JP2008167128A - 無瞬断通信システムおよび無瞬断通信方法 - Google Patents

無瞬断通信システムおよび無瞬断通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のフレームを連結した形で伝送路にマルチフレーム信号を送出したとき、無瞬断で、かつ、より高い確率でマルチフレーム信号を再生できるようにする。
【解決手段】送信側装置101は、VCAT信号103をルートX方向131とルートY方向132に分岐するが、更にそれぞれを送信インタフェース回路144の複数にフレーム単位で分割してそれぞれの伝送経路134X1、134X2、134Y1、134Y2を経て受信側装置102に送り出す。受信側装置102では、これらの134X1、134X2、134Y1、134Y2別に障害を検知して、選択部117が切替制御を行う。ネットワーク管理システム124がこれらの全体的な制御を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、信号を無瞬断で通信する無瞬断通信システムおよび無瞬断通信方法に係わり、詳細には、マルチフレームで構成されるマルチフレーム信号を無瞬断で信頼性良く通信する無瞬断通信システムおよび無瞬断通信方法に関する。
VCAT(Virtual Concatenation)信号は、単位となるフレームを所定数連結したマルチフレーム信号である。このVCAT信号を構成するフレームを単位として障害の発生に対して現用系の伝送路と予備系の伝送路を切り替えることが従来から行われている。ところが、伝送路の障害が発生したときにフレームを単位として現用系と予備系の切り替えを行うと、1つのフレームに対してエラーを検出できない確率が、マルチフレームを構成するフレームの数が増加すると共に積算されて増加する。たとえば、21個のVC(Virtual Container)3フレームから構成されるVCAT信号では、伝送路障害の発生に対してビットエラーを検出できない確率がほぼ2分の1まで増加する。
そこで、フレーム単位で伝送路の切り替えを行う代わりに、VCAT信号を単位として現用系と予備系を切り替えることが提案されている(たとえば特許文献1参照)。この提案では、VCAT信号を現用系と予備系に分けて伝送し、複数のフレームから構成される現用系のVCAT信号にエラーが検出されたとき、このVCAT信号を区切りの単位として、現用系から予備系への切り替えを行うようにしている。
特開2005−109848号公報(第0025段落、図3)
図15は、この提案の無瞬断通信システムの概要を表わしたものである。この無瞬断通信システム500で送信側装置501と受信側装置502の間には、現用系としてのルートX方向の伝送路503と予備系としてのルートY方向の伝送路504が配置されている。送信側装置501から受信側装置502に送信されるVC3−7vのVCAT信号511は2分岐されて現用系としてのルートX方向の伝送路503と予備系としてのルートY方向の伝送路504に伝送される。そして、受信側装置502の内部の選択部512でエラー検出時にVCAT信号を単位として現用系から予備系に切り替える。
ところが、この提案によれば、ルートX方向の伝送路503とルートY方向の伝送路504の双方が同時に障害を発生させたとき、選択部512の切替制御が行われない。したがって、障害を含んだフレームを有するVCAT信号が選択部512から出力されることになるという問題があった。
以上、VCAT信号を例に挙げて説明した。複数のフレームを連結した形で伝送路に送出されるマルチフレーム信号の冗長構成についても同様の問題があった。
そこで本発明の目的は、複数のフレームを連結した形で伝送路にマルチフレーム信号を送出したとき、無瞬断で、かつ、より高い確率でマルチフレーム信号を再生することのできる無瞬断通信システムおよび無瞬断通信方法を提供することにある。
請求項1記載の発明では、(イ)フレーム構造の信号としてのフレームを所定数連結したマルチフレームで構成されるマルチフレーム信号をこのマルチフレーム信号と同一構成の現用系のマルチフレーム信号と予備系のマルチフレーム信号の2つのマルチフレーム信号に分岐する分岐手段と、この分岐手段で分岐された現用系および予備系のマルチフレーム信号をフレームが1または複数連結され、現用系と予備系で互いに同一フレーム構成となった2以上の所定数の経路グループに分割するマルチフレーム信号分割手段と、このマルチフレーム信号分割手段で分割された後の現用系および予備系の分割信号をそれぞれの経路グループごとに異なった経路に送出する信号送出手段とを備えた送信側装置と、(ロ)この送信側装置の信号送出手段から出力され、異なった経路を経た分割信号のそれぞれを受信する分割信号受信手段と、この分割信号受信手段の受信した分割信号を現用系および予備系のマルチフレーム信号に再構成する再構成手段と、この再構成手段で現用系および予備系のマルチフレーム信号に再構成したときこれらを構成する各フレームの出力タイミングがこれら現用系および予備系のマルチフレーム信号の間で時間的に一致するようにタイミング調整を行うタイミング調整手段と、現用系のマルチフレーム信号に関する経路ごとに分割信号受信手段で受信したフレームの少なくとも一部に障害が発生しているかどうかを判別する経路別障害有無判別手段と、この経路別障害有無判別手段で障害が発生していると判別されたときその現用系の経路の分割信号を現用系で障害が発生したフレームに対応する予備系の経路の分割信号に置き換えてマルチフレーム信号を再生するマルチフレーム信号再生手段とを備えた受信側装置とを無瞬断通信システムに具備させる。
すなわち本発明では、マルチフレーム信号を分岐手段によって現用系と予備系の2つのマルチフレーム信号に分岐し、更にマルチフレーム信号分割手段によって分岐後のマルチフレーム信号をフレームを単位として複数の経路グループに分割する。このとき、現用系と予備系で分割の態様は同じにする。たとえば、現用系で第1の経路グループが第1のフレームと第3のフレームを備えるものとすれば、予備系もその第1の経路グループが第1のフレームと第3のフレームを備えることになる。送信側装置は、現用系と予備系のそれぞれに分割した形で複数の経路グループに分けて分割信号を送信する。受信側装置では、現用系と予備系の各フレームを同期させることでこれらを入れ替えるときの瞬断をなくす一方、現用系のマルチフレーム信号に関する経路ごとに分割信号に障害が発生しているかどうかを判別し、障害が発生している場合にはこれに対応する予備系の分割信号と置き換えるようにしている。これにより、現用系と予備系の双方のマルチフレーム信号に障害が発生している場合でも、これらを分割した形の分割信号のレベルで見たときに一方のみに障害が発生しているときにマルチフレーム信号を正常に再生することができることになる。
請求項2記載の発明では、(イ)フレーム構造の信号としてのフレームを所定数連結したマルチフレームで構成されるマルチフレーム信号をこのマルチフレーム信号と同一構成の現用系のマルチフレーム信号と予備系のマルチフレーム信号の2つのマルチフレーム信号に分岐する分岐手段と、この分岐手段で分岐された現用系および予備系のマルチフレーム信号をフレームが1または複数連結された2以上の所定数の経路グループに分割するマルチフレーム信号分割手段と、このマルチフレーム信号分割手段で分割された後の現用系および予備系の分割信号をそれぞれの経路グループごとに異なった経路に送出する信号送出手段とを備えた送信側装置と、(ロ)この送信側装置の信号送出手段から出力され、異なった経路を経た分割信号のそれぞれを受信する分割信号受信手段と、この分割信号受信手段の受信した分割信号を現用系および予備系のマルチフレーム信号に再構成する再構成手段と、この再構成手段で現用系および予備系のマルチフレーム信号に再構成したときこれらを構成する各フレームの出力タイミングがこれら現用系および予備系のマルチフレーム信号の間で時間的に一致するようにタイミング調整を行うタイミング調整手段と、現用系のマルチフレーム信号に関する経路ごとに分割信号受信手段で受信したフレームの少なくとも一部に障害が発生しているかどうかを判別する経路別障害有無判別手段と、この経路別障害有無判別手段で障害が発生していると判別されたときその現用系の経路の分割信号における障害が発生したフレームを予備系の対応するフレームに置き換えてマルチフレーム信号を再生するマルチフレーム信号再生手段とを備えた受信側装置とを無瞬断通信システムに具備させる。
