JPH06250064A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JPH06250064A
JPH06250064A JP5057737A JP5773793A JPH06250064A JP H06250064 A JPH06250064 A JP H06250064A JP 5057737 A JP5057737 A JP 5057737A JP 5773793 A JP5773793 A JP 5773793A JP H06250064 A JPH06250064 A JP H06250064A
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cam
groove
cam groove
ring
pin
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Toru Takayama
徹 高山
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カム溝の全長を大きくとることができ、しか
も、カムピンの組み込みのための工具孔を別に設ける必
要をなくす。 【構成】 カム環5の内周および外周に、それぞれ突き
抜けない状態でカム溝105d,195bを交わらせて
配置して、カム溝の全長を大きくとれるようにして、所
定のズーム回転角θを確保するとともに、交差部分にで
きる孔105eを利用して、カムピン12を組み込むこ
とができるようにして、工具孔加工の手間を省いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ移動装置を有す
るレンズ鏡筒に関し、特に、各レンズ群を所定の位置に
移動させるための機構を改良したレンズ鏡筒に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、ズームレンズ等の多群により構成
されるレンズ鏡筒においては、各レンズ群を所定の位置
に移動させるために、カム溝とカムピンを使用して行う
方式が広く行われている。
【0003】図4は、レンズ鏡筒の従来例を示す断面
図、図5は図4の従来例を展開して示す図である。マウ
ント部1は、不図示のカメラボディと結合するための部
分であり、固定筒3と一体になっている。固定筒3の外
側には、別の固定筒2が一体となるように結合されてい
る。固定筒2の外周には、ズーム操作環4が光軸回りに
回転可能に配置されており、光軸方向への移動は規制さ
れている。ズーム操作環4は、径小方向へ延伸する突起
4aを有している。
【0004】固定筒3の内周には、カム環5が嵌合して
いる。ズーム操作環4の突起4aは、固定筒2,3の逃
げ溝2a,3cを貫通して、カム環5に設けられた直線
溝5a(図5参照)に嵌入している。固定筒3には、カ
ムピン座8が小ネジ10により固定されている。カムピ
ン座8は、内側へ突出した突起部8aを有し、この突起
部8aは、固定筒3に設けられた直線溝3aに嵌入して
おり、突起部8aの内側にカムピン9が螺設されていて
いる。
【0005】カム環5には、カム溝5bが設けられてお
り、このカム溝5bには、カムピン9が嵌入している。
カム環5の内周には、レンズ群Iを保持するレンズ保持
筒6が嵌合している。レンズ保持筒6には、カムピン1
1が植設されており、カムピン11は、カム溝5cを貫
通して固定筒3の直進溝3bに嵌入している。
【0006】レンズ保持筒6の内周には、レンズ群IIを
保持するレンズ保持筒7が嵌合している。レンズ保持筒
7には、カムピン12が植設されており、カムピン12
は、レンズ保持筒6に設けられた直進溝6aを貫通して
カム溝5dに嵌入している。カム溝5dは、突き抜けず
に天井付きの状態で形成されている。
【0007】各カム溝5a〜5d等が円周方向にどのよ
うに配置されているのかを示したものが図5の展開図で
ある。なお、A1の矢印が光軸の方向を示している。図
5に示すように、従来のレンズ鏡筒は、カム環5上に複
数のカム溝5a〜5dを干渉することのないように配置
している。また、カム溝5b,5dのように、接近して
設けなければならない場合には、カム溝5b,5dが形
成されているカム環5の強度を確保するために、図4に
示すように、カム溝5dを突き抜けにせず、天井を残し
た状態に形成していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のレンズ鏡筒においては、一部材上に多くのカム溝を設
けねばならない場合に、相互の干渉を避けるためカム溝
の全長が制限される。このことは、図4,図5に示した
ズームレンズにおけるカム環5を例して説明すると、カ
ム環5のズーム回転角θ1が制限される。したがって、
ズーム操作環4とカム環5が一体となって回転する回転
式ズームレンズの場合においては、ズーム回転角θ1が
