JP3774490B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents
画像処理装置及び画像処理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3774490B2 JP3774490B2 JP14411495A JP14411495A JP3774490B2 JP 3774490 B2 JP3774490 B2 JP 3774490B2 JP 14411495 A JP14411495 A JP 14411495A JP 14411495 A JP14411495 A JP 14411495A JP 3774490 B2 JP3774490 B2 JP 3774490B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image data
- image processing
- unit
- binarization
- processing unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Processing Or Creating Images (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Image Analysis (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は画像処理装置及び画像処理方法に関し、より詳しくはスキャナ等の画像読み取り装置を介して入力された画像情報を高速に画像処理してコンピュータ等の情報処理装置に転送する画像処理装置及び画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
スキャナ等の画像読み取り装置から多値の画像データを入力し、領域分割認識や圧縮・文字認識処理等の所定の画像処理を行ってコンピュータ等の情報処理装置に出力する画像処理装置においては、複数回のスキャンを実行して所定の画像処理を施すか、或いは所定量の画像データを一時記憶することにより、斯かる記憶データに対して所定の画像処理を施している。
【0003】
すなわち、この種の画像処理装置においては、記憶手段を有していない場合は領域分割認識をするためのスキャンと圧縮・文字認識処理を行うためのスキャンが必要であるため、少なくとも2回以上のスキャン操作を経て画像処理が行われる。
【0004】
また、記憶手段を有する場合は、少なくとも1頁分の多値画像データを該記憶手段に一時保存し、かかる保存された多値画像データを読み出して所定の画像処理を該多値画像データに対し頁単位で複数回施し、前記情報処理装置に処理データを出力している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の画像処理装置の内、複数回のスキャンを実行するシステムにおいては、該スキャンに多くの時間を費やすため、全体の処理時間が膨大になってしまうという問題点があった。
【0006】
また、画像データを一時記憶するシステムにおいては、記録用紙がA4サイズの場合で画像処理装置としてのレーザビームプリンタが400dpiの印字品質を得るためには例えば白黒8ビットで約16Mバイト、フルカラーで約48Mバイトという膨大な記憶容量の記憶装置が必要となり、しかもこの場合並列処理を実現しようとすると複数頁の画像データを一時記憶する必要があるため、更に大容量の記憶容量を有する記憶装置が必要となり、コストの高騰化を招くという問題点があった。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであって、記憶容量を少なくしてコストの低廉化を図ると共に全体の処理時間を短縮することができる複数頁の画像データ処理に適した画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明に係る画像処理装置は、第1画像処理部と第2画像処理部と第3画像処理部と出力部とを備え、前記第1画像処理部と前記第2画像処理部と前記第3画像処理部とを並列に動作させる画像処理装置であって、前記第1画像処理部は、多値の画像データを入力する入力手段と、前記入力された多値の画像データに基づいて二値化閾値を決定する二値化閾値決定手段と、前記入力された多値の画像データを圧縮して多値圧縮画像データを作成し、当該作成された多値圧縮画像データを記憶部に一時格納する多値圧縮手段とを含み、前記第2画像処理部は、前記記憶部に一時格納された多値圧縮画像データを伸長する伸長手段と、前記二値化閾値決定手段で決定された二値化閾値を用いて、前記伸長手段で伸長された多値画像データの単純二値化処理を行うことにより、前記伸長された多値画像データの単純二値画像データを作成する単純二値化手段と、前記単純二値化手段で作成された単純二値画像データを属性毎の領域に分割する領域分割手段とを含み、前記第3画像処理部は、前記伸長手段で伸長された多値画像データの擬似中間調二値化処理を行うことにより、擬似中間調二値画像データを作成する擬似中間調二値化手段と、前記領域分割手段で分割された領域の属性に基づいて、前記単純二値化手段で作成された単純二値画像データと前記擬似中間調二値化手段で作成された擬似中間調二値画像データとのいずれかを前記分割された領域毎に選択する選択手段と、前記選択手段で領域毎に選択された単純二値画像データ或いは擬似中間調二値画像データを圧縮する二値圧縮手段とを含み、前記出力部は、前記二値圧縮手段で圧縮された画像データを出力し、前記入力手段では、前記入力された多値の画像データを前記二値化閾値決定手段と前記多値圧縮手段とに転送し、前記伸長手段では、前記伸長された多値画像データを前記単純二値化手段と前記擬似中間調二値化手段とに転送することを特徴とする。