すなわち本発明では、マルチフレーム信号を分岐手段によって現用系と予備系の2つのマルチフレーム信号に分岐し、更にマルチフレーム信号分割手段によって分岐後のマルチフレーム信号をフレームを単位として複数の経路グループに分割する。このとき、現用系と予備系で分割の態様は必ずしも同じものである必要はない。たとえば、現用系で第1の経路グループが第1のフレームと第3のフレームを備えるものとすれば、予備系は第1の経路グループが第1のフレームと第3のフレームを備えなくてもよい。送信側装置は、現用系と予備系のそれぞれに分割した形で複数の経路グループに分けて分割信号を送信する。受信側装置では、現用系と予備系の各フレームを同期させることでこれらを入れ替えるときの瞬断をなくす一方、現用系のマルチフレーム信号に関する経路ごとに分割信号に障害が発生しているかどうかを判別し、障害が発生している場合には障害の生じた現用系のフレームを予備系の対応するフレームに置き換えるようにしている。これにより、現用系と予備系の双方のマルチフレーム信号に障害が発生している場合でも、現用系で障害の発生したフレームが予備系で対応していれば、これらフレーム同士を置き換えることでマルチフレーム信号を正常に再生することができることになる。
すなわち、請求項2記載の発明は、経路グループ単位で障害に対応できないときには、フレーム単位で対応が可能であれば対応することになる。これにより、請求項1記載の発明よりもマルチフレーム信号を正常に再生する確率は大きくなる。
請求項6記載の発明では、(イ)フレーム構造の信号としてのフレームを所定数連結したマルチフレームで構成されるマルチフレーム信号をこのマルチフレーム信号と同一構成の現用系のマルチフレーム信号と予備系のマルチフレーム信号の2つのマルチフレーム信号に分岐する分岐ステップと、(ロ)この分岐ステップで分岐された現用系および予備系のマルチフレーム信号をフレームが1または複数連結され、現用系と予備系で互いに同一フレーム構成となった2以上の所定数の経路グループに分割するマルチフレーム信号分割ステップと、(ハ)このマルチフレーム信号分割ステップで分割された後の現用系および予備系の分割信号をそれぞれの経路グループごとに異なった経路に送出する信号送出ステップと、(ニ)この信号送出ステップで出力され、異なった経路を経た分割信号のそれぞれを受信する分割信号受信ステップと、(ホ)この分割信号受信ステップで受信した分割信号を現用系および予備系のマルチフレーム信号に再構成する再構成ステップと、(へ)この再構成ステップで現用系および予備系のマルチフレーム信号に再構成したときこれらを構成する各フレームの出力タイミングがこれら現用系および予備系のマルチフレーム信号の間で時間的に一致するようにタイミング調整を行うタイミング調整ステップと、(ト)現用系のマルチフレーム信号に関する経路ごとに分割信号受信ステップで受信したフレームの少なくとも一部に障害が発生しているかどうかを判別する経路別障害有無判別ステップと、(チ)この経路別障害有無判別ステップで障害が発生していると判別されたときその現用系の経路の分割信号を現用系で障害が発生したフレームに対応する予備系の経路の分割信号に置き換えてマルチフレーム信号を再生するマルチフレーム信号再生ステップとを無瞬断通信方法に具備させる。
すなわち本発明では、請求項1記載の発明と同様の技術思想を経時的な変化を伴う発明として表現した。
請求項7記載の発明では、(イ)フレーム構造の信号としてのフレームを所定数連結したマルチフレームで構成されるマルチフレーム信号をこのマルチフレーム信号と同一構成の現用系のマルチフレーム信号と予備系のマルチフレーム信号の2つのマルチフレーム信号に分岐する分岐ステップと、(ロ)この分岐ステップで分岐された現用系および予備系のマルチフレーム信号をフレームが1または複数連結された2以上の所定数の経路グループに分割するマルチフレーム信号分割ステップと、(ハ)このマルチフレーム信号分割ステップで分割された後の現用系および予備系の分割信号をそれぞれの経路グループごとに異なった経路に送出する信号送出ステップと、(ニ)この信号送出ステップで出力され、異なった経路を経た分割信号のそれぞれを受信する分割信号受信ステップと、(ホ)この分割信号受信ステップで受信した分割信号を現用系および予備系のマルチフレーム信号に再構成する再構成ステップと、(へ)この再構成ステップで現用系および予備系のマルチフレーム信号に再構成したときこれらを構成する各フレームの出力タイミングがこれら現用系および予備系のマルチフレーム信号の間で時間的に一致するようにタイミング調整を行うタイミング調整ステップと、(ト)現用系のマルチフレーム信号に関する経路ごとに分割信号受信ステップで受信したフレームの少なくとも一部に障害が発生しているかどうかを判別する経路別障害有無判別ステップと、(チ)この経路別障害有無判別ステップで障害が発生していると判別されたときその現用系の経路の分割信号における障害が発生したフレームを予備系の対応するフレームに置き換えてマルチフレーム信号を再生するマルチフレーム信号再生ステップとを無瞬断通信方法に具備させる。
すなわち本発明では、請求項2記載の発明と同様の技術思想を経時的な変化を伴う発明として表現した。
以上説明したように本発明によれば、現用系と予備系のそれぞれのマルチフレーム信号を複数の経路グループに分割して通信するので、1つのマルチフレーム信号を分割信号の形で並列に伝送することができる。したがって、伝送速度を向上させることができる。しかも分割信号を構成するフレームの数はマルチフレーム信号全体のフレームの数よりも少ないので、これらで障害が検出される確率は低くなり、この分だけマルチフレーム信号が受信側で正常に再生される確率を高めることができる。
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例におけるSDHディジタル伝送システムの要部を表わしたものである。このSDH(Synchronous Digital Hierarchy)ディジタル伝送システム100では、送信側装置101から受信側装置102へ送信されるVC3−7vのVCAT(Virtual Concatenation)信号103がルートXとルートYの2方向に分岐されて伝送されるようになっている。このSDHディジタル伝送システム100では、故障無瞬断機能が備えられている。故障無瞬断機能とは、冗長ルートからの信号を受信側装置102での受信端で位相合わせを行って、ルートX方向131とルートY方向132のいずれかで伝送路(ルート)障害が発生した場合に、障害の発生していない方の伝送路に瞬断を生じさせずに切り替える機能をいう。
SDHディジタル伝送システム100の送信側装置101には、マルチフレーム挿入部105が設けられている。マルチフレーム挿入部105は、送信ノード側に入力されたSDH信号106に対して特定のパスオーバーヘッドを用いて、nフレームを1周期として、周期的にマルチフレームパターンを送出するようになっている。ここでパスオーバヘッドとは、バーチャルコンテナ区間のオーバーヘッドをいう。
一方、受信側装置102には、ルートX方向131を伝送されて受信されたVCAT信号103Xを終端するマルチフレーム終端部108Xおよび位相差吸収メモリ部109Xと、ルートY方向132を伝送されて受信されたVCAT信号103Yを終端するマルチフレーム終端部108Yおよび位相差吸収メモリ部109Yが設けられている。マルチフレーム終端部108Xは、ルートX方向131を伝送されて受信したマルチフレームパターンを終端し、位相制御部111に入力する。マルチフレーム終端部108Yは、ルートY方向132を伝送されて受信したマルチフレームパターンを同様に終端して、位相制御部111に入力するようになっている。
位相制御部111は、ルートX方向131とルートY方向132のそれぞれの伝送路を経由した信号の位相を合わせるための位相制御情報112X、112Yを出力する。位相制御情報112XはルートX方向131を伝送されて受信されたVCAT信号103Xと共に位相差吸収メモリ部109Xに入力される。同様に、位相制御情報112YはルートY方向132を伝送されて受信されたVCAT信号103Yと共に位相差吸収メモリ部109Yに入力される。これら位相差吸収メモリ部109X、109Yは、ルートX方向131とルートY方向132の2方向から送られてきた信号のうち位相の進んでいる方に遅延を与えることで、両者の位相を一致させる。
位相差吸収メモリ部109X、109Yから出力される信号113X、113Yは、遅延回路としての故障無瞬断メモリ部114と、故障の検出を行う切替トリガ検出部115の双方に入力されるようになっている。故障無瞬断メモリ部114のルート別の出力116X、116Yは選択部117に入力されて、現在選択されている方の伝送路に障害が発生した場合にはこれを無瞬断で他方の伝送路側に切り替えた信号118が出力されるようになっている。本実施例で切替トリガ検出部115は、AIS(Alarm Indication Signal:警報表示信号)とB3エラーの検出を行っている。AISは、上位のセクションまたはパス区間で入力断やフレーム同期外れが発生したことによる異常を表わす信号である。B3エラーは、B3バイトのBIP(Bit Interleaved Parity)符号で誤りを検出した場合をいう。これら以外の異常検出が行われてもよい。
