JP3772548B2 - エアバッグ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアバッグ装置に係り、特に助手席用に好適なエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
助手席用エアバッグ装置は、通常の場合、インストルメントパネル(インパネ)に設置されたコンテナ(容器)と、折り畳まれて該コンテナ内に収容されたエアバッグと、エアバッグを膨張させるガスの発生器と、コンテナを覆うリッドとを備えている。車両衝突時にガス発生器が作動し、エアバッグがリッドを押し開けて車両室内に膨張する従来の助手席用エアバッグ装置は、エアバッグが乗員の腹、胸及び頭部のすべての領域の前方に広がるように十分に大きなものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来よりも格段に小さいエアバッグを備えたエアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0004】
本発明のエアバッグ装置は、ガス導入用開口を有し、折り畳まれたエアバッグと、このエアバッグを収容する容器と、このエアバッグを膨張させるガス発生器とを有するエアバッグ装置であって、該エアバッグは、該容器から自動車の座席のヘッドレストを含むシートバックの上部の前方領域のみに向って膨張するものであるエアバッグ装置において、前記エアバッグは、該開口よりも乗員側に、膨張した状態においてインストルメントパネルに係合する凹部を有した形状のものであり、該エアバッグは、該凹部において、パネルの左側の辺部と右側の辺部とが縫合されたものであり、該左側の該辺部及び右側の該辺部は、それぞれ凹に屈曲し、これによりエアバッグ膨張時に前記凹部が形成されるものであることを特徴とするものである。
【0005】
かかるエアバッグ装置のエアバッグは、乗員の頭部の前方のみ展開するものであり、胸や腹の前方には展開しないので、エアバッグの容積が著しく小さい。なお、助手席用のシートベルト装置(特にプリテンショナ及びEA機構(衝撃吸収機構)付きの3点式シートベルト装置)を装着しているならば、胸や腹に加えられる衝撃を十分に吸収できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜10を参照してに本発明の実施の形態について説明する。
【0007】
図1に示す通り、本発明ではボディパネル1とヘッドパネル2との2枚のパネルを用いてエアバッグを構成する。これらのパネル1,2は同一長さ且つ同一交叉角度の辺部A,Aを有している。
【0008】
図2の通り、パネル1の辺部A,Aとパネル2の辺部A,Aとを合致させるようにしてパネル1,2同士を重ね合わせ、辺部A,Aに沿ってパネル1,2同士を縫合する。3はこの縫合のミシンによる縫目を示す。
【0009】
パネル2は、この辺部A,Aにひきつづく辺部Dを有した略扇形状のものである。パネル1は辺部A,Aにひきつづく屈曲した辺部Bと、辺部A,Aに対面する側に配置された辺部C,Cとを有する。辺部Bは後述の図7の通りエアバッグの上辺中央に配置されるボディトップ辺である。辺部Cはエアバッグのインパネ(インストルメントパネル)側の下側に配置されるボディボトム辺である。
【0010】
このパネル1,2を縫目3によって縫合した後、図3の通り、パネル2の中心線2cを引き上げるようにパネル2を二ッ折りすると共に、パネル1の中心線1cに沿ってパネル1を二ッ折りし、パネル2の左右の辺部D同士を重ね合わせ、パネル1の左右の辺部B同士を重ね合わせる。パネル1については辺部C同士も重なり合う。次いで、図4の通り、辺部B,C,Dに沿ってパネル1,2同士をそれぞれ縫合する。符号4は辺部Dに沿う縫目、符号5は辺部Bに沿う縫目、符号6は辺部Cに沿う縫目を示す。
【0011】
これにより、図5の通り、パネル1,2の縫合体はインパネ側に開口10を有し、これと反対の乗員側に開口11を有した筒状体となる。
【0012】
次に、この乗員側の開口11を横に広げる。即ち、縫目4側のポイントFと中心線2c側のポイントEとを接近させ、これらの中間ポイントG,H同士を離反させるように開口11を広げ、図6の通りポイントE,F同士が重なるようにする。そして、この開口11の辺部同士を縫合する。符号7はこの縫合の縫目を示す。これにより、図7に示す縫合体が完成する。この縫合体のインパネ側の開口10を通して縫合体の内外を反転させ、各縫目3,4,5,6,7をバックの内部に配置させる。これにより、図8に示すエアバッグ20が完成する。
【0013】
