JP2002055268A - レンズ鏡筒およびその組立方法 - Google Patents

レンズ鏡筒およびその組立方法

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JP2002055268A
JP2002055268A JP2000245009A JP2000245009A JP2002055268A JP 2002055268 A JP2002055268 A JP 2002055268A JP 2000245009 A JP2000245009 A JP 2000245009A JP 2000245009 A JP2000245009 A JP 2000245009A JP 2002055268 A JP2002055268 A JP 2002055268A
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optical axis
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Toshifumi Touchi
敏文 登内
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Chinontec KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カム筒により移動されるレンズ枠を有するレン
ズ鏡筒へのレンズ枠の組込み作業を容易にするとともに
組み込み精度の向上を図る。 【解決手段】カム筒50に、カム筒50の前端縁からカ
ム溝51、52、53に繋がる溝部54を形成し、この
溝部54にレンズ枠10、20、30のカムピン11、
21、31を通してカム溝51、52、53にカムピン
11、21、31を係合させるようにしたため、カムピ
ン11、21、31をレンズ枠10、20、30から取
り外さなくてもレンズ鏡筒1に組込むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ鏡筒に係
り、更に詳しくは、レンズ鏡筒内に配置されるガイド筒
とカム筒の相互作用によって光軸方向に所定の移動を行
うレンズ枠を有するレンズ鏡筒の構造およびその組立方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光軸に沿って所定の結像を得るために移
動するレンズ枠を有する従来のレンズ鏡筒は、レンズ枠
をガイドするガイド筒と、このガイド筒を挿嵌しガイド
筒に対して光軸を一致させた状態で光軸周りに回動可能
に保持されるカム筒とを有している。そして、ガイド筒
の内側には、ガイド筒とカム筒に係合しカム筒の回動に
対応して光軸に沿って所定の移動を行うレンズ枠が保持
されている。
【0003】ガイド筒には、光軸と平行な方向にガイド
溝が形成され、またカム筒にはガイド溝に所定の角度で
交差するカム溝が形成されていて、ガイド溝とカム溝の
交差部の光軸方向の位置はカム筒の回動により変位す
る。また、交差部のカム筒の回動量に対する変位量は、
ガイド溝とカム溝の交差角度の大小に依存し、この角度
が大きい場合は交差部の変位量が大きくなり、逆に角度
が小さい場合は変位量は小さくなる。
【0004】レンズ枠は、環状体を成し、このレンズ枠
の外周縁部はガイド筒の内周面に内接するように形成さ
れている。また、レンズ枠の外周縁部には直径方向に突
出するカムピンが取付けられている。レンズ枠のカムピ
ンは、ガイド溝とカム溝の両溝に挿入され、それらと係
合する構造となっている。すなわち、カムピンは、交差
部でガイド溝とカム溝に係合していて、カム筒がガイド
筒の周りで回動されると、交差部の光軸方向への変位に
追従してレンズ枠もガイド筒内を光軸方向に移動するこ
とになる。つまり、レンズ鏡筒中のレンズ枠の所望の移
動に対応させてカム溝を形成することで、カム筒を回動
させればレンズを保持したレンズ枠を所望の距離分だけ
移動させることができる。
【0005】ここで、従来、上記のように構成されるレ
ンズ鏡筒におけるレンズ枠の組込みは次のように行って
いる。すなわち、レンズ枠に取付けられるカムピンは、
ガイド溝とカム溝の交差部で、ガイド筒とカム筒の両方
に係合することを要するため、レンズ枠にカムピンを取
付けた状態におけるレンズ枠のカムピンの先端までの外
径は、ガイド筒の外径より大きく、しかもカム筒の内径
より大きく構成されていなくてはならない。
【0006】したがって、カムピンが取付けられた状態
でレンズ枠をガイド筒内に挿嵌しようとしても、カムピ
ンがガイド筒あるいはカム筒の端縁部に干渉してしまう
ため挿嵌することができない。そのため、カムピンをレ
ンズ枠から取り去り、先ず、レンズ枠だけをガイド筒内
に挿嵌し、そうしてレンズ枠のカムピンが取付けられる
部分が交差部を介してカム筒の外側から臨めるようにし
てレンズ枠をガイド筒内に保持し、この状態でカムピン
をカム筒の外側から交差部を通してレンズ枠に螺結合等
により取付けるという作業を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、レンズ枠のカ