切替トリガ検出部115の出力119は切替制御部121に入力されるようになっており、これを基に選択部117が伝送路の切り替えを行うことになる。故障無瞬断メモリ部114は、切替トリガ検出部115による障害の検出から選択部117による切替制御までの遅延分を吸収するための遅延時間を設定することになる。これにより、無瞬断で信号を切り替えることが可能になる。
ところで、本実施例の受信側装置102には、経路グループ設定部123が設けられている。経路グループ設定部123は、受信側装置102の外に配置されたネットワーク管理システム124から経路グループ情報125の供給を予め受けており、これを基にして経路グループ設定情報126を切替制御部121に入力するようになっている。経路グループ設定部123は、経路グループ情報125によって設定された経路グループ情報を保持する。切替制御部121によるパスの切替制御は、経路グループ設定部123から得られる経路グループ設定情報126を基にして行われ、切替トリガ検出部115の出力119に応じて同一経路グループのVC(Virtual Container)パス信号のパスを一括して切り替えるようになっている。
ところで、送信側装置101は、ルートX方向131およびルートY方向132のそれぞれについて、伝送路中継区間で、VCパスごとに伝送経路を複数使用して送信する場合がある。
図2は、SDHディジタル伝送システムでルートごとに伝送路が複数設定される場合の一例を示したものである。送信側装置101と受信側装置102の間で、前記したようにVCAT信号103はルートX方向131とルートY方向132に送出される。前記したように一方が現用系としてのルートとなり、他方が予備系としてのルートとなる。送信側装置101側には、ルートX方向131とルートY方向132のそれぞれについて複数の送信インタフェース回路を備えている場合がある。本実施例のSDHディジタル伝送システム100はこのような場合を前提としている。
本実施例では、図2に示すように、ルートX方向131側に第1および第2の伝送経路134X1、134X2が存在しているものとし、ルートY方向132に同じく第1および第2の伝送経路134Y1、134Y2が存在しているものとする。したがって、VCAT信号103は合計4つの伝送経路134X1、134X2、134Y1、134Y2を、中継装置133で適宜中継されながら伝送され、受信側装置102へ送信されることになる。
図3は、このようにそれぞれのルートが2つずつの伝送経路を備えている本実施例のディジタル伝送システムの全体的な構成の概要を表わしたものである。SDHディジタル伝送システム100は、送信側装置101と受信側装置102、これら送信側装置101と受信側装置102の間に配置され、図2で個々に中継装置133として示したものをまとめた形の中継装置141、ならびに図示しない信号経路を用いてネットワーク全体の管理を行うネットワーク管理システム124によって構成されている。
送信側装置101内には、VCAT信号103をルートX方向131とルートY方向132に分岐する分岐装置143が備えられている。また、送信側装置101内には、ルートX方向131に関しての第1のX方向送信インタフェース回路144X1および第2のX方向送信インタフェース回路144X2と、ルートY方向132に関しての第1のY方向送信インタフェース回路144Y1および第2のY方向送信インタフェース回路144Y2の合計4つのインタフェース回路が備えられている。
受信側装置102内には、ルートX方向131に関する第1のX方向送信インタフェース回路144X1に対応する第1のX方向受信インタフェース回路145X1と、第2のX方向送信インタフェース回路144X2に対応する第2のX方向受信インタフェース回路145X2が配置されている。また、ルートY方向132に関する第1のY方向送信インタフェース回路144Y1に対応する第1のY方向受信インタフェース回路145Y1と、第2のY方向送信インタフェース回路144Y2に対応する第2のY方向受信インタフェース回路145Y2の合計4つのインタフェース回路が備えられている。
第1のX方向送信インタフェース回路144X1と第1のX方向受信インタフェース回路145X1の間には、伝送経路134X1が存在し、第2のX方向送信インタフェース回路144X2と第2のX方向受信インタフェース回路145X2の間には、伝送経路134X2が存在している。また、第1のY方向送信インタフェース回路144Y1と第1のY方向受信インタフェース回路145Y1の間には、伝送経路134Y1が存在し、第2のY方向送信インタフェース回路144Y2と第2のY方向受信インタフェース回路145Y2の間には、伝送経路134Y2が存在している。
本実施例では、第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7の合計7個のコンテナフレーム信号(VC4−7V)をひとまとまりの信号としてのVCAT信号103として送信側装置101から受信側装置102に送信するものとしている。ここで、これら第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7を1つの伝送路のみを使用して伝送するよりも複数の伝送路を並列に伝送する方が受信側装置102に合計7個のバーチャルコンテナフレームをより効率的に伝送できる場合がある。
そこで、ネットワーク管理システム124は、たとえばルートX方向131に関して、第1のX方向送信インタフェース回路144X1と第2のX方向送信インタフェース回路144X2のそれぞれの使用状況や伝送速度に応じて、予め第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7を第1のX方向送信インタフェース回路144X1と第2のX方向送信インタフェース回路144X2に配分する計画を立てるようにしている。そして、これを経路グループとして登録して管理するようにしている。
たとえば、この図3に示したように第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7のうちの第1〜第3のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#3については、第1のX方向送信インタフェース回路144X1に振り分けて伝送し、残りの第4〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#4〜VC#7について第2のX方向送信インタフェース回路144X2に振り分けて伝送することにしている。
なお、この図3に示した例では、ルートY方向132に関する第1のY方向送信インタフェース回路144Y1と第2のY方向送信インタフェース回路144Y2に対して、ルートX方向131と同一の割り振り方で、第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7の割り振りを行っている。ルートX方向131とルートY方向132で異なった割り振りを行うことは、もちろん可能である。また、この例では1つのVCAT信号103を構成する合計7個のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7を前半部分と後半部分に単純に分断して2つのインタフェース回路に割り振ったが、更に細かく分断して割り振ってもよい。
図4は、経路グループを登録した経路グループ情報テーブルの一例を示したものである。図1に示した経路グループ設定部123内には、経路グループ情報テーブル151が設けられている。経路グループ情報テーブル151には、第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7のそれぞれを区別するためのバーチャルコンテナフレーム番号(VC番号)と経路グループ番号が、図3に示したルートX方向131とルートY方向132のそれぞれについて登録されている。この図4は、図3で説明した第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7の場合を示したものである。
