JP3772004B2 - 変倍式双眼実体顕微鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばガリレイ式の変倍式双眼実体顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
変倍式双眼実体顕微鏡は、通常変倍のため、1又は複数のレンズ群がカム等により移動できる構成となつている。特に、ガリレイ式では、左右光路が平行のため左右のレンズ群を同一の移動部材に取り付け、移動させている場合が多い。
【0003】
ここで、この種の従来のガリレイ式変倍式双眼実体顕微鏡については、図6、図7、図8を参照して説明する。
従来の第1の例は、図6の縦断面図に示す様に顕微鏡本体1、変倍ハンドル軸2、変倍ハンドル3、変倍板カム4、移動部材5、左右レンズ群6,7,8、遮光部材9または遮光部材10から構成されている。
【0004】
左右レンズ群6,7は顕微鏡本体1の対向する側壁にそれぞれ形成されたレンズ取付け穴に固定保持されている。また左右レンズ群8は、図示しないガイド軸に沿って移動可能な移動部材5にそれぞれ形成されたレンズ取付け穴に固定保持されている。
【0005】
変倍ハンドル軸2は、左右レンズ群6,7の取り付けられている顕微鏡本体1の側壁とは異なる対向側壁にそれぞれ回転可能に貫通支持され、変倍ハンドル軸2の両端部(顕微鏡本体1から外部突出した端部)にそれぞれ変倍ハンドル3が固定されている。
【0006】
変倍ハンドル軸2の一方の端部側近くに円板状の変倍板カム4が貫通固定され、この変位板カム4の円周縁に顕微鏡本体1から外部に突出した移動部材5の一部が当接し、この移動部材5の一部が顕微鏡本体1の側壁に形成されている長孔(図示せず)に沿って移動可能に構成されている。
【0007】
そして、左右光路を形成するための遮光部材は、図6の9の様に移動部材5に固定されるか、または図6の10の様に顕微鏡本体1の内部側壁に固定されるかのいずれかの構成となっている。
【0008】
このような構造の従来のガリレイ式変倍双眼実体顕微鏡において、変倍操作を行うには、変倍ハンドル3を所定方向に回転させることにより、変倍ハンドル軸2と変倍板カム4が共に回転することから、変倍板カム4により移動部材5がガイド軸に沿って、光軸方向に移動される。この結果、移動部材5に取り付けてある左右レンズ群8が左右レンズ群6,7の間で上下方向に移動するので、変倍操作が可能となる。
【0009】
従来の第2の例は、図7の縦断面図に示すように、移動部材11,12が左右独立した構成となっている場合である。すなわち、顕微鏡本体1の内部に、2個の円筒状の遮光部材13,14が収納固定され、この遮光部材13,14中にそれぞれレンズ8が取り付けられた2個の移動部材11,12が移動可能に設けられ、各移動部材11,12はそれぞれ別に設けられた図示しないガイド軸に沿って左右のレンズ群6,7の光軸方向に移動可能になっている。各移動部材11,12の一部は顕微鏡本体1から突出し、変倍板カム4の円周面に当接している。
【0010】
従来の第3の例は、図8の縦断面図に示すように、図7の構成と類似しており、異なるのは、図7の円筒状の遮光部材13,14の代りに、板状の遮光部材15を収納固定したものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
このように構成された従来の変倍式双眼実体顕微鏡装置においては、次のような問題点が存在する。各例とも、解像力、明るさ、を向上させるため、レンズ径をなるべく大きくする必要がある。しかし、そうすると左右光路の径は広がり、相互の光路の迷光が入りやすくなり、フレアーを生じコントラストが低下するため遮光部材が必要になる。
【0012】
また、変倍範囲を広げるためには、変倍の最小倍率、最大倍率位置、又はその中間位置で本体等に固定され、変倍時に移動しないレンズ群と変倍時に移動するレンズ群の距離を小さくし移動枠の移動量を大きくする必要があるが、図6の場合、遮光部材9,10により移動部材5の移動範囲に規制されるため、移動部材5の移動量を大きくすることができず、逆に移動部材5の移動量を大きくしようとすると、遮光部材9,10の長さを十分に確保することができず、遮光にすきまができる。つまり、変倍範囲の広い、コントラストの良い像の顕微鏡が構成できない。
