JPH09211292A - レンズ鏡筒及びそれを用いた光学機器 - Google Patents

レンズ鏡筒及びそれを用いた光学機器

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JPH09211292A
JPH09211292A JP3743496A JP3743496A JPH09211292A JP H09211292 A JPH09211292 A JP H09211292A JP 3743496 A JP3743496 A JP 3743496A JP 3743496 A JP3743496 A JP 3743496A JP H09211292 A JPH09211292 A JP H09211292A
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JP
Japan
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barrel
cam
guide cylinder
optical axis
cylinder
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Application number
JP3743496A
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English (en)
Inventor
Harushige Yamamoto
晴滋 山本
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光軸上移動させてズーミング又はフォーカス
を行う為の複数のレンズ保持部材を筐体内に組立て易
く、かつ正確に組立てることができるレンズ鏡筒及びそ
れを用いた光学機器を得ること。 【解決手段】 内周面にヘリコイドを有する固定筒の該
ヘリコイドと螺合して回転しつつ光軸方向に移動する第
1カム筒、該第1カム筒と一体化して回転せずに進退す
る直進ガイド筒、該直進ガイド筒の内側に位置し、該第
1カム筒と直進ガイド筒の相対回動により該直進ガイド
筒に対して回転しながら光軸方向に移動する第2カム
筒、該第1カム筒の回動力を伝達する為の該第2カム筒
の複数のカムピン、該直進ガイド筒の開口部、該直進ガ
イド筒と第1カム筒が組めるようにそれらに設けたバヨ
ネット等を適切に設定したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレンズ鏡筒及びそれ
を用いた光学機器に関し、特に変倍用(ズーミング用)
又はフォーカス用のレンズ群を保持しているレンズ群保
持鏡筒を、変倍又はフォーカスの際に円滑に且つ精度良
く光軸上移動することができるビデオカメラやフィルム
カメラ等の光学機器に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりビデオカメラやフィルムカメラ
等の光学機器のレンズ鏡筒においては変倍用又はフォー
カス用のレンズ群を保持したレンズ群保持鏡筒を、所定
の関係を維持しつつ光軸上移動させている。
【0003】このうち差動ズーム機構を有する光学機器
のレンズ鏡筒においては差動カムリング(差動カム筒)
にレンズ保持部材を組込むことのできる位相状態(組込
むようにした状態)においては該カムリングに回転力を
付与する為の複数の駆動ピンが、該カムリングを光軸方
向に沿って回転しながら進退するように成す為の、例え
ば固定筒のカム溝に組込めないように成していた。そし
て差動カムリングを一定角度回転させて初めて全部の駆
動ピンが組込めるように成している。
【0004】この他の方法としては差動カムリングにレ
ンズ保持部材を組込むことのできる位相状態において全
ての駆動ピンを組込むことができるようにしていた。
【0005】これに対して本出願人は特開平7−435
84号公報においてカムリングの内周面に設けた直進ガ
イド筒を回転させることで相対的に固定筒に対してカム
リングを回転させて駆動ピンを組込むようにしたレンズ
鏡筒を提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の光学機器におけ
るレンズ鏡筒において、ある一定の角度だけ差動カムリ
ングを固定筒に対して回転させなければ駆動ピンが組込
めないような構成では、カムリングと固定筒を何らかの
手段により回転させなければならなかった。
【0007】特に装置全体の小型化の為に直進ガイド筒
を廃止する構成ではレンズ保持部材を後ろ側から押して
上記差動カムリングと固定筒のリードを利用して差動カ
ムリングを固定筒に対して回転させる必要が出てくる。
この為、組立作業性が異常に悪くなったり、上記リード
が単一リードではなく、組込み位相近傍においてリード
を持たないようなカムであったときには後ろからレンズ
保持部材を押しても上記固定筒に対して差動カムリング
は回転せず、駆動ピンが組込めないという問題点が発生
する。
【0008】これに対して差動カムリングにレンズ保持
部材を組込むことができる位相状態において全ての駆動
ピンを組込むようにする方法ではレンズ保持部材が差動
カムリング内に組込めるような位相まで固定筒に対して
差動カムリングが回転可能となるので不用意にレンズ保
持部材が脱落するという問題点が発生してくる。