【0009】
さらに、本発明に係る画像処理装置は、前記第3画像処理手段は、前記選択手段で選択された文字属性の領域の単純二値画像データに対して文字認識処理を行う文字認識手段を更に含み、前記出力部は、前記二値圧縮手段で圧縮された画像データと前記文字認識手段による文字認識結果とを出力することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る画像処理装置は、前記記憶部が、第1の記憶部と第2の記憶部とから構成され、前記多値圧縮手段は、所定量の前記多値圧縮画像データを前記第1の記憶部及び前記第2の記憶部に交互に一時格納し、さらに、前記伸長手段が、前記第1の記憶部及び前記第2の記憶部から前記多値圧縮データを交互に読み出して伸長することによって、前記第1画像処理部と前記第2画像処理部と前記第3画像処理部とを並列に動作させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る画像処理装置は、前記多値圧縮手段は、前記伸長手段によって読み出されて空領域となった記憶部に対して新規入力された画像データの多値圧縮画像データを一時格納することを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成するために本発明に係る画像処理方法は、第1画像処理部と第2画像処理部と第3画像処理部と出力部とを備え、前記第1画像処理部と前記第2画像処理部と前記第3画像処理部とを並列に動作させる画像処理装置の画像処理方法であって、前記第1画像処理部は、多値の画像データを入力する入力ステップと、前記入力された多値の画像データに基づいて二値化閾値を決定する二値化閾値決定ステップと、前記入力された多値の画像データを圧縮して多値圧縮画像データを作成し、当該作成された多値圧縮画像データを記憶部に一時格納する多値圧縮ステップと、前記第2画像処理部は、前記記憶部に一時格納された多値圧縮画像データを伸長する伸長ステップと、前記二値化閾値決定ステップで決定された二値化閾値を用いて、前記伸長ステップで伸長された多値画像データの単純二値化処理を行うことにより、前記伸長された多値画像データの単純二値画像データを作成する単純二値化ステップと、前記単純二値化ステップで作成された単純二値画像データを属性毎の領域に分割する領域分割ステップとを含み、前記第3画像処理部は、前記伸長ステップで伸長された多値画像データの擬似中間調二値化処理を行うことにより、擬似中間調二値画像データを作成する擬似中間調二値化ステップと、前記領域分割ステップで分割された領域の属性に基づいて、前記単純二値化ステップで作成された単純二値画像データと前記擬似中間調二値化ステップで作成された擬似中間調二値画像データとのいずれかを前記分割された領域毎に選択する選択ステップと、前記選択ステップで領域毎に選択された単純二値画像データ或いは擬似中間調二値画像データを圧縮する二値圧縮ステップとを含み、前記出力部は、前記二値圧縮ステップで圧縮された画像データを出力し、前記入力ステップで入力された多値の画像データについて前記二値化閾値決定ステップと前記多値圧縮ステップによる処理を行い、前記伸長ステップで伸長された多値画像データについて前記単純二値化ステップと前記擬似中間調二値化ステップによる処理を行うことを特徴とする。
【0014】
さらに、本発明に係る画像処理方法は、前記第3画像処理ステップは、前記選択ステップで選択された文字属性の領域の単純二値画像データに対して文字認識処理を行う文字認識ステップを更に含み、前記出力部は、前記二値圧縮ステップで圧縮された画像データと前記文字認識ステップによる文字認識結果とを出力することを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る画像処理方法は、前記記憶部が、第1の記憶部と第2の記憶部とから構成され、前記多値圧縮ステップで多値圧縮された所定量の前記多値圧縮画像データについて前記第1の記憶部及び前記第2の記憶部により交互に一時格納し、さらに、前記伸長ステップが、前記第1の記憶部及び前記第2の記憶部で一時格納された前記多値圧縮画像データを交互に読み出して伸長することによって、前記第1画像処理部と前記第2画像処理部と前記第3画像処理部とを並列処理に動作させることを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理方法は、前記多値圧縮ステップでは、前記伸長ステップによって読み出されて空領域となった前記記憶部に新規入力された多値圧縮画像データを一時格納することを特徴とする。
【0016】
【作用】
上記画像処理装置及び画像処理方法によれば、第1画像処理部と第2画像処理部と第3画像処理部とを並列に動作させる。更に、第1画像処理部の二値化閾値決定手段で二値化閾値を決定しておく。更に、多値圧縮手段において、多値の画像データを圧縮して記憶部に一時格納させている。
【0017】