ネットワーク管理システム124は、図3に示した送信側装置101から送出される各種のVCAT信号103の状態や、第1および第2のX方向送信インタフェース回路144X1、144X2ならびに第1および第2のY方向送信インタフェース回路144Y1、144Y2のそれぞれの負荷の状況や通信速度を把握している。したがって、経路グループ情報テーブル151に複数通りの経路グループ情報を書き込んで、これらを適宜切り替えて使用したり、経路グループ情報の内容を変更することができる。ただし、送信側装置101と受信側装置102に対して、どの経路グループ情報が使用されているかを認知させておく必要がある。
ところで、図3に示したSDHディジタル伝送システム100でルートX方向131の2つの伝送経路134X1、134X2を現用系の伝送路とし、ルートY方向132の2つの伝送経路134Y1、134Y2を予備系の伝送路であるとする。この例では、送信側装置101と受信側装置102の間に4つの伝送経路134X1、134X2、134Y1、134Y2が存在している。この図には示していないが、このうちのある時刻にルートX方向131の2つの伝送経路134X1、134X2の一方あるいは双方で障害が発生したとする。このとき、ルートY方向132の2つの伝送経路134Y1、134Y2に障害が発生しなかったとする。この場合には、選択部117を現用系から予備系に切り替えてルートY方向132の伝送経路134Y1、134Y2を伝送される第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7を採用することで信号118を正常に出力することができる。これは、従来の一般的な現用系と予備系の信号切り替えと同じである。
次に、この図3に示すようにルートX方向131の伝送経路134X1とルートY方向132の伝送経路134Y2で同時に障害161、162が発生した場合について考える。これは、現用系と予備系の双方の伝送路に同時に障害161、162がそれぞれ発生したということである。従来の手法によれば、ルートX方向131とルートY方向132の2つのルートで同時に障害161、162が発生したため、選択部117は選択動作が不可能になる。したがって、現用系が選択部117によって選択されている状態では、第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7のうちの幾つかのバーチャルコンテナフレームが障害161によって損失する。この結果、第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7からなる1単位のVCAT信号103は受信側装置102側で受信できないことになる。
本実施例のSDHディジタル伝送システム100の場合には、現用系と予備系でVCAT信号103の同期を採る一方で、障害161、162が同時に発生した場合でも、これによっても受信が確保された伝送路のバーチャルコンテナフレームVC#を組み合わせる。この結果、1単位のVCAT信号103を構成するすべてのバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#m(ただし、mは任意の2以上の整数であり、この例の場合、mは7。)を取得することで、受信側装置102側での受信を成功させるようにしている。
図5は、障害の具体例を基にして受信側装置がどのような切替制御を行うかを示したものである。図で受信側装置102の左側には、各インタフェース回路145X1、145X2、145Y1、145Y2に接続された各伝送経路134X1、134X2、134Y1、134Y2を伝送されるバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7について、任意に抽出した第1〜第14のフレーム周期F1〜F14での時間変化を示している。図でハッチングを付けたバーチャルコンテナフレームVC#は障害が検出されたフレームであり、ハッチングが付けられていないバーチャルコンテナフレームVC#は障害が検出されなかったフレームである。
ルートX方向131の第1の伝送経路134X1について見てみると、第1および第2のバーチャルコンテナフレームVC#1、VC#2について、第1〜第5のフレーム周期F1〜F5および第11〜第14のフレーム周期F11〜F14が正常区間であり、第6〜第10のフレーム周期F6〜F10で障害が発生している。第3のバーチャルコンテナフレームVC#3については、第1〜第6のフレーム周期F1〜F6および第11〜第14のフレーム周期F11〜F14が正常区間である。第7〜第10のフレーム周期F7〜F10で障害が発生し、第11のフレーム周期F11以降は障害が復旧している。
ルートX方向131の第2の伝送経路134X2およびルートY方向132の第1の伝送経路134Y1では、図示した第1〜第14のフレーム周期F1〜F14の全区間で障害が発生していない。ルートY方向132の第2の伝送経路134Y2では、図示したように第4〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#4〜VC#7について第6〜第10のフレーム周期F6〜F10でその全部または一部に障害が発生している。
このような状況で選択部117は初期的にルートX方向131の伝送経路134X1、134X2を選択して、第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7から構成される信号118を出力するようになっている。まず、第1のフレーム周期F1については、第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7のすべてで障害の発生はない。したがって、選択部117はルートX方向131の伝送経路134X1、134X2を選択する。第2〜第5のフレーム周期F1〜F5についても、選択部117は同様にルートX方向131の伝送経路134X1、134X2を選択することになる。
次に、第6のフレーム周期F6について考察する。第6のフレーム周期F6では、ルートX方向131の第1の伝送経路134X1とルートY方向132の第2の伝送経路134Y2で障害が発生している。これに対して第6のフレーム周期F6の、ルートX方向131の第2の伝送経路134X2とルートY方向132の第1の伝送経路134Y1では障害が発生していない。そこで、選択部117は第1のX方向受信インタフェース回路145X1から第1のY方向受信インタフェース回路145Y1へ選択を切り替える。障害の発生していない第2のX方向受信インタフェース回路145X2についてはそのまま選択状態を保持する。これにより、選択部117の後段の回路部分で、1フレーム周期のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7の受信がすべて可能になり、そのフレームの信号118を正常に出力することができる。
ここでは、その信号118を構成する第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7が、ルートX方向131とルートY方向132の混在したものとなる。しかしながら、すでに図1で具体的に説明したように受信側装置102は位相制御によってフレームの先端をルートX方向131とルートY方向132で一致させる遅延処理を行っている。したがって、第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7が完備して受信されることでそのフレームの信号118の出力が可能になる。
第7〜第10のフレーム周期F7〜F10についても、選択部117は同様にルートX方向131の第2の伝送経路134X2とルートY方向132の第1の伝送経路134Y1を選択する。これにより、ルートX方向131とルートY方向132に同時に障害が発生している場合でも、フレームの信号118の出力が継続して可能になる。
図6は、選択部の選択動作をテーブル化した内容を表わしたものである。図1に示した切替制御部121は、この選択動作テーブル171を備えており、切替トリガ検出部115の出力119に応じて選択部117に切替信号を出力することになる。
切替信号は、図5に示したルートX方向131とルートY方向132の各伝送路の状態の組み合わせで規定されている。ルートX方向131とルートY方向132の双方が通常状態(正常状態)のとき、選択部117は選択動作として前の切替状態をそのまま保持する。すなわち選択部117の切り替えは行われない。ルートX方向131が通常でルートY方向132に障害が発生した場合には、ルートX方向131へ切り替わる。これは通常の現用系と予備系における切り替えの概念である。直前の状態でルートX方向131を選択している場合、切替動作自体は行われない。
