JP3774511B2 - 基板取付装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は基板を取り付けるのに好適な基板取付装置に関し、特に取付けの為に工具を必要としない基板取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、基板の上に他の基板を重ねて取り付けるには、コネクタを介して取り付ける方法がよく知られている。例えば、この種のコネクタとして実開平3ー19283号公報に開示されたコネクタを図6に示す。この従来例においては一方の基板100と他方の基板110は、夫々に取り付けられたコネクタ102及びコネクタ112を互いに嵌合させることによって基板同士を連結している。
【0003】
また、他の方法としては基板間にスペーサを介在させ基板に突設した穴にボルトを挿通し、スペーサを介して固定するものがある。
【0004】
【発明が解決すべき課題】
コネクタを介して基板を接続する方式のものにあっては、取付時に基板の水平度が確保されていないとコネクタをこじり、端子を変形させる慮れがある。また、コネクタが基板上の偏位した場所に取り付けられる場合、外部の振動により基板が振れ、コネクタを始め他の実装部品に、はんだの剥離等の悪影響を及ぼす可能性もある。
【0005】
更に、スペーサ及びボルトを使用して取り付ける場合は、工具が必要となり組付けの工数も多いといった問題がある。また、基板にボルト穴をあけねばならず基板への加工が必要となる。セラミック基板の如く穴あけが困難な基板についてはこの方式を用いることはできなかった。
【0006】
以上説明した如く、本発明は、外部の振動を受けても実装部品のはんだ剥離等の問題が生じにくい基板取付装置を提供することを目的とする。
【0007】
他の目的は、基板取付時にコネクタのこじりを防止する基板取付装置を提供することである。
【0008】
更に他の目的は、工具を必要とせず簡単に取り付けられる基板取付装置を提供することである。
【0009】
別の目的は重ねるべき基板の加工を必要としない基板取付装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述の目的を達成する為、本発明は、一端側に他の部材への取付部を有し、他端側に基板の端縁部が載置される載置部を有するハウジングと、該ハウジングに取り付けられ、前記載置される基板の前記端縁部と干渉しない解放位置と前記端縁部の上面に弾性的に当接する保持位置とをとり得る保持部を有する金具とを具備する基板取付装置であって、前記金具は、互いに係止して前記解放位置に前記保持部を維持する係合部及び支持部を有する基板取付装置において、前記金具は、略U字状に折り曲げられて前記ハウジングの金具受容穴に挿入される挿入部と、該挿入部の一端から斜め下方へ略U字状に延びる前記保持部と、該保持部の先端に連結された前記係合部と、該係合部の先端で上方へ折り曲げられた自由端部と、前記挿入部の他端から延び、前記係合部が通過可能な開口を有する前記支持部とを有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の基板取付装置の好適な実施形態について添付図を参照して詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の基板取付装置1の断面図を示す。但し金具50は断面しない形状を示し、基板200を保持する保持位置にある。図2は金具50の展開図を示す。図1に示すハウジング2は、絶縁性のプラスチック等の樹脂により形成されたもので、略直方体の形状を有している。ハウジング2の下面(一端側)12には、親基板(他の部材)220へ取り付けられる取付部4が形成され、上面(他端側)8には、基板200が載置される載置部6が形成されている。載置部6はハウジング2の上面8に、基板200側に解放した凹み10を形成することにより得られる。
【0013】
また、ハウジング8の上面2には、ハウジング2の下面12に向かって延びる金具受容穴14(以下単に受容穴という)が形成されている。受容穴14は断面が略矩形であり金具50を受容して保持するよう寸法決めされている。
【0014】