大きくとれずに、カム溝5dの傾斜角が大きくなってし
まい、ズーミング操作が重くなる等の支障をきたしてい
た。
【0009】また、カム溝5dは、天井付きであるの
で、組立時にカムピン12を嵌入させるためには、カム
溝5dの一部の天井を切り欠いておかねばならず、突き
抜けカム溝と比較して、カム溝の加工に加えて、カムピ
ン12を組み込むための工具孔5eの加工が必要にな
り、二重の手間がかかっていた。
【0010】本発明の目的は、前述の課題を解決し、カ
ム溝の全長を大きくとることができ、しかも、カムピン
の組み込みのための工具孔を別に設ける必要がないレン
ズ鏡筒を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、実施例に対応する符号を付して説明す
るが、これに限定されるものではない。すなわち、本発
明によるレンズ鏡筒の第1の解決手段は、第1及び第2
カム溝が設けられたカム環(5)と、前記カム環の第1
側に配置されており、前記第1カム溝と係合する第1カ
ムピン(9)が第2側に突出するように設けられた第1
筒(3)と、前記カム環の第2側に配置されており、前
記第2カム溝と係合する第2カムピン(12)が第1側
に突出するように設けられた第2筒(6)とを備えたレ
ンズ鏡筒において、前記カム環は、前記第1カム溝(1
05b)が第2側に突き抜けない状態で、前記第2カム
溝(105d)が第1側に突き抜けない状態でそれぞれ
設けられており、前記第1カム溝(105b)と前記第
2カム溝(105d)が互いに交差するように配置され
ていることを特徴とする。
【0012】また、第2の解決手段は、第1の解決手段
のレンズ鏡筒において、前記第1カム溝と前記第2カム
溝が交差してできる重なり部分に、開口部が開くような
カム溝深さにより前記各カム溝を形成し、前記カム環の
内周側に設けられたカム溝と係合するカムピンを組み込
む工具孔(105e)としたことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明においては、第1カムピンが係合する第
1カム溝をカム環の第1側(例えば、外周)に突き抜け
ない状態で設け、また、第2のカムピンが係合する第2
カム溝を前記カム環の第2側(例えば、内周)に突き抜
けない状態で設け、第1カム溝と第2カム溝が互いに交
差するように配置した。したがって、第1及び第2カム
溝が重ねて配置されるので、十分な回転角を確保するこ
とができ、ズーム操作などを円滑に行うことができる。
【0014】また、第1カム溝と第2カム溝が交差して
できる重なり部分に開口部が開くようなカム溝深さでカ
ム溝を形成し、その開口部をカム環の内周側に設けられ
たカム溝と係合するカムピンを組み込みのための工具孔
として利用するようにので、そのカムピンを組み込むた
めの工具孔を別に設ける必要もなくなる。
【0015】
【実施例】以下、図面などを参照しながら、実施例をあ
げて、さらに詳しく説明する。図1,図2は、本発明に
よるレンズ鏡筒の第1の実施例を示す展開図であり、図
1はワイド側に移動した状態、図2はテレ側に移動した
状態をそれぞれ示した図である。なお、前述した従来例
と同様な機能を果たす部分には、同一の符号を付して、
重複する説明は省略する。この実施例のカム環5では、
底付きカム溝105bと天井付きカム溝105dとは、
その1部が重なるように配置されており、その重なり部
分が孔105e(ハッチング部分)となっている。ま
た、固定筒3には、従来と同様にカムピン12を組み込
むための孔3dも設けられている。
【0016】上記のような実施例において、レンズ群
I,IIをそれぞれ所定の位置に移動させるには、図4に
おいて、操作環4を光軸回りに回転させて行う。操作環
4の回転に伴い、突起4aと直線溝5aの係合によっ
て、カム環5は一体となって回転する。そのときに、カ
ム環5の移動を規制するカムピン9とカム溝105bの
係合により、カム環5は回転しながら光軸方向に移動す
る。このカム環5の回転により、レンズ保持筒6,7
は、それぞれカムピン11,カム溝5c,直進溝3b及
びカムピン12,カム溝105d,直進溝6aなどの係
合により、光軸方向へ直進して所定の位置まで移動す
る。
【0017】図1の展開図は、ワイド側の状態を表した
ものであるが、これに対して、図2の展開図は、テレ側
へ移行した状態を表したものである。Aの矢印が光軸の
方向を示している。このレンズ鏡筒を組み立てる場合
に、カムピン12を組み込むためには、図2の状態で行
う。このときには、カムピン12は、カム溝105bと
カム溝105dの交わる部分にできた孔105e、及び
固定筒3に設けられている工具孔3dからのぞける状態
になるので、カムピン12を螺設することができる。
【0018】次に、図5に示した従来例と比較しなが
ら、さらに詳しく説明する。この実施例におけるカム環
