同じである。
【0086】下位階層装置では切替を行わず、上位階層
装置のみで切替処理を行う二つ目の場合分けの状態で
は、場合分け状態計算テーブル932は、各上位階層回
線単位ごとに障害情報テーブル921と有効上位階層予
備回線情報テーブル912の値を比較し良い方の値、す
なわち図18に示した例では値の小さい方を採用する。
【0087】下位階層装置で切替を行い、上位階層装置
では切替処理を行わない三つ目の場合分けの状態では、
場合分け状態計算テーブル933は、各上位階層回線単
位ごとに障害情報テーブル902と有効上位階層現用回
線情報テーブル911との論理ORをとる。
【0088】下位階層装置と上位階層装置の両方で切替
処理を行う四つ目の場合分けの状態では、場合分け状態
計算テーブル934は、各上位階層回線単位ごとに三つ
目の場合分け状態計算テーブル933と有効上位階層予
備回線情報テーブル912の値を比較し良い方の値、す
なわち図18に示した例では値の小さい方を採用する。
【0089】このように計算された4つの場合分け状態
計算テーブル931〜934の結果から使用可能な上位
階層回線数と切替数の計算を行う。使用可能な上位階層
回線数は、場合分け状態テーブルで上位階層回線単位で
使用可能と記述されている正常な回線の数の和で求めら
れる。図18の例では、これらの場合分け状態の中で使
用可能回線数が最大となるのは下位階層装置と上位階層
装置の両方で切替処理を行う四つ目の場合分け状態であ
り、その数は4となる。
【0090】使用可能回線数最大状態抽出部941で抽
出された状態が一つしかないので、この結果が切替数最
小状態抽出部942でもそのまま採用される。四つ目の
場合分け状態では、下位階層装置310の下位階層装置
の下位階層回線経路選択部430を起動し、下位階層予
備回線601を選択する。下位階層装置での切替処理が
終了したら、下位階層装置の上位階層への切替停止信号
発出要求部950にもう下位階層装置の上位階層への切
替停止信号を発出する必要がないことを伝える。下位階
層装置の上位階層への切替停止信号発出要求部950
は、下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出部4
80〜483に指示を出し切替停止信号を解除する。そ
して、各々の上位階層装置110〜113は上位階層で
の切替処理を開始する。
【0091】次に、図19の例について説明する。この
例では、下位階層の現用回線600に対して下位階層装
置310の一つの上位階層回線障害検出部462が障害
を検出し、下位階層の予備回線601に対して下位階層
装置310の一つの上位階層回線障害検出部468が障
害を検出し、上位階層現用回線500〜503に対して
上位階層装置110〜113の二つの上位階層回線障害
検出部160,161が障害を検出し、上位階層装置1
10〜113の全ての上位階層回線迂回ルート有無情報
信号発出部800〜803が迂回ルートが有ることを示
し上位階層の予備回線が全て使用できるという状態を示
している。
【0092】これらの下位階層装置と上位階層装置の検
出した障害情報は、図18に示した時と同様に障害情報
テーブル901,902,921に記述される。また、
上位階層装置から送られた上位階層回線迂回ルート有無
情報は、有効上位階層予備回線情報テーブル912に記
述される。
【0093】有効上位階層現用回線情報テーブル911
には、上位階層装置が検出した障害情報テーブル921
の内容から下位階層装置が検出した障害情報テーブル9
01の内容を引き算した結果が記述される。この例で
は、上位階層現用回線500において下位階層装置31
0と上位階層装置110の間の区間に障害要因があり、
下位階層装置310で切替を行い下位階層回線の障害復
旧が行われても、上位階層現用回線500は使用不可能
な回線となっていることがわかる。
【0094】図18で示した例と同様に四つの場合分け
状態すなわち、障害情報テーブル931〜934の計算
を行う。そして、場合分け状態計算テーブル931〜9
34の結果から使用可能な上位階層回線数と切替数の計
算を行う。図19の例では、これらの場合分け状態の中
で使用可能回線数が最大となるのは二つ目と四つ目の場
合分け状態であり、その数は4となる。よって、使用可
能回線数最大状態抽出部941では二つ目と四つ目の場
合分け状態を抽出して、その結果を切替数最小状態抽出
部942に伝える。
【0095】切替数の計算については、この例の場合次
のように求める。二つ目の場合分け状態では、切替数は
障害情報テーブル901で記述されている障害を持つ回
線数の和であり、その数は1となる。四つ目の場合分け
状態では、切替数は障害情報テーブル902で記述され
ている障害を持つ回線数に下位階層装置での切替数1を
足した数で、その数は2となる。よって、切替数最小状
態抽出部942では二つ目の場合分け状態が採用され
る。
【0096】二つ目の場合分け状態では、下位階層装置
での切替を行わずに上位階層装置で切替を行うというも
のである。よって、切替数最小状態抽出部942は、下
位階層装置の上位階層への切替停止信号発出要求部95
0にもう下位階層装置の上位階層への切替停止信号を発
出する必要がないことを伝える。そして、下位階層装置
の上位階層への切替停止信号発出要求部950は、下位
階層装置の上位階層への切替停止信号発出部480〜4
83に指示を出し切替停止信号を解除する。そして、各
々の上位階層装置110〜113は上位階層での切替処
理を開始する。
【0097】最後に、図20の例について説明する。こ
の例では、下位階層の現用回線600に対して下位階層
装置310の二つ上位階層回線障害検出部460,46
2が障害を検出し、下位階層の予備回線601に対して
下位階層装置310の一つの上位階層回線障害検出部4
68が障害を検出し、上位階層現用回線500〜503
に対して上位階層装置110〜113の三つの上位階層
回線障害検出部160,161,162が障害を検出
し、上位階層装置110〜113の全ての上位階層回線
迂回ルート有無情報信号発出部801が迂回ルートが有
ることを示し上位階層の予備回線が全て使用できるとい
う状態を示している。
【0098】これらの下位階層装置と上位階層装置の検
出した障害情報は、図18に示した時と同様に障害情報
テーブル901,902,921に記述される。また、
上位階層装置から送られた上位階層回線迂回ルート有無
情報は、有効上位階層予備回線情報テーブル912に記
述される。
【0099】有効上位階層現用回線情報テーブル911
には、上位階層装置が検出した障害情報テーブル921
の内容から下位階層装置が検出した障害情報テーブル9
01の内容を引き算した結果が記述される。この例で
は、上位階層現用回線501において下位階層装置31
0と上位階層装置111の間の区間に障害要因があり、
下位階層装置310で切替を行い下位階層回線の障害復
旧が行われても、上位階層現用回線501は使用不可能
な回線となっていることがわかる。
【0100】図18で示した例と同様に四つの場合分け
状態すなわち、障害情報テーブル931〜934の計算
を行う。そして、場合分け状態計算テーブル931〜9
34の結果から使用可能な上位階層回線数と切替数の計
算を行う。図20の例では、これらの場合分け状態の中
で使用可能回線数が最大となるのは二つ目と四つ目の場
合分け状態であり、その数は4となる。よって、使用可
能回線数最大状態抽出部941では二つ目と四つ目の場
合分け状態を抽出して、その結果を切替数最小状態抽出
部942に伝える。
【0101】切替数については、この場合どちらの場合
分け状態も2となる。よって、切替数最小状態抽出部9
42では二つ目と四つ目の二つの場合分け状態が抽出さ
れたままである。このように、使用可能回線数が最大
で、かつ切替数が最小となる複数の場合分け切替状態が
存在する場合には下位階層装置での切替処理を行わない
状態の方を採用する。これは、両方の階層で切替を行う
より片方の階層だけで切替処理を行った方が全切替処理
にかかる時間が短くてすむからである。この選択則に従
い、切替数最小状態抽出部942は二つ目の場合分け状
態を採用する。そして、図19に示したのと同様に、切
替数最小状態抽出部942は下位階層装置の上位階層へ
の切替停止信号発出要求部950に指示を出し、下位階
層装置の上位階層への切替停止信号発出部480〜48
3の切替停止信号を解除する。そして、各々の上位階層
装置110〜113は上位階層での切替処理を開始す
る。
【0102】下位階層装置の310の上位階層回線障害
検出部460〜468は、厳密に上位階層装置110〜
113の上位階層回線障害検出部160〜164のもの
と同じである必要はなく、障害検出方法を簡略化した
り、ある程度まとまったパス単位で監視するものであっ
てもかまわない。ただし、この場合は、下位階層装置3
10の手前に障害原因があったとしても照合結果が一致
せずに下位階層装置310と上位階層装置110〜11
3間で障害原因が存在するとして処理される。
【0103】また、下位階層装置310のみが障害を検
出して、上位階層装置110〜113が障害を検出しな
い場合には、実際には上位階層回線で通信ができている
と考え、上位階層装置110〜113で検出した結果を
優先させる。以上説明した第1の実施例を実現するため
の協調切替判断部の処理手順のフローチャートを図16
に示す。
【0104】これまで、現用と予備が1つずつ対にな
り、正常時には同じデータが転送されている1+1型の
切替プロトコルを持つネットワークについて説明した
が、本発明の実施例を1:n型の切替プロトコルを持つ