また、伸長手段は、伸長した多値画像データを、第2画像処理部の単純二値化手段と第3画像処理部の擬似中間調二値化手段とに転送する。また、この場合、先に述べたように単純二値化手段の単純二値化処理は高速に行えるので、第2画像処理部において単純二値化手段による単純二値化処理と領域分割手段における領域分割処理とを行い、且つ、第3画像処理部において擬似中間調二値化手段による擬似中間調二値化を行う。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳説する。
【0019】
図1は本発明に係る画像処理装置が搭載された情報処理システムのブロック構成図であって、該画像処理装置1は、画像データを読み取るスキャナ2、後述する画像処理がなされた画像データ等を格納するハードディスク3、画像データを表示する表示装置4、及び情報処理装置としてのコンピュータ5に夫々接続され、さらに前記画像処理装置1は、所定の制御プログラムが格納されたROM6と、演算データが記憶されるRAM7と、スキャナ2で読み取られた画像データに所定の画像処理を施してコンピュータに出力する画像処理部8と、前記ROM6内の制御プログラムを実行して前記画像処理部8を制御するCPU9とを有している。
【0020】
上記情報処理システムにおいては、コンピュータ5上のアプリケーションプログラムを使用して画像処理装置1とスキャナ2の初期設定等を行った後、所定の実行命令が前記画像処理装置1に送られる。そして、画像処理装置1ではコンピュータ5から送信されてきた命令にしたがってスキャナ2との通信を開始し、画像データがスキャナ2から前記画像処理装置1に転送され、スキャナ2から送信されてきた画像データに対してCPU9の制御下、画像処理部8で後述する所定の画像処理が実行され、その画像処理結果がコンピュータ5に転送される。
【0021】
コンピュータ5は、アプリケーションプログラムを介して画像処理装置1から受信した画像データを表示装置4に表示し、或いはファイルとしてハードディスク3に格納する。
【0022】
図2は前記画像処理部8の詳細を示すブロック構成図であって、該画像処理部8は、スキャナ2で読み取られた画像データを入力処理する入力処理部(第1の画像処理部)10と、入力された画像データに対して文書や図形等の認識処理を行い各ブロック毎に領域分割する領域分割認識処理部(第2の画像処理部)11と、該領域分割認識処理部11で得られたデータに対して圧縮処理、又は文字を光学的に読み取るOCR(Optical Character Recognition) 処理を行うための圧縮/OCR処理部(第3の画像処理部)12と、画像処理の処理結果をコンピュータ5に出力する処理結果出力部(出力部)13とを有し、入力処理部10、領域分割認識処理部11及び圧縮/OCR処理部12は頁単位で並列処理される。
【0023】
具体的には、入力処理部10においては、スキャナ2から入力された画像データは画像データ入力部(入力手段)13を介して最適二値化閾値決定部(二値化閾値決定手段)14及び多値圧縮部(多値圧縮手段)15に転送される。そして、最適二値化閾値決定部14では、多値画像データのヒストグラム等を介して後述する領域分割認識処理の認識率、或いは圧縮/OCR処理の認識率が最適となるように二値化閾値が決定される。
【0024】
また、多値圧縮部15では画像データが圧縮されて圧縮データが作成され、しかる後斯かる圧縮データは頁単位で交互に第1のバッファ16又は第2のバッファ17に一時保存される。
【0025】
多値圧縮部15において実行される圧縮方式としては、一般に可逆圧縮方式と不可逆圧縮方式が知られているが、本実施例では画像データの劣化は招来するものの圧縮率が高いとされる不可逆圧縮方式が使用されている。これは、本実施例では圧縮データは後述する領域分割認識処理部11で単純二値化されたり、或いは圧縮/OCR処理部12で擬似中間調二値化されるので、多値圧縮における画像データの劣化は殆ど影響を受けないためである。
【0026】
しかして、本入力処理部10においては、2個のバッファ、すなわち第1のバッファ16及び第2のバッファ17を有しているので、例えば、用紙サイズがA4で400dpiの印字品質を得る場合、画像データを圧縮しないときは16×2=32Mバイトの記憶容量が必要となるのに対し、画像データを圧縮したときは約1/10の記憶容量で実現することができるため、記憶容量は1.6×2=3.2Mバイトで良く、記憶容量を大幅に低減することが可能となり、したがって少ない記憶容量のバッファで対応することができ、コストの低廉化を図ることができる。
【0027】
次に、領域分割認識処理部11においては、第1及び第2のバッファ16、17に保存されている圧縮データが多値伸長部(伸長手段)18にて伸長処理され、斯かる伸長データが単純二値化部(単純二値化手段)19及び擬似中間調二値化部(擬似中間調二値化手段)20に転送される。
【0028】
次いで、単純二値化部19では前記最適二値化閾値決定部14で決定された閾値を使用して単純二値化処理がなされ、二値データが作成された後、該二値データは領域分割認識部(領域分割手段)21に送信されて領域分割認識処理が行われる。領域分割認識部21では、図3に示すように、画像データの属性を認識して領域を分割処理する。すなわち、図3(a)に示すような文書(タイトルを含む)、図形、絵が混在した原稿に対し、図3(b)に示すように、タイトル22、第1〜第3の文書23、24、25、図形26及び絵27という各種属性を認識し、各ブロック毎に分割する。
【0029】