ムピンが取付けられる位置と交差部とを一致させる作業
や狭い交差部を通してカム筒およびガイド筒の内側にあ
るレンズ枠にカムピンを取付ける作業は、熟練を要しす
るという問題や作業効率が悪く、製造コストの上昇を招
くといった問題点を有している。
【0008】しかも、カムピン、ガイド溝およびこれら
に対応して形成されるカム溝は、レンズ枠の保持と移動
を確実に行えるように、1つのレンズ枠に対し複数箇
所、例えば、120度の等間隔でレンズ枠の外周縁部と
ガイド筒とカム筒に、カムピンとガイド溝とカム溝がそ
れぞれ3箇所設けられているのが一般的であり、複雑な
構成となっている。さらに、レンズ枠は、その移動動作
や倍率設定に応じて複数個備えられるため構造が一層複
雑化し、熟練性や作業効率に関する問題はレンズ鏡筒の
製造、大きな問題点となっている。
【0009】また、レンズ枠は、レンズ鏡筒に組込まれ
る前にカムピンを取付けた状態で検査冶具上で所定の動
作をするかどうかの確認検査を行い、この検査に合格し
た物について組込み作業が開始される。しかし、検査に
合格したレンズ枠は、組込みに際しては上述したように
ガイド筒あるいはカム筒との干渉を避けるため一旦カム
ピンを外すという余分な作業を要するということにな
る。さらに、確認検査の後、カムピンを一旦取り外し、
さらに装着し直すと、確認検査時のレンズ枠の動作を確
保できなくなるという問題点も生じがちとなっている。
【0010】つまり、レンズ枠の動作は、カムピンとカ
ム溝の係合に支配されるため、カムピンの取付状態が検
査時と組込み時で異なると所定の動作を行えないといっ
た問題が生ずる。確認検査時と組込み後でのカムピンの
締め付けトルク等の装着状態を同一にすることは困難で
あるため、装着状態が変わってしまうことにより、カム
溝とカムピンの係合状態が確認検査時と変わってしま
い、確認検査では所定の動作を行っていても組込み後の
完成品の動作で所定の動作を行わない虞が生じてしまう
のである。
【0011】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたものであり、レンズ鏡筒にレンズ枠を組み込む
際の作業の容易化と組み込み精度の向上を図ることがで
きるレンズ鏡筒およびその組立方法を提案することを目
的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のレンズ鏡
筒は、レンズを保持する枠体とこの枠体の周囲に備えら
れる係合手段を有するレンズ枠と、レンズ枠が挿嵌され
この挿嵌されたレンズ枠の係合手段に作用しレンズ枠を
光軸方向に直進移動するようにガイドするガイド溝を有
するガイド筒と、ガイド筒が挿嵌され係合手段に作用し
レンズ枠を光軸方向の所定の位置に移動するカム手段を
有するカム筒とを備えるレンズ鏡筒であって、ガイド溝
はガイド筒の光軸方向の一方の端縁部から光軸に沿う方
向に切り込まれるスリット状の孔溝であって、カム筒に
はガイド筒のガイド溝が切り込まれる側の端縁と同一方
向の1端縁からカム手段に繋がり、係合手段をカム筒と
光軸方向で干渉することなくカム手段まで導入するため
の導入手段が形成され、ガイド溝と導入手段はガイド筒
とカム筒の径方向で互いに重なる位置を有するものとし
ている。
【0013】この構成では、カム溝とカム筒の端縁に繋
がる導入手段が形成され、この導入手段とガイド溝がガ
イド筒とカム筒の周方向で重なっているため、係合手段
を導入手段とガイド溝を通してカム溝に導入させること
ができるため、レンズ枠に係合手段が取付けられた状態
のままでもレンズ枠をガイド筒内に挿嵌することができ
る。
【0014】請求項2記載のレンズ鏡筒は、請求項1記
載の発明に加え導入手段をカム筒の内周面に形成される
凹状の溝部としている。この構成では、導入手段がカム
筒の内周面に形成される凹溝であり、カム筒の外周面側
で従来と同様にカム筒の表面が連続することとなるた
め、カム筒の強度を低下を少なく抑えることができる。
【0015】請求項3記載のレンズ鏡筒は、上述の各発
明のレンズ鏡筒に加えカム手段にはその一端側にレンズ
枠の所定の位置への移動に寄与しない延長カム手段を含
み、導入手段はこの延長カム手段に繋がっているものと
している。この構成では、導入手段が延長カム手段に繋
がっているので、レンズ枠の移動に際して、導入手段が
係合手段に影響して所定の移動に支障を来たすことがな
い。
【0016】請求項4記載のレンズ鏡筒は、請求項1か
ら3のいずれか1項記載の発明に加え、複数のレンズ枠
とこれらに個々に対応して形成された複数のカム手段を
有し、導入手段は、複数のカム手段に繋がっている。こ
の構成では、複数のレンズ枠について、係合手段を取付
けたままの状態でもレンズ枠をガイド筒内に挿嵌するこ
とができる。
【0017】請求項5記載のレンズ鏡筒は、請求項4記
載のレンズ鏡筒において、複数のレンズ枠をガイド筒内
に挿嵌される順序で光軸方向に重ね、その状態における
相前後するレンズ枠の係合手段同士の光軸方向における