ネットワークに適用することも可能である。
【0105】1:n型切替プロトコルでは、正常時の予
備回線には、データが転送されていないか、n本のうち
の1本のデータが予備回線無しという条件のもとで転送
されている。1:n型切替プロトコルでは、切替処理が
始まると、ブリッジという予備回線に救済すべき現用回
線と同じデータが転送される状態に移行する。その上
で、スイッチという受信側で予備回線の信号を適用する
ように経路選択を行う状態に移行し、切替処理が完了す
る。1:n型切替プロトコルでは、予備回線の状態は、
このブリッジ状態時に判断できる。すなわち、1:n型
切替プロトコルを持つネットワークに本発明の実施例を
適用する場合には、協調切替判断部700が下位階層の
現用回線600での障害を検出すると、切替停止信号発
出部480〜483に上位階層への切替停止信号を発出
すると同じく、下位階層回線経路選択部430にブリッ
ジ状態に移行するように指示を出す。これにより、協調
切替判断部700は予備回線601の回線状態を判断す
ることができ、あとは先に示した1+1型切替プロトコ
ルと同様に切替処理を継続していけばよい。また、本発
明の実施例は、リング型やメッシュ型等のネットワーク
に依存する方式ではないので、これらのネットワークに
も同様に適用可能である。
【0106】第1の実施例のいくつかの機能を除いて、
装置構成の簡素化を行った例も考えられる。
【0107】(実施例2)協調切替判断部を持つ切替装
置の本発明の第2の実施例について説明する。本実施例
に係わる概念図を図10に示す。第2の実施例は第1の
実施例と比べ、上位階層から上位階層装置が迂回ルート
を持つかという協調切替判断部への情報伝達機能を削除
したものである。
【0108】本発明の第2の実施例に係わる装置の詳細
な構成図を図11に示す。本図は、従来の下位階層の装
置と上位階層の装置で図2におけるネットワークを構成
した場合、図2の一部分を詳細に書き表したものであ
る。
【0109】第2の実施例は第1の実施例と比べ、上位
階層回線迂回ルート有無情報を伝達する機能を削除して
いる。階層間協調切替判断部700は、迂回ルート有無
情報の代りに上位階層の予備回線が正常か否かという情
報を判断材料に用いる。処理の方法については、第1の
実施例と同じに行えばよいのでここでは説明を省略す
る。
【0110】(実施例3)本発明の第3の実施例に係る
協調切替判断部を持つ切替装置について説明する。本発
明の第3の実施例に係わる概念図を図12に示す。第3
の実施例は第2の実施例と比べ、上位階層装置からの上
位階層回線の障害情報を階層間協調切替判断部に伝達す
る機能を省いている。
【0111】本発明の第3の実施例に係わる装置の詳細
な構成図を図13に示す。本図は、従来の下位階層の装
置と上位階層の装置で図2におけるネットワークを構成
した場合、図2の一部分を詳細に書き表したものであ
る。
【0112】協調切替判断部700は下位装置310と
上位装置100〜103からの障害情報の照合を行わず
に、下位階層装置からの障害情報から下位階層装置の切
替制御、切替停止信号の解除を行う。
【0113】第1の実施例と異なるのは、協調切替判断
部で行う切替制御の決定方法である。第3の実施例で
は、上位階層装置からの障害情報が伝達されない。この
ため、障害情報を受信できる範囲で、最大数の回線を確
保するということは、下位階層装置310に接続されて
いる下位階層の現用回線600と予備回線601のうち
伝送品質のよい方を選択するということになる。尚、第
3の実施例では、協調切替判断部700は、上位階層装
置からの情報を得られないので、この場合には上位階層
装置も含めた切替処理数を最小にすることは実現できな
い。
【0114】下位階層での現用、予備回線選択のための
別の方法としては、下位階層装置310で検出できる各
上位階層回線単位に優先度を与え、その優先度を考慮し
た選択方法がある。例えば、図18に示した状況では、
回線2については上位階層での迂回ルートが存在しな
い。このことをあらかじめ下位階層装置の管理者が知っ
ていれば、回線2に対して優先度をあげる、すなわち下
位階層装置310が上位階層回線障害検出部460〜4
68により回線2が使用可能な下位階層の現用、あるい
は予備回線を選択するという方法も設定できる。
【0115】このような設定を管理者が可能であれば、
図18で与えた障害状態の例では、迂回ルート有無情報
を用いた第1の実施例の場合と結果として同じ下位、上
位階層での切替処理が実現されることとなる。もちろ
ん、この優先度の与えかたは、迂回ルート有無の情報と
関係なく、管理者が別の判断基準で決めても構わない。
【0116】協調切替判断部700が、切替制御方法を
決めてしまえば、あとは先に下位階層での切替を行い、
切替停止信号を解除し、上位階層での切替を行うこと
は、第1の実施例の場合と同じである。
【0117】(実施例4)本発明の第4の実施例に係る
協調切替判断部を持つ切替装置について説明する。本発
明の第4の実施例に係わる概念図は、第2の実施例の図
10と同じである。第4の実施例は第2の実施例と比
べ、下位階層装置の上位階層障害検出部を省いている。
【0118】本発明の第4の実施例に係わる装置の詳細
な構成図を図14に示す。本図は、従来の下位階層の装
置と上位階層の装置で図2におけるネットワークを構成
した場合、図2の一部分を詳細に書き表したものであ
る。
【0119】第4の実施例は、上位階層装置と下位階層
装置の地理的な距離が近い場合、例えば同一局舎内に両
装置が存在する場合、もしくは上位階層装置と下位階層
装置間の接続に必要な部品、あるいは回線の信頼性が高
く、他の区間に比べ障害発生のおきる確率が明らかに低
い場合に有効に適用される。
【0120】協調切替判断部700は、上位階層装置1
10〜113の上位階層回線障害検出部160〜164
からの障害情報に基づき、下位階層装置310の切替制
御、切替停止信号の解除を行う。協調切替判断部で行う
切替制御の決定は、上位階層装置が受信できる正常な回
線数を最大限に確保することを基準に決定される。他の
実施例と同様に、下位階層装置が切替処理を実行中に
は、切替停止信号を発出することにより、上位階層装置
での切替を停止させる。
【0121】以上述べたように、本発明の実施例によれ
ば、異なる階層で独自の切替機能を持つ場合にどちらか
の切替機能を停止させるのではなく、お互いの特徴を生
かした切替を状況に応じて使いわけることが可能とな
る。
【0122】すなわち、両階層の切替機能を状況に応じ
て用いることで、最終的に上位階層装置が受信できる正
常な回線数を最大限に確保することができる。また、切
替処理を行う数が最小になるように、切替を行う装置を
決定することも可能となる。特に、両階層の切替を行う
場合には、下位階層装置から先に切替処理を確実に行う
ことができるため、切替プロトコルのやりとりを少なく
することができ、信頼性の観点から有効である。
【0123】さらに、両階層の切替機能を用いた場合の
全体の切替処理時間についても著しく短縮することがで
きる。図15に上位階層をホールドオフ時間を500msと
した時のATM、下位階層をSONET(切替処理時間
50ms)とした時の本発明の実施例による切替時間のタイ
ムチャートを示す。比較例として示した図7の方法と比
較すると、従来の方法では、2つの階層の切替処理が終
了するのに550msほどかかっていたが、本発明の実施例
によると100ms前後で済む。
【0124】なお、本発明の実施例に関連する技術を列
挙すれば次の通りである。
【0125】1. 下位階層通信回線および上位階層通
信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線
切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に
接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段
を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続さ
れ、回線障害検出時の上位階層通信回線の障害情報およ
び下位階層通信回線の障害情報を用いて、それら上位階
層装置、下位階層装置の回線切替手段のそれぞれの切替
処理を協調して行うように構成されたことを特徴とする
通信装置。
【0126】2. 前記通信装置は協調切替装置又は協
調切替機能を有する下位階層装置を有するか、または協
調切替手段と下位階層装置とが別体で構成されその間が
インタフェースを介して結ばれているものであることを
特徴とする上記1.に記載の通信装置。
【0127】3. 前記協調切替処理は、上位階層装置
の回線切替手段の切替処理を下位階層装置の下位階層装
置の切替処理終了したと判断した時点で開始するものを
含むことを特徴とする上記1.に記載の通信装置。
【0128】4. 下位階層通信回線および上位階層通
信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線
切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に
接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段
を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続さ
れ、回線障害検出時の上位階層通信回線の障害情報およ
び下位階層通信回線の障害情報を用いてそれら上位階層
装置、下位階層装置の回線切替手段をどのような順序で
