JP3772444B2 - ステージ装置、座標測定装置および位置測定方法 - Google Patents

ステージ装置、座標測定装置および位置測定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ光の干渉を利用して位置を測定するステージ装置、座標測定装置および位置測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、精密測定機器や精密工作機械、あるいは半導体製造における座標測定装置などには、レーザ光の干渉を利用してステージの位置を測定するステージ装置が広く使われている。
図8は、従来のステージ装置を用いた座標測定装置の斜視図である。座標測定装置は、マスクやレチクルなどの基板31の表面に形成されている精密なパターンの座標を測定する装置である。
【0003】
図8において、ステージ35は、モータなどを備えるステージ駆動装置36に接続され、このステージ駆動装置36に入力される主制御装置37からの制御信号によって2次元移動する。図において、ステージ35が2次元移動する平面内には、図中左上から右下に向かってX軸、左下から右上に向かってY軸をとるXY座標系が設定される。
【0004】
このステージ35上には、基板31を載置する試料台32が載置されている。試料台32上面にあるL字型の側壁には、X軸反射鏡33,Y軸反射鏡34が一体に設けられる。X軸反射鏡33,Y軸反射鏡34の反射面は、試料台32のL字型側壁の側面に光学研磨を施して形成したものである。
よって、X軸反射鏡33,Y軸反射鏡34の反射面は、ステージ35の移動に伴ってその位置を変える。
【0005】
一方、試料台32に載置された基板31の上方には、対物レンズ38が基板31の表面からわずかな隙間をあけて配置される。さらに、対物レンズ38の上方には、内部にレーザ光源などを有する光学装置39が設けられる。
光学装置39から射出されるレーザ光は、対物レンズ38を介して、基板31上にレーザスポットを形成する。したがって、ステージ35が移動することによって、レーザスポット光が基板31上のパターンを走査することになる。
【0006】
また、対物レンズ38と基板31との間には、対物レンズ38の光軸に対称な配置で、4つの受光素子40〜43が設けられる。これらの内の受光素子40,41は、X軸に沿って設けられ、受光素子42,43は、Y軸に沿って設けられる。
【0007】
したがって、例えば、レーザスポット光が基板31上のパターンをX軸方向に走査するときに、基板31上のパターンが有する微小な凹凸のエッジ部をレーザスポット光が横切って散乱または回折されると、その光は受光素子40,41で受光される。
同様にして、レーザスポット光が基板31上のパターンをY軸方向に走査するときには、エッジ部で散乱または回折した光は、受光素子42,43で受光される。各受光素子40〜43は、エッジ部での散乱光または回折光を受光し、それをエッジ検出信号として主制御装置37に出力する。
【0008】
一方、X軸反射鏡33,Y軸反射鏡34に対向する位置には、それぞれ測長用レーザ光源などを有するX軸用干渉計44,Y軸用干渉計45が設けられる。さらに、対物レンズ38の側部において、X軸用干渉計44,Y軸用干渉計45に対向する位置には、それぞれX軸参照鏡46,Y軸参照鏡47が取り付けられる。
X軸用干渉計44から射出される測長用レーザ光は、X軸反射鏡33の反射面で反射され、X軸参照鏡46で反射した光と干渉する。よって、X軸用干渉計44では、ステージ35のX軸方向の移動に伴うレーザ光の強度変調信号を得ることができ、ステージ35のX軸方向の位置が測定される。
【0009】
同様にして、Y軸用干渉計45では、Y軸反射鏡34での反射光とY軸参照鏡47での反射光との干渉から、ステージ35のY軸方向の移動に伴うレーザ光の強度変調信号を得ることができ、ステージ35のY軸方向の位置が測定される。このようにして測定したステージ35のX軸方向,Y軸方向の位置を示す位置信号は、X軸用干渉計44,Y軸用干渉計45から主制御装置37に出力される。
【0010】
したがって、主制御装置37では、受光素子40〜43によってエッジが検出されたときに、ステージ35がどの位置にあったかを知ることで、パターンのX座標値,Y座標値を測定することができる。
【0011】
表示装置48は、主制御装置37によって測定されたパターンのX座標値,Y座標値を表示する。以上のような測定が繰り返され、複数のパターン座標値が測定される。
以下、基板31上のパターンのX座標値の測定について説明をする。Y座標値の測定については同様であるので説明を省略する。
【0012】
パターンのX座標値を測定する場合には、X軸反射鏡33の反射面のたわみが実測値の測定精度に大きく影響する。X軸反射鏡33の反射面のたわみの大きさは、パターンのY座標値が異なる各点において異なった値をとるからである。
通常、測長用レーザ光がX軸反射鏡33の反射面で反射する位置は、ステージ35のY軸方向への移動に伴って、Y軸方向に1次元的に移動することになる。この反射位置の部分におけるX軸反射鏡33の反射面のたわみが真直度である。以下、実測値への反射鏡の真直度の影響と、従来の反射鏡の真直度補正方法について、図9を参照して説明する。
【0013】