間隔を、複数のカム手段と導入手段とが交差する箇所に
おける光軸方向に相前後するカム手段同士の間隔と等し
くなるように設定している。
【0018】この構成では、各レンズ枠を光軸方向に所
定の順序で重ねた状態でガイド筒内に挿嵌すると、相前
後するレンズ枠の係合手段同士の間隔が、導入手段とカ
ム手段とが交差する箇所における相前後するカム手段同
士の光軸方向の間隔と等しくなっているため、複数のレ
ンズ枠を重ねた状態で導入手段から入れるとカム手段に
対応することとなり一度の作業でガイド筒内に挿嵌する
ことができる。
【0019】請求項6記載のレンズ鏡筒鏡筒組立方法
は、請求項4又は5記載のレンズ鏡筒における、係合手
段付きの複数のレンズ枠の内、少なくとも2以上のレン
ズ枠についてこれらのレンズ枠の係合手段が光軸方向に
整列する状態で保持する保持手段により保持し、この保
持手段に保持した状態でレンズ枠をガイド筒及びカム筒
内に挿嵌し、保持されているレンズ枠のそれぞれの係合
手段を所定のカム手段に位置させるようにしている。
【0020】そして、この組立方法では、複数のレンズ
枠を係合手段が光軸方向に整列させた状態で保持できる
保持手段を用いてレンズ枠をガイド筒内に挿嵌する作業
を行うため組立作業を効率的に行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1から図9を参照して説明する。なお、この実施の形態
で示すレンズ鏡筒1は、プロジェクタ用となっている
が、通常のフィルム用のカメラやデジタルカメラ、ビデ
オカメラ等のカメラ、顕微鏡、望遠鏡等種々の装置に適
用することができる。
【0022】図1はレンズ鏡筒の構造を表わしている分
解斜視図で、レンズ鏡筒1は3つのレンズ枠10、2
0、30と、ガイド筒40と、フォーカシング鏡筒保持
筒42と、カム筒50と、フォーカシング鏡筒60とで
構成されている。なお、このレンズ鏡筒1の光軸を図中
Oで示される一点鎖線で表わし、以下の説明において図
1中の光軸Oの右方を前方、左方を後方とし、光軸Oの
前方に向かう方向を向いたときの時計周りの方向を右方
向、反時計周りの方向を左方向として説明する。
【0023】レンズ枠10、20、30は、それぞれ略
環体を呈していて環体の内周側にレンズ10L 、レン
ズ20L 、レンズ30Lがそれぞれ保持され、これら
のレンズが光軸Oに沿って前後に移動して所定の位置に
移動することで所望の結像を得ることに寄与する。
【0024】レンズ枠10の外周縁部には、図2に示す
ように係合手段としてのカムピン11 が光軸O周りに
120度の等間隔で計3箇所に取付けられている。カム
ピン11は、中空の円柱体を呈すカラー12とその中空
部を貫通しレンズ枠に螺結合する螺子13とから構成さ
れている。カラー12は、螺子13によりこのカラー1
2の中心軸が光軸Oに対し直交するするようにレンズ枠
10に取付けられている。
【0025】カムピン21、31もカムピン11と同様
にカラー部22、32と螺子23、33から構成されて
おり、レンズ枠20およびレンズ枠30の外周縁部に1
20度の等間隔でそれぞれ計3箇所に取付けられてい
る。なお、22、32はそれぞれカラー12と同一のカ
ラーで、螺子23、33はそれぞれ螺子13と同一の螺
子である。
【0026】ガイド筒40には、図3に示すようにこの
ガイド筒40の前端縁部から後方に向けて光軸Oの方向
に沿って切り込まれる直線状のスリットとなる孔溝状の
ガイド溝43が、光軸Oに対してその周囲に120度の
等間隔で3本形成されている。このガイド溝43は、レ
ンズ枠10、20、30をガイド筒40内に挿嵌したと
きに、レンズ枠10、20、30に取付けられているカ
ムピン11、21、31のそれぞれに左右両側から係合
して、レンズ枠10、20、30を、左右方向、すなわ
ち光軸Oの周りに回転することを阻止しながら、このガ
イド溝43により光軸Oに沿って前後方向に移動可能に
ガイドするようになっている。
【0027】なお、ガイド筒40の内径40Dとレンズ
枠10、20、30の外径10D1、20D1、30D1
は、レンズ枠10、20、30がガイド筒本体41内を
光軸Oと直交する方向にガタつくこと無くスムーズに前
後方向に移動できるように、40D>10D1、2D1、
30D1の大きさに設定されている。また、ガイド溝4
3の溝幅43Mとカムピン11、21、31の外径も同
様にレンズ枠10、20、30がガタつくこと無くガイ
ド筒40内を前後に移動できるように43M>カムピン
11、21、31の外径となる値に設定されている。
【0028】以上のように、ガイド筒40には、各レン
ズ枠10、20、30が、カムピン11、21、31を
ガイド溝43によってガイドされながら前後に移動でき
るようにガイド筒40内に挿嵌されている。
【0029】フォーカシング鏡筒保持筒42は、ガイド
筒40の前端にねじによってガイド筒40と一体となる
ように設けられている。このフォーカシング鏡筒保持筒
42の内径42Dは、レンズ枠10、20、30のカム
ピン11、21、31を含めた外径10D2、20D2、
30D2よりも大きな径で形成されている。フォーカシ