5の回転角θと従来例の回転角θ1とは、θ1<θの関
係がある。つまり、カム溝105bとカム溝105dが
交わるような形で配置しているので、カム環5の回転角
θが大きくとれ、光軸方向に対するカム溝105dの傾
斜角αは、従来例の傾斜角α1に比較して小さくなって
おり、ズーミング操作の力量が減少する。
【0019】また、孔105eはカム溝105b,10
5dの加工によって生じる孔であるので、孔105e
は、カム溝105dの加工とは別に工具孔として別途加
工する必要がなく、従来例と比較して、作業工数を減ら
すことができる。
【0020】図3は、本発明によるレンズ鏡筒の第2の
実施例を示す展開図である。第2の実施例では、図3に
示すように、カム溝205bとカム溝205dを端点が
一致するように配置してある。このときには、孔205
eは円孔となり、切り欠きが最小になるので、強度上有
利である。
【0021】以上説明した実施例に限定されず、種々の
変形や変更が可能であり、それらも本発明に含まれる。
前述した実施例においては、2つのカム溝の溝幅を同じ
にしているが、溝幅が異なっていてもよい。例えば、第
1の実施例では、カム溝105dの溝幅がカム溝105
bの溝幅より小さくても差し支えない。また、固定筒が
カム環の外側、レンズ保持筒が内側にある例で説明した
が、最も前側のレンズ群を保持するレンズ保持筒などの
場合には、そのレンズ保持筒がカム環の外側にあること
もあるが、そのような場合であっても、本発明を適用す
ることができる。また、カム環の両側ともレンズ保持筒
であってもよい。
【0022】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、カム溝の全長を大きくとることができるので、十
分な回転角を確保することが可能になり、スムーズな操
作感が得られる。また、カム溝を重ねて配置することに
より、カムピンの組み込みのための工具孔を別に設ける
必要がなくなり、工数が低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレンズ鏡筒の第1の実施例(ワイ
ド側に移動した状態)を示す展開図である。
【図2】本発明によるレンズ鏡筒の第1の実施例(テレ
側に移動した状態)を示す展開図である。
【図3】本発明によるレンズ鏡筒の第2の実施例を示す
展開図である。
【図4】レンズ鏡筒の従来例を示す断面図である。
【図5】図4の従来例を展開して示す図である。
【符号の説明】
1 マウント 2,3 固定筒 5 カム環 6,7 レンズ保持筒 9,11,12 ピン 4 操作環 105b,105d カム溝 105e 孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2カム溝が設けられたカム環
    と、 前記カム環の第1側に配置されており、前記第1カム溝
    と係合する第1カムピンが第2側に突出するように設け
    られた第1筒と、 前記カム環の第2側に配置されており、前記第2カム溝
    と係合する第2カムピンが第1側に突出するように設け
    られた第2筒とを備えたレンズ鏡筒において、 前記カム環は、前記第1カム溝が第2側に突き抜けない
    状態で、前記第2カム溝が第1側に突き抜けない状態で
    それぞれ設けられており、前記第1カム溝と前記第2カ
    ム溝が互いに交差するように配置されていることを特徴
    とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、 前記第1カム溝と前記第2カム溝が交差してできる重な
    り部分に、開口部が開くようなカム溝深さにより前記各
    カム溝を形成し、前記カム環の内周側に設けられたカム
    溝と係合するカムピンを組み込む工具孔としたことを特
    徴とするレンズ鏡筒。
JP05773793A 1993-02-23 1993-02-23 レンズ鏡筒 Expired - Lifetime JP3208903B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005352406A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Fujinon Corp ズームレンズ鏡筒

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05104082A (ja) * 1991-10-14 1993-04-27 Toyo Syst Kaihatsu Kk 貯水槽経由水道水水質安全監視システム
JPH05169065A (ja) * 1991-12-24 1993-07-09 Kurimoto Ltd 追塩自動制御装置

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