図9は、X軸反射鏡33の反射面と基板31上のパターンとの座標関係を示す図である。図9において、X軸反射鏡33の反射面の真直度をX(y) で表すことにする。また、基板31上に実線で示されるパターン70は、X軸を基準にして基板31が0度姿勢のときのものである。理想的な座標系(たわみのないX軸反射鏡)で測定したときのパターン70のX座標値は、Xp(y)で表されるとする。
【0014】
真直度がX(y) で表されるX軸反射鏡33を用い、0度姿勢の基板31上に形成されたパターン70のX座標値を実際に測定すると、得られる実測値Xr(y)は、
Xr(y)=Xp(y)−X(y)+C1 ,C1:オフセット量 ・・・(1)
と表される。つまり、X軸反射鏡33の真直度X(y) がそのまま加わったものとなる。
【0015】
そこで従来では、このX軸反射鏡33のたわみを補正するために、基板31を原点を中心にして180度回転させた180度姿勢での測定をも行うことによって補正値を算出していた。
以下、従来の補正方法について説明する。図中破線で示されるパターン71は、基板31が180度姿勢のときのものである。このパターン71の理想的なX座標値は、−Xp(-y)と表される。
【0016】
この180度姿勢の基板31上に形成されたパターン71のX座標値を、真直度がX(y)のX軸反射鏡33を用いて測定する場合、得られる実測値Xs(y) は、
Xs(y)=−Xp(-y)−X(y)+C2, C2:オフセット量 ・・・(2)
と表される。
こうして得られる2つの実測値(式(1),式(2))では、基板31の姿勢が互いに180度回転している。したがって、基板31上の同じ位置に対する実測値どうしを比較する(パターン70とパターン71とを重ねる)ために、180度姿勢の実測値Xs(y)を−Xs(-y)に変換し、この変換値−Xs(-y)と0度姿勢の実測値Xr(y)との差分ΔXr(y)(=−Xs(-y)−Xr(y))を求める。
【0017】
これによって、パターン70,71のX座標値の成分が打ち消されて、X軸反射鏡33のX軸に対称な位置における真直度の和が求められる。すなわち、差分ΔXr(y)は、
ΔXr(y)=X(-y)+X(y)−C2−C1 ・・・(3)
となる。
【0018】
従来では、この差分ΔXr(y)を2で割ることによって、X軸反射鏡33の真直度Xa(y)を求めている。すなわち、X軸反射鏡33の真直度Xa(y)は、
Xa(y)=ΔXr(y)/2 ・・・(4)
で求められる。
従来では、こうして求めたX軸反射鏡33の真直度Xa(y) を、例えば、式(1)のX(y) の代わりに用いてX軸反射鏡33の真直度補正を行う。補正後のパターン70のX座標値Xpa(y)は、
Xpa(y)=Xr(y)+Xa(y)−C1 ,C1:オフセット量 ・・・(5)
と表される。以下、この従来の補正方法を「180度反転法」という。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
従来の180度反転法では、式(4)より求められるX軸反射鏡33の真直度Xa(y)は、式(4)に式(3)を代入することによってわかるように、X軸に対称な位置での真直度Xa(-y) と等しい。すなわち、従来の180度反転法では、X軸反射鏡33の真直度は、X軸に対称(線対称)であると仮定していることになる。
【0020】
ここで、X軸反射鏡33の真直度が、例えば、図9に示されるY軸反射鏡34のように点対称なものであると仮定する。つまり、X(y)=−X(-y) であると仮定すると、式(3)はΔXr(y)=−C2−C1となる。
すなわち、X軸反射鏡33の真直度Xa(y) は、式(4)より、オフセット量C1,C2 で決まる定数値となり、たとえX軸反射鏡33が点対称な真直度を持っていたとしても、従来の180度反転法では、何ら真直度補正を行うことができないことがわかる。
【0021】
図10には、X軸反射鏡33とY軸反射鏡34とが、共に点対称な真直度を持つ場合の座標系を示す。このようなゆがみを持つ座標系は、180度回転しても重なってしまうので、従来の180度反転法を用いた補正では、図11に示す理想的な座標系とすることができない。
すなわち、従来の180度反転法では、複雑なたわみ形状をもつ反射鏡の線対称な真直度成分のみを補正し、点対称な真直度成分、すなわち線対称な真直度成分以外の成分については真直度補正を行っていなかったことになる。
【0022】
本発明の目的は、反射鏡の線対称な真直度成分以外の成分についても真直度補正を可能にするステージ装置、座標測定装置および位置測定方法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、反射鏡を有する試料台をステージに載置し、反射鏡に照射されるレーザ光の干渉を利用してステージの位置を測定し、ステージ位置データを取得するステージ装置において、平面度を測定する外部の平面度測定装置に試料台を載置して取得される反射鏡の平面度についての第1平面度データを用い、ステージ位置データを補正する補正処理部を備えることを特徴とする。