次に、圧縮/OCR処理部12においては、多値伸長部18からの伸長データを擬似中間調二値化部20で誤差拡散法等の二値化方法を使用することにより、絵や写真等の中間調領域を高画質に二値化し、該中間調二値データをMUX部(マルチプレクサ)22に送信する。
【0030】
MUX部(選択手段)22では領域分割認識部21により分割された各ブロックの位置、領域、属性に応じて単純二値化部19及び擬似中間調二値化部20からの二値データを選択し、OCR部(文字認識手段)23及び二値圧縮部(二値圧縮手段)24に転送する。
【0031】
OCR部23では領域分割認識部21により分割されたブロックの内、タイトルや文章等の文字を含むブロックに対して所定のOCR処理を施し、その処理結果としての文字コード列を処理結果出力部13に送信する。また、二値圧縮部24では入力された二値データを圧縮処理してその処理結果を処理結果出力部13に送信する。
【0032】
図4は本発明の画像処理方法を経時的に示した図である。ここで、入力処理部10で実行される入力処理、領域分割認識部11で実行される領域分割認識処理、及び圧縮/OCR処理部12で実行される圧縮/OCR処理とで1サイクルを構成し、各サイクルの各蘭には各処理の対象となる頁番号と画像データの書込・読込を行うバッファ名、すなわち第1のバッファ16又は第2のバッファ17のいずれかが示されている。
【0033】
しかして、第1のサイクルでは入力処理部10で第1頁の画像データに対する入力処理が行われ、その入力結果が第1のバッファ16に書き込まれる。
【0034】
次いで、第2のサイクルでは入力処理部10で第2頁の画像データに対する入力処理が行われ、その入力結果が第2のバッファ17に書き込まれる。さらに、該第2のサイクルでは上記入力処理と並行して領域分割認識処理が行われる。すなわち、領域分割認識処理部11では第1のサイクルのときに書き込まれた第1頁の画像データを読み出し、該画像データに対して上述した領域分割認識処理を実行する。
【0035】
次に、第3のサイクルでは入力処理部10で第3頁の画像データに対して入力処理が行われ、その入力結果が第1のバッファ16に書き込まれ、さらに、領域分割認識処理部11で第2のサイクルのときに書き込まれた第2頁の画像データを読み出し該画像データに対し上述した領域分割認識処理を実行する。そして、この第3のサイクルにおいては更に圧縮/OCR処理が実行される。すなわち、圧縮/OCR処理部12では第2のサイクルのときに読み出され領域分割認識処理がなされた第1頁の画像データに対して圧縮/OCR処理が実行され、その処理結果が処理結果出力部13を介してコンピュータ5に送信される。同様に、第4のサイクルにおいては第4頁の入力処理と第3頁の領域分割認識処理と第2頁の圧縮/OCR処理が並列的に実施され、さらに第5のサイクルにおいては第5頁の入力処理と第4頁の領域分割認識処理と第3頁の圧縮/OCR処理が並列的に実施される。
【0036】
このように上記実施例においては、画像データを第1及び第2のバッファ16、17に交互に一時保存することにより、上述した3個の画像処理を並列的に実施することができる。また、入力処理により書き込まれる画像データを圧縮/OCR処理で読み出された格納領域と同一の格納領域に書き込むことにより、同一サイクル中で同一バッファを使用することが可能となり、バッファの個数を節約しつつ所望の画像処理を行うことができる。
【0037】
すなわち、従来のように入力処理部10にバッファを有さない場合は領域分割認識処理及び圧縮/OCR処理を実行するに際し、スキャン動作を2回実行しなければならず、画像データの入力に多くの時間を要し、また、1頁分の記憶容量を有するバッファを設けたのみの場合はスキャン動作は1回で済むが、データをバッファから読み出した後でないと次頁の画像データが入力できないため全体処理に長時間を要するのに対し、上記実施例では多値圧縮方式を導入しすることにより、2頁分の少ない容量のバッファ16、17を設けただけで、画像データの入力及び多種画像処理の双方を同時に実行することができ、従来に比べ大幅な画像処理の処理時間短縮化を図ることができる。しかも上述の如く入力処理、領域分割認識処理及び圧縮/OCR処理を並列して実行することができるため、全体の画像処理時間の短縮化を図ることができる。
【0038】
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではない。上記実施例では圧縮/OCR処理として二値圧縮処理とOCR処理の両方を実行する場合について説明したが、必ずしも前記両者を常に実行する必要はなく、いずれか一方を実行するように構成してもよく、また、二値圧縮部24又はOCR部23のいずれか一方のみを有するように構成してもよい。
【0039】
また、記憶手段としてのバッファは一個でもよく、この場合は全体の処理速度は遅くなるが、記憶容量をより一層少なくて済み、コストを抑制することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、第1画像処理部と第2画像処理部と第3画像処理部とを並列に動作させることにより、高速に画像処理することができる。更に、第1画像処理部の二値化閾値決定手段で二値化閾値を決定しておくので、第2画像処理部の単純二値化手段における単純二値化処理を高速に行うことができる。更に、多値圧縮手段において、多値の画像データを圧縮して記憶部に一時格納させているので、必要となる記憶容量も少なくすることができる。