ング鏡筒保持筒42とガイド筒40とは、光軸Oと直交
する段部44を接合部として一体の構造で形成されてい
る。
【0030】段部44には、3つのガイド溝43のそれ
ぞれに対応して各ガイド溝43に連続する切欠き45が
形成されている。この切欠き45は、段部44の一部を
切り取る形で形成され、ガイド筒40を光軸Oの前方か
ら見た場合に、その切欠き45は、その段部44の全長
44Mにガイド筒本体41の厚さ41Mを加えた高さL
1となるように形成されている(図4参照)。
【0031】この切欠き45は、ガイド溝43の溝幅4
3Mと同じ幅でフォーカシング鏡筒保持筒42の後端ま
で延びている。また、光軸Oから切欠き45のフォーカ
シング鏡筒保持枠42側の端縁部までの距離L2の2倍
は、レンズ枠10、20、30の外径10D2、20D
2、30D2より長くなっている。したがって、カムピン
11、21、31が取り付けられているレンズ枠10、
20、30を組み込む際、カムピン11、21、31が
フォーカシング鏡筒保持筒42に干渉(突き当たる)す
ることがない。さらに、カムピン11、21、31を切
欠き45を通過させてガイド溝43に係合させること
で、段部44にカムピン11、21、31が干渉するこ
ともなくガイド筒40内に挿嵌することができる。
【0032】ガイド筒40には、このガイド筒40の前
端部と後端部の近傍に筒体の外周側に突出するフランジ
部46、47が形成されていて、このフランジ部46、
47の外周面に後述のカム筒50の内周面が載置され光
軸Oの周りに回動可能に支持されるようになっている。
【0033】なお、ガイド溝43は、フランジ部47の
前側面のところまで形成されている。また、フランジ部
47の後側でガイド溝43の延長線上に当る部分には、
フランジ部47と間隔40Sを隔てて突起片48が3つ
のガイド溝43にそれぞれ対応して計3つ形成されてい
る。この突起片48を含めたガイド筒40の外径48D
は、フランジ部46と47の各外径46D、47Dと同
じに形成されている。
【0034】次にカム筒50の構造について図5から図
7を参照しながら説明する。
【0035】カム筒50には、レンズ枠10、20、3
0のそれぞれの移動動作を規定するカム手段としてのカ
ム溝51、52、53がカム筒50の内周面と外周面を
貫通するスリットを呈する孔溝状に形成されている。な
お、本実施の形態では、カム溝51、52、53を孔溝
状のものとしているが、カム筒50の内周面側に形成さ
れる凹溝として形成してもよい。
【0036】各カム溝51、52、53は、図7に示す
ように、それらを一組としてそれぞれ同一形状のものが
光軸Oの周りに120度の間隔で3組形成されている。
また、各カム溝51、52、53は、それぞれ本カム部
51A、52A、53Aと、延長カム部51B、52
B、53Bとで構成されている。このカム筒50には、
ガイド筒40が挿嵌され、フランジ部46、47がカム
筒50の内周面と全周に渡って当接してカム筒50を支
持しカム筒50がガイド筒40の周りに回動可能になっ
ている。
【0037】すなわち、ガイド筒40のフランジ部4
6、47の各外径46D、47Dとカム筒50の内径と
は、上述したようにカム筒50がその内周面を全周に渡
ってフランジ部46と47にガタなく当接した状態で支
持されてガイド筒40の周りに回転することができよう
に設定されている。
【0038】カム筒50の後端縁には、内径側に突出す
るフランジ部55が形成されている。このフランジ部5
5の内側の内径55Dは、ガイド筒本体41(ガイド筒
40の筒状部)の外径より大きいが、フランジ部47の
外径47Dや外径48Dより小さく形成されていて、ガ
イド筒40をカム筒50内に挿嵌したとき、フランジ部
55がフランジ部47の後側面に係合し、カム筒50の
ガイド筒40対する前方への位置決めを行うようになっ
ている。
【0039】フランジ部55には、3つの突起片48に
それぞれ対応する位置に突起片48よりやや幅広でカム
筒50に及ぶ切欠き56が形成されている。つまり、ガ
イド筒40は、切欠き56に突起片48を通して、フラ
ンジ部55にガイド筒40側のフランジ部47が係合す
るまでカム筒50内へ挿入されることになる。そうし
て、フランジ部55にフランジ部47が係合するまでガ
イド筒40をカム筒50に挿入した状態で、カム筒50
を光軸O周りに回転すると、フランジ部55が、フラン
ジ部47と突起片48との間の間隔40Sの間に挟持さ
れるようになる。間隔40Sは、フランジ部47と突起
片48の間でフランジ部55が前後にガタなく挟持され
るように設定されていて、カム筒50はフランジ部47
と突起片48とにより前後への移動が規制されることに
なる。
【0040】本カム部51A、52A、53Aは、図7
のカム筒50を内側から見た展開図に示されるように、
レンズ枠10、20、30の所望の移動動作に対応して
形成されるカム溝であり、レンズ枠10、20、30を
所望の移動位置に導くように光軸Oに対して適宜の角度
を有して形成されている。他方、延長カム部51B、5
2B、53Bは、本カム部51A、52A、53Aに連