【0024】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のステージ装置において、補正処理部は、当該装置に試料台を載置して取得される反射鏡の平面度についての第2平面度データを用い、補正されたステージ位置データを更に補正する処理部を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、反射鏡を有する試料台をステージに載置し、反射鏡に照射されるレーザ光の干渉を利用してステージの位置を測定し、ステージ位置データを取得するステージ装置において、当該装置に試料台を載置して取得される反射鏡の平面度についての第2平面度データと、平面度を測定する外部の平面度測定装置に試料台を載置して取得される反射鏡の平面度についての測定データから線対称成分を除いてなる第3平面度データとにしたがって補正データを生成し、補正データを用いてステージ位置データを補正する補正処理部を備えることを特徴とする。
【0025】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のステージ装置において、試料台は、3点支持機構を有し、試料台は、3点支持機構を利用してステージ装置および平面度測定装置に載置されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載のステージ装置を用いる座標測定装置であって、試料台にはパターンが形成された基板が載置され、ステージ位置データとして、パターンの座標が測定されることを特徴とする。
【0026】
請求項6に記載の発明は、平面度を測定する平面度測定装置に反射鏡を有する試料台を載置し、反射鏡の平面度についての第1平面度データを取得する第1工程と、試料台をステージ装置のステージに載置し、反射鏡に照射されるレーザ光の干渉を利用して取得されるステージの位置についての測定データを、第1平面度データを用いて補正する第2工程とを備えることを特徴とする。
【0027】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の位置測定方法において、ステージ装置に試料台を載置して取得される反射鏡の平面度についての第2平面度データを用い、第2工程で補正された測定データを更に補正する第3工程を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6または請求項7に記載の位置測定方法において、試料台は、3点支持機構を有し、試料台は、3点支持機構を利用してステージ装置および平面度測定装置に載置されることを特徴とする。
【0028】
(作用)
請求項1に記載の発明にかかわるステージ装置では、当該装置に試料台を載置して取得したステージ位置データに対して反射鏡の真直度補正を行う際に、外部の平面度測定装置に試料台を載置して取得した反射鏡の平面度についての第1平面度データを用いる。
【0029】
外部の平面度測定装置は、平面度を精密に測定する装置である。よって、この装置を用いて取得される第1平面度データは、反射鏡のたわみの線対称成分だけでなく、線対称成分以外の成分をも含むものであり、実際のたわみ形状に近似したものである。
したがって、この第1平面度データを用いて補正することによって、ステージ位置データに対する反射鏡の真直度補正を高精度に行うことができる。
【0030】
請求項2に記載の発明にかかわるステージ装置では、上記の第1平面度データを用いて補正されたステージ位置データに対して、さらなる補正を行う。その補正の際に用いられる第2平面度データは、ステージ装置に試料台を載置して取得された、反射鏡のたわみの線対称成分に関するものである。
【0031】
このように、この第2平面度データを用いてさらに補正することによって、ステージ位置データに対する反射鏡のたわみの線対称成分についての補正精度が向上する。
請求項3に記載の発明にかかわるステージ装置では、当該装置に試料台を載置して取得したステージ位置データに対して反射鏡の真直度補正を行う際に、次のようにして生成された補正データを用いる。
【0032】
補正データは、ステージ装置に試料台を載置して取得した反射鏡のたわみの線対称成分に関する第2平面度データと、外部の平面度測定装置に試料台を載置して測定し、取得した反射鏡の平面度についての測定データから線対称成分を除いてなる第3平面度データとにしたがって生成される。
つまり、補正データは、反射鏡のたわみの線対称成分と、線対称成分以外の成分との両方を含んだものである。したがって、この補正データを用いて補正することによって、ステージ位置データに対する反射鏡の真直度補正を高精度に行うことができる。
【0033】
さらに、ステージ装置を用いて、反射鏡のたわみの線対称成分に関する真直度補正を行った後に、外部の平面度測定装置を利用することによって、反射鏡のたわみの線対称成分以外の成分を補足して補正することもできるので、汎用性が高い。
請求項4に記載の発明にかかわるステージ装置では、試料台は、3点支持機構を利用してステージ装置および平面度測定装置に載置される。よって、ステージ位置データを取得するために、試料台をステージ装置に載置したときの反射鏡のたわみの形状が、外部の平面度測定装置に試料台を載置したときに再現される。
【0034】
このように、外部の平面度測定装置では、ステージ位置データを取得するときの反射鏡のたわみの形状を測定することができるので、平面度測定装置によって取得される反射鏡の平面度データを利用して行われる真直度補正に対して、信頼性が向上する。