一方、ルートX方向131に障害が発生し、このときルートY方向132が通常の場合には、ルートY方向132へ切り替わる。これも通常の現用系と予備系における切り替えの概念である。ルートX方向131とルートY方向132の双方で障害が発生したとき、従来では救済の方法がない。本発明では、前の切替状態を保持するが、ルートX方向131とルートY方向132のいずれかで正常なバーチャルコンテナフレームVC#を組み合わせることで、正常な受信を試みることになる。
図7は、図1に示した受信側装置の要部を具体化して示したものである。ただし、この図7では、受信側装置102が受信するVCAT信号は、今まで説明したVC3−7vに具体化した一例ではなく、VCAT信号VC3−nvとして一般化して示している。したがって、この場合には第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7の代わりに、第1〜第nのバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#nが受信側装置102に伝送されてくることになる。
受信側装置102の切替トリガ検出部115(図1参照)は、第1〜第nのバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#nのそれぞれに対応させて第1〜第nの障害検出部1811〜181nを備えている。第1〜第nの障害検出部1811〜181nのそれぞれは、前記したようにAISとB3エラーの検出を行うことになる。また、選択部117(図1参照)内には、これら第1〜第nの障害検出部1811〜181nに対応させる形で第1〜第nのスイッチ部1821〜182nが配置されている。
ルートX方向131の第1のバーチャルコンテナフレーム番号(VC番号)X(1)とルートY方向132の第1のバーチャルコンテナフレーム番号Y(1)の第1のバーチャルコンテナフレームVC#1は、共に第1の障害検出部1811と第1のスイッチ部1821に入力されている。ルートX方向131の第2のバーチャルコンテナフレーム番号X(2)とルートY方向132の第2のバーチャルコンテナフレーム番号Y(2)の第2のバーチャルコンテナフレームVC#2は、共に第2の障害検出部1812と第2のスイッチ部1822に入力されている。以下同様にして、ルートX方向131の第nのバーチャルコンテナフレーム番号X(n)とルートY方向132の第nのバーチャルコンテナフレーム番号Y(n)の第nのバーチャルコンテナフレームVC#nは、共に第nの障害検出部181nと第nのスイッチ部182nに入力されている。
第1〜第nの障害検出部1811〜181nのそれぞれの出力1191〜119nは、切替制御部121に入力されるようになっている。切替制御部121は、ネットワーク管理システム124から送られてきた経路グループ情報125を基にした経路グループ設定部123の経路グループ情報テーブル151を参照して、第1〜第nのスイッチ部1821〜182nに第1〜第nの切替信号1831〜183nを出力し、第1〜第nのバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#nのスイッチング制御を行うことになる。第1〜第nのスイッチ部1821〜182nのそれぞれ選択した、第1〜第nのバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#nに対応する信号1181〜118nが、第1〜第nのバーチャルコンテナフレーム番号Z(1)〜Z(n)の順に組み立てられることで、VCAT信号VC3−nvが再生される。
図8は、選択部における切替信号の作成処理の流れを表わしたものである。図1に示した受信側装置102は図示しないがCPU(Central Processing Unit)を備えており、同じく図示しない記憶媒体に格納された制御プログラムを実行することによって、図7に示した切替制御部121が第1〜第nのスイッチ部1821〜182nの切替制御を行うようになっている。
たとえば受信側装置102が図5に示す第1のフレーム周期F1のフレームを受信したとする(ステップS201:Y)。この場合、図7に示す切替制御部121は図4に示した経路グループ番号が同一のバーチャルコンテナフレーム番号(VC番号)のいずれかについて、ルートX方向131、すなわちこの例の場合の現用系路の一方のみに障害が発生しているかどうかを判別する(ステップS202)。VC3−7vのVCAT信号103の前記した例について説明すると、経路グループ番号X1を共通にする第1〜第3のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#3と、経路グループ番号X2を共通にする第4〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#4〜VC#7のそれぞれについて、ルートX方向131(以下、現用経路として説明する。)に障害が発生しているかどうかを判別する。
図5から明らかなように、第1のフレーム周期F1では、第1〜第3のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#3および第4〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#4〜VC#7に障害が発生していない。したがって、現用経路の一方のみに障害が発生しているのではない(図8ステップS202:N)。
そこで切替制御部121は、この現用系路の双方に障害が発生しているかどうかを判別する(ステップS203)。前記したように、第1〜第3のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#3および第4〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#4〜VC#7に障害が発生していない(N)。そこで、この場合、切替制御部121は第1〜第nのスイッチ部1821〜182n(ただし、この例の場合、値nは7。)の切り替えを指示する切替信号を出力しない(ステップS204)。すなわち、現用経路としてのルートX方向131が有効であり、その2つの伝送経路134X1、134X2を経た第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7が信号118として出力される。
図5から明らかなように第2〜第5のフレーム周期F1〜F5でも、現用経路の双方に障害が発生していない(ステップS203:N)。したがって、第1のフレーム周期F1についての処理と同様に、第2〜第5のフレーム周期F1〜F5でも2つの伝送経路134X1、134X2を経た第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7が信号118として出力される。
一方、受信側装置102が図5に示す第6のフレーム周期F6のフレームを受信すると(ステップS201:Y)、経路グループ番号X1を共通にする第1〜第3のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#3と、経路グループ番号X2を共通にする第4〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#4〜VC#7のいずれかについて、ルートX方向131に障害が発生しているかどうかの判別が行われる(ステップS202)。この場合には、第1および第2のバーチャルコンテナフレームVC#1、VC#2について障害が発生している。したがって、現用経路の一方(この例では経路グループ番号X1)のみに障害が発生していることになる(Y)。
そこで切替制御部121は、障害が発生した第1および第2のバーチャルコンテナフレームVC#1、VC#2を有する経路グループ番号X1に対応する予備経路の経路グループ番号Y1に障害が発生していないかどうかを判別する(ステップS205)。図5から明らかなように第6のフレーム周期F6の経路グループ番号Y2についての第1〜第3のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#3について障害は発生していない(Y)。
この場合、切替制御部121は第1〜第nのスイッチ部1821〜1827の現用系路の前記した一方としての経路グループ番号X1についての第1〜第3のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#3を予備経路の前記した一方としての経路グループ番号Y1に切り替える切替信号を第1〜第3のスイッチ部1821〜1823に出力する(ステップS206)。これにより、第1〜第3のスイッチ部1821〜1823については、予備経路としてのルートY方向132の伝送経路134Y1から第1〜第3のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#3が出力される。