続して形成されるカム溝であるが、カム筒50を回転し
てもレンズ枠10、20、30は移動しないように光軸
Oに沿った方向に直交するように形成されている。
【0041】カム筒50の内周面には、光軸Oに沿って
カム筒50の前端縁から延長カム溝51Bと52Bを通
って延長カム溝53Bに繋がる導入手段としての溝部5
4が直線的に形成されている。この溝部54は、カム筒
50の内周面に凹溝部として形成され、溝部54の箇所
でカム筒50の肉厚は薄くなっていて、溝部54の深
さ、つまり、光軸Oから溝部54の底部までの距離54
Rの2倍が、レンズ枠10、20、30のカムピン1
1、21、31を含めた外径10D2、20D2、30D
2よりわずかに大きくなるように形成されている。した
がって、ガイド溝43と溝部54とがガイド筒40とカ
ム筒50の周方向で重なるようにガイド筒40とカム筒
50の光軸O周りの位置を調整すると、レンズ枠10、
20、30は、カムピン11、21、31を装着した状
態のままで、これらカムピン11、21、31がガイド
溝43と溝部54を通って各レンズ枠10、20、30
の所定の延長カム部51B、52B、53Bに導入する
ことができる。
【0042】ここで、切欠き56は、3つの溝部54に
対応して各溝部54の延長線上に形成されていて、突起
片48が切欠き56を通るようにガイド筒40をカム筒
50内に挿入した状態では、ガイド溝43と溝部54と
は周方向位置が同一となり、ガイド筒40とカム筒50
の径方向、つまり光軸Oに直交する方向で重なるように
配列することになる。そのため、ガイド筒40をカム筒
50に挿嵌したときには、カム筒50の外から確認し難
いガイド溝43と溝部54とが自動的に重なることとな
り、両者を容易に重ねることができる。
【0043】なお、溝部54は、カム筒50の前端縁か
ら延長カム部51B、52B、53Bに繋がるように切
り込まれるスリットを呈する孔溝として形成してもよい
が、本実施の形態で示されるように、カム筒50の外周
側の部分を残す凹溝とすることによりカム筒50の強度
の低下を少なく抑えることができる。
【0044】フォーカシング鏡筒60は、図2に示すよ
うに、フォーカスレンズ60Lを有する可動環61とフ
ォーカス環62とから構成されている。フォーカス環6
2は、フォーカシング鏡筒保持筒42内に挿入されてい
る。そうして、フォーカシング鏡筒保持筒42に形成さ
れるスリット64(図3参照)を通ってビス65がフォ
ーカス環62に螺合して締め込まれたときに、ビス65
の頭部がフォーカシング鏡筒保持筒42に圧着されるこ
とでフォーカス環62はフォーカシング鏡筒保持筒42
に対して固定される。
【0045】可動環61とフォーカス環62には、互い
に螺結合する不図示の螺子部が形成されていて、可動環
61を光軸Oの周りに回動させてこの螺子部の結合量を
変えることで、可動環61が光軸Oに沿って前後に進退
して撮像の焦点合せが行われる。
【0046】次に、以上に説明した本実施の形態にかか
るレンズ鏡筒1の組立について説明するとともに、上述
の説明に引き続きさらにレンズ鏡筒1の構造についても
説明をする。
【0047】先ず、カム筒50の前方の開口部から、こ
のカム筒50内にガイド筒40を挿嵌する。このとき、
上述したように、ガイド筒40の突起片48がカム筒5
0の切欠き56を通るように、すなわち、突起片48と
切欠き56が光軸Oに沿って概ね一列になるようにガイ
ド筒40とカム筒50の位置を合わせて、ガイド筒40
のフランジ部47とカム筒50のフランジ部55が係合
するまでガイド筒40をカム筒50内に挿嵌する。突起
片48と切欠き56が光軸O方向に沿って一列に位置し
てガイド筒40がカム筒50内に挿嵌されているとき
は、ガイド溝43と溝部54は、周方向の位置が一致
し、かつ、各筒体の径方向で重なった状態になってい
る。
【0048】この状態でレンズ枠10、20、30を順
次ガイド筒40内に挿嵌し、各レンズ枠10、20、3
0のカムピン11、21、31をそれぞれ対応するカム
溝51、52、53の延長カム部51B、52B、53
Bに位置させる。つまり、光軸Oから溝部54の底部ま
での距離54Rの2倍は、レンズ枠10、20、30の
カムピン11、21、31を含めた外径10D2、20
D2、30D2より大きいため、溝部54とガイド溝43
が一致した状態のときは、凹状の溝部54ではカムピン
11、21、31がカム筒50の前端縁と干渉すること
なく、レンズ枠10、20、30は、カムピン11、2
1、31を装着したままの状態でカム筒50に挿嵌され
ているガイド筒40内に挿嵌することができる。
【0049】続いて、カム筒50を左方向へ回転させ
る。すなわち、カムピン11、21、31が溝部54と
延長カム部51B、52B、53Bの交差部に位置して
いる状態からこれらカムピン11、21、31がそれぞ
れ対応する本カム部51A、52A、53A側よりに偏
位する方向に回転させることで、ガイド溝43と溝部5
4の周方向での重なりをずらし、カムピン11、21、
31がそれぞれ対応するカム溝51、52、53、正確