請求項5に記載の発明にかかわる座標測定装置では、試料台上の基板に形成されたパターンの座標が、上述した第1平面度データ、第2平面度データあるいは補正データによって補正される。したがって、反射鏡のたわみの線対称成分と線対称以外の成分との両方に関する真直度補正がなされた正確なパターン座標を得ることができる。
【0035】
請求項6に記載の発明にかかわる位置測定方法では、外部の平面度測定装置に試料台を載置して反射鏡の第1平面度データを取得し、この第1平面度データを用いて、試料台をステージ装置に載置して取得されるステージの位置についての測定データを補正する。
外部の平面度測定装置は、平面度を精密に測定する装置である。よって、この装置を用いて取得される第1平面度データは、反射鏡のたわみの線対称成分だけでなく、線対称成分以外の成分をも含むものであり、実際のたわみ形状に近似したものである。
【0036】
したがって、この第1平面度データを用いて補正することによって、ステージ位置データに対する反射鏡の真直度補正を高精度に行うことができる。
請求項7に記載の発明にかかわる位置測定方法では、請求項6において補正された測定データを、ステージ装置に試料台を載置して取得した反射鏡のたわみの線対称成分に関する第2平面度データを用いてさらに補正する。
【0037】
したがって、ステージ位置データに対する反射鏡のたわみの線対称成分についての補正精度をさらに向上することができる。
請求項8に記載の発明にかかわる位置測定方法では、試料台は、3点支持機構を利用してステージ装置および平面度測定装置に載置される。したがって、試料台をステージ装置に載置するときと、平面度測定装置に載置するときとで、反射鏡のたわみが再現する。
【0038】
このように、外部の平面度測定装置では、ステージ位置データを取得するときの反射鏡のたわみの形状を測定することができるので、平面度測定装置によって取得される反射鏡の平面度データを利用して行われる真直度補正に対して、信頼性が向上する。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0040】
図1〜図7は、本発明の実施形態で用いる装置を示す。なお、図1は、本実施形態のステージ装置を用いた座標測定装置の側面図である。図2〜図4は、本実施形態のステージ装置における試料台の上面図、側面図、下面図である。図5は、平面度測定装置の概略構成を示す側面図である。図6,図7は、平面度測定装置によるX軸反射鏡,Y軸反射鏡の平面度測定状態を示す上面図である。
【0041】
この実施形態は、請求項1,4〜6,8の発明に対応する第1実施形態と、請求項3〜5,8の発明に対応する第2実施形態と、請求項2,4,5,7,8の発明に対応する第3実施形態とからなる。
図1に示す本実施形態の装置と図8に示す従来装置とでは、2つの点で相違している。1つ目の相違点は、試料台32がステージ35上に載置されるときに、3点支持手段10を介している点にある。
【0042】
本実施形態では、3点支持機構10として、広く一般に用いられている、いわゆるV-Hole-Planeを採用している。この3点支持機構10は、図1に示すように、3つの上部支持部材12〜14と、3つの下部支持部材16〜18と、3つの球19〜21とから構成される。
図1,図3において、試料台32の下面側には、3つの上部支持部材12〜14が、図2,図4に示す配置で設けられる。上部支持部材12の下面側には、図3,図4に示すように、円錐形の凹部12aが形成され、上部支持部材13の下面側にはV形の溝部13aが形成され、上部支持部材14は下面が平面に形成される。
【0043】
一方、ステージ35の上面側には、図1に示すように、3つの下部支持部材16〜18が、各上部支持部材12〜14の配置に対応する配置で設けられる。これらの3つの下部支持部材16〜18の上面側には、上部支持部材12と同様に円錐形の凹部が形成されている。
そして、試料台32をステージ35上に載置するときには、上部支持部材12の凹部と下部支持部材16の凹部との間に球19を挟み、上部支持部材13の溝部と下部支持部材17の凹部との間に球20を挟み、上部支持部材14の平面と下部支持部材18との間に球21を挟むことになる。
【0044】
このように、本実施形態の装置では、試料台32が3点支持手段10を介してステージ35上に載置される。試料台32は、3点で支持されるので、ステージ35上に載置されているときの安定性がよい。
さらに、試料台32を一度ステージ35から取り外しても、この3点支持手段10によって、再び元の位置に再現性良く取り付けることができる。また、このような試料台32の取り付けや取り外しにおいて、試料台32に一体形成されているX軸反射鏡33,Y軸反射鏡34のたわみの形状も再現する構造となっている。
【0045】
また、本実施形態の装置と従来装置との2つ目の相違点は、主制御装置37に作成される補正テーブルの内容にある。本実施形態では、例えば、図5に示されるように、レーザ光の干渉を利用して平面度を精密に測定する汎用の平面度測定装置を用いて、反射鏡の平面度を測定し、その結果に基づいて補正テーブルを作成する。
【0046】
さて、図5において、平面度測定装置のステージ61上には、一端側に回転テーブル64が、ステージ61の上面に対して垂直な回転軸を中心にして回転自在に設けられている。
また、回転テーブル64の上面には、3つの下部支持部材65〜67が設けられる。各下部支持部材65〜67の配置や凹部の構造は、図1に示される座標測定装置のステージ35に設けられる下部支持部材16〜18と同じである。