切替処理すべきかを特定する障害復旧のための手段を有
することを特徴とする通信装置。
【0129】5. 前記手段は協調切替装置又は協調切
替機能を有する下位階層装置であるか、または協調切替
手段と下位階層装置とが別体で構成されその間がインタ
フェースを介して結ばれているものであることを特徴と
する上記4.に記載の通信装置。
【0130】6. 下位階層通信回線および上位階層通
信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線
切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に
接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段
を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続さ
れ、回線障害検出時には上位階層通信回線の障害情報お
よび下位階層通信回線の障害情報を収集し、その収集情
報を用いて上位階層通信回線または下位階層通信回線の
うちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を特定
し、その特定情報を用いて障害復旧の目的で回線切替処
理をすべき上位階層装置、下位階層装置を特定し、それ
ら上位階層装置、下位階層装置の回線切替手段をどのよ
うな順序とタイミングで切替処理すべきかを特定する手
段を有することを特徴とする通信装置。
【0131】7. 前記手段は協調切替装置又は協調切
替機能を有する下位階層装置であるか、または協調切替
手段と下位階層装置とが別体で構成されその間がインタ
フェースを介して結ばれているものであることを特徴と
する上記6.に記載の通信装置。
【0132】8. 下位階層通信回線および上位階層通
信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線
切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に
接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段
を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続さ
れ、いずれかの下位階層装置による回線障害を検知した
場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知
を上位階層装置に対して行い、収集した上位階層通信回
線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報を用い
て、上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの
一以上の障害発生回線および障害発生部位を特定し、前
記収集した上位階層通信回線の障害情報および下位階層
通信回線の障害情報を用いて、下位階層装置の回線切替
処理と上位階層装置の回線切替処理とを協調して行うよ
うに構成されたことを特徴とする通信装置。
【0133】9. 前記下位階層装置が回線障害を検知
した場合には、前記上位階層装置の回線切替処理実行の
停止通知を前記上位階層装置に対して行った後に、前記
障害を検出したことを上位階層装置に通知するように構
成されたことを特徴とする上記8.に記載の通信装置。
【0134】10. 前記通信装置は協調切替装置又は協
調切替機能を有する下位階層装置を有するか、または協
調切替手段と下位階層装置とが別体で構成されその間が
インタフェースを介して結ばれているものであることを
特徴とする上記8.に記載の通信装置。
【0135】11. 下位階層通信回線および上位階層通
信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線
切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に
接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段
を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続さ
れ、いずれかの下位階層装置が回線障害を検知した場合
には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を上
位階層装置に対して行い、収集した上位階層通信回線の
障害情報および下位階層通信回線の障害情報を用いて、
上位階層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以
上の障害発生回線および障害発生部位を特定し、いずれ
の下位階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、いずれ
かの上位階層通信回線での障害発生があると特定される
場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知
の解除を上位階層装置に対して行い、いずれかの下位階
層通信回線で障害発生があると特定される場合には、上
位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障
害情報を用いて、障害復旧処理実行後に最大数の上位階
層通信回線が使用可能とするためには、又は優先度の低
い回線よりも優先度の高い回線を優先的に使用可能とす
るためには、又は復旧する信号回線数が最大となるため
には、複数個の上位階層装置または下位階層装置が各々
有する回線切替手段のうちのどれを切り替えるべきかの
第一の選択肢を特定し、第一の選択肢による前記回線切
替処理において上位階層装置および下位階層装置での回
線切替処理の両方が含まれる場合には、下位階層装置に
おける回線切替処理を先に行い、その後に上位階層装置
の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に
対して行う手段を有することを特徴とする通信装置。
【0136】12. 前記下位階層装置が回線障害を検知
した場合には、前記上位階層装置の回線切替処理実行の
停止通知を前記上位階層装置に対して行った後に、前記
障害を検出したことを上位階層装置に通知するように構
成されたことを特徴とする上記11.に記載の通信装置。
【0137】13. 前記手段は協調切替装置又は協調切
替機能を有する下位階層装置であるか、または協調切替
手段と下位階層装置とが別体で構成されその間がインタ
フェースを介して結ばれているものであることを特徴と
する上記11.に記載の通信装置。
【0138】14. それぞれが回線切替手段を有する第
一、第二の上位階層装置および第一乃至第四の下位階層
装置を有し、前記第一、第二の上位階層装置は相互に切
替可能な第一および第二の上位階層通信回線を介して接
続され、第一、第二の下位階層装置は相互に切替可能
な、かつ、一以上の上位階層通信回線を多重化した第一
および第二の下位階層通信回線を介して接続され、第
三、第四の下位階層装置は相互に切替可能な、かつ、一
以上の上位階層通信回線を多重化した第三および第四の
下位階層通信回線を介して接続され、前記第一の上位階
層装置と前記第一の下位階層装置との間および前記第二
の上位階層装置と前記第二の下位階層装置との間は前記
第一の上位階層通信回線を介して接続され、前記第一の
上位階層装置と前記第三の下位階層装置との間および前
記第二の上位階層装置と前記第四の下位階層装置との間
は前記第二の上位階層通信回線を介して接続され、下位
階層装置が回線障害を検知した場合には、上位階層装置
の回線切替処理実行の停止通知を上位階層装置に対して
行い、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信
回線の障害情報を用いて、上位階層通信回線または下位
階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害
発生部位を特定し、いずれの下位階層通信回線でも障害
発生はなく、かつ、いずれかの上位階層通信回線での障
害発生があると特定される場合には、上位階層装置の回
線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対し
て行い、いずれかの下位階層通信回線で障害発生がある
と特定される場合には、上位階層通信回線の障害情報お
よび下位階層通信回線の障害情報に基づいて、障害復旧
処理実行後に最大数の上位階層通信回線が使用可能とす
るためには、又は優先度の低い回線よりも優先度の高い
回線を優先的に使用可能とするためには、又は復旧する
信号回線数が最大となるためには、複数個の上位階層装
置または下位階層装置が各々有する回線切替手段のうち
のどれを切り替えるべきかの第一の選択肢を特定し、第
一の選択肢による前記回線切替処理において上位階層装
置および下位階層装置での回線切替処理の両方が含まれ
る場合には、下位階層装置における回線切替処理を先に
行い、その後に上位階層装置の回線切替処理実行の停止
通知の解除を上位階層装置に対して行う第一の手段を有
することを特徴とする通信システム。
【0139】15. 前記第一の選択肢が複数個ある場合
には、障害復旧処理時の回線の切替回数が最小となる第
二の選択肢を前記第一の選択肢の中から特定し、前記第
二の選択肢が複数個ある場合において、その選択肢の中
に下位階層装置での回線切替を伴わない回線切替の組み
合わせがある場合には、第三の選択肢としてのその組み