【0009】本発明はレンズ保持部材を光軸方向に駆動
させる為の各部材を適切に設定することにより、レンズ
保持部材の外周の直進案内筒を廃止し、組立作業性が良
く、不用意に組立途中でレンズ保持部材が脱落するのを
防止してレンズ保持部材を光軸方向に精度良く移動させ
ることができるレンズ鏡筒及びそれを用いた光学機器の
提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のレンズ鏡筒は、
(1−1)内周面にヘリコイド(135a)を有する固
定筒(135)の該ヘリコイドと螺合して回転しつつ光
軸方向に移動する第1カム筒(136)、該第1カム筒
(136)と一体化して回転せずに進退する直進ガイド
筒(139)、該直進ガイド筒(139)の内側に位置
し、該第1カム筒(136)と直進ガイド筒(139)
の相対回動により該直進ガイド筒(139)に対して回
転しながら光軸方向に移動する第2カム筒(140)、
該第2カム筒(140)のインナーカム溝(140d)
に係合して該直進ガイド筒(139)と該第2カム筒
(140)の相対回転により、該第2カム筒(140)
に対して光軸方向に移動する少なくとも2つのレンズ保
持部材(102,104,123)とを有し、該2つの
レンズ保持部材を該第2カム筒(140)に組込むよう
にした位相状態Aにおいて、該第1カム筒(136)の
回動力を伝達する為の該第2カム筒(140)の複数の
カムピン(141)の一部を組込むことができるように
該直進ガイド筒(139)には開口部(139e)を形
成した部分と組込むことができないように該直進ガイド
筒(139)には開口が閉ざされている部分が形成され
ており、該複数のカムピン(141)の全てが該直進ガ
イド筒に組込める位相状態Bにおいて該位相状態Bは該
直進ガイド筒(139)と第1カム筒(136)が組め
るようにそれらに設けたバヨネット(139a,136
d,136e)を設定した位相であり、該位相状態Bは
沈胴状態よりも沈胴方向手前に回動した領域に設けてい
ることを特徴としている。
【0011】本発明の光学機器は、構成要件(1−1)
のレンズ鏡筒を用いて所定面上に画像情報を形成してい
ることを特徴としている。
【0012】本発明の鏡筒部材の組込み方法は、(2−
1)内周面にヘリコイド(135a)を有する固定筒
(135)の該ヘリコイドと螺合して回転しつつ光軸方
向に移動する第1カム筒(136)、該第1カム筒(1
36)と一体化して回転せずに進退する直進ガイド筒
(139)、該直進ガイド筒(139)の内側に位置
し、該第1カム筒(136)と直進ガイド筒(139)
の相対回動により該直進ガイド筒(139)に対して回
転しながら光軸方向に移動する第2カム筒(140)、
該第2カム筒(140)のインナーカム溝(140d)
に係合して該直進ガイド筒(139)と該第2カム筒
(140)の相対回転により、該第2カム筒(140)
に対して光軸方向に移動する少なくとも2つのレンズ保
持部材(102,104,123)とを有し、該2つの
レンズ保持部材を該第2カム筒(140)に組込むよう
にした位相状態Aにおいて、該第1カム筒(136)の
回動力を伝達する為の該第2カム筒(140)の複数の
カムピン(141)の一部を組込むことができるように
該直進ガイド筒(139)には開口部(139e)を形
成した部分と組込むことができないように該直進ガイド
筒(139)には開口が閉ざされている部分が形成され
ており、次いで位相状態Aより該複数のカムピン(14
1)の全てが該直進ガイド筒に組込める位相状態Bに設
定し、該位相状態Bは該直進ガイド筒(139)と第1
カム筒(136)が組めるようにそれらに設けたバヨネ
ット(139a,136d,136e)を設定した位相
であり、位相状態Bより沈胴状態へ移行させていること
を特徴としている。
【0013】本発明の光学機器は、構成要件(2−1)
の鏡筒部材の組込み方法で構成したレンズ鏡筒を用いて
所定面上に画像情報を形成していることを特徴としてい
る。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態1の要部
斜視図である。図2〜図5は各々図1の一部分の展開説
明図、図6は図1の一部分の概略図、図7は本実施形態
のレンズ鏡筒の沈胴状態の要部断面図、図8,図9は各
々本実施形態の撮影系の広角端と望遠端の要部断面図で
ある。
【0015】図中、101は第1群レンズ(不図示)を
保持する第1群レンズホルダー、102は第1群レンズ
ホルダー101を保持する第1群レンズ鏡筒である。1
03は第2群レンズ(不図示)を保持する第2群レンズ
ホルダー、104は第2群レンズホルダー103を保持
する第2群レンズ鏡筒である。
【0016】105はシャッター地板であり、光軸前方
側には2つのシャッター羽根、106,107をその回
転中心穴106a,107aまわりに回転自在に支持す
る回転支軸105a,105bが形成されている。又シ
ャッター羽根106,107にはシャッター駆動マグネ
ット108の駆動ピン108aが係合する為の被駆動穴
106b,107bが形成されている。
【0017】シャッター駆動マグネット108はその一
端の回転中心穴108bをシャッター地板105の回転
支軸(不図示)により回転自在に支持されると共に他端
側の回転中心軸108cはマグネットカバー109の支