【0047】
よって、試料台32が平面度測定装置に載置されるときには、上部支持部材12の凹部と下部支持部材65の凹部との間に球68を挟み、上部支持部材13の溝部と下部支持部材66の凹部との間に球69を挟み、上部支持部材14の平面と下部支持部材67との間に球70を挟むことになる。
すなわち、図5に示される平面度測定装置では、試料台32は、図1に示される座標測定装置のステージ35上に設けられた3点支持手段10と同じ構造をもつ3点支持手段60を介して、平面度測定装置の回転テーブル64上に載置されることになる。
【0048】
換言すれば、図5に示される平面度測定装置の回転テーブル64上に試料台32が載置されているときのX軸反射鏡33,Y軸反射鏡34のたわみの形状は、図1に示される本実施形態の装置のステージ35上に試料台32が載置されているときの各反射鏡33,34のたわみの形状と等しくなる。
一方、平面度測定装置のステージ61上の他端側には、図5に示されるように、He−Neレーザ光源やCCDカメラなどを内部に備えた光学ユニット62が設けられる。
【0049】
光学ユニット62から射出されるレーザ光は、基準平面ガラス63に入射し、その一部が基準平面ガラス63の内表面で反射して、再び光学ユニット62内に入射する。一方、基準平面ガラス63の表面を透過したレーザ光は、外部へ射出される。
すなわち、基準平面ガラス63を透過したレーザ光は、平面度測定装置の回転テーブル64上に試料台32が載置され、回転テーブル64の位置決めによって、図6に示されるように、X軸反射鏡33が基準平面ガラス63に対向している場合には、X軸反射鏡33の反射面(測定面)に入射し、ここで反射した後、基準平面ガラス63を介して光学ユニット62内に入射する。
【0050】
その結果、光学ユニット62内では、基準平面ガラス63の内表面で反射したレーザ光と、X軸反射鏡33の反射面で反射したレーザ光との干渉縞が形成される。光学ユニット62では、この干渉縞をCCDカメラなどで観察し、所定のデータ処理を施すことで、X軸反射鏡33の反射面の平面度についてのデータを得ている。
【0051】
そして、平面度測定装置では、Y軸反射鏡34の反射面の平面度についてのデータを得るために、回転テーブル64上に載置された試料台32のX軸反射鏡33が基準平面ガラス63に対向している状態(図6参照)から、回転テーブル64を反時計回りに90度回転することによって、図7に示されるように、Y軸反射鏡34が基準平面ガラス63に対向する状態とする。
【0052】
この場合には、光学ユニット62内には、基準平面ガラス63の内表面で反射したレーザ光と、Y軸反射鏡34の反射面で反射したレーザ光とが取り込まれ、前述したと同様にして、これらのレーザ光によって形成される干渉縞から、Y軸反射鏡34の反射面の平面度についてのデータが測定される。
以上の構成において、請求項と本実施形態との対応関係は、次のようになっている。試料台には、試料台32が対応する。ステージには、ステージ35が対応する。平面度測定装置には、図5に示す平面度測定装置が対応する。補正処理部には、主制御装置37が対応する。3点支持機構には、3点支持手段10,60が対応する。
【0053】
以下、第1実施形態の動作を説明する。まず、試料台32を図5に示される平面度測定装置に載置して、図6に示される状態として、X軸反射鏡33の反射面の平面度(面形状)を測定する。次いで、回転テーブル64を回転させて、図7に示される状態として、Y軸反射鏡34の反射面の平面度を測定する。
【0054】
このようにして、試料台32が図1に示される座標測定装置のステージ35上に載置されているときのX軸反射鏡33,Y軸反射鏡34の平面度を、図5に示される平面度測定装置によって測定することができる。
そして、得られたX軸反射鏡33の反射面の平面度についてのデータから、X軸反射鏡33の真直度補正に必要となる位置、すなわち座標測定装置において測長用レーザ光が照射されるX軸反射鏡33上の位置に相当するデータを取り出す。以下、この取り出されたデータを、平面度データXm(y)という。
【0055】
また、同様にして、得られたY軸反射鏡34の反射面の平面度についてのデータから、Y軸反射鏡34の真直度補正に必要となるデータを取り出す。以下、この取り出されたデータを、平面度データYm(x)という。
ここで、平面度データXm(y),平面度データYm(x)は、請求項1に記載された第1平面度データに対応する。
【0056】
第1実施形態では、平面度データXm(y)をそのままX軸反射鏡33の真直度として用い、また、平面度データYm(x)をそのままY軸反射鏡34の真直度として用いて、主制御装置37の補正テーブルを作成する。そして、この補正テーブルに基づいて、X軸反射鏡33の真直度補正や、Y軸反射鏡34の真直度補正を行う。
【0057】
以下、X軸反射鏡33の真直度補正について説明をする。Y軸反射鏡34の真直度補正については同様であるので説明を省略する。
試料台32を図1に示される座標測定装置のステージ35に3点支持手段10を介して載置し、図8に示される従来装置と同様にして、例えば、0度姿勢の基板31上に形成されたパターン70のX座標値を測定する。
【0058】