このエアバッグ20を有するエアバッグ装置24は、図9の通り自動車30のインパネ32に設置される。このエアバッグ装置24は、エアバッグ20を収容するコンテナ25と、エアバッグ20を膨張させるガスの発生器(インフレータ)26と、コンテナ25を覆うリッド(図示略)とを備えている。31はウィンドシールドを示す。助手用座席40は、シートクッション41,シートバック42及び該シートバック42の上部に設置されたヘッドレスト43を有する。
【0014】
自動車30が衝突すると、インフレータ26のガスによりエアバッグ20が乗員の頭部前方に膨張する。図9の通り、乗員の胸、腹の前方側にはエアバッグ20は膨張せず、胸、腹は助手席用シートベルト装置のウェビング50によってしっかりと拘束される。この助手席用シートベルト装置は、車両衝突時にウェビング50を所定長さ巻き取るプリテンショナ機構と、その後ウェビング50を所定張力を与えながら少しずつ送り出すEA機構(衝撃吸収機構)とを有する。
【0015】
膨張したエアバッグ20は、前記辺部C(ボディボトム辺)に沿うインパネ側の下部の部分が凹に屈曲しており、この部分がインパネ32に係合する。この膨張したエアバッグ20は、このようにインパネ32によって位置決めされ、ヘッドレスト43の前方、即ち、乗員の頭部の前側の所定領域に配備される。乗員の頭部は車両の衝突時に前進しようとするが、この膨張したエアバッグ20によって該頭部が支承されるので、頭部及び頸部に加えられる衝撃が著しく小さくなる。
【0016】
このエアバッグ20は、図9の通り、実質的に乗員の頭部前方にのみ膨張するものであるから、胸、腹の前にも膨張する従来のものに比べて容積が著しく小さい。とくに、この実施の形態にあっては、エアバッグ20の上面の前後方向の中間付近が凹んでおり、エアバッグ20の内容積がさらに小さいものとなっている。
【0017】
このように内容積が小さいエアバッグ20を膨張させるためにはインフレータ26の出力が小さいもので足りる。また、エアバッグ20の折り畳んだときの体積が小さいので、コンテナ25の容積も小さくて足りる。なお、図9は模式的な膨張時の形状を示すものであり、実際にガスによって膨張したエアバッグ20は、図10に示すようにエアバッグは全体として丸みを帯びたものとなる。
【0018】
【発明の効果】
以上の通り、本発明のエアバッグ装置は、エアバッグを乗員の頭部の前方にのみ膨張させるようにしたものであり、エアバッグの容積が小さいため、エアバッグ装置の小型化、インフレータの小容量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るエアバッグを製造するためのパネルの平面図である。
【図2】図1のパネル同士の縫合途中の平面図である。
【図3】図1のパネル同士の縫合途中の斜視図である。
【図4】図1のパネル同士の縫合途中の平面図である。
【図5】図1のパネル同士の縫合途中の斜視図である。
【図6】図1のパネル同士の縫合途中の要部の斜視図である。
【図7】図1のパネル同士の縫合終了時の斜視図である。
【図8】実施の形態に係るエアバッグの斜視図である。
【図9】実施の形態に係るエアバッグ装置を備えた車両内部の側面図である。
【図10】実施の形態に係るエアバッグの実際の膨張形状を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ボディパネル
2 ヘッドパネル
3,4,5,6,7 縫目
10 ガス導入口
20 エアバッグ
24 エアバッグ装置
25 コンテナ
26 インフレータ
31 ウィンドシールド
32 インパネ
42 シートバック
43 ヘッドレスト
50 ウェビング
Claims (2)
- ガス導入用開口を有し、折り畳まれたエアバッグと、このエアバッグを収容する容器と、このエアバッグを膨張させるガス発生器とを有するエアバッグ装置であって、該エアバッグは、該容器から自動車の座席のヘッドレストを含むシートバックの上部の前方領域のみに向って膨張するものであるエアバッグ装置において、
前記エアバッグは、該開口よりも乗員側に、膨張した状態においてインストルメントパネルに係合する凹部を有した形状のものであり、
該エアバッグは、該凹部において、パネルの左側の辺部と右側の辺部とが縫合されたものであり、
該左側の該辺部及び右側の該辺部は、それぞれ凹に屈曲し、これによりエアバッグ膨張時に前記凹部が形成されるものであることを特徴とするエアバッグ装置。 - 請求項1において、前記エアバッグは、膨張した状態において上面のうち前後方向の中間部分が凹んだ形状のものであることを特徴とするエアバッグ装置。
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