持穴(不図示)に回転自在に支持されている。シャッタ
ー駆動マグネット108の回転によりシャッター羽根1
06,107を回転駆動することでシャッター地板10
5の光軸まわりに形成されたアパーチャ開口105cの
開閉動作を行ない、フィルム(感光面)への適正露光を
行っている。シャッター駆動マグネット108は2極着
磁されたフェライトマグネットより成り、以下の磁気回
路の作用により回転駆動されている。
【0018】110,111,112は各々閉磁路を形
成するヨーク、113はヨーク110,111,112
に起磁力を発生させる駆動コイルである。ヨーク112
の光軸方向の足部112a,112bとヨーク110,
111の光軸方向の足部110a,111aは組付時、
駆動コイル113の中央開口113a内に互いにその板
厚分よけ合って嵌入され、これにより閉磁路を形成して
いる。このようにして組み付けられた状態で駆動コイル
113に適宜通電を行なうことでヨーク110,111
のマグネット対向極歯110b,111bに磁極を形成
し、シャッター駆動マグネット108の回転駆動により
シャッター開閉駆動を行なっている。
【0019】シャッター羽根106,107の更に光軸
前方側には羽根仕切板114が配置され、該羽根仕切板
114とシャッター地板105の間でシャッター羽根1
06,107を摺動自在に保持している。羽根仕切板1
14の光軸前方側にはズーミングにより全開絞り径を可
変制御する為の可変絞り115,116が配置されてい
る。該可変絞り115,116の回転中心に形成された
穴115a,116aは前述シャッター地板105に形
成された回動支軸105a,105bに回動自在に軸支
されている。この為羽根仕切板114には回動支軸10
5a,105bが貫通出来るよう、逃げ穴114a,1
14bが形成されている。
【0020】該可変絞り115,116にはそれぞれが
閉方向に回動する方向に付勢バネ117がそれぞれのバ
ネ掛け115b,116bに引掛けられ、常時閉方向へ
の付勢が行なわれる。該可変絞り115,116には更
にシャッター地板105の最外周から外側に飛び出す位
置に半球状の絞りを形成した立ち曲げ部(突起部)11
5c,116cが形成されている。この半球状の突起部
115c,116cは組込み時、第1群レンズ鏡筒10
2の内周対応部に形成された2つのカム部102a,1
02bにそれぞれ前記付勢バネ117の作用により押し
付けられている。
【0021】そして該突起部115c,116cはズー
ミングによる光軸方向の相対位置変化により前記カム部
102a,102bに沿って位置規制が行なわれ、その
結果、全開絞り形状が撮影系のズーミングによる焦点距
離に応じて変化するように構成されている。又前記カム
部102a,102bの反対側の面102c,102d
は可変絞り115,116の半球状の突起部115c,
116cの移動範囲を逃げた逃げカムを構成しており、
略光軸方向に沿って形成されている。
【0022】118は可変絞り押さえ部材である。可変
絞り押さえ部材118は前記可変絞り115,116を
羽根仕切板114との間で摺動自在に保持し、シャッタ
ー地板105にネジ等(不図示)により固定されてい
る。
【0023】119は第3群レンズ(不図示)を保持す
る第3群レンズホルダー、120はガイドブッシュであ
る。第3群レンズホルダー119の開口穴119aにガ
イドブッシュ120が圧入等により固定されている。1
21は第3群ガイドバーであり、前記ガイドブッシュ1
20が摺動自在に嵌合し、第3群レンズホルダー119
を光軸方向に移動可能なように保持している。
【0024】122は第3群振れ止めバーであり、第3
群レンズホルダー119の係合用の切欠き部119bを
摺動自在に保持している。第3群ガイドバー121と第
3群振れ止めバー122の作用により第3群レンズホル
ダー119は略光軸に沿って平行に移動している。第3
群ガイドバー121の光軸方向の後端部121aは後地
板123の係合穴123aに保持され、先端径小部12
1bは第3群傾き調整板124の係合穴124aに係合
保持されている。シャッター地板105と後地板123
はネジ等公知の手段により固定され、第3群傾き調整板
124は可変絞り押さえ部材118に公知の波ワッシャ
ーを挟んでネジ等で固定され、偏芯ピン等により決めら
れた量だけ移動可能なように成してある。該第3群傾き
調整板124の作用により各種部品公差等による第3群
レンズの傾きを補正している。
【0025】1230は第3群片寄せバネであり、第3
群ガイドバー121と同軸に配置され、一端が第3群傾
き調整板124に、他端が第3群レンズホルダー119
のガイドブッシュ120の圧入部端面に当接し、第3群
レンズホルダー119を常時光軸後方向に付勢する役目
を果たしている。
【0026】次に第3群レンズホルダー119を光軸前
後方向に駆動するステッピングモーターの各要素につい
て説明する。1240と125は各々ヨークでコイル1
26をそれぞれの立ち曲げ部1240a,125aに嵌
装し、1つの閉磁路を形成している。
【0027】同様にヨーク127,128もコイル12
9をそれぞれの立ち曲げ部127a,128aに嵌装
し、1つの閉磁路を形成している。それぞれのヨーク1
25,1240,127,128に形成されたマグネッ
ト対向極歯1240b,125b,127b,128b
の中心軸上には第3群送りネジ131が配置されてい