得られるパターン70のX座標値の実測値Xr(y)は、主制御装置37に出力され、上記のように設定記憶された主制御装置37の補正テーブルに基づいて、X軸反射鏡33の真直度補正が行われる。
補正後のパターン70のX座標値Xpm(y)として、
Xpm(y)=Xr(y)+Xm(y)−C1 ,C1:オフセット量 ・・・(6)
が得られる。
【0059】
このように、第1実施形態では、平面度測定装置で得られた平面度データXm(y)をそのままX軸反射鏡33の真直度としているので、この真直度Xm(y)は、従来の真直度Xa(y)のように線対称成分のみというものではなく、例えば、点対称成分などの線対称成分以外の成分を含んでいるものである。
したがって、第1実施形態によれば、X軸反射鏡33の真直度の線対称成分と、従来の180度反転法では補正することができなかった線対称成分以外の成分との両方が補正される。第1実施形態は、平面度測定装置の測定精度が高い場合に特に有効である。
【0060】
次に、第2実施形態の動作を説明する。上述した第1実施形態との相違点は、主制御装置37に作成される補正テーブルの内容にある。
第2実施形態では、第1実施形態と同様にして、試料台32を図5に示される平面度測定装置に載置して、試料台32が図1に示される座標測定装置に載置されるときのX軸反射鏡33,Y軸反射鏡34の平面度を測定し、平面度データXm(y),平面度データYm(x)を得る。
【0061】
しかし、第2実施形態では、第1実施形態のように、平面度データXm(y),平面度データYm(x)の全てをそのまま補正テーブルに設定するのではない。
すなわち、第2実施形態では、平面度データXm(y)から、X軸反射鏡33の真直度の線対称成分以外の成分に相当するデータXb(y)が抽出される。ここで、X軸反射鏡33の真直度の線対称成分は、(Xm(y)+Xm(-y))/2で求められるので、X軸反射鏡33の真直度の線対称成分以外の成分に相当するデータXb(y)は、
Xb(y)=Xm(y)−(Xm(y)+Xm(-y))/2 ・・・(7)
となる。
【0062】
また、同様にして、Y軸反射鏡34の真直度の線対称成分以外の成分に相当するデータYb(x)が、平面度データYm(x)を用いて求められる。ここで、データXb(y),データYb(x)は、請求項3に記載された第3平面度データに対応する。
さらに、第2実施形態では、従来の180度反転法によって、X軸反射鏡33の真直度の線対称成分に相当するデータXa(y)と、Y軸反射鏡34の真直度の線対称成分に相当するデータYa(x)とを求める。
【0063】
ここで、データXa(y),データYa(x)は、請求項3に記載された第2平面度データに対応する。
第2実施形態では、平面度測定装置によって得たデータXb(y)と、従来の方法によって得たデータXa(y)との合計で表されるデータXc(y)を、X軸反射鏡33の真直度として用いて、主制御装置37の補正テーブルを作成する。
【0064】
また、平面度測定装置によって得たデータYb(x)と、従来の方法によって得たデータYa(x)との合計で表されるデータYc(x)を、Y軸反射鏡34の真直度として用いて、主制御装置37の補正テーブルを作成する。
そして、この補正テーブルに基づいて、X軸反射鏡33の真直度補正や、Y軸反射鏡34の真直度補正を行う。ここで、データXc(y),データYc(x)は、請求項3に記載された補正データに対応する。
【0065】
以下、X軸反射鏡33の真直度補正について説明をする。Y軸反射鏡34の真直度補正については同様であるので説明を省略する。
試料台32を図1に示される座標測定装置のステージ35に3点支持手段10を介して載置し、図8に示される従来装置と同様にして、例えば、0度姿勢の基板31上に形成されたパターン70のX座標値を測定する。
【0066】
得られるパターン70のX座標値の実測値Xr(y)は、主制御装置37に出力され、上記のように設定記憶された主制御装置37の補正テーブルに基づいて、X軸反射鏡33の真直度補正が行われる。
補正後のパターン70のX座標値Xpc(y)として、
Xpc(y)=Xr(y)+Xc(y)−C1 ,C1:オフセット量 ・・・(8)
が得られる。
【0067】
このように、第2実施形態では、X軸反射鏡33の真直度の線対称成分については従来の180度反転法によって補正し、それ以外の成分を平面度測定装置で得られる平面度データXm(y)から抽出して補正している。
したがって、第2実施形態によれば、X軸反射鏡33の真直度の線対称成分と、従来の180度真直法では補正することができなかった線対称以外の成分との両方が補正される。
【0068】
次に、第3実施形態の動作を説明する。第3実施形態は、上述した第1実施形態による真直度補正に種々の誤差要因が作用し、補正精度が十分に得られない場合に、さらに、従来の180度反転法を併用するものである。
第3実施形態では、第1実施形態と同様にして、図5に示される平面度測定装置を用いて、試料台32が図1に示される座標測定装置に載置されるときのX軸反射鏡33,Y軸反射鏡34の平面度を測定し、得られる平面度データXm(y),平面度データYm(x)をそのまま使って補正テーブルを作成する。平面度データXm(y),平面度データYm(x)は、請求項1に記載された第1平面度データに対応する。
【0069】