【0013】
これに対して、図7、図8の例では、図6における上記問題は解決されるが、左右の光学系を遮光板で完全に分離し、左右の移動部材を独立させて駆動させなければならないため、構成部品が多く原価高となる可能性が高いばかりでなく、また構成部品が増えることにより調整する空間が減り、調整作業がしにくく、さらに左右光路間隔を増やしたり、顕微鏡本体全長を長くしレンズ群間隔を増やす等も可能であるが、前者の場合立体感が不自然になる。また図6または図7、図8の例はいずれも顕微鏡が大きくなり、原価上、取り扱い上不利となる。
【0014】
本発明は上記実状に基づいてなされたもので、組立て調整がしやすく、変倍範囲が広く、かつ像が良く、原価を低廉化できる変倍式双眼実体顕微鏡を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に対応する発明は、左右のレンズ群を同時に保持し、かつ変倍のために移動する部材を有し、その部材の左右光軸間に空間を設け、その部分を通過させるように左右光路の遮光部材を設けたことを特徴とする変倍式双眼実体顕微鏡である。
【0016】
前記目的を達成するため、請求項2に対応する発明は、前記変倍のために移動する部材に、左右光軸間の空間を切り欠き溝、又は孔を形成したことを特徴とする請求項1記載の変倍式双眼実体顕微鏡である。
【0017】
前記目的を達成するため、請求項3に対応する発明は、前記遮光部材を左右光路間の遮光のみならず各光路も覆う様に広げた形状としたことを特徴とする請求項1記載の変倍式双眼実体顕微鏡である。
【0018】
請求項1〜3のいずれかに記載の発明によれば、変倍操作時に左右のレンズ群を保持した部材を移動させても、該部材が光路間に設けた遮光部材と干渉することがないため、移動レンズ群の光軸方向への移動範囲を大きくできる。また左右の移動部材を一体にし、かつ遮光部材を薄くすることにより、左右の光学系の間隔を小さくし、大きな径のレンズを使用することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1はその第1の実施形態の概略構成を示す縦断面図である。図1は図6の従来例と類似した構成であり、変倍操作時に移動する左右のレンズ群8を保持する移動部材16、例えば移動枠に、その光路間に図2(a)に示すように切り欠き溝16g、もしくは図2(b)に示すようにスリット状の孔16hを形成し、この切り欠き溝16gまたはスリット状の孔16hに、遮光部材17を挿通するように構成したものである。これ以外の点は、図6と同一構成である。図2は図1の移動部材16の上部から下方を見た図である。図1においても、移動部材16は図示しないガイド軸に沿って光軸方向に移動可能になっている。
【0020】
このように構成した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。変倍ハンドル3を回転させ、移動部材16を図示しないガイド軸に沿って光軸方向に移動させても、移動部材16が遮光部材17と干渉することなく移動することができるため、移動部材16の移動範囲の自由度を大きくでき、その結果左右レンズ群8を固定の左右レンズ群6,7に対して従来(図6)のものに比べてより接近移動させることができ変倍範囲を容易に広げることができる。
【0021】
また、遮光部材17も顕微鏡本体1の上下側壁間に配設できるので、その遮光部材17の長さを十分に長くできるため、相互の光路への迷光が入りにくくなり、コントラストの良い像が得られる。
【0022】
さらに、左右の移動部材16を一体にし、かつ遮光部材17を薄くすることにより、レンズ群8の直径も大きくでき、解像のよい明るい顕微鏡ができる。
また、左右光路のレンズ群8をーつの移動部材16に保持する構成のため、移動部材16の駆動機構が1つでよく、構成部品が少なくなり安価にできると共に、左右の変倍用レンズ群8を同時に移動させることができるため、左右の光学系の変倍倍率のアンバランスがなくなると共に、変倍の調整が容易にできる。