る。第3群送りネジ131には10極着磁されたマグネ
ット130が接着剤等により固定され、光軸前側をシャ
ッター地板105に、後側を後地板123にそれぞれ回
転可能に保持されている。
【0028】132は送りナットである。該送りナット
132は第3群レンズホルダー119のナット受け部1
19cに保持され、更に第3群送りネジ131に螺合し
ている。送りナット132と第3群レンズホルダー11
9のナット受け部119cには一定量の隙間が設定され
ているが、前述第3群片寄せバネ1230の作用によ
り、第3群レンズホルダー119はガタ分だけ光軸後方
側へ常に片寄せされている。
【0029】133はステップモーターを構成するヨー
ク1240,125,127,128を後地板123と
の間で位置決め保持する為の押さえ板であり、ネジ等
(不図示)により後地板123に固定されている。組込
み状態においては押さえ板133の開口穴133aから
送りネジ131のネジ部131aが貫通露出し、マグネ
ット130は押さえ板133よりも光軸後方側でヨーク
1240,125,127,128のマグネット対向極
歯1240b,125b,127b,128bの内周部
に位置する状態となっている。
【0030】以上のように構成された状態でコイル12
6,129への通電を適宜、切換えることによって公知
のステッピングモーターとしてマグネット130が回転
し、この結果、送りネジ131とナット132の作用に
より第3群レンズホルダー119を略光軸方向に沿って
移動させている。134は第4群レンズ(不図示)を保
持する第4群レンズホルダーであり、後地板123の光
軸後側の収納部に保持されている。
【0031】以上述べたシャッター地板105から第4
群レンズホルダー134までの各部品により可変絞りユ
ニット,シャッター駆動ユニット,第3群レンズ駆動用
ステッピングモーターユニット,第4群レンズを内包し
た第3,第4群レンズユニットを構成している。
【0032】本実施形態における撮影系は、第1から第
4群レンズより成り、各レンズ群を移動させて変倍を行
なう第4群ズームレンズより成っている。又第4群レン
ズと絞り間隔がズーミングによって変化しないズームタ
イプより成っている。
【0033】次に本実施形態のズーム駆動機構について
説明する。135はカメラ本体(不図示)にネジ等で固
定され、本実施形態の光学系を支える固定筒である。固
定筒135の内周部にはメスヘリコイド135aが形成
されている。
【0034】図2は該固定筒135を図1に示すように
光軸前方から見て水平左方向の角度を0°として外面展
開した概略図である。136は第1差動カム筒(第1カ
ム筒)であり、固定筒135のメスヘリコイド135a
に、その後部オスヘリコイド136a及び後述するヘリ
コイドギア136bが螺合し、該ヘリコイドリードに沿
って光軸方向に回転しつつ進退自在となるように構成さ
れている。
【0035】図3は前記固定筒135と同様に外面展開
した概略図である。図3に示してあるように第1差動カ
ム136の後部にはオスヘリコイド136aのみが形成
された部分136aと、ギアとヘリコイドが共存する部
分136b、そしてギアのみが存在する部分136cが
存在する。オスヘリコイドの存在する領域136a,1
36bは固定筒135のメスヘリコイド135aとヘリ
コイド結合し、該第1差動カム筒136を光軸方向に回
転しながら進退可能に保持する機能を有している。そし
てギアも存在する領域136b部は図1のファインダー
駆動ギア137に噛み合って該第1差動カム筒136の
回転による駆動力を受けてファインダーズーム機構(不
図示)を駆動している。
【0036】次にギアのみが存在する領域(平歯ギア
部)136cに対応する固定筒135の内周部は該ギア
に干渉しないようにギア逃げ部135bが形成されてい
る。そして該平歯ギア部136cには減速機構(不図
示)を介したズーム駆動ギア138が噛み合い、該回転
力により第1差動カム筒136が回転しながら光軸方向
に進退する。このとき平歯ギア部136cにもヘリコイ
ドを共存させることでヘリコイド領域を広げることが考
えられるが、前記ズーム駆動力はその駆動負荷が大き
く、ヘリコイドを共存させるとギア部の肉が少なくな
り、ギア強度が低下し、ギアの破壊を招く恐れがある
為、あえてギア部136cのみで形成している。
【0037】これに対しギアとヘリコイドの共存部13
6bはそのギア部にかかるファインダーズーム駆動負荷
がズーム駆動負荷に比べて小さく、ギア強度上問題が無
いので、ヘリコイドとギアの共存で形成することでヘリ
コイド領域も広くすることを可能としている。
【0038】図1において139は第1差動カム筒13
6と光軸方向一体となり回転せずに進退する直進ガイド
筒である。
【0039】図4は直進ガイド筒139を図2と同様に
外面展開した概略図である。組込み状態において該直進
ガイド筒139の3ヶ所の突部139aは、第1差動カ
ム136の内周部に形成された3ヶ所の円周方向の溝部
136d(図3の紙面裏側に形成されていることを表し
た破線で示された3ヶ所の溝部)に相対摺動自在に支持
されている。そして後端フランジ部139bから更に外
周方向に突出した3ヶ所の突部139cは前記固定筒1
35の内周部に形成された3ヶ所の光軸方向溝部135
cに相対摺動自在に支持されている。