には延長カム部51B、52B、53Bによって前後の
移動が規制されるようにする。そうして、さらにカム筒
50を回転させ、本カム部51A、52A、53Aが係
合ピン11、21、31の位置に来るまで回転させる。
【0050】なお、上記のようにガイド溝43と溝部5
4との周方向での重なりがずれるようにカム筒50が回
転されると、切欠き56が突起片48からずれて突起片
48とフランジ部47との間にフランジ部55が挟ま
れ、カム筒50の前後への移動が規制されることにな
る。
【0051】フランジ部46は、光軸Oの方向に幅広に
形成されている。そして、このフランジ部46には、1
80度の等間隔で、カム筒回転量規制溝46Aが3箇所
形成されいる。このカム筒回転量規制溝46Aは、カム
筒50の回転量、つまり図7中の移動範囲Dで示す長さ
と同じ長さで形成されている。またカム筒50の前端部
は、径方向の外側に肉厚に形成されたフランジ部57が
形成されている。このフランジ部57には、カム筒回転
規制溝46A内に突出する螺子58が通されている。こ
の螺子58は、本カム部51A、52A、53Aの端部
51As、52As、53Asがカムピン11、21、
31の位置にあるとき、カム筒回転量規制溝46Aの左
端部46Asに当接するようにフランジ部54に通さ
れ、この螺子58がカム筒50を左右へ回転したときに
カム筒回転規制溝46Aの左右端に係合することでカム
筒50の回転量が規制される。
【0052】つまり、本カム部51A、52A、53A
の端部51As、52As、53Asがカムピン11、
21、31の位置までカム筒50が回転すると、螺子5
8とカム筒回転量規制溝46Aの左端46Asと当接し
カム筒50の回転が阻止されるため、カム筒50を左方
向へ回転しすぎても係合ピン11、21、31と端部5
1As、52As、53Asとが衝突してしまうことが
なく、カム筒50を保護することができる。
【0053】また、カム筒50を右方向へ回転して本カ
ム溝51A、52A、53Aの端部51Ae、52A
e、53Aeがカムピン11、21、31の位置まで回
転すると、螺子58とカム筒回転量規制溝46Aの右端
46Aeと当接し、カム筒50の回転が阻止されるた
め、延長カム部51B、52B、53Bが係合ピン1
1、21、31に位置してしまうことはなく、ひいて
は、カムピン11、21、31が溝部54に位置してし
まうことでレンズ枠10、20、30がカム溝51、5
2、53から抜けてしまうことを防止している。
【0054】なお、カム筒50の右方向への回転量が規
制されずに延長カム部51B、52B、53Bがカムピ
ン11、21、31に位置したとしても、光軸Oと直交
する方向に形成される延長カム部51B、52B、53
Bによっては、レンズ枠10、20、30は光軸O方向
には移動することができないため、レンズ鏡筒1による
結像には影響しない。
【0055】また、溝部54は、延長カム部51B、5
2B、53Bに繋がっているため、レンズ枠10、2
0、30の移動に際して溝部54の存在が影響すること
がない。つまり、たとえば、溝部54を本カム部51
A、52A、53Aに繋げた場合には、カム筒50の回
転時に溝部54が本カム部51A、52A、53Aに繋
がる位置で、カムピン11、21、31は前方あるいは
前後方向に係合する部分を失うため、カムピン11、2
1、31が本カム部51A、52A、53Aから外れて
レンズ枠10、20、30が所定の位置からずれたり、
あるいはカム筒50の回転に支障を来たす虞がある。し
かし、溝部54を延長カム部51B、52B、53Bに
繋げれば移動範囲Dの範囲外に溝部54が配置されるこ
ととなり、このような虞を回避することができる。
【0056】最後に、フォーカス環62をフォーカシン
グ環保持鏡筒42内に挿嵌し、螺子65で固定して、レ
ンズ鏡筒1の組立が完成する。
【0057】レンズ枠10、20、30は、図8に示す
ように、各レンズ10L、20L、30Lの前方面が同
一方向に向くように重ねたときの各カムピン11、2
1、31の間隔A、Bが溝部54と各延長カム部51
B、52B、53Bとの交差部分の光軸方向の間隔
A’、B’(図5および図7参照)と等しくなるよう
に、レンズ枠10、20、30の光軸O方向の肉厚を設
定している。つまり、光軸Oの方向に相前後するレンズ
枠10、20、30同士が光軸O方向で当接する際のレ
ンズ枠10、20、30の光軸Oの方向の肉厚を、間隔
A、Bと間隔A’、B’がそれぞれ等しくなるように設
定している。
【0058】また、各レンズ枠10、20、30には、
各カムピン11、21、31が光軸O方向に一列に整列
した状態で、各レンズ枠10、20、30を光軸O方向
に貫通する孔10P、20P、30Pと溝10Q、20
Q、30Qが形成されている(図2参照)。ガイド筒4
0にレンズ枠10、20、30を挿嵌する際には、図9
のように、略U字型の保持手段となるレンズ枠保持ピン
70の一方のピン部71をレンズ孔10P、20P、3
0Pに前方側から突き通し、また他方のピン部72を溝
10Q、20Q、30Qに係合する。このようにして、