第3実施形態では、まず、この補正テーブルに基づいてX軸反射鏡33,Y軸反射鏡34の真直度補正を行う。これによって、X軸反射鏡33,Y軸反射鏡34のたわみの線対称成分と、従来では補正不可能であった線対称以外の成分との両方が補正される。
次いで、第3実施形態では、従来の180度反転法によって、X軸反射鏡33の真直度の線対称成分に相当するデータXa(y)と、Y軸反射鏡34の真直度の線対称成分に相当するデータYa(x)とを求める。ここで、データXa(y),データYa(x)は、請求項2に記載された第2平面度データに対応する。
【0070】
第3実施形態では、データXa(y)によって、主制御装置37に設定記憶されている補正テーブルのデータXm(y)を更新し、式(6)に示される補正後のパターンのX座標値Xpm(y)に対して、さらに真直度補正を行う。
また、第3実施形態では、同様にして、データYa(x)によって、主制御装置37に設定記憶されている補正テーブルのデータYm(x)を更新し、補正後のパターンのY座標値Ypm(x)に対して、さらに真直度補正を行う。
【0071】
このように、第3実施形態によれば、平面度測定装置によって得られる平面度データXm(y),Ym(x)の測定精度が十分でない場合であっても、従来の方法を用いることによって、X軸反射鏡33,Y軸反射鏡34の真直度の線対称成分についての補正精度をさらに向上することができる。
このように、上述した3つの実施形態では、従来の180度反転法では補正できなかった反射鏡の真直度の線対称成分以外の成分についても真直度補正ができる。したがって、座標測定装置の真直度の補正精度が向上し、座標測定装置の座標系のゆがみはほぼ解消する。
【0072】
つまり、これらの実施形態では、従来の180度反転法では補正できなかった図10に示すようにゆがんだ座標系を、図11に示す理想的な座標系に変換することができる。このことは、本来、理想的に正方形の形状が、座標測定装置によって正しく正方形に測定できるということであり、大変有効な補正である。
また、この真直度補正を複数の座標測定装置に対して行えば、座標測定装置の座標系を全てそろえることができる。その結果、座標測定装置の機差を最小限に抑えることが可能となる。
【0073】
上述した3つの実施形態は、平面度測定装置の測定精度や座標測定装置における要求精度によって、適宜使い分けることができる。
なお、上述した実施形態では、試料台として、その側面に光学研磨を施して反射鏡が一体形成されたものを用いたが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、反射鏡と試料台とが別体であっても、真直度補正を行う前までには、接着あるいはその他の方法により両者が固定されていればよい。
【0074】
また、上述した実施形態では、ステージ装置を座標測定装置に組み込んだ場合を例にとって説明したが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、精密測定機器や、レーザ加工装置などの精密工作機械など、ステージの位置をレーザ光の干渉を利用して測定する機能を持った装置であれば何でも利用できる。
さらに、上述した実施形態では、平面度測定装置として、レーザ光の干渉を利用して測定する装置をあげて説明したが、本発明はこの構成のものに限らない。例えば、静電容量の変化を利用した非接触式の装置や、ダイヤモンドなどの針で測定面上をなぞる接触式の装置が考えられる。
【0075】
また、上述した実施形態では、3点支持手段として、V-Hole-Planeを採用したが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、試料台の下面側に円錐形状の凸部を3つ設けておけば、反射鏡のたわみの形状の再現性を得ることができる。このとき、これらの凸部に対応する凹部をステージ上に設けておけば、試料台がステージ上に載置されるXY面内の位置を再現することもできる。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1、請求項6に記載した発明では、外部の平面度測定装置を用いて取得した反射鏡の平面度についてのデータを用いて、ステージ位置データの真直度補正を行うので、反射鏡の真直度の線対称成分だけでなく、ステージ装置のみでは補正が困難であった真直度の線対称成分以外の成分の補正をも行うことができる。
【0077】
また、請求項2、請求項7に記載した発明では、外部の平面度測定装置を用いて取得した反射鏡の平面度についてのデータを用いて真直度補正を行ったステージ位置データに対して、さらに、ステージ装置を用いて取得した反射鏡の平面度についてのデータを用いて真直度補正を行うので、反射鏡の真直度の線対称成分についての補正精度を向上することができる。
【0078】
また、請求項3に記載した発明では、ステージ装置を用いて取得した反射鏡の平面度の線対称成分についてのデータと、外部の平面度測定装置を用いて取得した反射鏡の平面度の線対称成分以外の成分についてのデータとを用いて、ステージ位置データの真直度補正を行うので、反射鏡の真直度の線対称成分だけでなく、ステージ装置のみでは補正が困難であった真直度の線対称成分以外の成分の補正をも行うことができる。
【0079】