合わせを選択して上位階層装置の回線切替処理実行の停
止通知の解除を上位階層装置に対して行い、前記第三の
選択肢が存在しない場合には切替が必要な下位階層装置
での回線切替処理を行わせ、その後に上位階層装置の回
線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対し
て行うように前記第一の手段は構成されていることを特
徴とする上記14.に記載の通信システム。
【0140】16. 前記下位階層装置が回線障害を検知
した場合には、前記上位階層装置の回線切替処理実行の
停止通知を前記上位階層装置に対して行った後に、前記
障害を検出したことを上位階層装置に通知するように構
成されたことを特徴とする上記14.にの通信システム。
【0141】17. それぞれが回線切替手段を有する複
数の下位階層装置と、前記下位階層装置よりも上位階層
に属する複数の上位階層装置とを有し、前記下位階層装
置間は一以上の上位階層通信回線を多重化した下位階層
通信回線を介して接続され、前記上位階層装置間は下位
階層装置を経由した上位階層通信回線を介して接続さ
れ、いずれかの下位階層装置が回線障害を検知した場合
には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を上
位階層装置に対して行い、上位階層通信回線の障害情報
および下位階層通信回線の障害情報に基づいて、上位階
層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障
害発生回線および障害発生部位を特定し、いずれの下位
階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、いずれかの上
位階層通信回線での障害発生があると特定される場合に
は、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除
を上位階層装置に対して行い、いずれかの下位階層通信
回線で障害発生があると特定される場合には、上位階層
通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報
に基づいて、障害復旧処理実行後に最大数の上位階層通
信回線が使用可能とするためには、又は優先度の低い回
線よりも優先度の高い回線を優先的に使用可能とするた
めには、又は復旧する信号回線数が最大となるために
は、複数個の上位階層装置または下位階層装置が各々有
する回線切替手段のうちのどれを切り替えるべきかの第
一の選択肢を特定し、第一の選択肢による前記回線切替
処理において上位階層装置および下位階層装置での回線
切替処理の両方が含まれる場合には、下位階層装置にお
ける回線切替処理を先に行い、その後に上位階層装置の
回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対
して行う第一の手段を有することを特徴とする通信シス
テム。
【0142】18. 前記いずれの下位階層通信回線でも
障害発生はなく、かつ、いずれかの上位階層通信回線で
の障害発生があると特定される場合には、上位階層装置
の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に
対して行った後に、前記障害を検出したことを上位階層
装置に通知するように構成されたことを特徴とする上記
17.に記載の通信システム。
【0143】19. それぞれが回線切替手段を有する第
一、第二の上位階層装置および第一乃至第四の下位階層
装置を有し、前記第一、第二の上位階層装置は相互に切
替可能な第一および第二の上位階層通信回線を介して接
続され、第一、第二の下位階層装置は相互に切替可能
な、かつ、一以上の上位階層通信回線を多重化した第一
および第二の下位階層通信回線を介して接続され、第
三、第四の下位階層装置は相互に切替可能な、かつ、一
以上の上位階層通信回線を多重化した第三および第四の
下位階層通信回線を介して接続され、前記第一の上位階
層装置と前記第一の下位階層装置との間および前記第二
の上位階層装置と前記第二の下位階層装置との間は前記
第一の上位階層通信回線を介して接続され、前記第一の
上位階層装置と前記第三の下位階層装置との間および前
記第二の上位階層装置と前記第四の下位階層装置との間
は前記第二の上位階層通信回線を介して接続され、下位
階層装置が回線障害を検知した場合には、上位階層装置
の回線切替処理実行の停止通知を上位階層装置に対して
行い、上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信
回線の障害情報に基づいて、上位階層通信回線または下
位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障
害発生部位を特定し、いずれの下位階層通信回線でも障
害発生はなく、かつ、いずれかの上位階層通信回線での
障害発生があると特定される場合には、上位階層装置の
回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対
して行い、いずれかの下位階層通信回線で障害発生があ
ると特定される場合には、上位階層通信回線の障害情報
および下位階層通信回線の障害情報に基づいて、障害復
旧処理実行後に最大数の上位階層通信回線が使用可能と
するためには、又は優先度の低い回線よりも優先度の高
い回線を優先的に使用可能とするためには、又は復旧す
る信号回線数が最大となるためには、複数個の上位階層
装置または下位階層装置が各々有する回線切替手段のう
ちのどれを切り替えるべきかの第一の選択肢を特定する
第一の手段を有することを特徴とする通信システム。
【0144】20. 第一の選択肢による前記回線切替処
理において上位階層装置および下位階層装置での回線切
替処理の両方が含まれる場合には、下位階層装置におけ
る回線切替処理を先に行い、その後に上位階層装置の回
線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対し
て行うように構成されたことを特徴とする上記19.に記
載の通信システム。
【0145】21. 前記第一の選択肢が複数個ある場合
には、障害復旧処理時の回線の切替回数が最小となる第
二の選択肢を前記第一の選択肢の中から特定し、前記第
二の選択肢が複数個ある場合において、その選択肢の中
に下位階層装置での回線切替を伴わない回線切替の組み
合わせがある場合には、第三の選択肢としてのその組み
合わせを選択して上位階層装置の回線切替処理実行の停
止通知の解除を上位階層装置に対して行い、前記第三の
選択肢が存在しない場合には切替が必要な下位階層装置
での回線切替処理を行わせ、その後に上位階層装置の回
線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に対し
て行うように前記第一の手段は構成されていることを特
徴とする上記19.に記載の通信システム。
【0146】22. 前記下位階層装置が回線障害を検知
した場合には、前記上位階層装置の回線切替処理実行の
停止通知を前記上位階層装置に対して行った後に、前記
障害を検出したことを上位階層装置に通知するように構
成されたことを特徴とする上記19.に記載の通信システ
ム。
【0147】23. それぞれが回線切替手段を有する複
数の下位階層装置と、前記下位階層装置よりも上位階層
に属する複数の上位階層装置とを有し、前記下位階層装
置間は一以上の上位階層通信回線を多重化した下位階層
通信回線を介して接続され、前記上位階層装置間は下位
階層装置を経由した上位階層通信回線を介して接続さ
れ、いずれかの下位階層装置が回線障害を検知した場合
には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を上
位階層装置に対して行い、上位階層通信回線の障害情報
および下位階層通信回線の障害情報に基づいて、上位階
層通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障
害発生回線および障害発生部位を特定し、いずれの下位
階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、いずれかの上
位階層通信回線での障害発生があると特定される場合に
は、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除
を上位階層装置に対して行い、いずれかの下位階層通信
回線で障害発生があると特定される場合には、上位階層
通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害情報
に基づいて、障害復旧処理実行後に最大数の上位階層通
信回線が使用可能とするためには、又は優先度の低い回
線よりも優先度の高い回線を優先的に使用可能とするた
めには、又は復旧する信号回線数が最大となるために
は、複数個の上位階層装置または下位階層装置が各々有
する回線切替手段のうちのどれを切り替えるべきかの第
一の選択肢を特定する第一の手段を有することを特徴と
する通信システム。
【0148】24. 前記第一の選択肢による前記回線切
替処理において上位階層装置および下位階層装置での回
線切替処理の両方が含まれる場合には、下位階層装置に
おける回線切替処理を先に行い、その後に上位階層装置
の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に
対して行うように構成されたことを特徴とする上記23.