また、伸長手段は、伸長した多値画像データを、第2画像処理部の単純二値化手段と第3画像処理部の擬似中間調二値化手段とに転送するので、第2画像処理部の単純二値化手段と第3画像処理部の擬似中間調二値化手段とを並列動作させることも可能である。この場合、第2画像処理部において単純二値化手段による単純二値化処理と領域分割手段における領域分割処理とを行い、且つ、第3画像処理部において擬似中間調二値化手段による擬似中間調二値化を行うようにすることにより、単純二値化処理と領域分割処理と擬似中間調二値化処理とを効率よく行うことができる。
【0041】
また、2個の記憶手段(第1の記憶部及び第2の記憶部)を有することにより、画像処理の並列的処理を効率良く行うことができ、画像処理に必要な全体処理時間の短縮化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置が搭載された情報処理システムの一実施例を示すブロック図である。
【図2】画像処理部のブロック図である。
【図3】領域分割認識処理部の処理状態を説明する図である。
【図4】本発明に係る画像処理方法を説明するための図である。
【符号の説明】
9 CPU(並列処理手段)
10 入力処理部(画像データ入力手段)
11 領域分割認識部(領域分割手段)
12 圧縮/OCR処理部(文字認識手段、二値圧縮手段)
13 処理結果出力部(出力手段)
14 最適二値化閾値決定部
15 多値圧縮部
16 第1のバッファ(第1の記憶手段)
17 第2のバッファ(第2の記憶手段)
18 多値圧縮部
19 単純二値化部
20 擬似中間調二値化部
21 領域分割認識部(領域分割手段)
22 MUX部
23 OCR部(文字認識手段)
24 二値圧縮部(二値圧縮手段)
Claims (8)
- 第1画像処理部と第2画像処理部と第3画像処理部と出力部とを備え、前記第1画像処理部と前記第2画像処理部と前記第3画像処理部とを並列に動作させる画像処理装置であって、
前記第1画像処理部は、
多値の画像データを入力する入力手段と、
前記入力された多値の画像データに基づいて二値化閾値を決定する二値化閾値決定手段と、
前記入力された多値の画像データを圧縮して多値圧縮画像データを作成し、当該作成された多値圧縮画像データを記憶部に一時格納する多値圧縮手段とを含み、
前記第2画像処理部は、
前記記憶部に一時格納された多値圧縮画像データを伸長する伸長手段と、
前記二値化閾値決定手段で決定された二値化閾値を用いて、前記伸長手段で伸長された多値画像データの単純二値化処理を行うことにより、前記伸長された多値画像データの単純二値画像データを作成する単純二値化手段と、
前記単純二値化手段で作成された単純二値画像データを属性毎の領域に分割する領域分割手段とを含み、
前記第3画像処理部は、
前記伸長手段で伸長された多値画像データの擬似中間調二値化処理を行うことにより、擬似中間調二値画像データを作成する擬似中間調二値化手段と、
前記領域分割手段で分割された領域の属性に基づいて、前記単純二値化手段で作成された単純二値画像データと前記擬似中間調二値化手段で作成された擬似中間調二値画像データとのいずれかを前記分割された領域毎に選択する選択手段と、
前記選択手段で領域毎に選択された単純二値画像データ或いは擬似中間調二値画像データを圧縮する二値圧縮手段とを含み、
前記出力部は、前記二値圧縮手段で圧縮された画像データを出力し、
前記入力手段では、前記入力された多値の画像データを前記二値化閾値決定手段と前記多値圧縮手段とに転送し、
前記伸長手段では、前記伸長された多値画像データを前記単純二値化手段と前記擬似中間調二値化手段とに転送することを特徴とする画像処理装置。 - 前記第3画像処理手段は、前記選択手段で選択された文字属性の領域の単純二値画像データに対して文字認識処理を行う文字認識手段を更に含み、
前記出力部は、前記二値圧縮手段で圧縮された画像データと前記文字認識手段による文字認識結果とを出力することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記記憶部が、第1の記憶部と第2の記憶部とから構成され、
前記多値圧縮手段は、所定量の前記多値圧縮画像データを前記第1の記憶部及び前記第2の記憶部に交互に一時格納し、さらに、前記伸長手段が、前記第1の記憶部及び前記第2の記憶部から前記多値圧縮データを交互に読み出して伸長することによって、前記第1画像処理部と前記第2画像処理部と前記第3画像処理部とを並列に動作させることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記多値圧縮手段は、前記伸長手段によって読み出されて空領域となった記憶部に対して新規入力された画像データの多値圧縮画像データを一時格納することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
- 第1画像処理部と第2画像処理部と第3画像処理部と出力部とを備え、前記第1画像処理部と前記第2画像処理部と前記第3画像処理部とを並列に動作させる画像処理装置の画像処理方法であって、
前記第1画像処理部は、
多値の画像データを入力する入力ステップと、
前記入力された多値の画像データに基づいて二値化閾値を決定する二値化閾値決定ステップと、
前記入力された多値の画像データを圧縮して多値圧縮画像データを作成し、当該作成された多値圧縮画像データを記憶部に一時格納する多値圧縮ステップと、
前記第2画像処理部は、
前記記憶部に一時格納された多値圧縮画像データを伸長する伸長ステップと、