さらに、請求項4、請求項8に記載した発明では、試料台をステージ装置に載置するときと、平面度測定装置に載置するときとで、反射鏡の真直度を再現することができるので、外部の平面度測定装置を用いて取得した反射鏡の平面度についてのデータを利用した真直度補正の信頼性が向上する。
さらに、請求項5に記載した発明では、反射鏡の真直度の線対称成分と、線対称成分以外の成分との両方に関する真直度補正がなされるので、正確なパターン座標を得ることができる。
【0080】
したがって、これらの発明が適用されたステージ装置、座標測定装置および位置測定方法では、反射鏡の真直度の各種成分の補正を行うことができ、真直度補正の精度が向上することになるので、測定の絶対精度が向上し、機差が低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のステージ装置を用いた座標測定装置の側面図である。
【図2】本実施形態のステージ装置における試料台の上面図である。
【図3】本実施形態のステージ装置における試料台の側面図である。
【図4】本実施形態のステージ装置における試料台の下面図である。
【図5】平面度測定装置の構成を示す側面図である。
【図6】平面度測定装置によるX軸反射鏡の平面度測定状態を示す上面図である。
【図7】平面度測定装置によるY軸反射鏡の平面度測定状態を示す上面図である。
【図8】従来のステージ装置を用いた座標測定装置の斜視図である。
【図9】反射鏡の反射面と基板上パターンの座標関係を示す図である。
【図10】ゆがんだ座標系を示す図である。
【図11】理想的な座標系を示す図である。
【符号の説明】
10,60 3点支持機構
12〜14 上部支持部材
16〜18,65〜67 下部支持部材
19〜21,68〜70 球
31 基板
32 試料台
33 X軸反射鏡
34 Y軸反射鏡
35,61 ステージ
36 ステージ駆動装置
37 主制御装置
38 対物レンズ
39 光学装置
40〜43 受光素子
44 X軸用干渉計
45 Y軸用干渉計
46 X軸参照鏡
47 Y軸参照鏡
48 表示装置
62 光学ユニット
63 基準平面ガラス
64 回転テーブル

Claims (8)

  1. 反射鏡を有する試料台をステージに載置し、前記反射鏡に照射されるレーザ光の干渉を利用して前記ステージの位置を測定し、ステージ位置データを取得するステージ装置において、
    平面度を測定する外部の平面度測定装置に前記試料台を載置して取得される前記反射鏡の平面度についての第1平面度データを用い、前記ステージ位置データを補正する補正処理部
    を備えることを特徴とするステージ装置。
  2. 請求項1に記載のステージ装置において、
    前記補正処理部は、
    当該装置に前記試料台を載置して取得される前記反射鏡の平面度についての第2平面度データを用い、前記補正されたステージ位置データを更に補正する処理部
    を備えることを特徴とするステージ装置。
  3. 反射鏡を有する試料台をステージに載置し、前記反射鏡に照射されるレーザ光の干渉を利用して前記ステージの位置を測定し、ステージ位置データを取得するステージ装置において、
    当該装置に前記試料台を載置して取得される前記反射鏡の平面度についての第2平面度データと、平面度を測定する外部の平面度測定装置に前記試料台を載置して取得される前記反射鏡の平面度についての測定データから線対称成分を除いてなる第3平面度データとにしたがって補正データを生成し、前記補正データを用いて前記ステージ位置データを補正する補正処理部
    を備えることを特徴とするステージ装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のステージ装置において、
    前記試料台は、3点支持機構を有し、
    前記試料台は、前記3点支持機構を利用して前記ステージ装置および前記平面度測定装置に載置される
    ことを特徴とするステージ装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載のステージ装置を用いる座標測定装置であって、
    前記試料台にはパターンが形成された基板が載置され、
    前記ステージ位置データとして、前記パターンの座標が測定される
    ことを特徴とする座標測定装置。
  6. 平面度を測定する平面度測定装置に反射鏡を有する試料台を載置し、前記反射鏡の平面度についての第1平面度データを取得する第1工程と、
    前記試料台をステージ装置のステージに載置し、前記反射鏡に照射されるレーザ光の干渉を利用して取得される前記ステージの位置についての測定データを、前記第1平面度データを用いて補正する第2工程と
    を備えることを特徴とする位置測定方法。
  7. 請求項6に記載の位置測定方法において、
    前記ステージ装置に前記試料台を載置して取得される前記反射鏡の平面度についての第2平面度データを用い、前記第2工程で補正された測定データを更に補正する第3工程
    を備えることを特徴とする位置測定方法。
  8. 請求項6または請求項7に記載の位置測定方法において、
    前記試料台は、3点支持機構を有し、
    前記試料台は、前記3点支持機構を利用して前記ステージ装置および前記平面度測定装置に載置される
    ことを特徴とする位置測定方法。
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