に記載の通信システム。
【0149】25. 前記いずれの下位階層通信回線でも
障害発生はなく、かつ、いずれかの上位階層通信回線で
の障害発生があると特定される場合には、上位階層装置
の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層装置に
対して行った後に、前記障害を検出したことを上位階層
装置に通知するように構成されたことを特徴とする上記
23.に記載の通信システム。
【0150】26. 下位階層通信回線および上位階層通
信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線
切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に
接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段
を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続さ
れ、下位階層装置の回線切替によっては障害救済ができ
ないと判断される場合には、その下位階層装置を通らな
い迂回ルートへ上位階層装置の回線切替手段を切り替え
る指示を前記上位階層装置に通知する手段を有すること
を特徴とする通信装置。
【0151】27. 前記通信装置は協調切替装置又は協
調切替機能を有する下位階層装置を有するか、または協
調切替手段と下位階層装置とが別体で構成されその間が
インタフェースを介して結ばれているものであることを
特徴とする上記26.に記載の通信装置。
【0152】28. 下位階層通信回線および上位階層通
信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線
切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に
接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段
を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続さ
れ、回線障害検出時には、上位階層通信回線の障害情報
および下位階層通信回線の障害情報に基づいて上位階層
通信回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害
発生回線および障害発生部位を特定し、その特定情報及
び下位階層装置の障害発生時にその下位階層装置を通ら
ない迂回ルートが有るか否かの情報に基づいて障害復旧
の目的で回線切替処理をすべき上位階層装置、下位階層
装置を特定し、下位階層装置の回線切替によっては障害
救済ができないと判断され、かつ、その下位階層装置を
通らない迂回ルートが存在する場合には、上位階層装置
の回線切替手段を前記迂回ルートへ切り替える指示を前
記上位階層装置に通知する手段を有することを特徴とす
る通信装置。
【0153】29. 前記通信装置は協調切替装置又は協
調切替機能を有する下位階層装置を有するか、または協
調切替手段と下位階層装置とが別体で構成されその間が
インタフェースを介して結ばれているものであることを
特徴とする上記28.に記載の通信装置。
【0154】30. 上記上位階層通信回線の障害情報は
上位階層装置または下位階層装置の少なくとも一方から
収集するものであることを特徴とする上記28.に記載の
通信装置。
【0155】31. 前記指示は上位階層装置への切替停
止信号の解除であることを特徴とする上記28.に記載の
通信装置。
【0156】32. 下位階層通信回線および上位階層通
信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線
切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に
接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段
を有する上位階層装置とを有するネットワークに接続さ
れ、上位階層装置の回線切替手段を切り替えることによ
り特定の下位階層装置を通らない迂回回線ルートを確保
できるか否かの情報、上位階層通信回線の障害情報およ
び下位階層通信回線の障害情報を用いて上位階層通信回
線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回
線および障害発生部位を回線障害検出時点で特定し、そ
の特定情報に基づいて障害復旧の目的で回線切替処理を
すべき上位階層装置、下位階層装置を特定し、それら上
位階層装置、下位階層装置の回線切替手段のうちのどれ
を切り替えるかを特定し、切り替えるべき回線切替手段
が上位階層装置および下位階層装置にそれぞれ存在する
場合には下位階層装置の回線切替手段の切替を上位階層
装置の回線切替手段の切替に優先して行うよう指示する
手段を有することを特徴とする通信装置。
【0157】33. 前記手段は協調切替装置又は協調切
替機能を有する下位階層装置であるか、または協調切替
手段と下位階層装置とが別体で構成されその間がインタ
フェースを介して結ばれているものであることを特徴と
する上記32.に記載の通信装置。
【0158】34. 下位階層通信回線および上位階層通
信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線
切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に
接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段
を有する上位階層装置とを有し、下位階層装置の回線切
替によっては障害救済ができないと判断される場合に
は、その下位階層装置を通らない迂回ルートへ上位階層
装置の回線切替手段を切り替える指示を前記上位階層装
置に通知する手段を有することを特徴とする通信システ
ム。
【0159】35. 前記手段は協調切替装置又は協調切
替機能を有する下位階層装置であるか、または協調切替
手段と下位階層装置とが別体で構成されその間がインタ
フェースを介して結ばれているものであることを特徴と
する上記34.に記載の通信システム。
【0160】36. 下位階層通信回線および上位階層通
信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線
切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に
接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段
を有する上位階層装置とを有し、回線障害検出時には、
上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の
障害情報に基づいて上位階層通信回線または下位階層通
信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部
位を特定し、その特定情報及び下位階層装置の障害発生
時にその下位階層装置を通らない迂回ルートが有るか否
かの情報に基づいて障害復旧の目的で回線切替処理をす
べき上位階層装置、下位階層装置を特定し、下位階層装
置の回線切替によっては障害救済ができないと判断さ
れ、かつ、その下位階層装置を通らない迂回ルートが存
在する場合には、上位階層装置の回線切替手段を前記迂
回ルートへ切り替える指示を前記上位階層装置に通知す
る手段を有することを特徴とする通信システム。
【0161】37. 上記上位階層通信回線の障害情報は
上位階層装置または下位階層装置の少なくとも一方から
収集するものであることを特徴とする上記36.に記載の
通信システム。
【0162】38. 前記指示は上位階層装置への切替停
止信号の解除であることを特徴とする上記36.に記載の
通信システム。
【0163】39. 下位階層通信回線および上位階層通
信回線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線
切替手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に
接続され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段
を有する上位階層装置とを有し、上位階層装置の回線切
替手段を切り替えることにより特定の下位階層装置を通
らない迂回回線ルートを確保できるか否かの情報、上位
階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の障害
情報を用いて上位階層通信回線または下位階層通信回線
のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部位を回
線障害検出時点で特定し、その特定情報に基づいて障害
復旧の目的で回線切替処理をすべき上位階層装置、下位
階層装置を特定し、それら上位階層装置、下位階層装置
の回線切替手段のうちのどれを切り替えるかを特定し、
切り替えるべき回線切替手段が上位階層装置および下位
階層装置にそれぞれ存在する場合には下位階層装置の回
線切替手段の切替を上位階層装置の回線切替手段の切替
に優先して行うよう指示する手段を有することを特徴と
する通信システム。
【0164】
【発明の効果】本発明によれば階層間の協調切替が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための図であって、
上位階層回線区間と下位階層回線区間の概念を示す図。
【図2】本発明の実施例を説明するための図であって、
上位階層と下位階層がそれぞれ切替部を持つ場合のネッ
トワークの構成を示す図。
【図3】本発明の実施例を説明するための図であって、
下位区間で障害が発生した場合の上位階層と下位階層の
切替処理を説明するための図。
【図4】本発明の比較例を説明するための図であって、
下位階層から上位階層への警報転送を説明するための
図。
【図5】本発明の比較例を説明するための図であって、