残りの第4〜第7のスイッチ部1824〜1827については、切り替えが指示されない。したがって、第4〜第7のスイッチ部1824〜1827については、現用経路としてのルートX方向131の伝送経路134X2から第4〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#4〜VC#7が出力される。そして、これらを組み合わせた信号118が出力されることになる。
図5から明らかなように第7〜第10のフレーム周期F7〜F10でも、第6のフレーム周期F6の受信と同様な処理が行われる。すなわち、第7〜第10のフレーム周期F7〜F10でも2つの伝送経路134Y1、134X2を経た第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7が信号118として出力される。
以上、このステップS205からステップS206に至る処理は、図5に示したように第6〜第10のフレーム周期F6〜F10で予備経路の前記した一方に対する他方としての経路グループ番号Y2について障害が発生すると、従来技術で切替処理を行うことができなかったものである。本実施例では、このような場合に現用系と予備系を経路グループごとに使い分けることによって、図1に示したVCAT信号103の伝送を可能にしている。
一方、ステップS203で現用系路の双方に障害が発生していると判別された場合(Y)、切替制御部121は予備経路について経路グループ番号Y1、Y2の双方に障害が発生していないかどうかを判別する(ステップS207)。現用系路の経路グループ番号X1、X2の双方に障害が発生していても、予備経路について経路グループ番号Y1、Y2の双方に障害が発生していなければ(Y)、切替制御部121は該当するフレームについて現用系路全部としての第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7を予備経路に切り替える切替信号を第1〜第7のスイッチ部1821〜1827に出力する(ステップS208)。
以上と異なり、ステップS207で予備経路についての経路グループ番号Y1、Y2の一方または双方に障害が発生している場合がある(N)。この場合には、該当するフレーム周期のVCAT信号103の救済は受信側装置102で不可能である。そこで、この場合には所定のエラー処理が行われる(ステップS209)。ステップS205で、障害の生じた現用系の経路グループ番号に対応する予備系の経路グループ番号のバーチャルコンテナフレームVCに障害が発生していた場合にも(N)、同様である。したがって、この場合にも所定のエラー処理が行われて(ステップS209)、次のフレームの受信を待機することになる(リターン)。
図9は、以上説明したように障害に対応させてルートを切り替えてバーチャルコンテナフレームVCの受信を行った様子を表わしたものである。選択部117から出力される信号118で「X」は、ルートX方向131の第1の伝送経路134X1あるいは第2の伝送経路134X2を通ってきたバーチャルコンテナフレームVCを表わしている。また、「Y」は、ルートY方向132の第1の伝送経路134Y1あるいは第2の伝送経路134Y2を通ってきたバーチャルコンテナフレームVCを表わしている。
以上説明した実施例で、図1に示した切替トリガ検出部115は、B3エラー検出を行っている。B3エラー検出では、それぞれのバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#nのについてビットエラーを検出することのできない確率が2の8乗分の1としての256分の1だけ存在する。VCAT信号は、バーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#nの1セットを1つの最小単位の信号118として扱う。したがって、実施例では値nが7の場合を示したが、値nが21個のVC3フレームから構成されるVCAT信号の場合、伝送路障害の発生に対してビットエラーを検出できない確率は256分の12であり、ほぼ12分の1という高率となる。
本実施例では、伝送路障害が経路単位で発生する可能性が高いという点に着目している。そこで、経路グループ化を行って、バーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#nの切り替えを行うようにすることで、ビットエラーを検出できない確率を大幅に低減することができる。
<発明の第1の変形例>
図10は、本発明の第1の変形例におけるSDHディジタル伝送システムの要部を表わしたものである。この図10で先の実施例の図1と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。
この第1の変形例のSDHディジタル伝送システム100Aでは、送信側装置101Aのマルチフレーム挿入部105の後段に経路番号挿入部301が設けられている。経路番号挿入部301は、送信側装置101Aの外側に配置されたネットワーク管理システム124Aと接続されている。ネットワーク管理システム124Aは、図1に示したネットワーク管理システム124と同様の機能を備えている。
経路番号挿入部301は、ネットワーク管理システム124Aから出力される経路グループ情報125Aを基にして、送信ノード側に入力されたSDH信号106のPOH(Path Overhead)のたとえば「F3」のような未定義バイトに、32ビット情報からなる経路番号を定義して挿入するようにしている。経路番号挿入部301から出力されるVCAT信号103Aは、ルートX方向131とルートY方向132の2方向に分かれて、VCAT信号103AXおよびVCAT信号103AYとして受信側装置102Aに到達する。
受信側装置102AでVCAT信号103AXは、マルチフレーム終端部108Xと共に位相差吸収メモリ部109Xに入力される。位相差吸収メモリ部109Xから出力される信号113AXは、故障無瞬断メモリ部114に入力される他に経路番号監視部311に入力される。また、VCAT信号103AYの方は、マルチフレーム終端部108Yと共に位相差吸収メモリ部109Yに入力される。位相差吸収メモリ部109Yから出力される信号113AYは、故障無瞬断メモリ部114に入力される他に経路番号監視部311に入力される。
経路番号監視部311は、前記した未定義バイトを挿入した経路番号が到来するのを監視しており、これが到来するとこれを基にして経路グループ情報125を作成する。経路グループ情報125は経路グループ設定部123に入力されることになる。選択部117はこれを基にして、先の実施例と同様に経路グループ番号に基づいたバーチャルコンテナフレームVCの選択制御を行うことになる。
このようにネットワーク管理システム124(図1)およびネットワーク管理システム124A(図10)は、第1の変形例のように送信側装置101Aに接続されてもよいし、実施例のように受信側装置102に配置されてもよい。
<発明の第2の変形例>
図11は、本発明の第2の変形例におけるSDHディジタル伝送システムの概要を表わしたものである。この図11で先の実施例の図3と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。
この第2の変形例のSDHディジタル伝送システム100Bでは、図1で説明したルートX方向131とルートY方向132のそれぞれの経路グループが3以上の整数m個となっている。すなわち、送信側装置101B内には、ルートX方向131に関しての第1〜第mのX方向送信インタフェース回路144X1〜144Xmと、ルートY方向132に関しての第1〜第mのY方向送信インタフェース回路144Y1〜144Ymの合計2m個のインタフェース回路が備えられている。ここでmは3以上の整数である。
受信側装置102B内には、ルートX方向131に関する第1〜第mのX方向送信インタフェース回路144X1〜144Xmに対応する第1〜第mのX方向受信インタフェース回路145X1〜145Xmが配置されている。また、ルートY方向132に関する第1〜第mのY方向送信インタフェース回路144Y1〜144Ymに対応する第1〜第mのY方向受信インタフェース回路145Y1〜145Ymが備えられている。
送信側装置101B内で分岐装置143BはVCAT信号103をルートX方向131とルートY方向132にそれぞれm分岐する。また、受信側装置102B内では選択部117BがルートX方向131のm個とルートY方向132のm個の中からそれぞれ経路グループを選択して、信号118を出力することになる。