前記二値化閾値決定ステップで決定された二値化閾値を用いて、前記伸長ステップで伸長された多値画像データの単純二値化処理を行うことにより、前記伸長された多値画像データの単純二値画像データを作成する単純二値化ステップと、
前記単純二値化ステップで作成された単純二値画像データを属性毎の領域に分割する領域分割ステップとを含み、
前記第3画像処理部は、
前記伸長ステップで伸長された多値画像データの擬似中間調二値化処理を行うことにより、擬似中間調二値画像データを作成する擬似中間調二値化ステップと、
前記領域分割ステップで分割された領域の属性に基づいて、前記単純二値化ステップで作成された単純二値画像データと前記擬似中間調二値化ステップで作成された擬似中間調二値画像データとのいずれかを前記分割された領域毎に選択する選択ステップと、
前記選択ステップで領域毎に選択された単純二値画像データ或いは擬似中間調二値画像データを圧縮する二値圧縮ステップとを含み、
前記出力部は、前記二値圧縮ステップで圧縮された画像データを出力し、
前記入力ステップで入力された多値の画像データについて前記二値化閾値決定ステップと前記多値圧縮ステップによる処理を行い、
前記伸長ステップで伸長された多値画像データについて前記単純二値化ステップと前記擬似中間調二値化ステップによる処理を行うことを特徴とする画像処理方法。 - 前記第3画像処理ステップは、前記選択ステップで選択された文字属性の領域の単純二値画像データに対して文字認識処理を行う文字認識ステップを更に含み、
前記出力部は、前記二値圧縮ステップで圧縮された画像データと前記文字認識ステップによる文字認識結果とを出力することを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。 - 前記記憶部が、第1の記憶部と第2の記憶部とから構成され、
前記多値圧縮ステップで多値圧縮された所定量の前記多値圧縮画像データについて前記第1の記憶部及び前記第2の記憶部により交互に一時格納し、さらに、前記伸長ステップが、前記第1の記憶部及び前記第2の記憶部で一時格納された前記多値圧縮画像データを交互に読み出して伸長することによって、前記第1画像処理部と前記第2画像処理部と前記第3画像処理部とを並列処理に動作させることを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。 - 前記多値圧縮ステップでは、前記伸長ステップによって読み出されて空領域となった前記記憶部に新規入力された多値圧縮画像データを一時格納することを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14411495A JP3774490B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 画像処理装置及び画像処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14411495A JP3774490B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 画像処理装置及び画像処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08315159A JPH08315159A (ja) | 1996-11-29 |
JP3774490B2 true JP3774490B2 (ja) | 2006-05-17 |
Family
ID=15354518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14411495A Expired - Fee Related JP3774490B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 画像処理装置及び画像処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3774490B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5826081B2 (ja) | 2012-03-19 | 2015-12-02 | 株式会社Pfu | 画像処理装置、文字認識方法及びコンピュータプログラム |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2655644B2 (ja) * | 1987-06-08 | 1997-09-24 | キヤノン株式会社 | フアクシミリ装置 |
JPH05159062A (ja) * | 1991-12-09 | 1993-06-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 文書認識装置 |
JPH06215184A (ja) * | 1992-09-17 | 1994-08-05 | Fuji Facom Corp | 抽出領域のラベリング装置 |
JPH06191093A (ja) * | 1992-12-25 | 1994-07-12 | Fuji Xerox Co Ltd | 記録装置 |
GB2274955B (en) * | 1993-02-04 | 1997-02-26 | Sony Broadcast & Communication | Sub band separation and combination |