金具50は、ばね特性を有する金属板から打ち抜き形成されたもので、図1及び図2を参照して以下金具50について説明する。金具50は略U字状に折り曲げられた挿入部52と、挿入部52の一端から基板200側に向けて斜め下方に小さな略U字形状に延びる保持部54と、挿入部52の他端から保持部54の自由端部56の方へ延びてこの自由端部56と係合する支持部58とを有する。金具50の挿入部52は、図2に示す如く段差60を境に金具50の軸線74の方向に延びる狭幅部62と僅かに幅の広い幅広部64が形成されている。狭幅部62の先端部には狭幅部62の両側縁66、66から外方へ突出するバーブ(刺)68、68が形成されている。バーブ68、68の位置からは僅かに幅広部分とくびれ部70を介して支持部58に連続している。支持部58には開口72が形成されている。開口72は軸線74に沿う3つの縁74a、74b、74cが形成された段差状の側縁74を有している。各縁74a、74b、74cの対向する間隔a、b、cは支持部58の先端側に位置するもの程狭く形成されている。また狭幅部62にはバーブ68、68の間に軸線74に沿うビード76が形成されている。これによりバーブ68、68近傍の狭幅部62を補強している。
【0015】
他方、保持部54の先端にはくびれ部78により係合部55が連結されている。係合部55は開口72の縁74c、74cの間隔cよりも僅かに狭い幅dのストッパ80を有する。ストッパ80の幅dは開口72の間隔bよりも大きいのでストッパ80は間隔cを通り抜けることができるが間隔bを通り抜けることはできない。またストッパ80に連続する、ストッパ80より狭幅の自由端部56の幅eは開口72の間隔aより小さく形成される。くびれ部78の幅fは開口72の間隔aよりも大きく、間隔bよりも小さく寸法決めされている。
【0016】
図1、及び図2を参照して、金具50は図に於いて幅eの自由端部56が開口72の間隔aに挿入されると共に上方にばね付勢され自由端部56が開口72の面82に当接した状態が示されている。自由端部56は先端が上方に折り曲げられて開口72との係合が外れないようにしている。この位置では載置部6に載置された基板200が保持部54によって押圧固定された状態となる。即ち湾曲した保持部54の押圧部84が弾力的に基板200の上面202に当接し、基板200が上方に移動しないように保持している。
【0017】
図中鎖線で示す金具50は、実線で示す金具50の自由端部56が指等により下方に押圧されると共に基板200から離れる方向へ略水平に移動され係合部55が支持部58に係合して係止された解放位置にある状態を示す。即ち、自由端部56が下方、即ちハウジング2の上面8に向けて押圧されるとストッパ80が下方にずれて開口72の間隔cと位置合わせされ、係合部55が水平に左方向へ移動可能となる。ストッパ80が間隔cを通り抜けた後、指を離すと幅fを有するくびれ部78が間隔bに入り込み、ストッパ80が面86に当接して係合部55が係止される。この位置では保持部54の湾曲部88が載置部6から離れるので基板200は取り外し或いは取り付けが自由になされる。基板取付装置はこの状態で供給されるのが好適である。例えば生産ラインに於いて基板200を載置部6に取り付けた後、係合部55の自由端部56を機械等により押圧するのみで保持部54はもとの位置に弾発的に復帰し、基板200を保持することができる。即ち、自由端部56を押圧すると、ストッパ80は間隔cの方へ位置ずれし、間隔cとその位置が合致したときに間隔cを通り抜けてその弾力により復帰する。
【0018】
この保持位置で、基板200が上方へ移動するように外力が加えられたとき、金具50の保持部54及び係合部55自体の弾力と支持部58の弾力とが互いに協働して強い対向力となる。従って基板は外れにくく確実に固定される。
【0019】
次に図3、図4及び図5を参照してハウジング2の形状について詳細に説明する。図3は図1に示す基板取付装置1の側面図である。ハウジング2の側面18には肉抜きの溝20、20が形成されている。取付部4は支柱22の下端から両側に上方に拡開して延びる1対のアーム24を有する錨状となっている。ハウジング2を例えば図中仮想線で示す親基板220に取り付ける場合、取付部4を親基板220の穴222に挿入すると、アーム24、24は穴222の周縁224に弾発的に係合して係止される。しかる後親基板220の上に基板200を重ねて取り付けることが可能となる。
【0020】