図12は、本発明の第2の変形例における経路グループ情報テーブルを表わしたものである。図12で図4と同一部分には同一の符号を付している。第2の変形例の経路グループ情報テーブル151Bで、符号pは、任意の正の整数であり、第1〜第pのバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#pのそれぞれを区別するためのバーチャルコンテナフレーム番号(VC番号)である。経路グループ番号として表わした「X1〜m」および「Y1〜m」は、m通りの経路グループをバーチャルコンテナフレーム番号ごとに任意に選択可能であることを表わしている。
このように本発明の第2の変形例では、図11に示すVCAT信号103を構成するバーチャルコンテナフレームVCが任意のp個のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#pであってもよいことを示している。また、送信側装置101B内のm個のX方向送信インタフェース回路144X1〜144Xpの中の任意の数を使用して、第1〜第pのバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#pを送信できることを示している。
<発明の第3の変形例>
図13は、本発明の第3の変形例におけるSDHディジタル伝送システムでの信号変化の概要を表わしたものである。この第3の変形例で図13(a)は、図2における送信側装置101でVC3−7vのVCAT信号103XがルートX方向131とルートY方向132に分岐した状態を表わしている。
同図(b)は、第3の変形例におけるルートX方向131の2つの伝送経路134X1、134X2と、ルートY方向132の2つの伝送経路134Y1、134Y2の信号状態の一例をそれぞれ表わしている。図2で説明した実施例では、図4に示した経路グループ情報テーブル151に示されているように第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7の前半の第1〜第3のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#3が経路グループ番号X1のグループに割り当てられ、後半の第4〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#4〜VC#7が経路グループ番号X2のグループに割り当てられている。ルートY方向132におけるグループの割り当ても同様に前半の第1〜第3のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#3が経路グループ番号Y1のグループに割り当てられ、後半の第4〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#4〜VC#7が経路グループ番号Y2のグループに割り当てられている。
これに対して、第3の変形例では、図13(b)に示すように、ルートX方向131とルートY方向132がそれぞれのインタフェース回路144X1、144X2(図3参照)の負荷等の理由から同一の割り当てとなっていない。すなわち、この例ではルートX方向131の第1、第2、第4、第7のバーチャルコンテナフレームVC#1、VC#2、VC#4、VC#7が経路グループ番号X1のグループに割り当てられ、残りの第3、第5、第6のバーチャルコンテナフレームVC#3、VC#5、VC#6が経路グループ番号X2のグループに割り当てられている。ルートY方向132におけるグループの割り当てについては、第1、第2、第4のバーチャルコンテナフレームVC#1、VC#2、VC#4が経路グループ番号Y1のグループに割り当てられ、残りの第3、第5、第6、第7のバーチャルコンテナフレームVC#3、VC#5、VC#6、VC#7が経路グループ番号Y2のグループに割り当てられている。
この図13(b)で障害の発生している区間を米印(※)で示している。このように、たとえばある時点でルートX方向131の一方の伝送経路134X2で全面的に障害が発生したとする。このとき、ルートY方向132の伝送経路134Y1でも全面的に障害が発生し、他の伝送経路134Y2で第7のバーチャルコンテナフレームVC#7にのみ障害が発生したとする。このような場合、先の実施例では図8のステップS205で対応するルートY方向132の経路グループにも障害が発生しているので(N)、エラーとなって(ステップS209)、救済が不可能になる。
図13に示した例では、図7に示した第1〜第nのスイッチ部1821〜182nを個別制御する。この場合も経路グループの割り振りによって救済が可能になる。この結果、図13(c)に示すように第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7が正常に揃って、信号118を出力することができる。
図14は、第3の変形例における選択部の切替信号の作成処理の要部を表わしたものである。図8と同一部分には同一の符号を付しており、これら説明を適宜省略する。第3の変形例では、ステップS202で現用経路の一方にのみ障害が発生していた場合(Y)、予備経路の一方で障害が発生して使用できないバーチャルコンテナ(VC)番号以外のバーチャルコンテナ番号、すなわち残りのバーチャルコンテナ番号のバーチャルコンテナフレームVC#に障害がないかどうかを判別する(ステップS401)。幸いに、残りのバーチャルコンテナ番号のバーチャルコンテナフレームVC#に障害がなければ(Y)、現用経路の他方と、予備経路の一方における現用経路の一方に対応するバーチャルコンテナ番号のバーチャルコンテナフレームVC#を選択するように第1〜第nのスイッチ部1821〜182nを個別制御することになる(ステップS402)。
一方、予備経路の一方で障害を救済する対象となる残りのバーチャルコンテナ番号のバーチャルコンテナフレームVC#にも障害が発生していた場合(ステップS401:N)、その第1〜第7のバーチャルコンテナフレームVC#1〜VC#7を組み立てた信号118の出力は不可能である。そこで、この場合にはエラーとなる(ステップS209)。
なお、以上説明した実施例および変形例では、VCAT信号103に本発明を適用した場合について説明したが、フレームを複数連結したマルチフレームを複数の経路に分割して送信し、受信側でこれをマルチフレームに組み立て直せるあらゆる信号に本発明を適用できることは当然である。
本発明の一実施例におけるSDHディジタル伝送システムの要部を表わしたブロック図である。 本実施例のSDHディジタル伝送システムでルートごとに伝送路が複数設定される場合の一例を示した説明図である。 図2に示したSDHディジタル伝送システムの概要を表わしたシステム構成図である。 本実施例の経路グループ情報テーブルの一例を示した説明図である。 本実施例で障害の具体例を基にして受信側装置がどのような切替制御を行うかを示した説明図である。 本実施例で選択部の選択動作をテーブル化した説明図である。 図1に示した受信側装置の要部を具体化して示したブロック図である。 本実施例における選択部の切替信号の作成処理の流れを表わした流れ図である。 本実施例で障害に対応させてルートを切り替えてバーチャルコンテナフレームVCの受信を行った様子を表わした説明図である。 本発明の第1の変形例におけるSDHディジタル伝送システムの要部を表わしたブロック図である。 本発明の第2の変形例におけるSDHディジタル伝送システムの概要を表わしたシステム構成図である。 本発明の第2の変形例における経路グループ情報テーブルを表わした説明図である。 本発明の第3の変形例におけるSDHディジタル伝送システムでの信号変化の概要を表わした説明図である。 第3の変形例における選択部の切替信号の作成処理の要部を表わした流れ図である。 従来提案された無瞬断通信システムの概要を表わしたシステム構成図である。
符号の説明
100、100A SDHディジタル伝送システム
101、101A 送信側装置
102、102A 受信側装置
103 VCAT信号
105 マルチフレーム挿入部
106 SDH信号
109 位相差吸収メモリ部
114 故障無瞬断メモリ部
115 切替トリガ検出部
117 選択部
118 信号
121 切替制御部
123 経路グループ設定部
124、124A ネットワーク管理システム
131 ルートX方向
132 ルートY方向
134 伝送経路
144 送信インタフェース回路
145 受信インタフェース回路
151、151B 経路グループ情報テーブル
171 選択動作テーブル
311 経路番号監視部

Claims (7)