上位階層と下位階層との間の警報転送方式の概念を説明
するための図。
【図6】本発明の比較例を説明するための図であって、
上位−下位階層間の切替処理に関する装置構成を示す
図。
【図7】本発明の比較例を説明するための図であって、
上位−下位階層間の切替処理のタイムチャートを示す
図。
【図8】本発明の一実施例を説明するための図であっ
て、上位−下位階層間の切替処理の概念図。
【図9】本発明の一実施例を説明するための図であっ
て、協調切替判断部を持つ切替装置の構成を示す図。
【図10】本発明の他の実施例を説明するための図であ
って、上位−下位階層間の切替処理の概念図。
【図11】本発明の他の実施例を説明するための図であ
って、協調切替判断部を持つ切替装置の構成を示す図。
【図12】本発明のさらに他の実施例を説明するための
図であって、上位−下位階層間の切替処理の概念図。
【図13】本発明のさらに他の実施例を説明するための
図であって、協調切替判断部を持つ切替装置の構成を示
す図。
【図14】本発明の第4の実施例を説明するための図で
あって、協調切替判断部を持つ切替装置の構成を示す
図。
【図15】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、切替処理のタイムチャートを示す図。
【図16】本発明の第1の実施例を説明するための図で
あって、協調切替判断部が行う処理のフローチャートを
示す図。
【図17】本発明の第1の実施例を説明するための図で
あって、協調切替判断部の機能ブロック図。
【図18】障害発生時の協調切替判断部の処理の例を示
す図。
【図19】障害発生時の協調切替判断部の処理の例を示
す図。
【図20】障害発生時の協調切替判断部の処理の例を示
す図。
【図21】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、ネットワークの構成を示す図。
【符号の説明】
100〜114:上位階層の装置 120〜129:上位階層装置の上位階層回線信号処理
部 130〜138:上位階層装置の上位階層回線信号受信
処理部 160〜164:上位階層装置の上位階層回線障害検出
部 220〜230:上位階層装置の上位階層回線経路選択
部 300〜311:下位階層の装置 330〜331:下位階層装置の下位階層回線信号受信
処理部 340〜343:下位階層装置の上位階層回線信号送信
処理部 360〜361:下位階層装置の下位階層回線障害検出
部 420〜431:下位階層装置の下位階層回線経路選択
部 440〜451:下位階層装置の多重分離部 460〜468:下位階層装置の上位階層回線障害検出
部 470〜473:下位階層装置の上位階層への警報転送
信号発出部 480〜483:下位階層装置の上位階層への切替停止
信号発出部 500〜504:上位階層回線 600〜603:下位階層回線 700:階層間協調切替判断部 710:下位階層装置の下位階層回線切替判断部 720:上位階層装置の上位階層回線切替判断部 750:上位階層への警報転送判断部 800〜803:上位階層回線迂回ルート有無情報信号
発出部 900:下位階層装置が検出した障害情報の障害情報収
集部 901:下位階層現用回線に関する下位階層装置が検出
した障害の情報テーブル 902:下位階層予備回線に関する下位階層装置が検出
した障害の情報テーブル 910:下位階層階層装置と上位階層装置が各々検出し
た障害情報の照合部 911:有効上位階層現用回線情報テーブル 912:有効上位階層予備回線情報テーブル 920:上位階層装置が検出した障害情報の障害情報収
集部 921:上位階層現用回線に関する上位階層装置が検出
した障害の情報テーブル 930:場合分け状態計算部 931:場合分け状態計算テーブル1 932:場合分け状態計算テーブル2 933:場合分け状態計算テーブル3 934:場合分け状態計算テーブル4 940:場合分け状態選択部 941:使用可能回線数最大状態抽出部 942:切替数最小状態抽出部 950:下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出
要求部 960:下位階層装置の上位階層への切替停止信号発出
要求部への割込信号線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 健一 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 5K028 BB08 KK03 KK35 PP04 PP22 QQ01 5K031 AA04 AA08 CA15 CB01 DA17 EB02 EB05 5K035 AA01 BB03 CC08 JJ01 JJ03 LL17 MM04 MM06

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下位階層通信回線および上位階層通信回線
    に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手
    段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続さ
    れ、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有す
    る上位階層装置とを有するネットワークに接続され、 回線障害検出時の上位階層通信回線の障害情報および下
    位階層通信回線の障害情報を用いて、それら上位階層装
    置、下位階層装置の回線切替手段のそれぞれの切替処理
    を協調して行うように構成されたことを特徴とする通信
    装置。
  2. 【請求項2】前記通信装置は協調切替装置又は協調切替
    機能を有する下位階層装置を有するか、または協調切替
    手段と下位階層装置とが別体で構成されその間がインタ
    フェースを介して結ばれているものであることを特徴と
    する請求項1記載の通信装置。
  3. 【請求項3】前記協調切替処理は、上位階層装置の回線
    切替手段の切替処理を下位階層装置の下位階層装置の切
    替処理終了したと判断した時点で開始するものを含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  4. 【請求項4】下位階層通信回線および上位階層通信回線
    に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手
    段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続さ
    れ、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有す
    る上位階層装置とを有するネットワークに接続され、 回線障害検出時の上位階層通信回線の障害情報および下
    位階層通信回線の障害情報を用いてそれら上位階層装
    置、下位階層装置の回線切替手段をどのような順序で切
    替処理すべきかを特定する障害復旧のための手段を有す
    ることを特徴とする通信装置。
  5. 【請求項5】下位階層通信回線および上位階層通信回線
    に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手
    段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続さ
    れ、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有す
    る上位階層装置とを有するネットワークに接続され、 回線障害検出時には上位階層通信回線の障害情報および
    下位階層通信回線の障害情報を収集し、 その収集情報を用いて上位階層通信回線または下位階層
    通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生
    部位を特定し、 その特定情報を用いて障害復旧の目的で回線切替処理を
    すべき上位階層装置、下位階層装置を特定し、 それら上位階層装置、下位階層装置の回線切替手段をど
    のような順序とタイミングで切替処理すべきかを特定す
    る手段を有することを特徴とする通信装置。
  6. 【請求項6】下位階層通信回線および上位階層通信回線
    に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手
    段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続さ
    れ、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有す
    る上位階層装置とを有するネットワークに接続され、 いずれかの下位階層装置による回線障害を検知した場合
    には、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を上
    位階層装置に対して行い、 収集した上位階層通信回線の障害情報および下位階層通
    信回線の障害情報を用いて、上位階層通信回線または下
    位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障
    害発生部位を特定し、 前記収集した上位階層通信回線の障害情報および下位階
    層通信回線の障害情報を用いて、下位階層装置の回線切
    替処理と上位階層装置の回線切替処理とを協調して行う
    ように構成されたことを特徴とする通信装置。
  7. 【請求項7】下位階層通信回線および上位階層通信回線
    に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替手
    段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続さ
    れ、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有す