3つのレンズ枠10、20、30を一度に保持し、レン
ズ枠10、20、30を重ねた状態、すなわち各カムピ
ン11、21、31間の間隔A,Bを各カム溝51,5
2,53の間隔A’,B’に等しくした状態でガイド筒
40内に挿嵌して、一度の作業で複数のレンズ枠10,
20,30をガイド筒40内に挿嵌する。
【0059】上述した実施の形態は、本発明の好適な実
施の形態の例であるが、これに限ることなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々の変更実施可能である。例
えば、図10に示すように、治具となるレンズ枠保持ピ
ン70の溝10Q、20Q、30Qを係合する側のピン
部72に、レンズ枠10、20、30と当接することで
相前後するレンズ枠10、20、30のカムピンの間隔
A、Bが間隔A’,B’で保持されるように係合突起7
3,74,75を形成するようにしてもよい。この場合
は、上述のようにレンズ枠10、20、30の光軸O方
向への肉厚を各レンズ枠10、20、30が当接したと
き、間隔A’,B’となるようにしなくとも、突起7
3、74、75の間隔を適当に設定することでカムピン
の間隔A,Bを間隔A’,B’に合わせることができ
る。この構成では、レンズ枠10、20、30の構造に
自由度を持たせることができ、製造コストを低減でき
る。
【0060】なお、係合突起73,74,75の高さ
(大きさ)を係合突起73>係合突起74>係合突起7
5の関係とし、溝10Q、20Q、30Qの切り込み量
を溝10Q>20Q>30Qとすることで組み込みミス
の防止も図ることができ、好ましいものとなる。
【0061】レンズ枠10、20、30の円柱状の各カ
ムピン11、21、31に代えて、他の係合手段、たと
えば、レンズ枠10、20、30の外周の一部を僅かに
突出させた突出部を一体的に形成するようにしても良
い。また、カム手段としては、貫通するカム溝51、5
2、53以外に、貫通しない凹溝としたり、カム筒50
の内周に突出する案内ガイドをカム手段としても良い。
さらに、導入手段としては、溝部54の代わりに内周側
に突出した案内ガイドとしても良いが、カム手段も上述
の案内ガイドとする必要もある。また、保持手段となる
レンズ保持ピン70は、ホッチキスの弾となるピンのよ
うな形状とするのではなく、針のように1本、すなわ
ち、ピン部71のみとしたり、3本のピン部を有する形
状としたり等、他の形状のものとしても良い。
【0062】また、上述の実施の形態では、カムピン1
1、21、31、ガイド溝43、カム溝51、52、5
3、溝部54がそれぞれ3つ設けられているもを示した
が、少なくとも各1つあれば良い。さらに、カム溝5
1、52、53のいずれか1つとそれぞれ対応するレン
ズ枠10、20、30の1つのみが存在するレンズ鏡筒
にも本発明を適用することができる。また、カム筒50
をガイド筒40の内部に挿嵌する構造のものにも適用す
ることができる。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載のレンズ鏡筒によれば、カ
ム溝とカム筒の端縁に繋がる導入手段が形成され、この
導入手段とガイド溝がガイド筒とカム筒の周方向で重な
っているため、係合手段を導入手段とガイド溝を通して
カム溝に導入されるため、レンズ枠に係合手段が取付け
られた状態のままでもレンズ枠をガイド筒内に挿嵌する
ことができる。このため、レンズ枠をレンズ鏡筒に組み
込む際の作業の容易化と組み込み精度の向上が図れる。
【0064】請求項2記載のレンズ鏡筒によれば、導入
手段が内周面に形成される凹状の溝部であり、外周面側
でカム筒が連続しているため、カム筒の強度を低下を少
なく抑えることができる。さらに、請求項3記載のレン
ズ鏡筒によれば、導入手段が延長カム手段に繋がってい
るので、レンズ枠の移動に際して、導入手段が係合手段
に影響して所定の移動に支障を来たすことがない。
【0065】また、請求項4記載のレンズ鏡筒によれ
ば、複数のレンズ枠についても、係合手段を取付けたま
まの状態でもレンズ枠をガイド筒内に挿嵌することがで
きる。このため、複雑な構成のレンズ鏡筒においてもレ
ンズ枠の組み込み作業が容易化される。さらに、請求項
5記載のレンズ鏡筒によれば、各レンズ枠を光軸方向に
所定の順序で重ねた状態でガイド筒内に挿嵌すると、相
前後するレンズ枠の係合手段同士の間隔が、導入手段と
カム手段とが交差する箇所における相前後するカム手段
同士の光軸方向の間隔と等しくなっているため、複数の
レンズ枠を重ねた状態で導入手段から入れると各カム手
段に対応することとなり一度の作業で複数のレンズ枠を
ガイド筒内に挿嵌することができる。
【0066】請求項6記載のレンズ鏡筒の組立方法によ
れば、複数のレンズ枠の係合手段が光軸方向に整列させ
られた状態でこれらのレンズを保持できる保持手段を用
いてレンズ枠をガイド筒内に挿嵌する作業を行うため作
業を効率的に行うことができる。また、レンズ枠の係合
手段を調整後に取り外す必要がなくなり、組み込み精度