  1. フレーム構造の信号としてのフレームを所定数連結したマルチフレームで構成されるマルチフレーム信号をこのマルチフレーム信号と同一構成の現用系のマルチフレーム信号と予備系のマルチフレーム信号の2つのマルチフレーム信号に分岐する分岐手段と、この分岐手段で分岐された前記現用系および予備系のマルチフレーム信号を前記フレームが1または複数連結され、現用系と予備系で互いに同一フレーム構成となった2以上の所定数の経路グループに分割するマルチフレーム信号分割手段と、このマルチフレーム信号分割手段で分割された後の現用系および予備系の分割信号をそれぞれの経路グループごとに異なった経路に送出する信号送出手段とを備えた送信側装置と、
    この送信側装置の前記信号送出手段から出力され、異なった経路を経た前記分割信号のそれぞれを受信する分割信号受信手段と、この分割信号受信手段の受信した分割信号を前記現用系および予備系のマルチフレーム信号に再構成する再構成手段と、この再構成手段で前記現用系および予備系のマルチフレーム信号に再構成したときこれらを構成する各フレームの出力タイミングがこれら現用系および予備系のマルチフレーム信号の間で時間的に一致するようにタイミング調整を行うタイミング調整手段と、前記現用系のマルチフレーム信号に関する経路ごとに前記分割信号受信手段で受信したフレームの少なくとも一部に障害が発生しているかどうかを判別する経路別障害有無判別手段と、この経路別障害有無判別手段で障害が発生していると判別されたときその現用系の経路の分割信号を現用系で障害が発生したフレームに対応する予備系の経路の分割信号に置き換えて前記マルチフレーム信号を再生するマルチフレーム信号再生手段とを備えた受信側装置
    とを具備することを特徴とする無瞬断通信システム。
  2. フレーム構造の信号としてのフレームを所定数連結したマルチフレームで構成されるマルチフレーム信号をこのマルチフレーム信号と同一構成の現用系のマルチフレーム信号と予備系のマルチフレーム信号の2つのマルチフレーム信号に分岐する分岐手段と、この分岐手段で分岐された前記現用系および予備系のマルチフレーム信号を前記フレームが1または複数連結された2以上の所定数の経路グループに分割するマルチフレーム信号分割手段と、このマルチフレーム信号分割手段で分割された後の現用系および予備系の分割信号をそれぞれの経路グループごとに異なった経路に送出する信号送出手段とを備えた送信側装置と、
    この送信側装置の前記信号送出手段から出力され、異なった経路を経た前記分割信号のそれぞれを受信する分割信号受信手段と、この分割信号受信手段の受信した分割信号を前記現用系および予備系のマルチフレーム信号に再構成する再構成手段と、この再構成手段で前記現用系および予備系のマルチフレーム信号に再構成したときこれらを構成する各フレームの出力タイミングがこれら現用系および予備系のマルチフレーム信号の間で時間的に一致するようにタイミング調整を行うタイミング調整手段と、前記現用系のマルチフレーム信号に関する経路ごとに前記分割信号受信手段で受信したフレームの少なくとも一部に障害が発生しているかどうかを判別する経路別障害有無判別手段と、この経路別障害有無判別手段で障害が発生していると判別されたときその現用系の経路の分割信号における障害が発生したフレームを予備系の対応するフレームに置き換えて前記マルチフレーム信号を再生するマルチフレーム信号再生手段とを備えた受信側装置
    とを具備することを特徴とする無瞬断通信システム。
  3. 前記マルチフレーム信号再生手段は、前記現用系で障害が発生したフレームに対応する予備系の経路の分割信号を構成するフレームの少なくとも一部に障害が発生しているかどうかを判別する予備系障害有無判別手段と、この予備系障害有無判別手段が障害が発生していないと判別したとき前記現用系で障害が発生したフレームに対応する予備系の経路の分割信号への置き換えを実行する置き換え実行手段と、前記予備系障害有無判別手段が障害が発生していると判別したとき前記予備系の経路の分割信号への置き換えを行わずエラー表示するエラー表示手段とを具備することを特徴とする請求項1記載の無瞬断通信システム。
  4. 前記マルチフレーム信号再生手段は、前記現用系の経路の分割信号における障害が発生したフレームに対応する予備系のフレームに障害が発生しているかどうかを判別する予備系障害有無判別手段と、この予備系障害有無判別手段が障害が発生していないと判別したとき前記現用系で障害が発生したフレームに対応する予備系のフレームへの置き換えを実行する置き換え実行手段と、前記予備系障害有無判別手段が障害が発生していると判別したとき前記予備系のフレームへの置き換えを行わずエラー表示するエラー表示手段とを具備することを特徴とする請求項2記載の無瞬断通信システム。
  5. 前記送信側装置と受信側装置の管理と、前記フレームの経路グループへの割り振りを行うネットワーク管理システムを具備することを特徴とする請求項1または請求項2記載の無瞬断通信システム。
  6. フレーム構造の信号としてのフレームを所定数連結したマルチフレームで構成されるマルチフレーム信号をこのマルチフレーム信号と同一構成の現用系のマルチフレーム信号と予備系のマルチフレーム信号の2つのマルチフレーム信号に分岐する分岐ステップと、
    この分岐ステップで分岐された前記現用系および予備系のマルチフレーム信号を前記フレームが1または複数連結され、現用系と予備系で互いに同一フレーム構成となった2以上の所定数の経路グループに分割するマルチフレーム信号分割ステップと、
    このマルチフレーム信号分割ステップで分割された後の現用系および予備系の分割信号をそれぞれの経路グループごとに異なった経路に送出する信号送出ステップと、
    この信号送出ステップで出力され、異なった経路を経た前記分割信号のそれぞれを受信する分割信号受信ステップと、
    この分割信号受信ステップで受信した分割信号を前記現用系および予備系のマルチフレーム信号に再構成する再構成ステップと、
    この再構成ステップで前記現用系および予備系のマルチフレーム信号に再構成したときこれらを構成する各フレームの出力タイミングがこれら現用系および予備系のマルチフレーム信号の間で時間的に一致するようにタイミング調整を行うタイミング調整ステップと、
    前記現用系のマルチフレーム信号に関する経路ごとに前記分割信号受信ステップで受信したフレームの少なくとも一部に障害が発生しているかどうかを判別する経路別障害有無判別ステップと、
    この経路別障害有無判別ステップで障害が発生していると判別されたときその現用系の経路の分割信号を現用系で障害が発生したフレームに対応する予備系の経路の分割信号に置き換えて前記マルチフレーム信号を再生するマルチフレーム信号再生ステップ
    とを具備することを特徴とする無瞬断通信方法。
  7. フレーム構造の信号としてのフレームを所定数連結したマルチフレームで構成されるマルチフレーム信号をこのマルチフレーム信号と同一構成の現用系のマルチフレーム信号と予備系のマルチフレーム信号の2つのマルチフレーム信号に分岐する分岐ステップと、
    この分岐ステップで分岐された前記現用系および予備系のマルチフレーム信号を前記フレームが1または複数連結された2以上の所定数の経路グループに分割するマルチフレーム信号分割ステップと、
    このマルチフレーム信号分割ステップで分割された後の現用系および予備系の分割信号をそれぞれの経路グループごとに異なった経路に送出する信号送出ステップと、
    この信号送出ステップで出力され、異なった経路を経た前記分割信号のそれぞれを受信する分割信号受信ステップと、
    この分割信号受信ステップで受信した分割信号を前記現用系および予備系のマルチフレーム信号に再構成する再構成ステップと、
    この再構成ステップで前記現用系および予備系のマルチフレーム信号に再構成したときこれらを構成する各フレームの出力タイミングがこれら現用系および予備系のマルチフレーム信号の間で時間的に一致するようにタイミング調整を行うタイミング調整ステップと、
    前記現用系のマルチフレーム信号に関する経路ごとに前記分割信号受信ステップで受信したフレームの少なくとも一部に障害が発生しているかどうかを判別する経路別障害有無判別ステップと、
    この経路別障害有無判別ステップで障害が発生していると判別されたときその現用系の経路の分割信号における障害が発生したフレームを予備系の対応するフレームに置き換えて前記マルチフレーム信号を再生するマルチフレーム信号再生ステップ
    とを具備することを特徴とする無瞬断通信方法。
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