【0023】
<第2の実施形態>
図3の縦断面図に示すように、遮光部材18を顕微鏡本体1の上側壁に固定したものであり、これ以外の点は、前述の第1の実施形態と同一である。
【0024】
また、本実施形態では遮光部材18とは別に移動部材16の中央部を貫通固定するように遮光部材19を設けてもよい。
このように第2の実施形態を構成することにより、迷光やフレーアーの影響を受けやすい必要部分のみに遮光部材18を配置することによっても第1の実施形態と同様の効果が得られると共に、遮光部材18から離れた迷光やフレーアーの影響の少ない部分では、移動部材16を貫通した遮光部材19にて十分に防ぐことができる。
【0025】
<第3の実施形態>
図4の縦断面図に示すように、顕微鏡本体1の中間位置に、顕微鏡本体1等に固定されている開口絞り等の固定部材20を、図のように設ける場合の例である。この場合は、顕微鏡本体1内の上下側壁間に渡って配設する遮光部材を、例えば21と22の2個に分割した構成としたものである。
【0026】
また、この構成とは別に、開口絞り等の固定部材20の光路間に、図1の移動部材16と同様に切り欠き溝16gまたはスリット状の孔16hを形成し、遮光部材21,22を一体化するようにしてもよい。この場合も、前述の実施形態と同様な作用効果が得られる。
【0027】
<第4の実施形態>
図5の一部を断面して示す下面図に示すように、移動部材16に切り欠き溝16gまたはスリット状の孔16hを形成し、断面錨状の遮光部材23を挿通するように構成したものである。
【0028】
このように構成することにより、左右光路相互の遮光だけでなく、それ自身の光路または外部のからの迷光入射を防ぐこともできる。
<変形例>
本発明は、以上述べた実施形態に限定されず、例えば以下のように変形してもよい。すなわち、移動部材16を移動させる駆動方式は、カム軸式、カム溝式のいずれかの構成であっても同様に実施できる。また、上記の各実施形態では左右の変倍用レンズ群を一体に組み込んだ移動部材16を図示しないガイド軸に沿って移動可能に1つ設けたが、この移動部材16を複数設けることができる。
【0029】
【発明の効果】
以上述べた本発明によれば、組立て調整がしやすく、変倍範囲が広く、かつ像が良く、原価を低廉化できる変倍式双眼実体顕微鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変倍式双眼実体顕微鏡の第1の実施形態の縦断面図。
【図2】図1の移動部材と遮光部材との関係を説明するための図。
【図3】本発明の変倍式双眼実体顕微鏡の第2の実施形態の縦断面図。
【図4】本発明の変倍式双眼実体顕微鏡の第3の実施形態の縦断面図。
【図5】本発明の変倍式双眼実体顕微鏡の第4の実施形態の移動部材と遮光部材との関係を説明するための図。
【図6】従来の変倍式双眼実体顕微鏡の第1の例の縦断面図。
【図7】従来の変倍式双眼実体顕微鏡の第2の例の縦断面図。
【図8】従来の変倍式双眼実体顕微鏡の第3の例の縦断面図。
【符号の説明】
1…顕微鏡本体
2…変倍ハンドル軸
3…変倍ハンドル
4…変倍板カム
6,7,8…左右のレンズ群
16…切り欠き溝16gまたはスリット状の孔16hを有する移動部材
17…遮光部材
18,19…遮光部材
20…開口絞り等の固定部材
21,22…遮光部材
23…遮光部材

Claims (3)

  1. 左右のレンズ群を同時に保持し、かつ変倍のために移動する部材を有し、その部材の左右光軸間に空間を設け、その部分を通過させるように、左右光路の遮光部材を設けたことを特徴とする変倍式双眼実体顕微鏡。
  2. 前記変倍のために移動する部材に、左右光軸間の空間を切り欠き溝、又は孔を形成したことを特徴とする請求項1記載の変倍式双眼実体顕微鏡。
  3. 前記遮光部材を左右光路間の遮光のみならず各光路も覆う様に広げた形状としたことを特徴とする請求項1記載の変倍式双眼実体顕微鏡。
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