JPH06348840A (ja) * | 1993-06-03 | 1994-12-22 | Konica Corp | 画像復元方法 |
-
1995
- 1995-05-18 JP JP14411495A patent/JP3774490B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08315159A (ja) | 1996-11-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5715070A (en) | Freely configurable image processing apparatus | |
US7236636B2 (en) | Image compression method, image restoration method, program and apparatus | |
US6072941A (en) | Image processing apparatus and method which classifies images according to attributes | |
JP4661580B2 (ja) | 画像処理装置及びプログラム | |
US7085423B2 (en) | Apparatus and method for filing and reproducing images | |
JP3335009B2 (ja) | 画像処理方法及び画像処理装置 | |
US5283667A (en) | Electronic filing apparatus provided with a multiple processing function when image data is displayed | |
JP2830690B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JPH08274986A (ja) | 画像処理装置 | |
US6714682B2 (en) | Image processing device and method and memory medium | |
JP3774490B2 (ja) | 画像処理装置及び画像処理方法 | |
JP3346051B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JPH08223428A (ja) | 画像データ圧縮装置および画像データ伸長装置 | |
JP5599033B2 (ja) | 画像処理装置及び方法、並びにプログラム | |
JPH11187253A (ja) | 画像処理装置及び方法 | |
JP3787371B2 (ja) | 複合画像処理装置および複合画像処理装置の制御方法 | |
JP3812211B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP3471925B2 (ja) | 複写装置及び画像処理方法 | |
JP2022017888A (ja) | 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラム | |
JPH10191043A (ja) | ラスタデータ生成装置及びラスタデータ生成方法 | |
JP2002084425A (ja) | 多値画像データ圧縮装置 | |
JP2939106B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH11167605A (ja) | 文字認識方法及び装置 | |
JP2000307854A (ja) | スキャナおよびスキャナのモード切り替え方法 | |
JPH08204947A (ja) | 画像ファイリング装置および画像ファイリング方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050715 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050721 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050920 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20060203 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060214 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060220 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100224 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100224 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110224 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120224 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130224 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |