JP3208903B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JP3208903B2
JP3208903B2 JP05773793A JP5773793A JP3208903B2 JP 3208903 B2 JP3208903 B2 JP 3208903B2 JP 05773793 A JP05773793 A JP 05773793A JP 5773793 A JP5773793 A JP 5773793A JP 3208903 B2 JP3208903 B2 JP 3208903B2
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cam
ring
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groove
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徹 高山
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Nikon Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ移動装置を有す
るレンズ鏡筒に関し、特に、各レンズ群を所定の位置に
移動させるための機構を改良したレンズ鏡筒に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、ズームレンズ等の多群により構成
されるレンズ鏡筒においては、各レンズ群を所定の位置
に移動させるために、カム溝とカムピンを使用して行う
方式が広く行われている。
【0003】図4は、レンズ鏡筒の従来例を示す断面
図、図5は図4の従来例を展開して示す図である。マウ
ント部1は、不図示のカメラボディと結合するための部
分であり、固定筒3と一体になっている。固定筒3の外
側には、別の固定筒2が一体となるように結合されてい
る。固定筒2の外周には、ズーム操作環4が光軸回りに
回転可能に配置されており、光軸方向への移動は規制さ
れている。ズーム操作環4は、径小方向へ延伸する突起
4aを有している。
【0004】固定筒3の内周には、カム環5が嵌合して
いる。ズーム操作環4の突起4aは、固定筒2,3の逃
げ溝2a,3cを貫通して、カム環5に設けられた直線
溝5a(図5参照)に嵌入している。固定筒3には、カ
ムピン座8が小ネジ10により固定されている。カムピ
ン座8は、内側へ突出した突起部8aを有し、この突起
部8aは、固定筒3に設けられた直線溝3aに嵌入して
おり、突起部8aの内側にカムピン9が螺設されていて
いる。
【0005】カム環5には、カム溝5bが設けられてお
り、このカム溝5bには、カムピン9が嵌入している。
カム環5の内周には、レンズ群Iを保持するレンズ保持
筒6が嵌合している。レンズ保持筒6には、カムピン1
1が植設されており、カムピン11は、カム溝5cを貫
通して固定筒3の直進溝3bに嵌入している。
【0006】レンズ保持筒6の内周には、レンズ群IIを
保持するレンズ保持筒7が嵌合している。レンズ保持筒
7には、カムピン12が植設されており、カムピン12
は、レンズ保持筒6に設けられた直進溝6aを貫通して
カム溝5dに嵌入している。カム溝5dは、突き抜けず
に天井付きの状態で形成されている。
【0007】各カム溝5a〜5d等が円周方向にどのよ
うに配置されているのかを示したものが図5の展開図で
ある。なお、A1の矢印が光軸の方向を示している。図
5に示すように、従来のレンズ鏡筒は、カム環5上に複
数のカム溝5a〜5dを干渉することのないように配置
している。また、カム溝5b,5dのように、接近して
設けなければならない場合には、カム溝5b,5dが形
成されているカム環5の強度を確保するために、図4に
示すように、カム溝5dを突き抜けにせず、天井を残し
た状態に形成していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のレンズ鏡筒においては、一部材上に多くのカム溝を設
けねばならない場合に、相互の干渉を避けるためカム溝
の全長が制限される。このことは、図4,図5に示した
ズームレンズにおけるカム環5を例して説明すると、カ
ム環5のズーム回転角θ1が制限される。したがって、
ズーム操作環4とカム環5が一体となって回転する回転
式ズームレンズの場合においては、ズーム回転角θ1が
大きくとれずに、カム溝5dの傾斜角が大きくなってし
まい、ズーミング操作が重くなる等の支障をきたしてい
た。
【0009】また、カム溝5dは、天井付きであるの
で、組立時にカムピン12を嵌入させるためには、カム
溝5dの一部の天井を切り欠いておかねばならず、突き
抜けカム溝と比較して、カム溝の加工に加えて、カムピ
ン12を組み込むための工具孔5eの加工が必要にな
り、二重の手間がかかっていた。
【0010】本発明の目的は、前述の課題を解決し、カ
ム溝の全長を大きくとることができ、しかも、カムピン
の組み込みのための工具孔を別に設ける必要がないレン
ズ鏡筒を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、固定環と、前記固定環の光軸側
に設けられ、内周面から内部に設けられた有底の第1案
内溝と、外周面から内部に設けられ溝深方向の投影領域
に前記第1案内溝と交差部を有し前記固定環によって位
置決めされた固定突起部が摺動する有底の外側案内溝と
を有する案内環と、前記案内環の光軸側に配置され、前
記第1案内溝と係合する第1案内ピンと第1レンズとを
有し、前記案内環の光軸を略中心とする回転によって光
軸方向に駆動する第1レンズ保持枠と、を有するレンズ
鏡筒である。
【0012】請求項2の発明は、請求項1に記載のレン
ズ鏡筒において、前記交差部は、前記案内環の内周面と
外周面とを貫通する貫通孔となっていることを特徴とす
るレンズ鏡筒である。 請求項3の発明は、請求項1又は
請求項2に記載のレンズ鏡筒において、前記案内環は、
内周面から内部に設けられた有底の第2案内溝をさらに
有し、前記案内環の内部に配置され、前記第2案内溝と
係合する第2案内ピンと第2レンズを有し、前記案内環
の光軸を略中心とする回転によって光軸方向に駆動する
第2レンズ保持枠をさらに有することを特徴とするレン
ズ鏡筒である。
【0013】
【作用】本発明においては、第1カムピンが係合する第
1カム溝をカム環の第1側(例えば、外周)に突き抜け
ない状態で設け、また、第2のカムピンが係合する第2
カム溝を前記カム環の第2側(例えば、内周)に突き抜
けない状態で設け、第1カム溝と第2カム溝が互いに交
差するように配置した。したがって、第1及び第2カム
溝が重ねて配置されるので、十分な回転角を確保するこ
とができ、ズーム操作などを円滑に行うことができる。
【0014】また、第1カム溝と第2カム溝が交差して
できる重なり部分に開口部が開くようなカム溝深さでカ
ム溝を形成し、その開口部をカム環の内周側に設けられ
たカム溝と係合するカムピンを組み込みのための工具孔
として利用するようにので、そのカムピンを組み込むた
めの工具孔を別に設ける必要もなくなる。
【0015】
【実施例】以下、図面などを参照しながら、実施例をあ
げて、さらに詳しく説明する。図1,図2は、本発明に
よるレンズ鏡筒の第1の実施例を示す展開図であり、図
1はワイド側に移動した状態、図2はテレ側に移動した
状態をそれぞれ示した図である。なお、前述した従来例
と同様な機能を果たす部分には、同一の符号を付して、
重複する説明は省略する。この実施例のカム環5では、
底付きカム溝105bと天井付きカム溝105dとは、
その1部が重なるように配置されており、その重なり部
分が孔105e(ハッチング部分)となっている。ま
た、固定筒3には、従来と同様にカムピン12を組み込
むための孔3dも設けられている。
【0016】上記のような実施例において、レンズ群
I,IIをそれぞれ所定の位置に移動させるには、図4に
おいて、操作環4を光軸回りに回転させて行う。操作環
4の回転に伴い、突起4aと直線溝5aの係合によっ
て、カム環5は一体となって回転する。そのときに、カ
ム環5の移動を規制するカムピン9とカム溝105bの
係合により、カム環5は回転しながら光軸方向に移動す
る。このカム環5の回転により、レンズ保持筒6,7
は、それぞれカムピン11,カム溝5c,直進溝3b及
びカムピン12,カム溝105d,直進溝6aなどの係
合により、光軸方向へ直進して所定の位置まで移動す
る。
【0017】図1の展開図は、ワイド側の状態を表した
ものであるが、これに対して、図2の展開図は、テレ側
へ移行した状態を表したものである。Aの矢印が光軸の
方向を示している。このレンズ鏡筒を組み立てる場合
に、カムピン12を組み込むためには、図2の状態で行
う。このときには、カムピン12は、カム溝105bと
カム溝105dの交わる部分にできた孔105e、及び
固定筒3に設けられている工具孔3dからのぞける状態
になるので、カムピン12を螺設することができる。
【0018】次に、図5に示した従来例と比較しなが
ら、さらに詳しく説明する。この実施例におけるカム環
5の回転角θと従来例の回転角θ1とは、θ1<θの関
係がある。つまり、カム溝105bとカム溝105dが
交わるような形で配置しているので、カム環5の回転角
θが大きくとれ、光軸方向に対するカム溝105dの傾
斜角αは、従来例の傾斜角α1に比較して小さくなって
おり、ズーミング操作の力量が減少する。
【0019】また、孔105eはカム溝105b,10
5dの加工によって生じる孔であるので、孔105e
は、カム溝105dの加工とは別に工具孔として別途加
工する必要がなく、従来例と比較して、作業工数を減ら
すことができる。
【0020】図3は、本発明によるレンズ鏡筒の第2の
実施例を示す展開図である。第2の実施例では、図3に
示すように、カム溝205bとカム溝205dを端点が
一致するように配置してある。このときには、孔205
eは円孔となり、切り欠きが最小になるので、強度上有
利である。
【0021】以上説明した実施例に限定されず、種々の
変形や変更が可能であり、それらも本発明に含まれる。
前述した実施例においては、2つのカム溝の溝幅を同じ
にしているが、溝幅が異なっていてもよい。例えば、第
1の実施例では、カム溝105dの溝幅がカム溝105
bの溝幅より小さくても差し支えない。また、固定筒が
カム環の外側、レンズ保持筒が内側にある例で説明した
が、最も前側のレンズ群を保持するレンズ保持筒などの
場合には、そのレンズ保持筒がカム環の外側にあること
もあるが、そのような場合であっても、本発明を適用す
ることができる。また、カム環の両側ともレンズ保持筒
であってもよい。
【0022】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、カム溝の全長を大きくとることができるので、十
分な回転角を確保することが可能になり、スムーズな操
作感が得られる。また、カム溝を重ねて配置することに
より、カムピンの組み込みのための工具孔を別に設ける
必要がなくなり、工数が低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレンズ鏡筒の第1の実施例(ワイ
ド側に移動した状態)を示す展開図である。
【図2】本発明によるレンズ鏡筒の第1の実施例(テレ
側に移動した状態)を示す展開図である。
【図3】本発明によるレンズ鏡筒の第2の実施例を示す
展開図である。
【図4】レンズ鏡筒の従来例を示す断面図である。
【図5】図4の従来例を展開して示す図である。
【符号の説明】
1 マウント 2,3 固定筒 5 カム環 6,7 レンズ保持筒 9,11,12 ピン 4 操作環 105b,105d カム溝 105e 孔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定環と、 前記固定環の光軸側に設けられ、内周面から内部に設け
    られた有底の第1案内溝と、外周面から内部に設けられ
    溝深方向の投影領域に前記第1案内溝と交差部を有し前
    記固定環によって位置決めされた固定突起部が摺動する
    有底の外側案内溝とを有する案内環と、 前記案内環の光軸側に配置され、前記第1案内溝と係合
    する第1案内ピンと第1レンズとを有し、前記案内環の
    光軸を略中心とする回転によって光軸方向に駆動する第
    1レンズ保持枠と、 を有する レンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、前記交差部は、前記案内環の内周面と外周面とを貫通す
    る貫通孔となっていること を特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のレンズ鏡
    筒において、 前記案内環は、内周面から内部に設けられた有底の第2
    案内溝をさらに有し、 前記案内環の内部に配置され、前記第2案内溝と係合す
    る第2案内ピンと第2レンズを有し、前記案内環の光軸
    を略中心とする回転によって光軸方向に駆動する第2レ
    ンズ保持枠をさらに有することを特徴とするレンズ鏡
    筒。
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