    る上位階層装置とを有するネットワークに接続され、 いずれかの下位階層装置が回線障害を検知した場合に
    は、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を上位
    階層装置に対して行い、 収集した上位階層通信回線の障害情報および下位階層通
    信回線の障害情報を用いて、上位階層通信回線または下
    位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障
    害発生部位を特定し、 いずれの下位階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、
    いずれかの上位階層通信回線での障害発生があると特定
    される場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停
    止通知の解除を上位階層装置に対して行い、 いずれかの下位階層通信回線で障害発生があると特定さ
    れる場合には、上位階層通信回線の障害情報および下位
    階層通信回線の障害情報を用いて、障害復旧処理実行後
    に最大数の上位階層通信回線が使用可能とするために
    は、又は優先度の低い回線よりも優先度の高い回線を優
    先的に使用可能とするためには、又は復旧する信号回線
    数が最大となるためには、複数個の上位階層装置または
    下位階層装置が各々有する回線切替手段のうちのどれを
    切り替えるべきかの第一の選択肢を特定し、 第一の選択肢による前記回線切替処理において上位階層
    装置および下位階層装置での回線切替処理の両方が含ま
    れる場合には、下位階層装置における回線切替処理を先
    に行い、その後に上位階層装置の回線切替処理実行の停
    止通知の解除を上位階層装置に対して行う手段を有する
    ことを特徴とする通信装置。
  8. 【請求項8】それぞれが回線切替手段を有する第一、第
    二の上位階層装置および第一乃至第四の下位階層装置を
    有し、 前記第一、第二の上位階層装置は相互に切替可能な第一
    および第二の上位階層通信回線を介して接続され、第
    一、第二の下位階層装置は相互に切替可能な、かつ、一
    以上の上位階層通信回線を多重化した第一および第二の
    下位階層通信回線を介して接続され、第三、第四の下位
    階層装置は相互に切替可能な、かつ、一以上の上位階層
    通信回線を多重化した第三および第四の下位階層通信回
    線を介して接続され、前記第一の上位階層装置と前記第
    一の下位階層装置との間および前記第二の上位階層装置
    と前記第二の下位階層装置との間は前記第一の上位階層
    通信回線を介して接続され、前記第一の上位階層装置と
    前記第三の下位階層装置との間および前記第二の上位階
    層装置と前記第四の下位階層装置との間は前記第二の上
    位階層通信回線を介して接続され、 下位階層装置が回線障害を検知した場合には、上位階層
    装置の回線切替処理実行の停止通知を上位階層装置に対
    して行い、 上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の
    障害情報を用いて、上位階層通信回線または下位階層通
    信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生部
    位を特定し、 いずれの下位階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、
    いずれかの上位階層通信回線での障害発生があると特定
    される場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停
    止通知の解除を上位階層装置に対して行い、 いずれかの下位階層通信回線で障害発生があると特定さ
    れる場合には、上位階層通信回線の障害情報および下位
    階層通信回線の障害情報に基づいて、障害復旧処理実行
    後に最大数の上位階層通信回線が使用可能とするために
    は、又は優先度の低い回線よりも優先度の高い回線を優
    先的に使用可能とするためには、又は復旧する信号回線
    数が最大となるためには、複数個の上位階層装置または
    下位階層装置が各々有する回線切替手段のうちのどれを
    切り替えるべきかの第一の選択肢を特定し、 第一の選択肢による前記回線切替処理において上位階層
    装置および下位階層装置での回線切替処理の両方が含ま
    れる場合には、下位階層装置における回線切替処理を先
    に行い、その後に上位階層装置の回線切替処理実行の停
    止通知の解除を上位階層装置に対して行う第一の手段を
    有することを特徴とする通信システム。
  9. 【請求項9】前記第一の選択肢が複数個ある場合には、
    障害復旧処理時の回線の切替回数が最小となる第二の選
    択肢を前記第一の選択肢の中から特定し、 前記第二の選択肢が複数個ある場合において、その選択
    肢の中に下位階層装置での回線切替を伴わない回線切替
    の組み合わせがある場合には、第三の選択肢としてのそ
    の組み合わせを選択して上位階層装置の回線切替処理実
    行の停止通知の解除を上位階層装置に対して行い、 前記第三の選択肢が存在しない場合には切替が必要な下
    位階層装置での回線切替処理を行わせ、その後に上位階
    層装置の回線切替処理実行の停止通知の解除を上位階層
    装置に対して行うように前記第一の手段は構成されてい
    ることを特徴とする請求項8記載の通信システム。
  10. 【請求項10】それぞれが回線切替手段を有する複数の
    下位階層装置と、前記下位階層装置よりも上位階層に属
    する複数の上位階層装置とを有し、 前記下位階層装置間は一以上の上位階層通信回線を多重
    化した下位階層通信回線を介して接続され、前記上位階
    層装置間は下位階層装置を経由した上位階層通信回線を
    介して接続され、 いずれかの下位階層装置が回線障害を検知した場合に
    は、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を上位
    階層装置に対して行い、 上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の
    障害情報に基づいて、上位階層通信回線または下位階層
    通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生
    部位を特定し、 いずれの下位階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、
    いずれかの上位階層通信回線での障害発生があると特定
    される場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停
    止通知の解除を上位階層装置に対して行い、 いずれかの下位階層通信回線で障害発生があると特定さ
    れる場合には、上位階層通信回線の障害情報および下位
    階層通信回線の障害情報に基づいて、障害復旧処理実行
    後に最大数の上位階層通信回線が使用可能とするために
    は、又は優先度の低い回線よりも優先度の高い回線を優
    先的に使用可能とするためには、又は復旧する信号回線
    数が最大となるためには、複数個の上位階層装置または
    下位階層装置が各々有する回線切替手段のうちのどれを
    切り替えるべきかの第一の選択肢を特定し、 第一の選択肢による前記回線切替処理において上位階層
    装置および下位階層装置での回線切替処理の両方が含ま
    れる場合には、下位階層装置における回線切替処理を先
    に行い、その後に上位階層装置の回線切替処理実行の停
    止通知の解除を上位階層装置に対して行う第一の手段を
    有することを特徴とする通信システム。
  11. 【請求項11】それぞれが回線切替手段を有する第一、
    第二の上位階層装置および第一乃至第四の下位階層装置
    を有し、 前記第一、第二の上位階層装置は相互に切替可能な第一
    および第二の上位階層通信回線を介して接続され、第
    一、第二の下位階層装置は相互に切替可能な、かつ、一
    以上の上位階層通信回線を多重化した第一および第二の
    下位階層通信回線を介して接続され、第三、第四の下位
    階層装置は相互に切替可能な、かつ、一以上の上位階層
    通信回線を多重化した第三および第四の下位階層通信回
    線を介して接続され、前記第一の上位階層装置と前記第
    一の下位階層装置との間および前記第二の上位階層装置
    と前記第二の下位階層装置との間は前記第一の上位階層
    通信回線を介して接続され、前記第一の上位階層装置と
    前記第三の下位階層装置との間および前記第二の上位階
    層装置と前記第四の下位階層装置との間は前記第二の上
    位階層通信回線を介して接続され、 下位階層装置が回線障害を検知した場合には、上位階層
    装置の回線切替処理実行の停止通知を上位階層装置に対
    して行い、 上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の
    障害情報に基づいて、上位階層通信回線または下位階層
    通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生
    部位を特定し、 いずれの下位階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、
    いずれかの上位階層通信回線での障害発生があると特定
    される場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停