また、側面18'からは下面12を超えて下方に延びるポスト28が形成されている。このポストは基板220の穴224に挿通され、ハウジング2の位置決めに使用される。即ち後述するように載置部6は基板の隅部(端縁部)を受容するように構成されている為、載置部6の向きを基板200の方へ向ける為の位置決めに使用される。また支柱22の両側に形成されたリブ32、34は親基板220の穴222の内面と略接し、夫々紙面と平行及び直交方向へのハウジング2のガタつきを防止している。
【0021】
図3に於いて載置部6は側方の2方向即ち、紙面の手前側と右側に解放している状態が明瞭に示されている。この形状は基板200の例えば隅部の4ヶ所を受容するのに好適である。また、金具50の自由端部56が間隔aに挿入されている状態が明瞭に示されている。基板200は金具50が解放位置にあるときに親基板220に対し略平行にハウジング2の載置部6に対し当接するように配置されるので、基板同士を連結するコネクタがある場合はコネクタにこじりを生ずることがない。
【0022】
図4は、図3の基板取付装置1の平面図である。金具受容穴14には対向位置に溝30、30が形成され、この溝30、30にバーブ68、68が圧入されて金具50が係止される。また軸線74に沿って狭幅部62に打出し折曲げたランスを設けてハウジング2と係合させてもよい。この溝30は図示しないが受容穴14の深さの略中間まで形成されており、それより深い部分は隔角にテーパが形成されている。金具50はこのテーパと干渉しない為挟幅部62としてその幅を狭めている。また、この平面図から載置部6の平面形状が容易に理解できよう。図1に示す断面図は図4中のAーA線に沿う断面図である。
【0023】
図5は図3の基板取付装置の底面図である。この図からリブ34、アーム24、24及びポスト28の配置状態が容易に理解できよう。
【0024】
以上本発明について詳細に説明したが、本好適実施形態に限定されるものではなく種々の変形変更が可能であることはいうまでもない。例えば、図1に示すハウジングのh寸法を変えた基板取付装置を必要に応じて使い分けることにより、重ねられる基板同士の間隔を変えることができる。この場合金具50は共通に使用できる。本発明の基板取付装置は装置の筺体等にも取付可能である。
【0025】
【発明の効果】
本発明の基板取付装置は、他の部材に取り付けられるハウジングに基板の端縁部を載置する載置部を設け、ハウジングに設けた金具の保持部により基板の端縁部を保持し、或いは解放するよう構成したので次の効果を奏する。
【0026】
即ち、基板を複数個の基板取付装置で固定することにより、外部の振動を受けても基板自体の振動が生じにくいので実装部品のはんだ剥離を防止できる。また基板接続用のコネクタのこじりを防止することができ電気的接続の信頼性を向上させることができる。基板の取付けに工具を必要とせず簡単に取り付けることができる。更に取り付けるべき基板に加工を必要としない為、応用範囲が広く、コストも安価にできる等顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基板取付装置の断面図である。但し金具は断面しない状態を示す。
【図2】 金具の展開図である。
【図3】 本発明の基板取付装置の側面図である。
【図4】 図3に示す基板取付装置の平面図である。
【図5】 図3に示す基板取付装置の底面図である。
【図6】 従来例を示す基板及びコネクタの斜視図である。
【符号の説明】
1 基板取付装置
2 ハウジング
4 取付部
6 載置部
8 他端側(上面)
12 一端側(下面)
50 金具
54 保持部
200 基板
202 上面
220 親基板

Claims (1)

  1. 一端側に他の部材への取付部を有し、他端側に基板の端縁部が載置される載置部を有するハウジングと、該ハウジングに取り付けられ、前記載置される基板の前記端縁部と干渉しない解放位置と前記端縁部の上面に弾性的に当接する保持位置とをとり得る保持部を有する金具とを具備する基板取付装置であって、前記金具は、互いに係止して前記解放位置に前記保持部を維持する係合部及び支持部を有する基板取付装置において、
    前記金具は、略U字状に折り曲げられて前記ハウジングの金具受容穴に挿入される挿入部と、該挿入部の一端から斜め下方へ略U字状に延びる前記保持部と、該保持部の先端に連結された前記係合部と、該係合部の先端で上方へ折り曲げられた自由端部と、前記挿入部の他端から延び、前記係合部が通過可能な開口を有する前記支持部とを有することを特徴とする基板取付装置。
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