【0040】これにより第1差動カム筒136にズーム
駆動力が付与されると第1差動カム筒136が回転しな
がら光軸方向に進退する際、直進ガイド筒139は前述
の支持機構の作用により第1差動カム筒136と一体と
なって回転せずに光軸方向に進退することとなる。
【0041】140は第2差動カム筒(第2カム筒)で
外周後部に形成された複数のカムピン140aが前述直
進ガイド筒139の内周部に形成された対応する複数の
インナーカム溝139dに摺動自在に係合保持されてい
る。141は第2差動カム筒駆動ピンであり、組込み時
に第2差動カム筒140に固定されると共に、その先端
は直進ガイド筒139の3ヶ所の逃げ穴139eを貫通
し、第1差動カム136の内周部に形成された3ヶ所の
光軸方向溝部136eに相対摺動自在に係合している。
【0042】この結果、該駆動ピン141は第1差動カ
ム筒136の回転力を受けて、直進ガイド筒139に対
して第2差動カム筒140を回転させる力を発生させて
いる。該回転力により第2差動カム筒140は直進ガイ
ド筒139のインナーカム溝139dに沿って光軸方向
に進退することとなる。これにより第2差動カム筒14
0は光軸方向に進退する第1差動カム筒136に対して
更に光軸方向に進退することとなる。
【0043】図5は前述と同様にして第2差動カム筒1
40を外面展開したときの概略図であり、第2差動カム
筒140の内周面には更に前述の第1群レンズ鏡筒10
2の後部外周面に形成された3本のカムピン102eを
摺動自在に支持する3ヶ所のカム溝140bと、第2群
レンズ鏡筒104の後部円周面上に形成された3本のカ
ムピン104bを摺動自在に支持する3ヶ所のカム溝1
40cと第3,第4群レンズユニットを構成する後地板
123の外周部に形成された3本のカムピン123bを
摺動自在に支持する3ヶ所のカム溝(インナーカム溝)
140dとがそれぞれ形成されている。又第2作動カム
筒140はズーミングの為に光軸上、移動する少なくと
も2つのレンズ保持部材(102,104,123)を
保持している。
【0044】組込み時において第3,第4群レンズユニ
ットの構成部品の1つである後地板123は前述のよう
にカムピン123bが第2差動カム筒140のカム溝1
40dに相対回転自在に保持されると共に、3ヶ所の外
周突部123cが、前述直進ガイド筒139の内周面に
形成された3ヶ所の光軸方向溝部139fに摺動自在に
支持されているので、前記カム溝140dのリフトに沿
って回転せずに光軸方向に進退することとなる。
【0045】このとき第2群レンズ鏡筒104の2ヶ所
の円筒部104c,104dはシャッター地板105の
外周部に形成された切欠き部105d,105eに光軸
方向に摺動自在に支持されているので、第2差動カム筒
140の回転に伴って前記カム溝140cのリフトに沿
って回転せずに光軸方向に進退することとなる。
【0046】更にこの際第1群レンズ鏡筒102の内周
面に形成された2ヶ所の光軸方向突条102f,102
gは前述第2群レンズ鏡筒104の2ヶ所の円筒部10
4c,104dの外周部に形成された光軸方向溝部10
4e,104fに光軸方向摺動自在に支持されているの
で第2差動カム筒140の回転に伴って前記カム溝14
0bのリフトに沿って回転せずに光軸方向に進退するこ
ととなる。
【0047】以上説明したように、本実施形態の鏡筒は
固定筒135に対して第1差動カム筒136が光軸方向
に回転しながら進退し、同様に第1差動カム筒136に
対して第2差動カム筒140が光軸方向に同じ角度だけ
(固定筒に対して)回転しながら進退する。そして更に
第2差動カム筒140に対して各レンズ群が光軸方向に
今度は回転せずに進退することでズーミング動作が行な
われるような構成となっている。
【0048】図1において142,143は各々片寄せ
バネであり、第3,第4群レンズユニットと第2群レン
ズ鏡筒104を光軸方向に離反する方向に付勢し、各レ
ンズ群のカムピン102e,104b,123bとカム
溝140b,140c,140dとのガタを寄せ、ガタ
によるレンズ群の倒れ等による悪影響を取り除く為のも
のである。
【0049】該片寄せバネ142,143はシャッター
地板105の前述切欠き部105d,105e内に形成
され、光軸方向後ろ側が片寄せバネ142,143の当
接面としてシャッター地板105で塞がれた略U字状の
切欠き部105f,105gに収納されている。該切欠
き部105fの設定位置はシャッター羽根106が全閉
時に干渉しないようにシャッター羽根106の先端内径
部106cよりも羽根回転中心側であり、シャッター羽
根107が全開時に干渉しないようにシャッター羽根1
07が全開したときの羽根の外形部107dよりも更に
外側に設定してある。
【0050】同様に切欠き部105gの設定位置は、シ
ャッター羽根107が全閉時に干渉しないようにシャッ
ター羽根107の先端内径部107cよりも羽根回転中
心側であり、かつシャッター羽根106が全開時に干渉
しないようにシャッター羽根106が全開したときの羽
根の外形部106dよりも更に外側に設定してある。
【0051】図6はこの様子をシャッター地板105の
正面から見たときの概略図であり、シャッター羽根10
6,107が全閉したときを実線で、又全開したときの
を一点鎖線で示してある。
【0052】上述のような位置に片寄せバネ142,1