    止通知の解除を上位階層装置に対して行い、 いずれかの下位階層通信回線で障害発生があると特定さ
    れる場合には、上位階層通信回線の障害情報および下位
    階層通信回線の障害情報に基づいて、障害復旧処理実行
    後に最大数の上位階層通信回線が使用可能とするために
    は、又は優先度の低い回線よりも優先度の高い回線を優
    先的に使用可能とするためには、又は復旧する信号回線
    数が最大となるためには、複数個の上位階層装置または
    下位階層装置が各々有する回線切替手段のうちのどれを
    切り替えるべきかの第一の選択肢を特定する第一の手段
    を有することを特徴とする通信システム。
  12. 【請求項12】それぞれが回線切替手段を有する複数の
    下位階層装置と、前記下位階層装置よりも上位階層に属
    する複数の上位階層装置とを有し、 前記下位階層装置間は一以上の上位階層通信回線を多重
    化した下位階層通信回線を介して接続され、前記上位階
    層装置間は下位階層装置を経由した上位階層通信回線を
    介して接続され、 いずれかの下位階層装置が回線障害を検知した場合に
    は、上位階層装置の回線切替処理実行の停止通知を上位
    階層装置に対して行い、 上位階層通信回線の障害情報および下位階層通信回線の
    障害情報に基づいて、上位階層通信回線または下位階層
    通信回線のうちの一以上の障害発生回線および障害発生
    部位を特定し、 いずれの下位階層通信回線でも障害発生はなく、かつ、
    いずれかの上位階層通信回線での障害発生があると特定
    される場合には、上位階層装置の回線切替処理実行の停
    止通知の解除を上位階層装置に対して行い、 いずれかの下位階層通信回線で障害発生があると特定さ
    れる場合には、上位階層通信回線の障害情報および下位
    階層通信回線の障害情報に基づいて、障害復旧処理実行
    後に最大数の上位階層通信回線が使用可能とするために
    は、又は優先度の低い回線よりも優先度の高い回線を優
    先的に使用可能とするためには、又は復旧する信号回線
    数が最大となるためには、複数個の上位階層装置または
    下位階層装置が各々有する回線切替手段のうちのどれを
    切り替えるべきかの第一の選択肢を特定する第一の手段
    を有することを特徴とする通信システム。
  13. 【請求項13】下位階層通信回線および上位階層通信回
    線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替
    手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続
    され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有
    する上位階層装置とを有するネットワークに接続され、 下位階層装置の回線切替によっては障害救済ができない
    と判断される場合には、その下位階層装置を通らない迂
    回ルートへ上位階層装置の回線切替手段を切り替える指
    示を前記上位階層装置に通知する手段を有することを特
    徴とする通信装置。
  14. 【請求項14】下位階層通信回線および上位階層通信回
    線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替
    手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続
    され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有
    する上位階層装置とを有するネットワークに接続され、 回線障害検出時には、上位階層通信回線の障害情報およ
    び下位階層通信回線の障害情報に基づいて上位階層通信
    回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生
    回線および障害発生部位を特定し、 その特定情報及び下位階層装置の障害発生時にその下位
    階層装置を通らない迂回ルートが有るか否かの情報に基
    づいて障害復旧の目的で回線切替処理をすべき上位階層
    装置、下位階層装置を特定し、 下位階層装置の回線切替によっては障害救済ができない
    と判断され、かつ、その下位階層装置を通らない迂回ル
    ートが存在する場合には、上位階層装置の回線切替手段
    を前記迂回ルートへ切り替える指示を前記上位階層装置
    に通知する手段を有することを特徴とする通信装置。
  15. 【請求項15】上記上位階層通信回線の障害情報は上位
    階層装置または下位階層装置の少なくとも一方から収集
    するものであることを特徴とする請求項14記載の通信装
    置。
  16. 【請求項16】前記指示は上位階層装置への切替停止信
    号の解除であることを特徴とする請求項14に記載の通信
    装置。
  17. 【請求項17】下位階層通信回線および上位階層通信回
    線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替
    手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続
    され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有
    する上位階層装置とを有するネットワークに接続され、 上位階層装置の回線切替手段を切り替えることにより特
    定の下位階層装置を通らない迂回回線ルートを確保でき
    るか否かの情報、上位階層通信回線の障害情報および下
    位階層通信回線の障害情報を用いて上位階層通信回線ま
    たは下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線お
    よび障害発生部位を回線障害検出時点で特定し、 その特定情報に基づいて障害復旧の目的で回線切替処理
    をすべき上位階層装置、下位階層装置を特定し、 それら上位階層装置、下位階層装置の回線切替手段のう
    ちのどれを切り替えるかを特定し、切り替えるべき回線
    切替手段が上位階層装置および下位階層装置にそれぞれ
    存在する場合には下位階層装置の回線切替手段の切替を
    上位階層装置の回線切替手段の切替に優先して行うよう
    指示する手段を有することを特徴とする通信装置。
  18. 【請求項18】下位階層通信回線および上位階層通信回
    線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替
    手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続
    され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有
    する上位階層装置とを有し、 下位階層装置の回線切替によっては障害救済ができない
    と判断される場合には、その下位階層装置を通らない迂
    回ルートへ上位階層装置の回線切替手段を切り替える指
    示を前記上位階層装置に通知する手段を有することを特
    徴とする通信システム。
  19. 【請求項19】下位階層通信回線および上位階層通信回
    線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替
    手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続
    され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有
    する上位階層装置とを有し、 回線障害検出時には、上位階層通信回線の障害情報およ
    び下位階層通信回線の障害情報に基づいて上位階層通信
    回線または下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生
    回線および障害発生部位を特定し、 その特定情報及び下位階層装置の障害発生時にその下位
    階層装置を通らない迂回ルートが有るか否かの情報に基
    づいて障害復旧の目的で回線切替処理をすべき上位階層
    装置、下位階層装置を特定し、 下位階層装置の回線切替によっては障害救済ができない
    と判断され、かつ、その下位階層装置を通らない迂回ル
    ートが存在する場合には、上位階層装置の回線切替手段
    を前記迂回ルートへ切り替える指示を前記上位階層装置
    に通知する手段を有することを特徴とする通信システ
    ム。
  20. 【請求項20】下位階層通信回線および上位階層通信回
    線に接続され、かつ、その下位階層通信回線の回線切替
    手段を有する下位階層装置と、上位階層通信回線に接続
    され、かつ、その上位階層通信回線の回線切替手段を有
    する上位階層装置とを有し、 上位階層装置の回線切替手段を切り替えることにより特
    定の下位階層装置を通らない迂回回線ルートを確保でき
    るか否かの情報、上位階層通信回線の障害情報および下
    位階層通信回線の障害情報を用いて上位階層通信回線ま
    たは下位階層通信回線のうちの一以上の障害発生回線お
    よび障害発生部位を回線障害検出時点で特定し、 その特定情報に基づいて障害復旧の目的で回線切替処理
    をすべき上位階層装置、下位階層装置を特定し、 それら上位階層装置、下位階層装置の回線切替手段のう
    ちのどれを切り替えるかを特定し、切り替えるべき回線
    切替手段が上位階層装置および下位階層装置にそれぞれ
    存在する場合には下位階層装置の回線切替手段の切替を
    上位階層装置の回線切替手段の切替に優先して行うよう
    指示する手段を有することを特徴とする通信システム。
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