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ鏡筒の1実施の形態を示す
分解斜視図である。
【図2】図1のレンズ鏡筒に組み込まれているレンズ枠
とフォーカシング鏡筒を示す分解斜視図である。
【図3】図1のレンズ鏡筒に組み込まれているガイド筒
の斜視図である。
【図4】図3のガイド筒を光軸の前方から見た正面図で
ある。
【図5】図1のレンズ鏡筒に組み込まれているカム筒の
斜視図である。
【図6】図5のカム筒を後方から見た背面図である。
【図7】図5のカム筒の内側から見た展開図である。
【図8】図1のレンズ鏡筒に組み込まれる複数のレンズ
枠をレンズの前方面を同一方向に向けて重ねた状態を示
す側面図である。
【図9】図1のレンズ鏡筒に組み込まれる複数のレンズ
枠を治工具とするレンズ枠保持ピンに保持した状態を表
わす図である。
【図10】図1のレンズ鏡筒に組み込まれる複数のレン
ズ枠を係合突起を有するレンズ枠保持ピンに保持した状
態を表わす図である。
【符号の説明】
1 レンズ鏡筒 10 レンズ枠 10L レンズ 11 カムピン(係合手段) 20 レンズ枠 20L レンズ 21 カムピン(係合手段) 30 レンズ枠 30L レンズ 31 カムピン(係合手段) 40 ガイド筒 42 フォーカシング鏡筒保持筒 43 ガイド溝 50 カム筒 51 カム溝(カム手段) 51A 本カム部 51B 延長カム部(延長カム手段) 52 カム溝(カム手段) 52A 本カム部 52B 延長カム部(延長カム手段) 53 カム溝(カム手段) 53A 本カム部 53B 延長カム部(延長カム手段) 54 溝部(導入手段) 60 フォーカシング鏡筒 70 レンズ枠保持ピン(係合手段) O 光軸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズを保持する枠体とこの枠体の周囲
    に備えられる係合手段を有するレンズ枠と、 上記レンズ枠が挿嵌され、この挿嵌されたレンズ枠の上
    記係合手段に作用し上記レンズ枠を光軸方向に直進移動
    するようにガイドするガイド溝を有するガイド筒と、 上記ガイド筒が挿嵌され上記係合手段に作用し上記レン
    ズ枠を光軸方向の所定の位置に移動させるカム手段を有
    するカム筒とを備えるレンズ鏡筒であって、 上記ガイド溝は、上記ガイド筒の光軸方向の一方の端縁
    部から光軸に沿う方向に切り込まれるスリット状の孔溝
    であって、 上記カム筒には上記ガイド筒の上記ガイド溝が切り込ま
    れる側の端縁と同一方向の1端縁から上記カム手段に繋
    がり、上記係合手段を上記カム筒と光軸方向で干渉する
    ことなく上記カム手段まで導入するための導入手段が形
    成され、 上記ガイド溝と上記導入手段は、上記ガイド筒と上記カ
    ム筒の周方向で互いに重なる位置を有することを特徴と
    するレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 前記導入手段は、前記カム筒の内周面に
    形成される凹状の溝部であることを特徴とする請求項1
    記載のレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 前記カム手段には、その一端側に前記レ
    ンズ枠の所定の位置への移動に寄与しない延長カム手段
    を含み、前記導入手段は、この延長カム手段に繋がって
    いることを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ鏡
    筒。
  4. 【請求項4】 複数の前記レンズ枠とこれらに個々に対
    応して形成された複数の前記カム手段を有し、前記導入
    手段は、複数の前記カム手段に繋がっていることを特徴
    とする請求項1から3のいずれか1項記載のレンズ鏡
    筒。
  5. 【請求項5】 前記複数のレンズ枠を前記ガイド筒内に
    挿嵌される順序で光軸方向に重ね、その状態における相
    前後する前記レンズ枠の前記係合手段同士の光軸方向に
    おける間隔を、前記複数のカム手段と前記導入手段とが
    交差する箇所における光軸方向に相前後するカム手段同
    士の間隔と等しくなるように設定することを特徴とする
    請求項4記載のレンズ鏡筒。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載のレンズ鏡筒におけ
    る係合手段付きの複数のレンズ枠の内、少なくとも2以
    上のレンズ枠についてこれらのレンズ枠の前記係合手段
    が光軸方向に整列する状態で保持する保持手段により保
    持し、この保持手段に保持した状態で前記レンズ枠を前
    記ガイド筒及び前記カム筒内に挿嵌し、保持されている
    レンズ枠のそれぞれの係合手段を所定のカム手段に位置
    させるようにして組み立てることを特徴とするレンズ鏡
    筒の組立方法。
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