43を配置することで、本来はデッドスペースになりや
すい領域を有効に利用できるようにしている。一方、前
記片寄せバネ142,143の光軸前方側の端面は、第
2群レンズ鏡筒104の2ヶ所の円筒肉部104c,1
04dの円周面に形成された光軸方向突条104g,1
04hの光軸後方端面と当接している。
【0053】この結果、組込み状態において第2群レン
ズ鏡筒104と第3,第4群レンズユニットは片寄せバ
ネ142,143の作用により互いに離反する方向に片
寄せさせている。144は前述ズーム駆動ギア138を
固定筒135の決められた位置に回転自在に支持する為
の支軸である。
【0054】145は公知の摺動抵抗であり、カメラ本
体(不図示)にネジ等で固定されると共に、その被駆動
用突起145aが、前述直進ガイド筒139の係合穴部
139gに係合し、ズーミングにより直進ガイド筒13
9が進退する動きに連動して光軸方向に移動し、該直進
ガイド筒139の停止位置を電気信号に変換し出力して
いる。
【0055】該電気信号の状態から、カメラ本体に設け
た制御手段はその時の撮影系の焦点距離を判別し、該焦
点距離情報と公知の測距手段により得られた被写体距離
情報とから前述ステッピングモーターを駆動源として第
3群レンズを保持する第3群レンズホルダー119を光
軸方向に沿って進退し、被写体へのピント合わせ動作を
行なっている。
【0056】このように本実施形態の撮影系はズーミン
グ動作を所謂電子制御カム機構により行なっている。
【0057】次に本実施形態の撮影レンズ鏡筒の主要部
品の組立方法について説明する。第1レンズ鏡筒10
2、第2群レンズ鏡筒104、第3,第4群レンズユニ
ットをそれぞれ光軸方向移動自在に、かつ片寄せバネ1
42,143を組込んで組み合わせた状態で第2差動カ
ム筒140内に後ろからカムピンとカム溝の位相を合わ
せて光軸方向に沿って組み入れる。
【0058】次にその状態のまま今度は第2差動カム筒
140を直進ガイド筒139に後ろからカムピン140
aとカム溝139dの位相を合わせて図10(A)中の
矢印Dのように光軸方向に沿って組込む(図10(A)
参照)。
【0059】このとき第2差動カム筒駆動ピン141の
直進ガイド筒139に対する位相状態は図4中の一点鎖
線の丸で示した位置にあるので、3ヶ所のうち図中中央
の駆動ピン141のみ、組込みが可能となっている。こ
れは他のピンが組込めないように残り2つの対応逃げ穴
139eが形成されているからである(図10(B)参
照)。
【0060】図11にて、その詳細な説明を行なう。図
11は直進ガイド筒139の部分拡大図で、駆動ピン1
41が貫通する逃げ穴139eの形状説明図である。図
11(B)は図4の中央部分の逃げ穴139e形状で、
図11(A)は上下2ケ所の逃げ穴139e形状を表し
ている。
【0061】本実施形態では駆動ピン141を3本とし
ている為、図11(A)と図11(B)とは120度位
相のずれた部分の拡大図である。図11(A)の逃げ穴
139eは図11(B)の逃げ穴139eに比べ、その
開口部分が角度A°だけ閉じた(塞がった)形状になっ
ていて、その塞がった範囲を図11(A)中に斜線Bで
示す。この斜線Bがある為、残り2本の駆動ピン141
が組込めないようになっている。
【0062】今、組込み可能な1ヶ所のみに駆動ピン1
41を組込んだ状態で該ピンを図1中、反時計方向(図
10(C)中、矢印E)に角度A°回転させる(図10
(C)参照)。このとき、前述した片寄せバネ142,
143の作用により第3,第4群レンズユニットは光軸
後方へ押し戻されるので、これに逆らって光軸前方方向
に押圧力を加えながらピンを回転させる。そして残り2
つのピンが組込める状態まで第2差動カム筒140を直
進ガイド筒139に対して図1中の反時計方向に回転さ
せた後、図10(C)に示すように残り2つの駆動ピン
141を組込む。
【0063】この位置まで回転させると、前記回転量分
(角度A°)だけ前記第1群レンズ鏡筒102のカムピ
ン102e、第2群レンズ鏡筒104のカムピン104
b、そして後地板123に形成されたカムピン123b
は図5中の3ヶ所の組込み用光軸方向溝部140eから
それぞれの対応カム溝140b,140c,140d内
に誘い込まれ、図中組込み位置(図10(A),(B)
の状態)と沈胴位置(後述する図12(C)の状態)の
間に位置(図10(C),図12(A),図12(B)
の状態)することとなるので、前記片寄せバネ142,
143の付勢力により第3,第4群レンズユニットが第
2差動カム筒140から外れることはなくなる。
【0064】つまり組込み位置において駆動ピン141
を1本だけ組込み(図10(B))、その駆動ピン14
1を押して第2差動カム筒140を直進ガイド筒139
に対して回転させる手掛かりとすると共に一定量(角度
A°)だけ回転した位置で残りのピンを組込むことによ
り不用意に第2差動カム筒140が直進ガイド筒139
に対して回転し、各レンズ群が脱落することを防止して
いる。
【0065】次に前述3本の第2差動カム筒駆動ピン1
41が全て組込まれた位相状態(図10(C))におい
て直進ガイド筒139を第1差動カム筒136の後ろか
ら、図12(A)中、矢印Fのように光軸方向に沿って
組込む。
【0066】図12においては、第2差動カム筒14
0,直進ガイド筒139,並びに第1差動カム筒136
は一部の位相のみが分かるように上下をカットしてい
る。更に、第1差動カム筒136は斜線で示しており、
内面側の形状(図3の破線で示された形状)が分かるよ
うに、外周の肉を省略した状態で表されている。
【0067】このように直進ガイド筒139を光軸方向
に沿って組込む(図12(B)の状態)ことができるよ
うに第1差動カム筒136の内周部に形成された3ヶ所
の円周方向溝部136dの対応部には直進ガイド筒13
9の突起139aに対する組込み用の逃げ136f(図
3及び図12中の丸斜線領域)が形成されている。
【0068】この位相(図12(B)、つまり図10
(A)の状態から角度A°回転させた状態)は、通常使
用領域(沈胴〜ワイド〜テレ)外で、最初の組込み位相
(図10(A),図10(B))と沈胴位相(図12
(C))との中間にある位相である。この状態で固定筒
135に対して第1差動カム筒136のヘリコイド位相
を合わせて組込む。
【0069】その際、第1差動カム筒136は固定筒1
35に対し、回転しながら光軸方向に進んでゆく。これ
は両者がヘリコイド結合している為である。そして、第
1差動カム筒136内の各部品も固定筒135に対し、
回転しながら収納されることになるが、完全に組込まれ
る(沈胴状態)手前で、直進ガイド筒139の突部13
9cが固定筒135の光軸方向溝部135cに案内され
る。すると、その時点から直進ガイド筒139は固定筒
135に対して回転しなくなる。
【0070】つまり、第1差動カム筒136が直進ガイ
ド筒139の外周で回転することになる。この状態から
更に第1差動カム筒136を回転(図12(C)中の角
度C°)させて固定筒135内に沈胴状態として収納さ
せると、相対的に直進ガイド筒139に対し、第1差動
カム筒136が図12(C)中、矢印Gのように回転す
ることになる。
【0071】図12(B)では直進ガイド筒139の突
起139aは組込み用の逃げ136fの位相であった
が、図12(C)のように沈胴状態では円周方向溝部1
36d内に案内され、直進ガイド筒139は第1差動カ
ム筒136から外れることがなくなる。
【0072】このように直進ガイド筒139の突起13
9aと第1差動カム筒136の組込み用の逃げ136f
に更に円周方向溝部136dとの関係は、特定位相のみ
取外し可能な所謂「バヨネット」構造を成している。
【0073】つまり、 ・全ての駆動ピン141を第1差動カム筒136に組込
み可能な位相(図10(C))であり、かつバヨネット
構造によって直進ガイド筒139と第1差動カム筒13
6とが取外し可能な(中間位置)位相(図12(B)、
又図12(A)も同様の位相状態、例えば「位相状態
B」と呼ぶ)は、 ・第1群レンズ鏡筒102、第2群レンズ鏡筒104、
題3,第4群レンズユニットを第2差動カム筒140に
入れ、更にそれらを直進ガイド筒139に入れるときの
最初の組込み位相(図10(A)、又図10(B)も同
様の位相、例えば「位相状態A」と呼ぶ)と、 ・沈胴状態の位相(図12(C)、例えば「位相状態
C」と呼ぶ)と、の中間にある。
【0074】これを、図13において直進ガイド筒13
9の図4中の中央の逃げ穴139eと、そこから貫通す
る駆動ピン141の位置によって表す。まず最初の組込
み位相(位相状態A)にて中央の駆動ピン141を組込
み、角度A°回転させて中間位置(位相状態B)とし、
バヨネット組込みを行い、最後に角度C°回転させて沈
胴状態(位相状態C)とする。
【0075】つまり、バヨネット組込みの為の位相(位
相状態B)は通常使用領域(沈胴〜ワイド〜テレ)に対
し、沈胴状態(位相状態C)よりも更に最初の組込み位
相(位相状態A)側にあり、組立てに際し、各位相を順
々に経て組上げて行く為、鏡筒の各ズーム機構部品があ
る特定の位相でいっぺんに外れることはない。
【0076】そして、これら工程を経て撮影レンズ鏡筒
が完成する。
【0077】ズーミングによる各部の動きに関しては既
に述べてあるので省略する。
【0078】尚本発明では以上説明したレンズ鏡筒を用
いて感光面(フィルム面,CCD面)に画像情報を形成
する光学機器を構成している。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、レンズ保
持部材を光軸方向に駆動させる為の各部材を適切に設定
することにより、レンズ保持部材の外周の直進案内筒を
廃止し、組立作業性が良く、不用意に組立途中でレンズ
保持部材が脱落するのを防止してレンズ保持部材を光軸
方向に精度良く移動させることができるレンズ鏡筒及び
それを用いた光学機器を達成することができる。
【0080】特に本発明では全てのピンが組込める位相
の位置を沈胴状態よりも更に沈胴方向の領域とすること
によりレンズ保持部材が組込まれる位相状態において第
2カム筒(カムリング)に第1カム筒(オスヘリコイド
筒)の回転力を与える為のカムピンが組込めるように直
進ガイド筒に開口が形成されている部分が存在するの
で、そこにカムピンを組込んで該カムピンを手掛かりと
してカムリングを直進ガイド筒に対して回転させること
を可能とし、組立作業性を向上させると共に全てのピン
が組込める位相において残りのカムピンを組込めば、そ
れ以上カムリングは直進ガイド筒に対して回転しないの
でレンズ保持部材が不用意に脱落するのを防止すること
ができるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の要部斜視図
【図2】図1の固定筒の外面展開図
【図3】図1の第1差動カムの外面展開図
【図4】図1の直進ガイド筒の外面展開図
【図5】図1の第2差動カムの外面展開図
【図6】図1のシャッター地板の要部正面図
【図7】本発明の実施形態1のレンズ鏡筒の沈胴時の要
部断面図
【図8】本発明の実施形態1のレンズ鏡筒の広角端時の
要部断面図
【図9】本発明の実施形態1のレンズ鏡筒の望遠端時の
要部断面図
【図10】本発明に係る直進ガイド筒と第2差動カム筒
の組立状態の説明図
【図11】本発明に係る直進ガイド筒の開口形状(逃げ
穴)部分拡大図
【図12】本発明に係る第1差動カム筒と直進ガイド筒
の組立て状態の説明図
【図13】本発明において各組立て位相における直進ガ
イド筒と駆動ピンの位相関係の説明図
【符号の説明】 101 第1群レンズホルダー 102 第1群レンズ鏡筒 103 第2群レンズホルダー 104 第2群レンズ鏡筒 105 シャッター地板 106,107 シャッター羽根 108 シャッター駆動マグネット 109 マグネットカバー 110,111,112 ヨーク 113 駆動コイル 114 羽根仕切板 115,116 可変絞り 117 付勢バネ 118 可変絞り押さえ部材 119 第3群レンズホルダー 120 ガイドブッシュ 121 第3群ガイドバー 122 第3群振れ止めバー 123 後地板 124 第3群傾き調整板 1230 第3群片寄せバネ 1240,125,127,128 ヨーク 126,129 コイル 130 マグネット 131 第3群送りネジ 132 送りナット 133 押さえ板 134 第4群レンズホルダー 135 固定筒 136 第1差動カム筒 137 ファインダー駆動ギア 138 ズーム駆動ギア 139 直進ガイド筒 140 第2差動カム筒 141 第2差動カム筒駆動ピン 142,143 片寄せバネ 144 支軸 145 摺動抵抗

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面にヘリコイドを有する固定筒の該
    ヘリコイドと螺合して回転しつつ光軸方向に移動する第
    1カム筒、該第1カム筒と一体化して回転せずに進退す
    る直進ガイド筒、該直進ガイド筒の内側に位置し、該第
    1カム筒と直進ガイド筒の相対回動により該直進ガイド
    筒に対して回転しながら光軸方向に移動する第2カム
    筒、該第2カム筒のインナーカム溝に係合して該直進ガ
    イド筒と該第2カム筒の相対回転により、該第2カム筒
    に対して光軸方向に移動する少なくとも2つのレンズ保
    持部材とを有し、該2つのレンズ保持部材を該第2カム
    筒に組込むようにした位相状態Aにおいて、該第1カム
    筒の回動力を伝達する為の該第2カム筒の複数のカムピ
    ンの一部を組込むことができるように該直進ガイド筒に
    は開口部を形成した部分と組込むことができないように
    該直進ガイド筒には開口が閉ざされている部分が形成さ
    れており、該複数のカムピンの全てが該直進ガイド筒に
    組込める位相状態Bにおいて該位相状態Bは該直進ガイ
    ド筒と第1カム筒が組めるようにそれらに設けたバヨネ
    ットを設定した位相であり、該位相状態Bは沈胴状態よ
    りも沈胴方向手前に回動した領域に設けていることを特
    徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 請求項1のレンズ鏡筒を用いて所定面上
    に画像情報を形成していることを特徴とする光学機器。
  3. 【請求項3】 内周面にヘリコイドを有する固定筒の該
    ヘリコイドと螺合して回転しつつ光軸方向に移動する第
    1カム筒、該第1カム筒と一体化して回転せずに進退す
    る直進ガイド筒、該直進ガイド筒の内側に位置し、該第
    1カム筒と直進ガイド筒の相対回動により該直進ガイド
    筒に対して回転しながら光軸方向に移動する第2カム
    筒、該第2カム筒のインナーカム溝に係合して該直進ガ
    イド筒と該第2カム筒の相対回転により、該第2カム筒
    に対して光軸方向に移動する少なくとも2つのレンズ保
    持部材とを有し、該2つのレンズ保持部材を該第2カム
    筒に組込むようにした位相状態Aにおいて、該第1カム
    筒の回動力を伝達する為の該第2カム筒の複数のカムピ
    ンの一部を組込むことができるように該直進ガイド筒に
    は開口部を形成した部分と組込むことができないように
    該直進ガイド筒には開口が閉ざされている部分が形成さ
    れており、次いで位相状態Aより該複数のカムピンの全
    てが該直進ガイド筒に組込める位相状態Bに設定し、該
    位相状態Bは該直進ガイド筒と第1カム筒が組めるよう
    にそれらに設けたバヨネットを設定した位相であり、位
    相状態Bより沈胴状態へ移行させていることを特徴とす
    る鏡筒部材の組込み方法。
  4. 【請求項4】 請求項3の鏡筒部材の組込み方法で構成
    したレンズ鏡筒を用いて所定面上に画像情報を形成して
    いることを特徴とする光学機器。
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